イタドリは昭和の味

いたどり

近くの土手ではイタドリが生えてきた。竹のように見えるこの茶色い植物は真ん中が空洞で我々幼年期にはポキッと折ってこの若い茎の皮を剥いておやつとして食べて居た、ちょっと酸っぱいけど齧って食べ少しは腹の足しにしていたからとても懐かしい^^、スカンポとも言っていたね。早朝通行人が誰も居なかったので一本失敬して皮を剥いて食べてみたら塩辛くてしょっぱくて不味くちょっぴり昭和の味だった。幼年時こんなものを食べて空腹の足しにして居たのかと思うと切なかったなあ(;;)。

土手っていいね、茣蓙(ござ)に乗って日中(ひなか)滑って転んで遊んでいた幼い頃を思い出す、あの頃は至る所に土手があった。誰もが半ズボンのお尻がすり切れるのでズボンに当て布をしていたのを思い出す。今はそんな子どもを見掛けなくなったが、きっと親が「危ない」とか言ってさせないに違いない(;;)。結果子ども達は幼児期に大切な筋力や反射神経を身に付けていないから何でもないことで怪我をすることになるんだろう(;;)。

先週昼食時にTVを見ていたら黒柳徹子の「徹子の部屋」でNHK朝ドラ「マッサン」の妻役エリーさんがゲスト出演して居た。彼女は小学校を退学させられたと言った、「フーン小学校でも退学があるんや…」と思って何気に聞いて居るとその原因はパンツを穿いて居ないことが3回も発覚したからだそうだ、パンツを穿かないのは生活が苦しいとかではなくて気持ちが良いので学校に行ってから脱いで居たとか…(;;)、パンツを穿いてなくても見られなければ分からないことだし退学は酷いんと違うかな?と思ったが彼女はパンツを穿かない儘逆立ちして歩いて居たそうだ^^。スカートだろうし此では退学させられて当然だろ(>_<)、随分変わった子どもだったようだが我が国の倫理からして幼い頃のことであっても此はシモネタだ、決して口にすべきことではないと思う、本人は視聴者のウケを狙って話したのだろうが、言って良いことと悪いことの区別がアメリカと日本ではこうも違うのはどうしてなのかよく分からない、我が国ではこんなことを話せば「下品な奴や」と軽蔑されるだけだが、アメリカ人って倫理観が欠如しているのかな?でもTV朝日のプロジューサーや黒柳さんも録画の段階でパンツの部分をカットすべきだと主張しなかったの?
相続

先週の日経夕刊一面に「ワンパック相続」の広告が出ていた、最近ときどき見掛ける広告だ。広告主は東京の大手総合会計事務所だった。新聞一面の右上段だから広告料は300万円は下るまいな、相続に際して公共料金の名義変更手続きから相続税の申告まであらゆる手続きを50万円で請け負う相続一括引き受けプランであり、廉いなと思ったがよく読むと平成27年以降の相続で遺産の総額5000万円迄と書いてあり、今度は「エー、高いな」と思った。ご承知の通り本年度から相続税が増税となり、相続税は標準家庭(夫婦+子供二人)で4800万円が免税点となるが、此だけの資産がある方はマイホームに住んで居られるだろうから「小規模住宅の特例」で配偶者が自宅を相続されたら遺産が5千万円を超えても申告さえ済ませば相続税が掛からないケースが多い、特に東京方面では地価が高いから例えば自宅敷地が100㎡として1㎡当たり路線価が30万円ならば評価額は3千万円だが配偶者が相続すれば無条件に2400万円が控除されるので総財産が7200万円以下だと相続税は無税だ、然しこうなると遺産が5000万円を超えているから別料金になり、究極「50万円ワンパック相続」の広告は客寄せパンダの類いだろうと思ったがそれにしても東京は高いね。

相続税申告義務者の割合は全国的には4%だったのが今年度の改正で6%に上がったそうだが、都心部に限れば近年地価が高くなっているので申告義務者は10%を超えると先日セミナーで講師が話していた。無税であってもあくまで申告書を提出した上での無税だ。無申告だと課税されるから取り敢えず申告せねばならぬが、都内の港区で確定申告所得の平均が1267万円にもなるそうだから沢山の人が相続税申告の対象になるだろう、きっと年に500人は下らないと思うから所轄の麻布税務署も資産税部門の人員を大幅に増やさなければならない、だからこのワンパック相続広告の効果は大きく直ぐに広告料のモトが取れるに違いない、フリーダイヤルは話し中で繋がらないかもね…^^。

でも5000万円以下の財産なら相続税が無税だったり、だから税務署も調査などしないだろうし、取り敢えず大雑把な計算でも各種控除の要件さえ満たした書類であればそれでOKだから相続税申告費用や諸般の代行手数料込みでも我々なら10万円で充分に請け負えると思うから矢張り東京の相場は高いんだな。

将棋のプログラマー山下宏さんが先日新聞に意外なことを書かれて居た。先週まで行われていた将棋電王戦の人類(将棋のプロ)5人対コンピュータソフトの対戦は2年間惨敗の後を受けて人類が全敗かと思われたが3年目にして初めて3勝2敗と勝ち越したが、最後の勝利はソフトのバグを利用されてたった21手で決まったから人類が勝ったなんて威張れるものではなかった。勝った棋士もその内情は実にウソっぽいものでプロが対戦するソフトを事前に借りてその癖を見抜き対策をしっかり練ってこの結果だそうだ、アマチュアの使う嵌め手を用いたり、成れる角をムリに成らなかったりとソフトのバグを誘発するために形(なり)振り構わぬ様は本当に恥ずかしいと思う。5人目の阿久津8段などこの3月までA級(全棋士の上位10名)で3月にB級に陥落したが原因は対戦を控えたコンピュータソフトのバグを捜すのに必死で順位戦を降級したとまで謂われて居る。現在普通に対局した場合ソフトが強くてプロの勝率は1割がやっとだからバグでも捜さないと勝てないんだろう。
山下さん曰く「ソフトの性質など無視して自分の力でコンピュータに勝つ可能性があるのは最早羽生さんしか居ない」そうだ、然し日本将棋連盟は面子が潰されるのを恐れて絶対に羽生さんを出さないだろうね。此の数年が羽生さんの全盛期だから最強のコンピュータを負かす最後のチャンスだのに面子なんかに拘る将棋連盟は情けないな!

先週の桜花賞「ココロノアイ」は10着と惨敗し万札が消えた(;;)。

先週の書けないけど読みたい漢字
髪の容(かたち)を理(おさ)める

今週の書けないけど読みたい漢字
大事件が出来した

そうやったんか、散髪屋さんを理容業と呼ぶのは…、

陛下を待ち焦がれていた英霊達

上野寛永寺

旧友のEさんから上野寛永寺の桜を送って頂いた、ソメイヨシノでなく変わった桜だ、枝垂(しだ)れ桜の種類だろうね。お寺が小さく見えるから大きな桜なんだろうな^^。Eさんは母校の同窓会に上京されて撮られたそうだ…、この方私より5歳若いだけだがその活動力は私と一回り以上違う感じでエネルギッシュだからとても羨ましい。

コンピュータソフトを使って3年間に中央競馬の全レースを買って30億円近く勝ち28億円余り負けた結果差引1億4千万円儲けた会社員が国税局から当たり馬券のみ29億円余に対して課税処分された事件については此まで幾度となく触れてきたが、巷の風評通り当然ながら最高裁で国税局の上告棄却が言い渡されて先月国の敗訴が確定した。
この上告棄却を受けて国税庁では先月競馬の馬券の払戻金について所得税法の基本通達を改正し、「コンピュータソフトを使用して長期間に渡り多数回の頻度を以て…、」など厳しい条件を加え乍ら「営利を目的とする継続的行為から生じたものを除く」と但し書きを追加したが、「上記以外の競馬の馬券の払戻金に関わる所得は一時所得に該当することに留意する」といじましく古い法律を死守する意地を見せているが、無駄な抵抗はやめろ!
何故国税庁が此処まで競馬に拘るのか分からないが、課税の不公平はあってはならぬことだ。コンピュータソフトでの馬券売買は決済が銀行取引となるため銀行とグルである税務署の知り得る処となるが、競馬場で買った馬券の払戻金は現金だし、金額が如何に多額でも領収書を求められない実情からしてそちらの方を放ったらかしての課税呼ばわりはチャンチャラ可笑しいし、法律と謂うものは公平且つ合理的でなければならないからとても矛盾していると思う。年に一回程度1レース当選券1枚などの超万馬券が新聞を賑わすことがあるが、ついぞ税金を取られたなんて聞かないよ。此は課税資料が税務署に届かないせいだ、届いた方だけ税金を取るなんて不公平だ。
農水省は競馬での25%のテラ銭で天下りの報酬を含め全てを取り込んでいるから全部税金のようなものでありテラ銭の使途は省庁間で調整をし、コンピュータソフトの使用を含め競馬の儲けに対し宝クジのように全て非課税にすべきだろう。そうでないとコンピュータソフトでの取引への課税を続ける限りは、衰頽への一途を辿っていた中央競馬がコンピュータソフトの出現で漸く帰ってきたファンに再び逃げられることになるは必定だ。非課税と決まればファンも増えるに相違ないし税収も増えるから、お役人にその辺が分からないとは思えないが我が国の縦割行政に偏した省庁間の争いは税金の多寡ではなく面子なんだな、醜いよな(>_<)。課税の公平は税の鉄則ではないのか!

