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「保育園落ちた、日本死ね」は名文だった

桃 (1)

春が来た^^。先週散歩の折、丘の斜面に3-4年前に建てられた洒落た洋風の家の庭に咲き誇ったなのかか分からぬ花を見つけた。桃栗三年と言うから桃かも知れない。この花のおかげで此の家全体がとても上品な雰囲気になっているが、住んでいる人が優れた美的感覚の持ち主だろうと感心した。この花は果たして桃だろうか?実が生れば桃だからもう一月したら覗いてみよう^^。

世間をあっと言わせた「保育園落ちた、日本死ね」の匿名ブログに先週触れたが、あの題目について私は何気に文脈がなく教養の欠片も感じられぬと書いた。然し本文をつらつら読むに我が国の悪しき行政のありの儘の姿がしっかり述べられており、自らの不満が政治批判となった文章であり、言葉はかなり下流で汚いが韻を踏んで居りリズミカルであり推敲を重ねたかなりの名文と見た、日本とは我が国の行政を指していることは言うまでもない。皆さんももう一度読んでみようね^^。

何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?何が少子化だよクソ。子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。
どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。ふざけんな日本。保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。国が子供産ませないでどうすんだよ。金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。まじいい加減にしろ日本

私活躍出来ねーじゃねーか」には笑ってしまう^^。此の小母さんの歯がゆい気持ちと我が国行政への止めどない不信感が誰にもしっかりと伝わってくるよね、少しも非の打ち処のない将に正論だ。読み終わって何故か気分爽快だった^^。
このブログが炎上したのは「保育園落ちた、日本死ね」のタイトルではなく本文の中身が子どもを持つ母親達の身をつまされる「平成の落書」であり多くの女性の共感を呼んだからだと思われる。働いて沢山税金を払おうとしているこのお母さんの意思を妨げて居るのは紛いもなく政府であり厚労省と文科省の役人達なんだ。お母さんめげないで、頑張って…。

この母さんに限らず世の中には理不尽なことは多い。昨夜読んだ内田春菊のエッセイに「仕事をするためにベビーシッターを頼んだら、税務署が調べに来て子どもの世話は親の仕事だからベビーシッター代は必要経費ではなく個人的費用だと言われて3年間に150万円も税金を追徴された」と書かれて居た。恐らく月ベビーシッター代10万円以上を要していたものと思われる。作家の執筆にはものすごい集中力を要するからベビーシッターでも来て貰わないことには赤ちゃんを傍に置いてまるで仕事にならぬことは税務署も百も承知だが其処は取る方の強弁で無理を言っているが、子どもの世話は母親であることは正論に違いないから不服審判所に訴えても勝ち目はない。泣くこと地頭には勝てぬ理だ。仕事をしようとベビーシッターを頼み、その結果沢山税金を払ったのに、払った因果関係には全く触れないで、追徴金を取って行くのはとても理不尽だが行政の法律というものは弱いものが負けるように作られているのだ。内田春菊の無念さを察してブログのお母さんもめげないで、頑張って…。

処でこのお母さんの旦那がどんな人か見てみたい気がするね。案外暴君で亭主関白だったりして…、そしてお母さんは貞淑でおしとやかで口に手を当てて笑う上品な女性だったりして…^^。ブログ書き込みはストレス解消を兼ねているのだろうな?
女ってホントに見かけによらぬもの、私の経験では中学生時代とても可愛いい同級生が居た。何時も誰に対しても上品に話し何時も微笑んで居るので私は好感を持っていた。或る日帰校時にその子のあとをそっと付いて行ったら、その子は家に入るなり大声で「おかん、芋くれ!」と喚いたのを聞いて動転し気が怪訝しくなった。二度の会いたいと思わなかった。それで女の本性ってものが分かったからだ。

三省堂国語辞典
「悪妻」
夫をだいじに思わない、悪い妻
新解さん
第三者から「わるい妻」と目される女性、被害者たる夫は案外気にしないことが多い。
悪妻は他人に対してであって本人には良妻だと新解さんは三国に真っ向から盾突いています。夫婦のことは夫婦にしか分からんと新解さんは合点しているようです。

先週の読みたくても読めない字
此れは歴「れっき」とした証拠だ

今週の読みたくても読めない字
稲を(扱)く 

参照リンク:
保育園落ちた、日本死ね

囲碁ソフト、韓国の囲碁名人を破る

タンポポ

小春日和が続いてもう春が近い。確定申告も愈々終盤戦に入っている。昨日漸く電子送信を終えた申告書控をお得意様にお渡しするため郵便局に出しに行く途中道端で健気に必死に咲いているタンポポを見付けた。何もこんな処で咲かなくても…と思ったが風に吹かれたタネがコンクリートの割れ目に入った運命には逆らえず少ない雨にも堪えて懸命の発芽だったろうな。それに此のど根性タンポポは今は西洋タンポポに駆逐され余り見られなくなった関西タンポポだ。西洋タンポポは派手に大きくて総苞外片、所謂涎(よだれ)掛けが下を向いているが、関西タンポポなど在来種は必ず上向きで花を包み込んでいるのですぐに分かるのだ。

昨年度は各地の呼びかけでふるさと納税に気合が入り、申告に持参される書類の中に地方自治体の領収書が随分多くなってきた。でも何町町長誰某と書かれたものが多く申告の際何県何郡と書くことになるので調べるのに手間取って困る。町長の名前など知りたくないし、単に何県何郡何町と書いて欲しいものだ。
この制度は税金さえ払って居れば寄附と変わらぬ還元となる不思議な制度だ。ふるさと納税の寄附をすれば寄附金(総所得の40%まで)から2000円控除したものが所得控除されるから、譬えば所得税が10%課税されるとして寄附金が3万円なら所得税は2800円廉くなる。
さらに住民税においては所得控除でなく税額控除に変わり翌年の住民税から控除される。ふるさと納税の目的は各地特産品のお土産だが、税金まで減額されるのは笑いが止まらないよね^^。

でも寄附金を貰った市町村は可成りの利得があると思うが、腑に落ちないのは寄附金控除で住民税が安くなるのは我々納税者の居住する処だから神戸市は割が合わないね。その辺の振替調整をどうするのか我々には分からないが、国から交付される地方交付税で調整されるのだろうか。

先月末開幕された囲碁阿含桐山杯で15歳の中学生林くんが88歳の杉内寿子プロ女流八段(現役で活躍中)を破る金星を挙げた^^。73歳差は新記録だ(゚Д゚)。此の杉内八段のご主人は現在95歳の現役九段であり、昨年東大法学部出の石倉昇九段を破ったことをご紹介したから覚えていられるだろう。90歳を前後にしてご夫妻が現役のプロ棋士を務められるだなんて信じられないが歴とした事実だ。それにしても囲碁は幾つになっても強くなれるし弱くならないし唯一コンピュータに負けない知的スポーツだったが、その極意は意図的に損をした方が勝負を有利に導くことができると謂う損得を乖離した逆転の発想が旧来型のコンピュータにはなく人間の前頭葉にだけ存在した所以なんだ。受験勉強に囲碁の発想を採り入れれば東大合格も容易だが、うちの孫が東大不合格だったのは囲碁が覚えられなかったせいだと私は信じている。
尤も囲碁のプロ初段になるには東大医学部に合格するに匹敵する頭脳が必要だと謂われているからどっちも難関だが、少なくとも囲碁が強くなった少年は、同学力の子ども達より圧倒的に近道を走れるから東大合格率が髙くなる道理だろう。

