何時もなら一番過ごしよい季節の筈だが、毎年少し宛気温が上がってきて未だ5月なのに扇風機を越えエアコンが必要な陽気となって居る。雨模様で湿度が高いが電力不足でもあるし仮設にも入れない東北の人達を思えば“なんのこれしき”と我慢しよう(;;)。
雑草の生い繁った庭で今年もキリギリスが数匹生まれピョコピョコ跳んでいるのを先日見つけた(^^)。昨夏雌雄7匹(自然環境の悪化で購入価額4900円)庭に放したのが誕生に繋がったものだが、雑草の背が低いので住環境は極めて悪く保護色で一見分からないとは謂え子供のうちはよく飛び跳ねるので視力の悪い私ですら見付けるから燕など鳥に襲われる危険度は可成り高く成虫になって鳴声が聴ける可能性は極少なく僅か1%位か(;;)。今朝は露草に止まっている1匹を見付けて撮って見た。暫く雑草を刈るのを止めようと思って居る。
公的資金を導入され再建を図ることとなった東京電力は厳しい世論に耐え兼ねて社長、会長、専務と代表権を持つ8人(多すぎるぞ!)の役員報酬を全額返上すると発表した。今月から実施だとか…(^^)当初50%返上で話が纏まり掛けていたが何でも海江田経産相が50%カットしても彼等の報酬が未だ一人月額300万円以上もあるのに気付いて余りにも高すぎると憤り、やむなく彼等は全額返還に追い込まれたようだ(;;)。経産相には守秘義務がないらしくTVでお喋りして呉れたお陰で国民は誰もが東電役員の高額報酬(常務以上で年額7200万円以上)を知り唖然としている。東電は昔から社員だけでなく役員報酬の高いことでも有名であり、嘗ても外部から指摘を受けて07年以降役員賞与カットや報酬の20%減(さては昔は年俸9000万円以上やったか!)を続けているが、昨年の株主総会で役員報酬の個別開示を求められた清水社長は此を拒否した。そりゃそうだ!“私達は報酬を昔は平均月額750万円でしたが、今は減らしても月に600万円頂戴して居ります”なんて株主に言えないよなあ。因みに東電社員の平均年収は750万円(38.2歳)で全国平均は406万円とか…(;;)、処で話は戻るが“返上”とは貰ったものを返すことを意味するから、正しい日本語を使うなら貰って居ないものは返せず、返すならこれまでに貰った4月分までの報酬を返すことになるがそんなことはしないに違いない、きっと向こう受けを狙った不用意な発言だろうからマスメディアもその辺の日本語の矛盾に食いついてもっと突っ込めなかったものか(;;)更に追求するなら彼等の報酬は平均月額600万円以上とメチャ高額であるため住民税や社会保険料などの控除金額も各月100万円を超える額となって居るに違いないから役員報酬がなくなると社長達は此の控除金額を逆に会社に支払わねばならぬことになる、然し主計部もまさか社長達に100万円もの控除金額を払えと毎月請求書を渡すことはできないだろうし、手取りゼロと言うことで帳簿上は控除額=月額報酬として経理処理するに違いない。これって “隠れ給与”で正確には全額返上とは違うと思うのだが…?誰か内部告発をする奴は居らんのかいな。
先月東電の副社長達(清水社長は来ず!)が計画的避難地域に指定された福島県飯館村を陳謝に訪れたが、下座とは謂え彼等は出された座布団に座って居た。このような場合座布団を出すのは儀礼的なものだが、出された座布団を固辞するのも又世間一般の常識である。陳謝する者が座布団に座ってどうするか!この傲慢で非常識な行為から彼等には陳謝とは上辺だけであって心の内では謝罪などの気持ちが毛頭ないことが手に取るように分かった(;;)。きっと彼等は被災者達を補償金に集(たか)るハイエナと思い、その様子を心卑しくそっと窺いに来たに違いない。そしてあくまで自分達は生活に欠かせぬ電気を供給してやっている側で住民達はその恩恵を最大限に享受している者達だとの認識から一歩も出ていないと思った(;;)。彼等自身が今回の事件について初心に返って反省し、補償金が“施し”であると謂う誤った認識を捨て去らないことには住民達との妥協点は全く得られないだろう。被災者にならないことには被災者の気持ちが先ず分からぬものだ。『晦に居る者はよく顕を見、顕による者は晦を見ず』(暗い処に居る者は明るい処に居る者がよく見えるが、明るい処に居るものは暗い処に居る者の気持が解せない)とは佐藤一齋言志後録の一節だが蓋し名言だ。
先月中旬JAの全国会長やJA福島県会長達が東電の本社を訪れ清水社長に謝罪を要求し抗議文を手渡したが、社長は唯申し訳ないと頭を下げるだけで抗議文の受け渡しを終えてお互いが後ろ向きになったとき“社長は我々の抗議文を二つ折りにして執務室に戻って行った”とJA会長からの怨嗟の声が先週の日経ビジネスに載せられていたが、よくよく考えてみれば東電の清水社長も渡された抗議文を抓(つま)んで持つ訳にも行かず、さりとて傍らの秘書に渡す訳にも行かず、丸めることもできず、捧げ持って帰るのは芝居掛かって空々しいし、二つ折りで持つことは当然かと思われたが、その当然がJA会長達を激昂させたとすれば、それは二つ折りのせいではなく社長が補償問題に触れようとせずに避けて会見を終了させたことではなかったか、社長はうちも被害者だと言いたかったと思うが、農家の方々には事業の将来を悲観して自殺者まで出ているから補償問題に言及しなかった社長の対応は少し配慮が足りなかったのではないか、“皆様の要望をお聞きして持ち帰りできる限り前向きに考えたい”位のことは言うべきだったろうな。きっと東電の天皇である勝俣会長に無断でことを運んで逆鱗に触れてはと止(とど)まったに違いない。このときの対応のせいばかりではないと思うが清水社長は先週引責辞任と決まったとか…(;;)処がもう一人のもっと悪い奴(勝俣会長)は居座るそうな:-)。
東電の事故の影響で三井住友銀行などは所有東電株式の評価額が80%も落ち込み、更に同社への貸金の債権放棄を官房長官から要請されて株価下落に歯止めが掛からぬ状態となっているが、大手銀行達も折角公的資金も返し終え10年振りの法人税を支払う安定してきた業績になったのに此所に来て思わぬ処から暗雲が立ち籠めて来た(;;)。東電の役員報酬事件で一番に危機感を募らせているのが彼等メインバンクの役員達ではなかろうか。何せ銀行の役員報酬は何処も極秘事項であり、そのことが報酬の不当に高額であることを自ずから示している。きっと東電の役員より沢山報酬を取っているに違いなく今頃金融庁にMOF担(高級官僚に対する銀行や証券会社の情報収集係、嘗てノーパンシャブシャブなどの接待漬けで有名になった)を通して債権放棄しないシナリオを懇願して居るに違いない。
“株主に申し訳ないから債権放棄には一切応じられない、その代わり役員報酬は全額辞退する”くらいの啖呵の切れる気骨ある役員は一人でも居らんのかなあ(;;)。
誰も我が身が可愛いいが、自分の会社を食い物にして私腹を肥やすようでは役員としての資質だけでなく人間としての資質に欠けると言われても仕方がないが、東電にせよ三井住友にせよ、此が我が国トップクラスの企業人かと思うと情けなくて涙がでるぞ!
先週の常用漢字表外読みの答え
(古)の文化を (尚ぶ)
(いにしえ)の昔を(たっとぶ)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
相手の気持ちを(慮る)
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