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美智子妃殿下とホカ弁


お盆休みも今日で終わり明日から平常の執務態勢に戻ることとなる。うちでは先週の後半3日間をお盆休みにしたが、休みの間は例年の如く何処行く予定とてなく、事務所で一人キリギリスの声など聞きながら仕事の合間に漢字の勉強をしたりネットの碁を打ってのんびりと過ごした。碁も最近は寄る年波で集中力が持続できず肝腎なところで凡ミスが多くて随分弱くなり9段を維持するのが段々難しくなってきたようだが、勝とうと意気込むと負け、後段してもええわいなと開き直ると感性の赴くままに着手が進み不思議と勝てるから囲碁は我欲を捨てて自然体で打つ方が勝ち易いことがよく分かる、少林寺拳法では「守主攻従」守りが主で攻めは従であって守って負けないことが基本だから、人生だって突き詰めれば我欲を捨てることが勝ちに繋がる囲碁や少林寺拳法と同じことが言えるのではないだろうか?

週末には不運にも金曜西脇工業の敗北と、土曜女子プロゴルフ横峯さくら選手102試合目での予選落ちが確定した(;;)。前者は、ま、一勝出来たから立派であり公立の星を満天下に示したものであり、余り勝ち続けるとバス代の支払に支障を来すから翁田投手達気を遣ったのかな?ゴルフの方はトップが憎っくきチャンコロであったため日曜朝刊の写真は日経、毎日共に最終パットを外した(入れれば予選通過)さくら選手だったのは皮肉だったな:-)。

先日さる本を読んでいて私が予て有してきた昭和天皇並びに皇太后への印象が大きく崩れ去った:-)。それは宮内省生え抜きのある女官死の直前の述懐であった、美智子妃様は実は平民出身のため多くの女官に陰湿な意地悪を繰り返されてノイローゼになられ、声が出なくなったり、奇形児をお産みになったことがあると巷で喧伝されたが実は、その元兇は女官達ではなく昭和天皇並びに皇后陛下(後の皇太后)にハブられての虐めであり、女官達の行動は此の二人に迎合してのものであったのだ:-)。此のお二人は国内国外にお出かけになるときご親族の人達が挙ってお見送りとお出迎えをする慣わしであったが、其の折二人は必ずご親族の方達に声を掛け、短い会話をされるのが常であったが、ついぞ美智子妃には只の一言もお言葉が掛からなかったそうだ。死んで行く女官は「お気の毒で目の遣り場に困りました」と述懐されたそうだが、皇太后と此の女官の会話に美智子妃の名が出れば「あの方は外から来た人だから…」の一言で片づけられたそうだ。アホな二人のどちらが首謀者なのか或いは共犯なのか分からぬが紆余曲折はあったにしろ結婚を認めた限りは、家族の一人として遇するのが常識だがそれができず自分達の品位を貶めていることに気付かない愚かさは何処が「現人神」や!今は無き皇族と謂うプライドを鼻にぶら下げて、必死で耐える嫁に対し終始ハブる舅と姑に終始した此の二人はTVドラマじゃあるまいし、真に愚かであったと思う。天皇に太平洋戦争開戦時の戦争反対ができなかったのも当然だろう。
宮中で美智子妃が鶏群の一鶴であったことは誰もが認める処だが、昭和天皇夫妻は心の狭い愚か者できっと美智子妃の才(ざえ)に嫉妬していたんだろうな、処で此の事実を暴露したのは美智子妃殿下と旧知の仲であった高峰秀子であった。そして彼女は文藝春秋主催の「20世紀の美女世界ベスト50」のトップに美智子妃を選び、参加者全員に諮った処誰にも異存はなく全員一致で美智子妃に決定したそうだ^^。
余談だが美智子妃が3人の子供達と何処かへ出かけられるとき途中突然車をお止めになってホカホカ弁当を四つお買いになり、お子様にお与えになり自らも召し上がったそうだ^^。このことはお付きの人から宮中に知れて直ちに美智子妃は侍従から厳しく譴責されたそうだが、美智子妃が「皆様がお召し上がりになって居るものを何故私達が食べてはどうしていけないのですか?」と仰られると侍従は狼狽えて何も返事ができなかったそうな:^^。美智子妃にはご自分の作られるお弁当の参考になっただろうし、子供達への社会教育でもあったに違いない。美智子妃殿下からホカ弁を買って頂いたお弁当屋さんきっと天にも昇る気持ちではなかったか^^、でも後から宮内庁の怖い役人が走って来て何故か「絶対に他言無用、話せば不敬罪で訴える」など脅されたんだろうな:-)。でなければこのお弁当屋さんTVのワイドショーなどに出演して世間の耳目を集めお店は大繁盛したに違いないもんな^^。宮内庁は営業妨害などするな!

TBS日曜劇場「半沢直樹」が好調で久し振りの視聴率25%台だ^^、原作者の池井戸潤は慶応を卒業後三菱銀行に入行したバンカー上がりだから一般人の知らない銀行の恥部や暗部が良く書けている。然し彼は財務諸表関係が苦手だったようで、貸出先での「総勘定元帳を見せて下さい。計算します」とか、国税局査察部が被疑者を特定せずに銀行に押しかけ、捜査令状も持たずに権限を越えた恫喝など我々が訝しく思う個所が多いのが気になったが、ま、全体としたら良くできた部類だろう、池井戸潤はバブル崩壊後平成8年に東京銀行と合併した三菱銀行を退行して居るから合併以降のストーリーは同輩達がニュースソースを提供してくれたんだろう。旧三菱銀行と旧東京銀行の派閥争いで東京銀行側が凋落して行くのが悲しく、三井銀行と太陽神戸銀行が合併してできたさくら銀行組が住友銀行との再度の合併で受けた仕打ちも又同様だったのだろうと思ったものだ:-)。作者が東京銀行組なら先ず書けなかった本だったな。銀行員は殆ど欠かさず見ていると思うが、池井戸さんの作品は必ず最後に部下を悪役に仕立てた支店長や常務などの幹部が融資先から裏金を貰っていることが発覚するから、支店長以上の人達には不人気だろうな^^。主演の堺雅人は私の嫌いな俳優だが上戸彩のファンやから見ている(ミーハーやな)のだ。処でTVには出ないが、原作では代金取立手形の略称を三菱銀行では「代手」と呼び東京銀行では「取手」と呼んでいたが合併後は「取手」に統一されたそうだ、その理由が又おかしく、「代手」では行内で女子行員が男子行員に事務上の書類の受け渡しで「ちょっと代手頂戴」と言う言葉が部外者に「昼間から不謹慎な!」と甚く誤解を招くからだったそうだった:-)。銀行内部に居た人間しか分からぬエピソードだな^^。

先週の誤字訂正の答え
残業の日はスーパーでお惣材を買って帰る、(惣菜)でした。

今週の誤字訂正の問題
海底は鉱物資源の豊庫だ

ご教訓カレンダー
「良くできた妻」→「欲でできた妻」 1字で大違い

朋あり遠方より来たる

暦の上では昨日から夏を迎えることになって居るが、実際にはとっくの昔に真夏が到来しているし、もう梅雨がやってきたようだ、それにしても今年は春が少なかった:-)。
昨年の夏お得意先から頂戴した胡蝶蘭の花の色がとても綺麗だったので、花の終わった後栄養剤など与えて冬の間午前中だけ日の当たる事務所の玄関カウンターで丹精籠めて居たらこんなに沢山花を付けた^^、先週最後の蕾が咲いたから咲き始めから1月半にもなる。50近く花を付けているので株を労るために切り花にしたいと思うが、この姿では不安定でどうにも花の重みで花瓶が倒れそうなので可哀想だが此の儘咲き終わらそうと思う。後一月くらいは咲き続けるだろうな^^。

