漸く9月を迎えたものの先月末から暑さは一向に衰えず熱帯夜が続いて居たが、今度の颱風で熱帯夜だけは避けられたから皮肉なものだ、今度の奴は自転車並の速度でありメチャ鈍足のため各地に雨の被害が相次ぎ、たった4日で平年の1年分以上の降雨とか…(;;)旱天の慈雨と喜んでも居られなかったな、でも此で当分琵琶湖の水甕は安泰だろう(^^)。
昨夜の“なでしこ”の韓国戦は苦戦だった(;;)日本だけには負けたくなく大蒜(にんにく)齧ってぶつけてくる韓国の剥き出しの闘志にはタジタジだったがよくぞ凌ぎ切ったな、でも彼奴等のスピードは脅威であり“なでしこ”も学ばねばならない課題となった。北朝鮮とちゃんころには負けるでないぞ!
先月末石川県の海水浴場で、若い妻が夫を驚かそうと砂浜に友人達と落とし穴を堀り、その穴に夫婦揃って転落し窒息死亡したニュースは何とも悲しく遣る瀬なかったな(;;)。被害者が夫と自分自身だったことはまだしも不幸中の幸いであり、若し見知らぬ他人が嵌まって死亡していたら、民事で訴えられ彼女達は首を括る羽目に陥って居ただろう(;;)相手は砂であり落ちたらどうなるかを考えたら精々1mがやっとの深さにする筈だがこの連中酒でも飲んで居たのか深さ2.5mとは非常識も程度を超えている:-)。砂上の楼閣なる言葉があるが楼閣まで砂では少しの震動で崩れて当たり前だろう。手伝った友人達は重過失致死罪に問われることになったが、小学生にでも分かる危険を6人も居て誰も察知できなかったなど今の若者の余りにも幼稚過ぎる精神構造を訝しく思ったものだ。俗に墓穴を掘ると謂うがその通りのことが現実に起こったのは悲しいぞ!
若い妻は夫を穴に誘導する際目印のペットボトルを見落として自らも転落したものだが、夫だけ穴に嵌まっても助けることは先ず叶わなかったに違いなく、自分も穴に落ち共に命を落としたことは結果的には愛する夫に対する罪の償いとして生き残るより遙かに良かったと思う。今頃天国で夫に赦しを乞い、己が運命(さだめ)を納得して居ることだろう。若し生き残って居れば世間からの冷たい視線と夫の両親から怨嗟の声を浴び、更に警察や裁判所での厳しい訊問とそれからの遣り切れない長い一生はきっと死ぬより辛い生地獄だったに違いないと思う(;;)。
10年前明石の大蔵海岸を歩いて居た4歳の女の子が砂浜の陥没で隣に居た父親の助けも届かず砂に引き込まれて亡くなり、誰もが砂の恐ろしさを嫌と言う程思い知らされた事件を彼等はどうして知らなかったのか!
同じく先月末、山陽新幹線の運転士が眼鏡を付けず電車を運転していることに自ら気付いて岡山駅の手前で列車を線路上で緊急停止させ、代わりの運転手が来て45分遅れで発車したそうだが乗客への車内放送では”乗務員の体調不良”と説明されたが、何処が体調不良や!この運転手は最近の視力検査で左1.0右0.9と診断され規則で0.9は眼鏡が必要になるそうな…(;;)、0.1の違いがどんな事故に繋がるのか想像も付かないがATS(自動列車停止装置)まで付いて居ながら裸眼1.0は良くて0.9は眼鏡を必要とするなど誰がこんな規則を作ったのか?まるでお役所仕事の典型みたいだから旧国鉄時代からあったのかも知れないな。昔の列車は踏切などあって運転手の視力が必要だったが、新幹線は踏切など何もなくメチャ早いから2.0の視力も0.9の裸眼も視界はまるで何も変わらんと思うけどな(;;)
抜群の視力で前方の線路上に座って居る狸でも見付けて何かできることってあるのかな?
新しい総理野田佳彦が誕生したが発言から早くも”A級戦犯は戦争犯罪人ではない”との持論が怪しくなってきた(;;)。総理になったら急に“右より”は止めた!など、普段言って居たことが信念に基づいたものでないことを早くも露呈したが、“竹島も尖閣諸島日本のもんや、文句あっか!”と言えないようなら総理になどなるな!
菅総理が最後っ屁で朝鮮学校無償化審査再開を決めたことも理不尽だった。彼の行動は北朝鮮に塩を送り、横田めぐみさんの両親達の熱い思いを土足で蹂躙(ふみにじ)る惨(むご)いものだったな(;;)。
“いしぶみ”とは漢字では“碑”や“碣”と書き石碑や墓石を指し、石に書かれた“書”のことを謂うが、向田邦子さんのエッセイ『無口な手紙』を読んでいたら、太古の昔、人がまだ字を知らなかった頃は遠くに居る恋人に気持ちを伝えるのに石を使ったと書かれていた。恐らく後世の賢者が考えた寓話だろうがロマンと夢があってとても素敵だと思った(^^)。
男は自分の気持ちにピッタリの石を探して旅人に言(こと)付ける。旅人から受け取った女は目を閉じて掌に石を包み込んで考える、尖った石だと男が病気なのか気持ちが荒んでいるのではと心が鬱ぎ、丸いすべすべした石だと彼は息災なんだなと安心するそうだ(^^)。此の石を“いしぶみ”と謂ったそうだが 石が文(ふみ)になるなんてとても微笑ましくて心地よい気分に浸れるなあ、昔パットブーンが歌う“砂に書いたラブレター”なんて甘い恋歌があったが、石ころこそきっとラブレターの元祖なのかと思ったものだ(^^)。男は安寧息災なときは河原へ石を探しに行き、身体が不調なときは山へ石を探しに行ったのだろう。河原の石は何百年も水に打たれて角がなく丸くてツルツルしているものな。私も子供の頃は河原や海岸の砂浜で丸い石を拾っては宝物にしたものだ(^^)。何事にもせからしく携帯やメールの欠かせない喧しい時代となった近年、字を知った現代人は知らないで済むことまで知らされて案外沢山の不幸を背負ってしまったのかも知れないな(;;)。適えられるなら私は字のなかった太古に帰ってみたいと思う、声以外に相手に伝達する通信手段がないならきっと聾唖の方々のようにエネルギッシュな百面相をして現代人の100倍位喋っていたことだろう(^^)、昨今電車に乗っても無感動に携帯を叩き無表情に携帯を眺める若者達を見て何となく今の世が疎ましく思われてならない(;;)。
先週の常用漢字表外読みの答え
話しかけても彼は(頑)に黙り込んだ。 (かたくな)でした。
(頑な)ではない処にご注意!
今週の常用漢字表外読みの問題
彼の言葉に疑いを(挟む) (はさむ)は常用漢字の読みです。
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夏でも冬でも半ズボン
お盆が過ぎて9月が近くなるとアキアカネが忙しなく飛び交い、駅前街路樹の百日紅(さるすべり)が急激に色褪せてきた。木槿(むくげ)と百日紅は真夏を象徴する花だが、昨日も大阪は記録的な大雨だとか…其れなのに神戸は殆ど降らず排ガスだけでなく水不足と極度の暑さのせいだと思われる。通りから眺めていると道行く誰一人として百日紅など見上げて行く人を目掛けないが、花を愛でる余裕もないなんて世の中随分ゆとりがなくなったなったもんだな(;;)私もうちの百合が咲くのを見落としていたから大きなことは言えないが(;;)、百日紅の色褪せたのも或いは誰からも振り向かれなくなったせいではないのかな?
