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仔鹿物語


今年は曜日の関係で歳末年始の休日が9日も連続することになるが、そのため年末調整事務の時間が短縮され明日天皇誕生日の祭日はとても厳しい(;;)。何時もなら月末に支払われる給与が27日になる企業も少なくなく、そのためうちのお得意先でも年末調整の還付金を正月明けのお年玉代わりにする会社が少なくない。然し中には扶養の子どもが年の途中に就職したため税金が不足になることもあり、お年玉が逆に吐き出しになる人がないではないから悲喜交々だな。

日経新聞12月の「私の履歴書」は2年に一回程度登場する外人だった。経済学者であるMIT出身のフィリップコトラー氏だったが、私は外人には余り興がなく毎日斜に読んでいたが或る日彼の恋の始まりについての記述があり、日本とアメリカの会話での諧謔の違いに愕いたのでご紹介しよう。彼がMITの学生だった折ハーバード大学の女子部が開く合コンがあることを知り、出かけて行き生涯の伴侶と巡り会うことになったそうだ。温和しそうな相手を見付けてダンスを申し込み「君はクレオパトラみたいだな」と言ったら彼女は「本人よ」と機転の利く素晴らしい言葉で応じてくれたことが恋愛の始まりだったそうだが、笑顔を添えて「It’s me」とか言われたんだろうね、でも、若しこの言葉が初対面の日本人間で発せられたものなら周囲は白けきって一瞬凍り付き全員が固まってしまったに違いないから日米間のジョークと言うか諧謔には文化の高低差があるように思った。この言葉は日本人には先ず吐けない。日本人は決して諧謔が嫌いではないのだがジョークを言っても笑顔が伴わずに真顔で言うため本音と受け取られ兼ねないから生真面目な日本人にはハードルが高くて飛び越せない世界なんだろうな:-)。
ジョークの言えない日本人はきっとアメリカ人に「賢くない人種」と思われてバカにされ損をしていると思うが、表情が豊かでないのは日本人の個性だからそんなことに背伸びなどせず「IPS細胞」など知力で能力の差を見せつけてやれば良いのだ。と言ってもアメリカ人の妻に日本人は少なくないがその逆は少ないから癪だよな:-)。

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亡き父の故郷である姫路郊外(駅から10km足らず)の本家から毎年お米を送って頂くが今年は近況を記した写真入りの手紙が入って居た。読めば「仔鹿物語」ではないが此処数年近くの山から夜間出没して農作物を食い荒らして居た鹿が厚かましくも昼間まで現れるようになり鳥獣保護法の手前どうすることもできなかったのをお上に申請して漸くお墨付きを頂戴し、箱罠を仕掛けて生け捕り作戦を展開したが鹿も利口で1年間に僅か10匹しか捕まらず此では山の鹿は到底減らないそうだ:-)。捕まえた鹿の肉はドックフードになるそうで引き取り手には困らないのが救いだとか…^^、そのせいか写真上部に記載されているように罠に入った仔鹿に4-5日餌をやっていたら誰かに持って行かれたそうな(;;)飼ってくれるのなら兎も角殺して売り捌くのだから泥棒だ、遣りきれないよな!世知辛い世の中になったね、他の鳥獣には禁漁区などあるから捕まえてもいい期間があるのに鹿には特区申請をしなければ適用されないなんて、奈良の若草山でもないのに面妖だな。行政は農民のことなんか何も考えず生産者米価の値下げを反対する小うるさい蠅のような存在にしか思って居ないんだろうね。

先月足指を何かにぶつけて突き指した儘治らぬので整形外科に行った。帰りに治療費を支払う際、小銭入れから硬貨を取り出し5円玉を二つ10円玉に混ぜて渡したら、受付の小母さんに「5円玉は受け取れません」と宣われた(;;)、え?と訝ると保険の料金は全て10円単位なので5円はダメですと言い切った:-)。5円玉もお金じゃないの?と思ったが次の患者さんも待っているし渋々50円玉を渡してお釣りを貰ったが、幾ら考えても納得できず帰って調べたらちゃんと法律があって硬貨は20個以上の場合受取りを拒否できるそうだ。でも20個以上の受取り拒否ができるなら逆に2個の5円玉は受取り拒否できないことになるよね。きっと午後のパートへ釣り銭などを引き継ぐのに金種表の作成が面倒なんだろうと思ったがそれはそっちの勝手であり、腹が立ったので市の医師会に電話して文句を言ったら同情してくれたが、苦情相談所があるから其方に言ってくれと逃げられた、そこで苦情相談所に電話したらしっかりと事情や医者の住所氏名などを聞き取って呉れた上で此方は治療ミスなどの苦情の係りだから県庁の後期高齢者係に伝えておきますと又逃げられた:-)。次の日整形外科に行ったら私の顔を見ても受付の小母さんは目くじらも立てずに涼しい顔をして居り、県が握り潰したことを悟った:-)。どうやら医師も医師会も苦情相談所も県庁の保険係も全部一つ穴の狢(むじな)であり、患者の苦情は痩せ犬の遠吠えでしかないことを思い知らされた:-)。先生に直接言ってみようかと思ったが、とても次元の低い話なのでクレーマーと思われるのが厭だしヤメにしたが、此処の患者は殆どが私より高齢者であり5円玉を出して受取り拒否された被害者も結構多いだろうなと思った。然し此が若しスーパーなどでの出来事ならえらいことになっただろうから医者達が如何に患者を見下しているかよく分かるよね:-)。保険は4捨5入が規則で10円単位だが点数は5点が結構多いから、1割負担3割負担何れも5円が切り上げられて10円になる計算だ、ちょっとずっこいのと違うか!

先週の誤字訂正の答え
相手を奔弄し疲弊させる作戦にでた。(翻弄)でした

今週の誤字訂正の問題
軍部は政権を転幅させたが支持を獲得できず紛争となった。

御教訓カレンダー 
「目に入れても痛くない」→「目に入れても見たくない」 チョーブス

垂水に翡翠(かわせみ)が…!

春爛漫と言いたい処だが、春が早く来過ぎたので入学式酣(たけなわ)のシーズンなのに昨日の小さな嵐で桜が散って当(まさ)に晩春の装いだ。昭和17年私が国民学校に入学したときは、国語の教科書は「サイタ サイタ サクラガ サイタ」で始まっていた。「チッタ チッタ サクラガ チッタ」では落第したみたいでどうにも情けないな:-)。

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出入りの電気屋さんが先日来られ翡翠(かわせみ)の一瞬、1000分の1秒のチャンスを捉えた写真を戴いた。電気屋のお店の方が垂水の街を流れる福田川の河口付近で何日も何時間も粘って撮影されたものの一枚だとか…^^、何でも神戸市の写真展で特選に選ばれたそうだ^^。日曜の早朝小鮒釣りを楽しみ春にはタンポポが秋には桔梗が咲き乱れる私の心の故郷である福田川の土手やワンドを大水が出るとか偽って踏み躙って潰し、更には無体な護岸工事でオイカワもカワムツもヨシノボリもカワエビもメダカもウシガエルも死に絶えて久しく、汚れた無機質な川に成り果てたが此の川を見捨てないで懸命に生きている翡翠の存在を知って甚く感動した。下嘴が赤いから雌だろう、翡翠は人里離れた清流でしか生きられないと思って居たから緑もないこんな穢い川に斯くも綺麗な小鳥が来ているなんて信じられぬ思いだが一体何処が塒(ねぐら)なんだろうかなんて考えてしまうが、いやいや何も詮索なんかしないでそっとして置いてやろう。
此の写真を頂戴した理由は、昨年末にうちの事務所1階の蛍光灯38本を全てLEDに変えた結果どれ位電気代が廉くなるかのデータを提供したお礼だった^^。電気屋さんの話では月に4000円位だと言うことだったが実際には先月が6000円、今月が8500円前年比で廉くなっていた。検針日が決まっている訳ではないから平均して7000円以上だ、電気代総額が3万円を上下しての数字だから25%も廉くなって居る(゚ロ゚)。昨年と今年と事務所での執務状態に特に変わったことはなく一番電気を多く費消するパソコン関係にも従業員の数にも異動がなかったから明らかにLEDの効果ではなかろうか、4月から家庭用の電気代も10%近く値上げされることだし、この電気屋さんはうちの電気代の激減データをネタにしてLEDの事業所拡販に熱が入ることだろうな^^。