アルファ碁

処がグーグル製コンピュータソフトのアルファ碁が世界最強の名人韓国の李世ドル九段(日本の井山名人に先日勝ったばかり)との5連戦で昨日までに3連勝を飾ったと、今朝の毎日新聞朝刊一面4段抜きトップ記事に躍り出ている。囲碁が一面を飾ることは滅多にないことだ、恐らく史上初めてではないだろうか。10の360乗という膨大な計算の選択肢はコンピュータでは到底無理で、人間の感性により決まるものである定説が昨日脆くも打ち壊され、5勝で人間が全勝すると断言したのは李世ドルばかりでなく日本のプロも同様だったが、結果はこのような無様なものでグーグルは1億円を賞金100万ドルを慈善団体に寄附すると発表した。韓国に取られなかっただけ良かったと思うべきだが、実(げ)に恐るべきはコンピュータの力だ。私は昨日第三局の実戦対局をネットで拝聴していたが、コセコセした着手がなく大らかな着手なのにたった70手そこそこでアルファ碁が優勢を築き、さらに終盤三劫(打ち直し)になるかと思われた難解な死活をいとも簡単に劫立てまで読み切り短時間で李九段を投了に追い込んだからメチャ驚いた。一回「待った」となる劫はアルファ碁の計算では尤も苦手とする処だったからだ。偶々李九段が不調だったのかも知れぬが、1目や半目に拘るいじましい現代の碁とは異なり、アルファ碁の茫洋とした着手は囲碁界に大きな衝撃を与えたに相違ない。世に「大局を制する」と謂う言葉があるが、「大局を制する」とは1目、半目に拘泥することではなく、「後手の先手」を目指すことではないかと私は思う。アルファ碁第三局の悠揚迫らぬ70手目が将にその手であり、解説していたプロも「此れで良いのか?」と次の言葉がなかった。
若手の中心の我が国ではきっとアルファ碁に刺激されて、半目に拘らないもっと大きい碁が築き挙げられるよう切磋琢磨されんことを期待したいと思う。

米連邦捜査局FBIがテロリスト容疑者の持っていたiPhoneのパスワードロック解除をアップル社に申し出て断られたニュースはお粗末すぎてショックだった。めちゃくちゃに壊れたスマホの解析だってFBIなら容易にできるものと誰もが思って居たもんな、そうじゃなかったんだ。FBIもとんだところで馬脚を現したね(;;)。北朝鮮からのサイバー攻撃には一体からどうして応戦するの?

先週水曜日関西電力高浜原発3号機4号機稼働に対するよもやの敗訴は世を震撼させ号外が舞いとんだ。原発の稼働は国が認めたものだから大津地裁の判決は国の決定に対する地方の反逆だ。でも全ては29日の4号機の異常緊急停止が齎(もたら)した結果だろう。山本義彦裁判長は省内での出世を諦め左遷を覚悟の判決であったろう。だが琵琶湖の汚染を憂いた彼は正しい。
「あとからくる者のために/苦労するのだ/我慢するのだ/田を耕し/種を用意するのだ/あとからくる者ために…」詩人坂本真民の詩「あとからくる者のために」と謳っている。原発は少しでも人々が連なる時間について「あとからくる者」のことを考えたことがあるのか!

三省堂国語辞典の「役人」
地方や国の行政に関する事務を扱う人

新解さん

新明解国語辞典の「役人」
公務員、用例として「役人根性=役人特有の横柄で融通の利かない考え方」
何時もながら手厳しいね^^。
三省堂国語辞典だけでは片手落ちだという声が多く、今週は新解さん第七版の装丁を見て頂きます、帯をよく御覧下さい、「日本で一番売れている国語辞典」と胸を張っていますよね^^。

先週の読みたくても読めない字
脇道に逸(そ)れる 

今週の読みたくても読めない字
友と(逸)れる 

東京大学に推薦入学!

違反車 違反車2

今日も小春日和の暖かい一日になりそうだ^^。買い物に出掛け、上高丸アリラン峠の下り車線を前の見知らぬ軽自動車のあとを一緒に下りていった。坂の頂上から前方の信号の赤が見えたのでゆっくりと走ったら前の軽自動車が一旦停止の線をスルスルと越えて前方のエリアに停車した。コラ!停止線が見えないのか?此処は三差路で左右から大きな車が曲がってくるので車の内輪差を考えて停止線を深く取っているが、此のドライバーは何を考えて居るのか。最近は人のことを考えずに我が身勝手に行動するアホが急増しているが此奴もその一人だろう(;;)、自動車学校で何を聞いて居たのか?曲がってくる車に備えて此奴がバックしてきても余裕があるように私は車間を多く取って待機したが幸い曲がってくる大きな車もなく青信号を迎え軽は何事もなく去って行ったが、良くある交通事故の背後には表面にも出ず加害者にもならないこうした軽率で無神経な連中の行動がきっとあると思った。「今時の若い者は」なんてセリフは言い飽きたが、つい思ってしまうね(>_<)。

東京大学AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)を行って、77人の推薦入学を発表した^^。東大の推薦入学など三島由起夫以来だ。出願者自身の人物像を学校側の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試だが、秀才は入試をクリアして悠々とに入ってくるが、今回からの推薦制度は現行の試験制度では入学が難しい天才を拾い上げる制度だろう。所謂学業での一芸主義を容認したものだが、学校推薦だけでなく本人推薦がメインだ。中には医学部医学科に入ったのだって居る(゚Д゚)。先日の週刊誌で記念すべき第一期合格者の手記が幾つか紹介されたのを読んだ^^。
入学者は何れも、日本学生科学賞における総理大臣賞受賞者や英語スピーチコンテスト最優秀賞受賞者、科学オリンピックのメダリストなど異色の人材が多いが、それぞれ東大教授の過酷な面接試験をクリアして入学を許可された人達で「浪人あり」には驚いた。更に推薦入学の彼等には現役合格者を超える大きな特典が用意され、それは教養課程をパスして入学後直ちに専門科目の受講ができるため恰も学士入学扱いであり、専門分野で力を蓄えさせて卒業時には大学院修士の力を持たせようとするものだ。此れまでの因習に囚われた旧套墨守を廃して一芸に秀でた天才を更に磨くべく新しい学問の世界に羽ばたこうとする東大の試みには私は諸手を挙げて賛成だ^^。

一方、センター試験マークシート方式に替わり、2020年より大学入学希望者学力評価テストを導入すると文科省の専門家会議が決定した^^。評価テストでは、マークシート問題は正解が一つとは限らず、さらに記述式や英語のスピーキング問題も導入される予定だ。
此れまで五者択一のマークシート方式には兎角の批判があり、テキトーに塗れば20%の確率で正解が得られ、③を塗れば30%の確率だとか揶揄されて居たから、此の改革には大賛成だ。できたら複数解答よりも正解がない問題や全問が正解である選択肢などを採用すれば正答率が1%以下の確率となり回答者の緻密な能力が悉に測定できると思うがどうなんだろう。

今週の新解さん:
「世の中」
愛し合う人と憎み合う人、成功者と失意、不遇の人が構造上同居し、常に矛盾に満ちながら、一方には持ちつ持たれつの関係にある世間。
広辞苑の「世の中」
世間。社会。また世間の情勢。世間の人情。世間の傾向。世情。
まるで他人事(ひとごと)のように書くのが辞典と謂うものだが、新解さんは人間の感情がしっかりとぶつけられて居るね