吉本の島田紳助引退宣言は最近特ダネに飢えていたマスメディアの格好の標的とされたが、どうやら彼は大阪府警などの調査の手が延びてどうにも隠し負うせぬ事態となったようだ。闇社会と芸能界は太古の昔から現在まで持ちつ持たれつ太い絆で結ばれていることは万人の知る処だ。江戸時代には相撲も芝居も出張興業であり野外で行われたから地元の侠客が仕切るのが常であり、彼等の存在は興業の無事打ち上げと興行時のトラブル回避にあった。彼等のメリットは入場料や弁当などの鞘稼ぎが大きく、その代わり他の組からの嫌がらせに対抗するだけの組員が確保できないとやれない仕事だった。興業は必要悪としてヤクザとは切っても切れぬ関係にあり、その腐れ縁は現代まで続き芸能界の興業は彼等のドル箱だ。みかじめ料を断って客席に糞尿を撒かれて舞台が開けなかったことなどよくあったから誰もが彼等と騒動を起こそうとはせず、新人女性歌手などデビュー時に組本部へ夜伽に行かされていたものだ(;;)、美空ひばりが山口組三代目と親しく、弟が組の人間であったことも周知の事実だが、マスメディアは芸能人が全て闇社会と繋がっている事実を充分に周知していたからヤクザや同和に対しては常に当たらず触らずであり、此等の関係を知らない体にすることに必死であったろう(;;)。
紳助は去年部下をどつき回して問題になったが、彼自身既に組の人間になって居るのではないか、金は何億と貯まって居る筈で芸能界を引退すれば大手を振って企業舎弟として芸能会社など設立し、部下をどついては活躍するつもりなんだろうが、大阪府警も兵庫県警と協力して暴対法でしっかり紳助から目を離さないでいで欲しいな。
愕いたことには我が国では道府県の数より原子力発電所の数の方が多いそうな(;;)然も原子炉の寿命がマンション以下の40年しかなく、その後の廃炉や使用済核燃料の処理については莫大な費用と長い年月を要すると謂うことだそうだ。要するに原子炉は地球を少し宛ダメにして行くことを前提にしていることだと私にも分かったが今まで誰も言わなかったし、誰も知ろうとしなかったが此って私達が悪かったのだろうか。それとも我々に知らせない力が何処かから働きかけて居たのだろうか。いや、我々は充分に知って居ながら此の事実から無理矢理目を逸らし、知らない振りをしていたのに違いないと思う。“孫は可愛い”と言い乍らも、心の中では“それから先のことまでは知らんよ”と思って居たのだろう。
今から30年も前のことだが当時敦賀原発停止の判決を受けて”100年経って片輪が生まれてくるやら、50年後に生まれた子供が全部片輪になるやら、それは分からんけど原発で子どもがガンになってもいい、奇形の孫が生まれてもいい、子孫が苦しんで死んでも構わない。それより今原発でお金を貰いたい”と言って満場の拍手を浴びたのは当時敦賀市長だった高木孝一だったな! 拍手する奴もする奴だが、原発利権に身を窶(やつ)したこんな情けない奴が自治体の長だなんて呆れてものが言えぬ:-)、己が子孫を金で売り渡して恥ずかしくないのか!『人は後世に対しては義務こそあれ権利はない、又前世に対しては権利こそあれ義務はない』とは儒教の教えだ。故に我々には孫の先の子孫の命まで縮める権利はなく、彼等の命を救う義務を負って居るのではなかったのか?私達のしていることは明らかに未来の歴史への責任放棄だ、人間なんて誰も上辺だけ取り繕って居るが一皮捲(めく)ればこの敦賀市長のように実に利己的な薄穢い存在なんだなと思うと情けなくて泪がでるぞ:-)!
先日千葉県の野球場で東京の中学生が野球の練習中に体調不良を訴え消防隊員が駆け付けたら何れも13歳の男子中学生5人が体調不良を訴え、2人はやや意識低下が見られたため県のドクターヘリで病院に運ばれたとか…(;;)健康管理が徹底され子供達には適時にスポーツドリンクなど与えられ万全の体制の筈なのに最近此の手の事件?が多発するのは何故だろうか、我々の少年時代には水一滴飲まずに炎天下を長時間走らされていたが、熱中症になったなど聞いたこともなかったし不思議でならない。熟々考えるにどうやらその理由は当時の生活が今とは違って長いズボンなど無く、雪の降る寒い冬も夏と変わらぬ膝上30cmの半ズボン姿に下駄履き(走るときは裸足)が決まりであり、絶えず転けて膝小僧を擦り剥いてもマーキュロもバンドエイドもない時代であり、薬は殺菌効果絶大の唾を擦り込み3日で瘡蓋(かさぶた)が取れて治し、腹八分目処か何時も三分目で炒りじゃこなど齧(かじ)って空腹に耐えて居た我々戦前派人間は身体こそ小さかったが、乳母日傘暖衣飽食の現代少年より身体の基礎作りや鍛えに於いては圧倒的に優れ、外気に対し順応力耐久力が遙かに高かったため熱中症などお呼びでなかったに違いないと考えた(^^)。過保護は子供の身体の成長のためには決して良くなく、子供をダメにすることに気付かされたが体育の鍛錬に関する教育のプロも自分達自身が過保護世代であり我々戦前派の経験など全く想像も付かず、誰一人として年中半ズボンで炒りジャコを齧っての耐久生活の実践から生み出された身体機能の効能など先ず気付かなかったじゃろうな(;;)。
青森の光星学園の準優勝での凱旋が暗転した(;;)。野球部員正選手三名の飲酒が選手自身のブログに書き込まれたことが外部から学校側に指摘されて発覚したものであり、知って居て隠蔽するつもりの学校関係者は周章狼狽その極に達した(;;)。お酒や煙草など何処の高校生も80%が嗜んで?居ることでもあり選手は罪悪感など全くなく自然体にてブログ登場となったのだろうが、“覆水盆に返らず”で漏らしてしまえばお仕舞いだ、ブログは誰が見ているか分からず恐ろしいものであることに無知であった選手達がアホだった(;;)
此の学校の野球部は大阪第二代表と揶揄される程大阪出身の特待生が多く20人中10人が大阪であり青森県は僅か3名とか…(;;)。停学が決まった三選手は何れ放校されるやも知れず、万一クビが繋がっても次の特待生となる筈の大学からは蹴飛ばされることになるに相違なく無知の代償はメチャ大きかったな(;;)。それにしても高野連の処分“厳重注意”とは何だ、此が処分だと言えるのか!秋季大会出場停止にできなかったのは大方地元選出の元文科大臣大島理森辺りの圧力に違いないぞ!
先週の常用漢字表外読みの答え
祖母の長命を(寿ぐ) (ことほぐ)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
話しかけても彼は(頑)に黙り込んだ
終戦記念日に寄せて
絢爛たるポーアイ神戸大橋の夜景をどうぞ。先日の神戸海上花火大会にてお馴染みのEさんが撮され送ってこられたもので、紺碧の夜景は60年前、生まれて始めて観たテクニカラー映画を彷彿させる(^^)。当時の人気女優は雌豹を思わせるセクシー女優のジーンピータースやテクニカラー美人と謂われたバージニアメイヨ(白黒映画ではブスだった)だったなどと謂っても誰にも分かって貰えないだろうな(;;)
早朝から蝉が喧しいお盆がやってきた。終戦から明日で66年にもなるが、私自身よくぞ今日まで命存えたものだと感無量の思いだ。広島長崎の原爆で多くの方々が亡くなられて戦争が終わり、66年経って再び放射能汚染により多くの方々が生存を脅かされているが、今回は戦争に負けた訳ではないから、金儲け目的で原発を持ち込んだアメリカに対しどうして政府は文句を言わないのか!今回の福島原発が引き起こした多くの悲劇はある意味原爆投下より悪辣なのではないのか?
