今年は何時もより早く梅雨がやってきたので憂鬱だ。6月のことを陰暦では“水無月”(みなづき)と謂うが、梅雨の時季でもあるのにどうして水無月なのか調べて見たら、田植えのために池の水を田圃に注ぎ入れる月だそうな。池や湖沼の水がなくなる処から謂われるのならそれはそれで理屈だなと思っていたら、何かの本を読んでいて陰暦10月の神無月は八百万(やよろず)の神々が出雲大社に集まるため他の地方が神様不在となるためだと我々が信じているのは俗説であって、正しくは神無月の“無”は“の”の意を示す格助詞であり“神の月”を謂うそうな…(;;)。さすれば6月は“水の月”が正解となる。現代の一般常識が通用しない古語は難しいぞな。
何時もの原発関連だが福島県南相馬市では生活保護を受けている被災者が東電から仮払補償金を受け取ったことに対し此を収入と見なし生活保護を取り消す措置にでたと報道された(;;)。何やら胡散臭い話であり、よく考えて見たら義捐金や補償金の類いは身体又は財産上の損害に対する償いであり一番厳しい所得税法でも此等は非課税とされており無税である。お上(かみ)が勝手に収入だと決めつける筋合いのものではなく、あくまで精神的肉体的資産的マイナスに対する埋め合わせと考えるべきだ。従って此のお金は生活の原状回復に必要な資金であって決して収入ではない。南相馬市は厚労省の通知に従って止むなく実施したそうだが、厚労省の役人も幾ら仕事が暇だと謂っても被災者の実情や補償金の事実関係を知らずして空調の利きすぎた霞ヶ関に踏ん反り返って電気代を無駄遣いし、斯くなる戯けた心狭き通達を出すなど言語道断ではないか。特に東電の補償金は仮払であって確定したものではない。返還することは考え難いが法的には東電の仮払処理はバランスシート上資産に計上されて居り決して損金ではない。従って東電が資産だと言って居るものが被災者の収入になる道理がない。百歩譲って収入とされるとしてもそれは東電が将来損金処理をした時点以降となろう。仮払されたお金を貰った人が収入にすることを世間一般では此を詐欺と呼ぶ(;;)。公務員一種試験は受かったキャリアである厚労省の生活保護担当課長が地方自治体に詐欺を慫慂するなど考えも及ばぬが、彼は己が地位に傲り社会的弱者の傷みに気付かぬバカだ。こんな奴は公務員の風上にも置けぬから馘にしてもう一度小学校一年生から算数の勉強のやり直しが必要だろうな:-)。
今日の午後、学園都市の神戸外大キャンパスを訪れ漢字検定試験に臨んだ。受験会場の教室で受験者の顔ぶれを眺めたが、何時もは必ず一人は居る小学生低学年の坊やは今回見掛けず(さては一級に昇格したか?)中学生が最年少で今年も私が最年長のようだった(;;)。高校国語教師志望者と思われる大学生が多いように感じたが、就職難の昨今漢字検定もある意味就活に役立つかと思ったものだ。
漢検のテストも数年前までは大盛況で受験する教室を探すのに一苦労だったが例の不祥事以後最近は受験者も極端に少なくなり、準一級は一教室で約100人(神戸市全部で)だった(;;)。同時間に行われた4級6級も併せて一教室だったから淋しくなったなあ。
この歳になると仕事で漢字に接する程度では日に日に語彙が失われ漢字が書けなくなる(;;)。仕事の合間や就寝前の読書の時間を利用して漢字の書き取りなどして居るがそれでも加齢により日々失われ行く脳細胞のせいで毎日熟語を百字覚えても同じ位忘れ(;;)、中に常用漢字までも忘れて行くので情けない(;;)。電車に乗っているときは必ず単語カードを捲っているので周囲の人に変な目で見られるがもう慣れっこになった(;;)。一週間に二日サボれば確実に200字が書けなくなって居るのでその分休日の負担が重くなる。愚痴は扠(さて)措き今年は昨秋の一級挑戦が体調不良で行けなかったため1年振りであり、一級挑戦を己が浅知識への身の程知らずであることを充分に悟り、元の準一級に戻したがこれとて前年6月の獲得点数を超えることはムリではないかと憂い、それでもできるだけ近い点数で9回目の合格を果たしたいと思ってチャレンジした。今年も体調はイマイチであったが何とか前回と変わらぬ点数が確保できたのではないかと思う(^^)。然し簡単な字なのに“偏”を思い出せないのや、突き抜けているか止まっているか定かでないのが幾つか出てきたのには牴牾(もど)かしくて身を捩(よじ)る思いだったが此も脳の硬化のせいだろう。つくづく歳は取りたくないものだと痛感した(;;)。
先日木曜日の朝19歳の女性が軽自動車を運転していて民家の玄関に衝突する事故があったが、此の女性の呼気からアルコールが検出されたため道路交通法違反(酒気帯び運転)で逮捕された(;;)。ハテ?未成年者がお酒を飲めば罰せられるのではと調べて見たら未成年者飲酒禁止法には“満20歳未満の者の飲酒を禁止する(第1条1項)”と書かれているが、ナント!飲んだ本人を処罰する規定がないそうな…(;;)、世の未成年者にとって此は素晴らしい朗報だ(^^)。未成年者に酒を飲ませた周囲の者は罪に問われても自分の意志で飲めば罪にならないなんて未成年者飲酒禁止法はザル法じゃないの!
先週の常用漢字表外読みの答え
世界の平和を(幾う)(こいねがう)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
畳の(縁)を踏むな
「税金・官庁・法律」カテゴリーアーカイブ
警察の執念を見た!
五月も今日を入れて後3日となりこの処雨模様の日が続いて居るが、東北地方を思い仕事にはエアコンを使わず汗ばむ毎日を過ごしている。然し軈て近づく夏を思うと暑さは高齢者の体力を極度に疲弊させるので憂鬱でならない(;;)。
一昨日政府は東日本大震災の被災者に対して被災証明書を提示することで高速料金を無料にする方向で検討に入ったと報道された。片や岩手県陸前高田市では仮設入居者に対する食糧支援を打ち切ると決めた。災害救助法では仮設入居者への食糧支援は想定して居ないことが理由だとか…(;;)車に乗って高速道路を走ることができる人はきっと恵まれた人達か事業者だろう。一方仮設入居者は家が潰され家財などを失ったとても気の毒な人達だ。一体から此の行政による二つの落差は何だろうか?車で他所へ移動できる人は一部の人だろうし、お金がなければ一般道を通行する選択肢がある。一方仮設の入居者の中には生活手段を失った高齢者が少なくなくスーパーまで徒歩で片道40分もあるのでは買い物に行けと言う方がムリだ:-)。行政の遣り方は杓子定規で真心が籠もって居ない。被災者に調理用具一つ提供しないで“電気や水道の復旧が進んだから自立せよ”とはメチャクチャではないのか!
