花・野菜」カテゴリーアーカイブ

「だいじしん」と「おおじしん」

夕化粧赤 夕化粧白

今年も庭でアカバナ科の「夕化粧」が咲き始めた。この花は赤いのも白いのも何故か儚げで可憐な花だ。月見草の仲間なのに昼間も咲いて居る、道端でもよく見かけるが誰もこの花を雑草としか認識していないだろうな、わたし的には大好きな花だ^^。

エイジスとか謂う会社が法改正を受けてブラック企業の代表として厚生労働省から企業名が公表された。聞いたことがない会社名だが、此の会社は棚卸し代行会社とか私の知らない職種であり、ネットで調べるとどうやら依頼されたスーパーなどの商品在庫計算や陳列方法などハードとソフト両面をサポートする新手のコンサル会社のようだ。
しかもしっかりジャスダックに上場されて居る会社だった。きっと厚生労働省の調査ではなく内部告発だと思うが従業員の残業が月100時間を超えていたそうだ。
残業時間については種々問題があり、残業したくても(残業手当目的)させて貰えない会社や、課長に昇進させて残業手当を出さないひどい会社など様々だが、中には残業しないと住宅ローンが払えない社員だって居るに違いないから厚労省ももう少し肌理(きめ)細かいところまで調べる必要があったのではないかと思う。企業名が公表されれば企業ダメージは大きく今後エイジスには入社希望者が当然なくなるし「え?うちがブラックのトップ?」と辞める人材も少なくないに違いないし、本人がその気がなくても会社名が知人に言えないようなことでは気分悪いよね。
エイジスはIT関連企業だから当然に熟練技術者だろうから会社はパートを雇って凌いで行くなんてこともできないだろうし、株はストップ安だし、此の会社潰れるのではないだろうか、潰れたからって厚生労働省は何も責任を取ってくれないよな。

大地震

熊本大地震がひと月を超えて未だ終熄できないのは悲しい。NHKは昔から「大地震」を「だいじしん」とは何故か絶対に言わない、幾度聞いても頑なに「おおじしん」だ。聞けばNHKでは入社時に変なNHK語を沢山押しつけられるそうで地震の場合は「だいじしん」とは絶対に言わないように教育されて居るそうだ。「大津波」や「大雨」はそうだろうが、「大震災」は「だいしんさい」だから怪訝しいよね。「おおじしん」は湯桶読みだしね(;;)。
いろいろ調べてみると日本国語大辞典の編集者をされた言語学者の神永暁さんは「大地震」について室町時代末期にキリシタン資料である「天草本平家物語」ニイエズス会の活字本にて「daigixin」と書いてあると著書「悩ましい国語辞典」に書いてあった。昔は間違いなく「だいじしん」だったんだ。NHKさん「おおじしん」の説明をして見ろ!。

最近私は食事時NHKニュースのタイトルが見え難くなって来た。てっきり眼鏡の遠近の度数のせいだと思って先週眼鏡の三城ヘ行った。此処は「ジンズ」なんかと比べて10倍位値が高いけど、元の遠近両用が三城のだったから気弱な質(たち)で浮気もできず仕方なく行った。
事情を話して入念に目の検査をして貰った結果、三城の店員さんの結論は「眼鏡は変えなくても良い」と言う意外なものだ、どうして?と訝る小生の疑問には「この前眼鏡を作成した4年前の眼鏡を掛けた視力が0.9だったのが今回は0.6に落ちているためで見えないのは眼鏡のせいではありません裸眼視力の低下です」と切って捨てられた(;;)。
そうか!視力は眼鏡では救えないんだ、裸眼の視力が落ちれば眼鏡の視力も落ちるのは当然で、眼鏡はあくまで助っ人であって根っこは視力なんだ。盲目の人は眼鏡が不要である理屈を考えれば容易に理解できる、もうすぐ眼鏡も要らなくなるんだなんて悲しいよな(;;)。仕事が小さい数字を見ながら液晶画面でエクセルを操作する毎日だから同じ年配の人達より視力が低下するのは当然だが、だからと言って毎日東の空ばかり見ていても生活できないし困ったな。

三省堂国語辞典の「大地震(おおじしん)」
大きな地震、だいじしん
三省堂国語辞典の「大地震(だいじしん)」
おおじしん
新解さん第7版の「大地震(おおじしん)」
大きな地震
新解さん第7版の「大地震(だいじしん)」
「おおじしん」の新しい言い方
三国はNHK派だが新解さんは第7版から改めて「だいじしん」の方が今風だと言って居るようだ。でも双方室町時代のことまでは知らないようだな。

先週の読みたくても読めない字
区々(まちまち)な意見

今週の読みたくても読めない字
食べたものを(欧)く

熊本大震災と両陛下

ノコギリ草 ノコギリ草1

事務所玄関先に白い花が咲きこぼれている。余りに目立つ花なので花に全く興味のない愚息まで「此れは何や」と言う。此奴はセイヨウノコギリ草だ。葉っぱがノコギリのようにギザギザになって居るから此の名前がついている、とても品のある花で、隣で群生して咲いている雛菊がみすぼらしく見えるから可哀想だね。

政府並びに日銀総裁の無策で円高株安に歯止めが掛からず、アホな総裁を選んだ安倍総理への批判が高まっている。先日日経紙の「春秋」に面白いことが書かれて居た^^。熊本大震災を奇貨として消費税アップを延期する口実ができた愚昧な政府に対する苛立ちからだと思ったが、八代将軍徳川吉宗のことだった。
吉宗と言えば別名「○○将軍」と呼ばれたが、○○は何だったろうね?「暴れん坊将軍」ではテレビドラマの見過ぎだ。「米将軍」が正解なんだ、年貢の徴収法を改め新田開発を奨励したことからこの名が付いた。とても立派な将軍であり紀州藩の出で幼少から余程立派な先生に教育されたものと思われるがその人となりはお犬様の綱吉なんかと比べものにならぬほど苦労が足りた人だった。
功績は大岡忠相を登用し治安維持や物価安定も図ったことなど数え切れないが、偉かったのは大奥には「美しき者50人の名を書け」(ブス50名でなかったのが偉い^^)と命じ「この者ら実家に帰って嫁に行け」(美人だと嫁の貰い手があると吉宗は考えたんだろう)と経費節減に励み、自らは木綿を着て一日2食にしたそうだ。あるじが2食なら家来は3食食べられないよね。貧困と格差に刃向かい自らを律して改革に邁進した八代将軍は偉かった!消費税も上げられないでウロウロしている安部さんも青山か春山のセールものでも着て一日2食にしたら?
因みに私も加齢から運動量も少なくなったことだし、先月から一日2食にした。少しお腹が透くがその方が夕飯が美味しく食べられるし、僅かでも我が国の輸入減少に資せるかと思う。

