独り言」カテゴリーアーカイブ

青い拾円札

斑(ふ)入りの植物ってよく見掛けますが、清潔で爽やかで寂しげな処がとても和風で風情があり見ていて心が和みます^^。うちの家の前のプランターには植えた覚えがないのに風の悪戯でいつとはなく沢山の薄(すすき)が繁茂していますが、先日信じられないことですが一つのプランターの薄にだけ斑が入って居るのに気付きました(@@)。原因は全く分かりません。強いて考えられることはプランターの土が痩せてきたので最近多量のバーミュキュライトを施したことによるものとしか考えられませんが、不思議なこともあるものです。

 

私は最近半村良の人情小説に嵌って居ます。彼は昭和8年生まれで私より2歳上であって68歳で早逝されましたが戦時中や戦後庶民が食糧不足に悩んで居る描写やが我々同世代の共感を読み「うんうん」と納得し同感する箇所がメチャ多いのです^^。戦後高校を卒業後、紙問屋の店員を振り出しにバーテンダー、板前見習、連込み宿の番頭やキャバレーのバーテンなど22年間で並の人間にできる芸当ではない30近い職業を転々とされ、40歳にして漸くSF作家として文壇の仲間入りをし、直後昭和50年に第72回直木賞を受賞しましたが、授賞対象となったのはしっとりした男女の小説『雨宿り』でした。此の小説は場末のバーを巡る人情物でSF作家からの見事な転換であって、以後SFとは縁を切り、此れまでの多彩な経験を生かして男女の機微に触れた人情物に絞られ秀作が多いのが特徴です。私が半村良の作品の魅了されたのは内容もさることながら用いられる漢字でした。新制高卒ではありますが旧制中学入りだけあって識字率が半端でなく私の知らない字がどんどん飛び出してきます^^。「蜿蜿(えんえん)長蛇の列」「自分を慚(は)じる」「泪(なみだ)を泛(うか)べながら…」うーん。ルビがないとちょっと読めない字ですよね^^。「泪(なみだ)」など今は誰も使わないし、漢検辞典6000字からも見放されているけど、「涙」よりずっと本物に近い言葉だと私は思いますが、どうして「涙」が生き残って字画の少ない「泪」が忘れられたのか不思議でなりません。旧字体は字画の多さで常用漢字から外されたり画数をムリに減らされ変な字になったりしましたから8画の「泪」が落とされ10画もある「涙」が常用漢字に採用されたなんて戦後慌ただしく設けられた国語委員会のやる気なさを振りを曝け出しましたね。

彼の作品には難読字ばかりでなく「青い拾円札」など我々80歳代しか知らない言葉が飛び出します。懐かしくて泪が出そうです(;;)。戦後半年を待たずに兌換紙幣の廃止と預金の封鎖に加えて新円交換となり「青い拾円札」が不換紙幣として登場したことなど今では多くの人の記憶にありませんが、「青い拾円札」がそれまで「銭」単位でお金を数えていた私達に大きな衝撃を与えハイパーインフレの登場(昨日3円だった林檎が翌日10円になっている)を私に思い出させるのでした。誰も知っていたけど言わなかった戦後の生々しい出来事について半村さんが幾度も触れていられますから次週に書きたいと思います。

 

コロナの猛威は凄まじく先週連日300人台の発症者を知って早速吉村大阪府知事が危機感を露わにし、飲食時の同伴者を4人以下に制限するよう府民に懸命に要望したのに対し、兵庫県井戸知事は発症者が過去ダントツ三桁の大台に乗ったのを知って記者会見で「びっくりしました」とだけしか言わなかった(;;)。兵庫県民に心を寄せない此奴はもう来年の退職金のことしか頭にないのかな?史上最低の知事だね!

 

先の緊急事態宣言時を圧倒的に超えるコロナの猛威に対して政府は、昨日ようやくGOTOトラベルとGOTOイート一部見直しに言及しましたが遅すぎますね。てっきり命より経済(税収)を優先し、被患しても若いものは助かるから後期高齢者1割しか払わないで医療保険を食い荒らす目障りな年寄りに早く死んで頂く方針に政策転換したと思いました(;;)。経済や税収は命より尊いものなんだね?

先週の読めそうで読めない字    彼女は必死に抗(あらが)った

今週の読めそうで読めない字     (紛れ)で合格した

 

 

公立高校の逆襲

颱風が無事去って先週末の雨で気温が下がって空には赤とんぼが飛び交い、本当の秋がやっと近づいて来ました。「草雲雀」此れは最近読んだ葉室燐の小説です。彼は5年前に亡くなりましたが、大学卒業後ずっと新聞記者を勤められ、50歳にして漸く作家デビユーされ66歳で亡くなるまで15年間に60冊もの時代小説を発表され芥川賞など各種の賞に輝いた異色の人です。素晴らしく漢学に長けた方で作品の中で漢詩を詠んでいて葉室燐の知識の広さに唯々魂消ました(@@)。

 

