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台湾セーフで中国アウト


暑い毎日が続くが庭のキリギリスには一向に苦にならないらしく朝に夕に蝉に負けまいと雌を求めて必死で啼いている。先日愚娘が知人から野原で採取した沢山のキリギリスを頂戴したので庭に放したら一挙に大所帯となり啼き声も一段と活気を帯びてきた^^。雌も沢山居るのだが啼き声が少しも減らない処を見ると結婚は35歳になってからだとか…人間を見倣って雌同士飲み会でも開き、雄の啼き声をシカトしているのではなかろうか^^。毎朝好物であるタマネギを庭に撒いて居るし、蛋白源になる三角バッタも沢山生まれて日に日に大きくなって居るので食糧には不自由しないだろう。此では雌が結婚を急がない理由も何となく分かるよな^^。先週夕刻撒水していたら昼寝して居たらしい奴がビックリして擬宝珠の葉っぱに飛び上ってきたのでシャッターを押した。前回の探し絵のような写真と違い全身像だ^^。

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先日仕事の合間を見て偶に耳掃除でもと駅前の耳鼻科へ行ったら耳垢が少しあると言われて取って貰ったのだがその後が物凄いハードスケジュ-ルで、鼻も喉もしっかり検査され、頼みもしないのに此方へどうぞと狭い部屋に入れられて視野検査の耳版のような聴力テストまでされた:-)。そして「補聴器を付ける程でもないが高い音が聞こえ難くなっている」と宣われた:-)。自分に言われる悪口などしっかり聞こえるから、自分では目はダメでも耳だけは達者だと思って居たので愕いた。「どん音が聞こえないんですか?」と訊ねたら、「キーンと謂う音が聞き難くなって居ますね」硝子を引っ掻くような音なら誰も聞きたくないから「そんな音は聞きたくないから良いですよ」と言ったら「ま、年相応ですかね」で一見落着となったが、窓口で点数にして1090点も請求されてビックリ、見ると聴力検査が690点も占めて居り、耳掃除はたったの25点に過ぎなかった:-)、巷で良く言う検査漬け医療の典型だ、して欲しくもない検査にまで誘導されるのはとても不愉快だったが、診察途中で聴力検査は嫌だ…なんて誰も言い難いよな(;;)、おまけに帰り受付で「次回はネット予約でお願いします」と突っ放された(;;)。誰が行くもんか!3年前天の下町のT耳鼻科で耳垢を取って貰ったことがあるがとても簡単で診療代も僅少だったが医者が変わるとこうまで変わるものか:-)、T先生が月水金診療のため何時も満員で待ち時間が長いためつい横着したのが不仕合わせ貧乏の始まりだったのだ。それにしても80歳を目前にした老人を相手に上から目線で「ネット予約して」とはないんじゃないの?今度から混んでいても遠くても絶対に天の下町のT耳鼻科に行こう^^。

日経夕刊に掲載されているエッセイ「プロムナード」は「明日への話題」や囲碁の棋譜欄と同じく私が愛読する一つだが、実は書き手が並みのエッセイイスト或いは小説家でなく殆どが他の分野で活躍されて居る文化人だからエッセイの内容が我々の知らない未知の世界を描かれたものである処に読み応えがある。6ケ月で全員交代されるが本年下半期の執筆者の顔ぶれを見ると、月曜から順に能楽笛方藤田六郎兵衛、作家辻村深月(昨年度直木賞)、社会学者古市憲寿、写真家小松紀晴、国文学者田中貴子、歌人小高賢と異色の書き手であって物書きの辻村さんを除けば素人向けのエッセイなど得意な分野である筈もなく、各週原稿用紙3枚も全26週よくぞ時季に併せて書けることだと感嘆頻りだ^^、然し執筆者各自得意の分野が我々日常生活とかけ離れたものであるため却って話題が斬新であり、古市さんなどノルウエーでは、選挙権が16才で与えられて政治への関心を高めようとしているとか、女性にも徴兵制度が適用されるなど我々が知らないことをさらっと書かれるのには愕いてしまう。又能楽笛方藤田六郎兵衛氏は世襲制である親の仕事を継ぐ運命(さがめ)を生まれながらにして背負わされ、5才から舞台に立たされ何も教えられずに見様見真似で父の芸を憶えなければならぬ厳しい経験談など背筋を戦慄が走る思いだ。一度も褒められたことがなく、父の没後、勤書(舞台記録)に「今日道成寺披き昭彦(氏の本名)上でき…」の一行がありこの一行を見て涙が止まらなかったそうだ。このとき舞台を終えて楽屋に戻り父に「有難う御座いました」と挨拶したら、父は「うん」と一言それ以上の言葉はなかった…、そうだ。「うん」は弟子である子に対する最大の褒め言葉だったんだろうな^^、仕事を終え師匠である父に「有難う御座いました」まで言わねばならぬとは芸の世界って厳しいものだな:-)。きっと日常生活の立ち居振る舞いだって礼儀作法だって半端ではなかったことと拝察した。でなきゃ、無形文化財になんか簡単になれる訳ないよね^^。
我々は普段経験しない世界のことは知らない儘に貧しく生涯を過ごすことになるが、知らない世界であっても書かれたものを通して少しでも知ることにより自分の視野が広まるから、各界の方々に文筆の機会を与え我々無知な山猿にも色んな知らない世界を知る機会を与えて頂きたいと願う。書き物の苦手な方なら編集者が聞き取って文章化されたら良いだろう、私がプロムナードから感銘を受けたものは文筆家の書かれたものよりも他の分野で一家を為された方のものが圧倒的に多いのは当然とは謂え皮肉だな。洋画家の野見山曉治の自伝など玄人裸足で絶品だったもんな^^。

先月大阪府警が信号無視した女性を中国人だと思って誤って台湾人女性を無免許運転で検挙したと発表した。彼女が全く日本語を話せなかったのが誤解の元であったが彼女は台湾人で台湾の免許証とその翻訳文を提示したが係員が免許証を身分証明書と誤認して無免許運転で検挙したのが原因とか…(;;)、府警交通指導部への照会で誤認逮捕が分かり此の女性は無事釈放されたそうだが、特定の国からの入国はその後1年間は有効であり台湾の免許証もそうなんだそうだ、警官の無知にも呆れたものだが、台湾の免許証ならOKで中国の免許証はアウトだなんて痛快極まるな^^。警察庁も粋なことをしてくれるね^^、李登輝全総督の存在が大きいと思うがチャンコロは中国から幾ら免許証を持ってきても日本で走れないなんて胸が透く思いだな(^0^)/。もっとやれ!