終戦当時私は国民学校4年生で疎開先である姫路の奥にある親戚の農家に仮寓して居り、確か昼頃だったと思うが、ザーザーと雑音の多いラジオから天皇陛下のお言葉“耐え難きを耐え、忍び難きを忍び…”と云う個所だけがよく聞えてきてやっと戦争が終わったんやなあと虚脱感に襲われたことをよく憶えて居る。襤褸(ぼろ)を着て懸命に生きて居たあの頃は食べる物とて何もなく米のご飯など想像も付かず、学校への弁当箱には何時もなんば粉の団子か小さいサツマイモが一個入っていたが、食への願望の強い9歳の子供には空腹は耐え難くどんなものでも両手を合わせ感謝して食べて居た。夜寝て居て茶碗の音に目が覚める位日中(ひなか)ひもじい思いをしていたが気持ちは純であり、愕かれるかも知れぬがその頃の私は唯々何時かはお米のご飯を食べることを生涯の希望として夢見る少年だった(^^)。どうしてなら同じ部屋の隣の食卓で疎開先のお百姓夫婦が白いご飯を食べ、それを横目で見ながら居候の私達親子4人は毎日芋粥を啜って居るのは堪らなく惨めだったからなあ(;;)。
お米の有り難さについてなら、閨秀作家の旗頭である宮尾登美子さんの作品に“振り米”と謂う言葉が出てくるがご存じだろうか。彼女は1926年生まれで私が生まれる前の世代の人であるため、人生観も価値観もまるで異なり、作品を読んでいて学ぶ処考えさせられる処の多い作家である。昭和初期の我が国は経済恐慌から貧富の差が激しくて本当に疲弊した時代であったが、貧しい家は家族が食べて行くため巳むなく娘を苦界に身を沈め、娘も親兄弟の生活のためには苦界行きを己が運命(さがめ)と了簡したそうだ(;;)。宮尾さんの作品には貧しい家族が多く登場するが、此等の人達は米を食べることすら叶わず、黍や粟、稗等を食し正月や祝い事の時でさえお米を食べる機会が殆どなかったため米への願望がとても強く、病人が死に際には竹筒に米を入れて病人の耳許で振って音を聞かせ“これで粥を炊いてやるきに…”と慰めると病人は安心して死んで行ったと云う(;;)。此を“振り米の伝説”と謂うそうで宮尾さんの作品によく登場するが、今当たり前に米を食っている我々には此の時代の人達の飢餓と食への願望は想像も付かぬものであったろうな、飯粒処か食事を半分残して誰に憚らぬ昨今の若者達には決して理解されぬに違いない(;;)。”飯粒を零せば目が潰れる“と私が親から言われた言葉はこのような時代背景を持っての重い言葉であったのだろう。それにしても“振り米”とは悲しい言葉だな(;;)
福島県は全国屈指の米の生産地だ。東北地方のセシューム被害の影響と思われるが先週から先物米相場が暴騰しストップ高で値が付かぬ状態が続いている(;;)。きっと飽食時代に毒されて米の有り難みを忘れた我が国若者に対する神々の怒りでもあろう:-) その内米が高値で食べられなくなり若者達が米の有り難みに身を悶える日が来れば良いと思う。
“なでしこジャパン”の国民栄誉賞授賞は国民の誰もが共感するものであったが、授賞には実は紆余曲折があったそうな…(;;)。先ず栄誉賞自体の定義には“首相が適当と認める者”とあり“認めるもの”ではなかった。行政用語では“者”は個人か法人を謂い、団体は含まれずに団体を“もの”と謂う。従って “もの”であるなでしこは規定に該当しないため、内閣府の事務方は此を盾に頑強に抵抗したが、民意には逆らえない弱気の官邸に蹴られ、目出度く例外の登場となったのだが、政府にしてみれば憎っくきアメリカを斃しての優勝とあっては内閣府の規定など糞喰らえだったろうな(^^)。
東京電力が福島原発の作業員に対し1人当たり1日約10万円の日当を支払っているにも関わらず、実際の作業員には8000円しか渡って居ないことが判明し問題になっている:-)。この事件に関し東京電力はピンハネの事実を知って真っ赤になって怒るかと思ったら“1人当たり用意する日当の金額は公表できない、作業員が受け取る金額については下請け会社と作業員の契約のためこちらでは分からない”と木で鼻を括ったような回答であり完全な隠蔽姿勢だった:-)。下請けが東芝なのは知って居るが、日当10万円が究極8000円にまでダウンするのは東芝の下に5次6次と多くの孫請け曾孫請けが犇めいて居るのだろうが、どうして全社がグルで馴れ合いとも思える斯様な仕儀となったのか私なりに考えて見たが、東電位の会社となれば退職させる役員達の天下り受け皿子会社が多数必要でありその会社を食わして行くために名目上の下請け関係として書類上だけで各社が鞘稼ぎをしていると考えた。一人10万円で必要作業員300名として試算すれば年間で水増し額が約100億円見積もれるから凄い額だ。受注と発注の書類を作る以外何もせずにピンハネ事業が本業の会社を数多飼っている東電に対し東京国税局は100億円は不必要な支払だから寄附金として課税するぞ!とどうして言わんのかなあ?
夏の甲子園大会東京都市大塩尻の主将古谷捕手は愕くべきフェアプレー精神を発揮した。敗れた明豊との守備で、一度は空振り三振と判定された相手選手のプレーを“ファウルだった”と正直に申告し判定が覆された。結果的に四球となり大量失点にもつながり試合に破れたが彼は“何の後悔もない”と胸を張った。後悔したのは同チームの監督と他の選手達だったろう(;;)。
昔男子プロゴルフで福沢選手が自分のボールに止まったトンボが逃げないので、トンボを逃がすために1打のペナルティーを払ってボールを動かしたことがあり海外からも絶賛されナントカ賞を授与され(^^)たことがあったが、ゴルフは個人プレーでも野球は団体の中での一人であるから古谷捕手は主審の問い掛けに対し“当たった”などと言わずに空耳としてチームのために口を噤むべきだったろうな:-)。 正論は状況に応じ必ずしも正しくない。此を馬鹿正直と謂う。ショートバウンドでキャッチしアウトの塁審コールに対し、“ショートバウンドでした”などと言う外野手は何処に居るか!
先週の常用漢字表外読みの答え
そのように母が(白し)ました。(もうし)でした
“激白”なんて言葉は此の表外読みに由来します。
今週の常用漢字表外読みの問題
敵の情勢を(斥う)
おばあちゃん座り
明日早や海の日を控え、どうやら本当に梅雨が上がったらしいが、こう暑くなると湿度は兎も角として気温の低かった梅雨が懐かしく思えるから人間なんて勝手なものだな(;;)。
驚いたことには原発から100km以上も離れていた農家の稲藁を原発のセシュームが直撃し、南相馬市などこの稲藁を食べた牛が48頭も各地に出荷され国民の胃袋の入ってしまったことが確認されたと報道されたが、更に福島県から同様の牛が84頭大阪府初め33都道府県に出荷したと発表されて居る。牛肉の流通過程は複雑であり或いは我々の傍にも来ているのかも知れぬ(;;)因って今日の昼食は“牛丼の松屋”を止めてざる蕎麦にした(^^)。
例によって政府は逃げ口上として専門家の口を借り“科学的には100mmシーベルトを超えると発癌リスクが高まるが、4000ベクトルの牛肉を5回食べても被爆線量は0.05mmシーベルトで体への影響は全くない、体内に入っても尿などで排泄されるので影響は半分になる”などとしらこいことを言って居るが、それ程影響が少ないのなら初めから何も言うな!
農林水産省は3月19日に家畜の飼料は屋内で保管したものを使うよう東北と関東の農政局に通知し、県は農業団体などに同22日に伝えたとしているが、農家は誰も聞いて居ず、本当に農水省は通達したのか、又は受けた農政局が単位農協への伝達を忘れて居たのかどちらかだと思われるが何時も乍らお役所仕事の戯けた杜撰さには呆れるばかりだ!被害者の肉牛所有者達5戸は何れも“知らなかった”と話しているそうだ。鹿野道彦農水相は昨夜、“通知が結果として認識されていなかった”と改めて対応の不備を認めたそうだが、この言葉を咀嚼してみると通知が届いていなかった原因が、どうやら農水省側の事務連絡の不手際であったように感じられる。何故なら本当に通知がなされて居たものなら農水省は責任転嫁に居丈高となって各県の農政局を責め立てて居たに違いないぞ!
4月の中頃だったと思うが日経新聞に不定期に連載されて居る姫野カオルコさんのエッセイについて触れたことがあった。今日は暑気払いに姫野さんの破天荒な作品の一部をご紹介し、諸兄のご批判を仰ぎたいと思う。
作家を目指す誰もが同人小説辺りからスタートして世評を窺うのが常であるのに、彼女は無謀にも天下の講談社に飛び込みで原稿を持ち込み、その場一発で単行本出版(雑誌掲載ではなく)を決めさせた類い希な作家だ(^^)。襞(ひだ)の深い生来の倫理観を持つ彼女の作品には独特の悲しみがあり、其処から彼女が何処か心に深い大きな傷を負って居ることが窺えるから、きっと共感されファンになる方は自身が心に傷を持って居る方に限られると思う。
彼女の作品には自身の幼い少女期の記憶を深く掘り起こし幼児の深層心理を抉ったものが少なくなく、2-3歳頃のお便所(絶対におトイレとは書かない)の把手(とって)の色や玄関の鍵穴の形などの鮮明な記憶があるなど異常とも思える生々しい写実性の持ち主であって唯々驚かされるが、8歳頃の実体験を記した“みずうみのほとり”なる小編を読んでとても愕いた。『小学三年生のとき同じクラスの秀子ちゃんは自分と両思いだった子を誰それに横取りされたと怒って居た。“放課後にあの子を誘い出してくれへん?”横取り屋の女の子を私は誘い出し、秀子ちゃんが、秀子ちゃんを好きな子と教室に二人きりになれるよう協力した。秀子ちゃんはスカートを捲ってパンツを下ろし “××”を見せて彼を取り戻したんよ、と後日喜んでいた。秀子ちゃんの行為を私は異常なことと感じなかった』さらりと書かれた此の描写を読んで、身の毛が弥立(よだ)つ思いがした。このさりげない筆致は何故か少しも卑猥な感じを抱かせなかったが、“××”が強力な武器であることを8歳にして察知している女の強(したた)かさを知ってのものだった。秀子ちゃんは三年生ではバストがまだ男を魅せるものでないことを知って考えた挙げ句の発想かと考えたが、それは男の考えであって実は女が幼児の時から男の釣り餌を確乎たる本能として有しているものだと察した。ひょっとしてこの作品での秀子ちゃんが姫野さん自身でなかったかと考えたものだ。