マイナス金利は金融界を震撼させ更には極度の円高を招き日経平均を暴落させ家計も直撃だ。此れって「リーマンショックのような事態が到来しない限り消費税増税は実施する」と高言した安倍総理が俄の人気低迷を受けて消費税増税を先送りすべくアホな黒田総裁に命じた究極のシナリオではないのか?との説が巷に浮揚しているがどうなんだろうか。

先週の読みたくても読めない字
(経)と(緯) (たていと)と(よこいと)でした。
昔の機織(はたおり)からの言葉でしょう、明治時代の貧しい農村では女は6歳になると早朝4時から罅(ひび)割れの手で機織りをさせられた…と津村節子の小説に描かれていたが、どんなに貧しくても辛抱を重ねて懸命な努力の末、自ら足るを知った幸せな一生を送ったそうだ。真冬の早朝4時が起きがどんなに辛いものかの経験が総てであったろう。「乳母日傘」で育てられた今の女性は本当は幸せなんだろうか?
幸せって幼い頃の労苦が齎(もたら)すものではないのかな?

今週の読みたくても読めない字
血気に(逸)る

国を滅ぼすマイナス金利

カタバミ めだか

今日は先週の日曜日に続いて暖かい小春日和だ^^。庭のカタバミが春を告げるかのように咲きだした^^。月見草と同じく黄色は私の好きな色だ。
カタバミの傍らにある池では池の底で冬眠していたメダカが気温の上昇で出てきて楽しそうに餌を強請(ねだ)って居る、もうすぐ春が来るんだな^^。

確定申告も佳境を迎えて居るが未だ中盤戦なのに疲れが堪って息切れする。近年仕事のスピードが落ちて根気がなくなり、記憶力が減退し自身が老いたことがよく分かるが、皆に迷惑を掛けないようにもう少し頑張ろう。
今回の申告から国税庁では新手法を用い、2000万円を超える所得の方で1億円以上の有価証券を保有している人乃至は総資産が3億円以上ある人に対して、従来とは異なった精緻な財産債務法定調書の提出が義務付けられ、提出しないと修正申告等にペナルティを徴せられることになった(;;)。国税庁では此奴を将来起こるであろう相続税の準備資料として活用し、更には海外に逃避しそうな有価証券を管理する目的だと思われる。でも税額計算以外の仕事ばかり増えて困るのは我々税理士だ。それに我々税理士は生きている方の財産調べを興味本位と疑われるのではと納税者にとても言い出し難い。国税庁さん日経新聞にでも一面広告を出してお金持ちに周知して下さいよ!
家庭内動産と書画骨董とどう分けるのかと聞かれてもとても返答に困る。先祖代々の掛軸など「ナントカ鑑定団」にでも調べて貰はないと価格が分からないから書きようがなくて家庭用動産に分類し、テキト-に見積もることになるが、全てはずっと将来の相続開始後税務署の調査待ちになることだろう。因みに国税局では書画骨董に関してはちゃんと専門調査官を配しているから税務署を甘く見てはいけませんよ。

無人駅

驚いた(゚Д゚)。無人駅に特急寝台列車が来春から停まるそうだ。写真がその駅で山陰線兵庫県と鳥取県の県境の鳥取県側にある東浜駅だ^^。38年間陳情を繰り返してやっと昭和25年に地元が全額負担(1000万円)して駅ができたと書いてある。物凄い執念だ、きっと東浜駅の新設を訴えて幾人も国会議員さんが誕生したに違いない。でも寝台特急が夜中に無人駅に止まるメリットって何なんだろうな?乗客が連なって線路に向かって連れションでもするしかないが、女性は手持ち無沙汰だろう、それにしても夜の無人駅停車は不思議だね。

芥川賞受賞作家赤瀬川原平さんが書かれた著書を読んでとても可笑しかった^^。彼の尊敬していた人に名古屋徳川美術館の館長さんで熊沢五六と言う方が居たそうだ。此の一家は大学教授とか学者ばかりで長男の名が熊沢一で二男が二で三番が三、四番が四と名付けられたそうだがもう終わりだろうと館長さんになった5番目の子に五六(ゴローとでも読むのか?)と付けたら思いがけず6番目が生まれてきた^^。お父さんはこの子にどんな名前を付けられたか皆様お分かりでしょうか?答えは文末にあります。

今週の新解さん
新解さんの「恋愛」:
「特定の異性に対し他の全てを犠牲にしても悔いないと思い込むような愛情を抱き常に相手のことを思っては、二人だけで居たい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それが叶えられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと」、上記は第五版以降に書かれている。
此れでも十分に過激だが、第三版では「二人だけの世界…」の箇所が「二人だけで一緒に居たい、できるなら合体したいと思う気持ちを持ちながら、それが常には叶えられないでひどく心を苦しめる(まれには叶えられて歓喜する状態。」と当時の中学生用の辞書として読むにはとても過激な表現だからメチャ驚く。
一方広辞苑の「恋愛」:
「男女間の恋い慕う愛情」、たったこれだけ(;;)。
因みに新潮国語辞典ではせいぜい「特定の異性を恋い慕うこと」だから新解さんの「恋愛」への思い入れの強さ深さには唯々脱帽する。流石に此れでは新解さんがベストセラーになって当然だね^^。新明解国語辞典が引く辞書ではなく、読む辞書であることがよく分かるね^^。

マイナス金利の導入で円高株安となって銀行株を筆頭に株価が暴落し、私の持株含み損は既に2000万円に達する勢いだ、昨年まで100万円も値下がりするとオタオタしていたが、斯くまで損をすると「金は天下の回りもの」と達観し何も感じなくなった(;;)。
だが此の急激な円高株安は明らかに黒田日銀総裁の愚行のせいだろう。金利を取られる日銀から金融機関がお金を引き上げても現在の不景気下では銀行から金を借りて事業資金にしたい企業はあっても銀行融資には担保が必要だしそんな余裕のある会社は先ず金など借りないから、金融機関は金利の下げを理由に庶民に対し住宅ローンの借り換えくらいしか資金需要がなく、此れとて借り換えられた銀行は返されたお金を日銀に預けるしか方法がないから金融界全体でプラスマイナスゼロでありマイナス金利の効果など全くないが、黒田さんは或いはマイナス金利の導入が更なる量的緩和だと勘違いしているのではないか。何事も緩めすぎると解(ほど)けることを知らないのだろうか!黒田総裁は早く辞めろ(>_<)。

先週の読みたくても読めない字
案(つくえ)で食事をする 

今週の読みたくても読めない字
(経)と(緯) 

6番目の男の子の名は「又六」でした^^。 ナルホド!座布団一枚。

「新解さん」と呼ばれるベストセラー

鵯

夕間暮れとでも言うのか夕暮れの薄暮どきに事務所の玄関先に立っていると物凄い数の小鳥が飛来した、そしてその極一部がうちの前の電線に止まった、そして口々に何やら囀(さえず)って居る。姿は薄ぼんやりとしか見えないが雀より少し大きく明らかに鵯(ひよどり)の声だ、塒(ねぐら)に帰る途中だと思うが、何思ってうちの前で一服したか、黄昏どきで見え難いが前の方の電線にも沢山止まっているからざっと百羽位は居る、飛んでいたのは全部で幾羽だったんだろう?、彼等が昼間はどこに居るのか考えたが検討もつかない、真っ黒の鳥だから雀と間違うことはないし、普段飛んでいる鵯はもっと大きい奴を時折見掛ける位だ、こんなに沢山の鳥から眺められるとヒッチコックの「鳥」を思い出してしまう、あれは実に怖い映画だったね。