先週の誤字訂正の答え
検微鏡で細菌を観察する、(顕微鏡)でした

今週の誤字訂正の問題
資源の欠亡は深刻な状態にある

ご教訓カレンダー
「盆栽いじり」→「凡妻いじめ」 老後の楽しみ

同期の事務次官

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裏の畑の三度豆が収穫期を迎え採っても採っても次の豆が大きくなる^^。先週末バケツ一杯取れたので職員全員のお土産にした。写っているのは豆摘み臨時作業員を務めて貰ったうちの職員です^^。来月半ば迄には全部でバケツ5杯位採れるだろう^^。三度豆を植えたのには理由があり、豆の根粒菌で畑の土壌を肥沃化させ秋に植える大根を太らせるのが本来の目的だ。
今日の漢字検定問題は易しかったが上手く書けなかった(;;)。分かりきった字が幾つも書けなくて歯軋りした:-)、前回と変わらぬ点数だったと思う(;;)。生きていたら次回の10月も頑張ろう。

男女雇用均等法を作ってウーマンリブを実践され我が国で初めて女性事務次官に就任した松原亘子氏については先月村木厚子氏の欄にて少し触れたが、彼女は民間企業に就職予定だったのに、大学4年生の卒業間際になって我が国の労働事情が大きな男女格差に掩われている現実に気付かれ、人生の目標を急遽切り替えて留年され翌年一種試験に合格し労働省に入省、以後男女雇用均等法の成立に全力を尽くされた進路変更組の稀有な女性官僚だ。たった半年勉強しただけで一種試験に合格するとは尋常でない頭の持主だが入省の目的が素晴らしい。唯単に役人になりたいのではなくて、仕事をする上での男女の格差をなくしたい目標を達成するために労働省の役人になる人など珍しいし偉いなとつくづく感心してしまう。夢なんて誰にでも持てるが、実際に女性の力で硬直した役人の組織を動かしその夢を実現するなんて凄い才能だ。彼女が如何に優れた官僚であったかが良く分かるな。
政府官庁では誰かが次官になると同期の者は全員退官すると謂う厳しい不文律があり、例外は絶対に認めて居なかったが、松原亘子だけは同期から絶対に一人しかなれない次官になった唯一の官僚だった^^、彼女だけ退官させずに1年待たせたのは彼女を次官にしないと誰をするのかと謂われる程卓越した能力の持主だと評価されたからだろう。
この男勝りの松原亘子だが日比谷高校の1年後輩であり、同じ年に年東大を卒業し労働省同期入省となった松原東樹と結婚したから東大時代から相惚れでの恋愛結婚だったんだろう^^。でもご亭主の方は職業能力開発局長止まりであったから周囲も当人も複雑な心境だったろうな:-)。
話の序でだが、現在の厚労省は厚生省と労働省が合併させられてできた役所だ、その中ではエリートの厚生省族とアホな労働省族(松原亘子のような特別の目的を持って入省する例外を除き)が見えない壁に遮られ、更にその人材の質の差は大きく決して交流することがない、処が次官だけは当初の約束通り厚生省と労働省出身者の持ち回りとなって居るのでアホの労働省側も2回に1回次官になれるのだ、厚生省の中で可成り勢力のあった社会保険庁が年金に関わる数々の不祥事で解体された後、今では厚生省側は医者の味方をして医療費の値上げに全力を注ぐ東大医学部卒キャリアの指定席となっている。処が今回に限って厚生省の番だったのに安倍さんの気紛れで労働省が2代続くことになった、然も此の次官が高知大学出とあっては東大医学部出の厚生省族もまるで遣る気が失せるのではあるまいか^^。

プロのピアニストたる者は片手でオクターブが押さえられねばダメだと謂われ、手の幅を広げるために指の水掻き?を切る手術をした者が多いと何かに書いてあった。処が作家の鷺沢萌さんは手が大きくてドから次の音階のミまで指が届いたが10年経ってもピアノは少しも上手くならなかったと著作の中で書かれて居る。そう謂えば亡くなったジャズピアニスト羽田健太郎などとても腕が短かったから手も小さかったと思う、でも演奏は一流だったから手や指の長さなど技術で充分カバーできるのでないのかな、水掻き?を切ってまで手の幅を広げた人も後日「あれは楽ができただけで技術の向上には繋がらなかった」と思ったに違いないが、もう切った水掻きは戻らない。♫親に貰った大事な身体…♫とは歌にまで唱われる言葉だが、美容整形も含め病気でもないのに躰に手を入れるのは絶対に良くないと私は思う:-)。ピアスなども論外だ:-)。

土曜日の夕刻今日は郵便物がないのかな?珍しいなと思って居たら、6時27分に郵便局の普通郵便がやって来た、最近頓に郵便の時刻が遅れ夕刊より早いことは殆どないのが実情だ。速達でも書留めでもないのに時間外に来るなんてどうなって居るのかな、そしたら次の日休みの筈の日曜日も普通便の配達が来た。値引きしたんだろうが、アマゾンのメール便を佐川急便から奪い取った報いで荷物が多すぎて捌ききれんのだろうな:-)、配達人の土曜日時間外と日曜出勤では日本郵政完全に赤字だと思うが現在クロネコヤマトに負けている年間売上高を逆転すべく必死であり、利益なんか二の次なんだろう:-)。民営化10年目である再来年の上場予定で売上高業界トップを目指していると思うが民間企業をいたぶる親方日の丸って恐ろしいな:-)。

先週の誤字訂正の答え
土壇場へ来て万事窮す、(休す)でした。

今週の誤字訂正の問題
彼の最後の言葉は「有難う」だった

今週のご教訓カレンダー
「ありの儘の姿」→「アリのママの姿」 女王蟻

水先案内人

空梅雨かと思って穀物の生育が危ぶまれていた処へ週末に降った豪快な雨はまさに旱天の慈雨だった^^。そのせいで今日も湿度の高い不快な毎日が続くが来週30日は愈々漢検のテスト日だ^^、6月10月と年2回の受験でもう17回目になるから初回準二級のテストから起算して9年目に入った計算になる、年月の経つ早さには愕くばかりだなあ、今月に入って慌てて前回の問題集を捲って書き取りの練習などして居るが、前回テストから8ケ月間のブランクと加齢により記憶力の衰退にはアレアレ?と戸惑うばかりに書けなくなった字が少なくなく「魑魅魍魎」や「罵詈讒謗」など目を瞑っていても書けるのに簡単な常用漢字の縦棒が突き抜けているか止まっているか忘れて書けなくなって居るから歳は取りたくないなとつくづく思った、最近では前回より高い点数など全く望めず合格するかどうかと謂う低次元の世界となって居るが、不合格になっても懲りずに挑戦しようと思って居る。当日雨にならないようにお祈りをしよう。