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日経ビジネス好評連載、挫折した経営者達を取材した「敗軍の将兵を語る」を読んでいたら悍(おぞま)しい記事が目に入り愕いた。九州遠賀タクシー社長の談だったが、福岡県遠賀町にあって40年以上も平穏無事に営業を続けて来た遠賀タクシーが顧客の利便を図るために九州運輸局へ運賃が半額近くとなる会員制ハイヤーを申請しようとしたら九州運輸局から「運賃相場を乱すから」と申請の受取を拒否され、申請者側に何の落ち度もないため紆余曲折を経てやっと受理されたが、その後、根も葉もないことを理由に運輸局の迫害が始まり、更にはあることないことを論(あげつら)われ本年1月遂にはタクシーの免許まで取り消されたのだ:-)。取消の理由は許可外地域での営業だそうで1か月に1万3千件ある乗車件数の内僅か2件で、売上に対する割合は0.1%に過ぎない:-)。地域外営業は何処の会社も多少はあることで、例えば地域外で降車した客が10分したら戻るからとか言われて待たされた場合、待ち料金が気の毒なので良心的にメーターを落とすと其の時点で、其の客の帰りの乗車は地域外となって違法なのだ。良心的にしたことが運輸局に通報される道理もなかろうから、同業者が仕組んだ卑劣な罠に嵌められたに違いないが其の知恵を授けたのはきっと九州運輸局だろう。日経の調査に拠れば何故なら北九州タクシー協会の専務理事のポストは歴代九州運輸局の指定席とされて居り、九州運輸局がタクシー協会の要求を蹴飛ばすことは、高給と運転手付きの車、更には多額な交際費予算まで添えられた天下り先を一つ失うことになるから絶対に逆らえない環境が予め設定されているのだろう:-)。私利私欲とは良く謂われる言葉だが、世にも恐ろしげな世界だな、省益とは謂うが局益だってあるんだ、魂消たな、タクシー協会から値上げ申請をする際にはきっと専務理事がお出ましになるのだろう。値下げをする申請がその業界の利害を損ねる処から、申請した会社の命取りになるなんて中国の役人の賄賂のことなど嗤っても居られないよな:-)、殆ど同じ次元の話であり少しも変わらない、一番コケにされているのは遠賀周辺の住民だったろう、現在遠賀タクシーは免許取消行政処分撤回を求めて係争中だが裁判が終結するまで取り敢えず営業はできるそうだから遠賀地域の住民達は遠賀タクシー以外のタクシーの乗車を全て逆乗車拒否してこの会社を救ってやって欲しいと思う。さすればタクシー協会加盟の連中も音を上げて遂には運輸局上がりの専務理事を追い出さざる羽目に陥るのではなかろうか。マスメディアも運輸局とタクシー協会の癒着と協会専務理事のポストの経緯を大々的に報道して裁判所が公正な判断を下せるように、更には運賃値上げ(或いは値下げ反対)の元兇である天下りポストの廃絶を訴えて欲しいと思う。役人と業界の癒着なんて柵(しがらみ)は世の中からなくなりはしないが、皆が声を大にして不正の温床を糾弾すれば、正義の声も何時しか叶えられるのではあるまいか、この事件からいみじくも彷彿されたのは宅急便を創設したヤマト運輸の故小倉昌男社長が運輸省(当時)郵政省(当時)達の迫害から身を護るために彼等を相手取り命を賭して勝ち取った多くの戦いだったな。ガンバレ!遠賀タクシー^^、

それにしても日経の取材に対して九州運輸局自動車交通部旅客第二課課長西正博の必死の弁解は面白かったな^^、「意地悪して事業許可を取り消したと謂うことは絶対にない、法規に則って淡々と処分したまでだ」そうだ:-)。語るに落ちるとはこのことである、どうして役所言葉に「意地悪」なんて出てくるのかな?他の会社には構わずに遠賀タクシーにだけ毎年運賃認可申請書を提出させ其の申請書に対する監査を行っては重箱の隅を穿って灰色を黒だと言い募って違反点数を累積させて、究極道路交通法に定める許可取消ラインの81点以上に達せしめ思惑通り営業許可を取り消したのだが、此が意地悪でなくて何なんだ、物凄い執念だな、それって、「淡々」じゃなくて「侃侃粛粛」じゃないの?
地方運輸局の課長ならきっと地方の二流大学出のノンキャリだろう、遠賀タクシーの社長が高卒だと思って居たら、早稲田の政経出身だったのを知って余計嫉妬にトチ狂ったのではあるまいか^^。

先週の誤字訂正の答え
先々週遭遇したが、年寄り女の焼持ちって怖いなあ、(焼き餅)でした

今週の誤字訂正の問題
趣好を凝らした歓待をする

今週のご教訓カレンダー
「瞼の母」→「ブタの母」 肥え過ぎ

巨額赤字でも役員賞与をとったソニー

GWの大連休を終えて漸く仕事も何時ものペースを取り戻した。花粉の飛来もピークを過ぎたらしく2月以来続いた私の目チカチカと鼻ズルズルが漸く治まり掛けホットしている^^。何しろ花粉の最盛期は人と話している最中に勝手に鼻水がズルズルと垂れてくるのになす術もなくとても恥ずかしかったな(;;)。今日は母の日だが花屋のカーネーションはこの日に限って高くなる:-)、大量消費の日を見込んで沢山出荷される筈だから、需要供給の原理からすれば日持ちする花でもないし、明日は殆ど売れないだろうから夕方買いに行けば半値以下になるのではなかろうか。

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病が癒えたEさんから久し振りに送って頂いた異国情緒溢れる中突堤昼下がりの写真はハーバーランド「umie」のモザイク側から写されたものだ。こうして見るとホテルオークラも見事だな^^、東京スカイツリーなど比較すべくもないが、地上135m35階の偉容はポートタワーを圧倒しているもんな。遊覧から帰港しているシーバスも可愛いいね^^。

ハーバーランドに大型商業施設「umie」が先月半ば誕生した。「海へ!」とでも言いたいのかな?よく分からないネーミングだ。誕生と謂っても此までの商業施設をリニューアルして名前を変えただけだ、20年前バブル終焉時旧国鉄貨物駅跡地に3000億円以上もかけて複合多機能都市として誕生した神戸ハーバーランドだったが完成後一度も良いことなく西武、阪急、ダイエーなど数年で撤退して行ったのはバブル崩壊のせいばかりでなく一つに街作りが神戸市主導で行われたせいか既成観念に囚われ明るさに欠けた華のない街であったため我々が近づき難い雰囲気があったからだ。街に新鮮味がなかったな。それが証拠に東側にあるカラフルな「かもめりあ中突堤」には他府県から訪れたカップルなど溢れているのに彼等がモザイク側に流れないのは、街に区切りがあるせいと明らかに街の佇まいに違和感があるせいだろう。今回の改装で「アンパンマンミュージアム」などを設けて集客を見込んでいる、子供にせがまれて両親がお金を使ってくれることを期待してのものだろうがそれは単細胞だ。初年度1500万人、売上高360億円はとても達成できる数字と思えない。子供はすぐに気が変わるから月替わりにアニメのキャラクターでも交代させないとアンパンマンだけでの集客は虫が良すぎる。それにハーバーランドは近そうで遠い、最近の若者は車を使わないし電車の利用となると神戸駅からのアクセスは遊歩道などなく、地下経路となるが此は見た目とても分かり難い、漸く苦労して地下から顔を出すとオフイス向け賃貸のダイヤニッセイビルが目の前にあるのも興醒めだ、94m21階とハーバーランド自慢の高層ビルも地下から出れば唯のビルだ、きっと地下から顔を出した「umie」への来客達はオフイス街に迷い出たものと錯覚し戸惑うに違いない:-)。
このダイヤニッセイビルはハーバーランド商業施設の本拠地であり建築主であり所有者である三菱倉庫と日本生命を象徴しているが、街のど真ん中に固定家賃の客を最優先させたのはどう謂うことだろう。きっと両社に対する神戸市の阿りでありお役所には客の流れが読めなかったんだろうな?持主が三菱倉庫だったことは此まで知らなかった、ダイヤは三菱のシンボルだったのだ、そう謂えば此までこの辺一帯はまるで窓のない倉庫のような暗いイメージだったな:-)。
「umie」のオープンによって元町商店街がその通路に選ばれ、震災後ずっと閑古鳥だったこの通りを少しでも立ち直らせてくれないだろうかとを希うばかりだ。

世界のソニーがエレクトロニクス事業で躓いて1万人の雇用削減も叶わず、前期までの4年間で8000億円もの赤字を出し、今期の決算は役員全員の賞与を返上すると先日の日経が報じた。役員の賞与辞退は終戦後の創業以来のことだそうだが、潔い決断だと喝采する前に、彼等が今回の発言で4年間に累積で8000億円もの赤字を垂れ流しながらずっと賞与を取り続けていたことを暴露することになったことは皮肉だったな?こんなに酷い赤字を出しながら賞与が取れたのは泉下の人となられた井深さんや盛田さんが必死で頑張り内部留保を豊かにしてくれたお陰に違いないがお金があるから赤字でも賞与を取っても良いと謂う理屈はない、現にソニーは有利子負債を1兆2千億円も抱えて居るのだ:-)。40人の役員での返上賞与総額は10億円にもなるとか…:-)。返上する賞与は年俸全体の40%前後だそうだから彼等は年に25億円(4年で100億円)も報酬を得ていることになる、頭割りで一人6000万円以上だから賞与がなくても蓄財に事欠かなかったろうに巨額な赤字決算で賞与を取っていたなんて会社を食い物にして居ると言われても仕方がない、大体「返上する」との表現自体が傲慢であり適切な言葉でない、役員賞与はその事業年度が予想を超えて黒字になった場合株主総会で承認して貰って頂戴する筈だから赤字での賞与など全然訝しい、どうして総会で株主は誰も文句を言わなかったのかな、彼等は今年の賞与どころか4年分の役員賞与全額と役員報酬だって半分は辞退して経営責任を取るべきではなかったか。従業員を解雇してまで役員の懐を肥やすソニーには最早未来は訪れないのではなかろうか:-)。

先月の新聞で安倍総理とプーチン大統領がクレムリンで会談している写真が掲載されて居た。ド狸は我が国に北方領土を返す意思など毛頭ない癖に境界線に触れて安倍総理に儚い夢を持たせたが、きっと東ロシアの開発に経済協力でもさせようと企んだに違いない:-)。
ロシア人は世界で一番大きい人種だと思ったが、二人並んでの握手では僅かに安倍総理の身長が勝って居た^^。オバマには勝てなかったのは無念だったが、ロシアの大統領より背の高い総理では安倍さんが歴代で初めてではないだろうか?日露戦争以来何をしてもロシアに勝てなかった日本だから、総理の背で鬱憤を晴らす位しかないのかな。切ないよな:-)。でも勝ちは勝ちだ^^。