今日も漢字の話でゴメン。世に国語辞典は十指に余り数えきれぬ位あるが、辞典には大型と中型と小型があることは御存じの通りです、大型は全巻10冊以上になるので図書館や学校以外では専門職の大学の先生だけが持ち、中型は机上版と言われて文字に携わる方などが持って居られるが結構重いので一般的にはバッグにも入るし小型の辞典が重宝される。私は此れまで中型では広辞苑と言海を用い、小さいのは新潮国語辞典(職場)と明鏡国語辞典(自宅)を使っていたが、最近になって芥川賞を受賞した赤瀬川原平が書いた「新解さんの謎」を読んで、新解さんと呼ばれる新明解国語辞典(三省堂)の大ファンとなった^^。昭和45年に第一版が発売になってブームとなったそうだが、丁度その頃の私は仕事にかまけて漢字など全く興味がなっかったから80歳になるまでどうしてこの国語辞典に巡り合わなかったと己が無知と不明が悔やまれてならない(;;)が、漢字に興味を持ったのが漢検受験の69歳と晩学だったせいで悪いのは自分だ。
此の辞書は現在第七版を迎えているが、アマゾンでは此の国語辞典は他を圧して断トツのベストセラー第一位だ。過去の発行部数を調べると広辞苑が1200万部に対し新解さんは小辞典とは言え2000万部と倍近いからビックリだ(゚Д゚)。
辞書は一般的には外部の人達にも委託して出版社の沢山の人が共同で作成するものだが、此の新明解国語辞典の初版は東大文学部国語学科卒の山田忠雄と言う先生が一人で書かれ、2版目からは知り合いの数人の学者を協力者として書かれ読み合わせをされた辞書なので、メチャ個性的であり他の辞書のように無機質で客観的に事象を説明するのでなく、野坂昭如的に物事を斜に見た胸の透く用例が使われており、一度読むと病み付きになるので驚いてしまう。又読者に対するサービス精神は抜群で、辞書を読むためには先ず漢字の読み方が分からねば話にならぬから初めに部首表があり更に部首別漢字索引が設けられているので漢字辞典を引かなくても目的地に辿り着けるように配慮されている。更に驚いたことには新解さんのファンには熟語の意味を解くのではなく此の辞書自身を読書の目的にしている方が結構多いそうだ^^。余り言葉の用例が面白いので私も新解さん第7版(第三版と第5版は古書で入手)三冊を買って初めから全部読もうとしたが、一日1ページとしても第7版だけで4年以上掛かる計算だ、確定申告が酣(たけなわ)で仕事は山ほどあるし読み終えるのに到底私の寿命の堪えるところではなく、已む無く暇を見付けてはランダムに頁を捲て読んで行こうと思って居るが読みかけると俄然興が湧いて止められないのでとても困る。

参考までに新解さんの「公僕」を読んでみよう、
「国民に奉仕する者の意としての公務員の称、但し実状は理想とは程遠い」
因みに広辞苑の「公僕」は、
「公衆に奉仕する者の意、公務員などの称」。

新解さんの「役所」
「国、地方行政事務を取り扱う所、用例として『お役所仕事』形式だけやかましく言う上に非能率的の典型と思われる仕事ぶり」
広辞苑の「役所」
「役人が公務を取り扱う所」
と前者の庶民的な痛烈な洞察力に対して後者の可笑しくも何ともない無機質な説明との段差は余りにも顕著だ。
来週は違う言葉をご紹介して皆さまのご参考にしようと思います。

北朝鮮の非道に対する我が国の制裁に対し北朝鮮が先週発表した「拉致被害者調査中止」の報復はまさに笑止千番だ。彼等は此の2年間何か少しでも調査に動いたとは全く思えない、一度の調査もせず彼等が腕を拱いて座視していたことは世界中が認めるところだ。
「調査中止」は「調査着手中止」の誤りだろうが(>_<)。

先週の読みたくても読めない字
押し合い圧(へ)し合い

今週の読みたくても読めない字
(案)で食事をする 

刺々(とげとげ)しい世相に思う

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先週事務所の職員から連休に柳原の戎神社へお参りに行ったら大賑わいだったと聞かされて居たが、偶然中学時代からの友人M君からメールで西宮戎神社へお参りに行かれたときの写真や近況報告を頂戴した。西宮戎は一番乗りの短距離競走で福男が選ばれることで夙に有名だ。写真は福笹を売っている福娘達の弾けるような可愛い笑顔だ^^。彼M君は昔から写真が趣味だからシャッターチャンスは逃さない。無理をお願いして巻頭の写真に借用させて頂いた^^。
30年近くも前愚娘が学生時代に大阪の今宮戎の福娘に応募したが落っこちたことを思い出した(;;)、可成りの日給なので募集では倍率が凄いと聞いた。あれは写真選考だったから西宮戎もルックスと愛嬌で毎年福娘を選んでるんだろうね。

昨年末からBS12では渥美清の「泣いてたまるか」に続いて40年前TBSで大ヒットした「ありがとう」が流されて居た。看護婦の水前寺清子と医師の石坂浩二が愛を育んで結ばれてゆく年52週連続ホームドラマだったが3年半も続いた長寿番組であり、1年毎に中身が刷新し初めの年水前寺は女性警官で二年目が看護婦、三年目が魚屋と目紛るしいが内容は殆ど平坦で第一話とスタイルが変わらず全員が善意で悪役もいびり役も一人も出ない天下太平で平々凡々の日常生活を綴ったドラマであって将にホームドラマの典型だった、此の番組が当時視聴率57%を誇ったなど、殺伐とした刺激的な番組や不倫紛いしか支持されない昨今から考えれば到底信じられない。当時、向こう三軒両隣は疎か近隣に住む人も全て知り合いであるばかりか世の中は誰もが善意の人で溢れ誰も自分達の平穏な生活に満足していたんだろう。
当時「肝っ玉母さん」や「時間ですよ」など評判の作品は全てホームドラマであり、日常生活のちょっとした些細なできごとが視聴者の視点であり興味の的だったからあの頃は皆貧しかったが人々の心は暖かく常に平和な生活を求めていたことが察せられる、昔は良かったなあ。

BS放送の再放送で和んでいた私の心を無残に切り刻んだ事件が二件、1歳の我が子を自宅前で轢き殺した41歳のお父さんと、3歳の子どもを虐待して殺した若い母親達の事件が埼玉県で起こったと18日夕刊で報じられた(;;)。
前者は自宅ガレージで1歳の長女が前に居るのに気付かず車を発進させた父親の後悔だったが、全員一緒に出掛けるとき妻が忘れ物で玄関先に戻った一瞬のできごとだ。夫は長女を妻が連れて玄関に戻ったと信じきって車を車庫から発進させたら不幸にして幼児は車の前に居たのだ。偶に起こる心が潰れそうな事故だが此の不時のできごとにより動転した妻はきっと夫の不注意を詰り、夫は幼児を置き去りにして玄関に戻った妻に対し許せない怒りを覚えたに相違ない。ちょっとした思い違いによる悲惨なミスだが此の事件により妻と夫はお互いと自らの不注意を責め合って終わることがなく、訳も分からぬ儘に共犯者となった二人は愛するが故に最早長女の思い出を共有できず共に生活できなくなり悲しくも別の人生を歩むことになるのだろうと私は直感した。車がワンボックスだったら良かったのに…と思ったとて「覆水盆に返らず」だ。後からなら何とでも言えるが、此の夫婦の苦悩は誰にも癒やしてやれない。二人は三途の川まで罪を背負って行くことになるが、人生って実に儚いもんだね。
平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわすおごれる人も久しからずただ春の世の夢のごとしたけき者も遂には滅びぬ偏に風の前の塵に同じ」が脳裏を過(よ)ぎる。

