先月から雨が多くて梅雨の到来を予感させる今日この頃です。梅雨はしとしと降るイメージですが最近では男性型の豪雨が多くて真夏の夕立を思わせますがこれも気候変動の影響でしょう。南の庭では先月末に苗を植えた西瓜の雄花が6月の到来を待っていたように昨日初咲きでした^^。

 

今日は出生率の危機について我が国より遥かに酷い状況下にある韓国の実情についてお伝えしましょう。隣国である韓国の出生率は我が国より酷くて2022年度に於いて既に0.78と僅少であり、過去最低となったのでしたが、翌年2023年度の出生率が更に下がって0.72と8年連続過去最低を更新したため、止まらない人口減少に苦渋の韓国政府は遅蒔きながらも若者の意識をしっかりと把握し有効な対策の実施を目指して居ます。因みに「出生率」とは、“年齢や性別の区別なく、その年に生まれた人口1,000人あたりの出生数”のことであり、「合計特殊出生率」とは、“その年における15~49歳の女性の各年齢別出生率を合計したもの”を指します。

韓国での出生率減少原因は就職難とそれによる就職年齢の上昇でありました。日本の場合「1人の求職者あたり何件の求人があるか」を示す有効求人倍率は、2020年にはコロナの影響で大幅に下落したものの継続的に1以上の水準を維持して居ますが韓国の場合は2018年0.58、2019年0.49、2020年0.39、2021年0.50と求職者数に比べて求人数が半分にも満たない絶望的な状況が続いて居ます🤬。若年失業率(15~29歳)は、2019年に8.9%、2020年に9.0%、2021年に7.8%とほぼ10%に近い高水準です。韓国の人材紹介会社の調査によると大手企業の大卒新入社員の平均年齢は1998年には25.1歳でしたが、2020年には31.0歳と過去22年で6歳近く上がったことが判明して居ます。韓国は男性に徴兵制度があるため、男性の社会進出は他国に比べて2年遅れますが、これに加えて就職難が重なったことで更に結婚年齢が遅れる状況はメチャ悪循環です。

第二の事情は就職年齢の上昇とともに急激に上昇した結婚費用の増加が結婚年齢を遅らせる主な原因として指摘されて居ます。韓国最大手の婚活会社の調査によると、結婚に必要な初期費用が非常に高く特に男性にその負担が大きくて2022年に大手婚活会社を通じて結婚した顧客の結婚費用を見ると住宅を用意するのに2億4千万ウォン(約2200万円)嫁入り道具を購入するのに1470万ウォン(約130万円)結婚式および新婚旅行などに約3千万ウォン(約250万円)を要し、費用の平均60%を男性が負担します。特に住宅を用意する費用が2021年の1億9271万ウォン(約1800万円)と比べて24.6%上昇していましたが、これは2020年以後全国的に発生した住宅価格の急騰によるものでした。韓国の場合結婚する時に住宅を購入することが普通であって日本のように家を借りる習慣が少ないようです(;;)。家賃の代わりに住宅価格の約60%程度の金額を家主に保証金として先払いし、これを担保に該当住宅に居住する「チョンセ」というシステムを使用する場合もありますが、何せ住宅の初期費用が非常に高く、このように結婚に必要な費用が急激に増える中で十分な結婚費を貯蓄し終える時期が更に遅くなりこれが結婚年齢を遅らせるのに大きな影響を及ぼして居ると思います。政府が不動産価格の急騰を抑制するために継続的に実施した不動産関連の貸出制限強化政策(住宅ローンの上限額の引き下げ等)も、新婚夫婦の住宅準備を難しくした要因となって居るようです。

更に韓国の人口政策を総括する少子高齢委員会が2020年に表した「少子高齢社会基本計画」では、上述の要因以外にも就職と結婚に成功したとしても、仕事と育児の両立が不可能な文化による出産放棄、女性がやるべきものとされる家事労働の強い性別役割分担意識、教育の競争激化による育児費用の増加などが少子化の加速要因として指摘されて居ます。

このように多様な要因によって韓国の出生率は成るべくして世界で最も低くなったと考えられます🤬。最近結婚を前提にした社会を問う韓国発の2冊のエッセイ「未婚じゃなくて非婚です」「私の結婚について勝手に語らないで下さい」が我が国でも翻訳され出版されました。企業による非婚手当や結婚しない宣言をする非婚式が登場するほど韓国では現在非婚がムーブメントになって居ます。彼らは一体から何を考えているのでしょうか!🤬/。祖国を潰そうとして居るんや!子供を儲けるのは祖先から伝承した人間の義務じゃなかったのですか🤬/!


今週の女子プロゴルフは、全米女子プロの豪華賞金優勝3億7千万円2位でも2億円の賞金に魅せられて山下選手、岩井姉妹等国内強豪選手が大挙して訪米してせめてものトップテンを目指して居るため新潟県で行われたヨネッックスレディース(優勝賞金1620万円)は見慣れたスター選手不在の淋しい戦いであって選手もギャラリーも僅少でとても可哀そうでした…(;;)。

 

先週の読めそうで読めない字  仄聞(そくぶん)によれば

仄聞=人伝てに聞くこと

今週の読めそうで読めない字    気分が(解れる)