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政府は先週4月1日に何思ったか突然元巨人軍長嶋選手と松井選手の両名に国民栄誉賞を与えると発表した。きっとエイプリルフールの悪い冗談だろうと笑っていたら、冗談処か本当だった(゚ロ゚)。長嶋選手なら少しは分からぬでもないが、彼は10年前脳梗塞で倒れたのが不倫先であって読売を慌てさせ、マスメディア全ての記事をストップさせたのは知られた話だ:-)。亜希子夫人と別居し、あわや腹上死だったから倫理的な見地から彼が国民栄誉賞に相応しいとは思わない。松井も又日米での活躍が何れもイマイチでパッとせず到底功成り名を遂げたとは言い難かったよな。ネット上での反響を窺うと松井の受賞が妥当と答えた者は14万人の解答者の内僅か2%しかなく、長嶋選手の醜聞を知らないファン57%との差は余りにも大きすぎる、今回の受賞発表は明らかに読売新聞渡辺社主の策謀が背後に蠢(うごめ)いて居たことを示しており、政府も「巨人大鵬卵焼き」なのだろう:-)。国民栄誉賞は世界的に活躍し日本人に夢と希望を与えた者に与えられるべきものであり、イチロー選手は其れに相応しかったが現役中は貰えないと二度に亘って授賞を先に延ばして辞退した。実の処、政府が野球選手で国民栄誉賞の一番手候補に挙げるべきはドジャースに居た野茂英雄投手だった。彼は1990年プロ入りし独特のトルネード投法で一世を風靡したが、報酬が高くなるのを嫌った球団と鈴木啓示監督に嫉(そね)まれて退団した。嫌がらせに国内の球団には行けないようにされたため已むなく年俸僅か980万円でドジャースに入団し、野球の目的が金でないことを身を以て証かした。そして日本選手は先ずアメリカ大リーグで通用しない定説を覆し、以来大リーグ12年間で2000個もの三振を奪って一躍世界の野茂になったのは誰もが知る処だ。イチロー選手も野茂の活躍を見て渡米を決意したし、今続々と海を渡っている我が国野球選手の世界進出への開拓者は野茂英雄だったのだ。彼に栄誉賞を渡さずして誰に渡すのか!
余談だが、1000盗塁阪急の福本選手が国民栄誉賞を打診され「そんなもん貰たら立ちションもでけへん」と断ったが諧謔を含んだ少し刺のある言葉だった^^。彼の言葉はプロ野球選手は国民に喜んで貰ったらよい芸人であり、頭を下げられたり祀り上げられたりするものではないとの処世観が言わせたものだろう。其れはそれで潔かったな^^。松井は辞退しろよ:-)。

春は選抜からの高校野球も浦和南の優勝で決着した。済美安楽投手は2年生乍ら152kmの剛球と4番バッターとしてチーム全員を率いて此処まで来たが、控え投手不在の5試合連投で力尽きたのは無念だった:-)。だけど、世間では悲劇の人として浦和南の小島投手より著名になった。日本人って浪花節だもんな。話は変わるが準決勝戦済美との四国対決に敗れた高知の島田監督は報道陣の質問に対し「選手達はよくやった」と絞り出し「結果は監督の差です」と括った。自らを貶めて選手を称えるこの言葉は相手が目と鼻の先のライバル四国勢だから、言えそうで中々言えぬ言葉だ、本当は高知打線が済美の安楽投手を打てなかっただけだから選手の差だったのだ:-)。心底偉い監督だな^^。

入試のシーズンも終わりを告げ、先週から何処も入学式を迎えて居るが、隣に住む孫も先週東京へ旅立って行った。学校が彼方なら就職もあっちになるだろうし、4人での家族生活が途絶えて残された家族はぽっかりと穴の開いた毎日を過ごすことになったのでは…と不愍に思うが、一番寂しいのは18年間一緒だった家族と離れて異郷で初めて独りぽっちで暮らすこととなった孫だ、でも男は何時か独り立ちせねばならず、此が世の倣いと謂うものだろう(;;)。
日銀の新総裁が量的質的緩和の導入に踏み切ったお陰で銀行株が暴騰している。三井住友など1週間で1000円も上がった(゚ロ゚)、然し幾ら銀行の使えるお金が増えても世の不景気で借り手など何処にも居ないから不動産やゴルフの会員権でも転がすミニバブルでも弾けさせる以外に方法がないが、政府は一体から何を考えて居るのか!

先週の誤字訂正の答
長い闘病の末、祖母の命が端夕に迫り家族が最期を見守っている、旦夕(たんせき)でした。
旦夕は朝と晩のことで、今夜か明日の朝かと云う程事態が迫っている時に使う、

今週の誤字訂正の問題
父母の位拝に手を合わせ子孫の無病息災を祈った。

ご教訓カレンダー
「ふるさとは遠きにありて思うもの」室生犀生→「ふるさとは東京にありて思うもの」 うちの孫

ヤゴが誕生した!

街角の彼方此方で咲いていた百日紅(さるすべり)も花を落とし本当の秋が到来したようだ。此の花の名の由来は幹の成長に伴って古い樹皮のコルクが剥がれ落ち、新しいすべすべした樹皮が表面に現れて更新していくことにより付けられたが、実際には人間にも楽に登れるからまして猿にとっては雑作もなく登れる樹木である、誰が付けたか知らないが「さるすべり」の命名は少しオーバーだった。然しネーミングのお陰で多くの人に知られるようになったからこの花はトクをしているな。

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お馴染みのEさんから送って頂いた菊水山から神戸港早朝何時もの光景だ。タグボートを随えて悠然と中突堤に入港して来る「ニッポン丸」(大阪商船三井船舶)の姿は傍らのメリケンパークオリエンタルホテルと一対となって異国情緒を漂わせ、将にロマン溢れる一幅の絵になって居る。こうして山上から撮影した写真を見ると神戸港も狭くポートアイランドから神戸空港への大橋まで臨んでまるで箱庭のようだな^^。
此の船を見ると「ニッポン丸島巡り瀬戸内海クルーズAコース100万円」などを楽しんでいる方が居るんだなあと羨ましく思う。外国へは行けなかった50年前新婚旅行は中突堤から関西汽船の別府航路(大阪始発)が時代の寵児だったことがあるが、見知らぬ国を訪れて草臥れるより新婚旅行など「瀬戸内海クルーズAコース」などお勧めだと思うが、今の若者向きではないのかな?そうか、今の若者は結婚しないんだったな:-)。
先月話題にさせて頂いた防火用水の隣のハイツに住んでいる小学生の少女が水槽で金魚を飼っていると言うので、うちの池で生まれた川エビも仲間に入れてやったら?と言ったら数日考えてその気になったらしく小さい手提げ水槽を抱えてやってきた^^。「この夏に生まれたエビやから小さくて金魚に食べられるかも知れぬが食べられて減ったら何時でも取りにお出で、未だ500匹以上居る筈やから…」と、梅花藻を掻き分け柄杓で水ごと海老を掬い1cm足らずの海老をざっと20匹位手提げ水槽に入れてやったら、彼女が水槽に入ったちっちゃなエビを備(つぶさ)に眺めて「あっ、ヤゴが居る!」と言った!「どこどこ?」と目を透かして見ると成る程蜘蛛のような形をした小さく薄茶色い虫がエビの中に混じって底に鎮座しており、言われてみれば紛いもなく幼い頃良く田圃で捉まえたヤゴ(トンボの幼虫)だった^^。ヤゴを見るのは60年以上も前のことだし此の少女に言われなければ恐らく水蜘蛛とでも間違えたかも知れぬ(;;)、最近そんじょそこらでヤゴが見られる訳もなくきっと昆虫図鑑でも読んで記憶して居たのだろうと此の怜悧な少女の観察力には甚く感心した。勿論ヤゴは池に返して貰ってもう一度掬ったエビを沢山持って帰って貰ったぞ^^。
確か7月15日付のブログでうちの池にトンボがやってきて卵を産んだようだと写真入りでお知らせしたことがあったが、叶わぬと思っていた私の願望がどうやら実現しそうだ^^。どうにか頑張って来夏まで生き延びて、トンボの誕生をこの目で確かめたいと思う^^。
処が何と言うことか!ネットによればヤゴは池の中では暴君であって、自分の10倍もある魚でも食べてしまうと書いてあった(;;)。「やご」とは漢字で水蠆(さそり)なんて書くから恐ろしげだ、さすればヤゴが何匹生まれたか分からぬが、先住民のメダカや川エビにとっては迷惑な話であり、特に今夏生まれたエビやメダカなどヤゴから見て格好の「おやつ」ではなかろうか:-)。川エビやメダカの子供達が、ナマズと同居させられてパニックになったお陰で元気になった鰻の稚魚のようにどうかヤゴの攻撃をかい潜って逞しく成長してくれることを祈るばかりだ。来夏トンボが巣立った後一度ビオトープを浚って見よう。
ゴミだけだったりして…(;;)
久し振りに思いも掛けぬ若い学者がノーベル賞を受賞された^^。授賞式に同席された受賞者の奥さんは中学、高校の同級生であり皮膚科医だそうだ。見たところトクに美人でもなく現在日経新聞夕刊に掲載されている連載小説「ファミレス」に出てくる小母さん達(イラストレーター峰岸達によるカラーの挿絵)の顔とそっくりなのに愕いてしまう(゚ロ゚)。此の年代のキャリアウーマンは同じ川を流されているのか誰も同じ目をしていて個性がないのが特徴だな。現在お二人共に50歳でお嬢さんが二人が居るとか…、夫妻は中学からの相惚れでの結婚であり理想形の結婚スタイルだが、人間はお互い歳を食うに従って目が肥えて目移りしてくるから、狭い社会だった少年少女時代から相思相愛の結婚など到底実現できないものと思って居たが例外ってあるもんだな、それにしても授賞式に奥様が洋装で同席しスピーチされるなど前代未聞であり、此までノーベル賞受賞者の奥様は留袖姿で出られカメラにさえ写らないように三歩下がって存在感を隠し控えめが常だったが、新人類世代となって日本女性も変わったもんだな:-)。
山中さんは学者にはあり得ないフルマラソンの経験者で学生時代はラガーであり更に柔道2段の猛者とかスポーツマンなのに愕いてしまう。IPS細胞研究者になった切っ掛けは初め国立大阪病院で整形外科の医師をしていたが、他の医者なら20分で終わる手術に2時間ほど掛かったり、点滴に失敗するなどして指導医からは、「お前は「やまなか」ではなく、「じゃまなか」や」と怒鳴られ邪魔者扱いされ、「医者に向いていない」と痛感して学者に転向されたそうだから人間仕合わせが何処に隠れて居るか分からない、この人不器用でなかったら今でも整形外科の先生をして無聊を喞(かこ)って居たに違いないから、今回の受賞を機に昔意地悪だった指導医を訪れて邪魔っけにされたことのお礼を申し上げねばなるまいな^^。
娘二人はどちらも医大生だから偉いな、両親の優れたDNAのせいであろう。この姉妹お父さんがノーベル賞では男子草食系の多い昨今、恋人を作ろうにも男に尻込みされて相手を見付けるのも一苦労だろう。少し可哀想やな(;;)。
田中法務大臣が暴力団の息子の結婚式の仲人をしていたと週刊新潮にすっぱ抜かれ進退が問われることになったが、仲人は30年前のこととか…(;;)、暴対法ができたのが20年前だからそれ以前なら政治家誰もが幾つかの古傷を持って居るに違いない。人を殺しても15年経てば時効なのに30年前のことを週刊誌に密告した奴はきっと福島県同選挙区の自民党派に違いない:-)。民主党は嫌いだがそんな姑息な遣り方をする自民党はもっと嫌いだ!
何時も韓国ブスの優勝で飽き飽きしていたら今日の女子プロゴルフは久し振りにフレッシュな可愛い二十歳の日本人が優勝した^^。なのに彼女は明日の朝刊が休刊日なので、夕刊では晴れ姿が小さくてがっかりするだろうな(;;)
先週の常用漢字の表外読みの答え
(熱)が冷めるまで姿を隠す (ほとぼり)でした。
今週の常用漢字の表外読み問題
強大な権力を(伐った)