彼女ならではの文章には飾った処がまるで見当たらないがその素朴さが又魅力だ。A子ちゃんは“おばあちゃん座り”でB子ちゃんが“ぺったんこ座り”をして居た…とか(^^)、小説の筋書きとまるで関係がないことまで少女小説の如く細かく状況描写されているのも心和んで微笑ましく、滋賀県生まれの柔らかい関西弁と共に作品の隠し味となって居る。どうやら幼年期の記憶がまざまざと脳裏を巡ってのものと察せられペンの世界では40年以上前の幼児の頃にタイムスリップしその時代に浸られて居るのであろうと考えたのだった。
以前記したように彼女は直木賞を4回も取り損ねられたが、117回直木賞候補にノミエートされた “受難”は誰もがダントツで受賞間違いなしと思ったのに多くの選考者の偏見から受賞できなかった。このとき五木寛之氏が此の作品を激賞され、直木賞でなく芥川賞向きだと述べて居られた。昨年末に芥川賞を受賞した西村賢太の“苦役列車”に見られるように純文学と大衆文学の硲(はざま)は今や判然としなくなって分類そのものが無意味となったような気がするが“受難”を掲載したのが“文学界”でなく“オール読物”だったことが芥川賞よりやや格下の直木賞路線となり彼女の受難を招いたものだろう。直木賞が“何時か何処かで読んだことのある小説”を対象にし、芥川賞が“今まで誰も読んだことのない小説”を対象にするならば “受難”こそ“今まで誰も読んだことのない小説”ではなかったか。いやいや彼女の感性は芥川賞や直木賞の選者を遙かに超えるものであって彼女の深い心の傷と共に永遠に彼らには理解されるものではないだろう。半世紀前フランスにノーベル賞を受賞したアルベーユカミュと謂う思想家が居て実存主義における形而上学的不条理を問うた“異邦人“なる作品の中で“超脱”と謂う言葉が私の若い頃流行ったが、彼女の作品から醸し出される“不条理”は将に深い心の傷が生み出した“超脱”であって、陳腐な感性の持主である芥川賞や直木賞の選者達には先ず手に負えまいと思う。
余談ではあるが“おばあちゃん座り”と “ぺったんこ座り”の何処が違うのだろうか、正しくは“内股座り”と言い、正座した両足の上にお尻が乗らずに前者は直接畳に付いたお尻の横に両足が密着している状態であり、後者は両足がより外に開かれて居る状態を言うようだ(^^)。因みに “C男ちゃんは“ぺったんこ座り”をしたとは書けない。此の座り方は骨盤の関係で女性特有のものであって、此の座り方ができる男性は極めて少ない。疑問に思われるなら一度試されたらどうだろう?△男ちゃんが此の場面に登場するとすれば状況描写に繊細な姫野さんはきっと△男ちゃんは “体育座り”(尻座して両手で両膝を抱える姿勢)をした、と書かれると思う(^^)。
因みに私は “おばあちゃん座り”ができない女性は出産時に帝王切開を選択することになるのかな?などと思ったものだ(;;)。
皆さんがこのブログを読まれる頃にはW杯世界女子サッカーの決勝戦の結果が伝えられて居ると思う。三度目の正直と謂うから過去3分け21敗のアメリカに“なでしこ日本”が一矢を報い、戦後60年余あらゆることにアメリカからずっと欺かれ騙され続けて来た日本の屈辱を是非サッカ-で晴らして欲しいと心から願って已まないが、果たしてチビッコの“技”が181cmの“力”に勝てるだろうか?
アメリカは過去日本に一度も負けていないことが今回きっと大きなプレッシャーになり、思いの儘の動きができないだろうな。日本は負けないことを念頭にプレーすべきだろう。
だけど殆どのファンが日本は勝てないと思っているだろうから、選手もそう思って無欲で戦えば勝機は必ずあると思う。
“勝つと思うな思えば負けよ!”
先週の常用漢字表外読みの答え
蓮華を(累って)輪を作る (しばって)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
亡き父を偲ぶ(縁)とする
大臣はそんなに偉いの?
そろそろ梅雨も上がったようだが事務所中では先週雨の名残か湿気でジメジメし、関電の節電呼び掛けでエアコンを付けない室内は蒸し風呂のようであり、カビが生えそうな気がして不愉快でならない。気象庁は一昨日漸く近畿地方が“梅雨明けしたと見られる”と発表したが、“した”と断言しない処が怪しく、未だ降るのかも知れないな(;;)。
関西電力の社長は節電のお願いにあちこちと行脚して居るが大口顧客に頭を下げる暇があったら、一昨年6月に着工した淡路北部風力発電所の進捗状況の視察にでも行ったらどうだ。昨年12月に運転を開始するとHPでデカデカと謳いあげたのは嘘だったのか?さては風力発電の工事がアメリカの横槍で頓挫しているのではあるまいな:-)。風力発電が原発よりコストが廉いことはもう誰もが知る公然の事実だぞ。
今日駅前のグルメ杵屋で昼食のうどんを食べて居たらBGMが“鐘の鳴る丘”、“カモメの水兵さん”と懐かしい心和む童謡だった(^^)。店内の客層を見れば結構年配の方が多く子連れは全て孫のようだったから来客の年齢層を意識してのBGMかと感じた。いっそ復古調にするなら我々戦前の世代まで遡って“旅愁”や“故郷(ふるさと)”ならもっと良かったなあと思ったが、流石に戦前の小学唱歌では少し古すぎグルメ杵屋の接客担当者も来客に後期高齢者まで居ることは考慮の外だったのだろうな(;;)。
昼食の話序でだが先日駅前の和食店“宮本むなし”で玉子丼を頼んだら“半熟で宜しいですか?”と聞かれた(;;)“え?半熟でない玉子丼なんてあるの?”と逆に問い返すと“いえ、若いお客様で堅めの…と仰る方が多くて…”と返って来た。“えー?茹で卵でも載ってる訳?”“いいえそんなに堅くなくて少しだけ堅めです。半熟は気持ち悪いとか仰います”半熟が気持ち悪いなんて聞き始めだが最近の若者は家で食べて居る目玉焼きしか記憶になく玉丼の卵が気持ち悪いのはきっと自分達が普段食べている目玉焼きと玉丼では玉丼の方が卵の茹で方が浅いせいかと思った。同じ半熟でも目玉焼きと比べれば玉子丼の卵は確かに軟らか過ぎるかも知れぬが食べ物の形状で“気持ち悪い”など幼い頃から飢餓に耐えた食生活を送った我々には想像もつかぬ感触でありこんな若者こそメチャ気持ち悪いと思う。
今の若者は飽食時代を育った愚かな親たちに育てられ幼い頃から食べ物の有り難さなど露知らず食事を半分食べて後は残して平気な連中ばかり、我々は飯粒を一粒落としても拾って食べないと目が潰れると親から言われたものだ。此はお米の価値や有り難さばかりでなく苗代から草取りを経て刈取り、脱穀と半年に亘るお百姓の労苦を労(ねぎら)っての感謝の意味が籠められて居るが、今の若者にはまるで理解されないから情けない。文科省も偏差値ばかりに拘って居ないで小学校低学年の間に子供達を社会勉強として1週間単位で春秋数回に分けて農家に住み込ませて田植えに草取りに収穫に脱穀作業を機械でなく手作業でさせたら少しは物を育てる労苦が分かるのではないか、昆虫や蛙などにも接して自然との触れ合いは子供の世界観もきっと変わって、自分達が住んでいる都会が如何に虚しいものであるかに気付き、自然との共存を考えるのではないだろうか。我が国に食べる物を“気持ち悪い”など言う若者が居るなんて情けなくて涙が出るぞ(;;)。今では食前と食後に必ず手を合わせる風習など何処かへ消し飛んでしまい、食堂で食前食後に手を合わせると周囲から奇異な目で見られるのも情けない(;;)。
やっと辞めたが世の中には馬鹿な大臣も居たものだな(;;)。民意によって先週罷免された松本龍は代々福岡のゼネコン上がりで部落解放同盟の大物だとか、同和なら柄が悪いのも肯けるが、此の大臣一寸程度が酷すぎた。岩手県では知事に対し“俺は九州の人間だから東北の何市が何処の県か分からんのよ”と己が無学を自慢げに披露し(震災後100日以上を経過し日本地図も見て居なかったのか!)“知恵を出さんとこは助けないぞ”とは自分の持金を出す訳でもあるまいに、余りに上目線で傲慢な態度に知事は困惑しきったろう。又宮城県では自分より遅れて入室した知事に対し、握手も拒否した上で“客が来るときは自分が入ってから呼べ”など訳の分からぬ暴言を吐き(客室には客を招き入れ、招いた方が後から入るのが我が国の常識だ)挙げ句はマスメディアに対し、今日の話はオフレコだ、流したらその社は終わりだ、と恫喝したが東北放送は怯まずにその儘オンエアし、宮城県庁に日本中から“あの大臣は何様だ”と抗議のメールや電話が殺到した。余りに高圧的な物言いには大臣としての資質を疑う声が多く、被災者の一人は“県知事への発言は私たちへの発言と一緒であり心が痛い”と嘆く。
松本龍には大臣は知事より偉いとの思い込みがあったのだろうか。いや、決してそんなことはなく彼は小賢しく相手を見て物を言ったと思う。仮に相手が石原慎太郎であったなら口が裂けても“客が来るときは自分が入ってから呼べ”などと言わず、上目使いに揉み手の一つもして頭をペコペコ下げたに違いないから、宮城県知事相手に“此の若造如きが…”との思いから“長幼の序”などの発言となったのだろうが、精神年齢を数えるのなら“長幼の序”は松本龍より村井知事がずっと年長だ“お控えなすって…”と言うべきは松本龍だったろうな:-)。
震災勃発後はパニックになって何もできなかった防災担当相だったから、今回震災担当相に任命され名誉挽回と失地回復を試みたのだろうが、身の丈知らずとはよく謂ったものだ。それでも自分は正しいと懸命に頑張ったが遂にお詫び会見の羽目に陥り、それでも輿論は覆らず僅か9日で震災復興担当相クビの挿げ替えとなったのは彼の無教養と不徳の致す処であったが、こんな詰まらぬ男が我が国の大臣だったとは情けない(;;)。それにしても会社の存亡と自分達のクビを賭け敢えて映像を流した東北放送の上層部は偉かったな!若しボツになって居たら我々民衆は何も知らされず、今後東北の復興は大きく後退しただろう。戦時中“父よ、あなたは強かった”と謂う軍歌があったが、“東北放送よ、あなたは強かった”と拍手を送りたい(^^)。
それにしても最近選ばれて直ぐに失言禍いで失脚する大臣の如何に多いことか(;;)、大臣は国会議員の憧れの目標でもあるから有頂天になって舞い上がるのだろうが、偉くなることと上目線で人を見下すことは全く相反する。立派な人ほど腰が低くなるものだ。
“実るほど頭(こうべ)の垂れる稲穂かな”と謂うではないか:-)。
先週の常用漢字表外読みの答え
人を(排けて)出世した。(おしのけて)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
蓮華を(累って)輪を作る
痴漢をしそうな奴?