先々週のブログにて12日大阪浪速区の国道25号線で発生した痛ましい死亡事故を起こしたタンクローリーの運転手より、その前に割り込んだ乗用車の会社員の方が重い罪に問われる珍しい事件についてお知らせしたが、あれから報道が途絶えて居たのでてっきり事件が終結したのかと思っていたら、ナント!先週24日乗用車の割り込みを誘発した自転車の男が逮捕されたと日経の夕刊に取り上げられた!此の警察のお手柄には将に彼等警官の執念を見る思いであった(^^)。警察は割り込んだ乗用車の男性の証言には信憑性があると判断し、10日以上も掛けて現場周辺を溝(どぶ)板作戦で、恐らくは交通課だけでなく生活安全課やマル暴まで動員し警官延べにして数百人もの聞き込み体制の結果が60歳無職の男性の逮捕に結びついたものだと思う。此の男性は車の有無を確認せずに道路を横断してしまったと容疑を認めているそうだ(;;)。自転車の男が捕まったからとて先の二人が無罪になる訳ではないが少なくとも裁判で情状酌量の上減刑の余地が大きくなっただろう。自転車による無謀な国道横断にも拘わらず、車に撥ねられなかったこの幸運な男性は、逮捕されたことで一転して世にも不運な男となり、事故を誘発した罪で自転車では珍しい重過失致死罪に問われることとなった(;;)。更に乗用車の男性と同じく“報告義務違反”(轢き逃げと同じ処罰)にも問われるとか…、重過失致死罪は過失に著しい不注意があった場合に適用され、5年以下の懲役又は1000万円以下の罰金と大変過酷な刑罰だから此の男性は“報告義務違反”との併合罪となり先ず実刑は免れないようだが、此の男性の逮捕で乗用車の会社員には執行猶予が付く可能性が出てきた(^^)。
自転車は小さいし何処へでも身を隠せるから此まで自動車による人身事故などを自転車が誘発しているケースは数知れずあると思われるが、証拠が掴めないため“大きい方が悪い”の原則に従い単なる人身事故として自動車運転者が罪に服さねばならぬ理不尽なケースが少なくなかっただろう。
警察によると、事故を誘発したとして自転車の運転者が逮捕されるのは例がないそうだから、今回の逮捕は或いは警察庁や最高検の判断により常時歩行者の通行を脅かし自動車の直前を横断して車に急ブレーキを掛けさせ事故を誘発し平然として恥じない世の自転車族に警鐘を乱打する意味で為された人身御供での逮捕ではなかったかと考えた。此の自転車の男性が乗用車に少しでも接触して怪我をしていたら、病院代から慰謝料まで頂戴できたものを、無傷であったばかりに逮捕されるまでに到ったのは本当に不運であったとしか言いようがない。少し遡れば乗用車の会社員も運転が上手かったばかりに咄嗟に自転車を避けることができた結果が、大きな死亡事故を生むことになったのも皮肉な話である。運転の上手なのも場合によりけりで、この会社員の運転が上手くなければ全てが軽微な接触事故で終わり歩行者2名の死亡に繋がらなかったろうから世の中なんて皮肉なものだ(;;)。
道路を歩いて居て一番辟易するのは我が物顔で街路を疾駆する若者達の自転車だ。歩行者との小さな接触事故など日常茶飯事であって、老齢の私などゴツンと当てられイタタ!と気がついたら当てた自転車は遙か彼方へ走って行ったなど始終である。高齢者だと転倒して負傷することがあるが加害者が見付けられなければ警察も動けない。尤も自転車側にも言い分があり現在の日本では自転車専用の通行レーンが殆どなく車道通行(歩道の使用は75歳以上)が原則である処に彼等の不満があるだろう。自転車走行は違法でも車からの危険を避けるために歩道を走行しての接触事故が大半だが、本当の原因は道路自体の使用区分が自転車の通行を考慮して居ない処にあり、国土交通省と警察庁が充分に協議して通行レーンの拡充など自転車に市民権を与えて頂きたいと思う。そのためには自転車から十分な税金と自賠責保険を徴収し、更に此までは黙認し或いは看過していた違反走行や信号無視をどんどん摘発すれば良いだろう。又所有者確認証など免許に代わるものを発行し、頻発する自転車の盗難防止対策も必要ではないか。
然し此等の施策も警察の慢性的な人手不足の解消と交通課が警察内部で掃き溜めのような部署であることを払拭しないとならず前途は多難だと思われる。幸い世の中は不景気で失業者が溢れているから現在行われている駐禁摘発アルバイトのように民間人を嘱託採用し自転車の違反専門担当員を設けたらどうだろうか、きっと違反は激減するに違いないし、自動車事故の誘発も減るに違いない。
先週の常用漢字表外読みの答え
相手の気持ちを(慮る) (おもんぱかる)でした
今週の常用漢字表外読みの問題
(枢)を開けて部屋に入る
こんな難しい字が常用漢字だなんて:-) 誰が決めたのかなあ
相続した年金保険課税の謎
確定申告期限まで後2週間余となったが、一昨年度から始めた電子申告も2年間の試行錯誤を経て今年は仕事の要領も良くなりスムースに流れて居る。東は西宮から西は加古川まで申告書の提出に行かなくてよくなった分仕事が捗り今年は初年度二年度のチョンボによる再送信も随分減ったようだ(^^)。然し、電子申告にも幾つかのムダがあり所得の内訳書に給与や年金等を記載する欄があるが備考の確定年月欄に年月だけでなく平成まで入力しなければ電子送信エラーになる不都合には閉口する。今更昭和の所得を申告するバカも居ないから平成は省略して差し支えないと思うがこんなアホなソフトを考えた国税庁も国税庁や! 配当金など百銘柄も申告する方があるが、平成を百回も入力するのは苦痛極まりなく手書きの時代には平成など書かなくても受け付けられて居たから是非国税庁に猛省を促したい。それともソフトの作成は昨年半ばであったろうから年末に天皇陛下が崩御され年号が変わることまで考慮の内だったのかな?
ご存じの方も多いと思うが、7年前に長崎県の一税理士が一度相続税の課税対象とされた年金保険金に対し、遺族の年金受領時再度所得税が課せられる矛盾に気付いて国へ取消を求め、一審勝訴の後二審は原告の敗訴となったが、この税理士の執念は凄まじく弁護士の黒衣となって最高裁にまで駆け上って課税の取消を求めた結果、昨年7月最高裁第三小法廷に於いて裁判長は課税処分の全面取り消し国の敗訴を命じる判決を行い財務省並びに国税庁を震撼させたのだった(^^)。
税金の訴訟で国が勝訴する確率は93%と圧倒的に高く、その理由は裁判では正義が勝つなんてことは建前であり死刑囚専門の弁護士は居ても税金専門の弁護士は居ないのが実情である。従って事件を引き受ける弁護士や裁判官に税金の知識が乏しいことと国税庁には訟務官室と謂う訴訟専門部門があり、税金にかけては弁護士も顔負けの連中が多数屯しているので、普段離婚訴訟や交通事故、多重債務で気忙しい弁護士が税金一筋の彼等に勝てる道理がなく我々が五分五分の事件と思って居ても結果を見れば何時も納税者が敗訴して居るため今回の事件は将に特異な事件であり後世に語り継がれると思う。国税庁は慌てふためき今後の法律改正に大童の傍ら、最高裁判決に従って年金所得税の還付請求を受け付ける体勢を敷くこととなった。一税理士の投げ掛けた一石は僅か25600円の還付金に過ぎなかったが、その波紋は大きく過去10年間でナント!20万件300億円もの還付金が発生している。然し還付の門戸が開かれたと謂うもののその還付金の計算の煩雑さは想像を絶する難解なものであり納税者毎に掛金や保険の内容が異なって居るために還付請求のマニュアルが作れず納税者は個々に税務署を訪れては契約内容を説明しやっと還付手続きに辿り着くと謂う牴牾(もど)かしさであり、当の保険会社では何もして呉れずに“税務署で相談して…”と逃げの一手が現実の姿だが、保険会社とて今回の事件では国の共犯者であり、生存者の年金保険も死亡後の年金保険も無差別に源泉徴収した責任は大きく、最高裁の判決後も死亡年金保険の給付に対して漫然と源泉所得税を取り続け、保険金の通知に『還付される可能性があるから税務署で相談して下さい』の書き込みでの逃げは赦されるものではない:-)。
ことの次第を砕いて説明すると、年金保険を相続する際には遺族が年金を受け取る期間等によって年金保険金の額を幾らに評価するかについて相続税法で定められ、例えば10年間で受領する場合は総額の60%が相続税の課税対象とされ20年で受領する場合は年金総額の40%と謂うように相続税の評価額が20%から70%まで細かく決められている。此は年金保険の場合将来の給付に対しては運用益が計算されて居り、一時金で貰うと可成りの額が減額されることを考慮したものである、然し遺族が年金を受領する際には被相続人が負担した保険料に見合う額を控除した部分に対し此を所得と見做してしっかりと10%の源泉徴収が行われて居り、更にその年金の年額に対して確定申告義務が負わされていた。つまり20%から70%で評価されて相続財産とされたものは最早相続人の所有資産であり乍らそれをお金に換えようとしたとき“所得税を払え”と待ったが掛かるのはどうなんや、早い話、相続開始時に被相続人が有していた売掛金や貸付金の債権を相続税の対象にしながらも相続人がその債権を回収したらもう一度所得税を払えとは、明らかに二重課税と違うんか!此が今回の訴訟提起の論点だった。
私は此まで50年近く税理士を務め200件以上の相続税申告に携わってきたが、不幸にして年金保険には一度も遭遇したことがなく今回の事件を知って“さもありなん”と合点したが、つい先日懇意な知人から相談されて奇しくもこの年金保険事件に巡り逢うこととなった(;;)。その年金は最高裁判決と同じ22年の相続に対する年金保険だったが、先ず保険会社からの通知には冒頭『“重要”所得税が還付される可能性があります』と書かれ、裏面には再度『所得税還付の可能性がありますので最寄りの税務署までご連絡下さい』と注記されて居た。通常の個人年金には機械的に収入金額、必要経費、源泉所得税が羅列されて居り申告手続きは誰にも容易であるが、税務署云々…この物々しさには保険会社の当惑が感じられ仰天した(;;)。申告に際し判決直後でもあり還付金の計算にまごつき新設された基本通達を読み解して漸く正解に到ったかと思うが自信は80%しかない(;;)。到底電子申告で対応できるものではなかった。国税庁の永年に亘る勘違いが何故起こったのか如何して此まで問題にされなかったのか慮(おもんぱか)るに、現在の相続税が8000万円辺りの高い基礎控除を持つため100人に4人位しか課税されない仕組みにあることにはたと気付き、残る96人若しくは99人余が相続税とは無縁であるため殆どの人が所得税の課税に疑問の余地を抱かなかったことと、今回の原告も相続税を1円も払ってなかったことを被告の国側から裁判で再三強調されたことで良く分かるが、国税庁もたった4人(それも財産に年金保険がある可能性は更に10%以下だ!)のために96人から所得税を取りはぐれるのは無念だと考え、自家撞着を放置していたのが今回暴かれたのだと思う。所得税と相続税は棲む世界が違うために二重課税と思しきものが数多く存在するが、我々税理士でさえ合点が行かぬものが結構多く、況して税に不案内な人達が不審に思われることは当然だと思う。国税庁では本年4月からの相続税の改正で基礎控除を激減させ納税者が此までの4倍以上に増えることでもあり、この事件を契機に所得税と相続税の垣根を取っ払ったらどうだろうか。財産を相続して相続税が掛かる人が財産の内1000万円と評価された土地を相続税納付のため売ったら税務署から“相続税と所得税は次元が違う、取得価額が不明なら買値は50万円であり950万円の譲渡所得を申告せよ”と税務署に言われたら誰だって怒るだろう:-)。本来税金と謂うものは誰もが納得できるシンプルなものであるべきだ。“所得税と相続税は法律が違う?”笑わせるな!