ざんきの念に堪えない

「セプテンバーソング」を幾らも聴かぬ間に9月が駆け足で通り過ぎようとしている(;;)。
この歌は「5月から12月までの時間は長いが、9月の声を聞くと残された日々は少なくなる、だから貴重な日々を大切に過ごしたい」と謂う人生の黄昏を擬(なぞら)えた曲であり、映画「旅愁」の主題歌だがマント・バーニーがお薦めだ。76歳と既にオマケの人生を過ごしている私に相応しい曲だな。
うちの土手の上に築30年もの賃貸用ボロハイツがあり、傍に火事に備えて家庭用風呂の三倍位の大きな防火用水があって、ハイツの屋根にある樋の水が全て其処に集約して堪るように作ってある。平成18年に帰天したが、火事の備えばかりでなく周囲に散在する植木や草花などの水遣りに水道を使わずに済み、節倹を座右の銘とし、出すのは舌でも厭と謂う明治人間の見本であった親父のしそうなことだった^^。
借家など不動産については家賃滞納のトラブルが多いことや店子が出居時に家賃の1年分を超す修復費が掛かることを仕事柄承知しているため私は決して乗り気ではなかったが他にボロハイツなど貰ってくれる姉弟も居らず自宅と地続きでもあるため仕方なく私が少なくない相続税を払って相続したが、震災の後遺症も少なくなく毎月彼方此方が不具合でリフォーム屋に修繕の手配に明け暮れ赤字続きに大弱りだが壊すにも入居者が住んでいる内は叶わず四面楚歌を託って居る(;;)。今日の話題はこの防火用水なのだが夏場になると蚊が発生するのに気付きボーフラ退治に春に金魚を放して居た。大きさと水の嵩からして万一幼児が嵌まると助からぬので蓋をしていたが、其れでは日光も空気も通り難く金魚が直ぐに死んでしまうため蓋の周囲を少し宛開閉できるようにして空気と風が通るようにしたら、金魚が死なぬようになった^^、処が生き物を飼えば偶には餌も遣らねばならぬ、仕方なく数日に一回ゼーゼー言いながら急な45度の階段を30段余り餌やりに上って居たが、先日餌を与えに行くと黒くて細い魚が飛び出してきて金魚が食べようとする餌を素早く引ったくって居るではないか!アレッと目を凝らしてみるとそれは紛れもなく「オイカワ」だった^^。「オイカワ」なんて人の苗字のようだ、語源は分からぬが正式な名称であり鯉科の魚で川の瀬に居て俗に「はえ」と呼ばれ、関東では「やまべ」と呼ばれる。宇治川では日本記録(22センチ)を目指して寒中に多くの釣り人が出る人気者の川魚だ。川釣りをしない人には水槽で見ても魚の名前は識別できないだろうが30年間川釣りをしてきた小生には水の表面からでも体型と泳ぎ方で「オイカワ」がしっかりと判別できる。小さくても戸口がある庭の中の防火用水に一体誰が「オイカワ」を放したのか不可解でならぬが、川の瀬を住処とする魚だから敏捷で捉まえることは不可能であって、住ませて置くしかなさそうであり、10cm近いのが1匹と5cm位のが3匹居るようだ。川魚なので風通しの悪い防火用水では酸素の溶存度が心配で雨と風を期待するしかないが、それも「オイカワ」の天命だろうかとゼーゼー言いながら毎朝餌の「冷凍赤虫」を運ぶのを日課として居る(;;)。

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日本の川魚は熱帯魚と違って地味で鑑賞に値するものではないと誰もが思っているが、「オイカワ」の雄は初夏になると雌を誘うために彩る婚姻色は見られる如く石垣島の熱帯魚も顔負けだ(゚ロ゚)。普段は鰯のような普通の魚だから、近藤真彦じゃないが「ぎんぎらぎんにさり気なく」とでも言ったらいいのか不思議な川魚だ^^。昨夜は台風接近とかで久し振りに旱天の慈雨であり樋からの水で「オイカワ」達は酸素が潤沢となったせいか今朝は何時もより敏捷で金魚は殆ど赤虫の朝食にありつけなかったようだ(;;)。
財テク失敗を理由に粉飾決算で逮捕された元オリンパス社長ら三名の初公判が先週行われた。彼等は裁判長に対し「ざんきの念に堪えない」と原稿を読み上げたが、「慙愧(ざんき)」が常用漢字でないため新聞では平仮名で書かれていた(;;)。仮名では学生が読んでも何のことか理解できないだろう。どうして漢字を用いてルビを付さないのか明らかに新聞社の怠慢だと思う。読者を啓蒙するのも新聞社の仕事ではないのか:-)。この字は「慙」も「愧」も「恥じる」と言う意味であり訓読みではどちらも「はじる」と読む。漢字なら読者も国語辞典と漢字辞典で意味が分かるが平仮名では学生も国語辞典すら開く気力が出ないだろう(;;)。
漢字に辛辣だったコラムニストの山本夏彦翁は大正の後半小学生の頃、家にあった明治時代の新聞を片端から読んでどんな漢字も読めて書けるようになったそうだ。その訳は明治時代の新聞には常用漢字の制限などなく全ての漢字にルビが振ってあったからカナさえ読めれば「罵詈讒謗」でも「魑魅魍魎」でも当たり前に小学生にでも書けたのだ。今の高校生は「薔薇」だって書ける奴は少ない。運良く書けた奴でも良く見ると殆どが山の下にある「一」を忘れて居る、此は常用漢字の「微」や「徴」が昔旧字体の頃、山の下に一が付いていたのが省かれた名残なのだが、此の一を忘れたために薔薇が書けなくなっているのだ(;;)。マスメディアが文部省の顔色を見て余程のことがないと常用漢字以外を使おうとしないのは良くないと思う。今更漢籍を学べと言っている訳ではないが、6万字ある漢字の1割位は読み書きできないと其れこそ日本人として「慙愧に堪えない」のではないか?因みに「はじる」と言う漢字は「慙愧」以外にも「忸怩(じくじ)」は両字共訓読みは「はじる」だし「羞」も「恥」もはじるだが、こんなに沢山「はじる」字があるのに日本人は「恥」しか書けないなんて恥ずかしいなあ。

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片やクール.ビズ、片や正装では此の写真を見て野田総理を知らぬ外国の方などネクタイの有無から左の貧相な男が総理だと思ってしまうよな(;;)。此は我等日本税理士会の機関誌9月号の第一面であり、お盆過ぎに税理士会の会長が何やら建議書を読んで貰うために総理を表敬訪問した際の写真だ。クール.ビズが一般に定着したと謂っても此は日常業務に限ってのことであり、苟(いやしく)も陳情目的で我が国の総理を訪問する際の服装としては余りにも礼を失したと言えるのではなかろうか?此の写真を見た会員から「一体から何様だ!」と抗議の声が上がるのではないかな。
官邸の秘書官からその辺の非礼について一言あったのではないかと考えたが、日本税理士会が毎年我々の会費から無断で10億円を各国会議員に寄附していることは周知の事実であり、非礼を責めて寄附金を昔のように自民党に厚くされては敵わぬので黙って赦したのではないかと思ったが、それにしても此の会長は無知蒙昧の上非常識な男やな。よしや、先方からクール.ビズを要望されても慇懃に断り正装して行くのが身分上下の理であり、人の倫と謂うものだろうが…:-)。一般紙にでも掲載されれば如何に人気にない野田総理であっても世間の顰蹙を買って抗議が殺到し、池田会長は無念にも辞任の已むなきに至ったであろうから、業界紙で幸いだったな^^。
レスリング吉田選手13連覇はお目出度い。でも片足を段に掛けて大股開きのガッツポーズはあれで女か?日本人として慙愧に堪えぬ:-)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
備に)辛酸を嘗める、(つぶさに)でした
今週の常用漢字の表外読みの問題
彼はイヤだと(頭)を振った