題名にある「草雲雀」は表紙にあるようにコオロギの遠い親戚なのですが、コウロギやキリギリスなら飼育経験の長い私も、「草雲雀」など見たことも聞いたこともなく葉室燐の作った想像上の虫かと思いましたが、種々調べてみると「草雲雀」は実在する昆虫のようで、今でも人里離れた処には居るらしく小さくて普通の蚊くらいの大きさの蟋蟀のような虫だそうです。とても良い声で啼くので昔は風流人の間で愛好家が多かったとか…、小泉八雲の書物「日本の面影」に登場して居ると書いてありました。( 「草雲雀」というのが彼の日本名である。そして、彼は市場で丁度二十五錢の値段である。即ち自分の重さだけの黄金よりもはるかに高価である。こんな蚊のようなものが二十五錢もする!)今から126年前明治の中期に書かれた作品です。単純に明治30年頃の物価と今の物価を比べると明治時代の1円は、大凡現在の4000円位になりますから草雲雀は1000円ということになり現在のキリギリスの値と比較して少し高いかと思いましたが、昔のお金と今のお金の価値を比べるのは可成り難しくその品物によって当時と今では人々の仕事の種類も生活の仕方も違いますし必要とする物も異なります。物価も賃金水準も全く変化しているのでそのことを踏まえて試算してみると、当時は日本経済が発展しはじめたばかりで物価に比べて賃金の水準は低く、今よりも職業によっての所得格差も大きかったので給与が安ければ、それだけ1円の重みも異なり明治30年頃の小学校の教員やお巡りさんの初任給は月に8円ぐらい、一人前の大工さんや工場のベテランで月20円位だったようです、片や高級官僚は100円外国から来た技術者は300円とか500円も取り、100円で立派な家が建ったことから考えると貧富の差が現在とは全く異なっていたようです。庶民にとって当時の1円は、どうやら現在の2万円以上の値打ちがあったのではないでしょうか。さすれば草雲雀は5千円になりますが、草雲雀を飼うのが金持ちの道楽なら取り尽くされて死に絶えて居る筈だし、現存しているのなら是非見てみたい謎の虫です。

 

大阪府立山田高校が一躍人気者になりました^^。野球では全くの無名、部員33人で殆どが地元中学の軟式野球部出身で練習時間1日2時間程度練習場は他部と共用の校庭を3分割、フリー打撃は週1~2度を早朝に実施、安全確保のため金属バットは使用できないハンディキャップを全て乗り越えて…。そんな普通の公立校がそれも甲子園大会優勝経験のある上宮、履正社など全て私立校から6勝を挙げ近畿大会での府代表は26年振りの快挙だそうです。兵庫県でも公立高校の力は侮れず明石商業を破った一流進学校の旗頭長田ら公立2校が近畿大会に出場を決めたから、三校何れも秋季近畿高校野球大会の結果で春の選抜出場の可能性を秘めています。金に飽かして各地から生徒を集める私立校に対し、地元勢だけで文武両道を貫く公立校との格差は決して小さくありませんが、此等の大きなハンディキャップにもめげず勝ち上がった公立高校に対し私達は大いに声援を贈ろうではありませんか!

 

誰もが期待した学術会議の梶田隆章(ノーベル物理学賞受賞)会長は首相に任命拒否の理由を問い質さず!本人の保身のためだったのか?或いは予め訪問時に総理側近からの口止めか?

 

阪神大震災による3千億円の債務を抱えてケチケチ財政に徹すると公言する兵庫県井戸知事が2000万円もするセンチュリーを公用車に用い、記者に迫られると「何か問題があるか!」とムっとしたそうだ。庶民には官僚上がりの知事なんて全く信用ならないね💢。

 

先週の読めそうで読めない字    タバコの火先(ほさき)

今週の読めそうで読めない字    現実を(目)のあたりにする

 

 

人種差別をするな!

今年も此の時期になると小さな空色朝顔が花を付けます^^。此れまで幾度もご紹介していますね。種など採ったこともないけど律儀に毎年勝手に咲くから不思議です。思えば今では東京暮らしの孫が幼稚園だった頃、恒例であった日曜日早朝散歩の折、五色塚古墳で咲いていたのが可愛かったのでその種を持ち帰って翌年播種したのが始まりですからもう20年になるでしょうか。その間一度も何もしたことがないのに庭の各所から勝手に咲いてくれる可愛い奴です^^。

 

最近の日本語の乱れについて昔人間の私は始終文句を垂れていますが、先週の新聞に最近になって従来とは解釈が異なって用いられる用語が多くなったと書かれていたので読みました。例として挙げられていたのは「浮足立つ」「敷居が高い」「手を拱(こまね)く」の三通りであり、最初の例は「喜びや期待で落ち着かない」60%、二番目は「高級すぎて入り難い」56%、三番目は「準備して待ち構える」47%が解答の多数派でしたが、明らかに間違った解釈です。でも本来の意味は些か我々日常言葉の意味の常識を超える処が少なくなく、却って新解釈はそれなりに肯(がえん)ずる処があり強ち過ちとも言えない感じもあり言葉は日々進化しますから間違った解釈であっても用いる人が増加すれば本来の意味に固執しないで新しい解釈も入れてどっちもありにすべきかも知れません。国語辞典の編者も今や直載的な若者言葉に耳を傾けねばならず、昔から多いこうした柔らかくボカしふんわりした奥床しい関節表現も十分に尊重したいし悩ましいところでしょう。編者は若者の集まりに絶えず参加して新しい用例や解釈の拡大そして変更に努力をしないと今後改定版を購入されることが少なくなり本棚の飾り物となっている国語辞典が更に読者から受け入れられなくなるのではないでしょうか。因みに例一の正解は「落ち着いて居られないさま」二は「不義理して訪問し難いこと」三は「何もしないでいること」ですが、相手を慮(おもんぱか)って暈(ぼか)しを入れた日本語の床しさを好む我々戦前派と違って直截的な表現を好まれる若い皆様は???だったかも知れませんね。