先週の誤字訂正の答え
新年度の予算接衝が難航する。(折衝)でした

今週の誤字訂正の問題
此の作品は彼の快心の作だ

今週のご教訓カレンダー
「ない袖は振れない」→「ない胸は振れない」 ペチャパイ娘

偉くなりたいとは思わない


未だ連休が終わらない、明日も休みだから誰の思いも同じであり、一日早く今日がUターンラッシュになるだろうな。
春が去って衣替えのシーズンなので先日カジュアルな薄手のシャツを求めてジャスコに出かけた。運良く平積みしたシャツコーナーがあり、好みの色柄を選んで買って帰って翌日着ようとしたらナント!半袖だった(゚ロ゚)、あい物は長袖との思い込みだったが、袖口を確かめなかったのは不覚だった(;;)。4月に半袖を売るとは知らなかったが、季節の早取りも些か度が過ぎて居り、5月5日が立夏だからとて此処まで早まるのは腹立たしい。客には私のような年寄りも居るから商品棚に一言「半袖」と書いてくれても良かったんではないのかな:-)。

 

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今年も事務所の庭にキリギリスの雛が誕生した^^。大きさから見て生まれてから半月以上は経って居ると思われる。毎年春の気温が高くなるので少し宛誕生が早くなるようだ、小さいのに結構賢くて斜にピョンピョン跳ぶので到底私には捕まえられないが、何故か決まって保護色の場所に跳んで行く。鳥に捕まらないため先祖からの本能だろう。
上の写真はヒルガオの葉っぱに止まっているところだ、その気になって捜さないと見付けることは先ずムリだろうな^^。下の写真から見付けるのはもっと大変だぞ^^。

夜就寝前に寝床で本を読むのが私の習慣だが眼鏡の蔓がプラスチックだと枕などに当たって直ぐ不具合になるので、しょっちゅう「眼鏡の三城」で直して貰っている、今回は気分を変えテレビでCMなどしている「眼鏡市場」へ行って見た。眼鏡の蔓(つる)は夜だけの使用でもあるし誰に見られるでもなく見映えより機能性を重視して曲がっても折れない針金フレームにした。こぢんまりした「眼鏡市場」は三城の半分もなくそこそこに客も居て、検眼など結構時間が掛かるから分かり易い処にトイレの入り口があるのも好感が持てた、流石郊外店だな、「眼鏡の三城」なら「トイレを貸して…」と言う雰囲気などまるでない:-)、店員も充分に訓練されて居り「眼鏡の三城」とは段差がなかったが、検眼後示された値段はレンズ共に18900円とネットに書かれた通りで「眼鏡の三城」の半額程度だった^^、此の店は第二神明道路名谷ランプの傍にあり自宅から1km強の距離は車かバスになるが、垂水の街も第二神明道路を境にして山側は全ての店舗が郊外型となり、店より駐車場が大きくなる、「眼鏡市場」は大きな信号の角にあって昔から誰もが知って居る「メガネの愛眼」の丁度裏に隠れて出店している、小さい店だが大きな看板が遠くからよく見えるので入り易く「メガネの愛眼」が永年培ってきた客を食い散らすつもりで意図的に参入したのだろう、歳老いた虫を蟻が周囲から集(たか)って貪っているように思えて痛ましい:-)。大阪発全国出店の「愛眼」も最近5年間は赤字の連続で業界5位と低迷し、倒産まで囁かれているから、業界トップの座を「眼鏡の三城」から奪って独走する「眼鏡市場」との並列は眼鏡業界の縮図を見る思いだ(;;)。「眼鏡市場」の真ん前に此また全国にチェーン店を展開している「古本市場」があって結構繁盛していた。昔勝新太郎の「悪名市場」なんて映画があったのを思いだした^^。「市場」は古い言葉だが我々戦前派には庶民的で受け入れ易くカタカナ名前だとつい腰が引ける:-)。

眼鏡の話に戻るが、下剋上が著しい眼鏡業界にあって老舗である「眼鏡の三城」は垂水の商店街ど真ん中にあり自宅から徒歩6分と近いのだが嘗ての隆昌は影を潜め最近めっきり客が減り、店に入ると店員達の視線を浴び気弱な私など気後れするのでとても入り難い:-)、特に眼鏡の補修など気が引けてならず、考えた挙げ句「眼鏡市場」に鞍替えした次第だ(;;)。三城が閑散としている理由はどうやら廉価なパソコン用眼鏡をウリにして若年層をターゲットに売上目標1兆円を標榜する安売りチェーン店「JINS」が3月JR垂水駅中に開店したことにも拠るらしい、連休に覗いて見た「JINS」は小さい店だが駅前が閑散としているのに凄い人集(だか)りで、待ち時間を聞いて帰る若者も少なくない。栄枯盛衰世の倣いだが「JINS」の価格は「眼鏡市場」より4割も廉いから垂水の三城はそのうち閉店に追い込まれるのではないかと思う。三城は当初パリの眼鏡をキャッチコピーに姫路から全国展開したがパリではもう客は来ない、一時期眼鏡はフレームに宝石を填め込んだりと財産だった頃もあったが誰しも数年すれば度が進むから消耗品と考えてどんどん買換えて行く時代になり、眼鏡も1万円までの「JINS」眼鏡が進出してきたのでは「眼鏡市場」もウカウカできなくなった。此も時の流れだろうが、夢を追うのは若者の特権だったが最近の若者は現実主義者となり夢など追わずにチマチマした実利主義に徹しているのが原因ではなかろうか。

若者嗜好と謂えば、この頃の若者達の乗る車は何故か助手席に可愛い女の子を乗せるためのフェアレディーZなどでなくレンタカーだし、彼女も要らないらしいし、眼鏡まで「JINS」では一体から何にお金を使っているんだろうな?貯金しているとも思えんし…、そうか、仕事がないんだ、あっても給料が安いんだ、草食系ばかりになって恋人も要らないからお金も沢山要らないんだ:-)。親のすねを齧っているか食べられさえすればいいんだ、次代を背負う若者達が此では景気回復処か世の中益々不景気になって行くばかりだな:-)。どうしてこんな風に世の中変わってしまったんだろうか?
日本青少年研究所の調査で高校生に「将来偉くなりたいと思うか」との質問に対し「全く思わない、余り思わない」の回答が54%に上ったことが分かった:-)。同じ質問でも米が17%中国が9%だそうだから我が国の高校生が世界で突出して未来に希望を失って居るのが分かって恐ろしい(;;)。政府が為すべき景気浮揚策は日銀総裁を嗾(そそのか)しての量的質的緩和などの公開市場操作ではなく、先ず彼等無気力な若者達の意識改革ではないのかな。どうしてなんだろう?我が国の若者は情けないよな、悲しいよな:-)。「末は社長か大臣か」とまで言わないが、もう少し夢のある将来を求めて目の輝きのある青年達に戻って欲しいと希う。眼鏡の話から何時の間にか不甲斐ない日本の若者達への愚痴に摺り変わってゴメンm(_ _)m。

先週の誤字訂正の答え
彼はとても還歴とは思えない位若々しい。(還暦)でした、

今週の誤字訂正の問題
新年度の予算接衝が難航する。

今週のご教訓カレンダー
「イリオモテヤマネコ」 「イロオモテヤマネコ」 色気づいたんだ、

TTPは日本を滅ぼすか

確定申告も無事終了したが、数えてみれば税理士となって申告書に署名(今では味気なくも電子署名だが…)して丁度50回の節目であり、半世紀目の確定申告だった^^。処がホッとする間もなく、放ったらかしとなって居た日常業務に加えて1月や2月決算が目白押しに待ち構えて居るのでこれからも当分はテンヤワンヤだ:-)。人生の黄昏時がとっくに到来していると謂うのに私はどうやら死ぬまで喧噪の内に仕事三昧に過ごすことになりそうだ。忍び寄って来た死神も少しも頓着されないことを知り、苦笑して立ち去って行くのではあるまいか^^。

真面目な話ですから聞いて下さい。京都大学の発表による今から約60年前の終戦後には当時の男性の精液1cc中1億2千万以上の精子が居たのが25年前には6千万、18年前には3千万以下に減ってしまったそうだ:-)、今ではもっと減ってしまって居るだろうから此の精子の数では幾ら女性が健康でも受胎に到るのが可成り困難だそうで昨今少子化が叫ばれ、片や巷に不妊治療が急激に広がって居るのも宜(むべ)なるかなと謂わざるを得ない。
問題はその原因だが、誰もが食べる物に飢えて居た60年前の精子の数が食生活の充実した40年を経て4分の1以下になるなんて幾ら何でも考えもつかないが、それは60年昔まで無農薬のものしか食べなかった我々がその後石油から作られたものばかり食べるようになったからで、コメや小麦に野菜など食べる主食の全てに石油製品である化学肥料に農薬がたっぷりと用いられて居るのが原因であり、特に国内使用の70%を占める輸入小麦がその元兇だと謂われる。