「ホタル帰る」

オリンピックの喧噪も漸く去ろうとし、高校野球が取って代わり愈々お盆が到来した。朝夕懸命に鳴き交わして居たキリギリス達も、無事伴侶に巡り会えることができたらしく温和しくなっている^^。きっと露草の根元では沢山の卵が産み付けられて居ることだろう。
今月になって早朝からクマゼミの鳴き声が喧しく最近頓に増加する傾向に見られるが、その代わり昼下がりに五月蠅く午睡を妨げて居た油蝉の声が昨今少なく、ニーニー蝉の甲高い「チー」の声も聞かれなくなった(;;)。そして最近では深山幽谷が住処だったミンミン蝉が都会に進出してきたとか聞くから蝉の生態にも変化が出てきたようだが、都会となるとミンミン蝉も神社仏閣、皇居宮殿などを選んで産卵しないと7年後出て来られなくなるのではないか、処で東北大震災の津波で長く塩水を被った地域の蝉の幼虫達は果たして無事だったのだろうか:-)。

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6月17日号のブログの巻頭で満開の写真をご紹介したからご記憶だろうか。お盆だと謂うのにうちの玄関先では何故か未だに紫陽花がしぶとく一枝咲き残っている、咲いてから3週間以上経つのに少しも色褪せず瑞々しいのが不思議でならないが、毎夕しっかりと撒水して遣っている私への感謝の気持ちだと思うことにしよう^^。
ミンミン蝉と謂えば戦時中私が姫路の山奥へ疎開して居た頃のことだが、住居の近くにあった西国二十七番札所増井山随巌寺(姫路市白国)の参道の途中に名前は知らぬが柳に似た木で朝だけ必ずミンミン蝉の鳴いている木があり、虫取り網などなかった時代だったので、早朝4時頃に一人で山に登りそっと木の下に蹲(うずくま)り、蚊に刺されるのも我慢してミンミン蝉が恐らく産卵目的だろう少し宛降りてくるのを1時間以上も待ち続け、目の前まで降りてきたとき木の枝を擬した片手を振り下ろして捉まえる快感は得も言われぬものだった(^^)。此の蝉は羽根が白く背中に青い模様が入って居て今思えば翡翠のような輝きを持ち、それはそれは美しい蝉だった。友人の居ない私には昆虫達はキリギリスに限らず親しい友であり、65年以上も昔のことだが未だ忘れられぬ懐かしい想い出だ(^^)。
後3日で終戦記念日だ、終戦の頃私は国民学校4年生、あの日から今年で67回を迎えることになるから私も年老いたな。終戦と聞くと決まって想い出されるのは、帰りの燃料の代わりに弾薬を積んで南に飛び立ち散華(さんげ)した多くの知覧少年特攻隊員だ。出撃の前夜、言葉に尽くせぬ世話をして貰った軍の指定食堂の小母さん鳥浜トメさんに「明日此の時刻にホタルになって帰ってくるから戸を閉めないでね、部屋に入ってくるから追っ払ったらだめだよ」翌夜本当にホタルが入ってきて皆を愕かせたのは映画にもなったから有名だが、ホタルの話は兎も角として高倉健さんには悪いが此の映画には嘘が多い:-)。真実を知りたい人は鳥浜トメさんの娘である赤羽礼子さんの書かれた「ホタル帰る」を読まれるべきだろう。
皆さんには「ホタル帰る」の次の一節を是非お伝えしたいと思います。
『少年飛行兵達の指導を担当した教官藤井一中尉は幼気(いたいけ)な少年兵達が次々と戦死する悲報を聞くにつれ、子供達だけを死なす訳には行かぬと決意し自らも特攻隊員を志願した。若くもなく家族のある将校などは特攻に採用されない決まりであったが、却下されても却下されても彼の意思は変わらず、最後には血書して願書を提出した。反対して居た中尉の妻も夫の決意が揺るがないことを知り、後顧の憂いを断つため、近くを流れる荒川に幼い二人の子供の手を引いて入水(じゅすい)し、「自分達が生きていては心残りでしょうから、お先に逝って待って居ます」と遺書が残されていたそうだ:-)。』血書の願書に加えて妻子の自死は流石に軍上層部も決断せざるを得なくなり、藤井中尉の特攻志願は受理され、昭和20年5月28日彼は知覧を飛び立ち還らぬ人となったが、私は此を読んで、中尉がきっと黄泉の国で愛する妻と幼い二人の子供、そして大勢の少年飛行兵達の笑顔に迎えられての再会が果たされたに違いないな、と思った。「夫婦は二世(注1)」と謂われ、夫婦の縁(えにし)はこの世ばかりでなく来世も続くと謂われて居るが、本当にそうであって欲しいなと私は神に祈った。
我々の周囲の哲学は終戦を境に何時とはなく観念論から唯物論の世界となって久しいが、私はこんな「あの世」って本当にあったらいいなと思った。そして無垢の少年達を騙(だま)してろくに飛べもしない欠陥機に乗せ敵地に送り込んだ軍部の連中の末路は「あの世」で地獄の業火に焼かれたに違いないと思うことにした:-)。
さすれば私なんかはどうなんだろうかと振り返って見ると、此までの所業よりどう考えても地獄の業火に苛(さいな)まれることになるとしか思えなかったが、此も自業自得と諦めねばなるまいな(;;)。
戦前は男女の距離が遠く、婚礼の日初めて相手の顔を知るような環境が多かった中を、お互いが己を弁えて不平も唱えず夫婦となって琴瑟(きんしつ)相和する者が多く、妻は夫の教えに対し誠心誠意敬い慎んで仕えるのが務めであった。夫婦は傍目にはお互い距離を置いているように見えても、実際には目に見えない強い絆で結ばれて居り、夫婦は二世、一心同体と堅く心に信じて居れたから、藤井中尉の夫妻のような決断ができたに違いない。戦後は「好きだ好きだ」と親に逆らってまで一緒になった二人がちょっとした諍(いさか)いで別れ、半年も待たずに違う男に身を任す身勝手な連中ばかり出てきた此の不条理は一体何処から来たものだろうか。我が国の高度成長以後我々は餓える貧しさから逃れることができた代わりに忍耐とか我慢と謂う言葉が忘れられてきたのでなかろうか:-)。
「ホタル帰る」を読んで私は我々自身の持つ倫理観を「唯念仏して、阿弥陀仏に助け参らすべし」と、親鸞の時代にまで遡って考えねばならぬと思ったものだ。
卓球女子は初の銀メダルに輝いたが、女子の卓球選手は中国を含め20カ国が中国出身の帰化選手だそうだ:-)、石川選手など全5試合の相手全てが中国人だった。彼女が準決勝で負けたシンガポールの相手も中国人やないか、石川選手にせめて一回位他所の国の選手と戦わせてやれなかったものか!
男子サッカーは宿敵韓国が勝利し、我が日本は敗れた(;;)、何と言っても勝利への執念は「メダルで兵役免除」だったろうな、我が国にも兵役があれば負けなかったものを…:-)。
韓国と謂えば人気の凋落した李大統領が威信回復に一昨日島根県の竹島に上陸して殉職者の献花などをしたと大騒ぎになり、政府は慌てて駐韓大使を帰国させたりしているが、昭和29年から韓国の警備隊が常駐し、韓国住民が生活して居るのだから、今になって「うちのもんや」と騒いでもダメだろう。領土であると主張するなら当初から竹島に海保を配置し、周辺海域での日本漁民の漁獲活動を援助せねばならぬ処を現実は韓国の漁場とされ、島に韓国人が棲んでいるのでは政府は何をしていたのかと指弾されても仕方がない。従軍慰安婦問題で政府の腰が引けているせいだろうが此は別の話ではないか、竹島の領有権を巡っては韓国側が何かする度に一応抗議らしきものをしているが、抗議のみで何もしないことを相手に読まれており、世間では此を「痩せ犬の遠吠え」と謂う:-)。北方領土についても同じことが言えよう。消費税を上げることばかりに憂き身を窶して情けない政府だな!
先週の常用漢字表外読みの答え
殊更に(論う)な (あげつらう)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
指先が(潤びる)
(注1)
「二世(にせ)」とは現世と来世、この世とあの世のことであり、古来「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(さんぜ)」と謂われる。

来年6月まで待て!


