お盆になると決まって自宅前のプランターから山百合が開花します^^。普段は山百合のことなどすっかり忘れて居てロクに水も遣らずに放ったらかしで成長した茎を見て慌てて肥料など施しますが、あとの祭りが常態のお粗末です。雑草のプランターから茎二つで花が3つも咲いて、ハグブランサスのプランターからは施肥のせいだと思いますが5つ咲きました(^^)。この花を見ると花言葉である「純潔」の言葉がピッタリで、年甲斐もなく少年の日に帰ることができます^^。

 

戦争中の疎開先の方便(たつき)では、4年生であっても私は生活の一部の担い手であり30坪の野菜畑と鶏小屋管理以外に風呂や食事の燃料調達のため下校後毎日裏山に薪取りに行って居ましたが、思い掛けない処にポツンと咲いている山百合に出会う度に空腹のひもじさから来るトゲトゲした心まで癒やされて居ました。今もこの花を見ると遠い昔が懐かしく思われます。思えばあの頃授業中考えていることは勉強のことではなく食べ物のことであり、年中ひもじかったため食べられるものはタンポポ、イタドリ、ドングリなど何でもよかったのです。昔は農薬などなかった優しい時代だったので、とかげ(かなへび)が何処にでも沢山棲息して居たので今のようにゲームも何もない私には無二の友であり作業中も彼らを掌に載せて遊んでいました、とかげは嫌がっていたけど…。
以前触れましたが戦後間もなく4年生のある日「男女7歳にして席を同じうせず」の格言が破られて前触れもなくクラス変えがあり、別クラスで顔も知らない同学年の女の子がドヤドヤと押しかけて同席させられました。当初猫を被ってしおらしかった女子ですが少し宛素地が現れて厚かましくなり、口では絶対に勝てない位生意気になったので、口では叶わぬため悪戯心で背中からトカゲをシャツに滑りこませたりしては女生徒を驚愕させ、先生からゲンコツを食らうのが常でしたが、それはそれで充実した少年時代でした^^。

 

そうそう今日は戦争の語り部のお約束でしたね。

昭和19年私が3年生のときのことです。初めて疎開した姫路駅前の呉服町に棲まって居ましたが、或る日父の懇意な知人が父子で訪ねて来られ息子さんが招集されて翌日姫路師団に入られるため一夜の宿を乞われたことを知り、私は戦争に対する恐怖に戦(おのの)いたのでした。老父は60歳位でも子供さんは父と同じ36歳だと聞いたからです。私はびっくりして父に「父ちゃんも招集されるん?」と質したら、「儂は支那事変で傷痍軍人になったからもう招集されん体なんや」と言って呉れました。父は私が生まれる頃に招集され支那事変の戦地で右耳に弾丸の破片が飛び込んできて鼓膜が失われ野戦病院に収容されその後傷痍軍人として除隊して居たのでした。そのとき「良かった^^」と心から安堵したことを今も鮮明に記憶して居ます。
貧乏で借家住まいだったうちでは、お二人に泊まって頂くにも生憎予備の蒲団がなかったので大家さんに頼んで一組貸して頂き、申し訳ないけど親子二人一つの蒲団で睡んで頂きました。後日聽いたことですがあの蒲団が父子今生の別れになったとか…(;;)。悲しかったけど結果的に一組の蒲団で寝てもらえて良かった(;;)。

 

その後少し宛戦争が深くなって二回目の疎開をした先の姫路の増位山では200m南にあった東洋紡績の工場が夜間米空軍B29の爆撃で数発の爆弾と数え切れぬ焼夷弾によって全焼したのを逃げ込んだ山中からしっかりと目に焼き付けたことが私と戦争との忘れられぬ出会いでありました。落ちてくる焼夷弾は大きな花火のようでとても美しかったことが忘れられません。B29が去った翌朝東洋紡績の横の畦道を通って登校する際傍らの一反の田圃が水を抜いた池のように抉(えぐ)れており、爆弾投下によるものだと知り驚愕し、そしてその後間もなく私達は8月15日の玉音放送に接することになったのでした(;;)。

 

またまた昨日よりから4回目の緊急事態宣言となりました(;;)。昨年4月の緊急事態宣言では国民が全員自粛し、効果が絶大だったのにその後は「GOTOトラベル」とか総理が経済にしゃしゃり出たばかりに誰もが一度浮かれた心から醒めることなく変異株の到来となって危機的な状態がずっと続いて居ます。医療崩壊により自宅療養、更には孤独死と地獄への道を驀地(まっしぐら)です。全ては無能な総理が選択した結果です。五輪を辞めれば違約金が法外に高いからと無観客開催で違約金以上の赤字を生じさせたのも総理ですが、究極それらを負担させられるのは総理でなく我々国民です(;;)。先週総理は弁明のためか記者会見を催しましたが各報道機関記者からの核心を突いた鋭い質問には全く答えず無視して違う事を話すなど国民に対し甚だ不実だと思いました。総理が未だ答弁を続けるものと女性秘書官が思い込んで居たら総理は喋る気がないのに気付き慌てて次の質問者を探すなど股肱の秘書官をも惑わす此の総理では我が国はもうダメだと感じたのは私一人ではなかったことでしょう(;;)。

 

先週の読めそうで読めない字     彼は芽出度く緒戦(しょせん)を飾った

今週の読めそうで読めない字    一家は(団居)となって団欒(だんらん)していた