先日の日経夕刊の記事だったが、航空機ではなくて船のパイロットと呼ばれる水先人をご存じだろうか、タンカーなどの大型船が港に入出港する際同乗して双眼鏡で周囲に目を光らせ小さい漁船などを見落とさないように船長に周囲の状況を伝えるのが主たる仕事だ、最大56万トンのタンカーから見れば19トンの漁船など人間が見下ろしたアリンコより小さいからそれは気を使うそうだ。
水先人は私が知る限りでは長く航海された大型船の船長さんに与えられる資格で、定年後の勤めでありある意味天下り的なものだったが、5年前から規則改正で誰もが試験に合格すれば資格を得られることになり、現在大阪地区100人のパイロットのうち女性が一人居るそうだ^^。此の女性はどうしてもパイロットになりたくて神戸商船大学に入学し、難しい試験を幾つもクリアして水先人の資格を取得され現在大阪湾100人の水先人の紅一点として活躍されて居るがこの仕事は24時間勤務の激務だし、船は男の世界だから大変だと思う、男には船の周囲が水洗便所に使えるトイレなんかも女性にはムリみたいだし、乗務する船舶への乗船離船は陸からではなく当然陸地から遠い淡路島の沖合となり往路も帰路も随走する小型ボートからの移動となるが大型船の乾舷(喫水線から甲板まで)は10mもあるから波による大型船の揺れは半端じゃないし、颱風だからといって乗らぬ訳には行かぬだろうし、パイロットラダー(船舶用の縄梯子)に躰を委ねての猿(ましら)の如き小型ボートへの移動はサーカス擬きであり、可成りの難易度の運動神経が必要だろう。きっと資格テスト中何回も梯子から落ちて小型ボートから投げられる浮き輪にしがみつくまでたっぷりと海水を呑んだ苦い経験をされたと思うが、双眼鏡でアリンコを見付けるよりこっちの方がメチャ大変であり、余程船が好きでないと乗離船が恐くて到底務まらんのではないか。処で女性水先人の第1号は2年前横浜で26歳の女性が合格し現在横浜港で勤務しているそうだ。十人十色と謂うが、世の中には物好きな女性も居るもんだな^^。
話変わるが、小型漁船清徳丸を引っかけて乗組員を殺した海上自衛隊の護衛船「あたご」は先日何故か二審でも無罪になったが、入出港時だったら水先人がちゃんと見付けて待避出来たに相違ないから公海上であったことが不幸だったな:-)。
「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」小林一茶の名句だが、雀でも「のきなさい」と言って貰えるのに、清徳丸の乗務員は引っ掛けられ殺され、文句を言ったら「規則を違えて対向車線にはみ出したんと違うのか」同様に強弁されては無念だったろう:-)。対向車線云々は同型船同士の話であって道路に飛び出した幼児を轢き殺した大型ダンプには適用できるとは思わないがなあ:-)。

先週火曜日高校時代の同級生が思いも掛けず60年振りに訪ねて来て呉れた^^。名は栗原君と言って温和しく目の細い長身白皙の好男子で、高三の時好きな女の子にラブレターなど届ける役目を仰せつかってくれる気の良い奴だった^^(ラブレターは突っ返されたけど…)、長く台湾との交易で彼方の在住などが長く、子供に仕事をバトンタッチして最近漸く此方に落ち着かれたそうだ。此まで数回電話をして呉れたようだが名前だけでは事務所で迷惑電話と思われ上手く繋がらなかったみたいだっだ。一言「同級生の栗原」と言ってくれたらよかったのに…、逢って見て相貌は年輪を重ねまるで当時と違っているようだったがよくよく眺めると昔の面影がそこはかと残って居り、当時の含み声など全く変わって居なかった^^、二人して懐かしい友の昔話など1時間ほど少年時代の回想に浸ったが、運転手を務めた娘婿に急かされ残り少ない後ろ髪を引かれるように帰って行った。又の来訪を約束したが、この歳になると「明日は我が身」であり、何時どちらがどうなるか分からない、お互い葬式に呼ぶほどの付き合いではないから何れどちらかが誰かから相手の訃報を聞かされ瞑目することになるのだろうな:-)。マジで友達付き合いの悪い私だが、再び「朋あり遠方より来たる」だった^^。
先々週は中学からの旧友「サンちゃん」がわざわざ訪ねてくれたことをブログの最後に書いて置きながら発信時にウッカリと飛ばしてしまった(;;)、そのため表題の「朋あり遠方より来たる」が無意味なものになって居た、謹んでお詫びします。サンちゃん又来てね、

先週の誤字訂正の答え
早合点で失敗して苦渋を嘗める、(苦汁)でした

今週の誤字訂正の問題
土壇場へ来て万事窮す

今週のご教訓カレンダー
「父帰る」菊地寛→「乳帰る」 
最近の美容整形ではお腹の脂肪を取ってペチャパイに移す一石二鳥の方法があるそうだが脂肪には帰巣本能があって軈てはお腹に帰ってしまうとか…(;;)

60年安保のデモ行進

昨日は久し振りの雨で良かったな、気象庁が月初め梅雨入りしたと言ったのにカンカン照りが続き稲など農作物への不安が出始めて居たから、これぞ「旱天の慈雨」だった^^。
最近見かけなくなって居たが、先日事務所横のトタンの塀を蓑虫が懸命に横に這って居た^^。どうやら何かの事情で裏の土手が住み難くなり転居のため玄関の紫陽花を目指して来たようだ。見付けたのは夕方だったからきっと朝から15m余りを時速0.3m位の速度で必死に移動してきたものらしい。近づくとピクッと首を引っ込めて隠れるところがメチャ可愛い^^。紫陽花まで未だ2時間以上掛かりそうなので抓んで紫陽花の花の上に放してやった。今頃は紫陽花の木陰で子育てでもしてるのかな?