永く皆の目を楽しませてくれた紫陽花も終わり、池では先月誕生したメダカ達が成魚の10分の1位のから、更に痛くない注射針でも斯くも細くないと思われる程小さい奴まで梅花藻の隙間を嬉々として泳ぎ戯れている(^^)。先週、愚娘が何処かから小さく可愛らしいオタマジャクシを30匹ほど掬ってきてメダカの赤ちゃんの遊び友達にしてくれた。大きくなってみないとイボ蛙か青蛙か分からぬそうだが、又一つ楽しみが増えたぞ。

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三つの写真は良く見れば何れも何処かにトンボが写っている。上のは池の中央上部で舞って居り、中のは濾過器の板の手前に右向きで、下のは矢張り板の手前で此方を向いて飛んでいるが尻尾が虎斑だからお分かりだろうか。先週の木曜日のこと、懐かしい「むかしトンボ」の雌が一匹飛んで来て池を巡って10分ほど寛いで居たが、軈(やが)て何処かへ帰って行った。飛び乍ら数十回もチョンチョンと尻尾の先を池の水に浸けて居たから或いは卵を産んでいたのかも知れぬ(^^)。此の藻の厚さでは魚たちに喰われることは先ずないから来年ヤゴが孵るかも…、来夏はヤゴの抜け殻が楽しみだな(^^)。然しよくまあ、住宅街のど真ん中にある此のチッポケな池を訪(おとな)うなんてトンボにはきっと遠くからでも溜まり水の匂いが嗅げるんだろうな。
幼い頃トンボは私の宝物だった。家のすぐ近くに叢があり葦が少しだけ群生していて中に自然の小さい水溜まりがあり、学校から帰って跣足になりそっと近づくと決まって水辺に銀ヤンマのカップルが逢瀬を楽しんでおり、素手で捕まえることもできたのだ。貴重な雌が手に入ると羽の根元を細い凧糸で×字に括り竹の先に1m程伸ばして、その辺りの田圃(昔は沢山あった)で飛ばすと田圃の上空を舞って蚊を食べて居た銀ヤンマの雄が本能に駈られて凧糸に繋がれた雌にしがみついてくる(雌の頸に雄の尻尾の先を挟んで連れて行こうとする)から労することなく面白いように取れ、夜蚊帳の中に入れて母親に怒られたものだ。銀ヤンマの雌は羽根に褐色の色が付いていて昼間単体で飛んでいるのを見ることがなかったから余程個体数が少なかったのだろう。この歳になってもトンボを見ると胸がときめき幼い頃の郷愁に搔き立てられて血が騒ぐのは雀百までなんだろうな。
突然先週毎日新聞大阪支社から電話があって「みんなの広場」への投稿が採用されたとのこと…(^^)、2週間もしたら全国紙に掲載されるとか。思えば7年前、当時5年生だった孫の漢検受験に触発されて初めて挑戦し、69歳で準二級に合格した際「老いて学べば、死して朽ちず」の見出しで投稿し掲載(2005.11.13ブログ参照)されて以来のことだが、一日僅か4名か5名に過ぎない全国版掲載は晴れがましい限りだ(^^)。投稿の内容は先月漢字検定の当日更新したブログの一節に記載した81歳の女性が準一級の検定を受けられた件(くだり)を400字(規定になっている)にダイジェストしたものであった。「みんなの広場」は二重投稿を禁じて居るが、うちのは自前のブログだからいいんだろうな、投稿掲載予定を告げる大阪支社の担当者は電話口で執拗に私の受験回数と女性の年齢に拘り、私が「5年生まれと言われたので82歳ですか?と聞いて否定された」とまで言ったら漸く納得されたが、恐らく当の女性が記事を読んで年齢が違っているとイチャモンが付くことを懸念してのものだったろう、然し女性は誰も若く見られることを喜ぶ筈だから若し誕生日が過ぎ82歳になって居ても81歳と書かれた方が嬉しいのと違うのかな?次回10月の検定日には是非新聞を持参して彼女にお渡ししたいものだと思ったが、お互いが老齢だし健康不安だってない訳ではないから、次回彼女に会える確率は決して高くなく、どうにかして「みんなの広場」のことを報せてあげたくて京都の漢字検定協会に電話したら私の告げた女性の席と滅多にない高年齢から目当ての女性は容易に特定できたのだが、先様への連絡に付いては「個人情報」だ「守秘義務」だと宣って一向に埒があかず、結局近く毎日新聞に掲載されることだけ漢検から先方に伝えて頂けることになったのだが、次回10月の漢字検定に私が投稿を掲載された新聞を持参して相手の女性を待つ、と伝えて貰うことに決着した。漢検もまるでお役所のようで頭が硬くて融通が利かないな。悪いことをしている訳ではないから、受験者に対してもう少し融通を利かし今回のエピソードを漢検の宣伝にでも利用すれば受験者獲得に資するのでは…などと考える頭の柔らかい奴は居ないのか!文科省の役人でも天下りして居るのかな?などと考えて居たら、次の日再び漢検から電話があり例の女性に電話が通じ、彼女は私のことも良くご記憶だったそうだが、この方は年に一回6月にしか受験されないらしく、その旨の連絡であった(;;)。来年6月なんてそんな先まで私は元気で居られるやろか?彼女は住まいを旭が丘と言って居られたから、うちから徒歩で10分位の処に住んで居られる筈なんだが、ほんまに融通の利かぬ漢検にも困ったもんやな!
先日新聞の片隅に三宮のジュンク堂で法律書のカバーを取り替えてレジで支払いし1800円弱を騙(だま)し取った裁判所の職員が警備員に捕まったと書かれていた。「?」と一瞬戸惑ったが、考えて見ると最近の書籍は本自体ではなくカバーに価格のバーコ-ドが印刷されて居ることに気付いた。職員は高価な法律書のカバーに廉価な法律書(法律書は文庫本と違って分厚いのが高価だとは限らない)のカバーを差し替えてレジのバーコードリーダーを潜り抜けたものだが、キャッシャーは本の題名とカバーの題名など確認するゆとりなどまるで持たないし、まして難解な法律書とあれば尚更だろう(;;)。さすれば何故発覚したのだろうか?恐らく本棚周辺でカバーの交換作業をしている不審な様子が防犯カメラの映像で確認され、無線でレジ近くの警備員に連絡がありレジ終了を待っての呼び止めで発覚したに違いない。万引きさえなければ本屋は存分に儲かる商売だから、昨今書籍店が万引き対策に全力を挙げて取り組んでいることに気付かなかった此の裁判所職員が愚かだった、僅か1800円余りを惜しんだ結果が警察の方は職業柄起訴猶予になるだろうが、役所への通報で減俸10分の1三ヶ月とか懲戒されることになったろうから、将来の昇進停止や肩叩きなどを併せ割の合わぬ努力だったな(;;)。それにしてもカバーの差し替えとは流石知恵の廻る裁判所の職員だ、若しかして判例で同じ手口の事件があり真似たのかも知れないな。書籍店も最近は万引きに加えて客の電子書籍への移行更にはアマゾンなど通販業者の攻勢が物凄く売上不振に悩んでいるところだから、この事件以後更に死角を減らすための防犯カメラの増設から警備員の増員まで気を配らねばならぬのは大変だろう(;;)。最近では本のスリットが挟まれていることで出店時に防犯ベルが鳴り響く方法も採用されているようだが、秋葉原の電気店なら兎も角未熟なアルバイト店員の多い本屋では客とのトラブルが増すばかりだろう(;;)。セコイ私など本屋で中身を斜め読みして気に入った本を物色しておいてアマゾンに発注することに決めているから重い本を持ち帰ることもなくラクチンだ(^^)。上手く行ったら中古本が検索できて1円で買えるもんな、その内書籍店は大規模店だけに淘汰されてしまうのではなかろうか(;;)。
滋賀県の児童虐め事件が遂に一面記事となり、九州の豪雨河川決壊を抑え込んだ(;;)。被害届不受理で味噌を付けた滋賀県警は捜査員25人体制から40人体制に増員し汚名挽回を図っているが、校長を初め教育委員会連中の責任を回避しようとする歯切れの悪さと見苦しさには全く腹立たしい。一言「虐められている児童を見て見ぬ振りして居た自分達が悪う御座いました。どうか懲戒免職にして下さい」と言えんのかいな!
先週の常用漢字表外読みの答え
事ここに到って道は(谷まった) (きわまった)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
心張り棒を(支う)

飼い犬の散歩


街の佇まいはすっかり初夏となり、夕刻庭の草木への水遣りに忙しない毎日だ。水を遣るとそれまで炎天下にしょぼくれていた植物の中で特に「雪の下」が一段と元気を取り戻し生き生きとなるから、植物には自らの好む環境があるのだろう。この花は大文字草の仲間で初夏に咲くが洋式の庭園には余り馴染まず、和風の庭が相応しい、通常花と謂うものは全体が相似形になっているものだがこの花は花弁に大きいのと小さいのがある変わった花だ。ひょっとしたらチョキの形をした大きな花弁は紫陽花の花弁と思われている苞(ほう)かもしれない。一抱え位の石でも配せばこの花は水墨画のようになり、とても映えるのだが貧乏人の小生宅では其処だけ浮き上がってしまいまるで似合わないだろうな(;;)。