今日は久し振りに日経夕刊「プロムナード」に触れたい。この一年これはと思える執筆者に巡り会えず無聊を託ち、私のブログも「プロムナード」の話題から遠ざかって居たが、今年上半期の執筆者に異色のピアニストが加わったので注目していたら段々筆が熟れてきて少し宛面白い記事になってきた^^。その方は桐朋学院大学音楽部を卒業後、バークリー音楽院に留学し首席で卒業したジャズピアニスト山中千尋さんだ。
音楽ものは苦手だナと思いながらも毎週読んで居るが、先週の「失敗から学ぶ」はメチャ楽しかった^^。彼女が舞台で演奏中に興が乗って動作が大きくなり、椅子から転がり落ちた話やそれでも立ち直って演奏を続け何時もより大きい拍手を頂いたことや、叩く指の勢いで彼女の指輪が飛んでギター奏者に当たってギター奏者が泣き出したことがあったり、あるときは背中が大きく開いた美しいドレスを着る機会があったのでヌーブラ(肩紐やアンダーベルトのない貼り付け型のブラ)を付けて弾いて居たら演奏に夢中になったあまりにヌーブラが落ちて内股に挟まり、それを必死に膝に挟んでいたが、ピアノは足だって使わねばならぬため軈てポロッと足許のステージの床に落ちてきたそうな^^。ステージの床は黒で統一されていたからヌーブラは闇夜に浮かんだ月みたいに足許で存在感をアピールしていたとか…、下着はステージの色と統一しなければならぬと教訓を得たと書かれたのが話のオチだったが、この方の諧謔とユーモアにはホトホト魅せられてしまった。来週も楽しみにしよう^^。

仕事でシリアに渡航を計画していた新潟県のフリーカメラマンに外務省から「待った」が掛かりパスポートを取り上げられたと先週新聞が報じた。パスポートを返さなければ逮捕すると警察官同道で外務省の木っ端役人が新潟の自宅まで押し掛けて恫喝したそうだ、後藤さん殺害のように事件に巻き込まれたら政府が迷惑するからだろうが、逮捕は違法だし何も警察官まで連れて行かなくても良かったと思う、外務省も姑息なことをするね。法的に疚(やま)しいから恫喝までしてパスポートを返戻させたが、此のカメラマンは半ば生活のため仕事で行くのだから、他に割の良い仕事を世話してやるか、タップリある裏金の極々一部を渡せば良かったのと違うんかな?その昔たった一人で官房機密費を10億円使い込んで事務次官以下20人程更迭された外務省裏金事件は未だ生々しいよね、外務省にはそんなために使う裏金が今でもワンサとある筈だしこんな時に使わないで何処で使うのか!

天皇皇后両陛下がご高齢を押してあの悲惨な太平洋戦争で戦没した遥かなるパラオ共和国ペリリュー島に待つ1万人余の英霊の御霊(みたま)を弔うために訪問された。8日にパラオに到着され晩餐会の翌日は猛暑の中をヘリでペリリュー島行きの強行軍だ。天皇陛下はお歳の上正月以来二度の風邪引きが癒えず体調不良の中を嗚呼お労(いた)わしや、昭和天皇の存命中40数年間に幾らでも機会を作れたと思うが、外務省は何をして居たんや!裏金作りに忙しくて陛下を待つ戦没者の英霊のことなど眼中になかったんだろうよ(>_<)。

上西小百合とかド厚かましい議員は維新の比例で当選しながら、維新をクビになっても議員辞職しないそうだ。議員報酬に通信費交通費年間合計3400万円は堪えられないよね、一流のホステスになっても此だけ稼げない、完全に法律の網の目を潜った、こんなひどい議員を選んだ維新の橋下さんは愈々進退窮まったな、さあどうする。

同じく先週の新聞で山口県100歳の女性が日本マスターズ水泳短水路女子1500m自由形を1時間15分で完泳したと報じた。私より20歳も年上だ!凄いな、転けないことを祈りつつヨタヨタとしか歩けない自分がとても恥ずかしい(;;)。

今日の競馬桜花賞には「ココロノアイ」が出場する。とても素晴らしい名前だ、きっと馬主がスティービーワンダーのファンなんだろう、愚息に聞いたら「ココロノアイ」は重馬場に強いそうだが生憎今日だけこちら(阪神競馬場)は天気なので前日3番人気だそうだ、それで単勝は避けて複勝を少し買うことにした^^。当たるかな?

先週の書けないけど読みたい漢字
封書を親(みず)から開く

今週の書けないけど読みたい漢字
髪の(容)を(理)める

三井物産32人抜き

IMG_20150308_082637
桜に先駆けて自宅の土手の上には先月彼岸頃より桜桃の満開となった。冬に油糟の寒肥を与えて堆肥をたっぷりと掛けてやったからきっと大きな実を沢山付けてくれるものと期待して居る^^。文字通り桜と桃を併せたような花だね^^。皆さんは「桜桃」が正しく読めますか?そう、「ゆすらうめ」が正解です。桃だのに梅と読むのはおかしいが、熟語全体での読みだから単語の読みには拘らないでね^^。因みにさくらんぼも「桜桃」と書くから昔は「ゆすらうめ」であったのが品種改良して「さくらんぼ」になったんだろうな。

先週日経新聞を見て居たら、大きく三段の決算公告がデカデカと載って居た。この時期なら12月決算だし何処の会社だろうと公告した会社名を見るとナントご本尊の「日本経済新聞社」だった。決算公告は「日刊紙又は官報でせよ」と会社法で義務付けられて居るが、公告が幾ら大きくても自分トコの会社だしタダだから新聞社はいいな^^。数字を見ると売上高が単体で1700億円、連結で3000億円と凄い数字だ、新聞の売上高は朝刊280万部だから金額は約160億円位だし、出版図書が新聞の10倍も売れるとは思えない、殆どが広告料の収入なんだろう。何せ新聞一面の全面広告料が一日1千万円だもんね、凄いよね。新聞社は新聞を売って儲けるのではなく、沢山読者を抱えて居る新聞社目掛けて広告を打ってくる会社が増えるから儲かるんだ。だから購読代は赤字でも良いのではないかと思うがそれなら購読料月間4500円は高い!よく見たら44Pある朝刊の20%近くが広告だった(;;)。購読者から金を取り広告主から金を取れば新聞社が儲かるのは当然だろうな。それなら戦前日本一だった毎日新聞社が赤字で困って居るのはどうしてかな?恐らく読売に標的にされて顧客を奪われ発行部数が減少したため広告数が減った結果に違いないと思う。5年前のことだがうちのお得意先だったTさんは3年契約でお米券など7万円相当のオマケを貰って毎日から読売に変えられたことを憶えている。
余り知られて居ないが、この会社日本経済新聞社は資本金25億円だが純財産が3000億円以上もあり非上場の超優良同族会社だ。日本の企業って上場しなくてもこんなに沢山財産を持っている会社があるんだ、愕いた。広告を出す会社の方が広告を貰う日経より小さい処が多いなんて世の中一寸変だな。
新聞社にとって特ダネも大切だが大きな広告を取ってくる方がずっと偉いんだ。何時ぞや自社の悪口を書いた週刊新潮の広告を泣いて掲載したのは天下の朝日新聞だったよね^^。
企業も広告を出していると利害関係からダーティーな記事の掲載を止めて貰えるからお互い持ちつ持たれつなんだ、読者の目を曇らせるのが広告の役目だなんて情けないな。

大阪市は保育所で使用するラジカセの見積書を不正に作成した廉(かど)で先月31日こども青少年局女性係長を懲戒免職処分したと先週の夕刊にて報じた。記事では不正に作成された見積書は使用されて居なかったし、お金を着服した訳ではなかったから懲戒免職は少し厳し過ぎると思ったな、痴漢しても減給1/100じゃなかったの?此が橋下方式なんだろうか。
それより私が奇異に感じたのはこの記事の末尾に、この係長が昨年11月と12月の出勤時に少なくとも4回地下鉄の運賃を払わずに自動改札を通ったと付記された個所だった。どうして今頃そんなことが分かったの、何処から分かったの?どうしてそんなことが此の記事に出てくるの?おかしいよね?市役所へ通勤なら定期が支給されるんじゃないの、どうして切符を買って通勤なの?私の頭の中はいろんな疑惑でぎゅうぎゅう詰めでパニック状態だ。
きっと外部に言えない隠された真実が何か背後にあると思う。このこども青少年局女性係長の弁明が聞きたいね。今度の統一選挙だが維新は大丈夫なのかな?