東北地方災害のための善意の寄附金が日本赤十字社で2000億円以上(6月10日現在寄附金2376億円、被災者に渡ったお金370億円)も凍結されて使途が決まらないとか…(;;)日赤は厚労省の天下り役人が支配し、日赤サービスや日赤振興会などの子会社を持ち多くの天下り役人を養っているそうな…(;;)本社の元役人だけでなく子会社孫会社の下請け企業まで天下りで占められ彼等への人件費にどんどんお金が使われて居てその内2000億円が何処かへ消えて行くやも知れず、寄附金の行き先知れぬ不透明さに業を煮やした一部大企業では被災者支援に幾ら、農業支援に幾ら、漁業支援に幾らと独自で義捐金を分別して配分しようとする動きが顕著になってきた(^^)。処が現在の税法では寄附金が何に使われるか分からぬ不透明な赤い羽根や日本赤十字社だけが無税扱いでそれ以外の公益法人やNPO法人などへの寄附金は無税のガードが厳しくて殆どが課税扱いとなり、折角の善意が生かされぬ不条理はどうしたことだ(;;)。企業に対し公益法人やNPO法人への復興支援を強く求めて来たのは菅政権だ。復興支援はせよ!税金控除はしないなどその乖離(かいり)は何故だ!“飛ぶ鳥後を濁さず”と謂うから菅総理が退陣前最後の仕事として企業の善意に対し暖かく受け入れる税の土壌が早急に作られることを願って已まない。
東京電力は原発災害が3月の決算内であったにも関わらず10兆円単位になる損害補償を初め災害関連費用に関しては未確定を理由に決算上一切の引当て計上をせずに明後日28日の株主総会を迎える。当初予定純利益800億円、配当60円は泡沫(うたかた)の夢と消えたが、予想される莫大な補償損失の未計上に対し“新日本監査法人”は“追加情報付き無限定”なる何やら新しい言葉を編み出し己が窮地を凌ごうとしている(;;)。東電は今回の事故の損害賠償責任は絶対に免れないから、引当てのされて居ない決算書に対する監査法人の取るべき態度は“監査意見差し控え(出鱈目な決算書だと決めつける)”に限られるのだが、それでは東電が上場基準に違背し、上場廃止となってしまい二桁の株価となって大手銀行など大口株主や債権者が危殆に瀕し、更に一般株主にも多大の犠牲者を出すことになるため新日本監査法人は苦渋の決断であったろう。言うまでもなく此の仕掛人は財務省と金融庁の官僚であり、因果を含められた不運な“新日本”は近い将来株主代表訴訟を受けて会計士数人が首を吊ることになろうと思われるが、新日本を欺いて引導を渡した張本人である彼等は政権が変わった途端に早速人事異動をしてどちらが主導したか隠蔽し素知らぬ顔をするに違いない(;;)。
先週私は神戸市役所から222円税金を返すから振込銀行と口座番号を知らせろと返信封筒の付いた過誤納金還付兼充当通知書なる書類を受け取った。ハテ?23年度分住民税のお知らせが来たばかりなのにどうして?と書類をよく読んで見ると市役所では昨年秋から住民税の一部を公的年金から控除することになったそうだが、私の場合昨年度の所得に対する確定申告の中で分離課税の配当所得があり、その配当金に対する住民税の配当控除税割額が年金額から控除される住民税を超えたためにその額が還付されることになったとか…(;;)当初から年金機構に配当税割額を控除した額を通知しておけば何の支障もなく済んでいたものを、きっと杜撰なプログラムミスのお陰だろう(;;)。年金機構へ訂正通知をすれば済むものをお上(かみ)に楯突けず、やむなく納税者へ通知することになったものと思われる。郵送料や返信料から還付金の金融機関の手数料などを考えると市役所は222円のために幾ら損をすることか:-)、此等の費用が全て我々の税金で処理されることを考えると振込銀行など従前から市役所に住民税の引落し金融機関を指定済みであり、検索一発で済ませられるものを…と腹立たしく思ったが此がお役所仕事と謂うものだろう(;;)。市役所へ電話で文句を言ったら“規則です”の一言で終わりだった(;;)。
此所の処、陽気の加減か交通機関などで痴漢行為の摘発が連日紙面を賑わせている。先日東電の社員やJR西日本の福知山線脱線事故遺族担当課長が痴漢行為の現行犯で捕まった(;;)。仕事でストレスが堪まるのは分からぬではないがすることが情けない!又、総務省のキャリア官僚に文科省の準キャリア官僚とエリート役人までが電車内の痴漢に盗撮とハレンチ行為で捕まった。女子高生等興味本位の偽被害者も少なくないと思われるが彼女達の餌食になりたくなければ片手はつり革をもう一方は鞄を持つことだ。毎日大勢逮捕される痴漢の内何故か圧倒的に多いのが学校の先生を初め公務員なのに驚かされる。痴漢は親告罪だから彼等は捕まっても示談すれば馘首されないとの甘えがあるからだろう。民間なら“会社の品位を損ねた”と即クビだ!然し公務員であってもエリートなら階段を外されるだろうし、きっと定年まで窓際族だろうが、窓際族であっても税金泥棒であり続ける訳だから、ハレンチ罪については冤罪が証明されない限り全て懲戒免職と法律で決めたらどうだろうか:-)。
農水省総合食料局の係長が痴漢行為で捕まったとネットに載っていた。可笑しなことには同省食品産業振興課が事件に対し言うに事欠き、“コメントできない、普段の勤務態度を見ていても、痴漢をするような人間とは思えない”と話しているが、メディアからコメントを求められたら広報に廻してもう少しマシなことが言えんのかな?見た目“痴漢をしそうな人間”がお役所に居たら怖いと思う(;;)。普段の勤務態度が痴漢をしそうな人間に見える職員が居るのなら可成り問題があるため、発言した振興課職員の常識が先ず疑われるよな(;;)。
私見ではあるが“痴漢をしそうな人間”は誰もが思う程少しもギラギラして居ず、きっと温和しくて人と正面から目を合わせられないような気弱そうで一見草食系と思えるネクラな男ではないかと思う。外へ発散するエネルギーを持たない分内向して欲望が鬱積するのではないか。然しよく考えて見ればそんな奴ならそこらの役所へ行けばゴマンと居るぞ。
先週の常用漢字表外読みの答え
畳の(縁)を踏むな (へり)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
紛乱の世に生を(享ける)
此の問題は先週の漢字検定出題問題から選んだ。
三角窓の謎
東北大震災の被害者達が他府県の人達より心ない差別を受け続けているが何もしない行政の愚かな“強引グ my way”にも困ったものだ(;;)。子供が石をぶつけられた。県外に嫁ぐ予定の女性が婚約を解消された。福島ナンバーの車の給油を断る立て看板。病院への入院拒否等々被差別部落の住民もかくやと思えるこの差別は一体何処から来たのか。東京の書の師匠から交流も手紙も拒絶された福島県の女性に至っては言葉がない(;;)。風評被害なのか師匠の心が狭いのか恐らく両方だと思うが、被災者を疎んじるのは自分達に降りかかる火の粉を避けようとする保身であり、堪らなく醜いが此が人間の本性だとしたらそれはそうかも知れない。所詮人間は利己的な動物であり、芥川龍之介“蜘蛛の糸”の浅ましい地獄図が脳裏に浮かび人間が宿業として持つ根源的な闇を知らされ心潰れる思いだ(;;)。
もう7年にもなるが、当時“物言う株主、村上ファンド”として4400億円余を運用し数百億円を稼ぎ出して名を馳せ、挙げ句ニッポン放送買収計画による株式100億円もの買い付けがインサイダー取引であるとして証券取引法違反に問われた村上世彰元村上ファンド代表の裁判で無罪を主張する被告に対し先週最高裁は執行猶予付き懲役2年の有罪判決と11億5千万円の追徴金を言い渡した。追徴金以外にオマケとして罰金300万円も課されたが、追徴金との段差に思わず笑ってしまった(^^)。彼の経営する投資顧問会社も罰金2億円が確定したそうだ、言葉としては余り変わらないが、法律上追徴金と罰金は何処が違うのだろうか。恐らく罰金には法的根拠と個人法人それぞれに上限があり、追徴金にはそれがなく理由付けせずに裁判官の一存でふっかけることができるものではないかと考えた。村上被告のインサイダー取引は此までの経緯からして無理矢理罪を擦(なす)り付けられた感が強く、訴追された事件も実際にはニッポン放送の経営権を握るには発行済株式の1/3に当たる600億円の資金が必要であり“物言う株主”の幻影に怯えてニッポン放送が早々に手を打ったことが原因だとだと思われるが、罪に問われた理由は矢張り株式の買い占めで彼が余りに儲け過ぎたことが検察庁や裁判官を刺激して彼等の心証を悪くしたからに違いない。情報提供とされたライブドアの堀江貴文が実刑を食らったことや最高裁の裁判長が男でなく女性であったことも敗因の一つであったろうか(;;)出る杭は打たれるとは名諺だ。