年金保険事件に興味のある方は訴を提起した長崎の税理士江崎鶴男著清文社『間違ごうとっとは正さんといかんたい!』をお読み下さい。
先週の常用漢字表外読みの答え
(疾う)に帰られました。(とう)
今週の常用漢字表外読みの問題
権力に(抗う) ヒント 送り仮名共に4字です。
非嫡出子の相続分は憲法違反だ!
愈々梅雨が明けて酷暑の到来となりました。初夏に購入したコオロギが今年は少しも卵が孵らないので、追加のコオロギを買いに尻池のペットショップまで行った折に聴いてみたのですがお店からは意外な答が返ってきましたよ。
コオロギは中国かベトナムの方に飼育基地があってそこから何軒か仲介業者を通して輸入されるそうですが、最近コオロギも近親結婚が続いて、DNAに変化が生じ子供が生まれ難くなる傾向が強く輸入元でも困っているとか…(;;)彼等は一度に数百匹も孵りますから殆どが兄弟姉妹であり、他の地域に棲息するコオロギを捕獲して血を薄くせねばなりませんが、飼育基地の方ではそんな知識を有する者も居ないらしくて対策が立てられず数が減って値段が上がり放しだそうです(;;)お陰でうちでもあれだけ沢山生まれて困っていたのが嘘のようです。普通買ってきてから約1週間で卵を産んで直ぐに孵って居ましたから今日で丁度1週間目であり、今度も孵らない可能性が高くなりました(;;)。
僅か1週間の間にうちの叢にはこんなにも“ヒルガオ”が咲き誇るようになりました。雨上がりの灼熱の太陽の恵みのお陰だと思います(^^)。こんなに綺麗な花なのに何故かタネが出来ないため花が終わった後、根を掘り起こして移植することで増やせますが、何とも面倒な作業でありついサボっていると、このような叢になってしまいます(;;)。今年は僥倖を期待してコーロギを100匹放してやりました。ひょっとして叢から第二世が誕生することを期待していますが、叢にはトカゲや蛙にキリギリス(叢で孵化したのが20日鳴き始めました(^0^))まで沢山棲息していますから、彼等のご馳走にされるかも知れませんがそれはそれで自然の営みだと思って受け入れることにしましょうか。
今日も又昼食は待たされることのない松屋のカレーに致しました。何時もと少し違って客が多く私の座った席の隣には既に牛丼の食事を終った若い女性3名(スーツから不動産関係の営業かと見ました)が脂肪消化のためのお喋りの真最中でありましたが、食べながら彼女達の会話を聞くともなく聞いていると、言葉使いから30歳位のキャリアウーマンの上司と若い二人が部下のようでした。話題は何処からどうなったのか分かりませんが何でもベッドシーツがどうとか口角泡を飛ばしての激論であり食事のBGMと思って暇潰しにそれとなく聞いて居ると、上司の女性はベッドカバーの上に直接寝ていると言い、部下の二人はその上にシーツを敷いていると主張していました。“どうして?どうして?ベッドカバーが有るのにシーツを掛けなきゃならないの?”と標準語に変えて話しているつもりの関西弁が上司から発せられ、洗濯は?との部下からの問いに“偶にしてるわよ”すると部下達は口を揃えて“私は彼が来る日シーツを洗濯して置くんです”(成る程此が言いたくて上司をシーツの話題に引き摺り込んだのか!)この時の上司の顔を私は気の毒で正視できませんでした。私は主婦ではないので定かな知識を持ち合わせませんが、ベッドカバーはベッドを包(くる)んでファスナーで留めてあるもので、シーツは春夏秋冬時季に応じたもの(例えば此からなら麻のシーツを)をベッドカバー上に敷くものだと考えていましたが、畳の部屋の和蒲団や洋室ベッドの洋蒲団などベッドカバーも異なって居るでしょうから実の処はどうなんでしょうか。けれど彼の日だけシーツを敷くのも省エネで悪くありませんよね。(違った彼には違ったシーツが用意されていたりして…(^^))部下達は二人ともブスであり、何時も独り寝の上司が一番可愛くてチャーミングだと私は思ったのですが、気の強そうな処が草食動物である軟弱な男どもに敬遠されたのかな?
日曜日気怠い昼下がりの出来事でありました(;;)。
愈々近く立法の怠慢が裁かれることになりました。最高裁小法廷から大法廷に場所替えして最高裁判官15名が一堂に会しての憲法違反を訊う訴訟は、法的に結婚していない両親から生まれた婚外子(非嫡出子)の相続分に対して長く門戸を閉ざしてきた立法府に対して此が憲法違反であることを白日の下に曝すことになりそうです。
お父さんの財産は奥さんと子供のものであることにだれも異論があろう筈もありませんが、現在の民法第900条に於いて『非嫡出子の相続分は嫡出子の相続分の2分の1とする』の一文が法の下の平等を定めた憲法に違反するかどうか争われている裁判であり愈々近く最高裁大法廷が行われます。この裁判は既に95年に行われ10対5で少数派が敗れており貴重な判例として残されましたから判例第一主義の我が国に於いて非嫡子の相続分については争われる余地を残して居ないにも関わらず再度同じ事件が蒸し返されたと謂うことは、如何に民法900条が不条理なものであるかを物語っており、お母さんがお父さんの籍に入れて貰えなかったと謂うだけの理由でその子の相続分が半分になるのは如何様にも訝しく、全く理解に苦しむ法律です。前回の判断でも合憲論者の中にも違権論者が多く、然し違権とすることでそれまでの数多の相続に混乱を蒸し返す可能性を顧慮して合憲に廻った判事が多かったと聞きますから実際には全員が違権論者なのかも知れません。果たしてどんな判決が齎されることでしょうか、“家族制度が崩れる”とか“不倫を助長する”など場違いな理論は笑止です。私は全員一致で違権判決が出されるものと確信して居ります。
違権と言えば、私は奥さんの相続分が婚姻期間の長短に拘わらず1/2なのはおかしいと思っています。結婚3日で亭主が頓死しても奥さんが50%の遺産相続は取りすぎであって、先妻の子供の年齢など考慮して奥さんの相続分を別個に決めるべきだと考えて居ります。
フランスでのエビアンマスターズに出場中の橫峯さくら選手は初日から調子が上がらず予選通過がやっとの状態でしたから多くは期待できないようです(;;)。
先週の誤字訂正の答
“食事療法は食餌療法でした。”
好評につき引き続いて誤字訂正問題を出題します.正答は来週となります。
問題
『上司の面前では賢まって指示を受けて居るが蔭では傍若無人の行動が多い』
総務省からの電話
5月も半ばとなり日増しに日射しが強くなって参りました。日によって早朝の寒暖の差が激しく体調の維持に気を使います。庭のビオトープでは昼間メダカ達の動きが活発となり、食欲も朝昼晩5食と先月に比べ随分旺盛となりましたから間もなく卵を産んでくれるものと期待しております(^^)。昨秋生まれたメダカの赤ちゃんも成魚の3分の1程度にまで成長しました(^^)。
このビオトープは事務所の南側の庭にあって愚娘と孫達が4年前に協力して作ったのですが、その後彼女達はビオトープを作ったことなどすっかり忘れたらしく私独りが池のお守りをして居り、餌遣りだけでなく循環ポンプの掃除も暖かくなってから週一回は欠かせず、藻が詰まっての修理やらアオコの退治など結構大変です。然しメダカ達が遊んでいる姿は見飽きぬものでじっと眺めていると彼等にも臆病な奴や人の気配を気にしない大胆な奴と性格が色々あるのに愕かされます。食事が済むと眠気がするのか図々しく藻に乗っかって昼寝する奴まで居ますから微笑ましいですよ(^^)。此のビオトープの住民はメダカ(緋メダカが約50匹と黒メダカが20匹程それにモツゴや川端モロコが少々)達で、金魚は直ぐに大きくなってメダカを食べるので隣にある自宅の池に鰻やザリガニ達と棲んで居ます。難を言えば冬眠から醒めた蛙がケロケロ鳴きながら結構メダカを食べて居るようなので補充が大変です(;;)。
先日昼食に町に出て何時もの松屋へ入ったら“トマトカレー”なる不思議なものが売り出され290円と廉価なので、好奇心と欲と二人連れで食して見ましたが、トマト味で酸っぱいカレーなど食べられものでなく、350円のカレーにして置けば良かったと後悔しましたが、後の祭りであり、これを“1円惜しみの銭失い“とでも謂うのでしょうか(;;)