粛粛と進んできた今年の春の甲子園だったが終盤の準決勝から一気に盛り上がった。奇しくも昨夏同じく準決勝で相手も同じ大阪桐蔭に9-15と惨敗しノックアウトされた福井代表敦賀気比平沼投手が連投にも関わらず意地の完封で昨夏の雪辱を果たし大阪桐蔭の春夏連覇を妨げたのは執念以外の何ものでもなかった。それにしても背番号17補欠の6番松本選手が二打席連続満塁ホームランと謂うあり得なーい快挙を成し遂げたのには誰もが愕いた、一人で一試合2本なんて史上初めてだそうだ^^。決勝戦も松本選手のホームランで勝負を決めたがどうしてこんな選手が補欠だったのかなあ?こんなラッキーボーイが居たら優勝して当たり前だよね、北陸路に初めての優勝旗だ^^。閉会式で大会会長が名指しで松本選手を賞讃したのは異例のことだがその言葉を聞く彼の顔はいい面構えだったよ。夏にも是非出て欲しいな^^。でも雪国同士春の決勝戦は地球温暖化ならではだ。

総合商社大手の住友商事がこの3月期16年振りに巨額の赤字を計上することが決定したが、一方で三井物産の新社長が発表された。ナント!54歳安永竜夫新社長は32人抜きと異例の人事だった。四季報ワイド版を見れば記載18人の役員中名前もないから執行役員上がりだと思われる。この人事は石油価格の下落を受けての危機感と業績低迷の打開策だろうし、兼ねてよりの派閥解消が目標だったと思う、それはそれで若い人をトップに据えるのを悪いことだと言わないが、前社長は新社長の前に位置する32人の役員とその家族の抱いていた希望を粉々に砕いたことに気付いたのだろうか、前社長から役員全員に掛けられた「新社長を支えて欲しい」の声は聞こえの良い言葉だが、32人には最早社長になる可能性は99%潰えた、それ処か新社長が嵩高い先輩達を煙たがって彼等を傍系会社へ飛ばすことは充分に考えられるから32人の役員の此から毎日は針の蓆(むしろ)だろう。宮遣いは辛いな。

隠し口座を6つも作って20年以上続いて居たそうだから、5億円(この数字は氷山の一角だ)もの裏金を作った大阪桐蔭前校長は当然に司直の手に委ねるべきだし国税局のミニマルサも動き出したと思われるから近く天誅が加えられるだろう、大阪経済大学を卒業して大阪産業大学附属高校の教員になったのがスタート台だから謂わば校長への道程は険しく幾多の試練を乗り越えた実力者であったようが、大久保彦左衛門が居なかったらしく校長に成り上がってからは恣(ほしいまま)の暴走路線だったのだ。処が肝腎の主務監督の座にある大阪府が弱腰で補助金僅か2割カットで鉾を収めようとしている。何処から20%が出てきたのか分からぬが、補助金カットで学校が潰れたら役所の責任にされることを恐れたに違いない、一銭も補助金の貰えない塾が潰れないで頑張って居るのに、学校は敷地に対して固定資産税は無税、法人税も非課税なんだからそれで潰れるのでは企業努力の問題だろうから補助金は全額カットすべきだ。それでも潰れたら定員不足で悩んでいる周辺校への福音だろう。大阪府は補助金は住民の血税であることを自覚しているのか、喝!

「総会が終わったらノーサイド、社員と心を一つにして信頼回復し努める」と高言した大塚家具の久美子社長が次の日に行ったことは、言葉とは裏腹に長男等4人の元取締役と共に27人の部長を人事部付に飛ばした。大粛淸だ!この会社は長くないね、きっと外資にでも乗っ取られるのではないだろうか、会社より身内が憎い、会長派であった従業員が憎いなんて了簡の浅い娘だな、到底経営者の器と思えないね。株主総会では多くの金融機関が議決権の行使を棄権したそうだよ。

先週の書けないけど読みたい漢字
来年は屹度(きっと)合格する

今週の書けないけど読みたい漢字
封書を(親)から開く

大塚家具の恥

二輪草

今年も可愛い二輪草が庭先で咲き出した。こいつが咲くとやっと春が来たなあと実感する。
先週の日曜日にアメリカに帰られる手筈で航空券を入手されて居たお得意先のNさんが相続登記の署名やら何やらでうちが作る書類が一日遅れた都合で帰米を2-3日ずらしますと何気に仰ったが、何時もなら容易に手に入るキャンセル切符が今回に限ってどうにも手に入らずとうとう搭乗が10日も遅れて4月になってしまったと歎かれたのでとても申し訳なく思った。飛行機なんて何時も定員の70%もあれば充分儲かって飛んでいると思って居たが、春休みやら円安やらで関空も成田もラッシュなんだろうね。普段は格安チケットで青息吐息の航空各社も盆と正月に春夏の休暇は笑いが止まらないな。円安で諸外国からの入国客がメチャ多くなったらしいし、日本人は金持ちだから円安だって海外に遊びに行くには頓着しないモンね。外国客で国内産業が潤うのは良いことだが、莫大な外貨を落として行く彼等は免税を利用して消費税を払って行かないから、政府はきっと複雑な思いだろう。

先日歯の治療へ行ったとき待合に置いてある朝日新聞を読んで居たら、「天声人語」に面白いことが書かれていた。
20代の若者に一昨年の2013年に「あの世を信じるか」と問うたら45%が信じると答えたそうだ。「何を聞くんや、アホと違うか?」と怒るのが真っ当な回答だと思うからどうしてだろう?全く信じられないね。処が55年前の昭和33年にも同じ質問があり「信じる」の回答は13%だったそうだから一体55年間に何が変わったんだろう。昭和33年は私も22歳であり大学を卒業したものの鍋底景気の真っ只中であって学校推薦での就職試験すら叶わなかったが、生きて行くことへのエネルギーは戦中耐乏生活のせいか身体中一杯に持っていたから現世にしっかりと執着していた。恋人を作るのにも必死だったし、あの世のことなんか考えても見なかった。処が今の若者は幼少時から乳母日傘で何事も上手く行って居たため、青年期に達して幼少時の順風満帆の経済的に恵まれた快適な環境が忘れられず、自立に際して自己が確立できないで将来への希望もエネルギーも失って行ったのだと思う、どうして彼等に希望を失われたのかその原因は恐らく今の若者が幼少時の環境が悪影響となって堪え性がなく粘りのない性格となり受験や就職への恐怖と絶望から無気力になり更に最近の傾向として異性への無関心が高じたことが生への執着を失わせて居るのかも知れないね、少子化が進むのも分かるような気がする。失恋もしないから昔若者に多かった自殺もなくなった、自殺だって情熱とエネルギーの産物だから現代の無気力な若者には無縁だ。まるでキェルケゴールの世界だな、「死にいたる病」だ。
一方70歳代での同じアンケートでは昭和33年も平成13年も30%台と殆ど変わらなかったそうだから我々の世代は健全なんだろうね。よかった^^。

先日ゆとり教育が問題になっていた10年くらい前に書かれた村山由佳の作品「楽園のしっぽ」を読んでいたら、現役の東大生に(1/2+1/3)の足し算をさせると2/5と言う解答が少なくなかったと書いてある。5年生で分数の足し算は憶えるが、東大には数学を受験しなくてよい学部があり、センター試験ではこんな易しい問題は出さないからつい忘れるんだろうがちょっと酷いよな、でもこの計算ができない者が正しい日本語が書けると思えないからお茶の水大学教授藤原正彦が「国家の品格」で歎かれるのが肯ける。因数分解もできない学生が此からの日本を導いて行くなんてとても空恐ろしいことだよね(>_<)。
お分かりでしょうが正解は「通分」して5/6です。
因みに8/10×2/6はお分かりですか?「約分」を思い出して下さいネ^^。そうです、正解は4/15です。

幸田文さんのエッセイを読んで居たら、お父さん(幸田露伴)が81歳までボケも出ずに長寿を全うできたのは大蔵喜八郎さんのアドバイスのお陰だと書いてあった、大蔵喜八郎と謂えば乾物屋の丁稚から一代で財をなし帝国ホテルから帝国劇場を創設し、更には日本赤十字社まで造られた大蔵財閥創設の立志伝中の人で明晰だったことは有名だが、この方は天保8年生まれで繁忙な生涯を送りながら昭和3年91歳まで生きられた。どうしてそんなに元気なのか彼より30歳年上の幸田露伴がその健康の秘密を聞いたら、尾籠な話だが次の答が返ってきたそうだ^^。
「自分は毎朝のウンがズイと一本なら心配なし、千切れたら直ぐ用心、食養生が肝腎」。
彼の健康管理を座右の銘として幸田露伴も実践された結果が81歳の長寿に繋がったそうだが、19世紀の人達の平均寿命は60歳を超えなかったから凄いと思う。大蔵喜八郎さんの話を聞いて以来幸田家では健康のことを「一本」と言ったそうだ^^。可笑しいけど実感だね。
私は数年前5年くらい便が不調で一本が出ず、逆上(のぼ)せたり吐き気がしたりと種々な症状が出ていろいろ悩んで居たが、或るとき大沢病院の院長先生の診察を受けたら触診一発で腸のポリープが見付かり手術したらそれ以後規則的に一本が恢復し驚嘆した。だから大蔵喜八郎の一言は私にはメチャ重い。