先日ハイツの防水塗装工事などをお願いしているセキスイハイムのI氏が来られ世間話をしていたとき彼が乗っている商用車に三角窓(正確には三角ではなかったが…)が付いているのに気付いた。最近プリウスなど乗用車の三角窓が壊されてカーナビが僅か1分で盗難に遭うニュースを新聞で読んだばかりでもあり、何でも泥棒には窓を壊す際の音が大きいのを避けるために三角窓のある車ばかりが狙われるとか…(;;)、昔車には必ず付いていた三角窓に最近数十年私は気付いたことがなく、へえ何で又今頃三角窓が復権してきたのかと半信半疑だったがI氏の車で実物を見て納得し、暫し車の四方山話などし乍ら考えたのだがレトロブームでもないのにどうして三角窓が復刻したのか少なくとも製造コストに三角窓の利便性が勝るとは幾ら考えてもよく分からない(;;)。昔車内ではエアコンは疎かパワステやパワーウインドなど電動のものは殆どなく全て手動であったから運転中に窓を開ける作業などまるで大変であり、そのために手軽な三角窓が必要であってどの車にも必ず付いていた。指先だけ少しの作業でそよ風など送り込むのに使われていた筈だ(^^)。メーカーはコストダウンに懸命な昨今お飾りの三角窓などに予算を掛ける筈もなく、じっくりと考えて思ったのだがセルシオなどの高級なセダンには三角窓は見当たらず、最近の三角窓はプリウスを初め車高が高く車体が斜めになっている前傾のクーペタイプに多いことに気付いた。昔の車は全て箱形で角は殆ど90度であったが此等の車の場合流線形になりこの先細りのスペースが運転席左右の窓の格納に支障を来すのでやむなく塞ぐ必要があり、然しそれではドライバーの視界の死角に繋がり運転が危険なためやむなく開かない三角窓が復刻したものと考えた。従って三角窓は開閉が不能なものでありそよ風は全く期待できないものだと結論したが、昔はエアコンがなかったから三角窓から涼を取っていたなんて言っても今の若者には誰も信じて貰えないだろうなあ。
車には最近大型車に到るまでパワステが標準装備となっているが昔はそんなものはなく、車庫入れなどでの据切りは乗用車でも可成りの力を要し汗だくになったものだ。最近はTシャツ姿で首にタオルを引っ掛けて10トンもの大型車を転がしている若い女性を多く見掛けるが(あれ格好いいね)、此はパワステのお陰であり女性の職場を拡大するのに大いに役立っている(^^)。若しパワステがなければ彼女達の殆どが試験場でクランクやS字カーブ更には車庫入れに縦列とハンドル操作が力不足で大型免許取得を諦めたに違いない(;;)。
又何時もの昔の話で恐縮だが、私の若い頃は免許も大型、中型、小型の3種類しかなく、小型免許は2輪、3輪、4輪と3つに分かれていた。私は車体が重い上にキックに癖があるメグロ350CCの試験車で苦労して獲得した小型2輪免許だったが、40年位前の書換えで自動二輪免許に変えられ、更に普通免許がオマケで付与されたため何時とはなくハーレーから乗用車に乗り換えて今に至っている(^^)。当時私の乗っていた側車付きのハーレーはクラウンより高価だったから、県下で1台しかなく、毎年甲子園球場で行われる兵庫県警の音楽祭の都度交通機動隊に頼まれてパレード用に貸してあげて居たが、何時か私がオービスに速度違反で捉まった折、免停を内緒で赦して貰った(もう時効だから話せる)のはハーレー無償貸与のお陰だった(^^)。サイドカー付きハーレーのエピソードについては数年前のHPに折々触れられているので興味のある方はどうぞ…(^^)。
免許と謂えば、昔は車の絶対数が少なかったせいか県下で自動車学校は明石1校であり、誰もが学校など通わずに試験場に行っていた。試験も大雑把で簡単、友人達は皆高校を卒業すると先輩達にその辺の路上でクラッチの繋ぎ方を教わり、その足で明石の試験場に行き、幼稚な筆記試験と試験車のシボレーで試験場の外周コースを四角に走れたらそれでOKで大型免許が貰え、3年して書き換えに行ったら勝手に大型2種に昇格して居たものだ(^^)。車の絶対数が少なく交通手段の殆どは電車やバスであった大らかな時代であり、今思えば夢のような話だ。現在では大型免許の合格率は可成り難関で、二種免許は大型免許の取得者の内、更に10%しかないそうだから有名国立大学入学に匹敵するかも…(^^)こんな苛酷な条件の中をパワステとは謂え巷を群がる小さい車を縫って10トン車を転がす女性軍の頑張りには唯々敬服の一語だ(^^)。此も女性達の肉食化の一つかも知れないな。
先週の常用漢字表外読みの答え
(清かな)川の潺 (さやかな)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
世界の平和を(幾う)
てーげーでゆるゆる
事務所の庭ではキリギリスの坊やが鳥にも食べられずに元気に遊んでいる(^^)。少し宛大きくなって行くようだが、叢(くさむら)は広いのに何故か何時も同じ樽プランターの傍らに屯しているのが不思議でならない。ひょっとして夜や雨の日はプランターの根っこに個室でもあって其処で寛いでいるのかも知れぬ。何を食べて居るのか知らないが、たった2週間で随分大きくなった(^^)。
上の写真ヒルガオの葉に左上を向いて相似形のように留まっている2匹がお分かりだろうか。片方は手前のキリギリスの斜向かい蛇苺の葉っぱに隠れて足と背中が見える筈だ(^^)。人間の兄弟姉妹には考えられないことだが、二枚の写真それぞれ2匹が付かず離れずの微妙な間隔を保っているにはそれなりの決まりがあり、彼等が兄弟であってもお互いが肉食(共食い)の本能を有し、相互に親しみ合い乍らも一抹の警戒をし合っていることを顕している。親から教わった訳でもないのにDNAは恐ろしい。然し親が居ないのに兄弟身を寄せ合って生きて行けない宿命だなんてちょっぴり悲しく泣けるよなあ(;;)。
共食いと謂えば現在中学生の孫が幼稚園だった頃小さい籠に腐葉土などを入れて鈴虫を数匹飼っていたが、直に触るのが怖くて食事の世話など私の役目だった。不思議なことに毎日決まって1匹宛消えて行き最後に1匹だけ残ったことをよく憶えて居る(;;)。
東京電力の清水社長が大震災当日、関西財界人と懇談との嘘がばれて実は夫人と奈良観光だったことが暴露された。関西電力を初め関西財界人が挙って清水社長との会見を否定したため清水社長も窮地に追い込まれた。資本金6000億円もの会社の社長が週日に夫人同伴の国内旅行位目くじら立てることはないと思うが時季が悪すぎた(;;)。この社長震災以降の言動に社長たる矜持が全く見られずマスメディアに狙い撃ちされたのだろう。内部告発もあったかと思われる、お陰で今月社長辞任後の相談役就任も危うくなったのではないか(;;)。