更にもう一件も同じ埼玉県で3歳女児の首にロープを付けて殴る蹴るの虐待を繰り返し押し入れに拘束するなど食事も与えずに母親達が意図的に殺した残虐な犯行だ。「帰ったら虐待を遣ろう」と母親と同居の工員のラインに記録されていたそうだから親でなく彼等は鬼畜だ(><)、遣り切れないね。此の母親は余程子どもの頃に親に暴行された経験があって我が子に対する虐待に繫がったのだろうか。生まれた子に咎はなく、母親の資格のない女が何の覚悟もなしに享楽の末に子を儲けた悲劇の終焉だろう、幾年か塀の中に入れられても出てきたら同じ事を繰り返すのではないか。其れにしてもこの子の場合、昨年夏2回も近隣住民からの110番通報したにも拘らず自宅を訪問しただけで児相に相談一つしなかった警察は咎められないのか。事件を増やしたくない警察の姿勢が丸見えだね(><)。でも児相が相談されていてもやはり家庭の内情を心の目で見ることができずに同じ結果を招いたのではないかと思う。彼方を向いても此方を向いても世の中遣り切れないことばかりだな。

ココイチから廃棄依頼された冷凍カツなどを産廃業者「ダイコー」が岐阜県羽島市の「みのりフーズ」に横流しした事件だが、「ダイコー」はココイチから廃棄処分代を貰った上に転売するなど二重に儲けた商道徳に悖(もと)る不埒な会社だ。でももっと悪いのは産廃業者から廃棄物を買い取りスーパーなどに転売した羽島市のみのりフーズだ。「昔は腐ったものでも洗って食べた」とは私と同世代であるみのりフーズ社長の開き直りの発言には誰もが魂消たね。そして可哀想なのは名古屋を初め全国各地に多数存在する同名の会社「ミノリフーズ」だろう。各社のサイトがネット上で炎上している(;;)。平がなと片仮名の違いなんて誰も見てないモンね。
更にもう一人悪い奴は告発者のココイチを悪人呼ばわりした愛知県知事大村秀章だ。どうしてココイチが悪人呼ばわりされねばならぬのか?雪印食品のBSE牛肉偽装事件を告発した正義の使徒でありながら国交省に業務停止処分を受けて倒産した西宮冷蔵を思い出すね。いつでも役人って事勿れ主義なんだね(;;)。そして岐阜県はみのりフーズの開業以来一度も立ち入り検査をしていないそうだ(><)、ま、検査して居たにしても彼等の検査は予め検査の箇所まで指定するデキレースだから結果は何も期待できないけど、取り敢えず何もしない上に事件を興した廉(かど)で筋違いであるココイチを糾弾するなど盗人猛々しいよな(><)。

先週の読みたくても読めない字
咲いた花が萎(な)える

今週の読みたくても読めない字
咲いた花が(萎)む

バス事故無傷の不仕合せ

厄除け八幡

自宅の傍にある八幡神社に今年も厄除け祭りがやってきた、お正月の18-20日が決まりだ。此の幟を見ると私は確定申告時期の到来を実感し、毎年今年の申告が最後になるかもしれぬと思い心を引き締めることにして居る。

先日銀行へチャリで行った折、狭い道を無頓着に歩行者の女性が二人横長に並んで身振り手振りで喋りながら歩いて居るので、「危ないですよ」の意味でチリンチリンと鳴らして狭い横の空間を通り抜けた。事務所ヘ戻ってからその話をしたら職員に「チリンチリンは道路交通法違反になり2万円以下の罰金です」と言われた(;;)。私にしたら女性達が話に夢中になって手足が横に食み出して来られることを恐れて鳴らしたチリンチリンだ。話しの身振り手振りが自転車に当たったら私は転ける可能性が高いし、きっと自転車の自損事故とされるだろうから割が合わぬ、それではベルは何のために付いているのだろう。「通りますよ」と口で言わねば罪になるのではベルの存在そのものが否定される。自動車の「ブッブー」と何処が違うのか!然し法律では下記の如く定められて居るのだ。

(警音器の使用等)
第54条 軽車両の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一、左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二、山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
2 軽車両の運転者は、法令の規定により警音器を鳴らさなければならないこととされている場合を除き、警音器を鳴らしてはならない。

2の主旨は歩道に於ける歩行者優先を示唆したものだが、車道は車が多くて危ないし、我々周囲の生活道路には歩道と車道の区別すらなく車の通れない細い道も結構多いから分かったような分からない法律だが、法律上ベルは普段我々が鳴らしていないときに鳴らさなければならぬもので普段何気なく鳴らしているものは違法だと言うことがよく分かったが、誰も殆ど知らないと思う。ベルの装着については道路運送車両法第四十五条にて義務付けられているから付けなければ罰せられるし、鳴らしたら鳴らしたで2万円の罰金では二律背反で怪訝しいよね(>_<)。
いっそ「コラ!そこ退かんかい」なんて大声を出したら通行人を驚かせるがベルの音でないから罪にならんから世の中の法律なんて、わからんもんじゃ(;;)。

先週の毎日新聞が大阪市の中学生の生徒が給食の3割近くを残していると報じた。食べ残し率は全国平均の4倍で残飯になった食材費は年5億円相当に上るそうだ。勿体無いね(><)。
市が仕出し弁当を配るデリバリー方式を採用したため食事が暖かくないのが食べ残しの理由らしいが、お弁当は本来冷たいもので、これまで過保護に学校で調理した暖かいものを食べさせてきたことが原因だろう。此れを世に「乳母日傘」と謂う。食べ残した生徒には翌日から給食を与えない措置を執り弁当持参を要求すべきだろう。給食のない時代に育ち、弁当は焼き芋一箇の経験をし、空腹を癒やすためタンポポまで食べていた私達世代には食べ残しなど想像もつかないことだ、私はこの歳になっても飯粒を零(こぼ)したり残すと目の玉が潰れると信じて居る。
今の世の中は多くの者が富裕ではなく生活に困っている人も少なくない筈だが、食べ物を僅か4割しか自給できない我が国が故に此の有様は涙が零れる。戦後70年少しは食物が潤沢になったとは思って居たが、反面子ども達の食べ物に対する有り難さに対する思いの欠落は誰の責任だろう。
コンビニやバーガーショップの存在や親が子どもにお金を与えたりすることも原因の一つだろうが、先生と親が子ども達に、食べるものがなくて飢えて死んでゆくアフリカ難民の話しなどして食べ物の大切さをトコトン自覚させたら給食を残す生徒を決して出ないと思うんだが…(>
<)。