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昨日6月15日はどんなことのあった日だったろう、人形作家である辻村寿三郎氏は26歳のこの日忘れられない出来事があったと或る書物で述べて居られた。今から50年以上も前のことだ、忘れもせぬ60年安保のデモ行進で東京大学の学生であった樺美智子が警官に撲殺された悲しい日だった:-)。あのとき彼女は警官の警棒を躱しながらも大声で警官に対して叫んだ「無知な山猿め!」の言葉を傍らでデモ行進に参加した辻村氏がはっきりと耳にされ、自身が中学しか出ていないためこの言葉が自分に対して言われているような物凄い衝撃を受けられたそうだ(;;)、樺美智子自身の矜持が言わせたのだと思うが、「無知な山猿め!」とは相手を貶めて自らを驕った言葉であり教養ある者が発する言葉では決してないと思うが出てしまった言葉はもう返らない。この言葉が警官達の耳に突き刺さり彼女が命を落とす原因を誘ったのではないかと考えた。大学卒の警官など当時は居なかったのだ:-)。私はこの言葉は彼女の「地」であったと考えた、両親は芦屋の住民で父親は大学の教授であり、彼女は神戸高校から東大に入った穎才だったが、既に彼女は20歳で日本共産党に入党しブントのメンバーとして羽田空港占拠事件では既に検挙され豚箱入りしたことのある筋金入りの党員だったのだ。彼女の死の波紋は大きくお陰で岸信介内閣は総辞職し、毛沢東は「樺美智子は全世界にその名を知られる日本の民族的英雄になった」と述べたから彼女は英雄視されたが、殺されたから英雄だなんて一寸怪訝しい、中学出の僻み根性を名指しで批難されたように感じられた辻村氏は遣り切れない思いだったろうな:-)。高学歴の人は何も感じないだろうが私のように下等な人間にはこんな言葉は凄く堪える(;;)。「国民の民の字はもともと目に針を刺すと謂う意味があるそうで、物事が見えない、判断できない状態に置かれている者を指す蔑称だった」と五木寛之は書いて居るから、彼女は東大に入って共産党員になり左傾したことでマルキシズムに毒されて変なエリート意識に浸り、こんな下賎な言葉を発するまでに自らの品性を貶めて居たのではなかろうか:-)。オーム真理教に高学歴者が多かったことが何となく分かるような気がする。でも現在我が国の状況からすればアメリカの奴隷となることになったあの安保条約のお陰で今も中国や北朝鮮の侵略から支えられて居る実情を考えると何とも皮肉だったな:-)。

09年に郵便不正事件を巡って起訴されたが、検察の連日執拗な訊問に最後まで屈せず頑として首を縦に振らず無罪を勝ち取った当時厚労省家庭児童局長の村木厚子が本月末で審議官を跳び越えて厚労省事務次官に就任することに決定した^^。安倍さんの人気取り選挙対策に違いない、女性の次官は旧労働省の松原亘子 (東大卒のキャリア官僚)以来二人目だ。松原亘子は男女雇用均等法の創設など抜群な能力の持主であり女性次官は松原亘子が最初で最後だったと謂われ、霞ヶ関では女性の次官はもう出ないと断言されたものだ。だから今回の村木厚子次官人事には誰もが驚愕した(゚ロ゚)、そして女は強いなとつくづく思った、彼女が男ならとっくに観念して罪を認め今頃はきっと塀の中だったろう:-)。彼女は僻地高知大学の出身だし一種試験合格者と言っても東大閥官僚の蚊帳の外であり、あの事件がなければ局長止まりが決定的だったのに「禍転じて福となす」の見本のようだな。人間とことん諦めてはならないことを彼女は教えてくれたんだ。
世の冤罪事件など多く再審請求が絶えないが、請求者は全員男性でありきっと取調室で苦しさから逃れ楽になりたいために自分を偽って安易にサインをした報いだろう。
江戸時代捕まった盗賊は膝に3寸の石を5枚抱かされ、生爪を全部剥がされても音を上げなかったそうだから昔の男は根性があったんだ。そして今の男は軟弱になったんだ:-)。何故だろう、きっと女が強くなったせいなんだろうな。

先週の誤字訂正の答え
最早秘密は万人の衆知の事実だ、(周知)でした

今週の誤字訂正の問題
早合点で失敗して苦渋を嘗める

今週のご教訓カレンダー
「父帰る」菊地寛→「父替える」 浮気性の母

朝霧歩道橋事件

確定申告愈々も佳境に入っている。電子申告も4年目を迎え入力作業も手慣れてきたが「所得の内訳書」の年月日入力がもどかしく、平成も25年目を迎えたと言うに、ちっぽけな収入の種類年月欄に年月以外昭和と平成を選択入力することになって居り、入力を忘れると申告時にエラー表示され再入力となる。24年と入力すれば昭和の筈がないやないか!税法の時効は最大7年だから半世紀以上も前の所得を申告するバカが居るとも思えんからソフトのミスだろうと思われるが、何ともアホなソフト会社にも困ったもんだ:-)。

最近では北海道米の地位がぐんぐん上昇し既にコメの収穫量(主食用)では都道府県別で北海道産は62万2千トンと日本一となり新潟県のトップを蹴落とした。最近は「おいしさ」が「新潟産コシヒカリ」の地位をも脅かす存在になりつつあるとか…、そのおコメは「ゆめぴりか」と謂ってテレビCMで知名度を高めた優れものであり、美味しい上に価格に於いて「新潟産コシヒカリ」に比し遙かに廉価なのだそうだ。「ぴりか」とはアイヌ語で美しいと言う言葉だから名前も良かったな^^。
何故か「米」のことを新聞などでは必ずカタカナで「コメ」と書くが、常用漢字なのにどうして「米」と書かないのだろうか、調べてみるとその理由は「アメリカに気兼ねして「米」と書かなくなったんだ」と誰かが書いて居た:-)。「米が不作」とか「できの悪い米」とか書くとアメリカを刺激して拙いんだそうな^^。此処までアメリカンコンプレックスも情けない、少し考えすぎじゃないの?