 

アメリカでの黒人射殺事件を受けて女子テニス世界のトップに立った大坂なおみ選手が帽子に警官に打たれて亡くなった黒人の名前を刻んで人種差別に対する抗議の意を表したことに対し、意外にも我が国一部の人達から批判の声が挙がりました。種々考えてみると嘗てプライド高い我々日本人が外人から「ジャップ」と見下され侮られた時代を長く過ごしましたよね。そしてその劣等感を黒人に対してぶち撒けて中間層の地位を保持しようとしたのですが、実は教育機会の貧困から無学なだけで実は知力体力的には全く敵わない黒人に対する劣等感を今も忘れないのは私達高齢者世代だと思います。現実には今も面と向かって言われないだけでアメリカ人は日本人を矢張り「ジャップ」だと侮っていると思いますよ。トランプさんのあのでかい態度や超高価な戦闘機の無理やり押し売り要求に拒絶の一言も出ないことで充分に分かりますよね💢。白人黒人の序列は実は白人が黒人を奴隷として酷使して蓄えた財宝ででき上がったものであり、人種的な序列は逆であって財力や教育機会の違いで白人が偶(たまたま)上位にいるだけですから、日本人も実は内心黒人を恐れていることが大坂選手の帽子への批判の眼差しとなったのではないかと思います。日本人は白人の味方をしないで黒人を守ってやらないと…(;;)。

 

大相撲先場所双葉山が創設した時津風部屋から57年ぶりに関脇正代「しょうだい」が優勝し大関に昇進しました^^。珍しく此の力士は本名の名字が正代でお祖母さんの名は正代(まさよ)と言うそうです^^。正代家に正代と言う名の嫁が来たのでしょうが、奇しき縁(えにし)ですね^^。熊本地震の被災地熊本県の出身だから正代の優勝に地元民も大喜びしたでしょうね^^。お目出度う🙌正代関!

 

車のせいだ!と池袋暴走事故犯人通産省元高官の主張は89歳にもなって未練がましい💢、負けたら民事訴訟で家ごと財産全部取られるせいせいやろね^^。尊いのは財産やなくて人の命です。

 

先週の読めそうで読めない字    彼は二歩退(しさ)った

今週の読めそうで読めない字     タバコの(火先)

 

島倉千代子の心くばり

 

またまた変り映えしない花で申し訳ありません。右の花は先々週登場した左の「星月夜」と良く似ていますがでも少し違います。昔にも登場したことがある「水引草」です。お祝いの紅白の水引に似ているところから付けられた名前だそうで此方の方が星月夜より背丈が低くて可愛い花です。「星月夜」より色が赤くて大きくて並べるとよく分かります^^。20年前までうちに勤めていたNさんが土山の自宅から重いのにわざわざ持参してくれたものですが今も毎年庭のあちこちに咲いて居ます^^。

 

先週8時からのNHKラジオ歌番組「歌のパラダイス」を聴いていたら演歌歌手の小林幸子さんが亡き島倉千代子さんの人柄を偲んで次のようなエピソードを語りました。
島倉さんと共演する舞台があったある日、主役の島倉さんが下駄を履く場面があり、島倉さんが舞台を終えて帰えられる際支度部屋の隅にきちんと揃えられた下駄に小さなメモが置かれているのに彼女が気付いてそっと読まれたら「小道具さん、いつも有難う御座居ます」と書かれて居たのを知り小林幸子は大いに心動かされ、顔を合わすこともない小道具係への労りへの心遣いにとても感動されたとか…^^。
どの世界でも一流の人間になるにはその道だけでなく、周囲への思い遣りを持つ優しい心根の持ち主でないとなれないことを私は実感しました。でも実際には仲々できることじゃないですよね。「小道具係はそれが仕事やんか」と思っている役者さんは何時までも大成できないってことなのかな?

 

我が国の五輪担当者が9年前に時計メーカーなど3社に計1千万円超を支払ったことが先週複数の関係者への取材で発覚したそうです。招致関係者は「置き時計や高級ボールペンなどは挨拶代わりによく配った」と証言しており、2013年9月に投票でオリンピック東京開催を決めた国際オリンピックIOC委員らへの贈り物用だったとみられますが、 IOCは倫理規定で五輪関係者への贈り物の授受を禁じて居ながら実態は賄賂である贈り物の多寡で委員等がオリンピック招致先を決めていたようですから不埒ですね、世の中何処も金次第は五輪も例外でなかったことに失望を禁じえません💢。

 

此れまで半分以上送付済みであの評判悪い「アベノマスク」は507億円でそのうち107億円が事務経費だそうです。事務経費ってなんだろうね?入札なしで業者は指定だしね、きっと電通関連やろね?マスク代もきっと6割以上は安倍さん側にキックバックされて居ると思うけどね(;;)。税金や申告なんかどうなって居るんやろ?どうして誰も文句を言わないのか(T_T)。マスクは未だ一杯残っているけど医療機関も介護施設も「アベノマスク」の受け取りを拒んで居るそうな^^。最後は国費を払って医療ゴミ?腹が立つなあ!