天皇皇后両陛下が先週19日漸く熊本の被災地を訪れられた。余震が怖くて延期されていた訳ではなく両陛下共に地震直後からお見舞いを願って居られたがあらかじめ決められた公務予定が山積し先週まで延び延びになって居たからだ、益城町の避難所も訪れられて大勢の避難者達をお見舞いされたから沢山の被災者の方々にお心を通わされたことと思う。美智子妃は避難所で耳の悪い被災者に膝をつき合わされて手話で「あなたに会えて嬉しいです」と伝えられたそうだ^^。他人(ひと)とコミュニケーションのとれないこの被災者には夢のようなお言葉であり誰よりも元気付けられたのではなかろうか。けど、考えてみるとお二方共にご老齢なのにお労(いたわ)しいと切に思うm(_ )m。一体から皇太子殿下達は何処で何をしているのか!「お父上お公務大変でしょうから、お代わりしましょう」と一言(ひとこと)言えないのか!できの悪い娘の不登校に感(かま)けている場合ではなかろうが(><)。

メッタにないことだが先週新名神高速道路の建設現場で又橋桁が落ちた。工期を前倒ししてのできごとだ。「急いては事を仕損じる」とは有名な格言だ。橋桁の落下はきっと自然破壊に対する神々の怒りだろう。まだ此れからも事故は起こるに違いない。国土交通省は工事を中止したらどうだろう。国民の数が段々減って行くのに高速道路ってそんなに要るの?高速道路の建設はきっと国会議員が自分に献金してくれる企業に血税から工事代金を支払い自分とこへ還元させたいだけの理由なんじゃないの?
「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く?」誰が言ったんだっけ?

パナマ文書セコム創業者飯田修司会長がタックスヘイブンにて700億円を蓄財していたことが発覚した。国税庁は小躍りして居るだろうね、彼ももう83歳だから10年以内に先ず385億円(55%)の相続税の税収が確定したからだ。セコムって54年前にできた会社だが儲けて居たんだなあ。昭和40年から始まった「ザ・ガードマン」という宇津井健主演のドラマもセコム躍進の追い風になったんだろうな。

桝添

舛添都知事のネコババ事件が炎上している。家族旅行から回転寿司に至るまで政治資金で賄って居たそうだからド厚かましいよね、あの猪瀬前知事顔負けだよな、物事には程度というものがあるが彼の場合は度を超している(>_<)、毎日紙は「舛添は公私混同ではなく公私一体だ」と書いたがその通りだ、先週の週刊文春でも散々叩かれているからもう完全に死に体だろう。此の顔でバツ2で愛人二人に子を3人も産ませ、2人子を産んだ今の奥さんは15歳下だとか…、私は不思議でならない。何故か私は昔からこの人の顔が生理的に嫌いだった、どう見ても悪相だと思う、どうしてこんな顔で政治家になれたのか不思議でならない。あなたもそう思いませんか?

三省堂国語辞典の「雑草」
田圃に生える農作物以外のいろんな草、生命力の強いものの例えに用いる。
新解さんの「雑草
価値がないとして注目されることがない草、知識が乏しいため名前を謂うことができない多くの草(植物学的は雑草と言う草はない)
そうだよね、新解さんの勝ちだ^^。

先週の読みたくても読めない字
警察の手が逮(およ)ぶ

今週の読みたくても読めない字
(区々)な意見 

常用漢字「脈」があっても「爪」がない

牡丹 キツネのボタン

写真はお得意先からメールで頂いた深紅の牡丹だ。うちの庭ではキツネノボタンが咲いている。此方のはボタンはボタンでも釦なんだ^^。あとひと月で今年第一回の漢字検定だ、(ぼたん)は準一級の配当漢字だからこの際ブログに書くことで憶えることにしよう^^。
80歳になっては記憶能の衰えが際だって著しく、昨日何故か「」(小学4年生の配当漢字)を書き間違えた(;;)、「」とか微妙に紛らわしいからつい間違うんだ、こんなことで合格できるのかと不安一杯だが折角11年も続けたことだし、もう少し続けてみようと思う。
「爪に爪なし、瓜に爪あり」とか昔何かで憶えたが「爪」は簡単な字なのに「脈」と異なり常用漢字でないから高校生は書けなくて良いなんて怪訝しいよな、高校生には「爪」は書き取りや仮名付け問題がでない決まりだが文科省は一体から何を基準に常用漢字を決めて居るんだろう?明らかに「脈」の方が字画が難しい字だよね。どっちも躰の部分だのにね。

保育園建設

何故か全国的に保育園の建設に周囲の住民から反対の声が上がり各地方自治体では急増する需要に応えるべく建設計画中の保育園の建設を取りやめる動きが相続いて居る。処が毎日新聞の先月の世論調査では迷惑とは思わないとの回答が86%も出されている。迷惑だと思う回答は僅か6%だ。回答者がエエカッコしたとは言わないし、保育園建設予定地周辺の住民ばかりがアンケードの対象ではなかったのではないかとも思うが少子化時代でもあり、総論では「保育園落ちた、日本死ね!」の社会事情もあって保育園が疎まれる謂われがない、察するに保育園の騒音を嫌悪する人達は保育園の周辺を生活圏とする人達でも保育園の園児を嫌っているのではなく、きっと子ども達を車や自転車で送迎する母親達の危なっかしい運転や降りてから保育園周囲で傍若無人に道路を独り占めして、通行中の人達を惑わせ、昨夜のドラマの進展に嬌声をあげるママ友たちの騒音が近辺の住民に嫌われて居るのではなかろうか。送迎は親子が手を繋ぎ、ママ友とは会釈くらいに規制をすれば周囲は誰も保育園建設に反対しないと思うよ。

不法採掘

茶畑に接する山林の土砂を採掘業者が90度と断崖絶壁に不法採掘した事件に対して奈良県が住民の訴えにも耳を貸さず2年間も放置して居たと先週新聞が報じ業者の社長が逮捕された。大騒ぎになっても奈良県の砂防課はこの件に関してコメントできないとか事実関係が把握できないとかゴタクを並べているが、採掘が始まった2010年以後県は一回も現地へ行かず放置していた。つまり採掘許可を出したことすら忘れて居たんだ(>_<)。国民の財産を護るのが役所の仕事ではないの?被災者に何もしない熊本県の役人といい、此の奈良県の役人といい困ったもんやね(;;)。 新明解国語辞典の「公僕」欄(ブログ2/21掲載)をお読み頂ければ彼等が如何に自分達の職務に対して自覚がないか分かるよね、まるで税金泥棒だ。仕事を何もしないで良いから公務員志望者がメチャ多いんだろう(>_<)。