12年前花火大会で勃発した朝霧歩道橋事件は痛ましい事件だった。被害者遺族らの再三の訴えで警察の元副署長が平成10年に強制起訴された念願の裁判が先週神戸地裁で行われたが、奥田裁判長は元副署長に対し「免訴判決」を言い渡した、免訴の理由は5年時効の成立だった。それなら強制起訴制度が事件当時導入されて居なかったことを受けて裁判所は門前払いすべきであったが今日まで事件を引き摺ってきたのは裁判所の誤りでなく私は原告に対する裁判所の温情であると考えた。
此の事件を振り返ると警察の組織全体の仕組みが杜撰で、事件当時起訴された現場警察官(懲役10年確定)の偶々上司であっただけの理由で事件の推移を何も知らされぬ儘裁判の渦中に佇むこととなった副署長は不運であったと言えよう。然し事実を知らされなかったにしろ上司に違いないから責任がないとも言えず、裁判所も苦慮したと思うが、強制起訴された結果此の元副署長は当時の天下り先を馘首され、事件発生以来ずっと周囲から後ろ指を指され陰口を聞かれて肩身の狭い12年間を過ごしてきたのだから、原告が満足すべき充分な報復を既に受けていると裁判官は考えたのではなかろうか。
12年は長かった、検察官役の弁護士と被害者の遺族達は「目には目を」と昨日控訴することを明らかにしたが、控訴しても死んだ子が帰ってくる訳でもなく被害者の遺族達は此の元副署長を赦してやったらどうなんだろう。そんな時間があれば亡くなった子供達の墓前で冥福を祈ってやる方が子供達きっと喜ぶと思うのだが…:-)。

先日お店が赤字であるお年寄りの女性をサラリーマンである娘婿の健康保険の扶養家族に入れたら国民保険料を払わなくて済むのではなかろうかと私が提案して調べて貰ったら、娘婿さんが別居の義母は扶養家族の対象外だと健保のパンフを持って説明に来られた。
実父母は良くても別居の義父母はダメだとパンフに分かり易く門前払いの色まで塗り分けてある(;;)、我が国の民法では6親等以内の血族と3親等以内の姻族を親族と言い、それぞれ扶養義務があるとされて居るが、民法730条には(親族間の互助義務)「直系血族及び同居の親族は互に扶け合わなければならない」と定められ昭和23年以後改められて居ないが、昨今親子の生活環境が多様化して2世帯同居の家庭も減少し、まして3世帯など稀有な存在だ。同居したくても親が遠慮して陋屋暮らしの方も少なくない。斯くなる生活単位の分散化に伴い税務署では民法を拡大解釈して別居でも親族でさえあれば生計の補助を条件に扶養控除が認められて居る。更に老人扶養の定義として70歳以上の直系尊属(配偶者の直系尊属を含む)と明記され、同居は58万円で別居は48万円と控除額まで木目細かく定められて居る。其れが証拠に確定申告書の隅っこに小さいが別居の扶養親族の住所氏名を記入する欄すら設けられて居るのをご存じだろう。同じ役所であり乍ら斯くも扱いが違うのは、税務署が税金を頂戴する処であり、納税者を慮った立法精神に則って居るに反し、社会保険庁は保険料を貰っていることを忘れて保険給付をして遣っている、年金を払って遣っていると謂う時代錯誤な価値観の中で日々を怠惰に過ごしているせいだ。だから彼等は未だ旧態依然半世紀も前の法令を鵜呑みにして愧じず義父母を排除している。此の理由はきっと民法877条にて(扶養義務者)「直系血族及び兄弟姉妹は、互に扶養をする義務がある」「家庭裁判所は特別の事情があるときは前項に規定する場合の外、三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。」なる時代錯誤な一文があり、彼等は「悔しかったら家庭裁判所のお墨付きを貰って来い」と言いたいのだろう。こんな条文は今の懸命に助け合って生きて行く親と妻子を抱えた子供達との生活環境からは時代錯誤も甚だしいにも拘わらず、アホな厚労省の役人が頑なに取り扱いを改めようとしないのは、彼等に時代の推移と共に頭の回路を切り替えようとする努力が欠けているからだ。国税庁のコンピュータには充分余裕があり、所得税と健保厚生年金を同時に処理できる。社会保険庁は早く国税庁に吸収させて解散すべきだが厚労省は省益を護るため死に体となって久しく、害あって益なき社会保険庁を懸命に護って居る。彼等が居なくなれば税金泥棒が減って今の若い人達が将来満足する年金が貰えるのではあるまいか:-)。

我が国の憲法は第14条にて「すべて国民は、法の下に平等であつて人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的経済的又は社会的関係において差別されない。」と謳われているから社会保険庁の取っている姿勢は憲法違反ではないのかな。
(注) 蛇足だが「門地」とは家柄のことです、
安倍首相が渡米しオバマ大統領と会談したが、この総理中身は兎も角としてタッパだけは高く180cm位あるから小柄と思えるオバマ大統領を凌駕するものと期待して居たが実際には10cmも低く全然ダメだった(;;)。我が国の総理がアメリカ大統領より上背があったなど古今東西初めてではないかと大いに期待していたのに残念だった:-)。座って会談しているときは背は変わらなかったから、大統領15cmもあるハイヒールを履いていたのではあるまいな^^。

先週の常用漢字の表外読みの答
谷間には(雰)が出てきた、(きり)でした

今週の常用漢字の表外読みの問題
(応に)その通りだ、

ご教訓カレンダー
「戦争を知らない子供達」→「銭湯を知らない子供達」 最近の子供達

女子柔道界を救え!


今日は三連休の真っ只中だ、確定申告に突入しての三連休は少し辛い、年末調整の追い込み時には天皇誕生日の三連休が入ったが、何事も上手く行かぬのは此が世の中の倣いと謂うものか(;;)。できたらお盆の辺りに変えて欲しい心境だ。

先々週日本語の発音についてお伝えしたが、今日は発音でなく日本語表記への疑問です。「こんにちは」「こんにちわ」 「こんばんは」「こんばんは」どちらもよく使われるが、「は」が正しく「わ」は誤りだと分かって居るが誰もその理由を知らない。最近では「こんにちわ」と書いて恥じない愚かな若者がやたら増えてきたが誰も彼等を咎める術を知らぬ。
現代仮名遣い(昭和61年内閣告示)では助詞の「は」は特定の語に属し、「わ」と読んでも「は」と書き表記の慣習を尊重すべきものとちゃんと決められて居る。従って「今日は日曜です」「ではさようなら」「これはこれは」等は「こんにちは」同様に用いられる。「こんにちは」や「こんばんは」の「は」は終助詞のようだが実は副助詞であり言葉の後に「こんにちは良いお天気で…」 「こんばんは穏やかな夜で…」などの言葉が省略されていると考えられるため助詞の意識が健在で「は」と書く。然し「すわ」 「いまわの際」「きれいだわ」など「わ」が明らかに終助詞と扱われる場合は「わ」と表記するのが正しい。悲しいことに最近日本語の乱れが激しく国文法など糞喰らえの連中が闊歩しているから、何れは「こんにちわ」が天下を取る日も近いことだろう:-)。