先週大阪でスピード違反の車をパトカーが見付けて150m追跡したパトカーが違反の車に追突したと報道された。パトカーは「その車停まりなさい」と拡声器で呼び掛けたものだろうが「停まりなさい」と言われて減速したらお釜だなんて酷い警察官も居たもんだね、追跡された車の男性はむち打ちになった上に青切符まで切られて踏んだり蹴ったりだが、昔だったら青切符は赦して貰えたのに時代も変わった。でも青切符なら速度オーバーも20km未満だしどうして追突するかなあ。警察官の運転未熟じゃないの?処で此の隊員は人身の加害者だから普通なら当然免停なんだがその辺はどうなんだろ?講習は受けさせるの?気になるね、新聞社もその辺りをしっかりと調べて記事にして欲しいけど警察とマスコミは事件報道発表の貸し借りがあるからムリなんだろうな。

大塚家具のお家騒動は娘の逆転勝ちで幕を引いたが、世間の物笑いのタネとなったね。老齢のお父さんを人前でコテンパンにやっつけるなんて情けない娘だ。立派に育てて貰った恩を忘れ長幼の序も弁えないこの娘は人間として最低だな!学歴なんてものはその人の人格品性に何らの影響を及ばすものでないことを思い知った(;;)。
大塚家具と言えば高級ブランドだ、今更家具安売り屋の仲間入りは目先の損得にのみ拘り、お父さんが培ったブランドと昔からの顧客のイメージを壊すものだろう。ブランドの大塚家具が安売りスーパーになってこの世界で生き残れるとは私は到底思えない。娘の味方に付いた生保などの株主には長いスパンで会社を判断できる識者が情けないことに居なかったんだろうな、この娘が社長なら何れこの会社はダメになる。でも親子の確執って物凄いな、私も存分に味わってきたが親のことは生前人様には全く話さなかったから大塚家具の娘より私のほうが少しマシだったように思う。

美奈ちゃんハウステンボスのお土産を有難う^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼は用足し旁(かたがた)町に出掛けた。

今週の書けないけど読みたい漢字
来年は(屹度)合格する

バブルの頃を思い出して…

アジアンタム2

お彼岸を迎えて今も一番花の少ない時期だ。今日は事務所2階の主(ぬし)であるアジアンタムをご紹介しよう。何の変哲もないこの鉢は平成2年に私が神戸から事務所を朝霧に移したとき、お得意先からお祝いで頂戴したものでこの5月でナント!25年になる^^。ウソ-!本当なんだ。その間10年に一回くらい土を入れ替えただけで鉢は四半世紀同じものだからすっかり鉢は色褪せてしまって居る(;;)。
此奴をダメにしないコツは耐えず周囲の水分を絶やさないこと(1日に2回程度霧吹きをしてやり足許に水の入った盥などを置いてやれば良い)だ、此奴は水が好きなのでなく水気(みずけ)が好きなんだ。勘違いして水を沢山遣り過ぎて枯らしてしまう人が結構多いね。三月(みつき)も経つと葉っぱに粒々の胞子が一杯になり色褪せて見苦しくなるから老齢化した証拠だ、放って置かずに全部茎を2-3cm(此は大切)残して散髪(剪定)して霧吹きだけ続けておけば軈て一ヶ月半で元通りのふさふさになるから不思議だ。散髪しないで放置して置けばその儘枯れてしまうことは誰も知って居るが散髪での復元を知って居る人は多くない。
アジアンタムは見掛けより根が浅くて、植え替え時には細心の注意が必要です、10年に一度しか用土を変えないのは枯らすのが怖いからだ。この春の連休には赤玉土で植え替えてやろうと思っている。観葉植物だから多肥は禁物でHB101の栄養剤で充分です。

アジアンタムを頂戴した25年前は丁度バブルの終焉時だった。あのときバブルで笑った人、泣いた人が多く居たことも、泣いた人の方が圧倒的に多かったことも良く憶えているが、私は何をして居たのだろうと振り返ってみるとお得意先の業績拡大に伴い本業の仕事がメチャ忙しくてバブルに感(かま)けて居る暇が全くなかった、日経の夕刊で何処のゴルフ場も会員権が毎週100万円宛上がって居ることを知って居たが大阪まで買いに行く時間もなく買いそびれたから売りそびれることもなかった。募集しても零細企業の安月給では来てきてくれる者とてなく「貧乏暇なし」の言葉通り唯只管(ひたすら)齷齪(あくせく)と働いて居たお陰でバブル崩壊の粉塵を身に被ることがなかったことを本当に幸運だと思っている、でも一回だけバブルの夢に酔ったことがあった。
それは自宅の近くに10年位前に1000万円余りで買って居た50坪の中古住宅が一軒あり、家が傷まないように社宅としてうちの従業員を住まわせて居たが、或るとき不動産屋が2億円で買いたいと言ってきた。2億には流石にときめいたが、税金屋の本能としてバブル時の特別累進税だった40%の譲渡税に拒絶反応が起こり断ったことだ、ひょっとしてもっと値上がりすると欲惚けていたのかも知れないね^^。売っていれば税金を払って残ったお金で何か買っていたことは充分考えられるし、その買ったものが文字通りバブル(泡)になって居たんだろうと思う。そう考えると今は駐車場として幾らかお小遣いが入るから何もしなかった私は正解だったのだろうね。一寸負け惜しみだけど…。

そうそう、あの頃一番困ったことは神戸の事務所(4階建てビルの2階部分20坪)を家主である父から出て行けと言われたことだ。ある日或る弁護士から電話があり「立ち退きのことで話したい」と言ってきた。寝耳の水の私は立ち退きなら父から直接聞かせて欲しいと会談を断ると数日して父に呼ばれ「このビルはK(姉婿)にやるからお前は出て行け」と言われた。開業以来20年以上無事平穏に過ごしてきた月額5万円の家賃をその半年位前に「もう払わんでもええ」と言われて単純に父の好意だと喜んで居た私がアホだった(;;)、きっと立退料を払わないための辯護士の入れ知恵なんだろうよ、仕方なく慌てて近くの貸ビルを捜したが当時はバブルの絶頂とあって中古ビルでも安くても坪当たり家賃が2万円とメチャ高いので途方に暮れたが運良くお得意先の持ちビルが朝霧駅前にあり、40歳のときから私が道場主として仕事の終わった夜6時からと土日にはフルタイム日参して弟子の指導をしてきた朝霧囲碁道場が仕事の多忙で終熄して空き家になって居たのを月額20万円余で借り受けて新しい事務所を開設することにした。立ち退き騒動が起こった原因は、どうやら私が若い頃から親に逆らって言うことを一切聞かず、女のことやら家出などあらゆる親不孝の限りを尽くし両親に多大の迷惑を掛けた極道息子であったせいかと思ったが、改心して30年も経って、誰もが忘れた頃に塞がった筈の過去の傷口を押し広げに来られたことには心底困惑したが、恐らく何処かから私の足を引っ張ろうとする力が年老いた父に働き掛けたんだろうと思っている。だから遺産相続の時は何も言わずに判子を付いた。
しょっぱい想い出だが父が死んで今年が10回忌だ。そんなこんなを考えるのはそろそろ私にもお迎えが近づいてるんだろうね^^。

将棋の名人戦で先週青森県出身行方尚史9段が4人の挑戦者争いを制し羽生名人と対戦することとなった。40代での初挑戦は灘9段以来44年ぶり大器晩成颯爽の登場だ。此の人の名前は「なめかた」と読む、茨城県に「行方(なめがた)市」があるが「か」が濁るから一寸違うのかな?でも「行」を「なめ」とは難しい読みだね。漢和辞典を引いたら「行」の字自体が存在せず「何で?」と慌ててたら此の字は「ぎょうにんべん」ではなく「ぎょうがまえ」だったのだ、詰まらぬ処で無学を曝してしまったな(;;)。
此の挑戦者争いで世の「行方さん」は元気になったろうな、「ゆきかたさん」と呼ばれて誰も困って居たのと違うかしら、でも将棋はマイナーな世界だから行方さんは名人にならないと挑戦者くらいでは世間に名前の読みを周知して貰えないだろうね。名人になってもダメか?

将棋と謂えば囲碁だ。先週日曜日のNHK杯囲碁トーナメントは弱冠20歳伊田篤史8段が初出場で優勝した。相手の同じく初出場17歳の一力遼7段も立派だった。30歳までのタイトル獲得はあり得ないと豪語した23世本因坊坂田栄男(年間記録30勝2敗の保持者)があの世でズッコケて居るのではないか。凄いね^^

橋下市長のお友達であるため畑違いから転職した大阪の中原教育長がパワハラで辞職に追い込まれた。一児の母であり一般から公募して合格した立川さおり委員が発言したら彼は「それは目立ちたいからだ」とか「知事を後ろから刺すのか」とか無茶苦茶な議論を吹っかけて立川委員が泣き出すまで高圧的な態度を崩さなかったそうだが、この何にでも上から目線の教育長の発言は不愉快だったな。話し合うべきは子どもの教育にどう向かい合うのかではなかったか!今回の騒動で世の教育委員会が真に教育を憂いている者の居場所がない如何に形骸化した無益な存在であるかを露呈したな。喝!