先月の日経新聞「私の履歴書」は三菱地所元社長福沢武氏だった。三菱地所は誰もが知る三菱グループの不動産部門を統括する大会社で全国有数の大手デペロッパーだ。
福沢さんは幼い頃から肺結核で躰が弱くしょっちゅう入院していたので学校が小学校しか出て居ないと書かれて居る。誰もが不思議に思うことだが天下の三菱に小学卒が入社できたことだ。彼は闘病13年を経て23歳になって漸く結核が完治したので大学入学検定試験を受けてそこから24歳で慶応大学を受験し目出度く合格し卒業、そして入社試験の結果29歳で三菱地所へ入ったのだった。
大学時代私の囲碁部の同輩S君は大学時代「優」を40も稼いだ秀才で、当時未曾有の鍋底景気であるのに念願の神戸銀行や東海銀行に優秀な成績で合格したが、健康診断の結果中学時代ちょっとした肺浸潤の既往症の跡を指摘されそれが理由で入社できなかった。それを思えば福沢さんが良く此の会社に入れたものだと思ったが矢張り伏線があったのだ。
彼は姓で分かるように福沢諭吉の直径曾孫だった。諭吉と言えば慶応の創始者だ、慶応の先生方も24歳にもなって大検から受験してきた彼を合格させたくなかったと思うが塾舎にとっては諭吉の名前はメチャ重たかったに違いない。三菱地所だって偏に諭吉の曾孫であることが採用の決め手であったろう。でなければ他の入社員より6歳も歳のひねた結核の経験者を採用する道理がないからだ。
然し採用されたからと言って出世できるかどうかは本人次第であり、会社は対外的に諭吉の名前でも利用できれば営業が円滑にこなせると思ったのだろうが福沢さんはその後病気も発病せずに立派に営業職を熟(こな)し遂には62歳で社長の座を射止めた以後7年間勤め上げて代表取締役会長に就任し2007年に取締役相談役、現在は83歳で名誉顧問だ。
結核と大検と此の二つの難関を突破して一流会社のトップになれたことの原因は本人の力と曾祖父の威光とどちらが勝っていたのだろうか?考えてみれば閥だけで社長になれる道理も無く彼が聡明で人を引きつける魅力と優れた総合判断力の持ち主であったに違いないが、その辺りを見極めた当時の三菱地所の試験官は偉かったな。

三省堂国語辞典の「しもたや
商売をしまった家の意、商売をしないで暮らしている(格子のある)家
新解さんの「しもたや
商売をしまった家の意、商店街に点在する普通の住宅
「しもたや」とは懐かしい言葉だ、早々微妙に違うが、「しもたや」はある地域での商売屋に対するの対義語でもあり、新解さんが正しいと思う。住宅街に「しもたや」があるとは言わないよね、

先週の読みたくても読めない字
社長になりたいだなんて痴(おこ)がましいよな

今週の読みたくても読めない字
警察の手が(逮)ぶ

三菱自動車の燃費偽装

常磐万作

やっと大型連休が終わって垂水の街にも何時もの人影が戻ってきた。人影と共にあっという間に街は初夏の佇まいとなって其処ら中が何処を歩いても花、花、花で、その中での散策は目の保養でありとても楽しい^^。一筋東向こう通りの角のおうちの庭に咲いている写真のピンクの花が燃えるように咲き誇っているから道を通る人は誰も目を奪われて居る。「つくしんぼ」の写真を送って頂いた芦屋のNさんに画像を見て貰ったら「トキワマンサク」だと教えて頂いた^^。名前さえ分かればネット検索で容易に確認できる^^。うちにも植えたいので早速通販で一本注文し庭に植えた。花を見るのに数年を要するだろうが私の目の黒いうちに花が見られるだろうか?

三菱自動車の燃費偽装問題が世間に大きな波紋と衝撃を起こして居る。
三菱関係者には昔から必ず三菱自動車に乗らねばならない不文律があり、しかも現役正職員から定年OBまで価格は10%OFFのバーゲン価格だったのだ、うちのお得意先でも三菱の下請け社長は全てデボネアに乗っていたが、その理由は車の値段は負けて貰えなくても三菱重工の工場正門へ入るには三菱の車に限られる決まりがあり他社の車は裏門から入らねばならぬことだった(;;)。
可笑しかったことはお得意先のF社長が三菱と取引もないのにデボネアに乗っているので理由を聞いたら愉快であり、彼は糖尿から目の病でずっと神戸三菱病院に通院していたが、三菱車だと三菱病院の前にある三菱造船所正門脇に駐車していても門番に怒られず他社の車は総て警察に通報されたそうだ^^。

車だけでなく三菱グループは建設機械でも結束が固く、お得意先のOさんが一所懸命頑張って三菱の仕事の受注に成功されたとき契約書を読んでガックリされたことを思い出す。その中には工事使用の什器類は全て三菱製を使用することと明記されていた。然しOさんの会社にある什器はすべてコマツの建設機械であってキャタピラー三菱と名付けて売られてるアメリカ製の粗悪品など一台も無かったのだ。三菱の連帯意識を察知しなかったばかりに多額の交際費を費消し、あたら契約書を破棄する無念さはOさんの心中を察しその遣る瀬無さを30年を経た今も思い出す。

それ程までに大量のユーザー層を固定し、他に目移りさせぬ天下の三菱が燃費偽装だなんてどう見ても欲のかきすぎだと思う(>_<)。三菱自動車工業社長の父君である三菱重工の相川天皇は一丸となって自動車工業社員の雇用を守れと檄を飛ばしその愛社精神には涙が零れるが、彼は1350社ある下請け(孫請けは無数で数えきれない)については全く言及しなかった。 然し世論が動きメディアが騒ぎだし三菱自工も仕事がなくなる下請けの部品メーカーに補償を行うことになったと最近になって報じたが零細企業である三次下請けは全く蚊帳の外だ。自工は偽装が発覚した軽自動車4車種の生産を停止しており、これらに部品を供給するメーカーに対し、生産停止に伴う損失の一部を補償するが、部品の一部を加工する三次下請けは部品メーカー任せだから先ず補償はムリだと思われる。何時も貧乏くじを引かされるのは孫請け曽孫請けの宿命だが、ゴーンさんが来たときの日産の下請け達の驚愕を彷彿させるよね。

相川天皇の檄にも関わらず、三菱自動車は岡山県水島製作所では軽自動車の生産を担当していた従業員約1300人について、自宅待避させ5月分の賃金をカットする方針に伝えたが此れも怪訝(おか)しく、仕事を出す義務があるのは企業であり働く意思のある従業員は出勤させるべきだろう。仕事がなくても会社都合なら給与はカットせずに支払うべきが社会の常識と謂うものだ。仕事がなくても会社にはすべきことが幾らでもある筈だ。
曽て川崎重工業神戸造船所ではオイルショックでの造船不況の折、仕事がなくても全工員を出勤させ給与を支払った。仕事は普段稼働していた機械の徹底的な点検と工場内のあらゆる箇所の掃除が主でそれをし尽くすと毎日が工場グラウンドの草むしりだった。仕舞いには雑草も夜中に芽を出しホッとしていても朝8時には無情にも抜かれてしまい芽すら出さなくなったから工員達は何時も草が生える雨乞いをして居たのはかれこれ幾十年前だったろうか。下請け救済も必要だろうが自社の社員のほうが遙かに大切であることに気づかない三菱自動車の矛盾撞着には呆れるほかないね。