昔々子供の頃、背中に括り付けられた弟の子守と共に米櫃(こめびつ)のコメの中から穀象虫(コクゾウムシ)を捜すのが、家族の一員として私に課せられたノルマの一つだった。一合枡でコメを掬って戻すと2回に一回位此の虫が姿を現すのを捉まえるのだ^^、象と言うより犀(さい)によく似た黒茶色い虫で大きさは5ミリより小さく、米櫃の中で温々(ぬくぬく)と暮らして居るのだった。3分搗(つ)きの米と余り色が変わらず目の悪い母には先ず見付けられない。何でも稲や麦に産卵し、孵った幼虫はコメや麦を食べて成長する悪い奴だ。食べても別に身体に害はないがこんな奴にコメを食べられて糞迄食べさせられるのは堪らない:-)。だから其奴を捉まえて家の前の溝に流して棲みついている蟹(今も居る)の餌にするのが私の役目だった^^。
今、此の虫を捉まえてきて輸入された小麦の中に放すと此奴は小麦に潜り込まずに必死で逃げ、羽を広げて飛んで行ってしまうそうだ。蓋をして逃げないようにするとたった二日で死んでしまうと先日の宮崎中央新聞に書いてあった:-)。輸入小麦に限らないが今の米麦類は石油製品である化学肥料や農薬ばかりを用いて育てられているので穀象虫は本能的に匂いか雰囲気で毒だと察するのだろう。「俺は麦など食べないよ」と言う無知な方もあろうが、市販のパンもラーメンもうどんも全部輸入小麦が原料だと聞くときっと背筋が寒くなるだろう。
戦前の女性は6人も8人も子供を生んでいた^^、避妊技術が未成熟だったなどと人は言うが無農薬のご飯やパンなど食べていたら今の女性なら15人も20人も生んでいるに違いない。全ては石油が精子を育たなくして居るのだ、身体はきっと精子を減らすことで本能的に命を護っているのだろう。アトピーの子だって生まれないよりマシだ。聞けば中国の田畑は今や化石肥料や農薬のお陰でボロボロになって復元不能の状態になって居るとか(;;)、アメリカのカルフォニア米(コシヒカリもあるよ)を日本を始め各国に輸送するためには高温地帯を通るので船倉で害虫やカビを発生させぬようにコメを収穫した後マラソンと謂う殺虫剤を日本の農薬残留基準の8倍も吹き付けるが、アメリカ政府は全く害がないと嘯(うそぶ)く、アメリカの基準はDDTなど日本の50倍も緩やかだが、其れは50倍のDDTの掛かったコメを我々が食べさせられていると謂うことだ。アメリカには穀物メジャーと謂う財界のマフィアのようなのが5社あって国内市場と輸出市場の95%を独占しているが、文句を言う輸入先にはアメリカ政府に「それなら貿易上の非関税障壁にみなすぞ!と言わせて相手を黙らせる巫山戯たシナリオだそうな:-)。
全く空恐ろしい話だがアメリカが京都議定書に同意しないのも尤もだな。此の儘では何れ近い将来我々は児孫を残せず死に絶えて行くのではなかろうか。石油を掘り当てたことが自分達の未来の墓穴を掘ることになるなんてとても悲しいことだけどそれが現実であり、アメリカが自分だけが良ければよいのでは餓鬼、畜生、蜘蛛の糸の世界だな:-)。

安倍政権が遂にTTP交渉参加の決断を下し悪魔に魂を売り渡した。関税障壁がなくなれば我が国の農業が壊滅するのを承知の上の行動だ。衰微の一途を辿っている我が国の農業従事者の平均年齢は現在66歳であり何れは立ち行かなくなることを知って切り捨てようとしているが、まるで楢山節考だ。減反減反ととことん農業従事者を追い詰め、食って行けない若者を街に放り出したのは自民党政権だったよな。
安部総理は貿易赤字を解消するため、農業の3兆円を切り捨て税収の見返りを求めて自動車などの10兆円を選んだ、我が国の輸出が進めば貿易赤字は解消するに違いないが、その反面国産の米が食えなくなったことにより男子の精液中の精子が益々減少し更に少子化が進むことだろう:-)。何百年か後に日本人の数は4万7千人になると書いた本があったが馬鹿馬鹿しいと笑っても居られないよな:-)。

先週秋篠宮悠仁(ひさひと)さまがお茶の水大学附属幼稚園を卒業された。悠仁さまは皇族の誰もが進まれる学習院を避けてお茶の水大学附属小学校に行かれる。幼稚園からの延長だから誰にも文句を言わせぬ処が将に皇族の反乱だな、お茶の水は紀子さまの母校であるから正解であり、此処なら悠仁さまも安全地帯だろう。何しろ学習院に入ったら、東宮家の意を受けた周囲の先生から敬宮(愛子さま)天皇説を浴びせて洗脳され悠仁さまは潰されてしまうことが容易に想像できるから、先ずはよかったな^^。幾ら女性の地位が上がったとて日本はイギリスではない。
皇位継承における万世不変の原則として、万世一系を以下のように定義している。
第一 皇祚を践むは皇胤に限る
第二 皇祚を践むは男系に限る
第三 皇祚は一系にして分裂すべからず
美智子妃殿下さえ元気であれば、「万世一系」は護られ雅子妃側の陰謀は実現する筈もないが、美智子様とてお歳だから代替わりした後連中の巻き返しが大変だ。我々国民は誰もが「万世一系」を忘れず、挙って悠仁さまを御守りしたいと思う。
然し、巷に根強く流れる愛子さま、悠仁さまお二方共に知的障害者であるとの噂は可成り根強い、近親結婚の繰り返しだった今の天皇陛下までの血が美智子妃と雅子さま紀子さま2代を経ても未だ浄化されないのなら悲しいことだ:-)。マスメディアは敬宮派が多く、6年前NHKでは悠仁さま誕生を故意に夜7時のニュースから外した:-)。先週の毎日新聞は「悠仁さまは卒園式に出迎えた園職員に小さなお辞儀で挨拶された」と書いたが「小さなお辞儀」は余計だろう、大きな毒を含んだ筆だったな。処が愛子さまならもっと酷く、生まれてこの方未だ嘗て誰にもお辞儀などされたことがないことを毎日新聞だった知って居ようが…:-)。
尚、神祚(こうそ)とは天子様の位のことです、

先週の誤字訂正の答え
名曲喫茶が突如割烹に蔵替えした。(鞍替えした)でした。

今週の誤字訂正
007危機一髪

ご教訓カレンダー
「男は辛いよ」→「男は面(つら)よ」 面より金だろうな

日揮の株価は何故戻ったか

うちの事務所では年末調整の最終処理である各市町村へ提出する給与支払報告書の作成が完了し提出を待つばかりとなり、愈々24年度確定申告の作業に突入することとなった。何時まで経っても顧客に対して私でないと分からぬ情報が少なくなく、50日足らずの長丁場を果たして体力が続くのか案じられてならぬ。

てふてふ(蝶々) かは(川) いへ(家) かほ(顔)、何れも旧仮名遣いの言葉だが、どうして昔このような仮名遣いをして居たのか不思議でならぬと思っている方が世の中に多いと思う。
私もかねがね不思議に思って居たが、丸谷才一のエッセイにて日本人は江戸時代に入る迄は「H」の発音がなく全て「F」であり、蝶々のことを実際に「てふてふ」と呼んでおり、川は「かふぁ」→「かは」だったと書かれて居た。実際に使用している言葉を正確にその儘、仮名で表現したものだそうだ。タイムトラベルした訳じゃあるまいし、昔の人の発音など分かるものかと私は殆ど信じて居なかった。処が先日北原保雄 (明鏡国語辞典の編者)の書物を読んでいてアッと驚いた(゚ロ゚)/。1604年(徳川家康が征夷大将軍として江戸幕府を開府した翌年)に日葡辞典(日本語とポルトガル語)なるものが既に発行されて居たのだ、此は今も現存するが、その辞書には母→Faua母親→Fauavoyaと記述されて居り、「走る」はfaxiruだったのだ。此は室町末期のキリシタン資料に於いても立証できるそうだから真実だろう。
我が国自身の証拠としては、1516年に発行された「御奈良院御撰何曾(なぞ)」にて、『「母には二たびあいたれども父には一度もあはず」 くちびる』と謂う不思議ななぞなぞが載っているのが発見されている^^、此は当時の「はは」の音価が「Fawa」或いは「Fafa」であれば解ける謎であって、Fの発音には上下の唇の合体が必要なのがお分かりだろう。現在我々が使っている母「Haha」の発音では唇を用いない(両唇が合わない)ので「母に一度もあわず」となってしまうのだ^^。面白い処から言葉の発音が分かるもんだな、物凄い着眼力であり、貴重な「なぞなぞ」だったな^^。
因みに現在用いられている和英辞典では「ハヒフヘホ」は全て「H」で表記されているが、私が使用している三省堂コンサイス和英辞典(昭和27年発行)を見るとハ行の表記は「フ」のみ「F…」で表記され、フ以外は全て「H…」表記だ。然し我が国を代表する名峰富士は現在も「Fuji」であって決して「Huji」ではないが、50年の年月は何時の間にかFの発音を変えてしまったのだろう。「Huji」と書かれる日も遠くないと思われる。どうしてなら「フ…」で始まる言葉も現在では両唇を合わせずに尖らすだけで発音できるから昔の「フ」と現在の「フ」では発音が違ってきたのではないかしら:-)。
振り返って考えれば「F」に限らず日本語の発音が随分変わり何時とはなく歯切れの悪い低く「もちゃもちゃ」した言葉になって「マミムメモ」など微妙に変化してきたのに気付く、其れが証拠に衛星放送などで放映する戦後の昭和20年30年代の映画の声を聴いていると言葉の質が異なり、昔の女性は甲高く早口で歯切れ良く随分高い音階で喋っていた、今では男女共に同じオクターブになってしまったから女性の声のトーンが一昔前より1オクターブ位下がってきたのかも知れぬ。たった50年足らずで斯うなんだから400年も前なら字では読めても耳で聞いたら、誰もが今の日本人にまるで理解できぬ日本語を喋っていただろうし、現在の日本語表記で話し掛けても決して彼等に理解して貰えなかったろうな(;;)。
今の日本人は総じてFの発音ができないからフランス語を習うときスプーンを口の中に突っ込まれ口を噤んで喋らされるそうだが、安土桃山時代の人が見たら呆れてさぞ笑い転げたのではあるまいか^^。
Fの発音で思いだしたが東北弁の発音は独特だ、60年も前、学生時代ヒメマスの伝説に釣られて田沢湖を訪ねたことがある、当時は生保内線と謂うのがあって奥羽本線の大曲駅から田沢湖までの支線でありローカル線の見本のような長閑な旅だった。此の汽車の中で地元民だろう中年の女性達が余り口を開けないで唇の動きだけで話す会話を聞いた、然しチンプンカンプン単語の欠片すら全く理解できないのに此が日本語かと甚く驚いた。英語だったら単語の一つ位分かったろうに…と舌を巻いたのを憶えて居る。筆談でもしないとアカンのかなと思ったが、此方の言うことは分かって呉れるのだが返ってくる応答は全く理解できなかったのに参った:-)。
その東北弁だがどうしてあんな独特の発音になるのか、その理由について面白い説があり、激寒地であるため余り大きく口を開けないで発音するからあんな言葉になるのだと言う。その証拠に歴史的な例として大正期ロシア革命に対して行われたシベリア出兵では数多くの兵士達が肺炎で戦病死したが、東北の部隊から出兵した兵士にはこの肺炎が極端に少なかったと謂われている。余計に口を開きムダに空気を吸い込むから肺炎なんかになるんだとは彼等の主張だったそうだ。そうなんや、400年も昔は誰もが桁外れに貧しかったし寒かったから話し言葉だって省エネ型でお腹が減らないように口や唇の動きが最小限だったんだろうな:-)。