現代仮名遣い(昭和61年内閣告示)は結構細かいところまで詰めてあってついうっかりすることが多い、皆様は次の二つの言葉について正しい仮名付けができますか?
「人妻」「稲妻」 答は紙面の都合により来週に発表しましょう。

先日JTB40歳の課長さんが長時間労働の過労死で2年掛かって労災認定されたと報道された。なんと!死亡直前一ヶ月間の残業時間が250時間であり、逆算すると休日返上で一日14時間働いたことになる。JTB程の大きな会社なのにどうして?の思いだが、まるで女工哀史擬(もどき)ではないか!一昨年2月ニュージランドで発生した地震に関連して担当した高校のホームステイ旅行の予定変更などで緊急対応に従事し、終了直後の3月6日に秩父で練炭自殺した痛ましい事件だった。
極度の疲労から不眠を併発して精神錯乱状態となって死を選択されたのだろうが、組織と謂うものは非情だな:-)、課長ともなれば管理職で残業手当も全く付かぬが、此も又遣る瀬なかった(;;)。彼の直属の上司である部長は一体何をして居たのだろう、部下の仕事も掌握できなくて上司と言えるのかな、此の部長は人の上に立つ器でなかったことを悟って会社を去り自分の退職金を全額課長の仏前に供え頭(こうべ)を垂れるべきが人の倫ではなかろうか。

尖閣諸島について中国政府が「尖閣諸島」という日本名を明記した上で、沖縄に含まれるとの認識を示す外交文書を作成していたことが最近分かった。尖閣諸島を中国の領土と主張せず「琉球の一部」と認識していたことを示す中国政府の文書が発見されたのは初めてで時事通信が文書原文のコピーを入手したのだ。尖閣諸島を「台湾の一部」と一貫して主張してきたとする中国政府は嘘を吐いていたことが発覚した:-)。日本政府の尖閣国有化で緊張が高まる日中間の対立に大きな一石を投じるこの外交文書は「対日講和条約における領土部分の問題と主張に関する要綱草案」であり中華人民共和国成立の翌年に当たる50年5月15日に作成され、北京の中国外務省外交史料館に収蔵されている^^。
領土草案の「琉球の返還問題」の項目には、「琉球は北中南の三つに分かれ、中部は沖縄諸島、南部は宮古諸島と八重山諸島」と説明し、尖閣諸島を琉球の一部として論じている。中国が尖閣諸島を呼ぶ際に古くから用いてきたとする「釣魚島」の名称など何処にも使われていなかった。
東京大学の松田教授は当時の中華人民共和国政府が「尖閣諸島は琉球の一部である」と当然のように認識していたことを証明している。「釣魚島」が台湾の一部であるという中華人民共和国の長年の主張の論理は完全に崩れたと解説された^^。なのに中国政府は尖閣諸島を護る海上自衛隊の護衛艦に対し執拗に火気管制レーダーを発射して威嚇し、神を恐れぬその行為に対しバネッタ米国務長官が激怒し一喝した。それでもちゃんこ達文句あっか!

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先週東京都から尖閣諸島寄附金の証明書が漸く届けられた。コピーではあるが思いも掛けず石原慎太郎都知事(当時)直筆の礼状が同封されていた^^。然も便箋にはくっきりと尖閣諸島の模様が描かれていたから、尖閣諸島寄附金のために作られた用箋だと思い、思わず尖閣諸島に日本の日章旗が翻る日が遠からんことを祈願したm(_ _)m。

連続金メダルの内柴が女生徒への準強姦罪5年の実刑判決に続いて、日本代表の園田監督までパワハラで辞任するなど女子柔道界に受難の嵐が襲っているが、どうして女子柔道界に女子監督や女子コーチが居ないのか調べた処、この世界では引退した男子選手を食わせるために先輩が後輩の就職の世話をする伝統があるそうだ、それはそれで結構なことだが、男の方ばかりでは数余りであぶれるために女子界にまで勢力を広げてコーチや監督のポストを男が占めていることにある。女子だって女子柔道のパイオニアとなり女三四郎と謳われた山口香選手以来柔ちゃんなど優秀な多くのOBを排出しているが、男が女性柔道界を抑えているから此の世界に女子が入れず女子柔道の監督やコーチ職は男子選手OBの専売特許になる悪しき慣例であり女子選手にまでポストが回って来ず、女子柔道のOBは仕方なく警察官になるか高校の国語の先生などで糊口を凌いで居るとか…:-)、男女同権で女性の総合職が男子を凌ぐ仕事をする昨今此の時代錯誤はどうしたことか、柔道は他の競技と異なってお互いの身体と身体を合わせて闘う競技だから女子柔道の監督やコーチは女性であることが望ましいとは誰もが考えることだが既得権と謂う看板を振りかざしての柔道男子の此の横暴は目に余るものがある。此って指導と謂う美名の下でのセクハラではないのか。