先週アメリカ共和党大統領候補にほぼ確定したトランプ氏が調子に乗って同盟国の米軍駐留経費を全て駐留国に負担させると吼えた。
我が国は金丸信が防衛庁にいた折、日米協定の枠を超えた「思い遣り予算」と名付けてアメリカに阿り、以来莫大なお金を米軍に支払っているがその額は40年間に30兆円にも達している。この中には駐留軍人の娯楽費まで入っているのだから遣り切れない。娯楽費を使って沖縄の街で酒を飲み基地への帰路で婦女暴行までするのだから始末が悪い。トランプはこれらの事実を知らないから駐留軍経費の負担にのみ言及している。トランプさん先ず日本に30兆円を返し、更に婦女暴行の駐留軍人を法律通り刑に服させてから言ってね!

三省堂国語辞典の舟、船(ふね)
-を漕ぐ
新解さんの舟(ふね)
用例、舟を漕ぐ
(意味)からだを前後に動かしながらいねむりをする
新解さんは舟と船を区別して掲げ、「舟を漕ぐ」を用例に用いているから三国は小中学生には教育上「いねむり」の意は少し早いと考えて居たようだ。

先週の読みたくても読めない字

愛(まな)娘が嫁ぐ

今週の読みたくても読めない字
社長になりたいなんて(痴)がましいよな

恐ろしい新型地震

土筆

芦屋のNさんから送られてきたお庭に咲く「つくしんぼ」の写真です。昔はうちの裏の土手にも無数に生えていた、遠くなった自然との再会だが余りの懐かしさに身悶えしそうだ^^。
うちの「つくしんぼ」はずっと昔消えてしまった。スギナは生えても何時とはなく「つくしんぼ」を見かけなくなったが土手の湧き水の傍で棲息していた真っ赤な大きなハサミを翳したベンケイ蟹も居なくなったって久しく、カタツムリや雨蛙も此処数年見かけなくなったが、その辺の溝を駆け巡っていたドブネズミも居なくなった。きっと降ってくる雨水の質が原因なんだろう。

大昔、裏の土手で摘んだ「つくしんぼ」の袴取りをさせられたことを思い出す。袴だけ取ってその儘菜っ葉と薄揚げを混ぜて煮ての単品が質素な夕餉のおかずだった。頭は少し苦いけど味の薄い茎より美味しかった^^。あれは国民学校1、2年生の頃だった。

子どもの弁当

日経夕刊の記事からだ、東京荒川のある小学校では年に2回「お弁当の日」を創り、全員が献立作りから買い物、調理に最後の片付けまで自分でするルールで最後に皆で弁当を見せ合い、記念撮影をしてから食べるそうだ^^。
此れって良いことだね、塾、塾と勉強に明け暮れることは本来の子どもの生活ではない、家族が協同して一つのことをしなくなった昨今だが、男女を問わず厨房に入ればお母さんの苦労がよく分かるし、何より幼少時から包丁捌きなど台所仕事に馴染ませておくと独り暮らしになっても困らないし、何より今は欠けつつある家族の団欒が取り戻されるきっかけになるから素晴らしいことだと思う。この時季「つくしんぼう」もお惣菜に添えたいね?
世の中「保育園落ちた、日本死ね」と心貧しい世相だが、夫婦が協力して台所ができれば、共働き夫婦も公平だし、それを見ている子ども達も影響されて家事に参加できる良き習慣だと思う。
子どもが自分自身で作ったものをお弁当にして学校で食べることはとても子ども達のためになるだろう。写真の阿川さん家(ち)のように幼い頃から食事作りに参加させる家庭って、ともすればバラバラになろうとする家庭環境を本来のそれに置き直すことができる良い機会だろう?妹がお姉さんの手許を見る目は真剣そのものだ。与えられたものより自分で作ったものは愛着度が全く異なり、不味くても美味しく感じると思う。この時季一度子ども達に「つくしんぼ」の袴取りでもさせてみたいね^^。苦い「つくしんぼ」でもきっと「美味しいね」と食べると思うけどな…。
因みに「男子厨房に入らず」の格言は孟子の言葉だが本来の意味は全く違います。

平成28年熊本地震は本当に痛ましいできごとだった。16日未明の余震はあの阪神大震災と同じM7.3と巨大地震だったそうだ。神戸の時と違って余震も沢山来たが市街地が少なく郊外が多かったのと火災も起こらなかったので死者が41名と少なかったのが不幸中の幸いだった。それにしても本震より余震の方が大きかったなんて前代未聞だし、初めのは本震ではなくきっと予震(前震)だったのだろう。今日から雨だから家を失っての雨は悲しい。体調を崩される方も少なくないと思い被災地の皆様の状況が案じられて成らない、地震は少し宛東に移動しそうだが何とかこの儘無事収束し、被害に遭われた方々が一日も早く立ち直られることを心からお祈りして居りますm(_ _)m。
我々も南海トラフ地震が遠くないことを思い知るべきなんだろうね。決して他人事ではないぞ。

三省堂国語辞典(三国):
「帰納」と「演繹」
「帰納」具体的な事柄から一般的原理を引き出すこと、例えば何時も数学の点が良いことから自分は数学が得意だと考えること。「演繹」一般的な原理や事実から一つ一つの事柄を推論すること、鳥から玉子が生まれるのでペンギンも卵から生まれるだろうと考える。
新解さん:
「帰納」と「演繹」
前者は「個々の特殊な事柄から一般的な原理や法則を導き出すこと」、後者は「一般的な原理から論理に手順を踏んで此処の事実や命題を推論すること」
私は60年も前から「帰納」と「演繹」の解釈についてお互い同じことを言っているのではないかとよく理解できて居なかったし、新解さんを読んでも同じ思いだったが、三国を読んで目から鱗だった。「帰納」は論理的な蓋然性であり、「演繹」は論理的な必然性だったのだ。何時も新解さんが勝つのだが今回に限り三国の快勝だ。三国って小中学生向き辞書だから私の頭は小中学生程度だったんだな(;;)。