プラント大手日揮の従業員多数がアルジェリアでイスラム武装勢力に殺害され、更に味方であるべきアルジェリア軍の空爆で犠牲になった事件は誠に痛ましい限りだった:-)。
此の事件で日揮は犠牲者の一人が偶々現場に居合わせた元副社長であり襲撃は内部情報漏れも噂されているが此は偶然だろう、他の被害者の中には協力会社の従業員や更には派遣会社からの傭員だった、協力会社とは聞こえは良くても実質は穢(きたな)い仕事だけさせられる下請け孫請けの派遣傭員であり気の毒にも高齢者が多く福島原発同様何時もの悲しい構図だったな:-)。
誰もが不思議に思うのは政府が頑(かたくな)に被害者の氏名を公表しようとしなかったことだ、此は異例のことであり、恐らく理由は犠牲者が幾重もの下請け孫請け関係で日揮が一部被害者の氏名を知らなかったのだと思う。日揮が知らないものを政府が明かせる訳がない、口が裂けても「名前が分からん者が居る」などとは言えず、仕方なく政府も公表を控えて居たのだろう。
福島原発では東京電力が作業員一人当たりの日当を10万円払っているのに隙間に介在する下請けや派遣会社を装った魑魅魍魎が一杯居てピンハネし、作業員の手許に亘るときは僅か9分の1だったそうだから、日揮だって同じようなことだったのではなかろうか:-)。会社からではなく被害者の家族が名乗り出て氏名が明らかにされているのも不思議な現象だ。然し国外それも未開の地アフリカのことだから労災や健康保険などからの情報が全くなく、日本人の労務者かどうかの確認も大変だったのだろう。全く遣る瀬ない出来事だった(;;)。
日揮は国外のプラント工事が多いため余り知られない会社だが、売上高が年に5000億円以上もあり資本金230億円時価総額は建設土木124社でトップに位置する優れた会社だ。国内に敵なく技術力は世界一だから可成り政府寄りの企業と言って良いと思う。今回の事件で図らずも名前が知られ一躍全国版になった^^。アルジェの仕事はODAだしこの仕事を撤退した経済的な損失は全て政府が見てくれる(我々の税金で)、人が10人も殺されて先週末の株価終値48円高の2、627円と戻ったのは皮肉だったな:-)。週明けに少し買ってみよう^^。

先週の常用漢字の表外読みの答
彼は我々の(倫)だ、(たぐい)でした。(たぐい)は仲間や同僚のことです

今週の常用漢字の表外読みの問題
(刺)のない薔薇はない

ご教訓カレンダー
「ハイテク犯罪」→「履いてく犯罪」 靴泥棒 

暮らしの手帖とヤマト運輸

今年の三連休の第一回が始まった。今年は神事である紀元節(建国記念日)が偶然月曜日なので三連休(四連休も含めて)が10回もある。世の中の不景気は三連休など量産しても少しも良くはならず、却って住民地元の商店街に閑古鳥を鳴かせて苦境に追い込むことになりはしないか。休日を増やすことで消費者のお金を使わす目論みは分からぬではないが、書き入れ時に休日を増やされて困る我々のような零細経営者も居ることを政府は知らないだろうな:-)。労基法では最大で160日も休めるが、土日も休日も年次有給休暇の計算に入れるべきではないか、日曜日も子供を家に閉じ込めて、時間850円パート通いとの落差は何だ!

パソコンや携帯更にはスマホなどの普及により人間誰もが無精になって外へ出掛けなくなり、各種のネット通販や国外通販業者が大手を振って闊歩する時代となった。最盛期年商500億円を誇ったTVでお馴染み日本通販が倒産したのは愕きだったが、此はネット通販への切り替えが上手くできず、40年来の顧客層が高齢化していることに気付かず若年層にターゲットをチェンジするのを怠ったもので自業自得だろう。時の流れに乗るか乗れないかは本当に恐ろしいものだ。我々が子供の頃連れて行って貰う憧れの象徴だった百貨店が煽りを食ってじりじりと衰微しているのも全ては通販が天敵となったのではなかろうか。そして通販が此処まで大きく伸びてきたのは矢張り物流の力であって、76年宅急便を創設したクロネコヤマト創業者小倉昌男氏の大英断であり、日通など既成勢力を護り、新しいものは一瞥もせずに排除しようとする旧套墨守の旧運輸省を相手に渾身の戦いを制しての勝利であった^^。物流も今やクロネコを魁(さきがけ)に佐川に日通更には郵便局まで割り込んでの大乱戦、昔重たい小包を駅や郵便局に担ぎ込んでいたのが夢のようだ^^。ヤマトの宅急便ができた頃は「荷物を送ることなど月に一度もあるものか」と皆笑っていたのに実はそれまでは誰もが当たり前のように重たい風呂敷包みなど抱えてドッコイショと電車に乗り知人や子供の下宿先などに運んで居た。その理由は国鉄や郵便局から配達できるものは駅などに持ち込まないとならないし、時間は不正確であり、更に到着時に壊れて居ることが多く、彼等が決して責任を取ってくれないことにあった。「壊れ物」と大書していても郵便局では昔から集荷場にベルトコンベアなど置かずに荷物を容赦なく放り投げる習慣を忘れないで続けて居たから仕方がない(;;)。
大分以前のことだが「暮らしの手帖」がそれぞれ200個余りの茶碗を送ってテストをした処宅急便は全部無事で、鉄道小荷物は14%郵便小包は実に50%が壊れていたそうだ:-)。此の「暮らしの手帖」の記事が人口に膾炙(かいしゃ)して多くの人が郵便局や鉄道を利用しなくなり、クロネコヤマトの独走態勢が確立されたが、郵便局も民営化して利益の獲得が至上命令となり近年送料を下げてまで宅配便に参入しようと必死になって居るから顧客の苦情に備えてベルトコンベアなども導入しているのだろう。最近ではヤマトか佐川で決まりだった通販のアマゾンも日本郵政扱いが目立ってきたから大口顧客には赤字を覚悟して相当なダンピングをしているように思う。唯日本郵政扱いにされた場合品物の到着がヤマトや佐川より確実に1日(日曜日を挟めば2日)遅くなるから顧客には歓迎されない。アマゾンもそれを知って居る筈だが、歓迎されなくても今日もアマゾンの書籍が郵便配達で届くから余程値を下げているに違いない。ハードカバーの本など結構重いから運んでナンボでない郵便局員が一番の被害者なんだろうな:-)。