 

先週木曜日東証のシステム障害で終日取引できず…💢、富士通の失態を暴露しました情けないね(;_;)日本の恥だ!。機械は壊れるものの認識不足は訝しい。緊急時に備えて予備のシステムを準備しているのが常識だろうが(@@)。東証の取引高の70%が外国人だから連動して下落した他国の相場に政府もオロオロするばかり…(;;)。できたばかりのデジタル改革担当大臣平井卓也は「わしは何をすればいいのか!」と、きっとウロウロしたやろな😂。

 

学術会議人選の謎?曲学阿世の徒は菅総理やないの?

 

先週の読めそうで読めない字    伊賀(いが)と甲賀(こうか)

今週の読めそうで読めない字      彼は二歩(退)った

 

死後離婚

本当の秋が来るために必要な雨が最近メチャ少なくて困っています。真夏に内庭で咲いて居たタンポポの仲間である小鬼田平子(コオニタビラコ)が咲き終って沢山胞子を付けて居たのを見付けたのでポットに蒔いて道端の樽プランターの隙間に置いて水を遣っていたら炎天下を瞬く間に成長し僅か一月でこんなに沢山花を付けました^^。道端のコンクリートの割れ目に寂しく咲いているのはよく見かけますが、道を通る方は此奴が並んだ鉢に植わって大量に咲いて居るのに気付かれ此の変な持ち主をメチャメチャ驚かれたことでしょう^^。

 

先週の話題として韓国のことを取り上げましたが、皆様は韓国語と朝鮮語の違いをご存知ですか?「え?一緒じゃないの?」 いいえ、元々同じ国だから同じ言葉だと思い勝ちですが、朝鮮半島が南北に別れてから70年を経て言葉は同じでも言葉の発音が変わり今では北朝鮮で話せる「R」が何故か韓国では全く発音できなくなって居ます。何でやろ?60数年前学生時代私が旅に出掛けた折、秋田県生保内線で田沢湖に行く途中、隣の席の地元の住民の話が全く聞き取れなく英語なら少しは分かるのにな…(;;)と思ったことがありました。寒い地方の習慣だと思いますが余り口を開かずサ行の発音を口を噤んで話しますから私には全く理解できないものでした。だから朝鮮だって北と南では今では庶民日常会話の言葉はお互いがきっと全く理解できない言葉になっていると思います。又昔は発音できたラ行が韓国人には何故か発音できなくなってナ行になってしまったようです。例えば「来年」を韓国では「ネンヨン」朝鮮では「れんよん」、「労働」を韓国では「ノトン」北朝鮮では「ろどん」です。「ラクビー」が韓国では「オクビー」ですから語感から日本に断然遠い北朝鮮に軍配が上がるのは不思議ですね^^。韓国人に「ラリルレロ」と発音を求めたらどうなんでしょう?きっと「ナニヌネノ」と言うのではないでしょうか?

 

先週の毎日新聞は大胆にも振り仮名も用いずにこんな難しい字を遣いました。読める方は10人に一人あるかどうかでしょうか?「無辜(むこ)」の「辜」の訓読みは「つみ」で無実であると言うことですが、「無辜」を使う場合は冤罪を強調した表現で戦前は全て「無辜」でしたが常用漢字時代に入って「辜」の字が使われなくなって「無実」に置き換わったものです。私も辜の字は読めても恥ずかしながら一度も書いたことがなく、我々旧字体世代が死に絶えるときっと死語になることでしょう(;;)。

 

近年、「死後離婚」という言葉を耳にする機会が増えました。これは夫に先立たれ未亡人になった妻が「夫の実家(義理の両親)と縁を切る」こと、具体的には役所へ「姻族関係終了届」を提出するのですが、法務省の戸籍統計によると、この届出件数は10年前と比べ1.5倍に増えているそうです。この届出の目的は決して再婚が目的ではなく義父母の介護義務から法的に解き放されることであることにご注目下さい。

「もし私に何かあったら、妻は父や母の面倒を見てくれるだろうか?」。新型コロナが流行し、そんなことが頭を過(よ)ぎった方も居るのではないでしょうか。これは、誰しも起こり得る心配ごとの一つだと思います。今までの結婚生活を少し振り返って見て下さい。我儘放題に振る舞ってきて妻に迷惑を掛けたり、(夫の)母が癇癪持ちで妻と折り合いが悪かったり、仕事人間で家庭を顧みず、両親のことを妻に任せっきりだったり…。少しでも心当たりがあれば、後家になった妻が夫の両親と縁を切って家を出て行き、介護を放棄しても少しも不思議ではありません。皆様亭主関白も良い加減にしてご両親の長寿を喜ぶ前にせねばならぬことに気づいて下さいね。今の75歳以上のお年寄は粗食に耐えて居ますから美味しいものを沢山召し上がった皆様よりきっと長寿の可能性が高いのではありませんか?