三っちゃん 結婚されたとか同級生のNさんから聞きました。お目出度う、良かったね^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
暗がりを歩いて居たら遠くに榾火(ほたび)が見えた

今週の書けないけど読みたい漢字
彼は用足し(旁)町に出掛けた。

榾(ほた)とは木切れのことです。昔木切れを燃やした焚き火を榾火と言った。子どもにとって焚き火には幻想的な夢があったから焚き火禁止の今の子ども達はかわいそうだ(;;)。

ふるさと納税

IMG_20150206_071354

お花の少ない時期です。一月間咲き続けた木瓜(ぼけ)の花も漸く色褪せてきたので初のお披露目をさせましょう。

何年振りの体調不良を凌いで漸く確定申告が完了した^^。先月末に風邪による高熱で1週間寝込んだのが祟って申告事務の流れが淀んでアップアップの終盤戦だったがスタッフ全員のバックアップで漸く乗り切ることができたことを神に心から感謝したい。そして私の風邪を肩代わりして呉れて未だ寒い毎日をゼイゼイヒーヒー言っている愚妻にも心からお詫びしたいm(_ _)m。

例年の確定申告で顕著な傾向は「ふるさと納税」が今年も増えて来たことだった。各地方自治体も寄附金に対する特典を競う傾向が強くなって、総務省がその過熱ぶりを見兼ねて抑制に乗り出す騒ぎとなって居る。この制度は元来国民が自分の出身地や応援したい自治体に寄附をするものだが、実際にはネット検索や雑誌に掲載された特典品によって寄附先を選定されることが多く、特産品がある地域は産地業者と連携して共存共栄できるが嗜好品が何もない自治体は困って居る(;;)。香川県東かがわ市など何もないから「一日市長」をさせて貰えるとか…^^、京都府宮津市で「市所有の土地」を貰えるなんてものまで登場しているよ。
標準家族(4名)で550万円年収のサラリーマンが3万円寄附すれば少なくとも2万8千円相当額の税額(所得税と住民税併せて)が免除されるから2千円の特産品を貰えばモトが取れるが、実際には5千円近い特産品が交付されることも多い、特典のお土産を貰った納税者と寄附を受けた自治体は大喜びだし特典を提供した産地業者も商品の知名度が上がりリピーターの注文やら口コミで売上が倍増するから笑いが止まらないそうだ^^。でも寄附をした者の居住する自治体と国は何の恩恵も受けずに税収が減少することになるから涙が止まらないだろうね。この「ふるさと納税」も来年からは法改正で寄附金の上限(その年の総所得金額等40%相当額)が倍増される予定だから、大口の寄付が見込まれそうだ。
私は何処かの一日市長にでもなって当日の写真を仏壇の遺影に使うなんてのも悪くないね…、なんて情けないことも考えて居る。
皆様も「ふるさと納税」を一度試されては如何ですか?わたし的には特典の条件を1万円から3万円くらい数カ所に選別される方法がいろいろ貰えて良いのではないかと考えて居ます。

多忙になる確定申告に集中するため雑念を去り年初に購入した株式の値動きに仕事の気を散らされないように申告事務開始の2月初旬に僅かな儲けで全ての株を売却処分して確定申告に臨んだが漸く申告期を終えて株式市況を見ると日経平均は19000円と400円も値上がりしていた。若し今まで一ヶ月半、株を保有して居て売ったら490万円くらい儲かっていた勘定だった(;;)、確定申告で苦労して稼ぐ収入の2倍以上だ!こう謂うのを「死んだ子の歳を数える」と言うんだろうね(;;)。「若し」とか「たら」は女々しいから言いたくないが、少し悔しいな。

昨日の14日東京までの230kmを僅か2時間28分で紡ぐ日本国民待望の北陸新幹線が開通し金沢駅では6時始発の「かがやき」に5000人が集ったそうだ。1日10往復が決まりだし1車輌の座席は1323席だから、凄い待ちだね^^、今回走る「かがやき」には専任の客室乗務員から軽食等のサービスの付くグランクラスと謂うのがあって料金も2万7000円だそうだが全部満席とか昔で謂う一等車だろう^^。でも、日本人って誰もが経済的にも精神的にもゆとりのあるお金持ちで平和なんだと実感するね。
でも此でいいんだろうか…、148名もタリバンに殺されたパキスタン人の子ども達のことなんか地球の反対側のことだから誰も気に掛けないんだろうね(>_<)。
然し私は他人事(ひとごと)と思ってはいけないと考えて居る。誰もマララさんの言葉を忘れてしまったのか。

NHKのEテレで囲碁NHK杯の決勝戦が本日正午過ぎに放映される。この大会はラジオ時代から62年も続いた由緒あるもので毎年年間対局による賞金ランキング上位50名が選抜され3月末より1年間掛かってトーナメント方式で勝ち上がって勝者が決まる。そして毎日曜日正午に一局宛放映される決まりだ。優勝賞金は僅か500万円で名人戦や棋聖戦の4000万円に比し桁外れに少ないがそこはNHKが日本薄謝協会と揶揄される所以であり、お金よりこの大会に出場することがプロ棋士の何よりの悲願なのだ、親兄弟妻子はもとより親戚から友人知人と囲碁の縁(ゆかり)のない方にまで全国津々浦々自分の姿を1時間20分も撮して貰える唯一の番組だ。棋士にとっては対局料なんかより出場することが自分が一流である証(あかし)を世間に知らしめるとても誇らしい番組だ。
この由緒あるNHK杯が何時もなら重厚なベテラン同士の対決となる筈なのが今年に限って若手の代表である伊田篤史八段20歳対一力遼七段17歳対決となった。数年前まで20歳までの棋士では経験と力不足から先ず予選リーグに届かず出場すらできなかったが最近のパソコンの普及により情報の伝達が早く、急激に若手が成長しつつある、将棋では殆ど人間が勝てないと謂われるコンピュータの成長は囲碁界をもじわじわと脅かして居り、それに対抗するためにもコンピュータの計算では測れない囲碁独特の感性を必要とする不思議な力を研ぎ澄ます必要があるからNHK杯での若手の台頭はとても好ましい傾向だ^^。
60年前のラジオ時代には「白16の14、一間飛び」などと女流のプロが1手毎に読み上げて私はラジオの前で正座して読み上げ通りに碁盤に石を置いて次の一手を考えて居た、1手聞き損なうと全てオジャンだしあの頃はトイレも行けず朝から斎戒沐浴お茶も断って臨んでたんだ、一寸大袈裟かな?でもアナログ時代って時間がゆっくり流れて人も落ち着いて居たが、現代は何もかもがデジタル化し、歩いて居る間もスマホから目が離せないなんて味気ない世の中になったね。

淡路の引き籠もりが何故か5人を殺害して弁護士を呼んで黙秘権だそうだ。殺した数が数だから死刑は間違いない処だがどうかすると精神鑑定で病院入りし10年もしたら帰ってくるのではなかろうか、裁判所の判事さん、精神鑑定だけはしないでね。

川崎の13歳の少年の酷い顔のアザを見て「親は何をしているんだ」と週刊文春で林真理子が怒った。私は林真理子が嫌いだがこの言葉にはしっかり同感できる。夫と離婚して都会に出なければこの少年は出雲の小さな島でノビノビと暮らせていたのに離婚が不幸にして少年の運命を変えた。「母親は子どもが中学を卒業するまで女を棄てなさい!」と書かれた林真理子の言葉は重い。
自分本位に生きる男女は結婚しても子どもを作るな!

先週の書けないけど読みたい漢字
彼は直ぐに辯疏(いいわけ)をする

今週の書けないけど読みたい漢字
暗がりを歩いて居たら遠くに(榾火)が見えた

「辯疏」は夏目漱石が愛用した言葉です。何となく分かるよね^^。

人間の心と経済学

白梅 (1)

3月初旬は花の一番少ない時期だが3月と謂えば梅だ、西舞子お得意先Kさんの白梅をご覧に入れましょう。念入りに手入れをされて居たご主人が亡くなられてもう9年が経つが白梅はそれも知らぬげに咲き誇って居ます、でも少し寂しそうだ。

先月半ばの海中調査時に成魚が居なくて1年漁獲停止まで噂された播磨灘のイカナゴも何処かに隠れて居たらしく垂水の市場では先月末から売り出され1キロ1400円の高値に客の誰もが渋い顔をし乍らも長蛇の列だったが、1週間して1キロ1000円にまで下がった、イカナゴが成長して大きくなり過ぎたのだ。大きくなって嫌われるなんておかしな魚だね、小さくないと食べるとき骨が厄介なんだそうだ。

この辺りの人は誰も佃煮(釘煮)にして知り合いに送るのでこの時期垂水の街中が佃煮の匂いで一杯になる^^。郵便局ではヤマト宅急便を意識して特別製の容器をエクスパックに付けてくれたりと地域の情報に敏感だ^^。
私が子どもの頃は佃煮より5cm位の成魚を釜茹でにして2杯酢などで丸ごと食べるほうが多く栄養価も高かったが、骨の堅さよりも腸(はらわた)の苦かったことを今も忘れない。
イカナゴの1年漁獲停止騒動はプロパガンダだったと謂う噂もあるが、神戸市はこの際だから近隣市町村に呼び掛けて漁師達に1年毎に漁獲を自粛させ播磨灘を汚染させている膨大な海底ビニールゴミなどの浚渫を義務付けたらどうだろうか。聞けば底引き網には95%がビニールゴミで占められ5%の小魚を捕ってゴミは再び海に戻されると漁師から聞いたと怒りの灰谷健次郎は書いて居られた(>_<)。金儲けのタネである海の掃除もしないで「魚が獲れんなあ」はないだろうよ。