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水遣りなど庭でうろうろしていると、うちの事務所前を沢山の方が犬の散歩で朝な夕な通って行かれるが、最近大きな10kg以上もの犬の腹部をサポーターのようなもので吊って必死で通られる初老の婦人が居られる。どうやらこの犬は下半身の腰が半ば麻痺して躄(いざり)「差別用語でゴメン」に近くなっているらしく、見ていると鼻を地面に付けんばかりにして僅かに前足でアスファルトを掻き後足はやっと地面に付くか付かぬかの状態である。飼い主の方も10kgを片手に抱え上げて半身になっての散歩は荒行で見ていても必死の形相だし、ワンちゃんの方も前屈みにさせられて苦しくて堪らない様子だ。私は余りの受難の様(さま)を見兼ねて「ワンちゃんが嫌がっているようですが、どうされましたか?」と無礼にも庭から声を掛けると、「率爾ながら…」の一言もなく突然話かけられて眉を曇らせたご婦人が「こうして散歩に連れて行かないと、クークー泣いて夜も寝ないんです」と仰られ、歳は16歳になるとか…(;;)、ご夫婦が毎日交代で散歩させて居られるそうだが朝夕と言わず1日3回も4回もせがまれ断り切れずに重い腰を上げられるそうだが、犬の16歳は人の80歳に匹敵するから長寿もこうなると大変だ、飼い主も16年間我が子同様に慈しんで来ただけにこんな散歩の荒行も苦にならないのかと思ったが、体力勝負の散歩だから飼い主であるお二人の推定年齢からして足腰の疲労困憊を気遣ってしまう(;;)。ワンちゃんも腹部を持ち上げられた姿勢での散歩は苦しいに違いないが先祖から受け継がれて居る本能が苦しさより前足を動かして歩く方を選んで居るのだろう。もう先はそんなに永くないだろうが、此のワンちゃんに一度でもアスファルトでなく草原の軟らかい土を掻かせてみたいと私はふと考えた。
朝起きて表に出ると菊など植えて事務所前に並べているプランターの傍に決まって不心得者の置き土産がある。きっと夜間暗くて誰も見ていないので、持ち帰るのをサボられたに違いないが、もっと酷いのは、ビニールに包んだウンチがプランターに捨ててある。飼い主のモラルの問題だが、人の迷惑を考えない人が最近とても多くなった。こんな人に犬を飼う資格はない。
飼い犬に散歩は必要にして欠かせないし飼い主の義務だ。然し散歩は土の上や草原に限られると私は思っている。舗装された路を散歩させて愛犬が満足していると考えるのは飼い主のエゴであって真に犬を愛する人間とは言えないだろう。本当に犬好きの方は土の路や草原を犬が歩ける郊外に住まわれて、ご自身は遠距離通勤に甘んじて居られるのだ。アスファルトの道ではワンちゃんの毛が擦れ切れて可哀想だし、オシッコやウンチをして無意識に足でアスファルトを掻いている姿を見て私は身が詰まされる(;;)。
うちでも20年近く前まで雑種の柴犬などを飼っていたが、近くに河原や叢や野池がなくなって犬を飼うのを止めた。昔の犬は庭に放し飼いなどされて居て、絶えず穴を掘っては何かを隠すのを習性としていたものだ、今都会で飼われている犬達にもそんなDNAがきっと存在する筈だが、叶わぬ望みを犬自身はどう受け止めているのだろう。きっとDNAが無意識にストレスとなって溜まって行き究極のストレスが下半身麻痺の躄り犬に表現されるのではなかろうか。
何時だったか田辺聖子さんのエッセイに書かれていたが、よく挿絵を担当される佐藤真成画伯のお家のワンちゃんは散歩が大好きで連れて行って貰うと、嬉しがって転げ回って喜びを表現し、遂にはヒキツケを起こして悶絶するそうな…(^^)。こうまで喜ばれると飼い主も複雑な心境だが、ワンちゃんが如何に戸外を闊歩することを望んでいるかを如実に物語った話だ。
先月の末札幌市の路上などで近くに住む女性会社員が飼っているシェパードが、下校途中の中学1年の女子生徒や通報を受けて駆け付けた女性巡査ら計3人の手や足を相次いで噛んだそうで中学生は3週間の怪我だとか…(;;)、又先月初めに山梨県笛吹市の市道で、90歳の女性が知人と立ち話中に、近くに住む土佐犬に首をかまれて死亡されたが、此等の事件は何れも明らかにワンちゃんが運動不足でストレスが溜まっての凶行と見た。毎日きちんとワンちゃんの満足する散歩を土の上でさせて居ればこんなことにはならなかったと思う。
檀ふみさんのように家でおトイレを済ませてから散歩に行く躾けをされて居るワンちゃんや座敷犬以外の犬など街では飼うな!
中国のスパイが松下政経塾の塾生だったとか…(;;)、我が国の将来を背負う政経塾に中国スパイの存在した!などと今になって狼狽えているが、我が国防衛のセキュリティーの基礎が崩壊しているのではないだろうか!中国大使館の一等書記官など何を差し置いても入国以来徹底した尾行を含めた身辺調査せねばならぬものを十数口の銀行口座すら掴むこともできずに一体から公安の連中は何をして居たのか?ひょっとしたら彼等は何もせずに手を拱きじっと息を潜めて居て、彼が海外に逃亡したのを見計らって急に騒ぎ出したのではなかろうか。東京電力に懐柔されて原発再稼働絶対阻止を唱える革マル派の連中などを逮捕するのに夢中だったとは言わさぬぞ!警視庁公安部は先月31日この書記官を公正証書原本不実記載などで東京地検に書類送検し、「本件の捜査は終了した」とほざいて居る。中国日本大使館の連中があちらで嫌がらせをされぬように外務省から圧力でも掛かったとしか思えぬが、不甲斐ないぞ!真相は何処に存したのだろうか?
今頃大金と共に母国へ帰った書記官はきっと舌を出して笑っていることだろう。長渕剛ではないが「♫ちゃんころのトンボよ何処へ♬、今頃舌を出して笑ってら♬」とでも歌ってみようか(^^)、考えるに大東京に蠢く人達の中で諸外国のスパイが公安の数より数倍も多いのかも知れぬ、恐ろしいなあ(;;)。
天皇陛下ご夫妻が老齢にも関わらずイギリスを訪問された。エリザベス女王の即位60年を祝う祝賀行事への出席であったが、祝宴後ロンドン市内の日本庭園を散策される陛下は美智子様と手を繋がれ、お二人微笑まれ乍ら石段を登られる写真が今朝の朝刊に掲載されていた(^^)。二重三重マスメディアのカメラマン放列の前で重い心臓疾患にも関わらず自然体で美智子妃を労られる陛下の心温まるお姿に唯々感動した。そして一日も早くお二人が公務から解放され自分達だけの充実した時間を持たれる日の近からんことを切望した。と謂っても尻に苔の生えた小姑である女官達の存在が邪魔っけだのう(;;)
先週の常用漢字表外読みの答え
彼は(謙った)態度を崩さなかった。(へりくだった)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
何か(疾しい)ことでもあるのか?

70年目の再会

GWの幕開きだ。野山は早くも初夏の佇まいであり、恒例の日本列島民族大移動の大休日だが、今年は巨額の血税を注ぎ込んで地元の国会議員の任期を延命させ、更には天に唾する自然破壊の最たる行為である新東名高速道路が部分開通したことが評判になっているから、この道路を使って関西、関東の方々が相互に行き交われるのではないだろうか、きっと昔からある東名道路は閑古鳥でGW何時ものの渋滞も免れるに違いない(^^)。新東名高速は御殿場から東名高速に別れを告げることになるが、暫くは東名と並行して走るためサービスエリアの名称も新富士、新清水、新静岡と新幹線の在来線に対する駅名と紛らわしく、新幹線と名前が重複するのは新富士だけだが、きっと東京駅で新清水などとうっかり切符を申し込まれる方も居るだろうな(;;)。