 

先週の読めそうで読めない字      彼は驚いて後退(あとずさ)りした

今週の読めそうで読めない字      (伊賀と甲賀)

緑と赤

暑くても季節は秋になりました、昆虫の世界では交尾期が訪れています。久し振りにオンブバッタ(精霊飛蝗)が庭にやって来ました^^。此れは夫婦です。上に乗って居る小さい方がお父さんで下の大きいのがお母さんだってこと最近の児童は授業で教わって居るんでしょうか?昆虫も人間も一緒なんや!と納得のオマセな子も最近は多いでしょうね^^。メスが異常に大きいのは沢山卵を生むためです。人間の場合蚤の夫婦と言いますよね^^。

夏前に枯れた石蕗を抜き取ったあと誰も通らない土手上の畳一枚分空き地にハブランサスが一輪そっと咲いて居ました^^。種が風に吹き上がって飛んで行ったとしか思えませんが、私が見付けるまで誰にも観て貰えず本当にひっそりと寂しげで咄嗟にどうしてこんな処に!花って観てくれる人が居なくても咲くんやなあ !と思わず叫びました。ハブちゃん私に観て貰えて咲いた甲斐があったね^^、良かった良かった。

 

先日在日韓国人を主人公にした深沢潮著「緑と赤」を読みました。友人と外国旅行に行く在日韓国人の悩みは普段隠している出自が友人にパスポートの色で発覚することへの危惧なんだそうです。生まれてからパスポートを所持したことのない私の全く知らぬことでしたが普段人知れず出自を隠して日本人として生活している在日二世三世の韓国人は無数に居て、彼等のパスポートの色は緑で日本人(10年用)は赤いことなど私は此れまで何も気付かなかった在日韓国人の多くの劣等感を此の本から知らされて驚愕しました。

日本人の多くは何気に彼等への差別語を用いて恥じず、彼等はそれ故出自を隠そうとするのですが、思えば私の周囲にも怪しい人が居ましたが、私にも配慮を欠いた言動があったかも知れません。彼等は母国の住民に対して劣等感を抱き、あちらの人は日本の足袋(韓国の足袋は形が全く違って居るようです)が豚の足の形をしている処から日本人の蔑称として豚の足を意味する「チョッパリ」と呼びます。そしてついでに在日韓国人をも「パン(半)チョッパリ」と呼んでバカにしているそうです(;;)。韓国や北朝鮮に棲む彼等は戦前からの根強い劣等感を戦後75年経て先祖代々今も忘れずに持っており、それが我が国と韓国文大統領の政治的な関係悪化に繋がっています。。

日本人に対する劣等感が癒えず誰もが子に孫にと日本人への恨み辛みを語り継ぐので、国民が挙って日本人を糾弾し自己満足して居ます。明治大正時代から戦後まで朝鮮人は労務の日当が日本人の半分でしたからその恨みは我々が想像できない位、根深いものでありました。1950年代から1984年にかけて行われた在日朝鮮人家族による北朝鮮への集団的な永住帰国は我が国での劣悪な労働条件に大きな原因があったと私は思って居ます。差別と謂えばバカチョンカメラ「バカでもチョンで写せるカメラ」を言いますが、チョンが朝鮮人を指した侮蔑語であることを此の本から知りました。我々日本人は朝鮮人を無意識?に蔑視して居り彼等の劣等感が我等日本人の想像を絶するものであることについて、我々は大いに反省すべきです。

 

 

先週マスク着用を発端としたトラブルが原因で、北海道の釧路空港から関西空港に向かうピーチ・アビエーション機が新潟空港に臨時着陸する異例の事態が起きました。機上でマスクを着用しない乗客から客室乗務員への威圧的行為があったとして降ろされたとか…、然し空港への離着陸料はメチャ高額で、格安航空のビーチ社にはかなりの損失だったと思えますが、それでも乗客の不快を解消するために決断したもので勇気ある行動でしたね^^。

安倍さんが辞めた頃合いを計って金曜日「桜を観る会」出席写真をダシに2000億円掠め取ったジャパンライフの詐欺師たちが一斉に逮捕されましたが、安倍さん在位中は検察も忖度してたんやろうね、菅新総理の誕生でGOサインが出たと思われます。先週の万能川柳(選者の仲畑先生が多忙で投稿から校閲を経て掲載まで凡そ3週間を要しますから総理辞任表明を受けて投稿されたものです。

先週の読めそうで読めない字      若々しい項(うなじ)にときめく
今週の読めそうで読めない字     彼は驚いて(後退)りした

戦争を知らない大人たち

暑い昼下がりにコロナのせいもあって殆ど誰も通らない垂水駅近くの区役所にマイナンバー電子証明書の5年更新に行ったら大通りの街路樹として植えられた百日紅(さるすべり)が今年は寂しく咲いていました。夏の花なら木槿(むくげ)か百日紅と言われますね、何時もはもっと沢山花を付ける筈なのに今年に限って花が少ないのは雨が少なくて暑いため体力不足が原因のようです(;;)。区役所ではポイント5000円目当てにしたマイナンバー新規登録の人がもの凄い混みようで溢れて居り、マイナンバー未取得の人がこんなに居たことにはとても驚きでした(@@)。義務化されても何のメリットもないと動こうとしないのが日本人の悪癖です!