先週の読みたくても読めない字
彼女の意(こころ)を察すれば   

今週の読みたくても読めない字
母の仕事を(右)ける

男ばかりだった「一人っ子政策」

さくら (1) ムスカリ

入学式を迎え何処を歩いても桜花爛漫だ、写真は近くの児童館横にある公園の桜です。「花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ多かりき」は林芙美子の詩で「放浪記」のカバーに書かれていたね、すぐに散り始めるから桜は今が唯一のシャッターチャンスだ。
庭の一隅では知らぬ間にムスカリが綻んでいる^^。変わった花だけど可愛い。見つけるのが遅くなってゴメンm(_ _)m。

我が国では遂に人口減を原因として移民の是非まで問われる時代となったようだ。憂慮すべきことだが当然ながら国民の声は移民反対が80%以上だ。けれど誰もことの根っこにまで目を配って居ない。
あちらの中国では人口が増えすぎて曾て「一人っ子政策」などが実施されて居たが、今年から「二人っ子政策」に変わっている。何でもお金で解決できる国だけあって、お金さえ支払えば二人目も産める仕組みだったのだが、二人目を生む際に政府に支払うお金が払えず無国籍の所謂「闇っ子」が中国には最低1300万人も居るそうだ。我が国とのこの酷い落差はどうしたことだろうね。
此の「一人っ子政策」の所以は放置して居ると人が増えすぎて将来食糧不足になるからなんだそうだが、どうして人が増えるかその理由は貧しいながらも彼等が国内で作った自前のものを食べて居たからであり、子どもが生まれなくなった日本との違いは我が国の若年層の過保護を理由とする草食系人間の増加だけでなく、日本人が国内の米を食べないでアメリカの小麦を食べさせられて居ることに起因すると思う。
中国人は上品な顔貌(かたち)とは言えないが我々と同じウラル・アルタイ系だからいっそ我が国は中国の無国籍者を移民にしたらどうなんだろう、同じ黄色人だから子どもは先ず外人には見えないよな、無国籍だったら中国政府には知られない。でも何れ彼等もアメリカ産の小麦を食べることになるから軈て子どもが産めなくなる、究極日本がアメリカ産の小麦と訣別しなければ日本人は助からない運命なんだろう(;;)。ウルグアイ・ラウンド以来アメリカは小麦だけでなく米まで日本に買わせようと必死になっているが米だって小麦同様DDT塗れのものになるに違いない。よく考えるとアメリカって北朝鮮や韓国より酷い国なんと違うやろか。何がTTPや!

一人っ子

その中国も今では一人っ子政策の失敗を悔いている。なぜなら国民は「一人だけなら是非男の子を」と当時は男女を見分ける超音波診断装置の技術が既に普及して居たため農村では女の子を堕ろして男だけ産んだから当然ながら結婚適齢期の今になって男ばかり多すぎて女性不足に困っているが此れは政府がアホだったからだ。2020年にはメチャ花嫁候補が不足すると試算され現在でも結婚難は深刻化し曾ての我が国のように南の国から嫁を迎えるケースが増えているがお国柄とあって女衒(ぜげん)が暗躍し、うまいお金儲けの話でマレーシアやカンボニア女性を連れ出して高値で中国人に売り飛ばす手口ばかりだから、話が違うと逃げ出す女が続出し大金を支払った農民側が怒って仲介の女衒が「拒否するなら金を返すか売春宿に叩き売る」と悶着が絶えないそうだ。写真にあるように中国人の女を嫁に貰うためには日本円にして700万円カンボニア人なら170万円が相場だそうであり、今になって中国政府は杜撰な一人っ子政策の露呈に頭を抱えて居るが後の祭りだ^^。中国は男尊女卑の世界だが、氏族の存亡のためには実は男より女の方が遙かに大切であることを彼等は漸く思い知ったのではないか。

セブン&アイHDの最高責任者鈴木敏文が提案したセブンイレブンの社長交代人事案件が否決されたショックで帝王自身が引退表明することとなった。コンビニの神様も客の購買心は虜にできても部下の心まで読み切れなかったようだ。
否決に至った真相は、鈴木氏が7期も増益を重ねている井坂現社長を退けて自分の次男を据える予定だったことが創業者の伊藤雅俊名誉会長(91歳)の意を汲む他の役員の反感を買ったのだろう。コンビニの神様と言っても、所詮は人の子だったね^^。
それにしても創業者91歳での執念はもの凄いね、曾て53年前は部下であった鈴木敏文をずっと嫉んでいたんだろうな。

三省堂国語辞典
「宿舎」
旅先で泊まるところ、寄宿舎、住宅

新解さんの「宿舎
旅先で泊まる旅館、公務員などに名目だけの安い家賃で提供される住宅
反骨精神躍如だ^^。第一版第二版では不当に安い家賃と記されていたから少しだけ矛先が和らいだようだ。きっと文科省辺りから注意されたものか…(;;)、

先週の読みたくても読めない字
稲を扱(こ)く 

今週の読みたくても読めない字
彼女の(意)を察すれば   (注)訓読みですよ^^

「保育園落ちた、日本死ね」は名文だった

桃 (1)

春が来た^^。先週散歩の折、丘の斜面に3-4年前に建てられた洒落た洋風の家の庭に咲き誇ったなのかか分からぬ花を見つけた。桃栗三年と言うから桃かも知れない。この花のおかげで此の家全体がとても上品な雰囲気になっているが、住んでいる人が優れた美的感覚の持ち主だろうと感心した。この花は果たして桃だろうか?実が生れば桃だからもう一月したら覗いてみよう^^。

世間をあっと言わせた「保育園落ちた、日本死ね」の匿名ブログに先週触れたが、あの題目について私は何気に文脈がなく教養の欠片も感じられぬと書いた。然し本文をつらつら読むに我が国の悪しき行政のありの儘の姿がしっかり述べられており、自らの不満が政治批判となった文章であり、言葉はかなり下流で汚いが韻を踏んで居りリズミカルであり推敲を重ねたかなりの名文と見た、日本とは我が国の行政を指していることは言うまでもない。皆さんももう一度読んでみようね^^。

何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?何が少子化だよクソ。子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。ふざけんな日本。保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。国が子供産ませないでどうすんだよ。金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。まじいい加減にしろ日本

私活躍出来ねーじゃねーか」には笑ってしまう^^。此の小母さんの歯がゆい気持ちと我が国行政への止めどない不信感が誰にもしっかりと伝わってくるよね、少しも非の打ち処のない将に正論だ。読み終わって何故か気分爽快だった^^。
このブログが炎上したのは「保育園落ちた、日本死ね」のタイトルではなく本文の中身が子どもを持つ母親達の身をつまされる「平成の落書」であり多くの女性の共感を呼んだからだと思われる。働いて沢山税金を払おうとしているこのお母さんの意思を妨げて居るのは紛いもなく政府であり厚労省と文科省の役人達なんだ。お母さんめげないで、頑張って…。