昨年亡くなられた宇沢弘文先生の「経済学は人びとを幸福にできるか」はとても楽しい書物だ。先ず題名が良いね^^。難しいことばかり書かれてあるかと身構えて読み始めたらメチャ面白いので魂消た^^。ご存じだと思うが此の先生は40年前に「自動車の社会的費用」を著されて我が国産業界に大きな衝撃を与えられた方だ。彼はノーベル経済学賞に日本人として最も近い学者だと謂われて居たが、それがダメだったのは先生が論敵を木っ端微塵にやっつける正義感の強い性格の持ち主だったからで、ノーベル経済学賞には充分過ぎる実力保持者であったと誰もが思っている。
近代経済学の祖と謂われるケインズを分析してノーベル賞を受賞し、ずっとシカゴ大学で同僚だったミルトン・フリードマンについて「彼は危険な市場原理主義者で、アメリカ経済学を歪めた。この結果がベトナム戦争の枯葉剤であり、更には2008年のリーマンショックである」と真っ向から指弾し、フリードマンの弟子達で固められて居るノーベル賞経済学賞審査委員会の妨げで授賞が叶わなかったのだろうが、其れは先生の本来あるべき姿を貫き通された結果なのだから正しいと思う。
先生の著作は言葉に衣着せぬ論調がとても小気味よくて諧謔に溢れ話が思わぬ方角に飛んで行きページを捲るのがとても楽しい。こんなことは学生時代の経済原論など受講しているときには決して味わえなかったものだから遅蒔きながら齢(よわい)80歳にして宇沢先生の経済学を学んで見ようと思う。
先生は1983年東京大学の教授を務められていた僅か55歳で文化功労者に選ばれた方だ、以下は先生のそのときの回顧録であり「経済学は人びとを幸福にできるか」文中に登場する^^。
受賞者は天皇陛下の御前で一人一人自分の研究を披露する仕組みにされており、研究の成果など難解な言葉の連続だろうから昭和天皇もウンザリされたと思うが、そこは慣例行事だから我慢して座って居られたようだ。このとき同席した一人は文化勲章を受章した建築学の権威武藤清(東京大学教授)だったが地盤の強くない東京で日本初の超高層ビルを建造したこととその安全性について委しく説明された。昭和天皇は武藤氏の話が終わると早速身を乗り出されて次のように言われたそうだ、「君、地震のときは上の階に居る人は大変だそうだよ」。武藤清が設計した超高層ビルは柔構造であり地震の時は上の階に行くほど大きく揺れて地震のエネルギーを吸収する仕組みであり、昭和天皇はそのことを指摘されたのだが、天皇のお言葉に対して武藤氏は答えて「建物は大丈夫です」。昭和天皇が重ねて言われた。「建物は大丈夫でも人間は大変だそうだよ」。武藤氏はこのお言葉に対しても答えて「建物は大丈夫です」。都合三回ほどこの遣り取りが続けられたが武藤氏の返事が少しも変わらないので遂に陛下は諦めて黙ってしまわれたそうだ。何故か可笑しいよね^^、武藤氏も一言くらい「ええ、中の人は大変かも知れませんね」とでも躱せば場が和(なご)んたと思うが融通の利かない此の建築学者は内装屋でも家具屋でもないから、建物さえ壊れなければ中のことは自分達の縄張りではないから知ったことではないとの信念と矜持があったのだろう。それにしても武藤氏の頑な態度に心底抵抗した昭和天皇は愉快な方だね^^。「ハードばかりかソフトも考えろよ」と武藤氏に言いたかったと思うし、武藤氏にしてみれば「建物の強度以外のことは言われたくない」との思いが余りにも強かったのだろう。
武藤氏の後で宇沢先生に順番が回ってきたそうだが、彼は陛下の前で舞い上がってしまって自分で何を言っているのか分からなくなって居たが、それを察して陛下が宇沢先生の話を遮られ次のように言われたそうだ、「君!君は、経済、経済と言うけれど、要は人間の心が大切だと言いたいのだね?」。昭和天皇のこのお言葉は宇沢先生を青天の霹靂の愕きに落とし込んだのだ、それまで経済現象に人間の心を持ち込むことはタブーとされていたから昭和天皇の宇沢先生の窮地を救う何気ないお言葉がそれからの宇沢先生をして「経済学と人間の心」を結びつけるコペルニクス的転回への転機だったそうだ。
この本を読んでマルサスの人口論辺りの解釈でペシミスティックになって居た私はこの面白い脱線記事の挿入には全く仰天してしまった^^。人って中身は分からんもんだね。
昭和天皇は普段「あっそう」としか話されなかったと思ったけど実はとても聡明な方だったんだ^^。それなら曽孫娘はどうしてあんなにバカそうなんだろう。
宇沢語録には笑いを堪えるのに腐心する秀逸なものが数えきれぬが、紙面の都合で何れ後日ご紹介しよう^^。

13歳の少年を殺したあの残虐極まる非道な18歳少年(何処が少年や!)には精通家の意見では少年法が適用され懲役5年がやっとだそうだ(>_<)。
片や新聞一面で18歳は成人と見なしては選挙権とか…、アダルトビデオだって18歳で解禁なんだし、あの極悪少年も18歳も成人と見なして裁判は求刑死刑からスタートしないと国民が納得しないのではないか。そして彼奴の極道を加勢して、ことある都度学校に怒鳴りこみ同級生を恫喝したパンチパーマの父親も罪に問われるべきだろう。又遼太くんのSOSを見逃した母親だって罪は軽くない、母親失格だ。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼女と理(わり)無い仲になった

今週の書けないけど読みたい漢字
彼は直ぐに(辯疏)をする

理無い
「理無い」とは理屈ではどうにも理解できない、男女の仲を評して謂う。

派遣社員の憂鬱

再度バーベナ

3月となればもう春なんだ、うちの庭のバーベナは枯れるどころか先月花茎を1輪増やして意気軒昂だから信じられない。此奴が夜間襲い来る霜とどう対峙しているのかとても興味深い。もう春が来たと知れば此の儘増殖するつもりかも知れないね。でも月半ばには必ず「お水取り」と謂われる寒の戻りが到来するからそれをどうにか乗り越えてほしい。今日雨で写りが悪いため写真は昨日撮ったのを使いました。

鬼の霍乱」と言う言葉があるが、先々週末に仕事がハードで疲労から風邪気味となり喉が赤く厭な予感がしたので、繁忙期を控えて念のため医者に行ったら「大したことありませんよ」と処方箋を出してくれたので調剤薬局で効能を問うたら「飲まんよりマシ程度の風邪薬です」と言われ、愚娘に愚痴を言ったら「風邪薬ってそんなもんや」とバッサリ切られた(;;)。
その夜は取り敢えず「飲まんよりマシ」を飲んで寝たが、夜半から高熱を発し咳で寝られず熱を測ると38度を超えた(;;)。

昔から「熱は出てしまうまで出し切ってしまうことや」と母親から教えられたことを80年間実践して居る小生としては唯々横になって躰を休めることに専念したが3日目になると38.8度まで上がって呼吸が苦しく、意識が朦朧として輾転反側し、昔逝ったお得意先が近づいて来て「岡本はーん」と呼び掛けられ私が駆け寄ろうとすると姿が掻き消えたりと様子が尋常でない。トシでもあるし肺炎になれば直ぐにお仕舞いだ、お迎えが来たのならそれはそれで良いのだが、今進行している確定申告書は昔あったアナログ式手書きのものでなく、税理士会で電子認証された私自身の代理送信なので死ねば自然に無効となり再度手書き書類を作ってお得意先の印鑑を貰って税務署へ駆け込むことになる。それは手間も大変だしイヤだから、3月15日まで生かして貰うため再度医者に行って事情を話したら、慌ててレントゲンを撮られ肺炎が大丈夫だったらしく今度は食事が摂れぬ位大量の抗生物質を投与されて飲まされることになり漸く高熱から解放されることとなったが、熱が下がれば仕事ができるが、無理に熱を下げられただけで治ったわけではなく仕事はドジばかりで苛立つし毎日鬱々として無聊を託っている。期日まで後2週間だが無事乗り切れるだろうか?