昨夜何げにラジオを聴いて居ると、「♬戦争を知らない子供達♪」が流れてきました。杉田二郎と北山修の名コンビ作品で年配者なら誰もが聞いたことのあるフォークソングですが、70年安保あたりからギターを抱えた多くのフォークシンガーが雨後の筍のように跋扈し、男女ともに破れジーンズが若者のファッションになり年寄りを驚かせましたが、あれから50年「戦争を知らない子供達」は「戦争を知らない大人達(年寄達?)」に成長?しました(;;)。50年代までトップの座を譲らなかったブルースやタンゴなど甘い歌謡曲に対抗しフォーク・クルセダーズやバンバンなどのベトナム戦争を非難した反戦歌や戦争なんてダサいと言うユーミンに多くの若者が共感しジーンズ世代を席捲しましたが、年月を経て何時とはなく現在の若者は破れジーンズ以外あの強烈なエネルギーを持ち合わせない軟弱者ばかりになりましたね(;;)、今のような平和ボケではこれからの若者が今後増幅する米中摩擦の渦中に加えて地球温暖化による颱風の巨大化など災害の到来にどう対処して行くのかを思えば何故か私には今後の未来が案じられます。

猛暑のため熱中症が跋扈し、秋なんてとても思えぬこの頃ですが最近小学児童の登下校に日傘論議が話題となって居ます。文科省は知らぬ顔をしているせいで日傘は熱中症予防に不可欠だと義務化して居る学校や、先っちょが隣の友達に当たって危ないからと禁止の学校や、雨傘使用や子供達の自由に任せている学校など様々だそうです。でも傘は嵩高いし重いし、いっそ昔流行った鍔広の麦藁帽子など良いかと思いましたが、自身の昔を振り返ると私の幼い頃は小さいときから制帽を被らされて居たことを思い出しましたよ。国民学校、中学校、高校も大学も制帽でした。暑いときは確か帽子に白いカバーを被して居ましたね。でもあの習慣は何時とはなく無くなりましたがどうしてだろう?そうか!制帽がなくなったからや!放課後に水銀で帽子の徽章を磨いていたことが懐かしいなあ^^。

先週テニス全米オープンでランキング1位のジョコビッチ(セルビア)選手が4回戦で第一ゲームを5-6で落とした後ベンチに帰る際に何げに?打ったボールが線審に当たり規則違反で失格とされました(;;)。思うに、きっと試合中の打球の落とし際の判定を巡ってジョコビッチに不満があってのことだと思いました。何故なら打球がコート内か逸れたかどうかは斜めに見ている線審よりボールをより縦に見ている選手の方が遥かに正確だと思うし一流選手は線の真ん中より外の部分を目指して打つから線審がミスジャッジしたことへの遺恨だろうね。横向いて何げに打ったボールでも正確に線審に当たるのは流石に一流プロや^^。

菅長官はアホや、消費増税するとか言って記者団に突っ込まれたら、翌日10年はしないとか言い逃れ…、自らの(どうせ短い)総理任期中に消費増税をしないと言えば良いのに…、此の人此れからが案じられるなあ(^^)

先週の読めそうで読めない字      雪洞(ぼんぼり)は足のついた六角形の行灯(あんどん) 
今週の読めそうで読めない字      若々しい(項)にときめく

書き換え字の謎

何時だったかご紹介したことがありましたね、今年も「星月夜」が満開です。30年位前にお得意先から株を分けて貰ったのが庭に居着いて今では雑草化して居ますが、花が咲く前の蕾が夏の夜空に輝く星によく似ている処が語源だそうです。「四時草」と言う人も居て夕方四時から開花を始めるところから付けられたそうですが、何方も正式な名称でなくネットでは検索できません。何方か正しい名をご存知の方は教えて下さいねm(_ _)m。
3週間以上も続くカンカン照りに庭の雑草たちも音を上げていましたが先週日曜日夜の驟雨で一度に元気になり、朝にはオケラが鳴き始めました。オケラというと60数年前に一世を風靡した足袋のコマーシャルソングを想い出し胸キュンとなりますが、最近では足袋を知らない若者が多くなりました。「♬昨夜ミミズの啼く声聞いた、あれはケラだよオケラだよ、オケラ何故啼くあんよが寒い、寒い筈だよ足袋がない♪オケラに上げよか福助印こはぜが光るよ、ちょいとご覧♬」私の学生当時の人気コマーシャルソングでした。皆さん「こはぜ」ってご存知ですよね。足首留め金のホックで学生時代着物に足袋を履いたので覚えて居ります^^。

 

先日の毎日新聞に「障碍者」と正しい文字が書かれてあるのを見て驚きました(@@)。通常「障害者」と書くか「障がい者」と書くものです。害は正しい「碍」が常用漢字でないためにムリに設けられた書き替え字であり、「障害者」は漢字検定試験でも正解とされます。新聞は原則として常用漢字以外は用いない決まりでなんですが、近年モリカケ事件のお陰で紙面を賑わすことになった「忖度」の「忖(1級の配当漢字です)」など常用漢字でなくても使用頻度が高いのと適当な読み替え字が見当たらないため「そん度」では意味が取れないし仕方なく一級の配当漢字が用いられるようになリましたがとても良いことだと思います。社会的な風潮として「害」のイメージの悪さが問われるようになり、新聞社も態度を改めたものと思われます。そのうち常用漢字全盛の狭い漢字の世界が解き放たれて、暗唱→暗誦、暗夜→闇夜、意向→意嚮、慰謝料→慰藉料、衣装→衣裳、陰影→陰翳、英才→穎才、英知→叡智など約250字もある常用漢字への書き替え字が正しい日本語に置き換えられることを私は願って止みません。若し置き換えられたら日本人の漢字力が一気にアップすると思いますよ^^。「暗唱」なんて歌うことでなく読むことやモンな💢。