この母さんに限らず世の中には理不尽なことは多い。昨夜読んだ内田春菊のエッセイに「仕事をするためにベビーシッターを頼んだら、税務署が調べに来て子どもの世話は親の仕事だからベビーシッター代は必要経費ではなく個人的費用だと言われて3年間に150万円も税金を追徴された」と書かれて居た。恐らく月ベビーシッター代10万円以上を要していたものと思われる。作家の執筆にはものすごい集中力を要するからベビーシッターでも来て貰わないことには赤ちゃんを傍に置いてまるで仕事にならぬことは税務署も百も承知だが其処は取る方の強弁で無理を言っているが、子どもの世話は母親であることは正論に違いないから不服審判所に訴えても勝ち目はない。泣くこと地頭には勝てぬ理だ。仕事をしようとベビーシッターを頼み、その結果沢山税金を払ったのに、払った因果関係には全く触れないで、追徴金を取って行くのはとても理不尽だが行政の法律というものは弱いものが負けるように作られているのだ。内田春菊の無念さを察してブログのお母さんもめげないで、頑張って…。

処でこのお母さんの旦那がどんな人か見てみたい気がするね。案外暴君で亭主関白だったりして…、そしてお母さんは貞淑でおしとやかで口に手を当てて笑う上品な女性だったりして…^^。ブログ書き込みはストレス解消を兼ねているのだろうな?
女ってホントに見かけによらぬもの、私の経験では中学生時代とても可愛いい同級生が居た。何時も誰に対しても上品に話し何時も微笑んで居るので私は好感を持っていた。或る日帰校時にその子のあとをそっと付いて行ったら、その子は家に入るなり大声で「おかん、芋くれ!」と喚いたのを聞いて動転し気が怪訝しくなった。二度の会いたいと思わなかった。それで女の本性ってものが分かったからだ。

三省堂国語辞典
「悪妻」
夫をだいじに思わない、悪い妻
新解さん
第三者から「わるい妻」と目される女性、被害者たる夫は案外気にしないことが多い。
悪妻は他人に対してであって本人には良妻だと新解さんは三国に真っ向から盾突いています。夫婦のことは夫婦にしか分からんと新解さんは合点しているようです。

先週の読みたくても読めない字
此れは歴「れっき」とした証拠だ

今週の読みたくても読めない字
稲を(扱)く 

参照リンク:
保育園落ちた、日本死ね

保育園落ちた日本死ね

カラス豌豆 二輪草

高校野球が始まり桜花爛漫の春がやってきた^^。何時もなら5月に咲くカラス豌豆がもう庭で咲き零れている。可愛い花なんだが此奴が咲くとアブラムシがウジャウジャ無数に湧いて茎や花の蜜を吸うので見るだけでいじましく肌が粟立つが、未だ肌寒くて天道虫も余り見掛けず天敵が居ないのでは土には良くないがオルトランなどを撒いてアブラムシをやっつけている。此奴は宿根草ではなくタネからしか発芽しないはずで毎年花が咲き終わった頃に引き抜いているから翌年は生えぬはずなんだが性懲りもなく出て来るから始末が悪い。近くの土手から風に吹かれて着地しているようだ。傍には10年前に植えた二輪草が今年も咲き始めた^^、とても清楚で可愛い花だ、株も増えて今年は7つも咲いている^^。

囲碁では我が国の井山名人を抜いて世界一強いと謂われた韓国の李セドル九段がコンピュータのグーグルアルファ碁(A1)に互先(ハンディキャップなし)で1勝4敗と惨敗を喫した(;;)。此れまで盤上の変化がチェスより圧倒的に膨大であることがコンピュータに囲碁が負けない理由とされていたが、本当は直感部分である左脳の働きがコンピュータにはできなかったからだ、処が今度のコンピュータは先端技術である深層学習(ディープランイング)を活用して「直感」部分を鍛え上げて対局から学習すると謂う恐るべきプログラムだった。相手の着手から学んで強くなる奴になんて敵わないよな(;;)。

アルファ碁 (1)

写真の着手五線の黒●に△印は強い棋士なら陣地の損が酷くて絶対に打たない手だが、アルファ碁が打ってこの碁を勝ったから一度に囲碁の価値観と世界観が変わってしまった。そしてプロなら誰も打たない此の37手目(●に△印)が勝利を確信した決め手であったことが終局後の検討で判明した、アルファ碁は中盤までゆったりと打ち、そんなことで勝てるのか?と思って居ても終盤の寄せになればお手のものの計算の世界だから絶対に間違えず一気に相手を抜き去り勝つから恐ろしい。
つい昨年までコンピュータは人間と置き石3目の差があると信じられて居たから世界中が仰天した。最近の若者は棋士ではなくコンピュータと対局して強くなるからこのままでは囲碁のプロ棋士が失業するか囲碁ルールの紹介業になるのは時間の問題だろう(;;)。
深層学習が進化すると囲碁だけでなく医学の分野で驚異的な発展が見られるそうだ。A1に膨大なレントゲン写真を見せると瞬時に病名や原因を診断できるそうだからA1の命ずる儘にその患部に精通した専門医を配して手術や治療に専念できる。医者には得意不得意の分野がありセカンドオピニオンなど常態化しているが、A1に病名を特定して貰うことのメリットは計り知れぬほど大きい。その内人間達はコンピュータに支配される存在になるのだろうか?

「保育園落ちた、日本死ね」文脈のない文章だが最近ネット上を駆け巡り、遂には国会討論にまで登場することになったが、今年の流行語だろう^^。昔はお祖父ちゃんお祖母ちゃんが孫の面倒を見ていたものが、今の嫁は功利的で将来爺婆の面倒を見るのが嫌さに彼等との同居を拒否した結果であり、共働き妻の言葉だが、言葉に教養の欠片も感じられないのが当世流なんだろう。きっと保育所で幼児の面倒を見て貰うことを国民の権利だと思って居るんだろうが、子どもを自分で育てられないから保育園で見て貰おうとするのは虫が良すぎて身勝手すぎると我々戦中派は思う。その上お金さえ払えば無許可の私設保育所は幾つらでもあるが公立の方が経済的な負担が少ないからそちらを狙い、目出度く落ちた結果「保育園落ちた、日本死ね」となる。子どもの保育料に金を出し惜しむ位なら初めから子を産まなければ良い。164日間投獄されその後厚労省次官になったあの村木厚子さんは30数年前木っ端役人の頃、子どもの無認可保育園への送迎に自分の年収相当額年間300万円タクシー代を費やしたと自著「あきらめない」に書かれたが生活費は旦那の給与で賄ったそうだ。望んで子ども産む以上それくらいの覚悟を持つべきが当たり前であり此の小母さんのネット発言は暴論で手前勝手だ。日本の若い人達がこんなジコチューばかりになってしまったのかとても悲しいよね。
この言葉をきっかけに保育園問題が国会にまで取り上げられたが誰もがよそよそしくて触れたがらないのは保育園と幼稚園が実は彼等の縦割り行政の生け贄だからだろう、皆様ご存じのように保育所と幼稚園は似て非なるものであり、文科省と厚労省の予算分捕りの生け贄で縄張り争いなんだ。合体できないのは己が縄張りに固執する文科省と厚労省をうまく捌けない政府の優柔不断に起因する。つまり幼稚園を管轄する文科省と保育所の其れである厚労省が自分の握って利権を手放すまいとするばかりに0歳から5歳までの僅か5年間に何故か省を隔てた大きな関門を設けて居るからだ。
「チーチーパッパ」と保母さんと同じ仕事をしていても幼稚園の先生には大学教育学部での単位取得が必要なのも文科省の執念が垣間見えるが、保育園児がその儘小学校に入学だってできるから午後2時までと厳しい時間制限に拘る幼稚園が少し宛人気を落として行くのは時代の趨勢であり当然の帰結だろう、幼稚園と保育園の垣根を取っ払おうとする勇気ある政治家は出ないのが情けないよね(>_<)。ネット小母さんの呟くべきは「保育園落ちた、日本死ね」ではなく「保育園落ちた、文科省厚労省どっちも死ね」だった。
処で幼稚園の先生は2時からはどうしているの?幼稚園にはテストの答案採点なんて未だ無いよね(;;)、6時8時まで働く保母さんとの落差はどうなんだ!