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庭の池の周囲には水が好きなのだろうか、昔からトカゲ(実名かなへび)が棲息している。大きいのは写真のようにブロックで日向ぼっこしている奴から昨年生まれた2cm位のまで居て酢漿草(かたばみ)の間をチョロチョロして居るが、肉食だから蠅など食べているようだ、子供は何を食べて居るのかよく分からないが、此奴はカエルと同じで動いているものしか食べないから、ダンゴ虫の子供でも食べて居るのではなかろうか。トカゲの活動から見て、もうそろそろキリギリスの誕生が近いと思われるが今年は果たして何匹生まれることだろう?トカゲに食べられぬことを祈るばかりだ。
幼い頃から狷介な性格が災いして友人の居ない私は、蛇は嫌いでも何故かトカゲが可愛くて大好きでありよく一緒に遊んでいて親兄弟に呆れられていた。
嫌がるトカゲを手に載せてそこらの溝に居る蚊を捕まえて片方の翅を持つてトカゲの顔の前で揺らすと蚊が動くと同時にトカゲの口から長い舌が閃いて蚊を巻き込んで食べて居たから、トカゲにとっては人間の掌に捕まっている恐怖心より食欲の方が大きかったようだが、なに、只頭がアホなだけかも知れぬ。今考えるとあの頃はトカゲが多かったから蚊を殺さず捕まえる方が遙かに難しかったなあ(;;)。
「ありえなーい」なんて言葉は今の若い女性が些細な愕きによく使う大袈裟な言葉だが、先日毎日新聞を読んで居て心底「ありえなーい」話に巡り会った。それは宝塚にお住まいの80歳の女性が戦争中に神戸空襲で焼け出され、お母さんが大切に使って居た焼けたミシンの頭部を抱えてお父さんと広島の実家に逃れて行かれたことを書かれた「母のミシン」と題する読者投稿を読まれた同年齢の女性がひょっとしたらこの投稿の主が戦争時代の自分の友人ではなかろうかと考えられて毎日新聞社に当時の写真と共に手紙を託された結果が当(まさ)にビンゴ!であり、劇的な再会を果たされて、再びペンを取って投稿されたものが先日掲載された「まさかの再会」であったのだが、結婚して姓が変わっているのに投稿者の下の名前だけで70年も前の幼馴染みを察した友人の嗅覚は神懸かり的であって只者ではなく、投書にどんなヒントがあったのか興味を憶え、販売店に頼んでバックナンバーを取り寄せて貰ったのだが、文面は唯お母さんがミシン好きで神戸空襲で焼け出されてお父さんと広島県の田舎に帰り、結婚後今もミシンでエコバッグなどを作っているとだけ書かれ、ヒントと思しき個所は姉妹が3人で当人がミシン大好き少女位しかなかったから唯々ぶっ魂消た。
その友人「日出ちゃん」は家を焼かれて広島に移っていった投稿の主「喜美ちゃん」のことを70年近くずっと思い続けて居られ、絶えず彼方此方にアンテナを張り巡らして居られた努力が神の知る処となったのだろう。「喜美子」なんて世の中掃くほど居るし、「日出ちゃん」が現在読売新聞に席捲され毎日新聞の少ない全国シェアの中で、然も小さい読者投稿欄から名前だけで見付けられたことは確率0.1%を遙かに下回っており、「神の摂理」としか思われず、ある種の運命的なものを感じた。きっと「日出ちゃん」はアダムスミスの国富論ではないが神の「見えざる手」によって念願を手繰り寄せられたに違いない。「次の日曜日、日出ちゃんが家族の車に乗って来て下さいました…」と書かれた個所を読んで、私は昭和一桁の嫋(たお)やかさを知り思わず泪した。
「日出ちゃん」と「喜美ちゃん」の再会はお互い大和撫子であり、きっと何も言わずに羞じらいを籠めた笑顔で静かに唯じっと見つめ合ったのではなかろうか。そしてあの悲しく辛かった戦時中の出来事を、お二人にはきっと甘美な故郷(ふるさと)の想い出として、語り合われたことだろう。何故か山崎ハコの歌う「望郷」が想い出されたものだ。
私は国民学校(今の小学校)3年生の1学期に垂水から姫路に疎開し、戦争が終わり6年生になって垂水に帰るまで姫路で3回ほど学校を転校したが、どの学校でも疎開児童は地元の子供達の虐めの対象となり本当に辛い毎日だったが、垂水に帰ったら懐かしい友達に会えると謂う希望があったため何とかその夢に縋って我慢してきた。処が実際に垂水に帰って見ると、私は誰からも忘れられており、嘗ての友を見付けて懐かしさに思わず声を掛けても「お前誰や?」と言われるばかりで無性に悲しく情けなかったから、「喜美ちゃん」は「日出ちゃん」が居て本当に仕合わせだったろうな。羨ましいな(^^)
予想されたことだが、将来の我が身の保全のみを考え国民のことを考えぬアホな裁判官によって小沢元代表は無罪となり国政を混乱させ民主党を分裂させる結果を招いて居るが、裁判官も自分で有罪にできないことが分かって居るのなら、どうして裁判員制度を選べなかったのか!国民を裁判官に選べば小沢は間違いなく有罪で懲役3年は免れなかったに相違ないからどうやら国民目眩ましのため検察側共々グルの猿芝居だったようだな:-)。
先週の常用漢字表外読みの答え
私は小さい頃から(陳ねた)子だった。(ひねた)でした。  私のことです。
今週の常用漢字表外読みの問題
(経)と(緯)

“跳ねるウサギ医者”


松の内もあっという間に終り、早くも22年度確定申告3月15日の跫音がヒタヒタと忍び寄って来たのが肌で感じられます(;;)。年中行事とは謂え月次の作業を熟しながらの急からしい日程ですから寒い時期でもあるし税理士なんてホンに因果な商売です(;;)。
久し振りに芦屋のNさんから送られてきた白梅を今年もご紹介しましょう。私は薔薇のような華やかな花は好まず、この手の清純な花が何よりの好みです(^^)

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早いもので明日は悪夢の阪神淡路大震災から16年目を迎えます。忘れもしませんがあの日、家の傍の道路が割れて都市ガスが噴き出したとき、走って5分の消防署に駆け付けて事態を急報したら、それは大阪瓦斯に言ってくれと取り合って貰えなかったことを今も良く憶えております:-):。まるで“火事になってから言ってきて呉れ”と言われて居るようでしたよ(;;)。お役所の横の連携の悪さは定評がありますが、緊急事態にも臨機応変できない彼等の態度には税金泥棒や!と業を煮やしたものです。もっと大昔のこと60年位前学生時代でしたが夕刻神戸駅前有馬道の近くを歩いていたとき、若者達が入り乱れてどつきあいの喧嘩をしているのを目撃し、偶々通りの向こうに居たお巡りさんに通報したら、“彼処は生田署の管轄や”と相手にして貰えなかったことまで思い出しました。交差点の西側は兵庫区でしたから兵庫警察署の縄張りなのでした(;;)。
殺人事件でもあれば、“他所の管轄や”などほざいていられなかったでしょうが、若者の喧嘩如きは彼等にとっては煩わしいだけで、この喧嘩を生田署へ伝達したらきっと“忙しいのにつまらぬことを言ってくるな!”とお小言を食うのがオチだと分かっていたことでしょう(;;)。阪神大震災もあれだけ大きい被害になった背景の一つにはこのようなお役人の縄張り意識があったことは否定できないでしょう。自分の仕事も満足にできない役人に他の仕事までせよと言っても聞いて貰える道理もなく“勤務中はできるだけ楽をする”役人の習性は何年経っても変わらないのでしょうね(;;)。
今年は卯年ですが、此処数年来マンションでも飼える数少ないペットとしてウサギを飼育される方が急に多くなったとか新春の紙面を賑わして居ました(^^)。ウサギを飼われた経験のある方はお分かりと思いますが、ウサギは飼ってみても犬や猫のように啼きもせず又容易に懐かないため、と謂っても、実際には兎は喜怒哀楽に対する表現力が乏しいので深い愛情を持って長く接して居ないと少し宛懐いてきていることが飼い主には分かり辛いのですが、急からしい今の若い方にはそれが牴牾(もど)かしくて直ぐに飽きられるのか、公園や河川敷に捨てられるウサギが結構多く、05年は10匹だったのが、昨年は関東地区で50匹、大阪で40匹も保護されたそうです(;;)。捨てられた多くの兎が野犬などに襲われて食べられるため保護される兎は氷山の一角ですから一体からどれ位の兎が捨てられていることやら、実(まこと)に痛ましい限りです。
その一方で我が国では現在推定で400万匹と謂われる兎が飼われながら、犬猫病院と謂われるペットクリニックでは兎のことはまるで分からず、連れて行っても多くの兎が病気の原因が不明の儘死んで行くそうです(;;)。
そんな気の毒なペットオーナーに福音が齎されました(^^)。それは此のお正月日経新聞文化欄に三段抜きタイトル『跳ねるウサギ医者』と題して紹介された現在さいたま市で“さいとうラビットクリニック”を開業されている斉藤久美子先生の登場でした(^^)。
先生が何故にウサギ専門になられたのか、その動機は動物病院を開業されて15年位した80年代に“うちのウサギを診て”と謂う電話が掛かり始めたそうです。ウサギのことは何も分からないので“診られません、すいません”と謝り続けて居られたそうですが、あるとき獣医学書の出版社の社長から、“最近本が売れなくて…(;;)”と零されて、ウサギを思い付かれて日本ではウサギの図書が皆無なためウサギの英語医学書を見付けて来て翻訳され“うさぎの臨床”と謂う医学書を発売すると、獣医さんが買うのでしょうが此の世界では異例の3000部超も売れたそうです(^^)。きっと何処の獣医さんもウサギの治療依頼に困って居られたようです。この本のお陰で“斉藤先生はウサギに詳しい”と謂う評判となり、他所の動物病院からウサギの紹介が相次ぎ(^^)講演依頼まであって何時の間にか“日本獣医界のウサギ係”にされ、終には大学院まで通って猛勉強の末遂に99年“さいとうラビットクリニック”を開業されたそうです(^^)。獣医学の専門誌では“斉藤先生の快(暴)挙”と書かれたそうですが、本人も“ウサギ”だけで食って行けるのかと半信半疑だったそうですよ(^^)。然し各地の動物病院の紹介やクチコミで遠方からも“うちのウサギを診て”と多数押し掛けられるようになり、今では平均一日50匹超も診察されようになられたとか…(^^)
下世話なことですが、ペットの治療費は健康保険も効かず高額ですから最低一匹5000円として一日25万円にもなりますから一月で600万円の水揚げは看護師も不要であり、ペット好きの女子アルバイトを時給800円で傭えば済み、そこいらの人間様相手の開業医が逆立ちしても到底敵わぬ稼ぎですよね(^^)。
そうそう、ウサギの飼育を放棄する原因の一つには“懐いてくれない”“愛嬌がない”“どんどん大きくなる”以外にも“治療費が高い”も入っているとか(;;)斉藤先生のクリニックには捨てウサギを保護したので飼いたいと連れてこられる方が結構多いそうです。
動物を飼育する場合は単にペットとしてではなく彼等を家族ぐるみで一家の一員として認めてやることなのですが、ウサギは犬や猫と違って存在感が稀薄であり、擦り寄って来るでなく内気な性格が、世話の代償として相手から何かを求めて止まない心の貧しいこの時代ですからシャイな兎が次第に気儘で気短な飼い主に疎まれるのでしょうが、ペットへの愛情に代償を求めるべきではありません。ペットの存在が自らの心の癒しとなればそれだけで充分なのです。うちにも昨夏ビオトープで孵った川エビ(1cm位)が玄関のミニ水槽に居ますが、警戒心ばかり強い彼等はお世辞にも可愛いと言えません。でも石塊に落ちた餌を両手?で懸命に抱え込んで食べている姿を見ていると仕事で疲れた心がホンワカと癒されます(^^)。ペットへの期待はその程度で充分なのではないでしょうか。
先週の表外読みの答
赤児が(憤る) “むずかる”でした。
今週の問題
世の中の“目紛い”変化 ヒント 送り仮名を入れて6文字です。