 

日本語の乱れと謂えば正しい日本語を話すことを天下に標榜するNHKアナウンサーの中に最近九州の大雨大洪水に際し「水際(みぎわ)作戦」を「みずぎわ作戦」と言ったり、「あり得(う)る」を「ありえる」と言ったり「早急(さっきゅう)」を「そうきゅう」と言って憚らない愚か者が増えてきたことを腹立たしく思っている一人です。何度も言いますが(ありえない)とは言いますが決して「ありえる」とは言わないものです。疑問に思われる方は国語辞典をどうぞ‥。

 

次の総理は菅官房長官で決まりだなんて…(@@)、あの人は脇役が似合いで自分の主義主張を持たぬ人だから主役はムリ、世界的に日本の格が落ちないかとても心配です(;;)。歴代総理では森義朗と最下位争いだね。人間は顔じゃないと言うけれどどう見ても齧歯類を思わす菅氏が日本の顔になるなんて絶対イヤやなあ、何時も困った顔が持ち味なのに笑い顔なんか絶対見たくないよ💢。

 

今日漂着する予定の巨大颱風10号は我々地球人が排出したCO2が原因です。天に唾する者は必ず報いを受けなければならぬが鹿児島近郊の被害者には国が保障すべきですが、菅さんは総理でないからと知らぬ顔するだろうな💢。

 

先週の読めそうで読めない字     末(うら)成り南瓜
今週の読めそうで読めない字    (雪洞)は足のついた六角形の(行灯)

誰も教えない子供の性の悩み

此の変な草はベンケイソウ科のセダムという多肉植物です。是非一度皆様にご紹介したいと思って居ました^^。自宅前の大きなプランター(2年前月見草が咲いていた跡になります)に植えたらあっという間に増えてぎっしり一杯となり間引いて植え替えても植え替えた方は少しも増えないのに此のプランターだけ繁殖力がハンパでなく瞬く間にプランターが満員になります^^。古い土との相性が良かったのでしょうか。幾種類か植えましたが一番多い黃色のセダムは春に散歩途中人家の玄関先の公道に食み出してショボショボと生えて居るのを見つけ、人や車に踏まれては不憫だと道路部分から掬って失敬して持ち帰ったのがこんなに大きくなりました^^。舗装路面でも枯れずに生きている不思議な力が私の興味を惹きました。他の色の奴は園芸店で買ったものですが其奴等は少しも増えず黃色のセダムに圧倒されて全く劣勢です。夜の間に盗られても困らないように幾つか他処に移植して居ます。肉厚で保水性が高く水遣りが手抜きできる真夏のスグレ物なのが無精者の私にとても合っています^^。ナント言っても舗装路面に生えて居た奴やもんね^^。

 

先々週NHKラジオは午後7時30分から10時まで所謂ゴールデンタイムの2時間半を毎夏恒例の「ラジオ保健室」にて大胆にも「10代の性」と名付けて月曜から金曜まで五日間ぶっ通しで学校では秘匿して決して教えない子供達の「性の悩み」について全国放送され子供達ばかりか親世代の人たちを加えてそれはもの凄い反響でした。司会者は心と躰の異なるLGBT(エル・ジー・ビー・ティー)の男女?二人を中心に有識者が複数参加されて数知れぬ多くの子や親達の質問に明快な解答が与えられましたが普段我々が知らない社会の裏面を深く掘り下げ、先生が教えない「性の悩み」について月曜日は少女、火曜日は少年、水曜日は性器の説明や病気等避妊具の正しい用い方「コンドームはより安全を願って2枚用いるとゴムの摩擦で破れやすく1枚より危険だとか…」、木曜日はLGBT「女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の人に言えない悩み問題を、金曜日は横行している援助交際パパカツ等に隠された恐ろしい闇を無知な少女たちへの助言などの個別質問と至れり尽くせりであって、NHKに届いたメールの多くの質問は親から寄せられるものがメチャ多く我が国の性教育の未熟さと親子の意思の疎通の乖離等を心底から暴露するものであって、我が国では親にも先生にも聞けない性の悩みを多く抱えた子供達に福音を与える本当に好番組でありました^^。
イランでは13歳で女性の結婚が法的に認められるし、スウェーデンでは15歳で正しい「性的同意」に基づいて性交が認められるが反面正しい避妊の方法も又厳しく求められ、全ての情報がオープンにされるため性に対するジメジメした感触がないのは、我が国と他国の国民性の違いとは謂え、儒教を根幹とした我々日本人の倫理観を超えて想像もできない目から鱗の世界を垣間見た思いでありました。

 