先週の上州碓氷峠の悲惨なバス事故は可愛い我が子を勉学のため東京に送り出している世の多くの親達に大きな衝撃を与えた。幸いうちの孫は秋からドイツに留学中で愚娘は安堵していたが、同じ学校の一人が死亡している。留学してなければ千に一を覚悟して愚娘は半狂乱の数時間だったことだろう。子どもを上京させた親達は被害者の名前が発表されるまでの半日間が物凄く長かったことだろうな(;;)。
警察は乗客39人のうち死亡が12人で重軽傷者27名と発表したが、内一人は全く怪我がないことが判明し重軽傷者26名と訂正した。あんな酷い事故で怪我をしない者が居たなんて想像もつかないが、此の幸運な大学生の無傷の理由はバスが転覆した際、幸運にも他の乗客の躰がクッションになりその当たった衝撃のショックを引き受けた人の尊い犠牲の上でのことだったに違いないから、彼は無意識の内に殺人者となっていた可能性は否定できない。諸行無常、無傷の彼は剃髪して坊主になるべきではないのか。

先週の読みたくても読めない字
咲いた花が萎(しな)びる

今週の読みたくても読めない字
咲いた花が(萎)える

あきらめなかった村木厚子

桜草

近年暖冬になってからお正月と言えば「桜草」の開花だ、清楚なこの花は日本人好みで可憐で楚々としたところが西洋花にない特長です、散歩の途中に撮りました。此れから寒さに堪えて健気にも花の数を増やして行きます。「桜」が咲く頃には此の花が見られなくなり5月には休眠期に入ります。花言葉は「青春のはじまりと悲しみ」ですから早春に咲く花の命が短いところから付けられたと思われます。可成り日本人的な花と謂えるでしょう。
よく似た花にプリムラオプコニカがありますが此れはサクラソウ属でも洋花で我が国古来の「桜草」ではなく私の好まない花です。又寒いときにはパンジーやデイジーがよく見られますが此奴も私の嫌いな花で植えたことがありません。きっと戦時中の幼い頃に見たことがない花のため潜在意識が拒否するのではないかと思って居ます。

曾て郵便不正事件で逮捕され世の中をあっと言わせたあの村木厚子厚労省事務次官が昨年10月60歳で退官された。そして今春より日経新聞夕刊「明日への話題」のレギュラー執筆者として半年間毎週登場されることになった。どんなことを書かれるのかとても楽しみだ^^。
彼女は8年前厚労省局長時代に凜の会郵便不正事件で障害者団体割引制度の証明書を発行した廉(かど)により大阪地検より逮捕起訴され164日に渡って勾留され腰縄を打たれ手錠姿で取り調べを受けたが一貫して否認を貫き遂に無罪を勝ち取った猛女だから知らぬ人は居ない。並みの男なら恐らく連日検察の恫喝に屈し罪を認めただろうが、彼女は高知の生まれで土佐のハチキンだから堪えられたんだろうね。辺鄙な高知大学出なのに事務次官まで上り詰めたのは安倍総理の人気取り異例の人事だったと言う説もあるがきっと彼女の揺らぎない信念と実力の賜物だろうね。
彼女の「明日への話題」第一声は、結婚しても子どもを産んでも絶対に辞めさせられない職場に付きたいと思って役人になったと書かれた。そうだよね、結婚しても子どもを何人産んでも辞めないで居られるのがお役人だ、キャリアでありながら当時は男女雇用均等法などなく国家公務員の同期800人中女性は僅か22名でそれも事務系に限ってはたった5名であり、女は採用しないと公然と言う役所も少なくなかったそうだから現在とは大違いだったのだ。
東大以外は先ず出世が望めない中央官庁に何故彼女が入ったのか、彼女の著書「あきらめない」によると初め彼女は高知県庁に入りたくて地方公務員試験に合格するつもりでその予行演習として第一種国家公務員試験を受けたら両方パスしたので高知県庁の採用試験に臨んだら「キャリアの女性はちょっと困る…(;;)」の雰囲気がムンムンだったので已む無く諦めて中央官庁に切り替えたが事務職では労働省に唯一女性枠があるだけで選択の余地なく労働省に入省されたそうだ。
入省後はキャリアでありながら30名の同僚職員にお茶を配るのが朝の仕事だったが、理解ある上司の判断でお茶配りの労役が免除されるまで延々と3年間も続けられたそうだがキャリアにお茶を入れて貰うノンキャリは針の筵でありその心裡は複雑だったと思うね。
50歳になり局長にまで上り詰めての青天の霹靂である郵便料金割引公的証明書不正発行交付の疑いによる逮捕と起訴、そして特捜検事からあの手この手の恫喝に堪えての無罪に至る1年半のドラマは彼女にとって「災い転じて福となす」であり、安倍総理の人気取り人事と言われるが事務次官にまで上り詰めることができたのは才能だけでなく彼女の持つある種の魅力のせいだったろう。事件当時マスメディアに掲載された彼女のトレードマークである引詰め髪は戦時中私の母親達の定番ヘアスタイルだったから懐かしかったね^^。
彼女の仕事でのモーレツ振りは勤務時間がメチャ長いため、幼い子どもを預けた保育ママ宅への朝夕送迎のタクシー代が当時の年収相当額である300万円にも上ったことだ。生活費は職場結婚した夫の給与で賄えたからよかったが10時に仕事を終えられることが希有であり、夜中の3時4時はざらで残業時間は月200時間を優に超えるが、申告は男が90時間女は50時間が決まりだったそうだから将にブラック企業顔負けであり、中央省庁の勤務は想像を絶するね。我々の近くに介在する区役所や年金事務所などのお役所では鼻糞を穿(ほじ)って所在なげに座っているお役人のノンビリムードとの落差は一体から我々はどう考えたら良いのだろう?彼等を中央省庁に廻せば仕事のハカが行くと言うものでもないしね…(;;)。昔小生の愚息がどうしても嫌がって中央省庁へ行かなかった理由がどうやら分かったような気がするな。彼処は頭の中身だけでなく人一倍タフでモーレツ人間でないと務まらないんだ。
キャリア資格と勤務時間の差は役職で補完されて居り、彼女が31歳で初めて地方へ出されたとき島根労働基準局の課長職だったが、1年半勤めて本庁に戻されたときは初めて課長補佐に任命されたそうだから本庁と出先では役職のランクが比較にならないと分かるね。因みに本庁で課長になったのは41歳だ。
島根ではキャリアの女性が夫を置いたまま単身?東京から子連れで赴任して来ると言うので大評判になり、社宅では同局の主婦達が2歳の幼児を構ってくれ、後年裁判のときは島根労働基準局ぐるみで大挙して援軍となって彼女を励ましてくれる戦力になったとか…^^。村木さんの人徳の賜物だろう^^。当時は外部の人から地元採用の事務員と間違えられるのでどんなに暑くても夏ではスーツの着用が欠かせなかったそうだ。警察や防衛庁のように勲章などないもんね^^。如何に女性のキャリアが少なかったか分かるような気がする。
読書好きの彼女は勾留される際、拘置所内に佐々木穣と今野敏の本を持参されたそうだが164日の勾留期間に読破された書名149冊が「あきらめない」の末尾にリスト化されている。佐々木穣、今野敏以外にも獄中なのに重松清や畠中恵などいろんなジャンルを読まれており読書傾向から彼女が検事の尋問に怯えず平常心で「明鏡止水」の心境に居られたことがよく分かる。権力の権化のキャリアでも私の好きな重松清なんて読むんだね^^。
週一回だが此れから半年間彼女の「明日への話題」を楽しみに読もうと思う。