丸谷才一さんがエッセイ集に書かれて居たが、終戦後占領軍に命じられて旧字体の漢字を当用漢字に変える際「國」の字をどう変えるか国語審議会で侃々諤々の議論があったそうだ、「くにがまえ(口)」の中の(王)を入れることが妥当だと決まり掛けて居た処、土壇場になって変な民主主義者がでてきて(玉)になってしまった:-)。
「物」という字の右肩にテンを付けて「てんで物にならぬ」と謂う洒落言葉があったが、陛下も王から玉にされてはタマったものではないナ(;;)。
同じく当用漢字選定の際、「盡」が「尽」に変えられることになったが、この字は「尺」と「テンテン」の関係が不安定なのに我慢がならないと丸谷さんは書いて居られる、私も「盡」にある皿を一に置き換えて「尽」の下にどうして据えなかったのか、据えたら座りの良い字になるのに…と何時も思って居た。何時だったか漢検の試験で「尽」の下に一を書いてしくじった(;;)。下に一が付いてないと尽の字はパンツを穿かない女の子が歩いているように思えて心許ない。常用漢字ではないが「丞」なんて字は座りが良くて格好いいよな^^。
パンツで思いだしたが、田辺聖子さんが「どないでっか」、「あきまへん、女の褌ですわ」が大阪商人の日常会話として良く用いられると書いて居られる^^。そのココロは「食い込む一方」だそうだ、品はないが、言い得て妙であり大阪人らしいユーモラスな表現だ^^。関東の方には斯様な大阪の言葉の遊(すさ)びは永遠に理解されないと思う。
此の「女の褌」が昔実際に使用されて居たと述べられたのは、一昨年亡くなられたが文化功労賞を受けられた作家の井上ひさしさんだ。彼の本を読むと彼の郷里山形では15歳になると男も女も褌を締めて若衆宿へ大人になった挨拶に行くのだ。此の行事を「袴著」と謂うそうだが、女性の褌は不思議でも何でもなく、昔は働く女性は昔誰もが褌をして居たと彼は書いている。そりゃそうだろう農作業など労働に従事する女性や、忍者くの一などは裾の長い着物など着て居られないから、裾をたくしあげて帯に挟んで居たろうし、そうなれば俯いた折など、下半身が無防備になるから褌をして居たことは容易に想像できる。史実に拠れば褌は女性の身体の都合からできあがったもので後年男子が真似ることになったのだそうだ。従って褌=「男子の下腹部を覆い隠す布」は実は極く近代になって成立したのだ(゚ロ゚)。処が昔は繊維品が高価であったため農作業の女性の褌の材料は草を乾かし鞣(なめ)して用いて居たが、それでも繊維でないため食い込んで痛かったそうだから、大阪商人の会話は皮肉にも正鵠を得ていたようだ^^。
山形県の出身である井上ひさしさんが子供だった頃は最上川の支流に夏には水泳場が設けられ、泳ぐのは午前中と午後3時以後は女の子、正午から3時までは男の子ときちんと決められて居り、男の子は六尺赤褌で女子は丸裸であったそうな(;;)、褌は兎も角下着を着けないことが男女逆のようだが、子供だし男女の身体的特徴から其れで良かったのだろう。我々が常識だと思っていることでも遡って調べてみると意外と違う事実が分かるもんだな。民俗学の柳田國男や折口信夫などじっくりと読み返してみたいが、私には残された時間がそんなにあるとも思えないし…(;;)。

先週本年始発「週間碁」に23歳井山裕太名人本因坊の結婚式の模様が掲載された。年間51勝して勝率81%は驚異的だ(゚ロ゚)。今年は中国や韓国の連中を是非ともやっつけて欲しい。井山名人の昨年は対局が多くて63局もあり、対局日程がびっしり詰まり、已むなく結婚式も暮れの12月23日に延期されたのだが、ご両人は既に入籍されて同居されていたそうだ^^。花嫁は日本将棋連盟の室田伊緒初段であり、何時も女性棋士を将棋棋士に攫われ悔しい思いをして居た囲碁界にとって朗報だ。此のお二人同じ歳で生年月日まで5月24日と一緒であり、その辺がお互いを意識させる動機になったのかな?入籍も昨年の5月24日だったそうだ^^。恐らく今年の5月24日に出産を目指されているのだろうが、此ばかりは井山名人の力を持ってしても難しいだろうな。初春は来週17日から愈々棋聖戦の挑戦手合いだ、井山名人の6冠は果たしてなるだろうか?

先週の常用漢字の表外読みの答
彼奴は(欠)ばかりしている。(あくび)でした。

今週の常用漢字の表外読みの問題
宴席に(器皿)を並べる、

ご教訓カレンダー
「寝る子は育つ」→「寝る子は目立つ」 授業中

オムロンと手動販売機

先週裏庭の石蕗(つわぶき)が開花した。この花が咲くと忙しない師走の慌ただしさと冬の訪れを実感する。

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先月11月の日経新聞「私の履歴書」はオムロン名誉会長の立石義雄氏だった。此の「私の履歴書」は政財界のみならず芸術の世界も含め一代で功成り名を遂げた方が登場され一ヶ月間執筆される。此処に登場できることは一つの世界で一流になれた証明だから、誰も拒まないで嬉々として登場されるようだ^^。一ヶ月間の連載は400字詰め原稿用紙にして約90枚大変なボリュームでちょっとした短編小説だから、中には書くのは苦手だと謂う方が結構多いと思うが、そんな方には談話を聞き取ったテープからゴーストライターがちゃんと書いてくれるから本人も満足するに違いない。今月の立石氏は立石電気を創業され医療機器などを開発されたベンチャー企業の元祖立石一真の三男で三代目社長(二代目は長男で短期間だった)を務められオイルショックも経験されオムロンに商号変更後ATMや自動改札機で時代の寵児となった方だ。初代の立石一真は世に希な立志伝中の人であって、立石電気を一代で技術大国日本を代表する先進企業にまで成長させた技術畑一筋の苦労人だが、大学も出ないのに世界に発表する英語の学術論文を出されるなど理系の鑑と云うべき人であり、1975年の日経新聞「私の履歴書」に出られたから、親の七光りとは謂え、同じ会社で親子続けてこの栄誉ある「私の履歴書」への登場は例がないように思われそれはそれで立派だなと思う。
この三代目は同志社を卒業した営業畑の人だからお父さんと違って難しい話でなく現場での苦労話が面白く、国鉄(今のJR)からの発注で現地組み立ての自動券売機の納入をする際徹夜での調整作業が捗らず、始発電車の動き出す時間となり、微調整が終わらないため已むなく券売機のお金が投入されると器械の裏に居る立石の社員が間を置かずに切符を受取口に出すことになったそうだ^^。「あっ、手が見えた!手動販売機や」の個所では笑ってしまったな^^。又、住友銀行本店では堀田頭取がCDにカラクリがあると思われて紙幣が出てくるのを見届けるや即座に裏側に回って扉を開き人が居ないことを確かめられ「うーん」と唸られたたとか…^^我々は日頃何も思わずに使っているが指というものは如何にも精巧なもので、どんなものでも人の指に代わる新製品は言葉に尽くせぬ苦労が多かったのだろう。それに昔は誰もがアナログ人間ばかりだったもんな。
先週木曜日の夕刊を見て魂消た(゚ロ゚)。大阪の或る会社員の男が独自で競馬予想ソフトを構築し、07年から09年の3年間に1億4千万円(馬券を28億7千万円購入し約30億円の払戻金だった)稼いだが、ネット馬券だったために国税局の知る処となり、哀れ5億7千万円の追徴課税されたそうだ(;;)、通常の考えでは1億4千万円の儲けに対し最高で40%の所得税と無申告加算税と思うが、所得税法には斯くなる競馬や宝籤の所得は一時所得であり50万円を控除して更に残る2分の1に対し税金が掛かる決まりとなって居る。2分の1なら税金は随分廉くなりそうだが、法律の考え方は一時所得の決まりは勝ち馬券の購入費しか控除して貰えない仕組みなので28億7千万円の購入馬券の内外れ馬券の購入費は含まれない。三連単一回こっきり大儲けた人が税金の申告をする場合、其の儲けた三連単の購入馬券しか控除しないことで、きっとその同じ日買った他の外れ馬券の購入費を認めない精神での立法なのだ。此の定めのお陰で此の会社員は所得こそ2分の1して貰えたが外れ馬券(計算上12億9千5百万円となる)を全く引いて貰えなかったので30億円の払戻金(購入費15億7千5百万円と推算される)の利益部分14億2千5百万円が収入金額とされたものだ(;;)、銀行口座へ発端の元金は1千万円だったそうだが、此の損得から想像するに中穴馬券ばかり狙っていたに違いなく、よくぞ20%のテラ銭がクリアできたもんだと感嘆頻りだ^^。然し実際に損をしているものを無視して損益の計算外とする国税局の遣り口は、彼が年間を通して数年間も継続して馬券を購入しているのに無理矢理一時所得の範疇に填めることは法の精神を逸脱して居るし、「一時」と謂う日本語の解釈からしても怪訝(おか)しいと思われる。何故ならこの方が株の相場師のように、競馬のプロとして事業所得或いは雑所得の申告をして居れば外れ馬券は当然に控除されて居たから、申告していないだけの理由で所得が変更されての一時所得扱いはどう考えても税法への身贔屓(びいき)としか思えない。此の会社員現在滞納税金に対し年14.6%の延滞税まで課せられ、給与の4分の1を差し押さえられ家族の生活まで脅かされて居るそうだが、給与30万円の4分の1では延滞税の足しにもならず滞納額は野放図に増える一方だ。昔国税局は払えない税金は所得を負けて呉れて払える税金で止めてくれる血も涙もある役所であったが、世の中不景気になって国税庁のノルマが達成できなくての所業だろうが阿漕なことをするもんだな:-)。大体一時所得の基本概念は単発的な大儲けや数十年掛け続けた生命保険の満期金や三連単の大穴などについて税の歯止めとして設けられたもので、継続的な馬券買いに対し、儲けたものだけに課税して外れたものは無視するなど、牽強付会も良いとこでまるで弱い者苛め悪代官の遣り口だ、此を権利の乱用と謂う。外れ馬券は無視して儲けた馬券だけ課税されるなら世の中脱税の不届き者がゴマンと居ることになるが、国税局は此の会社員に追徴課税するなら他のゴマンも連座させねばならぬから、今回の処置は不公平極まりない。或いはネット取引の場合は情報が入手できるから課税資料から多くの者が税務署へ呼び出されお灸を据えられているのかも知れぬが、毎週土日になると競馬新聞と色鉛筆を片手に競馬場で過ごすことを日課としている多くのアナログファンは資料化されることがないから課税できない不公平を国税局はどう説明するのだろう、課税公平の原則は何処に行ったんだろうか?
日本JRAは日本の政府が作ったもので毎年3000億円以上「下記(注)参照」も吸い上げて居る。宝くじのテラ銭は50%を超すから法律で無税にし、20%は課税だなど理屈に合わない、上場株式の売買差益(損は控除して貰える)は10%の分離課税だが富裕層ばかりを優遇する現在の税制は改められねばならぬ。「ハイセーコー」の登場以来隆盛を誇った競馬界ではあるが此処最近は若者の嗜好も変わり頓に売上が低下している。今回の事件は更なる顧客低下を招き、折角培った多くのネット顧客を失うものだろう。此は「金の卵を産む鵞鳥を殺すな」のイソップ童話に学ぶべきだ。告発された彼は既に3年間既に6億円(30億円×20%)ものテラ銭を徴されているではないか、其れは税金と代わらんのと違うのかな。今回の国税庁の犯した罪はアンチ大岡捌きであり、世界中が納得して居るイソップの世界を否定するものであった:-)。
今月裁判官がどんな判決を下すか注目されるが、裁判員裁判なら外れ馬券も控除してくれるだろうが、法律の条文で凝り固まった石頭の裁判官ならダメだろうな(;;)。そうなれば判例となるから競馬ファンも競艇ファンもきっと大挙して去って行くことになるだろう。農水省は国税庁に文句の一つも言えんのか:-)。
(注)日本中央競馬会を監督する部局は、農林水産省生産局畜産部競馬監督課である。世界最大の馬券売り上げを誇り、毎年3000億円以上を国庫に納入している。
この会社員悄(しょ)げて居ないで少し知恵を働かし苦労して自ら構築した馬券ソフトをコピーして1部10万円位でオークションに掛け脱税したことまで書き込めば1万本位直ぐ売れるだろうし、「競馬で1億4千万円儲けた男」と本を書けば滞納税金位直ぐ取り戻せるのではなかろうか^^。
12月から「私の履歴書」は元総理の森善朗となった。私はこの人が嫌いで全く読み気がしないのでパス。
先週の常用漢字の表外読みの答え
彼は一族の(覇)だ、(はたがしら)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
ことの真相が(露)になる。