三省堂国語辞典の「はいはい」
「はい」を重ねた言葉、なげやりに言う、ふたつ返事に言う、はいはい電話変わりました、

新解さんの「はいはい」
気持ちよく承諾する気持ちを表す、不満な気持ちで返事するときにも用いられる「はいはいどけてどけて」、馬を歩かせるとき「はいはいどうどう」
馬まで登場させては新解さんの勝ちだ^^。

先週の読みたくても読めない字
ときは運(めぐ)り春が来る

今週の読みたくても読めない字
此れは「歴」とした証拠だ

漢字の筆順はむつかしい

カタバミ (1) 雪柳

確定申告も無事終了して今年もやっと春が来た^^。今日から「春の甲子園」選抜高校野球の開幕だ。
毎度お馴染み庭のカタバミが全開だ^^。うちには赤から白までいろんなカタバミが咲くが私はこの黄色が一番好きだ。青春時代から月見草がずっと大好きだったからそのイメージだろうね。傍では早くも雪柳も負けじと芽吹いている^^。

羽

先月今頃何思ったのか文化審議会漢字小委員会では常用漢字の字形について様々な許容字体を発表した。「刎ねる」「止める」など漢字検定でも幾つは許容範囲が広げられているが、お習字では刎ねるのが常態の「木」の縦棒が刎ねてバツになったりと兎角統一性を欠くのでこの際多様な印刷自体にも対応できるよう字形を掲げて報告したものだ。漢字検定協会も大幅に採点ソフトの改定に大童(おおわらわ)だろうが六月の検定には間に合うだろうか?でも刎ねるか止めるか何時も悩んで居る受験者には朗報だね^^。
写真の一番上には「羽」があるがこの字の手書き文字が訝しいと思う、写真の右側二つは怪しい字だ、横棒二本なら分からぬでもないが、旧字体に反発した此の字体には誠に腹立たしい(>_<)、旧字体の羽は「羽」だから此の字の許容字体は頑なに旧字体を拒否した姿勢だ、親文字なんだから当然許容字体に入れてやるべきではないか、そんな狭い了見だから子ども達が成人しても「翳(かげ)」や「翅(はね)」や「翡翠(ひすい、かわせみ)」が書けなくなるのではないだろうか。

心 必

字体には筆順が必須だ。私が常々苦々しく思っているのが「心」と「必」だ、此のワープロ文字はゴシック体だが、此の二つのゴシックは何故か「ノ」を除いて全く等しい。処が「心」と「必」は実は全く異なる字であり、正しい「心」は字全体が背の低い字で真ん中のテンと右端のテンが同じ高さであり「必」とはまるで違う字だ、横の筆順を見れば此の二つの字が全く違う字であることがお分かりだと思う。「心」の筆順は誰もが知っている通り、左から巡に平行に書いて行けば正解だが、「必」は見るからに面高な字であり上の「`」が最初で二番目が「ノ」であり三番目が「乚」であり、最後に左右の点々を付けて立体的に終了する。だからゴシック体の「心」は正しい字ではない、漢検辞典の筆順をよくお確かめ下さい。此の二つの字が全く親戚関係のない字であることが皆様にも理解できたよね。何時だったか有名な俳優さんがこの字を墨で書くとき心を書いて最後に大きく「ノ」を払ったのには唯々嗤った。
「必」は小学4年生の配当漢字だから小学生高学年の子ども達はこの字を正しい筆順で書ける筈だが可成り筆順に無理があるからお習字に心得えのない方なら何時とはなく書けなくなるだろう、殆どの大人が心を書いて「ノ」を入れて居るのではないかしら?こっちの方が数段書き易い、字さえ誤ってなかったら筆順って不必要なんじゃないかな?なんて思ってしまうのは私だけだろうか?

中国人女性がこのほど中国に帰国する際、成田空港でカート同士がぶつかったことを咎められたとして相手を平手打ちする事件が起きたと新聞で紹介された。
此の両者は何れも中国人で日本で爆買いした荷物をカートに満載してのできごとだったが、当てられた方がそのことを注意したら、急に平手打ちを食らったそうだ。加害者は42歳会社女社長とのことだが、トシもトシだし会社社長ともあろう者がこの為体(ていたらく)は何事か!中国人全体の品性の劣悪さを象徴して居たね^^。
平手打ちした女性はその後、傷害の疑いで逮捕されたが、中国人が成田空港で「恥を晒した」ことは彼等の母国ではこのようなことが日常茶飯事であって誰もが目くじら立てて言い募ることではなく日本だから事件になったのだろう、中国って怖い国だなあ。

三省堂国語辞典の「白墨(はくぼく)」
・・・チョーク
新明解国語辞典の「白墨」
・・・石膏又は白堊を棒のようにかためてもの、黒板などに書くのに使う。チョーク、用例として赤い白墨
昔赤い白墨ってあったよね^^。孫に聞いたら今もあるそうだ。
新解さんってジョークの分かるユーモラスな人だな^^。