雑誌は月初めに翌月号が発行されるのが決まりだが、今月1日の日本経済新聞四面に小学館発行女性月刊誌“DOMANI”(7月号)の全面広告が掲載された(^^)。下段広告ではアラフォー女性を対象にした集英社”マリソル“の広告など時折見掛けるが、全面広告となるとプレジデントとかダイヤモンドの広告なら分からぬではないが、女性誌の全面広告が男性紙の日経に…ハテ?と頭の中がくらくら違和感に包まれる。余程ハードな内容なのかと一見すると広告の中どう見てもキャリアウーマンなんかでなく中身空っぽと思える表紙モデルの女性が“てーげーでゆるゆる”なんて発言をしているのを見て何事かとおっ魂消た(;;)。此は“大概で緩る緩る”の方言らしく、いい加減できっちりせずにおおまかで緊張感のないさま、と受け取ったが、要するに齷齪しないでのんびりと風の吹く儘にぶらぶらと…と謂うことだと思った(^^)。発行部数一位の読売新聞を足蹴にして、どうして一面1000万円と謂われるビジネス世界の日経新聞に“てーげーでゆるゆる”の女性雑誌広告が掲載されたのか、疾駆する時代からとっくに取り残されて居る小生には不可解でならなかったが、種々調べて見て意外なことを知った。現在日経が読者からアンケートを取ると必ず女性の割合が60%を超すそうな…(;;)アンケートの解答者が即読者の割合と同一とは限らないが、男の新聞と信じていた日経に多くのOLの購読者が居ることを知って新たな時代の曙光を見る思いだった。日経からは経済界の情報が速く且つ詳細に手に入るからビジネスマン必読であり、彼等が通勤電車で日経を読んでいるのはよく見かける光景だが、満員電車に揺られ乗客に押されて充分に新聞の中身が咀嚼できるとは思えない、更に会社に着けば上司の目もあり仕事に追われ最早新聞を読む余裕はないだろうから、実際の処40ページの内どれだけ消化できただろう。月額4383円の購読料の大半は周囲への見栄だと極論するのは言い過ぎだろうか。それに引き替えアンケートでは女性の殆どが夜間自宅で日経新聞を読むそうな…(^^)、多くのビジネスマンが上司や客の愚痴を零すため酒で憂さ晴らしをしている時間帯に、部下の女性達が自宅で独り一心不乱に日経を熟読し明日の仕事への糧としていることを知ってはその向上心に限りなく感動を覚える。通常新聞は1面か3面記事(39面?)から読み始めるが彼女達は5面の経済記事からスタートするに違いない、そして39面は最後だろう。その辺り小学館もOLに対する市場調査をしっかり終え手応え十分を信じ日経への1000万円投資であったろうかと思った。
男性の草食化に乗じて女性軍が少し宛力を貯めじわじわと男性の職場を浸蝕していることは世人の知る処だが、その背景には斯くなる女性達の弛まぬ努力が潜んでいたことを知って敬服したが、だからと謂って何故“てーげーでゆるゆる”なのか、熟々(つらつら)考えるに小学館の意図は恐らく彼女達が男共に負けまいと必死に背伸びをし肩肘張って戦っている毎日のごく一刻(ひととき)に “てーげーでゆるゆる” 時間を持たせることで活力のレフレッシュ効果を慫慂したものではないだろうか。忙中閑ありと謂うから四六時中必死で戦っている者に“頑張れ”と励ますより“一寸だけサボったら?”とズルを勧め一服させるのも悪くないのかも?…『35歳おしゃれも人生もその背中ちょっと押されてみませんか?』このコピーと共に戦国時代と謂われる女性月刊誌の中で生き残りを懸け現代女性の適齢期と謂われる35歳のOLをターゲットにした“ドマーニ”は明らかに日経新聞を通して働く知的女性を囲い込もうとしている。日経全面広告は女性月刊誌の中で“ドマーニ”の位置を飛躍的にグレードアップさせ、“ドマーニ”を読まない女性は知的女性の仲間入りができないような錯覚を与え、更に多くの知的OL達を読者として獲得することだろう(^^)。
イチロー選手昨日まで打率0.266と絶不調だ(;;)今年の200本には危険信号がでたぞ!
先週の常用漢字表外読みの答え
(枢)を開けて部屋に入る。(とぼそ)でした。
“とぼそ”とは開き戸の扉のこと
今週の常用漢字表外読みの問題
(清かな)川の潺(せせらぎ)
顕による者は晦を見ず
何時もなら一番過ごしよい季節の筈だが、毎年少し宛気温が上がってきて未だ5月なのに扇風機を越えエアコンが必要な陽気となって居る。雨模様で湿度が高いが電力不足でもあるし仮設にも入れない東北の人達を思えば“なんのこれしき”と我慢しよう(;;)。
雑草の生い繁った庭で今年もキリギリスが数匹生まれピョコピョコ跳んでいるのを先日見つけた(^^)。昨夏雌雄7匹(自然環境の悪化で購入価額4900円)庭に放したのが誕生に繋がったものだが、雑草の背が低いので住環境は極めて悪く保護色で一見分からないとは謂え子供のうちはよく飛び跳ねるので視力の悪い私ですら見付けるから燕など鳥に襲われる危険度は可成り高く成虫になって鳴声が聴ける可能性は極少なく僅か1%位か(;;)。今朝は露草に止まっている1匹を見付けて撮って見た。暫く雑草を刈るのを止めようと思って居る。
公的資金を導入され再建を図ることとなった東京電力は厳しい世論に耐え兼ねて社長、会長、専務と代表権を持つ8人(多すぎるぞ!)の役員報酬を全額返上すると発表した。今月から実施だとか…(^^)当初50%返上で話が纏まり掛けていたが何でも海江田経産相が50%カットしても彼等の報酬が未だ一人月額300万円以上もあるのに気付いて余りにも高すぎると憤り、やむなく彼等は全額返還に追い込まれたようだ(;;)。経産相には守秘義務がないらしくTVでお喋りして呉れたお陰で国民は誰もが東電役員の高額報酬(常務以上で年額7200万円以上)を知り唖然としている。東電は昔から社員だけでなく役員報酬の高いことでも有名であり、嘗ても外部から指摘を受けて07年以降役員賞与カットや報酬の20%減(さては昔は年俸9000万円以上やったか!)を続けているが、昨年の株主総会で役員報酬の個別開示を求められた清水社長は此を拒否した。そりゃそうだ!“私達は報酬を昔は平均月額750万円でしたが、今は減らしても月に600万円頂戴して居ります”なんて株主に言えないよなあ。因みに東電社員の平均年収は750万円(38.2歳)で全国平均は406万円とか…(;;)、処で話は戻るが“返上”とは貰ったものを返すことを意味するから、正しい日本語を使うなら貰って居ないものは返せず、返すならこれまでに貰った4月分までの報酬を返すことになるがそんなことはしないに違いない、きっと向こう受けを狙った不用意な発言だろうからマスメディアもその辺の日本語の矛盾に食いついてもっと突っ込めなかったものか(;;)更に追求するなら彼等の報酬は平均月額600万円以上とメチャ高額であるため住民税や社会保険料などの控除金額も各月100万円を超える額となって居るに違いないから役員報酬がなくなると社長達は此の控除金額を逆に会社に支払わねばならぬことになる、然し主計部もまさか社長達に100万円もの控除金額を払えと毎月請求書を渡すことはできないだろうし、手取りゼロと言うことで帳簿上は控除額=月額報酬として経理処理するに違いない。これって “隠れ給与”で正確には全額返上とは違うと思うのだが…?誰か内部告発をする奴は居らんのかいな。
先月東電の副社長達(清水社長は来ず!)が計画的避難地域に指定された福島県飯館村を陳謝に訪れたが、下座とは謂え彼等は出された座布団に座って居た。このような場合座布団を出すのは儀礼的なものだが、出された座布団を固辞するのも又世間一般の常識である。陳謝する者が座布団に座ってどうするか!この傲慢で非常識な行為から彼等には陳謝とは上辺だけであって心の内では謝罪などの気持ちが毛頭ないことが手に取るように分かった(;;)。きっと彼等は被災者達を補償金に集(たか)るハイエナと思い、その様子を心卑しくそっと窺いに来たに違いない。そしてあくまで自分達は生活に欠かせぬ電気を供給してやっている側で住民達はその恩恵を最大限に享受している者達だとの認識から一歩も出ていないと思った(;;)。彼等自身が今回の事件について初心に返って反省し、補償金が“施し”であると謂う誤った認識を捨て去らないことには住民達との妥協点は全く得られないだろう。被災者にならないことには被災者の気持ちが先ず分からぬものだ。『晦に居る者はよく顕を見、顕による者は晦を見ず』(暗い処に居る者は明るい処に居る者がよく見えるが、明るい処に居るものは暗い処に居る者の気持が解せない)とは佐藤一齋言志後録の一節だが蓋し名言だ。