松屋と謂えば吉野家にすき家ですが、牛丼大手の吉野家がライバル達の出現に苦戦しています。彼等から超安値値下げ攻勢を掛けられ1月に期間限定の値引きキャンペーンを実施しましたが顧客離れを食い止められずに2月決算では史上初90億円の赤字を計上することとなりました(;;)。1899年創業と珍しく古い歴史を持つ外食産業ですが、古いが故に駅前に店舗が集中し過ぎ郊外型のファミレス式でない処をすき家(1982年創業)に突かれ、08年遂に店舗数第一位の座を譲ることとなりました。吉野家の店舗はどう見ても柄が良いとは言えず丸椅子のカウンターでは家族団欒の雰囲気ではなく営業マンが仕事の寸暇を惜しんで牛丼を掻き込むイメージなど強くその辺がメニュー多彩のすき家に家族ぐるみ顧客を取り込まれ、先を越された原因と見ました。単品商品の商いは季節に左右されず売れ残りの心配がなく利益率が高いものですが、1900年以前の創業では外食産業と謂っても弁当屋の代りのようなものだったでしょうから休祭日に家族が食事に来店するなど想定しなかった処に吉野家の油断があったものと思われます。世の中は日日の進歩が絶えませんから、時代の流れに取り残された企業は吉野家に限らず淘汰される運命にあるのが最近の激動社会の風潮です。愕くべきは生き残りを賭けてライバル同士が合併したあのコニカミノルタが今回カメラやフイルムから全面撤退して有機EL証明など新しい事業で再出発しようとしていますが、それではあの合併は何だったのか!の思いがしますが、其処まで180度Uターンしないと生き残れないなんて世の中ナント!恐ろしい時代となりましたね。
誰もがポケットに忍ばせ、或いは片手で持ち歩いて居る携帯だって、アップル社iFhoneの上陸で何時淘汰されるやも知れません。NTTドコモのスマートフォン事業推進室長も鎖国を死守している我が国の携帯市場がiFhoneやiPadの登場で開国の刻を迎えるのではないかと憂いていられますが、ドコモなど基を糾せば電電公社であり官僚であったため封鎖的な風土に存在し、恰も鎖国により滅亡を早めた徳川幕府を彷彿させますよね。時の流れは急激であり、我々はゆっくりと大河の如く流れる古き時代から突如奔流に押し流される時代の到来を迎えようとして居ることを肝に銘ぜねばならないでしょう(;;)。
先日小生の事務所に総務省から電話がありました。聞き慣れぬ電話の殆どは商品の売り込みや商品取引の勧誘更には別荘の分譲など私如き貧乏人に無縁のものであり、職員に言って小職不在と謂うことでお断りさせているのですが、総務省直々とあっては居留守も使えず恐る恐る電話に出たのですが、用件は何の事はない得意先であるS社が昭和30年代に厚生年金に加入していたかどうかの確認でありました。当時S社に勤めていた女性が自身の年金加入期間についての申し立てを1年ほど前に社会保険事務所にされたのが原因らしく、当初はS社へ連絡が入ったのですが、S社は経営者が代替わり(昭和30年代なら2代前)していて事情に疎く、昔のことなら税理士が全て知っていると言ったために答弁者としてうちに白羽の矢が立ったものでありましたが、総務省では当時からS社が会社組織になっていたことまで調べていて、会社なら健康保険に入っていた筈だから当然に厚生年金も加入していたのではないかと疑いが持たれ、確認の申し出をした女性の裏付けを取りに動かれた様子でありました。此が厚労省からの電話なら不思議でも何でもないのですが何で総務省が…?と会話中疑念が過(よぎ)りましたが、厚労省では身内の恥と隠蔽される危惧が有るところから総務省に調査機関が移管されたものと瞬時に拝察したのでした(^^)。総務省の疑問に対する小生の回答は当時政府管掌保険(所謂社会保険)も零細中小企業には現在同様充分普及してなく、大会社は組合健保を創設できましたが、中小零細企業は病気に備えて自分達で同業者国民健康保険組合を作り、そこで国民健康保険を処理して居ました。当時国民年金制度は未だ創設(1961年創設)されて居らず、S社が国民健康保険組合を通じての情報から社会保険事務所の慫慂を受けて厚生年金に加入されたのは阪神大震災の直後であってそれまでは社長以下全員が各自国民年金を掛けて居られたことは当時の年末調整関係書類により明白です。社会保険事務所と国民健康保険組合とは無縁のため、厚生年金については宙ぶらりんとなっていたことが事件の発端であり、加入期間の問い合わせをされた女性は当時の給与から税金以外に国民健康保険が控除されていたことが厚生年金の控除も含まれていると思い違いをされて居たのでしょう。此等は全て加入義務者を探索する意思など全く持たずに加入手続きに来たら入れて遣っても良いと謂う、待ちの姿勢を崩さなかった社会保険事務所の職務怠慢が原因であり、病気の保険さえ担保されれば高い厚生年金など掛けたい人は今と違って誰も居ず、加入している人でも寿退社後さっさと厚生年金を解約してお小遣いにするのが通例でした。余談ではありますが、小生の愚妻も結婚時に勤務先での厚生年金を解約して洋服など買っていましたが、今になって私が解約を言い出さなかったら貰える年金がメチャ損したのではないかと詰(なじ)られて困っています(;;)が、50年も前である当時は厚生年金は税金と同じく盗られ損が常識だったのです。厚生年金が加入の勧誘に重い腰を上げたのは、高齢化社会の到来と共に年金受給者が増加すると思われた平成の初期であり、大きな団体では従業員を医師国保や歯科医師国保で対応していた日本医師会、日本歯科医師会辺りが、当時の厚生省としては管轄下であったために直撃砲を受け医師会等の指導の下にそれまで従業員は国民年金加入であったのが急遽厚生年金に切り替えられたのでした。話は横に逸れてしまいましたが、現在でも厚生年金未加入の企業は5万とあり、年金機構が国税庁と情報交換すれば容易に判明できるものができないでいるのは我が国独自の縦割り行政の弊害であり歪(ひづ)みでありましょう。このことも総務省に言ってやりましたが、彼等とて財務省ではないので手に下しようがないようです(;;)文中5万と書いたのは言葉の綾であり、実際には10万社はあるでしょう(;;)
社保事務所を訪れられた女性にはS社の厚生年金についてお気の毒ですが,貴女のような方は世の中にそれこそ5万と居られます。加入の義務を知らされなかった会社の落ち度を咎めないで折角できた制度の上に胡座(あぐら)を掻いて高給を貪り、厚生年金の普及に努力を怠った社会保険庁(現日本年金機構)の連中を怨んで下さい。
今週の女子プロゴルフは九州福岡県で行われ、橫峯さくら選手が韓国台湾3選手の追撃を躱し68の好スコアで今季初優勝致しました(^0^)/。匆々韓国ブタなど外人に賞金を稼がれて堪るか!
乙女の酔っぱらい
先週の16日から正式な確定申告が始まり、例年有名タレントなどが一番乗りで申告書を提出する様子がTVなどで報道されますが、今年は例年と異なり毎日新聞は東レの女子バレー日本代表大山選手等が東レ滋賀事業所でネット上のe-TAXを利用して申告する様子を掲載し、日経は京都競馬場で武幸四郎騎手等が矢張りe-TAXで申告する様をそれぞれ写真入りで報じました。昔のようにもう税務署での申告風景が載せられなくなりましたから、税務署には来ずにネットを利用して自宅などから申告せよとの国税庁の意向が強く働いているようです。正式な確定申告と言ったのは、実際には1月半ばより確定申告は始まっており税務署では建前として還付申告のみを前倒しして受理すると言っていますが、それでは税金を納付する人は2月16日以降でなければ申告が受け付けられないのかと謂う疑問が湧きますが、そんなことはなく昔々確定申告を2月16日から3月15日までの1ヶ月間と定めた法律が作られた儘改正されて居ないためであって、それ以前に申告納付しても一向に差し支えありません。昔確定申告は税金を払うためのものであって還付申告などなく医療費控除などが出来るようになったのもここ40年くらい前だったし、その頃は誰も医療費は子供の小遣い程度の僅少な額でしたから10万円以上など想像を絶する金額であり、医療費控除をする方など100人に一人あるかないかが実情でありましたから老齢者の高齢化と共に此だけ医療費が高騰した近年確定申告は義務であると同時に権利でもあることが昨今の風潮になったと言えるでしょうか。今や税務署は病気を抱えるお年寄りにとっては“お助け処”となりましたね(^^)
“やくみつる”と謂えば著名な漫画家です、然しゴーマニズムで売り出した右翼の小林よしのりとは全く違ったキャラであり、嘗ては30年前不正な手段で巨人入りした江川卓を徹底的に糺弾し、最近ではボクシングの亀田三兄弟の父亀田史郎を相手にテレビ討論で喧嘩寸前の論争をしたタカ派であって、ほんわかムードがイメージの漫画家としては異色と謂える人種の一人です。一方では漢字ブームの中を飛び抜けた博学で漢字検定1級合格の宮崎美子などをそれこそ鎧袖一触ですから凄いですね。此だけの識字率はこの人漫画家の前は物書きが本職だったように思われます。そのやくみつる氏が自民党の機関誌“自由民主”に投稿され先週掲載された、と毎日新聞が報じました。