先週の常用漢字の表外読みの答
叔父を(便)として転職した、(よすが)でした

今週の常用漢字の表外読みの問題
病気に(被けて)欠席する 

ご教訓カレンダー
「あでやかやなあ」「アデラかやなあ」 髪が急に薄くなった人に… 

TOUKYO エアポートと月の恋人

街が奏でるジングルベルも今年の不景気で何故かもの悲しく聞こえる。昔、鍋底景気の折「クリスマス」を「クルシミマス」と謂ったことがあったが、年の瀬の商店街は最早「クルシミマス」を通り越して断末魔の様相を呈してきた(;;)。
騒々しい選挙も終わったが、3年前に自民党政権の置いていった不始末が余りにも大きすぎて処理できなかった民主党の瓦解で再び自民党が政権を握ることになったのは皮肉だったな。誰も自民党に勝たそうなどとは思って居なかったけど民主党だけはイヤだと謂う思いが、究極自民党の勝利に繋がったのだが、全ては小選挙区の齎(もた)らした弊害だろう。意外な選挙結果に国民も驚いたが、自民党が一番驚いたに違いない。此の儘では対抗馬の居ない自民党の独裁政治は民主党時代よりずっと酷くなるから一番喜んだのは国益より省益優先を叫ぶ高級官僚達だろうな。5年以下の退職について退職所得の税金2分の1課税廃止の法案が通った直後でまだしもだったな^^。
「供託金600万円と街宣車1台150万円に加えてポスター代アルバイトの給与と選挙の立候補をするには優に千万円を超す資金が必要だから並の人にはできない」と新党改革代表の舛添要一は街頭で叫んでいたが、どうなんだろう、私は並の人に立候補して欲しくない。一人前に票が取れれば供託金は帰ってくるし、我が国の政治を司る国会議員になるのだから千万円程度の金が用意できるのではなくては其の器でないし、でなければ有象無象の手合いが続出するから厭だ。立候補者に対して國や地方自治体が投ずる莫大な費用(前回は800億円)のことを舛添さんは知って居るのかな、2000人立候補しても一人頭4000万円を要する勘定だから選挙に投ぜられる税金は莫大だ!投票所で人数合わせのようにぽつねんと座っている人達もボランティアなんかでなく、ちゃんとした日当を取って居るのだぞ。
話は変わるが昔尾崎行雄と言う政治家がいて昭和16年東条英機が内閣を組閣すると、彼は議会政治に見切りを付け山の草庵に籠って晴耕雨読の生活に浸り、上京もしなかった。終戦後の選挙で尾崎行雄は一度も選挙活動をせず無論金も持ってなかったが、三重県の人達は彼の人徳を偲び彼が95歳で亡くなるまで彼の引退を認めずに有志で供託金を積み、何の選挙活動することもなく彼を衆議院銀議員として当選させてきた。有為の人となれば陋屋に棲まって居ても誰もが投票するので何時も最高点で当選する慣わしであったが、もうそんな政治家も居なくなって久しいな:-)。
高校生の頃「水色のワルツ」と共に大好きだった二葉あき子の「さよならルンバ」を先日懲りもせずに「you tube」で聞こうとしたら、2年程前フジTV連ドラだったキムタクと林志玲(リン・チーリン)の「月の恋人」で、空港での二人の別れのシーンが歌のバックに現れた。リン・チーリンが日本語でキムタクに話し掛けている口の動きが何故か日本語の発音と僅かに違うことに気付いたが話している言葉が日本語であることは唇の動きから分かった。「さよならルンバ」の歌声のために二人の会話は全く聞き取れず已むなく口許を見ていたせいだが彼女はしっかりと正しく口を開いていた。

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コマーシャルではリン・チーリンをよく見掛けるが、此の写真の蜻蛉型サングラスを掛けた彼女の顔はコマーシャルと雰囲気が違って小さくて可愛く、台湾南部の人ととても思えぬ位色白で良家の子女風であり、勿論眼鏡を外した後も輝くばかりに可愛かったな、さよならを告げられ振られる役ではあったがあのキムタクがすっかり霞んで見えたぞ。特に美人と言う程でもないから優秀なスタイリストが付けばアラフォーだってあんな風に変身するんだと魂消た。彼女が小首を傾げて微笑みながら相手の目を見てゆっくりと話す其の所作はその品の良さに於いて日本の女優とは格違いを思わせ、比較されるべき上質の日本女優が誰一人居ないことを知った:-)。その理由は何故なのか考えて見たら、彼女が上質なのは彼女が正しく教えられた日本語を正しい口の動かし方で相手をしっかりと見詰めながら懸命に話しているからだった。
この頃誰もが相手を見詰めて話さなくなり日本語をいい加減にしか話さず言葉もすっかりダメになった、日本人は誰も彼女に倣って基本に返り、正しい発音で日本語を話すよう努力すべきだ。NHKのアナだってこの頃怪しげな日本語を喋っている:-)。我々は今になって日本語の正しい話し方を台湾人から教わるとは思わなかったな:-)、とても恥ずかしい。リン・チーリンをご存じのない方は一度フジTVの連ドラだった「月の恋人」をどうぞ、DVD化されて居ます。
蜻蛉型サングラスが顔を小さく見せることができることは知らなかった、リン・チーリンは可成り面長だもんな。
空港管制官五-六人のスタッフが羽田空港で数十機の離着陸を誘導するドラマだが緊張感の絶えない事件の連続が視聴者を魅了するフジTV「TOUKYO エアポート」が今夜最終回を迎える。処が昨日の夕刊「ニュースクリック」に此の番組に水を差すハプニングが報道された。高知空港で着陸許可を求めた旅客機の無線に管制官が応答しなかった(;;)。2人態勢のシフトであったが、原因は一人が夕食を買いに外出し、一人は居眠りしていたそうだ(;;)。1日僅か42便の発着で1時間当たり3.5機の作業だから暇を持て余し、つい気が緩んだのかも知れぬが航空機の離着陸に管制官の誘導は不可欠だから彼等の行為は赦されない。勤務時間中に食事を買いに行くなど職場放棄であり、職務の重要性を鑑みて懲戒免職すべきだろう。居眠りの管制官は緊張感を欠いた勤務態度も又厳罰に値するが、便意を催してトイレに行ったと考えれば、買い物に行った管制官の咎が遙かに大きいと言わねばならぬ:-)。羽田の管制官と高知の管制官と給与が倍ほど違うとも思えんがそれでも高知の管制官は羽田に勤務したいだろうな。独りだから寂しくて居眠りしてしまったんだろうな。
「上書き保存」と「名前を付けて保存」此はパソコンの文章や計算式でお馴染みの選択肢だが、此の選択肢が男女の恋愛について顕著だとさるコラムに書かれて居た。一つの恋愛が本意不本意に拘わらず終わり、次なる恋が始まると男は必ず以前の想い出を「名前を付けて保存」するが、女は容赦もなく「上書き保存」するそうだ(;;)。男が未練がましいのは倣い性だが、女の「上書き保存」は力強く男らしい?とでも言えようか実にさっぱりしたものだ。私などこの歳になって大きいのや小さいのや数個も「名前を付けて保存」ファイルを心に抱えて蟠って居る:-)。そして時々旧いファイルの中から15歳の私、18才の私、20歳の私、27歳の私、そして44歳の私などを取り出して感慨に耽り再び記憶のファイルに戻すがついぞ消去しようとしない。男って本当に女々しいな。
先週の常用漢字の表外読みの答
それは人倫に(戻る)行為だ、(もとる)でした
今週の常用漢字の表外読みの問題
1(粉)は10糎米です。 