飼い主訊ねて600キロ

あっと言う間に1月が過ぎ去り、明日からは2月となって愈々確定申告の幕開けとなりますが、お得意先も性格が様々であり、早くに申告資料を持参される方や、幾ら催促しても3月にならぬと腰を上げようとされぬ方もあり、申告事務の進行が私共の思惑通り行くことを祈って居りますが、うちでは昨年度から全面的に移行した電子申告によって税務署へどっさりと申告書や青色決算書などの持参が無くなった分少しは仕事が省力化され楽になったのですが、今年に限って何故か誰からも連絡がなく不思議に思ってお得意先のあちこちへ電話してみたら税務署からは何一つ送って来て居ず、不審に思って先週の木曜日に税務署へ電話したら“昨年電子申告をされた方は20日に認識番号や予定納税額を記載した葉書(3枚折り)を郵送しました”と言うので私自身を含めて関与先誰一人そんなものは届いていない!と抗辯すると暫く待たされた挙げ句が、申し訳ありません、税理士の先生から代理送信された納税者については全て先生の電子申告メールボックスに葉書の内容が送信されていますのでボックスを開けて頂くと受信がお分かりになりますと宣うので、“そんな話は15日の打合会で統括官から聞いていないじゃないか!”と文句を言うと電話の主は私も今始めて上と話をして知りましたと恐縮するではありませんか(>_<)。税務署も電子申告を散々慫慂しながら、あとのフォローはお構いなしとは薄情極まりなしですね。確定申告書の送付は印刷代運賃を含めて少なくとも一人200円以上のコストが掛かる筈ですが、葉書1枚となると50円(団体割引地域割引で30円程度)で済みますがその30円と印刷代すら惜しんでこっそりとメール送信には呆れ果てました。昨年うちの確定申告の件数は100件近くに上りますが税務署はうちだけで2万円程度経費が節減されたことになりますから全国の税理士から代理送信された件数は数百万件、節減された諸費用は数億円に上ることでしょう。電子申告の効用は税務署員の手間だけでなくこんな処にまで及んでいるとは知りませんでした(;;)。そして財務省の役人は民需拡大など綺麗事を並べて置いてその実此を阻碍する狡猾な方法で経費を節減し、その分独立行政法人の補助金に廻し天下り役人の給与に充てる魂胆でしょう (>_<)。 文句はこれ位にして今年も5名全員風邪など引かぬよう健康に留意して無事3月15日を乗り越えたいと願って居ります(^^)。 先週紙面?の都合で今週お知らせすることになった市町村への給与支払報告書の件ですが、私が言いたかったのは、地方税法では全ての雇用者に対し提出が義務付けられているにも関わらず、近年零細な企業や、フリーターなどを雇用しているお店では煩雑な手間を嫌がって厚生年金などの加入している正社員の分だけしか提出しない事業所がやたら増えていると謂うことです(;;)。 市区町村では確定申告をする人以外についてはこの給与支払報告書の提出がないと住民税が課税できず、住民税から計算される国民健康保険や介護保険すら決められません。 区役所では住民登録があるのに確定申告も給与支払報告書の提出もない家庭に対して、世帯員の所得の有無や支払先の問い合わせを逐次行っていますが、会社が給与支払報告書の提出をサボっていることを奇貨としてベンツに乗りながら“無職です”などと偽って住民税は勿論住民税の5倍もする国民健康保険まで最低額で頬被りして居る人達が少なくなく市税収入ばかりでなく国保会計の赤字を増幅させて居ますが、お役所仕事の典型である市町村では一度訊ねるだけで深く追求しないため税金や保険料の逃げ得が多く発生しているのが実情なのです(;;)。 此等は時の流れに法律が附いて行けなくなったことにより起きた現象であって、保険料と謂えば昔はパートやフリーターなどは存在せず全てフルタイム勤務の正職員でしたから社会保険も厚生年金も入社と同時に加入が義務付けられて居り金額も僅少であってため、全て秩序正しく処理されて居ましたが、最近では高齢者社会の到来と共に保険料の負担額が労使共に極端に高くなったこともあり、此等の保険に加入しないフルタイム働く名ばかりパートやフリーターや將亦(はたまた)派遣社員の登場により、社会保険庁の調査が時偶形式的にしか行われないことを良いことにに未加入の不心得者の企業とそれに便乗する従業員が増加して参りました(;;)。 全て此等の原因は此処20年位前から社会保険料(現在8.2%)や厚生年金保険料(現在15.35%)が給与に対してヤケに高くなり可成りの比重を持つようになって従業員と半額宛を負担する企業の財政を大きく圧迫することに気付いた労使双方の利害が一致し、更にそれまでは親の扶養家族である学生だけであった臨時のバイトが勤務時間だけ短いパート社員やフリーターが誕生するに至り、やがては長時間勤務の名ばかりパートの登場を迎えることとなったのですが、此等の原因は全て財務省と厚労省の縦割り行政によって齎された弊害であり、財務省側の国税局ではこまめに税務調査を行い給与の源泉所得税の非違を糾していますが、厚労省側の社会保険庁が杜撰審査も良い所であって、企業側の申告を鵜呑みにして不正を摘発しようとする姿勢が皆無である処が企業や名ばかりパートに悪の温床を与えているためです(;;)。 何時も声を大にして言っていることですが、国税庁内に社会保険を全て移管して事業者の従業員から源泉所得税と同時に社会保険料と厚生年金保険料を追徴すれば容易にことは解決するのですが、厚労省の面子の手前それができないことが、彼等無能な役人の給与で厚生年金や社会保険の赤字を垂れ流しているのですが、如何して誰も文句を言わんのか (>_<)。 先週の夕刊に微笑ましい記事が掲載されて居ました(^^)。それは地球の反対側であるイタリアの中部のある町で飼われていた子犬のシェパード犬が3年前に家族のバカンス旅行先の南部で行方が分からなくなり、約600キロ離れた飼い主の男性宅近くまで自力で戻ってきたそうで飼い主と劇的な再会を果たした(^^)とメディアが報じイタリアでは明るい話題となって居ます。此の犬はロッキーと名付けられて5年前子犬の時に中部カラーラに住むシリア国籍の男性の家族に貰われて暮らしていましたが3年前に休暇で過ごした南部サレルノの海岸で何物かに連れ去られたと見られ、居なくなったのでした。調べによるとその後此の犬ロッキーはサレルノの別の家族に飼われたのでしたが何度も逃走を図り昨年11月遂に脱獄?に成功し約2ケ月後カラーラ直ぐ近くのピサで見付かったそうです。イタリアでは飼い犬に登録用の入れ墨がされていた処からロッキーであることが判明しましたが、600キロは半端な距離でなく東京から神戸間の距離ですから、恰も世界名作童話である“母を尋ねて三千里”を彷彿させ感動しましたね(^^)。マルコ少年の3000里は船旅でしたが、多寡が600キロであってもロッキーは徒歩ですから中身が違います。それにしても犬は猫と違って飼い主が変わってもその環境に順応して新しい飼い主に懐くものですが余程元の飼い主の男性が心温かくこの犬を可愛がって居り、犬もその愛情に応えて幸せな生活を送っていたことが3年を経ても忘れなかったのでしょうか、お互いその愛情が半端でなかったことが良く分かりますね。私は日本から出たことがないのでイタリアの風土など知る由もありませんが、東京神戸間なら交通ラッシュでとてもワンちゃんの旅行には過酷過ぎると思われますが、イタリアの南部は鄙びた地方で適当に人家などあってゴミ箱で食事などして微かな嗅覚を頼りに1日に約10キロ歩いて家路を辿っていたことでしょう(^^)。親子の断絶から家出が絶えない我が国の愚かな親共やその子女達に是非聞かせてやりたい話ですね。久し振りに心暖まる記事にお目に掛かり嬉しく思いました(^^)。 先週の答え 士気が(昂)がる 国旗が(揚)がる 子供の手が(挙)がる 物価が(騰)がる こう 今週の問題 柿の実が(う)む 生活に(う)む 赤ちゃんを(う)む 傷口が(う)む 先々週の問題で“胡麻を(す)る”がありますよ、と知人からメールを頂きました。此の“する”はとても難しい字なので省いたのでしたが皆様お分かりでしょうか?