『先の総選挙の投票終了時点で自民党の波乱の生涯は閉じられた。長年の失政のツケを払わされて汲々としている民主党を自民党に攻める資格はない』などと余りにも辛口の批判でありましたが、よくこのような悪口三昧を自民党本部が掲載を赦したものだと感心致しましたが、自民党幹部が知れば登載される余地のない文面ですから、機関誌の編集長が独断で自民党の腐敗と凋落を憂いての決断であったでしょうか。けれど何と言っても機関誌ですから、提灯記事を載せるのが建前であり、此の記事を読まされる党員達はどうしたら良いのでしょうね。処で投稿文の中で気になる箇所が有り“攻める”は如何に考えても“責める”の誤りだと思うのですが、漢字の神様である“やくみつる”が間違う道理がなく、機関誌の誤植か転載した毎日新聞が誤ったのかどちらかだと思います。何方か自民党員で機関誌をお読みの方はご確認頂けませんか。きっと機関誌が間違っていると思いますよ。ひょっとして毎日新聞だったりして…(;;)
先日の新聞で6段抜きの見出しで『 “春”運んだトラック』とあり、埼玉県の女子中学生が先月17日に行われる石川県輪島市の高校推薦入学試験を受験するために母親と会場に向かう途中16日夜の11時半乗り換え予定の長岡駅で、在来線の夜行列車が激しい吹雪で立ち往生して来ず、試験を諦めかけた娘を母親が励まして親子共に長岡駅から真っ暗な吹雪の中を深夜の国道8号線を歩いて西に向かい、傘を振り回して通りかかる車に必死の思いでヒッチハイクの合図をしましたガアメリカと違って日本ではヒッチハイクの習慣が余りなく2時間半歩いて午前4時半に漸くガソリンスタンドに辿り着き給油しているトラックの男性に声を掛けて乗せて貰い、幸い此の親切な運転手は8号線から迂回して輪島まで走ってくれて試験開始10分前に試験場に到着したそうです(^^)。一見よくある美談と片付けられそうな話題でありますが、私は此の出来事に大きな疑問を三つ持ちました。一つは滑り止めでもない推薦入学に夜行列車で試験当日の朝試験場に到着する計画の無謀さでありました。交通事情は希有なケースとしても大切な試験に夜行列車とは徹夜明けに試験場に赴くようなものであり、幾ら若いとは謂え心身共に疲労した直後の試験は思考能力の減退は避けられず、どんな事情があったか知りませんが百里も離れた場所へ行くには前日到着が常識でありこの母娘の考えにはどうしても同感できません。二つ目は国道でのヒッチハイクです。此は外国映画の見過ぎであり偶々良い運転手に巡り会ったから良かったものの、大型トラックの長距離便は狼たちも混じっている世界ですから、女性のヒッチハイクなど論外であり、一つ違えば母娘共に彼等(長距離便は二人乗車が多く交代要員は後部の寝台で寝ています)の毒牙に掛けられ、ボロ屑のように道端に投げ捨てられるのがオチではなかったでしょうか(;;)。最後はわざわざ輪島まで遠回りして送ってくれた運転手さんの住所などを聞かずに別れたことです。かれは“よこやま”と名乗っただけで連絡先は教えてもらえなかったそうですが、教えて貰えなくともトラックのナンバーとトラックの荷台に附された会社名などをメモしておけば警察で容易に判明した筈でしたから、此また仁義に悖(もと)る行為でしたね。この中学生この日の試験で作文の問題が偶々“私が感動したこと”であったため、前夜からの出来事を懸命に書き上げ、後日合格通知が届いたそうですが、此の母娘は“よこやま”さんに合格のお礼ができなかったことが悔やまれるそうです。
お礼は人の倫(みち)であり、試験の当落でするものではなかろうが!
先週東京の中央線高円寺駅で夜9時過ぎに20歳の女性が酒に酔って正体がなくふらふらと線路に転落し、近くに居た若い男性が助けだそうとしましたが、女性が意識を失って居り電車の接近で已むなく女性をレールの中央に寝かせ自身はホーム下に待避したため事なきを得たそうです。車体の最下部と線路の間は30センチしかなく、スリムな人でないと引っ掛かって助からない処でした。女性は“気が付いたら電車が頭上にあった”と話しましたから意識がなかったのと肥えていなかったことが幸いしましたね。助けようとした男性は無我夢中で何も分からなかったと話したそうですが、この男性24歳の社会福祉法人の職員でありJR東日本では感謝状を贈ったとか…(^^)新聞の写真では冴えないヤッケ姿の草食系と見受けましたが、九死に一生を得て可惜(あたら)二十歳の花を散らさずに済んだ此の呑べえ女性より今後携帯などで交際を迫られて当分辟易されるのではないでしょうか(^^)此の女性20歳になって居て良かったですね(^^)19歳ならきっと警察へ連行されたと思いますよ(;;)
それにしても世の中も変わりました。昔なら酔っぱらってホームから転落するのは男性と決まって居たのですが…(;;)妙齢の乙女とは愕きですね、きっと未だ自分の酒量の限度が分からない儘に飲み、駅の階段を駆け上がったことで急に酔いが回ったものでしょう(;;)
連日1円での攻防が続いていたJALの株が遂に19日金曜日後場の引け寸前に抽選で約2760万株の商いが1円で成立し、後は8530万株の不運な売り玉が取り残されましたが20日付けで会社更生法適用となり無償減資は必至であり、JAL株券は遂に紙屑となりました(;;)。大半の株主はとっくに売っていますから、残された玉は1円買いの2円売り狙いの欲ボケ連中ばかりだったことでしょう(^^)。
先週の答え
(陳)ねた子供 (捻)った問題 紙を(撚)る
“陳ねた子供”は難問でしたね、準一級の出題です。
ブログの愛読者からの問題の答は“財布を(掏る)”が正解でした。難しい一級の配当漢字ですが(掏摸)と言う言葉で思い出されることでしょう。
今週の問題
鯨が潮を(ふ)く 机の上を(ふ)く 瓦で屋根を(ふ)く
自分の家を忘れた男
先週10日の水曜日は毎年恒例の確定申告の無料相談会場での当番の日に当たりました。生憎小雨混じりの霧の深い日で早朝より浜風の吹き付ける垂水漁港水産会館では、寒空の中を三々五々申告に来られる方々は沢山の医療費領収書を抱えた年金所得者が殆どであり、相談会場では税務署の推進するパソコンコーナーなどは当然に年配者に人気が無くがら空きであり(;;)、殆どの方が税理士の申告指導や検算を望まれましたから、税理士コーナーは私を含め当番の8名全員が一服する間もなく多忙を極め疲労困憊の一日でありました(;;)。
当番税理士1番乗りとばかり霧雨の中を8時半に相談会場に到着しましたが、今年は昨年と違って雨のため入口が開けられ階段で待つ人はありませんでしたが、会場の踊り場では早くも数十人のお年寄りの方が所謂“フォーク並び”待って居られました。私がその間を掻き分けて中に入ろうとするとお年寄りの一人から“皆並んで待っているやで(>_<)”と制止の声が掛かり、咎めの視線が全員から私に突き刺さって居るのを知って慌て“私は税理士です”と言うと“すんまへん、すんまへん”と皆大笑いでした(^^)。待っている方々にはきっと税理士はスーツ姿で若い人だとの先入観があり、きっと私の歳格好とジャケット姿から、こいつは年金申告者に違いないと確信されたものでしょう(;;)。
開始間際に税務署の会場担当者から氏名と登録番号を記入するよう求められましたが、私が記入した登録番号は14809番です。他の税理士は全員若くて二回り以上歳下のようであり登録番号7万以上、中には11万台の税理士も居られ世代交代の時期が近づいていることをまざまざと知らされ寂寞とした気持ちになりましたが、来年は私も生きていれば税理士会の老年者(75歳以上)の仲間入りとなって無料相談会場への奉仕が免除されることとなります。この歳まで私と変わらぬ世代の方の確定申告のお手伝いが出来たことを内心誇らしく思いましたが、流石に当番が本年限りになると思うと夕刻相談会場を後にするとき少しだけ感傷的な気分になりました(;;)。
毎年のことですが申告相談者の中には例によってお気の毒な方が多く、私の前に座られた81歳のお年寄りは決して多いとは言えない年金収入で昭和30年生まれと35年生まれの子供の扶養家族を記入され奥様は亡くなられて居て3人家族であり、理由を聞くと“子供達はリストラされてから働くところがなく私の年金に頼っています”と言われ、破綻した雇用に喘ぐ今の日本経済の惨状を垣間見た思いでありました(;;)。聞くことを憚られましたが、息子さん達は失業した途端に奥さんから将来を見切られて逃げ出され已むなく親元に戻られたものでしょうか(;;)。50歳ともなれば女性は兎も角男性の場合過去の職歴や矜恃が邪魔をして世間体もあり、潰しが利かず3Kの仕事などとてもプライドが赦しませんから65歳からの年金を待って老い先短い親の細い臑を囓ることになっては当人達も情けなく悲しいでしょうね(;;)。
昨年5月享年84歳で黄泉路に旅立たれ異能棋士として知られた日本棋院名誉棋聖藤沢秀行先生のお孫さんの里菜ちゃん小学5年生(11歳6ケ月)が先日晴れて日本棋院の初段に入段し此までの入段記録(11歳と9ケ月)を42年振りに塗り替える快挙でありました。囲碁のプロ棋士初段になることは東大の医学部に入るより難しいと言われており、この少女は隔世遺伝の典型的なケースであり、泉下の秀行先生もさぞや喜んで居られることでしょう(^^)。