コロナの渦中にあって安倍総理が病を理由に後継者も決めずに突然の辞職表明は政界に衝撃を与えました。三権分立に反し中央官庁の人事を内閣人事局が掌握していることにより役人の忖度を招いたことが、多くの事件を惹き起し安倍政権の諸悪の根源になりましたね。「立法・行政・司法」は教科書だけの話だったことを知らされましたが、今後、学校の先生は生徒にどう教えたら良いのでしょうか。

 

 

先週の万能川柳ですが世間の人はよく見ています。此れではとても官房長官は総理にはなれそうにありませんね。此の川柳欄は私が毎朝一番に見る処です。官房長官以外にも「ウンウン」と頷ける句が少なくないのに驚かれたでしょうか。私は毎月数句応募して居るのですが、昔は3年間に5回掲載されたことがありましたが、最近10年は感性が鈍ったせいで全滅です。先週の応募作は「中東のバッタ、子等の夢奪う」絶対にボツ句になりそうや(;;)。

 

先週の読めそうで読めない字     虫が集(すだ)く

今週の読めそうで読めない字     (末成り)南瓜

コロナ戦争の正念場

自宅前のプランターではお盆になると今年も律儀に山百合が咲き初めます。薄(すすき)など雑草に紛れていて蕾を付けるまで気づかない迂闊さを何時もこの時期に恥ずかしく思い蕾を見る度に懲りずに深く反省して居ますm(_ _)m。此の清楚で可憐で純粋な山百合を見ていると、軈(やが)て俗念に塗れた卑しい私の心を洗い流して頂けるように思い、心が透き通って清(さや)かになります^^。隣合って3種類咲きますが花弁の白い方が清らかで美しいと私は思います。儚い僅か3日の生命ですが、毎年此れが見納めかと感慨深く私の夏のスーベニールとなります。

 

先週の続きです。我々より一回り下団塊の世代である高齢者のパワーには常々感心しますが、「昼カラ」は時勢から禁止すべきものだと思います。超高齢者社会の副産物である娯楽として広まった現在の「カラオケ」は、最初ホテルの宴会場やスナックなどの店舗に置かれることが多く、酒席の余興として受け入れられて居ましたが、今では様々な時間と場所に広がり、近年は1000円と安価に利用できて喫茶店で歌い放題の「昼カラオケ」、略して「昼カラ」が高齢者を中心に大人気です。今年に入り、新型コロナウイルスのクラスター発生場所として俄に注目を集めた昼カラの利用実態について、クラスターの発生濃度の高さに対して有識者は警鐘を乱打して居ます。自治体は高級サロンやバーを規制するより客の密接度の極端に高い昼カラオケを規制すべきであるのを誤って居ます。「最初は東日本の昼カラオケ店で、その後も関西、関東と昼カラオケ店でのクラスター(集団感染)が続きました。当然大声で歌うし、酒を飲むし「昼カラ」はやはり感染し易い…と思って居たんですよ」と話すのは、東日本エリアで発生した”昼カラ店”を取材した全国紙社会部記者で若い記者なだけあって、プライベートでカラオケを利用することも多々あったが、実際に取材してみて、「昼カラ」は自分が知るカラオケとは全く異なることに衝撃を受けたとか…(;;)。 昼カラは中高年の客が早い所で朝9時ごろからで夕方や夜までずっと居ます。その間食べたり飲んだり寝たり合間に歌ったり…、カラオケと言うより常連ばかりの溜まり場と言ったほうが良い雰囲気で客の滞在時間が長いのが「昼カラ店」の特徴であり、その分客同士の接触機会も増え、客の殆どが常連のため、濃厚接触をなんども繰り返しているから誰か一人が感染すればクラスターの発生は免れません。この「濃厚さ」について、関西地方で発生した「昼カラ店」を取材した情報番組キャスターは、「濃厚接触どころじゃなく、客同士で抱き合ってデュエットをやったり、軽食を同じスプーンで食べたり、客は男女共高齢者で、妻や夫に先立たれた人もいれば、80才を超えて不倫相手を探しにくる元気すぎる客まで…(;;)。カラオケ店というよりは、過激なキャバクラのようです」と語っているから行政も此れを規制せずにコロナのクラスター根絶は難しく、若者の門限8時を声高に言い立てて居るのは勘違いかも知れません。怖いのは節度を知らない年寄りであり、それらを放置している昼カラの経営者です、自治体は接待を伴う高級バーなどの規制に躍起になって居ますが彼等は節度を持った富裕層であって、規制すべきは上の如き濃厚接触を常とする昼カラに違いありません💢。
大阪では毎日多数の感染者を出し病床使用率は限界に近くなりました。大阪市議会は先週から始まった最終論戦で今秋の都構想住民投票を一旦中止し、コロナ禍第三波対策に専念しないと、街頭演説で街中がコロナ破綻するのではないかしら?あれだけ凄かった吉村知事の人気もイソジンうがい薬以来随分霞んできましたよね(;;)。一日であっても大阪のコロナ東京超えは想像を絶するものであって隣の兵庫県民として忸怩たる思いです。

安倍総理が吐血したと週刊誌が報じ、愈々辞任が近いそうだが、彼の長期政権のせいで赤木さん初めどれだけ多くの人がごますり官僚の犠牲になったことか…。合掌m(_ _)m。

先週の読めそうで読めない字     草を食(は)む牛
今週の読めそうで読めない字     虫が(集く)