あっと言う間に1月が過ぎ去り、明日からは2月となって愈々確定申告の幕開けとなりますが、お得意先も性格が様々であり、早くに申告資料を持参される方や、幾ら催促しても3月にならぬと腰を上げようとされぬ方もあり、申告事務の進行が私共の思惑通り行くことを祈って居りますが、うちでは昨年度から全面的に移行した電子申告によって税務署へどっさりと申告書や青色決算書などの持参が無くなった分少しは仕事が省力化され楽になったのですが、今年に限って何故か誰からも連絡がなく不思議に思ってお得意先のあちこちへ電話してみたら税務署からは何一つ送って来て居ず、不審に思って先週の木曜日に税務署へ電話したら“昨年電子申告をされた方は20日に認識番号や予定納税額を記載した葉書(3枚折り)を郵送しました”と言うので私自身を含めて関与先誰一人そんなものは届いていない!と抗辯すると暫く待たされた挙げ句が、申し訳ありません、税理士の先生から代理送信された納税者については全て先生の電子申告メールボックスに葉書の内容が送信されていますのでボックスを開けて頂くと受信がお分かりになりますと宣うので、“そんな話は15日の打合会で統括官から聞いていないじゃないか!”と文句を言うと電話の主は私も今始めて上と話をして知りましたと恐縮するではありませんか(>_<)。税務署も電子申告を散々慫慂しながら、あとのフォローはお構いなしとは薄情極まりなしですね。確定申告書の送付は印刷代運賃を含めて少なくとも一人200円以上のコストが掛かる筈ですが、葉書1枚となると50円(団体割引地域割引で30円程度)で済みますがその30円と印刷代すら惜しんでこっそりとメール送信には呆れ果てました。昨年うちの確定申告の件数は100件近くに上りますが税務署はうちだけで2万円程度経費が節減されたことになりますから全国の税理士から代理送信された件数は数百万件、節減された諸費用は数億円に上ることでしょう。電子申告の効用は税務署員の手間だけでなくこんな処にまで及んでいるとは知りませんでした(;;)。そして財務省の役人は民需拡大など綺麗事を並べて置いてその実此を阻碍する狡猾な方法で経費を節減し、その分独立行政法人の補助金に廻し天下り役人の給与に充てる魂胆でしょう (>_<)。 文句はこれ位にして今年も5名全員風邪など引かぬよう健康に留意して無事3月15日を乗り越えたいと願って居ります(^^)。 先週紙面?の都合で今週お知らせすることになった市町村への給与支払報告書の件ですが、私が言いたかったのは、地方税法では全ての雇用者に対し提出が義務付けられているにも関わらず、近年零細な企業や、フリーターなどを雇用しているお店では煩雑な手間を嫌がって厚生年金などの加入している正社員の分だけしか提出しない事業所がやたら増えていると謂うことです(;;)。 市区町村では確定申告をする人以外についてはこの給与支払報告書の提出がないと住民税が課税できず、住民税から計算される国民健康保険や介護保険すら決められません。 区役所では住民登録があるのに確定申告も給与支払報告書の提出もない家庭に対して、世帯員の所得の有無や支払先の問い合わせを逐次行っていますが、会社が給与支払報告書の提出をサボっていることを奇貨としてベンツに乗りながら“無職です”などと偽って住民税は勿論住民税の5倍もする国民健康保険まで最低額で頬被りして居る人達が少なくなく市税収入ばかりでなく国保会計の赤字を増幅させて居ますが、お役所仕事の典型である市町村では一度訊ねるだけで深く追求しないため税金や保険料の逃げ得が多く発生しているのが実情なのです(;;)。 此等は時の流れに法律が附いて行けなくなったことにより起きた現象であって、保険料と謂えば昔はパートやフリーターなどは存在せず全てフルタイム勤務の正職員でしたから社会保険も厚生年金も入社と同時に加入が義務付けられて居り金額も僅少であってため、全て秩序正しく処理されて居ましたが、最近では高齢者社会の到来と共に保険料の負担額が労使共に極端に高くなったこともあり、此等の保険に加入しないフルタイム働く名ばかりパートやフリーターや將亦(はたまた)派遣社員の登場により、社会保険庁の調査が時偶形式的にしか行われないことを良いことにに未加入の不心得者の企業とそれに便乗する従業員が増加して参りました(;;)。 