偽の血液製剤を作ってボロ儲けしていた一般財団法人「化血研」に対し厚労省は110日の業務停止処分を科したが、ナント此処の殆どの製品について他のメーカーに代替品がなく業務停止の間も製造出荷が続けられるそうだ。「作らへんで…」と嘯(うそぶ)かれて困るのは国やったんや、何のための業務停止処分や!企業は業界でのシェアさえ確立してしまえば怖いモンなしなんだ(>_<)、昔、ミドリ十字が悪いことをして指弾されたが此方は会社と違って一般財団法人だから潰すわけにもいかんし大して税金の懲罰も科せないし法律の盲点を突かれて厚労省も困ったね。村木さんは今では外部の人となったが化血研をやっつける良い知恵を授けて遣って下さいね。

ところで北朝鮮の「核実験」に対しアメリカは一部の北朝鮮船舶の入港禁止を国連安保理事会に諮るそうな…。恐る恐る、怖々、と言う感じだから中国に協力が得られないアメリカの持て余している様子がよく分かる。実はアメリカも北朝鮮が怖いんだろうな(;;)。

先週の読みたくても読めない字
咲いた花が窄(つぼ)む

今週の読みたくても読めない字
咲いた花が(萎)びる

後期高齢者の無病割引を…

烏原貯水池 (1)

明けましてお目出度う御座います。本年も拙いブログでお目汚しをお許し下さいね。
巻頭写真は年末御挨拶にお馴染みのEさんから送られてきました烏原貯水池で寛ぐ渡り鳥の風景です。鴨の一種だと思われるが何という名なのか、翡翠(かわせみ)を思わせる見事な羽根の色には心が和む思いだね^^。

東日本大震災から早や五年が近付いてきた。昨年末の新聞記事だったが、東日本大震災の際住民を救おうとして最後まで交番に残った岩手県警察のお巡りさん三人が津波に襲われ殉職されたが大船渡警察の署長室には当時交番に掲げられていた旭日章が今も残されているとか…。
私が興味を覚えたのは殉職したお巡りさんの中に警視が居たことだった。警視と謂えば警部の上の位でその上が警視正なのは知っているが、それ以上は知らない。殉職すれば2階級特進は知られているが、警視のような偉い人は普通絶対安全圏にいて大きな机にどっかと座り部下に顎で指示するイメージだったから交番勤務の警視が居ることを知ってとても驚いた。一般的に警視は警察署の署長、副署長クラスだからどうして交番勤務だったのか不思議だね。
兎も角この偉い警視は避難民を誘導する職務に徹して殉職により警視長に昇進した。ネットで調べてみると警視長の上は警視監でその上が警視総監だそうだ。警察庁長官は警察官ではなくお役人なんだ…。
若しも警視長(県警の本部長クラスになる)が殉職したらどうなるのかしら?と疑問が湧く、2階級特進すれば警視総監だが警視総監は一人で決まりだしきっと警視監で止められるんだろうが、ちょっと不条理だな。
2階級特進も死んでは勲章だけのもののようだが実際は基本給が大幅に上がり退職金がとても高額となるから家族思いの警官は死ぬなら病気でなく殉職でと願っているそうだ。

明石のTさんから年末に贈り物を頂戴したので電話でお礼を言った際、よもやま話の中で83歳のTさんは5人目の子どもである末っ子が現在46歳になるがその子を生んで以来医者に行ったことがないと仰られた。「通常分娩のお産は保険は利かないし実は病気でないですよ」と言うとそれ以前に医者に行った記憶すら思い出せないそうだ。そう言えば私と同級生のM君も保険証を長く使ったことがないと言っていた。
行政は多額な後期高齢者保険や介護保険料を所得に応じて無差別に毟り取って涼しい顔をしているが、このような無病の人達に対しては、自動車保険業界が無事故割引を設けているように、保険料の減免とか金品での表彰など積極的な姿勢を示すべきではないのかな。
1年間医療機関を受診しない者に対しては翌年の保険料の減免など具体的な特典を与えれば、1割負担や3割負担に甘えて異様に高い医療機関や調剤薬局達の懐を肥やさせずに薬局での風邪薬等で済ます者が激増し我々の税金で負担している42兆円が少しは減少できると思うのだが、製薬会社と医師会並びに薬剤師会が懸命に政治献金をしてそのようなものが立法化されないように波打ち際で必死に食い止め暴利を貪り続けていることに気付かない我々国民も愚かだと思う。
先日此れも同級生のN君がうちを尋ねてきてよもやま話の中で一昨年保険が満期になったのは良いが、その所得のお陰で1割だった保険負担金が急に3割に上げられたとメチャぼやいていた。彼は親の代からの資産を10億円近く持つ富豪だから働かなくてもお妾さんと裕福な生活を営んでいるので保険の3割くらいでブーブー言うことはないと思うが根がシブチンだからつい愚痴になったのだろう。1割の保険料を払えないため保険証を役所に取り上げられ医者通いもできぬ貧しい人達のことなどきっと頭にないのに決まっている。
政府はマイナンバーもできたことだし、この際国民の金融資産を把握して相続税を取るだけで済ませず健康保険料の増額も対象にすべきでないかと思った。明石市など一部の市町村では健康保険料に固定資産割などを付加して徴しているが、金融資産割なんてのはどうだろうか。預金や有価証券など1000万円以上の資産家に金融資産の0.1%でも保険料が賦課できたら低所得者への減免が可成り可能なのではないのかな?

日経新聞の12月「私の履歴書」は1997年に大丸社長に就任した奥田務氏だった。大丸と松坂屋を合併させ功成り名を遂げた可成りの大人物だ。財界には奥田姓が多いな?と思ったら彼は1995年にトヨタで豊田家以外から社長になったあの奥田碩氏の弟だと書かれていた。出身は三重県でお父さんは地元の小さな株屋さん(その後倒産した)だったそうだ、へー!魂消るね、お兄さんは一橋を出て地元に帰りたくて当時は日産やプリンスの後塵を拝していたトヨタ自動車に入社し、弟は慶応を出たため慶応閥の大丸に入ったのだ。入社当時は業種が違えても大丸の方が格上だったと思う。
兄弟二人して違う世界でトップを取ったことは異例のことだが、1997年当時はトヨタはもう世界一だったから弟の方は兄の七光りの影響を少し受けたんだろうね、それにしてもかくも優秀なDNAを持った素材を育てた父親が自分の会社を倒産させたなんて世の中って上手く行かんもんだよな^^。

日韓慰安婦問題解決だって?10億円だって?責任を痛感しているだって!一体から何回目のお詫びで何回目の賠償金だ!50年前に払った50億ドルは一体何だったの? でも我が国から理由のない金を巻き上げる毎に韓国は日本に対し国民の劣等感が増幅していることに気付かないのかな?

