GWの幕開きだ。野山は早くも初夏の佇まいであり、恒例の日本列島民族大移動の大休日だが、今年は巨額の血税を注ぎ込んで地元の国会議員の任期を延命させ、更には天に唾する自然破壊の最たる行為である新東名高速道路が部分開通したことが評判になっているから、この道路を使って関西、関東の方々が相互に行き交われるのではないだろうか、きっと昔からある東名道路は閑古鳥でGW何時ものの渋滞も免れるに違いない(^^)。新東名高速は御殿場から東名高速に別れを告げることになるが、暫くは東名と並行して走るためサービスエリアの名称も新富士、新清水、新静岡と新幹線の在来線に対する駅名と紛らわしく、新幹線と名前が重複するのは新富士だけだが、きっと東京駅で新清水などとうっかり切符を申し込まれる方も居るだろうな(;;)。
庭の池の周囲には水が好きなのだろうか、昔からトカゲ(実名かなへび)が棲息している。大きいのは写真のようにブロックで日向ぼっこしている奴から昨年生まれた2cm位のまで居て酢漿草(かたばみ)の間をチョロチョロして居るが、肉食だから蠅など食べているようだ、子供は何を食べて居るのかよく分からないが、此奴はカエルと同じで動いているものしか食べないから、ダンゴ虫の子供でも食べて居るのではなかろうか。トカゲの活動から見て、もうそろそろキリギリスの誕生が近いと思われるが今年は果たして何匹生まれることだろう?トカゲに食べられぬことを祈るばかりだ。
幼い頃から狷介な性格が災いして友人の居ない私は、蛇は嫌いでも何故かトカゲが可愛くて大好きでありよく一緒に遊んでいて親兄弟に呆れられていた。
嫌がるトカゲを手に載せてそこらの溝に居る蚊を捕まえて片方の翅を持つてトカゲの顔の前で揺らすと蚊が動くと同時にトカゲの口から長い舌が閃いて蚊を巻き込んで食べて居たから、トカゲにとっては人間の掌に捕まっている恐怖心より食欲の方が大きかったようだが、なに、只頭がアホなだけかも知れぬ。今考えるとあの頃はトカゲが多かったから蚊を殺さず捕まえる方が遙かに難しかったなあ(;;)。
「ありえなーい」なんて言葉は今の若い女性が些細な愕きによく使う大袈裟な言葉だが、先日毎日新聞を読んで居て心底「ありえなーい」話に巡り会った。それは宝塚にお住まいの80歳の女性が戦争中に神戸空襲で焼け出され、お母さんが大切に使って居た焼けたミシンの頭部を抱えてお父さんと広島の実家に逃れて行かれたことを書かれた「母のミシン」と題する読者投稿を読まれた同年齢の女性がひょっとしたらこの投稿の主が戦争時代の自分の友人ではなかろうかと考えられて毎日新聞社に当時の写真と共に手紙を託された結果が当(まさ)にビンゴ!であり、劇的な再会を果たされて、再びペンを取って投稿されたものが先日掲載された「まさかの再会」であったのだが、結婚して姓が変わっているのに投稿者の下の名前だけで70年も前の幼馴染みを察した友人の嗅覚は神懸かり的であって只者ではなく、投書にどんなヒントがあったのか興味を憶え、販売店に頼んでバックナンバーを取り寄せて貰ったのだが、文面は唯お母さんがミシン好きで神戸空襲で焼け出されてお父さんと広島県の田舎に帰り、結婚後今もミシンでエコバッグなどを作っているとだけ書かれ、ヒントと思しき個所は姉妹が3人で当人がミシン大好き少女位しかなかったから唯々ぶっ魂消た。
その友人「日出ちゃん」は家を焼かれて広島に移っていった投稿の主「喜美ちゃん」のことを70年近くずっと思い続けて居られ、絶えず彼方此方にアンテナを張り巡らして居られた努力が神の知る処となったのだろう。「喜美子」なんて世の中掃くほど居るし、「日出ちゃん」が現在読売新聞に席捲され毎日新聞の少ない全国シェアの中で、然も小さい読者投稿欄から名前だけで見付けられたことは確率0.1%を遙かに下回っており、「神の摂理」としか思われず、ある種の運命的なものを感じた。きっと「日出ちゃん」はアダムスミスの国富論ではないが神の「見えざる手」によって念願を手繰り寄せられたに違いない。「次の日曜日、日出ちゃんが家族の車に乗って来て下さいました…」と書かれた個所を読んで、私は昭和一桁の嫋(たお)やかさを知り思わず泪した。
「日出ちゃん」と「喜美ちゃん」の再会はお互い大和撫子であり、きっと何も言わずに羞じらいを籠めた笑顔で静かに唯じっと見つめ合ったのではなかろうか。そしてあの悲しく辛かった戦時中の出来事を、お二人にはきっと甘美な故郷(ふるさと)の想い出として、語り合われたことだろう。何故か山崎ハコの歌う「望郷」が想い出されたものだ。
私は国民学校(今の小学校)3年生の1学期に垂水から姫路に疎開し、戦争が終わり6年生になって垂水に帰るまで姫路で3回ほど学校を転校したが、どの学校でも疎開児童は地元の子供達の虐めの対象となり本当に辛い毎日だったが、垂水に帰ったら懐かしい友達に会えると謂う希望があったため何とかその夢に縋って我慢してきた。処が実際に垂水に帰って見ると、私は誰からも忘れられており、嘗ての友を見付けて懐かしさに思わず声を掛けても「お前誰や?」と言われるばかりで無性に悲しく情けなかったから、「喜美ちゃん」は「日出ちゃん」が居て本当に仕合わせだったろうな。羨ましいな(^^)
予想されたことだが、将来の我が身の保全のみを考え国民のことを考えぬアホな裁判官によって小沢元代表は無罪となり国政を混乱させ民主党を分裂させる結果を招いて居るが、裁判官も自分で有罪にできないことが分かって居るのなら、どうして裁判員制度を選べなかったのか!国民を裁判官に選べば小沢は間違いなく有罪で懲役3年は免れなかったに相違ないからどうやら国民目眩ましのため検察側共々グルの猿芝居だったようだな:-)。
先週の常用漢字表外読みの答え
私は小さい頃から(陳ねた)子だった。(ひねた)でした。 私のことです。
今週の常用漢字表外読みの問題
(経)と(緯)