全て此等の原因は此処20年位前から社会保険料(現在8.2%)や厚生年金保険料(現在15.35%)が給与に対してヤケに高くなり可成りの比重を持つようになって従業員と半額宛を負担する企業の財政を大きく圧迫することに気付いた労使双方の利害が一致し、更にそれまでは親の扶養家族である学生だけであった臨時のバイトが勤務時間だけ短いパート社員やフリーターが誕生するに至り、やがては長時間勤務の名ばかりパートの登場を迎えることとなったのですが、此等の原因は全て財務省と厚労省の縦割り行政によって齎された弊害であり、財務省側の国税局ではこまめに税務調査を行い給与の源泉所得税の非違を糾していますが、厚労省側の社会保険庁が杜撰審査も良い所であって、企業側の申告を鵜呑みにして不正を摘発しようとする姿勢が皆無である処が企業や名ばかりパートに悪の温床を与えているためです(;;)。 何時も声を大にして言っていることですが、国税庁内に社会保険を全て移管して事業者の従業員から源泉所得税と同時に社会保険料と厚生年金保険料を追徴すれば容易にことは解決するのですが、厚労省の面子の手前それができないことが、彼等無能な役人の給与で厚生年金や社会保険の赤字を垂れ流しているのですが、如何して誰も文句を言わんのか (>_<)。 先週の夕刊に微笑ましい記事が掲載されて居ました(^^)。それは地球の反対側であるイタリアの中部のある町で飼われていた子犬のシェパード犬が3年前に家族のバカンス旅行先の南部で行方が分からなくなり、約600キロ離れた飼い主の男性宅近くまで自力で戻ってきたそうで飼い主と劇的な再会を果たした(^^)とメディアが報じイタリアでは明るい話題となって居ます。此の犬はロッキーと名付けられて5年前子犬の時に中部カラーラに住むシリア国籍の男性の家族に貰われて暮らしていましたが3年前に休暇で過ごした南部サレルノの海岸で何物かに連れ去られたと見られ、居なくなったのでした。調べによるとその後此の犬ロッキーはサレルノの別の家族に飼われたのでしたが何度も逃走を図り昨年11月遂に脱獄?に成功し約2ケ月後カラーラ直ぐ近くのピサで見付かったそうです。イタリアでは飼い犬に登録用の入れ墨がされていた処からロッキーであることが判明しましたが、600キロは半端な距離でなく東京から神戸間の距離ですから、恰も世界名作童話である“母を尋ねて三千里”を彷彿させ感動しましたね(^^)。マルコ少年の3000里は船旅でしたが、多寡が600キロであってもロッキーは徒歩ですから中身が違います。それにしても犬は猫と違って飼い主が変わってもその環境に順応して新しい飼い主に懐くものですが余程元の飼い主の男性が心温かくこの犬を可愛がって居り、犬もその愛情に応えて幸せな生活を送っていたことが3年を経ても忘れなかったのでしょうか、お互いその愛情が半端でなかったことが良く分かりますね。私は日本から出たことがないのでイタリアの風土など知る由もありませんが、東京神戸間なら交通ラッシュでとてもワンちゃんの旅行には過酷過ぎると思われますが、イタリアの南部は鄙びた地方で適当に人家などあってゴミ箱で食事などして微かな嗅覚を頼りに1日に約10キロ歩いて家路を辿っていたことでしょう(^^)。親子の断絶から家出が絶えない我が国の愚かな親共やその子女達に是非聞かせてやりたい話ですね。久し振りに心暖まる記事にお目に掛かり嬉しく思いました(^^)。 先週の答え 士気が(昂)がる 国旗が(揚)がる 子供の手が(挙)がる 物価が(騰)がる こう 今週の問題 柿の実が(う)む 生活に(う)む 赤ちゃんを(う)む 傷口が(う)む 先々週の問題で“胡麻を(す)る”がありますよ、と知人からメールを頂きました。此の“する”はとても難しい字なので省いたのでしたが皆様お分かりでしょうか?
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