先週の読みたくても読めない字
友と逸(はぐ)れる

今週の読みたくても読めない字
ときは(運)り春が来る

囲碁ソフト、韓国の囲碁名人を破る

タンポポ

小春日和が続いてもう春が近い。確定申告も愈々終盤戦に入っている。昨日漸く電子送信を終えた申告書控をお得意様にお渡しするため郵便局に出しに行く途中道端で健気に必死に咲いているタンポポを見付けた。何もこんな処で咲かなくても…と思ったが風に吹かれたタネがコンクリートの割れ目に入った運命には逆らえず少ない雨にも堪えて懸命の発芽だったろうな。それに此のど根性タンポポは今は西洋タンポポに駆逐され余り見られなくなった関西タンポポだ。西洋タンポポは派手に大きくて総苞外片、所謂涎(よだれ)掛けが下を向いているが、関西タンポポなど在来種は必ず上向きで花を包み込んでいるのですぐに分かるのだ。

昨年度は各地の呼びかけでふるさと納税に気合が入り、申告に持参される書類の中に地方自治体の領収書が随分多くなってきた。でも何町町長誰某と書かれたものが多く申告の際何県何郡と書くことになるので調べるのに手間取って困る。町長の名前など知りたくないし、単に何県何郡何町と書いて欲しいものだ。
この制度は税金さえ払って居れば寄附と変わらぬ還元となる不思議な制度だ。ふるさと納税の寄附をすれば寄附金(総所得の40%まで)から2000円控除したものが所得控除されるから、譬えば所得税が10%課税されるとして寄附金が3万円なら所得税は2800円廉くなる。
さらに住民税においては所得控除でなく税額控除に変わり翌年の住民税から控除される。ふるさと納税の目的は各地特産品のお土産だが、税金まで減額されるのは笑いが止まらないよね^^。

でも寄附金を貰った市町村は可成りの利得があると思うが、腑に落ちないのは寄附金控除で住民税が安くなるのは我々納税者の居住する処だから神戸市は割が合わないね。その辺の振替調整をどうするのか我々には分からないが、国から交付される地方交付税で調整されるのだろうか。

先月末開幕された囲碁阿含桐山杯で15歳の中学生林くんが88歳の杉内寿子プロ女流八段(現役で活躍中)を破る金星を挙げた^^。73歳差は新記録だ(゚Д゚)。此の杉内八段のご主人は現在95歳の現役九段であり、昨年東大法学部出の石倉昇九段を破ったことをご紹介したから覚えていられるだろう。90歳を前後にしてご夫妻が現役のプロ棋士を務められるだなんて信じられないが歴とした事実だ。それにしても囲碁は幾つになっても強くなれるし弱くならないし唯一コンピュータに負けない知的スポーツだったが、その極意は意図的に損をした方が勝負を有利に導くことができると謂う損得を乖離した逆転の発想が旧来型のコンピュータにはなく人間の前頭葉にだけ存在した所以なんだ。受験勉強に囲碁の発想を採り入れれば東大合格も容易だが、うちの孫が東大不合格だったのは囲碁が覚えられなかったせいだと私は信じている。
尤も囲碁のプロ初段になるには東大医学部に合格するに匹敵する頭脳が必要だと謂われているからどっちも難関だが、少なくとも囲碁が強くなった少年は、同学力の子ども達より圧倒的に近道を走れるから東大合格率が髙くなる道理だろう。

アルファ碁

処がグーグル製コンピュータソフトのアルファ碁が世界最強の名人韓国の李世ドル九段(日本の井山名人に先日勝ったばかり)との5連戦で昨日までに3連勝を飾ったと、今朝の毎日新聞朝刊一面4段抜きトップ記事に躍り出ている。囲碁が一面を飾ることは滅多にないことだ、恐らく史上初めてではないだろうか。10の360乗という膨大な計算の選択肢はコンピュータでは到底無理で、人間の感性により決まるものである定説が昨日脆くも打ち壊され、5勝で人間が全勝すると断言したのは李世ドルばかりでなく日本のプロも同様だったが、結果はこのような無様なものでグーグルは1億円を賞金100万ドルを慈善団体に寄附すると発表した。韓国に取られなかっただけ良かったと思うべきだが、実(げ)に恐るべきはコンピュータの力だ。私は昨日第三局の実戦対局をネットで拝聴していたが、コセコセした着手がなく大らかな着手なのにたった70手そこそこでアルファ碁が優勢を築き、さらに終盤三劫(打ち直し)になるかと思われた難解な死活をいとも簡単に劫立てまで読み切り短時間で李九段を投了に追い込んだからメチャ驚いた。一回「待った」となる劫はアルファ碁の計算では尤も苦手とする処だったからだ。偶々李九段が不調だったのかも知れぬが、1目や半目に拘るいじましい現代の碁とは異なり、アルファ碁の茫洋とした着手は囲碁界に大きな衝撃を与えたに相違ない。世に「大局を制する」と謂う言葉があるが、「大局を制する」とは1目、半目に拘泥することではなく、「後手の先手」を目指すことではないかと私は思う。アルファ碁第三局の悠揚迫らぬ70手目が将にその手であり、解説していたプロも「此れで良いのか?」と次の言葉がなかった。
若手の中心の我が国ではきっとアルファ碁に刺激されて、半目に拘らないもっと大きい碁が築き挙げられるよう切磋琢磨されんことを期待したいと思う。

米連邦捜査局FBIがテロリスト容疑者の持っていたiPhoneのパスワードロック解除をアップル社に申し出て断られたニュースはお粗末すぎてショックだった。めちゃくちゃに壊れたスマホの解析だってFBIなら容易にできるものと誰もが思って居たもんな、そうじゃなかったんだ。FBIもとんだところで馬脚を現したね(;;)。北朝鮮からのサイバー攻撃には一体からどうして応戦するの?

先週水曜日関西電力高浜原発3号機4号機稼働に対するよもやの敗訴は世を震撼させ号外が舞いとんだ。原発の稼働は国が認めたものだから大津地裁の判決は国の決定に対する地方の反逆だ。でも全ては29日の4号機の異常緊急停止が齎(もたら)した結果だろう。山本義彦裁判長は省内での出世を諦め左遷を覚悟の判決であったろう。だが琵琶湖の汚染を憂いた彼は正しい。
「あとからくる者のために/苦労するのだ/我慢するのだ/田を耕し/種を用意するのだ/あとからくる者ために…」詩人坂本真民の詩「あとからくる者のために」と謳っている。原発は少しでも人々が連なる時間について「あとからくる者」のことを考えたことがあるのか!

三省堂国語辞典の「役人」
地方や国の行政に関する事務を扱う人

新解さん

新明解国語辞典の「役人」
公務員、用例として「役人根性=役人特有の横柄で融通の利かない考え方」
何時もながら手厳しいね^^。
三省堂国語辞典だけでは片手落ちだという声が多く、今週は新解さん第七版の装丁を見て頂きます、帯をよく御覧下さい、「日本で一番売れている国語辞典」と胸を張っていますよね^^。

先週の読みたくても読めない字
脇道に逸(そ)れる 

今週の読みたくても読めない字
友と(逸)れる