天気は良いけど寒いお毎日が続きますが、皆様お元気ですか?
今年は此まで何十年間も続いていた確定申告書等の送付が電子申告実施と共に送られなくなったため事務所の片隅に雑然と山積された申告書の用紙が何処にも見当たらず、何か物寂しく気が抜けたような気分でイマイチ仕事に身が入らず、関与先の方々もあの書類の到着を待って申告資料の準備のための緊張感を高めて居られたようで馴れるまで暫し年月を要することでしょう(;;)。
今日はお馴染みのEさんから送られてきた“中秋の名月”ならぬ“中冬の名月”をご紹介しましょう。2月2日マイナス2度の菊水山から払暁の荘厳な風景です。お月様と山と街の灯りが調和して一幅の絵になって居ます。
『冬の月 寂寞として 高きかな』
俳人高浜虚子の弟子であった日野草城(1901-1956)の名句ですが、きっと此の写真のような月を眺めて詠われたものと思われます。丁度私が生まれた頃の作品でしょうが、きっとその頃は大気も清浄で今ずっと月は高く見えたことでしょう(^^)。
『見えぬ眼の方の眼鏡の玉も拭く』
同じく日野草城の句ですが、現在の私のことを詠われているようで此の俳人が好きになりました(^^)。拭いたところで何も変わらないのに、つい見えて居たときの倣わしとは謂えは悲しいものです(;;)。
JALの株式が遂に先週1円台に突入しました。あと2週間で上場廃止となりますから最早命運が尽きた感じですが、先々週まで小生連日10万株1円の指し値で買注文を出して居ましたが出来ず、先週になってからはマネーゲームが加熱し1円の買い玉と2円の売り玉がそれぞれ27億株以上も登場してくる始末、出来高が一日高々5000万株程度ですから僅か?10万株など買える道理も無く、若し買えても残り日数を考えれば2円での手仕舞いは不可能と判断し先週から撤退致しました(;;)。
偶然とは謂え現在JALの発行済み株式総数が約27億株ですからJAL株主全員が売りに出ているように思えますが、1円の利鞘を狙って信用取引の売り玉も少なくないことでしょう(;;)。
思えば此の会社は世界に日本を誇示するために日の丸を背負い国を象徴するものとして設立されたものであり、潰れることなど到底想像もつかぬことでありましたが、実態は霞ヶ関から飛行機のことも経営のことも何も分からぬ無能な役人が次から次と大量に天下りし散々食い物にした挙げ句がこのような惨状を呈することとなったのです。
“宴の後”と謂うものは寂しいものですが、運輸官僚達OBの“宴の後”が現在のJALの姿だなんて義憤に駆られますよね(>_<)。
愈々高校大学の受験シーズンが到来しました。最近は少子化の影響もあって学校側も推薦入学で対抗しようとして居ますが、私は世の若人達に学校推薦など安易な道を選ぶことなく、失敗することを懼れず受験にチャレンジして頂きたいと願って居ます。
昨今の弱肉強食の人生行路を歩んで行くためには青年子女挙って受験の試練は絶対に必要であり、自己を陶冶する千載一遇のチャンスを回避するのは不可解極まりないと思います。人の一生には晴れた日ばかりではなく雨あり嵐ありであって、そのための耐久力が是非とも必要であり、受験という節目はその人の生涯に起こるドラマに深く関わって居り、受験失敗の経験が将来のその人にとって有形無形にプラスになることが少なくなく、順風満帆の人生より挫折を織り交ぜた人生の方がその人をより強くし根性のある人間を生み出すのではないかと考えます。最近では親に甘やかされて育った悪影響により、失敗の後悔だけを引き摺って居る軟弱な若者が少なくありませんが、それは自分に負けているのであり、失敗を踏み台とし自身の糧とする貴重なチャンスの女神を捉まえることができなかった敗者と謂うべきでしょう(;;)。
“経験は最高の教師だが月謝が高い”と言ったのはカーライルですが、失敗は最良の教師です。斯く云う私は税理士試験を5回も受験して始めの3回は全部落ちて1科目も合格できませんでしたが、挫折することなく仕事が終わる夜8時より夜半26時まで1日も欠かさず懸命に勉強に努め、27歳にして漸く合格することができましたが、この5年間の経験がそれから現在まで仕事の遂行上襲いかかる幾多の難関を乗り越えるために大きな力を与えてくれたことを今尚甚く感謝して居ります。艱難辛苦爾を玉にす”とは先人の諺語ですが今の若い人達も安易な道を選ばずに、失敗を恐がらずに茨の道を選んで頂きたいと願います。“疵のある林檎は伊達に甘いのではない”と謂う格言もあるそうですよ(^^)。受験生ガンバレ!
暴力沙汰を起こした横綱朝青龍が潔く?引退することになりましたが、その舞台裏には4日木曜日相撲協会理事会の決議で“引退しないと解雇する”と決定されて通告を受けた朝青龍が已むなく引退を選択した経緯が翌日暴露され、昨日の朝刊に“決断しないと解雇だぞ”と五段抜きで掲載されましたが、此ではちっとも潔くなく解雇を懼れて引退届を出したものであり、彼が渋々詰め腹を斬らされたことが良く分かります。ま、此は良いとしておかしなことに同日の“みんなの広場”に不祥事の責任を取った朝青龍の引退は小沢幹事長に比べて潔いと北海道の読者から朝青龍の態度を称賛する投書が掲載されました。“みんなの広場”は各支社で受け付けられて選別され事実の確認作業を経て東京本社に再度送られるため投書から掲載まで通常2週間を要します(小生の投書が登載されたとき毎日新聞大阪支社からの電話で知らされ、事実計2回の掲載は何れも2週間後でありました(;;)。)が今回の朝青龍事件は担当部署が”鉄は熱いうちに打て“とばかりに勇み足をして異例の投稿2日後の掲載となったものですが、チョンボも良いとこでしたね(^^)翌朝になって毎日新聞社主幹は頭を抱えることとなりましたが、新聞も3面記事が今や29面記事となり、各記事が分業化されたたためにこんなことが起こるのでしょう。地方版の記事は別として全国区の記事だけは誰か一人担当者を置いて二律背反箇所のチェックだけはさせるべきではなかったでしょうか(;;)。
先週の答え
柿の実が熟む 生活に倦む 赤ちゃんを産む(娩む) 傷口が膿む
“胡麻を(す)る”は“擂る”でした。難しい字ですね。擂り鉢なんて最近は使わなくなって久しく、私の少年時代には大好物だった“とろろ”ご飯の日が偶にあり、喜んで“とろろ”を擂らされるのは何時も私の役目でした(^^)。
今週の問題
(うれ)しい知らせ (うれ)いを帯びる 後顧の(うれ)い