秀行先生と謂えば品行方正謹厳居士が常識の棋士の中で破天荒でハチャメチャな行動は余りにも有名であり、私生活では飲む、打つ、買う、の三拍子揃った強者であり、数億円の借金をして暴力団が押し掛けたり、自宅が競売に掛けられたりなどは日常茶飯事であり、競輪で一点買い250万円が惜しくも外れ競輪場で観戦していたときに金網を強く握りすぎて菱形にひしゃげてしまい、「秀行引き寄せの金網」としてその競輪場の名所になったなどの逸話や、又、お妾さんの家に入り浸り、用事で帰るときに自宅の場所を忘れて奥さんに電話で自宅のある場所を尋ねた話など逸話は数えきれません(^^)。
義兄弟の弟の当たる将棋の名誉棋聖米長邦雄の奥さんが秀行先生の奥さんを訪ねられ、『うちの主人は週に5日も帰ってこないのですが』と相談された処、奥さんは『うちなど3年も帰りませんでした』と答えたと謂うエピソードも又有名です(^^)。こんな風に書くとまるで無頼な性格破綻者のように思われそうですが、囲碁に対する感性と情熱は他の棋士の比ではなく、亡くなる前年まで年2回行われた秀行合宿には多くの若い棋士達が師の薫陶を受けるために馳せ参じたものです。現在では我が国が劣勢となり、中国の囲碁界が隆盛となったのは秀行先生が指導に訪中されたためであって、当時の中国最高実力者トウ小平氏と会談したのは我が国では総理大臣以外には秀行先生位であったでしょう。先生の放蕩無頼にしても一芸に秀でた人は何処か常識人とまるで違った一面があり、その違ったところが芸の肥やしとなって居たのではないでしょうか。今日はお孫さんの入段を機会として坂田三吉を遙かに上回る秀行先生の豪傑振りを聞いて頂きました。
“秀行先生の名言集”
女流棋士と謂えば先週高校三年生のプロ棋士里見香奈さん(四段)が41歳の清水市代名人に対し5番勝負に3連勝して史上最年少の女流名人の誕生となりました(^^)。彼女は島根県出雲市の県立大社高校の3年生で“出雲の稲妻”と呼ばれ劣勢の勝負を跳ね返すことで定評がありますが、今回も負け勝負から乾坤一擲の勝負手が効を奏し名人位を奪取しました(^^)。将棋は日本の国技ですから大一番の場合囲碁や百人一首同様羽織袴和装での対戦となりますが、彼女は一貫して制服姿での対局は初々しくて凛々しく来年の防衛戦では愈々制服ともお別れとなりますが、清々しい和服姿の登場が待たれますね(^^)。
彼女は昨年1月第40期新人王戦で男子プロ稲葉陽4段を破り、女流棋士が公式戦で男性棋士に勝つ史上最年少記録を大幅に更新(16歳10ヶ月)し、又男子プロ棋士と2戦目での勝利は史上最速記録だそうです。 一般的に将棋の場合女流棋士の実力のレベルは低く、入団時の実力が男子の5級位と謂われ、先ず男子プロには平手(対等)ではまず勝てないのが通説でありましたが囲碁界同様、男子を脅かす女性の登場は社会全般の風潮でありましょうか。男性は益々影が薄くなって来ましたね(;;)22世紀には囲碁将棋ともに男性を破った女性が名人だったりして…(;;)
全国100ケ所の“恋人の聖地”に選ばれた香川県の宇多津町でバレンタインデーの今日2月14日“恋活(恋人探し活動)パ-ティー”が初めて開かれるとか…(^^)宇多津町の商工会青年会が主催し、男女各20名が散歩や食事で一緒にひとときを過ごしカップルの誕生を目指すそうですが、不思議なことに女性の反響ばかり大きくて、男性の応募は半数にも満たぬそうです(;;)常識的に考えて女性の数が足らずに世話役の苦労が絶えぬ筈なのに、こんな処まで男子の草食化が進んでいるとはいやはや愕きました(;;)。
熟(つらつら)考えるに女性の参加者の本音は恋活などではなく遊び心であって、どんなバカ面をした男が来るのかと単なる興味本位の応募であり、男性の方はその辺を先読みして尻込みしたため参加者不足になったのではなかったと考えました(;;)
両親からの過保護な生活がダメ男を量産し、結婚願望が強くても断られるのが怖くて女性に告白できない軟弱な男性が世の中多くなったことは、我々“俺に附いてこい”世代には歯痒い限りです。世の若者共よ、土俵に上がらずして相撲に勝てるか!
先週の答え
嬉しい知らせ 愁いを帯びる 後顧の憂い
今週の問題
(ひ)ねた子供 (ひね)った問題 紙を(ひね)る
ブログの愛読者から先月の“胡麻を擂る”に関連して“財布を(する)”と謂う問題を頂戴しました。皆様お分かりですか?
朝青龍は潔いか?
天気は良いけど寒いお毎日が続きますが、皆様お元気ですか?
今年は此まで何十年間も続いていた確定申告書等の送付が電子申告実施と共に送られなくなったため事務所の片隅に雑然と山積された申告書の用紙が何処にも見当たらず、何か物寂しく気が抜けたような気分でイマイチ仕事に身が入らず、関与先の方々もあの書類の到着を待って申告資料の準備のための緊張感を高めて居られたようで馴れるまで暫し年月を要することでしょう(;;)。
今日はお馴染みのEさんから送られてきた“中秋の名月”ならぬ“中冬の名月”をご紹介しましょう。2月2日マイナス2度の菊水山から払暁の荘厳な風景です。お月様と山と街の灯りが調和して一幅の絵になって居ます。
『冬の月 寂寞として 高きかな』
俳人高浜虚子の弟子であった日野草城(1901-1956)の名句ですが、きっと此の写真のような月を眺めて詠われたものと思われます。丁度私が生まれた頃の作品でしょうが、きっとその頃は大気も清浄で今ずっと月は高く見えたことでしょう(^^)。
『見えぬ眼の方の眼鏡の玉も拭く』
同じく日野草城の句ですが、現在の私のことを詠われているようで此の俳人が好きになりました(^^)。拭いたところで何も変わらないのに、つい見えて居たときの倣わしとは謂えは悲しいものです(;;)。
JALの株式が遂に先週1円台に突入しました。あと2週間で上場廃止となりますから最早命運が尽きた感じですが、先々週まで小生連日10万株1円の指し値で買注文を出して居ましたが出来ず、先週になってからはマネーゲームが加熱し1円の買い玉と2円の売り玉がそれぞれ27億株以上も登場してくる始末、出来高が一日高々5000万株程度ですから僅か?10万株など買える道理も無く、若し買えても残り日数を考えれば2円での手仕舞いは不可能と判断し先週から撤退致しました(;;)。
偶然とは謂え現在JALの発行済み株式総数が約27億株ですからJAL株主全員が売りに出ているように思えますが、1円の利鞘を狙って信用取引の売り玉も少なくないことでしょう(;;)。
思えば此の会社は世界に日本を誇示するために日の丸を背負い国を象徴するものとして設立されたものであり、潰れることなど到底想像もつかぬことでありましたが、実態は霞ヶ関から飛行機のことも経営のことも何も分からぬ無能な役人が次から次と大量に天下りし散々食い物にした挙げ句がこのような惨状を呈することとなったのです。
“宴の後”と謂うものは寂しいものですが、運輸官僚達OBの“宴の後”が現在のJALの姿だなんて義憤に駆られますよね(>_<)。
愈々高校大学の受験シーズンが到来しました。最近は少子化の影響もあって学校側も推薦入学で対抗しようとして居ますが、私は世の若人達に学校推薦など安易な道を選ぶことなく、失敗することを懼れず受験にチャレンジして頂きたいと願って居ます。
昨今の弱肉強食の人生行路を歩んで行くためには青年子女挙って受験の試練は絶対に必要であり、自己を陶冶する千載一遇のチャンスを回避するのは不可解極まりないと思います。人の一生には晴れた日ばかりではなく雨あり嵐ありであって、そのための耐久力が是非とも必要であり、受験という節目はその人の生涯に起こるドラマに深く関わって居り、受験失敗の経験が将来のその人にとって有形無形にプラスになることが少なくなく、順風満帆の人生より挫折を織り交ぜた人生の方がその人をより強くし根性のある人間を生み出すのではないかと考えます。最近では親に甘やかされて育った悪影響により、失敗の後悔だけを引き摺って居る軟弱な若者が少なくありませんが、それは自分に負けているのであり、失敗を踏み台とし自身の糧とする貴重なチャンスの女神を捉まえることができなかった敗者と謂うべきでしょう(;;)。
“経験は最高の教師だが月謝が高い”と言ったのはカーライルですが、失敗は最良の教師です。斯く云う私は税理士試験を5回も受験して始めの3回は全部落ちて1科目も合格できませんでしたが、挫折することなく仕事が終わる夜8時より夜半26時まで1日も欠かさず懸命に勉強に努め、27歳にして漸く合格することができましたが、この5年間の経験がそれから現在まで仕事の遂行上襲いかかる幾多の難関を乗り越えるために大きな力を与えてくれたことを今尚甚く感謝して居ります。艱難辛苦爾を玉にす”とは先人の諺語ですが今の若い人達も安易な道を選ばずに、失敗を恐がらずに茨の道を選んで頂きたいと願います。“疵のある林檎は伊達に甘いのではない”と謂う格言もあるそうですよ(^^)。受験生ガンバレ!