NTTは今も電電公社だ!


秋も愈々深まり夜更けの寒さは思いの外であり、庭の昆虫たちも残り少ない命を懸命に生きている。一昨日も何処かから「馬追」が飛んできてヒルガオの葉っぱに止まっているのを見付けた^^。ウマオイ(馬追)は、キリギリスの仲間でハヤシノウマオイ(林の馬追)、或いはハタケノウマオイ(畑の馬追)と2種類あるそうだがどちらか分からない。「スイッチョ」と鳴くから我々は子供の頃からスイッチョと呼んで馬追の名を知らなかったが小学校唱歌に「虫の声」と謂うのがあって此を聞いて馬追の名を憶えた。 ♬ あれ松虫が鳴いている…あとから馬追 追い付いてチョンチョンチョンチョンスイッチョン、秋の夜長を鳴き通す、ああ面白い虫の声 ♫ 皆様もご記憶だろう。此奴はバッタのように葉っぱを食べる害虫ではなく、虫を食べてくれる益虫だ、葉っぱなら白菜からレタスの葉まで食い荒らす三角バッタなどを特に好物として食べるから畑にウマオイが居ても殺さないで欲しい。名前の語源を調べると鳴き声が、昔馬子が馬を追う時の声に似ているから「馬追」と呼ばれるようになったとか…、「ドウドウ」なら兎も角「スイッチョ」なんて馬子が言ったのかなあ?とても信じられない。

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写真から「馬追」が天敵の鳥を恐れて懸命に葉っぱのフリをして生き存えて居る本能がお分かりだろうな。
先週明石へ仕事でJRに乗ったら舞子駅から大勢のチビッコが乗り込んできてピーチクパーチク喧しいことこの上なし^^、午後の下り普通電車とあって車内はガラガラ乗客は一車輌に数人だったが、先生に座ってはダメと言われているらしく全員立っているが、先生のように吊り革に手が届かないためあっちへよろよろ子供同士ぶつかり合って危なっかしい。先生も決められたマニュアルは差し置き、ガラガラ電車の場合は臨機応変に座らせた方が転倒事故など少なくて良いのではと思ったものだ:-)。私が座っている横の手摺りに掴まっている子供達に「君ら何年生?」と聞くと「2年生」と大声で返事が返ってくる。「ふーん、7歳か」と言うと「ううん8歳や」「僕7歳や」と口々に答えながら、私の読んでいるカードを見て「おっちゃん、それ何?」と聞くから、おじいちゃんと呼ばれなかったことにとても気をよくして「此は単語カードや、知ってるか?」と言うと全員頭を横に振る。「こっちに漢字が書いてあって裏に読み方が書いてあるんやで…」と見せて読んでやると、答を聞いて裏を見て「ほんまや」と感心している^^。漢検難読熟語のカードでもあり「此は難しい漢字やから普通の人には読めへんのや」と言うと一人の子が「先生なら読める!」と叫んだら、皆が「そやそや」と私の単語カードを取り上げて近くで吊革に掴まっていた三十路の女の先生に見せに行った、様子を窺っていたらしい先生は慌ててカードを懸命に凝視したが難しい熟語なので当然に読めない、子供が慌てて次のページを捲ったが矢張り先生の答は…だ(;;)。子供達がションボリしてカードを返しに来たので、気分を変えて「僕ら何処から来たん?」と聞くと「全員大声で「高津橋小学校」と言い「西区」と付け加えた。ハテ?高津橋なら明石駅から5キロもあるしバスにでも乗るのかな?それならバスの乗客も大変やろな…と考えて居る内に電車は明石に着いたので子供達と一緒に降りた。子供達はケロリと忘れたろうが、あの先生は忘れないで私を横目で睨んでいた。先生、プライド傷つけてゴメンね、こんなオジンに…と屈辱だったろうな^^。
先週の日経夕刊「こころの玉手箱」は現熊本県知事の蒲島郁夫氏だった。彼は白いご飯の食べられない貧乏百姓に生まれ9人兄弟の7番目として育ったそうだ。高校時代は勉強をしない落ちこぼれで卒業後自動車のセールスになったが3週間で辞め、地元の農協に勤めたが仕事に馴染めず派米農業研修生に応募して渡米したら、農家での研修は厳しくてまるで農奴のような扱いだったが研修の最後にネブラスカ大学での畜産学の学科研修が面白くてもっと勉強したいと思うようになり、24歳で再渡米してネブラスカ大学を受験したが不合格だったのだが、研修時の先生が推薦してくれて仮入学でき必死になって勉強すると成績も上がり特待生となり奨学金まで支給され、大学院に上がるとき勉強するなら一番良い学校で政治学を学びたいとハーバード大学を志望したら畜産学の指導教授の推薦で入れたそうだ。ハーバード大学では運良く最も厳しい教授に気に入られ奨学金を貰えて通常7-8年掛かる博士論文を4年足らずの短期間で仕上げることができたから凄い。日本の高校程度で落ちこぼれだった者がハーバード大学だなんて夢みたいな話だが知事にまでなった人が嘘を言ったら大変だから本当だろう。余程の天賦の才能の持主だったのだろうが、巷には自分の隠れた能力に気付かずを終わる人も結構沢山居るんだろうな、この方帰国後筑波大学や東京大学の教授まで務められたからまるで安藤忠雄だ。15年前彼が東大教授になったときは農協職員が東大教授になったと「アエラ」に発表されて世間の話題になったそうだ。人間の持つ能力は誰かが引き出してやらないと「金剛石も磨かずば…」となるが、抑(そもそも)己が金剛石かどうかも分からないのに、その秘めた能力に気付いてくれる人に巡り会えることは運命的としか言いようがない、此の知事は幸運に恵まれた方だ。熟々(つらつら)考えるに此の知事さんの潜在能力の多くは白い飯も食べられずに6人の兄姉を横目で見ながら両肘を精一杯張って9人兄弟の7番目として育ったときに培われたものに違いない。然らば8番目9番目の子供はどうなったのか興味深いが、ともあれ「蝶よ花よ」と乳母日傘で育った一人っ子などロクな人間にならないことは事実だろうな。
部品の製造が中止になったとかNTTから唐突に電話が掛かって、15年位無事平穏に使って来た事務所の電話セットを泣く泣く買い換えることになり、先週NTT西日本が取替工事に来た。NTTと謂っても来たのは多く下請けだったようだが、僅か30万円足らずの工事にバケット車2台にガードマン2名(不要だと思ったがバケット車1台にガードマン一人が決まりらしい)を含めお邪魔虫のような者も併せて11名も来たのには愕いた(゚ロ゚)。狭い事務所内を只所在なげに突っ立って我々の仕事の往還の邪魔をするばかり、お愛想に新しい電話機の使用方法など聞いても満足な答も得られず、内線の転送方法についても人によってまちまちな答が帰ってくるので仕方なく実際に電話を掛けて確かねばならぬ有様には参ってしまった:-)。真面目に仕事をしていたのは戸外で電柱に上って居た一人と室内二人だけだったから後の8人は何しに来たんやろ?
工事費を私に結構値切られた上にこんなに大勢動員してはNTTもとても儲かる訳がない。通信他社に追われ営業不振を原因とした極端な売上至上主義に走ったと見られるから採算などまるで度外視しているよう(;;)、それとも余程暇なのかな、そう言えば見積もりの時3人も来たが話をしたのは一人だけ、その内JALのように倒産するのではなかろうかと思ってしまう。民営化後30年近く経ったがNTTは未だに電電公社の体質を引き継いでいるようだ、そんなことでは最近下剋上著しい通信業界について行けずに取り残されるのではなかろうか?多分現在50万円以上含み損になって居ると思うが、昔から大切に持っているNTTの株も処分する時期が来たのかも知れないなあ(;;)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
強大な権力を(伐った) (ほこった)でした
今週の常用漢字の表外読みの問題
彼のした行為を(聴す)