先月中旬JAの全国会長やJA福島県会長達が東電の本社を訪れ清水社長に謝罪を要求し抗議文を手渡したが、社長は唯申し訳ないと頭を下げるだけで抗議文の受け渡しを終えてお互いが後ろ向きになったとき“社長は我々の抗議文を二つ折りにして執務室に戻って行った”とJA会長からの怨嗟の声が先週の日経ビジネスに載せられていたが、よくよく考えてみれば東電の清水社長も渡された抗議文を抓(つま)んで持つ訳にも行かず、さりとて傍らの秘書に渡す訳にも行かず、丸めることもできず、捧げ持って帰るのは芝居掛かって空々しいし、二つ折りで持つことは当然かと思われたが、その当然がJA会長達を激昂させたとすれば、それは二つ折りのせいではなく社長が補償問題に触れようとせずに避けて会見を終了させたことではなかったか、社長はうちも被害者だと言いたかったと思うが、農家の方々には事業の将来を悲観して自殺者まで出ているから補償問題に言及しなかった社長の対応は少し配慮が足りなかったのではないか、“皆様の要望をお聞きして持ち帰りできる限り前向きに考えたい”位のことは言うべきだったろうな。きっと東電の天皇である勝俣会長に無断でことを運んで逆鱗に触れてはと止(とど)まったに違いない。このときの対応のせいばかりではないと思うが清水社長は先週引責辞任と決まったとか…(;;)処がもう一人のもっと悪い奴(勝俣会長)は居座るそうな:-)。
東電の事故の影響で三井住友銀行などは所有東電株式の評価額が80%も落ち込み、更に同社への貸金の債権放棄を官房長官から要請されて株価下落に歯止めが掛からぬ状態となっているが、大手銀行達も折角公的資金も返し終え10年振りの法人税を支払う安定してきた業績になったのに此所に来て思わぬ処から暗雲が立ち籠めて来た(;;)。東電の役員報酬事件で一番に危機感を募らせているのが彼等メインバンクの役員達ではなかろうか。何せ銀行の役員報酬は何処も極秘事項であり、そのことが報酬の不当に高額であることを自ずから示している。きっと東電の役員より沢山報酬を取っているに違いなく今頃金融庁にMOF担(高級官僚に対する銀行や証券会社の情報収集係、嘗てノーパンシャブシャブなどの接待漬けで有名になった)を通して債権放棄しないシナリオを懇願して居るに違いない。
“株主に申し訳ないから債権放棄には一切応じられない、その代わり役員報酬は全額辞退する”くらいの啖呵の切れる気骨ある役員は一人でも居らんのかなあ(;;)。
誰も我が身が可愛いいが、自分の会社を食い物にして私腹を肥やすようでは役員としての資質だけでなく人間としての資質に欠けると言われても仕方がないが、東電にせよ三井住友にせよ、此が我が国トップクラスの企業人かと思うと情けなくて涙がでるぞ!
先週の常用漢字表外読みの答え
(古)の文化を (尚ぶ)
(いにしえ)の昔を(たっとぶ)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
相手の気持ちを(慮る)
雀の子そこのけそこのけお馬が通る
長かったGWも終わりを告げて早や1週間が経ち初夏の訪れとなったが、東北地方の方々には一向に復旧が進む気配がなく混沌が続いているようだが政府や地方自治体は一体から何をしているのか(;;)被災者の方々に対する処遇がまちまちで避難所には支援物資が溢れているのに連絡網が不十分で被災者にはまるで行き渡らず、家が潰れなかった家族は唯それだけの理由で救援物資も炊き出しも受けられぬ不公平はどうしたことか、家へも帰れず家族同様の家畜を殺処分される酪農家の無念を誰が晴らしてくれるのか!遙か遠い神戸に居て牴牾(もどか)しく隔靴掻痒の念に駆られ役人の対応が腹立たしい。東北の方々が元通りと言わぬまでも幾らかでも平穏な生活に戻って頂かないことには我々他郷に居る同胞の心の安寧が得られず気持ちの晴れない毎日が続くが、そんなことを言っている暇もなく、3月決算が佳境に入ってきた。
先日輸入農産物の統計が発表されたが、3月以降目を疑う勢いで増えた品目があり、前月の2倍以上で、更に過去の最高を記録したそうだが、何だと思われるか?実はこの品は意外にも切り花の“菊”だった(;;)。悲しいことに需要は勿論東北地方であり万単位の方々の命が奪われたことに起因する。悲しい出来事には我が国では菊が欠かせない。菊は日本の国花であり当然に国産がメインかと思ったら国産は価格が高いのと収穫時期が限られているため、殆どが諸外国から輸入され中でも常夏の国で年に4回も収穫できるマレーシアからの菊が一番多いそうだ。其処にはバングラディッシュなどの貧しい国の労働者が多く働いているが、彼等も日本からの映像を見て自分達の栽培した菊が使われ死者に手向けられていることに気付き、自分たちの籠めた丹精が日本の人々の魂を癒やして居ることに誇りを感じられたことだろう。今日も又横浜埠頭には鎮魂の品々が粛粛と運ばれて来る。
先週12日大阪浪速区でタンクローリーが歩道に乗り上げ歩行者の男性2名を死亡させた悲惨な事故があったが、逮捕された55歳のタンクローリーの運転手が警察の調べに対し“右から急に割り込んできた車を避けようとしてやむなくハンドルを左に切ったと供述したが、結果的にはハンドルを切らないで割り込んだ車に追突していた方が良かった。然しこの55歳の運転手は冷静にも事故直前割り込んだ車のナンバープレートや車の色などをしっかりと記憶していたため警察が手配してすぐさま43歳の会社員が逮捕されるに到ったが、タンクローリーの運転手の容疑が自動車運転過失傷害罪で、割り込んだ会社員の容疑が自動車運転過失致死罪と報告義務違反の両罪とされた。当然に後者の方が重罪となるが、事故で気の転倒しているときに良くぞ割り込んだ車のナンバーを忘れず憶えて居られたものだと甚く感心した(^^)。恐らく普段から斯くあることを予知して心に念じて居られたものであろうが、ナンバーの記憶がなければタンクローリーの運転手は漫然と運転して居たとされ重罪に処せられる処だったからこの記憶の比重は非常に大きい。割り込んだ車は当然に止まらずドライバーは現場から逃げ去り安堵の胸を撫で下ろして居た矢先の警察の訪問に魂消たに相違ない。彼はアリバイから知らぬ存ぜぬが通用しないことを悟って“自転車の飛び出しで車線変更したが後方は車の居ないことを確認した。大きい音が聞こえたが自分は関係ないと思った”と警察の取り調べに対し事実関係を認めながらも容疑を否認しているが、マスメディアの報道を見て多くの目撃者から当時の状況が詳しく判明するのは時間の問題でありこの会社員の罪は最早免れないものと思われる。自動車運転過失傷害罪と自動車運転過失致死罪ではどちらが重罪か当然お分かりと思うが、罰金は前者が30万円以下(刑法209条)で後者は罰金50万円以下(刑法210条)と大差がないにも関わらず、前者が親告罪であるが後者は親告罪ではなく此の差は余りにも大きい。つまりタンクローリーの運転手は死亡者の遺族が事故の因果関係を理解して呉れて民事の方さえ上手く凌げば無罪になる可能性があり、後者はそれがないから罪に関しては雲泥の差となろう。当然に後者は民事の方も被告になるが自分の車が直接被害者二人を殺した訳でもなく、或いは自賠責や任意保険の適用外ではないかと思われるがその辺はどうなんだろう?会社員の証言が正しいとすれば横断してきた自転車が一番の加害者となるが、自転車を探すことは不可能に近く、又見つかっても自転車を過失致死罪に問うことは先ず無理だと思う。罪の中で恐ろしいのは余り人に知られて居ない“報告義務違反”(一般的には轢き逃げに使われる法律)であり道路交通法の規定だが、懲役3年以下若しくは5万円以下の罰金と厳しいから此の会社員は過失致死罪との併合で実刑を課せられる可能性がでてきた(;;)。
人生には何時思いも掛けない事件に遭遇することがあるか分からないが、どんなときでも慌てずに冷静に行動することで被害を最小限に止めることができることを学んだ事件だった。
“雀の子、そこのけそこのけ、お馬が通る”小林一茶の名句だが、清徳丸には羽がない(;;)先週横浜地裁で海上自衛隊イージス艦“あたご”事件の判決があったが、自衛官無罪とは呆れてものが言えぬ。衝突事故は大きい方が悪いと決まっている。弁護側が作った偽の航跡図を鵜呑みにして、踏んだ人間より逃げなかった蟻ンコが悪いと宣うた秋山敬裁判長は石頭のバカだ!
先週の常用漢字表外読みの答え
里芋が(滑る) (ぬめる)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
(古)の文化を(尚)ぶ