先日日経新聞に変なことが書いてあった。其れは年収が103万円以下でも配偶者控除がされないケースがあると言う衝撃的なものだった。最近は派遣社員の雇用形態が昔と異なって複雑化しているが、派遣は労働基準法の裏道を潜った制度で、派遣会社と派遣先会社の関係は会社VS会社の委託取引契約だから何時でも打ち切れるメリットが大きく今後も労働市場に占めるウエイトが高くなって来ると思われる。派遣先は派遣元企業にお金を払うのだから誰が来ようと仕事さえして呉れたらそれで良いので数人分或いは数十人分一括して出向元企業に払って居るが、出向先が幾ら払って派遣が幾らピンハネされているか企業秘密なのだ、出向先は委託費で出向元は売上として経理処理することになる。

日経紙に拠れは派遣会社によって派遣社員との契約がまちまちであって雇用契約でなく委託契約であることがよくありその場合はこの派遣社員?の貰う賃金は給与ではなく請負契約に基づく所謂「下請代」となるからたとえ年収103万円しかもらっていなくても配偶者控除や扶養控除の対象にならないと書いてあった。えっ?下請けとなればその収入は所得税法の区分上給与所得ではなく事業所得の範疇に入ることになり給与所得者に控除できる筈の最低限65万円すら享受できず自ら必要経費を申告しなければ課税所得65万円が発生することになるが誰もそんなことは知らないし教えられない。派遣社員は給料日に税金が引かれないからラッキーなどと喜んで居ると後から税務署に攻めこまれて税金を追徴さられる羽目となるし、扶養控除など受けている人はその権利すら毟り取られるがそんなこと誰も夢にも考えて居ないよね。 

派遣元の本音は下請け代を出向料収入に対する課税仕入として消費税8%の控除をしたいのだ。派遣契約社員が「僕は8%貰ってませんけど…」など訴えても、「内税や」の一言でお仕舞いになる。まるでブラック企業だな(>_<)。

派遣企業は普通最低で100人程度は確保しているから支払総額はパート代にしても年間1億円以上になる。派遣先から貰う委託費は20%乃至30%加算されているから消費税は1000万円にもなるが対価の支払いが人件費だと消費税は非課税だし1000万円全額が納税対象となって税務署に税金を納めなければならない、其処で悪知恵を働かせたコンサルタントが人件費を委託契約にして消費税を控除できる悪巧みを考えたのが下請け扱いで、こんな会社に入った派遣社員は不幸と言うよりない。

過去に或る派遣会社は2年前の課税売上が1000万円以上の会社に対して消費税を課す法律を逆手に取り、2年毎に新しい会社を作って派遣社員を名義上全員移転させれば新しい会社には常に2年前の売上がない(会社ができていないから)ので消費税の申告義務がない。此んな悪辣な手口を披露して消費税逃れを企てた会社が沢山あったが、法の不備だから文句が言えない(>_<)。事業所は何も変わらないのに会社の商号だけ少し違う会社を作って其処へ派遣社員全員を転籍したことにしたあくどいものであったため会計検査院から「税金の取りはぐれ」だと文句が出て法律が改正され2年前の売上を持たない会社にも納税義務を課したら今度は委託契約だ。いたちの追い駆けっこだね^^。

派遣会社から雇用契約から委託契約に変更されることへの打診を受けたことについて途方に暮れたこの不幸な派遣社員?から私が税理士として若し意見を求められたら、「あなた良かったですね、4月1日から下請けになるのならすぐ所轄(住所のある)税務署へ開業届を出し、更に5月末までに青色申告申請書を提出し、来年の確定申告時に申告書と同時に減価償却届出書を出して下さい。簡単でもエクセルでバランスシートを作ることができれば、あなたの収入なら税金を払うどころかきっとお父さん達の扶養親族になれてご家族の税金まで廉くなります」と太鼓判を押すだろう。

何せ青色申告にしてバランスシート(家計簿様式からエクセルで容易にできます)が作れたら端(はな)から青色申告控除65万円は控除して貰えるし青色申告の特典である家事関連費の必要経費計上が認められるためスーツに靴代等散髪代まで職務上に必要だから勤務時間に応じて経費が認められる、少なくとも50%OKだろう、休日はジャージーを着て寝転んでいれば良い。マイカー使用ならラクチンだし車の減価償却費や駐車代ガソリン代などの車輌経費が使用割合で必要経費になるから堪えられないよ^^。会社の友人との飲み会や冠婚葬祭の包み金も全て必要経費だから200万円貰って居ても100万円位は業務上経費やお付き合いでラクに落とせるだろう、そうなれば所得が38万円以下にまでなって税金どころかお父さんの扶養家族になることになりお父さんの所得税・住民税が最低で15%は安くなるからこんな親孝行はないだろう。青色申告の場合経費が多すぎれば翌年に赤字を繰越すことだって可能だ^^。でも実際にはバランスシートの作成には複式簿記3級程度の素養がないと容易でないから大変だけどね、不可能にチャレンジするのも人生だぞ。3級の教科書代も必要経費だったりして…、考えようで世の中バラ色だな^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
忙しくて食事をする遑(いとま)もない 

今週の書けないけど読みたい漢字
彼女と(理)無い仲になった

「遑」とは時間の余裕のことであり、会話では「暇」と謂うが文章では「遑」の方が格調が高くて良い。

はないちもんめ

水仙

近所の土手に咲く水仙です、寒さに凍える頃に咲くこの花は清純そのものだが、意外に花言葉は「清楚」でも「純情」でもなく「うぬぼれ」「自己愛」「エゴイズム」だからどうも花言葉の意味と花とは似つかわしくないもんだな。でも花言葉は兎も角として斯うして優しい土を見ると心が和むね^^。

子どもの頃こんな土手は沢山あって格好の遊び場所であり、暗くなって母親が呼びに来るまで友達と滑りっこして居たものだ、玩具が何もなかったから自然はなんでも遊び道具だった。冬になると野原に転がって居る大きな石を皆で「よいこらしょ」とひっくり返す五つに一つ位の割合で縞蛇が冬眠していたので尻尾を掴んで傍らで「はないちもんめ」などして遊んでいる女の子に投げ付けてキャッと言わせたりして居たが、あの頃の女の子は逞しくて投げられた蛇を摑んで投げ返したりして決して負けていなかった。30cmから50cm位の縞蛇はマムシと違って温和しく人には害をしないことを誰もが知って居たんだ。皆仲が良かったし女の子も自然に怖いものへの免疫ができて居たから今の子どもには想像も付かぬことだろう。今だったら訴訟もんだろうね。昔は良かったなあ^^。処で「はないちもんめ」って知ってる人も今では居なくなったのかな?

確定申告も酣(たけなわ)だが、国税庁の更なるPRにも関わらず電子申告率が毎年50%と横這いが続き少ししか伸びないで居る。庁では今回遅蒔きながらマイナンバー制移行を受けて税務行政のコスト削減を目指して2017年より携帯で本人確認をとりネットによる申告納税が可能となるそうだ^^。
此れまでは電子申告に必要な住民基本台帳データを読み込むICカードリーダーの取得が必要で申告納税者は数千円を要するのが現状だっだから、電子申告者が伸びないのも当然で過去に電子申告控除(5000円~3000円)が受けられたときは、それなりにカードリーダー取得費用が償われていたがその後は費用の吐き出しだけとなって電子申告者の増加にストップが掛かるのが当たり前だが、民の暮らしに疎い国税庁も漸くそれに気付いたようだ。

岡山県倉敷でのトラック事故は運転手が即刻逮捕されたが翌朝釈放されたことで車輌故障が浮き彫りになり岡山県警による関係先への家宅捜索が行われた、日経夕刊は「運送会社など家宅捜索」と三段抜き見出しだったが、此では運送会社が悪いような印象を受けるが記事を読まないと三菱自動車のトラックに対するリコールが出されたことは出てこない、逮捕された運転手が翌日釈放されて居るから車の欠陥は特定されたのも同然だが、この庇いようは尋常でない処から日経の広告主への慮(おもんぱか)りがありありで感じ悪いよな。
運送会社は加害者ではなく被害者なんだ(>_<)。その点毎日の夕刊は忠実に「三菱ふそう販売店捜索」と事実関係を冷静に見極めた見出しでこのトラックが2年間に変速機など計6回13565台がリコール対象になったことを明かしている。何れ三菱販売店では埒があかずに本社工場に手が延びることになろうが、三菱は「空飛ぶタイヤ」事件のときのように必死で隠蔽工作に乗り出すことだろう、そしてもう既にそのシナリオが完成し、警察庁にも国交省を通じて手が回っているんだろうね。でも弱肉強食の世界だし運送会社(船穂運送)は結局潰され三菱は証拠不十分のお咎めなしとなるんだろうな、不条理だね。どうして誰も文句を言わないのか!