「粗にして野だが卑ではない」

梅雨が明けて灼熱の夏が訪れた、暑い夜は50年前一世を風靡したニーノ ロータの気怠い「太陽がいっぱい」など聴きたくなる。ロンドンオリンピックも愈々始まったが、23時就寝厳守の小生には縁がない、期待の「なでしこ」も柳の下の泥鰌で今度は金メダルダメだろう(;;)。
先週は待ちに待ったキリギリスが雌雄10匹今年も金魚屋さんから届けられ庭では早速小気味よい鳴声を響かせている(^^)。昆虫の棲息環境悪化の中を世の不景気を受けお陰で今年も値上げされずに雄が700円雌が350円でありヤレヤレだった。聞けば雌を買う客も居るとか…^^、庭で産卵させ翌年孵化後夏に鳴かせるのを楽しみにしている人が私以外にも居ることを識って嬉しかった。毎朝事務所に来て庭のキリギリスの鳴き声を聞くと一遍に元気が出る、此の庭で生まれた奴も混じっているからきっと沢山卵を産んでくれることを期待して暑いけどエアコンを我慢して今日も一日頑張ろう(^^)。

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早朝菊水山からの明石大橋と淡路島の偉容であり、神戸の街にも未だ多くの森が残されていることに知って心が癒された。お馴染みのEさんから先週届けられたものです。Eさん又山に登れて良かったですね(^^)。

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先々週お知らせしたが、私の拙(つたな)い投稿文が目出度く25日毎日新聞全国版「みんなの広場」に掲載されたのでご覧下さい。拙文を読み返して居てふと考え付いたのだが、此の表現ではひょっとしたら毎日新聞社の担当者は私が此まで連続して12回不合格であると勘違いし、その報われることのない直向(ひたむ)きな努力を哀れに思って掲載を決められたのではなかろうかと思った(;;)。実際に不合格だったのは1回だけだが、毎日新聞の大いなる勘違いが原因で採用されたのなら、ま、それもいいか、幸運を素直に喜ぶべきだろうな(^^)。指を繰って計算したら私は7年半に亘って年二回宛きっちりと15回漢字検定を受け続けて居たのだから我乍ら結構しぶといなと呆れた^^。
早速投稿紙面を愚娘に見せたら、案の定「これを読んだ人はお父さんが12回も不合格なのかと思わへんやろか」と言ったから、私は「しょぼんとした小母さんの心情を思いやって言った言葉やから、そう受け取られても構へんよ」と返したのだった。
掲載当日、漢字検定協会と何時もの牴牾(もど)かしいやりとりも何とか上手く行き、かかりつけだったIクリニックを連絡場所とすることで、投稿文のヒロインである女性秋山さんとも25日再会でき毎日新聞をお渡しすることができてホッとした^^。Iクリニックの新木さんいろいろと有難うm(_ _)m。
「粗にして野(や)だが卑ではない」一昔前の方だが皆様は石田禮助をご存じだろうか、国鉄総裁在任中一度も俸給を私せず、全額国家に返納した清廉潔白の人であるが、昭和38年総裁就任のため国会初登院での就任挨拶のとき、謂わば国鉄の株主とも言える運輸族と呼ばれるベテラン議員達を前に、辺りを睥睨(へいげい)して「諸君」と言ったから議員達は皆口をポカンと開けて愕いた。「私は嘘は絶対に吐かぬが知らぬことは知らぬと言うからご勘弁願いたい」その後で登場したのが自分の性格を評し世に識られた上記の言葉であり余りにも有名だ(^^)。「私は粗野な性格だが決して心は卑しくない」と言われたのだと思う。そしてその次に彼の口から飛び出した言葉を聞いて議員達は再び腰が抜けるほど愕いた。「国鉄が今日のような状態になったのは諸君達に責任がある!」先生なんて言葉は何処からも出なかった、諸君なのだ、そうか、それまで国会で其処まで宣う大久保彦左衛門は誰一人居なかったのだ(;;)。
国鉄総裁に民間から初めて就任したのは、昭和16年まで三井物産の社長をしていた石田禮助であったが、財界の表舞台から退いて既に20年以上が経過しているから議員達は当時の総理大臣池田勇人が耄碌した過去の人を名誉職のつもりで選んだ人選だから外部へのお飾りには丁度良いか、などと高を括って居たのだろうが、実は、どっこいこの石田禮助が総裁になったのは他ならぬ経団連の会長を12年も務めて「財界総理」と呼ばれた石坂泰三のたっての頼みを引き受けてのものであり、石坂は石田が「野心も私心もない、あるのは素心だけ」の人間であることを充分に知って居たからだ。その上石田はそれまでの7年間をときの国鉄総裁十河信二の片腕となる監査委員長として、辣腕を奮い、例えば人事についてなら東大法学部出のキャリア組ばかりが超特急コースで出世し、後は全員鈍行を強いられた人事に反発し、「野(や)に遺賢は居る、ノンキャリを抜擢せよ、それで国鉄内に新しい空気が通る」と繰り返して提案して実行に移したことや、国鉄から日本銀行に預けられた金が40億円まで1銭も利子が付かぬ悪弊に抗議し大蔵省から47億円も金利をもぎ取ったことなど監査委員長が名誉職でないことを示し、その実績は枚挙に遑(いとま)がない。
因みに「野(や)に遺賢なし」とは出典が「書経」であり、賢者はすべて朝廷に任用されて、民間に埋もれている賢人が居ないことを言うが、此は孔子、孟子の居た頃の中国の話であって、現代の我が国ではこんな言葉は使えず、戦後、詰め込み丸暗記型偏差値重視の教育制度では立派な人材を掘り起こすことなどできる筈もなく、「金剛石も磨かずば…」であり「野(や)に遺賢あり」が正しいと謂うのが彼の持論だ。
石田禮助は東京高等商業学校(現一橋大学)を卒業後三井物産に入社し、30年間に日本に居たのは2年間だけであり世界中を巡った国際人だった。大豆や錫(すず)の取引で巨利を得るなど商才に長けており、僅か49歳で取締役になり55歳で社長になった切れ者だったが、彼が昭和38年に当時の総理池田勇人に三顧の礼を以て請われ78歳の老齢であり乍ら民間人初めての国鉄総裁に就任して発揮した数々の功績は誰もが目を見張るものだった。彼の凄いところはキャリアの官僚閥と謂う怪物の圧力には全く屈することなく、敢えて学歴年功を問わずに3階級5階級昇進の道を開いたことなど将に胸の透くような快男児だった。小学校しか出ていない志免炭鉱所長が難しい労働問題を解決したとき「苦労させたから一番良いところへ持ってきてやれ」と言ってすぐさま仙台鉄道管理局長に、次に東京鉄道管理局長に、更には常務理事にまで登用したから、警察で言えば駅前交番の巡査部長が一足飛びに警視庁の副総監にでもなったに等しいから愕きだ。下に仕えた東大法学部出のキャリアの渋い顔が見たかったなあ(^^)。
彼は映画を見るのをとても好んだが特に好きだったのは勝新太郎の「座頭市」シリーズであり、似た筋書きでも「水戸黄門」は嫌いだったそうだ。何故なら後で印籠を持ち出して威張るのが面白くないと謂うのが彼の理由であり、威張るのも又「卑」であって、権力を極端に嫌った彼の性格がよく分かる。一方座頭市は「粗にして野(や)だが卑ではない」の典型だったのだろう(^^)。目の前にはマンモスのように巨大な労働組合が立ちはだかり、初代下山総裁が常磐線で轢死体発見では、財界人ならずとも誰もが国鉄に対し腰が引けるのは当然だが、石田禮助は自分の老後は「パブリックサービス」だと宣って平然と進んで国鉄総裁の就任を受諾し、その数々の英断やエピソードについては皆様に一度暑さ凌ぎに城山三郎の小説『石田禮助の生涯「粗にして野だが卑ではない」』を読まれることをお勧めしたい。今日はそのさわりを少しだけご紹介させて頂いた。
先週の常用漢字表外読みの答え
盥(たらい)が(燥ぐ) (はしゃぐ)でした。(はしゃぐ)とは水分がなくなり、乾燥することです。
今週の常用漢字表外読みの問題
此の味は(堪え)られない。
先々週の問題である「心張り棒を支う」(かう)の答が違うものに変わっていました(;;)。
申し訳ありません。謹んでお詫びしますm(_ _)m。