1月も明日でお仕舞い、1年で一番寒い季節を迎えましたが寒い寒いなど言って居られず愈々顧客の医療費控除の計算に入り確定申告の前哨戦が始まりました。30年前は医療費の確定申告など稀なケースであり余程の入院でもなければ控除限度額に至りませんでしたが、今では薬代も診察費も篦棒に高くなり、年寄り夫婦の通院だけでも自己負担が10万円を超える時代となりました(;;)確か昔は通院しても診察代が薬代併せて一回80円とか120円だったのが現在では調剤薬局だけで3000円位取られますから敵いません(;;)。うちなど一家三人の通院で医療費総額が年間200万円を超えますからその内私の加入しているちっぽけな税理士会国保が潰れるのではないかと案じて(;;)居ましたが、昨年11月より後期高齢者となった私の医療費が市町村負担に変更されホットして居ります(^^)。
春は選抜からと言いますが、兵庫県代表に県立加古川北高校が選ばれましたね(^^)。昨秋近畿大会で強豪大阪桐蔭を完封したことが評価されたものですが県下で公立高校の出場は04年の社高校以来の快挙であり、08年夏の大会以来二度目の出場となりました。他県の中学校から金に倦かせて有名選手を漁る私学と違って加古北は文武両道の進学校でもあり地元加古川地区の子供達だけで固められたチームで私学との大きなハンディキャップを乗り越えた代表選抜は称賛に値します。きっと他の公立校の励みになることでしょう(^^)。前回は予算の都合で応援は全て個人負担だったそうですが、今回に限り商売敵が居ないため他所より料金の高い神姫バス辺りが普段の罪滅ぼしに無料送迎バス50台でも出して頂きたいなと思います。加古北エースの井上投手は70キロ台のスローカーブが武器であり“遅球”で有名です。70キロは小学生でも打てるスピードであり。豪打大阪桐蔭が戸惑った直球との60キロの緩急を見てみたいですね。
今年の初めに“何がバランス人事や!”と題して住友グループと三井グループ会社間の合併後の葛藤について評論しましたが、偶々日経新聞の今月“私の履歴書”執筆者は敵対グループ会社間合併の先魁である現商船三井の最高顧問である生田正治氏でありました。氏は郵政民営化を聲高に叫ぶ小泉竹中に請われて無理矢理日本郵政公社の総裁を押し付けられるも就任後は働かない役人に対して辣腕を振るい民営化を進めたため、後に菅義偉総務大臣に解任された人でありご存じの方も多いと思います。彼の履歴書の中で私の興味を惹いたのは、今から50年近く前、住友系の旗頭である大阪商船と三井物産の船舶部であった三井船舶の合併に至る軋轢でありました。当時、運行噸数100万重量噸以上でないとやって行けない日本海運の再建に関する法律が施行され、日本郵船を始め何処の船会社も適当な相手を見付けて合併しさっさと100万噸を達成して居ましたが、此の二社だけ“面食い”であったためなかなか伴侶に恵まれず、とどの詰まり最後に残ったのはこの会社二者だけとなってしまい、お互い一番嫌な相手と合併せざるを得なくなったのでした(;;)。
然し住友閥である大阪商船の岡田俊雄社長はあの住友銀行の元悪頭取と違って住友には珍しくまともな方で合併に際する重要事項について三井船舶の進藤孝二社長に2回のジャンケンを提案し快諾されたそうですが、皮肉にもジャンケンは2回とも三井船舶社長が勝ちました(^^)。一体何が目的のジャンケンだったのでしょうね?
一回目のジャンケンは会社の名をどちらを上にするかであり、二回目のジャンケンは合併存続会社をどちらにするかでありました。三井船舶が2回とも勝ったのにどうして“大阪商船三井船舶”の商号であり、本店まで大阪なんや?と何方もが訝しく思われますよね。
実は、始めのジャンケンの勝利は国際的な英文の社名を『Mitui.O.S.K.Lines』と三井を先にすることであり、その場合どうでも良い国内社名は負けた方を上にする約束だったそうです(^^)。又二回目のジャンケンは合併する際どちらかが生き残り、片方は解散する運命にありますから、三井が勝ったことで存続会社は三井船舶であり大阪商船は無念にも解散することとなったのでした(;;)。然し此処にもちゃんと折り合いが付けられ本店所在地はジャンケンに負けた解散会社の場所とすることだったのです。此のジャンケンの条件は迚(とて)もフェアで気持ちいいですよね(^^)。ジャンケン勝負は恐らく帝国ホテルの一室ででも行われたかと思いますが、一流上場企業のトップが社運を賭けて上着を脱いでののジャンケンポンなんて微笑ましいですね(^^)。若し大阪商船の岡田俊雄社長が2回共ジャンケンに勝っていたら日本での商号は“三井船舶大阪商船”であり本店は東京だったのですからこんな大きなジャンケン勝負は古今未曾有だったでしょう(^^)。きっとパーからスタートするかチョキにするかグーからかアイコデショは何から行くかきっと両社とも取締役会を開いて侃々諤々だったことでしょう。後出しのアイデアまで出て居たりして…(;;)。
因みにジャンケンでの勝率はパーが圧倒的に高くグーが最低とか…(;;)人間気合いが入れば入るほど拳を握りしめるので一番出し易いのはグーだからです。きっと人間の身体機能上咄嗟にチョキが一番出し難いからだと私は信じて居ります。
又ジャンケンに強い人は動体視力が抜群に高い人であり、ポンの声で相手の握りしめた手が緩みかけるのを察してチョキを出す処にあるそうですよ(^^)。
因みにこの会社“大阪商船三井船舶”は長すぎて誰もが“商船三井”と呼んでいたことから99年にナビックスを吸収合併する際商号を“商船三井”に変更されています。この合併のどさくさに紛れて本店まで東京に変更されましたから旧住友の連中は大阪を二つも値切られて地団駄踏んで悔しがったことでしょう(;;)。
この時の怨念をあの西川善文は憶えていたのかな?
今週の常用漢字表外読み問題
あの少女は(目映い)ほど美しい。
先週の答え
“努々”約束を違えてはならない。“ゆめゆめ“でした。