二輪草

今年も可愛い二輪草が庭先で咲き出した。こいつが咲くとやっと春が来たなあと実感する。
先週の日曜日にアメリカに帰られる手筈で航空券を入手されて居たお得意先のNさんが相続登記の署名やら何やらでうちが作る書類が一日遅れた都合で帰米を2-3日ずらしますと何気に仰ったが、何時もなら容易に手に入るキャンセル切符が今回に限ってどうにも手に入らずとうとう搭乗が10日も遅れて4月になってしまったと歎かれたのでとても申し訳なく思った。飛行機なんて何時も定員の70%もあれば充分儲かって飛んでいると思って居たが、春休みやら円安やらで関空も成田もラッシュなんだろうね。普段は格安チケットで青息吐息の航空各社も盆と正月に春夏の休暇は笑いが止まらないな。円安で諸外国からの入国客がメチャ多くなったらしいし、日本人は金持ちだから円安だって海外に遊びに行くには頓着しないモンね。外国客で国内産業が潤うのは良いことだが、莫大な外貨を落として行く彼等は免税を利用して消費税を払って行かないから、政府はきっと複雑な思いだろう。

先日歯の治療へ行ったとき待合に置いてある朝日新聞を読んで居たら、「天声人語」に面白いことが書かれていた。
20代の若者に一昨年の2013年に「あの世を信じるか」と問うたら45%が信じると答えたそうだ。「何を聞くんや、アホと違うか?」と怒るのが真っ当な回答だと思うからどうしてだろう?全く信じられないね。処が55年前の昭和33年にも同じ質問があり「信じる」の回答は13%だったそうだから一体55年間に何が変わったんだろう。昭和33年は私も22歳であり大学を卒業したものの鍋底景気の真っ只中であって学校推薦での就職試験すら叶わなかったが、生きて行くことへのエネルギーは戦中耐乏生活のせいか身体中一杯に持っていたから現世にしっかりと執着していた。恋人を作るのにも必死だったし、あの世のことなんか考えても見なかった。処が今の若者は幼少時から乳母日傘で何事も上手く行って居たため、青年期に達して幼少時の順風満帆の経済的に恵まれた快適な環境が忘れられず、自立に際して自己が確立できないで将来への希望もエネルギーも失って行ったのだと思う、どうして彼等に希望を失われたのかその原因は恐らく今の若者が幼少時の環境が悪影響となって堪え性がなく粘りのない性格となり受験や就職への恐怖と絶望から無気力になり更に最近の傾向として異性への無関心が高じたことが生への執着を失わせて居るのかも知れないね、少子化が進むのも分かるような気がする。失恋もしないから昔若者に多かった自殺もなくなった、自殺だって情熱とエネルギーの産物だから現代の無気力な若者には無縁だ。まるでキェルケゴールの世界だな、「死にいたる病」だ。
一方70歳代での同じアンケートでは昭和33年も平成13年も30%台と殆ど変わらなかったそうだから我々の世代は健全なんだろうね。よかった^^。

先日ゆとり教育が問題になっていた10年くらい前に書かれた村山由佳の作品「楽園のしっぽ」を読んでいたら、現役の東大生に(1/2+1/3)の足し算をさせると2/5と言う解答が少なくなかったと書いてある。5年生で分数の足し算は憶えるが、東大には数学を受験しなくてよい学部があり、センター試験ではこんな易しい問題は出さないからつい忘れるんだろうがちょっと酷いよな、でもこの計算ができない者が正しい日本語が書けると思えないからお茶の水大学教授藤原正彦が「国家の品格」で歎かれるのが肯ける。因数分解もできない学生が此からの日本を導いて行くなんてとても空恐ろしいことだよね(>_<)。
お分かりでしょうが正解は「通分」して5/6です。
因みに8/10×2/6はお分かりですか?「約分」を思い出して下さいネ^^。そうです、正解は4/15です。

幸田文さんのエッセイを読んで居たら、お父さん(幸田露伴)が81歳までボケも出ずに長寿を全うできたのは大蔵喜八郎さんのアドバイスのお陰だと書いてあった、大蔵喜八郎と謂えば乾物屋の丁稚から一代で財をなし帝国ホテルから帝国劇場を創設し、更には日本赤十字社まで造られた大蔵財閥創設の立志伝中の人で明晰だったことは有名だが、この方は天保8年生まれで繁忙な生涯を送りながら昭和3年91歳まで生きられた。どうしてそんなに元気なのか彼より30歳年上の幸田露伴がその健康の秘密を聞いたら、尾籠な話だが次の答が返ってきたそうだ^^。
「自分は毎朝のウンがズイと一本なら心配なし、千切れたら直ぐ用心、食養生が肝腎」。
彼の健康管理を座右の銘として幸田露伴も実践された結果が81歳の長寿に繋がったそうだが、19世紀の人達の平均寿命は60歳を超えなかったから凄いと思う。大蔵喜八郎さんの話を聞いて以来幸田家では健康のことを「一本」と言ったそうだ^^。可笑しいけど実感だね。
私は数年前5年くらい便が不調で一本が出ず、逆上(のぼ)せたり吐き気がしたりと種々な症状が出ていろいろ悩んで居たが、或るとき大沢病院の院長先生の診察を受けたら触診一発で腸のポリープが見付かり手術したらそれ以後規則的に一本が恢復し驚嘆した。だから大蔵喜八郎の一言は私にはメチャ重い。

先週大阪でスピード違反の車をパトカーが見付けて150m追跡したパトカーが違反の車に追突したと報道された。パトカーは「その車停まりなさい」と拡声器で呼び掛けたものだろうが「停まりなさい」と言われて減速したらお釜だなんて酷い警察官も居たもんだね、追跡された車の男性はむち打ちになった上に青切符まで切られて踏んだり蹴ったりだが、昔だったら青切符は赦して貰えたのに時代も変わった。でも青切符なら速度オーバーも20km未満だしどうして追突するかなあ。警察官の運転未熟じゃないの?処で此の隊員は人身の加害者だから普通なら当然免停なんだがその辺はどうなんだろ?講習は受けさせるの?気になるね、新聞社もその辺りをしっかりと調べて記事にして欲しいけど警察とマスコミは事件報道発表の貸し借りがあるからムリなんだろうな。

大塚家具のお家騒動は娘の逆転勝ちで幕を引いたが、世間の物笑いのタネとなったね。老齢のお父さんを人前でコテンパンにやっつけるなんて情けない娘だ。立派に育てて貰った恩を忘れ長幼の序も弁えないこの娘は人間として最低だな!学歴なんてものはその人の人格品性に何らの影響を及ばすものでないことを思い知った(;;)。
大塚家具と言えば高級ブランドだ、今更家具安売り屋の仲間入りは目先の損得にのみ拘り、お父さんが培ったブランドと昔からの顧客のイメージを壊すものだろう。ブランドの大塚家具が安売りスーパーになってこの世界で生き残れるとは私は到底思えない。娘の味方に付いた生保などの株主には長いスパンで会社を判断できる識者が情けないことに居なかったんだろうな、この娘が社長なら何れこの会社はダメになる。でも親子の確執って物凄いな、私も存分に味わってきたが親のことは生前人様には全く話さなかったから大塚家具の娘より私のほうが少しマシだったように思う。

美奈ちゃんハウステンボスのお土産を有難う^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
彼は用足し旁(かたがた)町に出掛けた。

今週の書けないけど読みたい漢字
来年は(屹度)合格する