暴力沙汰を起こした横綱朝青龍が潔く?引退することになりましたが、その舞台裏には4日木曜日相撲協会理事会の決議で“引退しないと解雇する”と決定されて通告を受けた朝青龍が已むなく引退を選択した経緯が翌日暴露され、昨日の朝刊に“決断しないと解雇だぞ”と五段抜きで掲載されましたが、此ではちっとも潔くなく解雇を懼れて引退届を出したものであり、彼が渋々詰め腹を斬らされたことが良く分かります。ま、此は良いとしておかしなことに同日の“みんなの広場”に不祥事の責任を取った朝青龍の引退は小沢幹事長に比べて潔いと北海道の読者から朝青龍の態度を称賛する投書が掲載されました。“みんなの広場”は各支社で受け付けられて選別され事実の確認作業を経て東京本社に再度送られるため投書から掲載まで通常2週間を要します(小生の投書が登載されたとき毎日新聞大阪支社からの電話で知らされ、事実計2回の掲載は何れも2週間後でありました(;;)。)が今回の朝青龍事件は担当部署が”鉄は熱いうちに打て“とばかりに勇み足をして異例の投稿2日後の掲載となったものですが、チョンボも良いとこでしたね(^^)翌朝になって毎日新聞社主幹は頭を抱えることとなりましたが、新聞も3面記事が今や29面記事となり、各記事が分業化されたたためにこんなことが起こるのでしょう。地方版の記事は別として全国区の記事だけは誰か一人担当者を置いて二律背反箇所のチェックだけはさせるべきではなかったでしょうか(;;)。
先週の答え
柿の実が熟む 生活に倦む 赤ちゃんを産む(娩む) 傷口が膿む
“胡麻を(す)る”は“擂る”でした。難しい字ですね。擂り鉢なんて最近は使わなくなって久しく、私の少年時代には大好物だった“とろろ”ご飯の日が偶にあり、喜んで“とろろ”を擂らされるのは何時も私の役目でした(^^)。
今週の問題
(うれ)しい知らせ (うれ)いを帯びる 後顧の(うれ)い
飼い主訊ねて600キロ
あっと言う間に1月が過ぎ去り、明日からは2月となって愈々確定申告の幕開けとなりますが、お得意先も性格が様々であり、早くに申告資料を持参される方や、幾ら催促しても3月にならぬと腰を上げようとされぬ方もあり、申告事務の進行が私共の思惑通り行くことを祈って居りますが、うちでは昨年度から全面的に移行した電子申告によって税務署へどっさりと申告書や青色決算書などの持参が無くなった分少しは仕事が省力化され楽になったのですが、今年に限って何故か誰からも連絡がなく不思議に思ってお得意先のあちこちへ電話してみたら税務署からは何一つ送って来て居ず、不審に思って先週の木曜日に税務署へ電話したら“昨年電子申告をされた方は20日に認識番号や予定納税額を記載した葉書(3枚折り)を郵送しました”と言うので私自身を含めて関与先誰一人そんなものは届いていない!と抗辯すると暫く待たされた挙げ句が、申し訳ありません、税理士の先生から代理送信された納税者については全て先生の電子申告メールボックスに葉書の内容が送信されていますのでボックスを開けて頂くと受信がお分かりになりますと宣うので、“そんな話は15日の打合会で統括官から聞いていないじゃないか!”と文句を言うと電話の主は私も今始めて上と話をして知りましたと恐縮するではありませんか(>_<)。税務署も電子申告を散々慫慂しながら、あとのフォローはお構いなしとは薄情極まりなしですね。確定申告書の送付は印刷代運賃を含めて少なくとも一人200円以上のコストが掛かる筈ですが、葉書1枚となると50円(団体割引地域割引で30円程度)で済みますがその30円と印刷代すら惜しんでこっそりとメール送信には呆れ果てました。昨年うちの確定申告の件数は100件近くに上りますが税務署はうちだけで2万円程度経費が節減されたことになりますから全国の税理士から代理送信された件数は数百万件、節減された諸費用は数億円に上ることでしょう。電子申告の効用は税務署員の手間だけでなくこんな処にまで及んでいるとは知りませんでした(;;)。そして財務省の役人は民需拡大など綺麗事を並べて置いてその実此を阻碍する狡猾な方法で経費を節減し、その分独立行政法人の補助金に廻し天下り役人の給与に充てる魂胆でしょう (>_<)。 文句はこれ位にして今年も5名全員風邪など引かぬよう健康に留意して無事3月15日を乗り越えたいと願って居ります(^^)。 先週紙面?の都合で今週お知らせすることになった市町村への給与支払報告書の件ですが、私が言いたかったのは、地方税法では全ての雇用者に対し提出が義務付けられているにも関わらず、近年零細な企業や、フリーターなどを雇用しているお店では煩雑な手間を嫌がって厚生年金などの加入している正社員の分だけしか提出しない事業所がやたら増えていると謂うことです(;;)。 市区町村では確定申告をする人以外についてはこの給与支払報告書の提出がないと住民税が課税できず、住民税から計算される国民健康保険や介護保険すら決められません。 区役所では住民登録があるのに確定申告も給与支払報告書の提出もない家庭に対して、世帯員の所得の有無や支払先の問い合わせを逐次行っていますが、会社が給与支払報告書の提出をサボっていることを奇貨としてベンツに乗りながら“無職です”などと偽って住民税は勿論住民税の5倍もする国民健康保険まで最低額で頬被りして居る人達が少なくなく市税収入ばかりでなく国保会計の赤字を増幅させて居ますが、お役所仕事の典型である市町村では一度訊ねるだけで深く追求しないため税金や保険料の逃げ得が多く発生しているのが実情なのです(;;)。 此等は時の流れに法律が附いて行けなくなったことにより起きた現象であって、保険料と謂えば昔はパートやフリーターなどは存在せず全てフルタイム勤務の正職員でしたから社会保険も厚生年金も入社と同時に加入が義務付けられて居り金額も僅少であってため、全て秩序正しく処理されて居ましたが、最近では高齢者社会の到来と共に保険料の負担額が労使共に極端に高くなったこともあり、此等の保険に加入しないフルタイム働く名ばかりパートやフリーターや將亦(はたまた)派遣社員の登場により、社会保険庁の調査が時偶形式的にしか行われないことを良いことにに未加入の不心得者の企業とそれに便乗する従業員が増加して参りました(;;)。 全て此等の原因は此処20年位前から社会保険料(現在8.2%)や厚生年金保険料(現在15.35%)が給与に対してヤケに高くなり可成りの比重を持つようになって従業員と半額宛を負担する企業の財政を大きく圧迫することに気付いた労使双方の利害が一致し、更にそれまでは親の扶養家族である学生だけであった臨時のバイトが勤務時間だけ短いパート社員やフリーターが誕生するに至り、やがては長時間勤務の名ばかりパートの登場を迎えることとなったのですが、此等の原因は全て財務省と厚労省の縦割り行政によって齎された弊害であり、財務省側の国税局ではこまめに税務調査を行い給与の源泉所得税の非違を糾していますが、厚労省側の社会保険庁が杜撰審査も良い所であって、企業側の申告を鵜呑みにして不正を摘発しようとする姿勢が皆無である処が企業や名ばかりパートに悪の温床を与えているためです(;;)。 何時も声を大にして言っていることですが、国税庁内に社会保険を全て移管して事業者の従業員から源泉所得税と同時に社会保険料と厚生年金保険料を追徴すれば容易にことは解決するのですが、厚労省の面子の手前それができないことが、彼等無能な役人の給与で厚生年金や社会保険の赤字を垂れ流しているのですが、如何して誰も文句を言わんのか (>_<)。 先週の夕刊に微笑ましい記事が掲載されて居ました(^^)。それは地球の反対側であるイタリアの中部のある町で飼われていた子犬のシェパード犬が3年前に家族のバカンス旅行先の南部で行方が分からなくなり、約600キロ離れた飼い主の男性宅近くまで自力で戻ってきたそうで飼い主と劇的な再会を果たした(^^)とメディアが報じイタリアでは明るい話題となって居ます。此の犬はロッキーと名付けられて5年前子犬の時に中部カラーラに住むシリア国籍の男性の家族に貰われて暮らしていましたが3年前に休暇で過ごした南部サレルノの海岸で何物かに連れ去られたと見られ、居なくなったのでした。調べによるとその後此の犬ロッキーはサレルノの別の家族に飼われたのでしたが何度も逃走を図り昨年11月遂に脱獄?に成功し約2ケ月後カラーラ直ぐ近くのピサで見付かったそうです。イタリアでは飼い犬に登録用の入れ墨がされていた処からロッキーであることが判明しましたが、600キロは半端な距離でなく東京から神戸間の距離ですから、恰も世界名作童話である“母を尋ねて三千里”を彷彿させ感動しましたね(^^)。マルコ少年の3000里は船旅でしたが、多寡が600キロであってもロッキーは徒歩ですから中身が違います。それにしても犬は猫と違って飼い主が変わってもその環境に順応して新しい飼い主に懐くものですが余程元の飼い主の男性が心温かくこの犬を可愛がって居り、犬もその愛情に応えて幸せな生活を送っていたことが3年を経ても忘れなかったのでしょうか、お互いその愛情が半端でなかったことが良く分かりますね。私は日本から出たことがないのでイタリアの風土など知る由もありませんが、東京神戸間なら交通ラッシュでとてもワンちゃんの旅行には過酷過ぎると思われますが、イタリアの南部は鄙びた地方で適当に人家などあってゴミ箱で食事などして微かな嗅覚を頼りに1日に約10キロ歩いて家路を辿っていたことでしょう(^^)。親子の断絶から家出が絶えない我が国の愚かな親共やその子女達に是非聞かせてやりたい話ですね。久し振りに心暖まる記事にお目に掛かり嬉しく思いました(^^)。 先週の答え 士気が(昂)がる 国旗が(揚)がる 子供の手が(挙)がる 物価が(騰)がる こう 今週の問題 柿の実が(う)む 生活に(う)む 赤ちゃんを(う)む 傷口が(う)む 先々週の問題で“胡麻を(す)る”がありますよ、と知人からメールを頂きました。此の“する”はとても難しい字なので省いたのでしたが皆様お分かりでしょうか?