先週毎日夕刊の「近時片々」に「昨今牛乳なし給食の是非が論ぜられて居るが、我々脱脂粉乳世代には何やら羨ましい悩みに聞こえる」と記されて居た。さすれば我々戦前派の多くは給食などなくて甘藷一個か、麦飯に梅干しの入ったアルマイトの弁当持参だったし、それすら持って行けなくて昼時をブランコで過ごす友人を多く知って居る。脱脂粉乳世代の者は我々戦中派の生活環境など考えて見たこともなかったろうな(>_<)。戦争中の苦しみなど全然知らずに分かったようなことを書くな。

競馬のソフトを加工してJRAの全レースに投資し、3年間に28億7千万円の馬券を買い30億1千万円の払い戻しを受けて税務署から一時所得だと5億円の追徴金を課せられた会社員が3月10日の最高裁で目出度く2審の判決通り一時所得ではなく買った馬券を全額控除される雑所得だと5000万円の税額が確定することに決定した^^。
当たり前だよな、「山より大きい獣(しし)出ない」のことわざ通り、1億4千万円の儲けしかないのに5億7千万円払えなんて無茶苦茶だね。法律が時代の流れについて行けない欠陥を暴露したものだが、戦後間なしにできた法律を見直しもせず、時代錯誤の法律をぬけぬけと主張した国税局の常識が疑われる。
仕事柄私は脱税やその後始末である納付税金の資金繰りに長く関わってきたが、税務署も国税局も脱税額の確定には「ナンボなら払えるんや」の結論での図式が必ず存在したのだ。ないもんは取れんし、払えずに自殺でもされたら後味が悪いからだろう。あらゆるものが合理化されたと謂うこの時代にこんな時代錯誤な裁判が3年も続いたなんて信じられないが、課税庁はきっと意地になって居たんだろうね。この判決が確定したら全国から追徴された競馬ファンからの更正の請求(一時所得として取られた税金を返せ)が殺到するはずだ、」国税局では一審判決を根拠にネットでの競馬損益を全てチェックして多くの競馬愛好家から一時所得として多額の税金を取り立て済みだもんな^^。

弁護士は口先三寸と言うが、部下の教育委員を恫喝した大阪府の中原徹教育長って惨(むご)い男やね、元弁護士って皆こんなのかな?選んだ奴の顔が見たいね(>_<)。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼は裃(かみしも)を着て峠(とうげ)道を登っていった。

今週の書けないけど読みたい漢字
忙しくて食事をする(遑)もない 

裃も峠も漢字ではなく国字です。先週出題の鞐(こはぜ)も国字でした。日本人が作ったことが丸わかりだね^^。

空飛ぶタイヤ

白梅

一年で一番寒い2月になった。2月と謂えば寒梅だ、芦屋のNさんから送られてきた白梅をご覧に入れます、日本古来の花は詩(うた)にも詠われるように風情があって格段にいいね^^。

愈々明日から本当の確定申告の始まりとなる。では昨日までは何だったのかと聞かれると困るが、此は医療費や中途退職者等還付申告者の税金を早く返せるよう便宜的に申告を受け付けるように税務署が取り扱っているからで、実は税務署も早めに処理を済ませた貰った方が16日から繁忙期の残業が少しでも減って得策だから法律を取り敢えず無視して前向きに協力してくれて居る^^。それなら税金を払う申告はどうかと言うと此も受理してくれるが取り扱いは明日の16日に受け取ったことにして呉れている。実際には受け取っても納税申告の方は3月15日(今年は16日)確定申告終了まで積んだまま全く顧みられないから間違っていれば此の日までに何回でも訂正申告が可能だ。「三回目訂正申告」なんてする人も居るから堅苦しい年金事務所なんかと違って税務署は柔軟だね^^。
数年前に年金400万円までの人は他に所得がなければ申告にすら行かなくても良い法律に変えられたのは我々税理士には痛手だったが、寒空の中早朝から半日仕事の年金会館や漁業会館で並んで待って居られたお年寄りの納税者に対してはビッグヒットだった。年金から控除された税金は所得控除が殆ど配慮されないから医療費どころか生命保険料でもあると還付が受けられる仕組みだが還付金の多少より申告を義務付けられての寒空で勤行の方が辛いと感じて居られた人の方が圧倒的に多かったのは税務署の発表した申告人員の激減でよく分かった。税務署も申告時の臨時アルバイトが激減できて人件費が削減されたし、税収も増えた(還付申告が減ったため)から一石二鳥だったよね。辛かったのは税理士だけだった(;;)。
でもね、控除されるべきものがあれば少しでも申告された方が絶対にトクですよ、例え源泉徴収票の税額がゼロでも控除額を申告しておけば住民税が随分違ってきます。何せ総務省はセコくて住民税は税率10%(所得税は課税所得195万円まで税率5%)だし、所得控除は基礎控除扶養控除が各5万円も少ないから所得税がゼロだからと油断して住民税の課税にビックリされる方が多い、此奴が多いと国民健康保険料や介護保険料まで累進でメチャ殖えるのをご存じですね?

ブルートレイン(未だ走っていたの?)として唯一運行を続けていた「北斗星」(上野札幌間)が車輌の老朽化を理由に3月13日を以て廃止されることになり最終列車の切符の販売が先週金曜日全国のみどりの窓口で一斉に発売されたそうだ。鉄道ファンが挙って競ったが、東京駅で朝4時半に並んだAさんは発売の10時丁度に端末操作をして貰ったが買えなかった。係員がエンターボタンを押すときにモニターを眺めた一呼吸が命取りになったのだろう、定員はたったの221名なんだって、全国にみどりの窓口は幾つあるか知らないが、此の垂水駅にもあるから1000は軽くあるだろう、コンピュータがどう反応するのか知らないけど、タッチの0.001秒の差が全てだなんて一寸不可解だな、JRも発売に抽選とかもう少し柔軟な発売方法が見付けられなかったんだろうか、案外10時に自宅からネットで申し込んだ人が買えたりして…(;;)。
車輌の老朽化なんてJRは言っているけど本音は北陸新幹線の試験運行に支障が出るからとのもっぱらの評判だ。今までも北陸新幹線の試験運行の日は「北斗星」は運休しているそうだから今回の廃止決定は弱者の切り捨てなんだろうね(;;)。処でJR北海道はどうして文句を言わないの?
皮肉にも1日遅れて3月14日開業することとなった北陸新幹線の「かがやき」始発の切符の方は1列車1856席もあるが僅か25秒で完売したそうだ、日本って平和だね^^。

先週岡山県倉敷でJRと大型トラックが衝突し18人もの負傷者が出る惨事となりトラックの運転手が逮捕され運送会社が厳しく調べられているが、此のトラックは新車を購入してから僅か2年半しか経たず、その間屡々(しばしば)エンジントラブルに見舞われ12月にも修理を終えたばかりだったと書かれていた。変だね?トラックは踏切内でエンジンが掛かっている状態でアクセルを踏んでも動かなくなったと運転手は証言している。エンジンが停止しなかったためギア操作に時間を取られ緊急停止ボタンを押すのが遅れて衝突が避けられなかったと思われる、車が大破しているからエンジンルームの検証は難しいかも知れぬが、変速機のギアがきっと2速から変速機内部のトラブルでニュートラルに切り変わって居たと思う。今のトラックは多くがマニュアル車からオートマチック車に変えられているから運転技術は容易になっても逆に構造はコンピュータ化して修理工場の手に負えない複雑さだ。此の儘ではJRへの賠償金でこの運送会社は間違いなく倒産するだろうし、運転手も有罪となるに違いないが、警察は嘗て13年前三菱自動車が犯した重大なリコール隠しを思い出して欠陥車の捜査も充分にして欲しいと思う。

100倍返しの池井戸潤が執筆した「空飛ぶタイヤ」はベストセラーとなり、スポンサーとして自動車会社の影響を受けないWOWOWでドラマ放映されたので皆さんよくご存じだろう。あのときの事故車は忘れもせぬ三菱自動車ふそうトラックだったよね、そして今回の事故で目撃車の証言によれば丸めたティッシュのようになったトラックは矢張り三菱ふそうトラックだったのだ(>_<)。
一方JRも今朝も朝刊で電車の運転手が非常灯(緊急停止ボタンに関わらず作動)の点滅を視界の良い現場だから700m手前から確認できた筈だとJRにしてはとてもできすぎの良心的な発表をした。企業は斯くあるべきだね。700mあれば時速90kmでも充分に止められる距離だそうだ。運転手が前を見ていたが心で見ていなかったんだろうな。
処が新聞各社は広告主としての自動車メーカーを意識してただ大型トラックとしか書かず、一切メーカーや車種については触れられなかったから私はネット記事を検索し漸く車種を特定した。新聞社で一番偉いのは広告部だもんな、以前自分トコのことをボロカスに書いた週刊誌の広告を伏せ字にしてまで掲載した新聞社まであったもんな、新聞社も所詮は営利企業だから仕方ないよな(;;)。何が朝日新聞や!何が天下の三菱や!

土曜日の午後独り事務所で青色申告の細かい償却計算などエクセル操作をして居ると疲れてきて気分転換にユーチューブの歌をミックスで聴いていたら悲しい歌が聞こえてきた、其れは45年前に雷撃的に登場し、6週連続のシングルチャーのトップを走った由紀さおりの「手紙」だった。なかにし礼渾身の作だがあの曲を聴くと60年前が思い出されタイムトリップの郷愁に駆られ胸が逼り涙が溢れてくる。泉が涸れた筈のこの歳になっても歌と謂うものはしょっぱい青春時代をこれでもかこれでもかと想い出させてくれる。「手紙」は悲しい曲だ。
もう一つ「手紙」と謂えば昔恋人の親に反対されて死のうとまで思った被差別部落の女性を歌い、放送禁止歌になったフォークソングの旗頭岡林信康を思い出す。「♬部落に生まれて何処が悪い?何が違う?♪」と問い掛ける彼の歌「手紙」もとても悲しかったね。
昔から男は何時も優柔不断で現状に満足しようとし、女は自由な世界に羽搏(はばた)こうとするが、この傾向は45年前より最近ずっと顕著になってきたようだね。離婚も増えるよな。

先週の書けないけど読みたい漢字
背縫いから肩口を経由して袖口までを裄(ゆき)と謂う、

今週の書けないけど読みたい漢字
彼は(裃)を着て(峠)道を登っていった。

「裄」と「丈(たけ)」は戦前着物に始終使っていた言葉だ。「丈」とは着物の肩から裾までを言う。