年末の29日大阪府と大阪市の「副首都推進本部」が開かれ松井府知事や吉村市長等が集(つど)った。東京からあの猪瀬前都知事も参加した。「偽物は偽物を呼ぶ」だな(>_<)。

先週の書けないけど読みたい漢字
開いた花が窄(つぼ)む

今週の書きたいけど読めない漢字
咲いた花が(萎)む

野坂昭如と「四畳半襖の下張」裁判

ベコニア

今年も後4日となりました。一年の経過の早さには目が廻りそうだ。庭の花も枯れてしまって残っているのはカタバミ以外には露地植えのベゴニアだけとなっている。此奴は葉が肉厚で少々雨が降らなくても枯れないから根っからの不精者には最適の優れ物だ^^。私は赤より白い方がずっと好きです。今年もとうとう最後のブログ更新を迎えることとなったが、恙なく(でもなかったけれど…)一年を終えることができたことを神様に感謝したいと思う。

作家で歌手更に参議院議員として政治家でもあった正義の使徒野坂昭如が今月9日85歳で波乱万丈の人生を終えられた。
今から43年も以前のことだが、戯作家として戦前一世を風靡した永井荷風の著作であるあの文語体の名著「四畳半襖の下張」を彼が月刊誌の編集長として掲載したことが当局の目に触れ、此の作品が既に昭和23年最高裁で猥褻だと罰せられていること、過去のD.H.ロレンス著伊藤整訳の「チャタレー夫人の恋人」事件(1957年上告棄却)、マルキ・ド・サド著渋澤龍彦訳の「悪徳の栄え」事件(1969年上告棄却)を踏まえて裁判所が野坂昭如に有罪判決を出したことに対し、高裁での控訴審で文学作品の論評には欠かせないその道の専門家である五木寛之、石川淳、井上ひさし、有吉佐和子、吉行淳之介、開高健を始め国文学者の吉田精一、批評家の中村光夫など綺羅星の如き多くの著名人が証人として出廷し、「昭和50年代ともなれば時代の推移とともに猥褻の定義も変わるのだ、此の作品は優れた文学作品である」と様々な証言がなされ、野坂昭如の無罪を縷々と訴えられた事件があったことをお歳を召した方ならご記憶だろう。
女性の裸もとっくに解禁になった昭和50年代後半に文学にまるで門外漢である検事や判事達が、文壇の権威者達の意見にどうして従わないのか不思議でならず、此の名作が有罪になったのか当時訝しく思って居たのだが、此の事件の特別弁護人となった丸谷才一のエッセイ集「コロンブスの卵」から「四畳半襖の下張裁判」の弁論要旨を読ませて頂いた、そして私はその要旨から此の裁判に野坂昭如が何故敗訴したかの原因を理解したので皆様にお聞き頂きたいと思う。
この裁判で野坂昭如を擁護する何れの控訴人の証人も著名人であり語り口は理路整然として明快であり、中でも開高健の2時間半に亘る証言は絶賛もので裁判官が時間を過ぎても閉廷を言い渡すのを忘れた程だったそうだ。出廷しているどの検察官や判事から見ても証人は自分達より遠くて高い教養の持主であるため抗弁することができず忌々しくも同感せざるを得ず歯軋りして己が無知を悲しんだことと思う。然し控訴人の致命的な失敗であったのは、巷の声を判事達に聞かせたい一心であったろうが、唯一人市井人で家庭の主婦であった水沢和子証人を出廷させ証言させたことだったと私は考えた。
証人水沢和子の弁論は「此の作品に一般的な善悪はありません、私の子供が大きくなってから読んでも一向に差し支えありません。寧ろ、うちの子供が斯くも難しい文章を読める学力があれば嬉しいと思います」と胸を張ってのものだった^^。此を聞いて職業柄酒席でも猥談一つできない堅苦しい判事達は自分達の世俗への無知を思い知らされ屈辱の怒りで瘧(おこり)のように身体が震えたに違いない。著名人から語られるのなら許容できても一介の主婦の発言では到底聞く耳を持てなかったろう。斯くして「四畳半襖の下張」は最高裁に於いても上告棄却、野坂昭如は罰金10万円が確定したが、一寸の虫にも五分の魂というから、全ては判事達のプライドをズタズタにしたのは主婦の証言であったろうね。此の主婦さえ出廷しなければ判事達は証人の社会的な地位と高邁な思想に尻尾を巻き野坂昭如は無罪が勝ち取れて居たに違いないと思う。そう言えば古来「お前にだけは言われたくない」なんて言葉があったよな^^。水沢証人は性に淡泊な質(たち)であって文語体の流麗な文章の巧みさに魅せられ芸術作品としか考えなかったんだろう。だから書かれた内容については少しも拘る処がなかったのではないかと思った。そうでなければ「うちの子ども云々…」など到底母親として言葉に出せる訳がなく、是認すれば検事や裁判官が芸術作品に対し態と卑猥な解釈をして居るようになってしまうからどうしても無罪にできなかったのだろう。そして水沢証人が我が子を引き合いに出さなければあのとき野坂昭如は勝訴できたと思う。然うしたら彼は勲章の一つも貰えて居たのではないだろうか。証人丸谷才一は文化勲章を貰っているもんね。合掌

懲役刑

野坂昭如さんの裁判が巷の良識者から批判を受けるようになって、漸く法曹界も此れではいけないと古から踏襲して貪っていた眠りから目覚めたのか、その後最近になって殺人事件の時効廃止や刑罰の長短に刑法が変更されるなど劃期的な判断が行われているが先日の新聞で劃期的な判決が載せられていた
裁判は二つあり、新聞左には前方注視が困難な状態になる程酔って、車を運転し乍らスマホに夢中になり、道を歩いて居た通行人4名を跳ねて3名を死亡させ1名には重症を負わその場から逃走した悪辣な若者に対する判決であり、右には女子中学生を連れ出したと男が「猥褻目的略取」と謂う罪に問われた事件の判決であった。
判決結果は左が懲役22年で右が懲役16年だった。一瞬だが左は軽くて右は重いと感じたのだが、どうしてなんだろう?酩酊運転で3人もひき逃げして死亡させれば無期懲役が最低刑だと誰もが思うし、女の子を連れ出しただけで何も悪さをしていないのだったらせいぜい懲役5年辺りが精一杯ではないかと思うが時代が変わってきたんだ。
30年も前だったらきっと左の事件は殺意がないとして恐らく懲役7年位だったろうし、右の事件は精々懲役3年で執行猶予が付いたと思う。世間の目が段々命の尊さや、被害者の少女の心の傷の深さに思い至るようになったからだと思われる、頭の固い裁判官も法律の条文への拘り(未成年を猥褻目的での誘拐略取は刑法で7年以下と定められて居る)を捨てて被害者やその家族の心情を思い遣る時代になったようだ。
5両盗んで打ち首獄門になった江戸時代から比べて、終戦後は法律が軟化し犯罪人の罪が驚くばかりに軽くなって居たが、ここに来て法より重い刑が増えていることはとても喜ばしいことだと思う。裁判員裁判で死刑も出されたしね…^^。

従軍慰安婦の噓

50年前にキッパリと決着した筈の従軍慰安婦問題が又もや再燃し韓国が我が国から更に賠償金をふんだくろうと居ている(>_<)。何処まで汚い連中だ!
写真は戦時中我が国公務員の月給が45円であったとき月給300円で公募された広告だ。我々も我もと応募したが器量の悪い者は全て落とされたそうだから、戦後其奴等の僻みを朝日新聞が記事にしたのが発端だ。悪いのは朝日新聞とそれに便乗した韓国だ。何が強制連行や!朝日新聞は恥を知れ!それにしても韓国は底意地の悪い国だね。

先週の書けないけど読みたい漢字
風船が窄(つぼ)む

今週の書きたいけど読めない漢字
開いた花が(窄)む

皆様どうぞ良いお年を…