日本航空とゼネラルモータース
松の内も明けて愈々我々にも確定申告の繁忙期が訪れました。
一昨日金曜日は須磨の寿楼で須磨税務署と我々税理士会との恒例の確定申告打合会がありましたが、このちっぽけな税務署にして昨年度は71800件もの申告者があったそうで僅か100名足らずの税務職員ではとても対応できる道理がなく、E-taxなる電子申告が申告義務者全体の30%に上ったとは謂え、今年も例年の如く税理士の助力なしには申告期が乗りきれない状態であり、75歳後期高齢者に至らない我々若い?税理士は全員確定申告の応援に駆り出される運命となって居ます(;;)。
会の冒頭署長の挨拶の中で昨年度は国民一人当たり37万円の納付税額に対して使われた税金はナント!92万円だったそうです(;;)。今更そんなことを税理士に言われても困るのですが、きっと特殊法人などへの補助金で天下り役人が取り込んだ額が多額紛れ込んで居るに違いありません(>_<)
又署長の言葉の中では本年は異例であって1月4日の御用始めの日8時半の開庁を待って20名も申告相談者があったとか…(;;)、全員が昨年リストラされたサラリーマンであり中途退職のため天引きされた源泉所得税の還付を求めて寒空の中開庁を待って居られたそうであり、その後も毎日数十人の方が来庁され申告されて居られるそうです(;;)。それにしても税金の還付を受けられる方は未だマシであり、その背後にはリストラされたが税金を控除されるに至らぬ低額な給与の方々が無数居られることを思い、胸が塞がる思いでありました(;;)。
思えば今から15年前の今日は奇しくも阪神淡路大震災が神戸を襲った日でありますが、あの時ごった返した確定申告の際、お得意先の従業員の女性から“誰もが税金が沢山返ってくるのに如何して私だけ返らないのか!”と全壊証明書を片手に強く迫られたことがありました。その方は給与も多くなく寡婦で所得控除が多く税金がゼロであったため還付申告ができなかったのでしたが、給与から天引きされるのは一律に課せられる厚生年金や健康保険などが最も高く一般的には所得税が一番少なくて、例えば給与の年額が220万円以下の方で高校生以上の学生を扶養している寡婦の方は所得税が掛かるに至りませんが、厚生年金などがヤケに高いため控除された金額が全て税金だと勘違いされている方が結構多いようです(;;)。昨今企業が身を守るために形振り構わぬ経費節減の犠牲となっての雇用の崩潰は目に余るものがあり、将に日本経済の縮図を見る思いですが、明日は我が身と思い新年に際して国民全員で雇用の安定と日本経済の復権を祈りたいと思います。
天下のJALが遂に破綻の日を迎えました。13日東証での引け値はストップ安の7円となり会社更生法による株式全額の無償減資が確定的となっての狼狽売りであったものと思われます。一時は花形産業として一流大学の就職先№1を誇り、役員やパイロット達の給与は5千万円を超し、他の大会社を圧倒していたものですが、窮極は高額給与が会社の足を引っ張り今回終焉の引き金となりました。然し彼等が破綻したのは何も給与だけではなく、JAL本社最上階に巣食う魑魅魍魎ならぬ運輸省の天下り役員が航空機のことを何も知らぬ事務屋ばかりであって、時代の変化への対応ができず旧態然とした経営姿勢を漫然と続け小さな綻びに気付くことなく今や修復不可能にまで傷口を広げる結果となったものです。
思えばアメリカのGMが破綻したのもトップの連中が製造現場に足一つ運ばず、自動車の構造を何一つ知ろうとしなかった事務屋ばかりであって自分達の給与や老後の年金にばかり感(かま)けていたことが、日本車の追随を許し今回の破綻に繋がりましたから日米両者には共通した類似点が多く見出されます。
JALのOB達への30%年金カットの素案には容易に賛同が得られず交渉が難航しましたが、年金基金を解散すれば30%すら危ういとの噂が飛び交い漸く2/3の合意が得られたものですが、元来殆どの原資を会社が負担し、最高で月額48万円もの企業年金は他に類が無く厚生年金と併せ月100万円に近い年金受給は、此ぞJALが赤字に至った元凶ではなかったかとの思いが致します(;;)企業年金OB30%減にして漸く他社との比較で同列に並んだのですから如何に此までが恵まれ過ぎていたか良く分かりますね。
抑(そもそも)過去に支払った彼等への退職金もその内半分程度返却させるべきですが、法的に難しいようなので、此から今後は幹部達の報酬の半額を日航の新株を退職時のストックオプションとして支給すれば、彼等は企業業績と株価が連動し引いては我が懐にも影響することとなり、少しは真面目に働くのではないでしょうか。新会長を内諾した京セラの稲盛さんは無報酬を条件に引き受けられましたから他の役員もの稲盛さんに倣って頂きたいですね。
前述のゼネラルモータースは、アメリカだけでなく世界の巨大産業でありましたが、巨額の政府資金を受けながら倒産し破綻しても這般の事情により潰されることなく、09年7月より新生GMとして新発足しました。然し一度地に落ちた名声は帰ることなく何れはあちこちに買収されて淘汰される運命にあると思われます(;;)。
処が皮肉な話ですが、トヨタを始めとする我が国の自動車産業が現在の力を付けるに至ったのは実はGMの企業体質のお陰であり、我が国はこの偉大なる先駆者に対し大いに感謝の意を捧げねばなりません。何故ならあの会社が新しい技術の進歩を学ぼうとせずにガソリンを垂れ流し、直ぐに壊れるような脆弱な車をずっと作り続けたくれたお陰でアメリカ人には“車と謂うものはこんなもんなんや”と納得し諦めて居た処へ30年前ホンダのアコードやトヨタのカムリなど日本車が上陸し、廉いだけで粗悪品の見本のように思っていたこれらの車が燃費が良い上に幾ら待っても壊れない処からアメリカ人が驚愕し、家庭での奥様や子弟用のセカンドカーであったのが徐々に力を付けて遂にはGM達御三家を追放するまでになりましたが、此はトヨタやホンダだけの力ではなく、偏にGM達が故障するのが当たり前の車を作り続けて呉れたお陰であり、GM達御三家様々と謂うべきでありましょう。それまでも日本のあらゆる製品が世界各国へ輸出されて居ましたが、今もそうですが10年前の中国製品の如く日本製の物はどれも粗悪であることについては世界共通の認識があったことは事実であり、私が60年前中学生の頃三宮の映画館へ姉に連れて行って貰って観た初期のカラー作品であったアメリカ映画“姫君と海賊”でボップホープが船上で海賊を相手にチャリンチャリンと斬り合っている最中にボブホープの剣がぽっきりと折れて、彼が“oh made in japan!”と言って頸を竦めて両手を広げるシーンがありましたが、観客は自分達が誹謗されていることも忘れどっと笑ったことを今もよく憶えております(;;)。あの時競演しカラー映画の女王と謂われたヴアージニア.メイヨは美人でしたね。そのニックネームの通りモノクロ映画では唯のお姐さんでしたから不思議でした(;;)。
事実あの当時の日本製商品はどれもこれも似たり寄ったりの粗悪品であり、不具合なラヂオなど叩くと直ったことをご年配の方々は憶えて居られることでしょう(;;)ともあれ技術革新の紆余曲折を経ながら日本の車が世界一となってベンツやBMWを超えることができたことを我々は大いに誇るべきことだと思いました(^^)次なる強敵は中国となりますが、例の餃子事件のようにことを穏便に済まそうとする日本人を盗っ人猛々しく誹謗する様は赦されるものではなく、更に日本のノーハウを盗んでは特許や法律など糞食らえでやってくる舞文弄法の無法者ですからこいつ等チャンコ達にだけはどうしても負けたくありませんね。岡田外務大臣には是非その辺を頑張って頂きたいと願って居ります。
先週の答え
夢が叶(協)う 花嫁に適った花婿 君には敵わない
2番目の答えが少し歯応えありましたね
今週の問題
(ス)り切り一杯 靴を(ス)り減らす 猫が(ス)り寄る 名刺に写真を(ス)る