田中真紀子の反逆

昨日10日で私は齢(よわい)77歳となった。私は小さいときから病弱だったからこんなに長生きできるなんて思っても見なかった^^。確か77歳は喜寿だと思ったのだが誰も言ってくれないので訝しく思い調べたら、古希や喜寿の類いは全て数え年で謂うのだったから私は昨年正月既に喜寿に達していたのだった(;;)。余り長生きしたくないが75歳からはオマケの人生だから、ジタバタしないで自然体で親父やおふくろのお迎えを待とうと思う。
彼女が外務省に巣くう魑魅魍魎を小気味よくやっつけてから何年経ったろうか、久し振りの真紀子節だったな^^。最後は役人達に背中を押された与野党総掛かりの文科族に裏切られ自説を撤回し謝罪せねばならぬ仕儀となったのは誠に残念であったができれば謝らずに頑張って欲しかったなあ、然し他の大臣のように役人の傀儡になることなく寸時であっても大学3校の開学認可をストップして文部官僚の思うが儘だった学校行政に波紋を投げかけ文部行政に警鐘を乱打した田中真紀子文科相の一声は大いに評価さるべきだ^^。
開学をストップされた役人や学校側の言い分は今更不許可と言われてもキャンパスができて応募者まで決まっているのに…と謂う恨み節であったが、学校を作りたければ見込発車などせずに認可をきちんと取得してからにするべきではなかったのか!少子化の進む狭い日本に773校もの多くの大学を抱えて、幾ら推薦入学を増やしても学力の程度が徐々に低下し、一方では学生の定員数が確保できずに経営不安に青息吐息の各大学が多い中を更に三流大学をポコポコ新設して乏しい国家予算から金を分捕ろうなどと不埒な役人だ!大学など50もあれば良いのではないかと思う。50校に入れない奴は高卒で働いたら良いだろう。抑(そもそも)私学などは税金を無駄遣いする元兇であり、法人税は非課税にされて払わないし、固定資産税は免税だし、更には国から私学助成金まで取って居る。我々が普段徴されている預金などの利息や配当金の源泉所得税すら彼等は払わなくて良いのだから過保護に過ぎると思うよ:-)。
今回の事件は此までが「大学設置審議委員会」さえ通れば、大臣の承認は全くのメクラ判だったお粗末さを露呈したが、此までの大臣が無能すぎて役人の顔色を読むことばかりに専念して余りにも不見識だったのだろうな。今の内閣も長くないと思われ田中真紀子も近く降板となるだろうが、辞める前にもう一声吼えて欲しいよな^^。例えば国語審議会のメンバーを全員馘首して常用漢字を廃止するとか…^^。
結果的に見て再認可されることとなった無名のこの3大学は今回の事件で図らずも世間に名前が知られることとなりそのプロパガンダ効果は計り知れない。恨み辛みの田中文科大臣ではあるが、この3大学の関係者は今後決して田中真紀子さんに足を向けて寐られまいぞ。
先月ご紹介した児童文学者の丘修三氏は稀有な教育者だ。彼は養護学校をなくし特殊学級を全廃することを常に提唱されている。丘氏は健常者と障害者の教育を分け隔てることの弊害が少なくなく、お互いが理解することなく成人に達し、そのために健常者と障害者との隔たりは途轍もなく大きくなり、殆どの障害者は同時代の健常者である子供との心の触れ合いがないため、障害者は常に偏見の目で見られ自分の秘めた力を知られることなくその生涯を終えることが多いが、幼少時より両者を同じ場所で学ばせ遊ばせれば健常者の子供達にも障害者に思いもよらぬことができることや障害者が外見とは似つかわしくない素晴らしい能力を有することに気付くに違いないと常に主張して居られる。私も将にその通りだと思う、人間の内面は外見と正反対なことが多い。人間が外見で判断される愚は、相手が美人だからだけの理由で結婚した男性が辿る運命そのものだもんな(;;)。
先月末今年度文化勲章や文化功労賞が発表され、ノーベル賞の山中教授や寅さん映画の山田洋次監督等が選ばれた。文化勲章と謂えば嘗て大江健三郎が「民主主義に勝る権威と価値観を認めない」と受賞を辞退したが、この人ノーベル賞はしっかり頂戴したから、僅か年350万円の年金如きに横を向いたと世間から顰蹙(ひんしゅく)を買ったのを思い出したぞ:-)。反対に文化勲章を受賞して「お金を頂戴できるのが有難い」と正直に真情を吐露された清貧の人漢字の白川静先生は潔かったな。然し白川先生が文化勲章を受賞されたのは94歳のときだったから貰えたのは2年足らずだった(;;)。70歳で貰って居ても不思議ではないが、受賞が遅れたのは勲章なるもの、功績なんかより如何に学歴がものを言う世界なのか誰にも良く分かるよな:-)。白川先生は尋常小学校を卒業後中学校からずっと夜学に学ばれて居たもんな。
シャープにパナソニックと我が国の家電業界がどうして斯くも無残なことになったのだろうか、最近旧米国松下電器の社長が「松下幸之助は泣いている」と謂う本を出された。彼曰く「茶坊主が増えて社長に案を持って行き、怖い顔をされるとすぐB案C案と節を曲げるからおかしな意思決定になった。社長に都合のよう販売データを纏めるばかり…(;;)」と佞臣が上ばかり向いて顧客に背を向ける行為が我が国の家電を惨状に曝し、究極軌道修正が効かなくなり世界の負け犬となったと記して居られるが此はおかしな話だ、茶坊主は家電でなくても何処にでも居る、うちの事務所でも居た:-)。然し、思うに佞臣の諂いを鵜呑みにした社長に咎はなかったのか!社長室でパターの練習をする暇があれば自ら第一線に出て行き、若い女子職員からパソコンの販売月報の前年比較グラフでも印刷させて見る勇気があれば家電の凋落を逸早く察することができ巨額損失を半減する対策の一つも打てたのではなかったか!人の上に立つ者は諫臣と佞臣の区別が付けられないではその資格がない。部下の心が読めなくてどうする!
もう三ヶ月もすれば入試のシーズンを迎えます。皆さんとこは大丈夫でしょうね。先週の毎日新聞「難関中学の入試問題に挑戦」に灘中学の問題が出題されていたので頭の体操にどうぞ。
問題 (  )内に適当な平仮名を入れよ
エラーでやらず(   )の追加点を与えてしまった。
「聞こえよ (   )に悪口を謂われて腹が立った
まじめに働いてきたAさんの話を聞いてさも(   )と思われた。
どうでしたか? 答は来週です。
先週の常用漢字の表外読みの答え
 (郭詞)が板に付いてきた。 (くるわことば)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
(謀)を巡らしているらしい。
此も今回の漢検出題問題です。

何が「良識の朝日」や!

先週の雨で気温も夜間11度まで下がり、慌てて暖房機を出さねばならぬことと相成った(;;)。今日は4か月振りでの漢検テストであり試験会場が何時もの神戸外大が学園祭のため流通科学大学に移され同じ学園都市であっても今度は10分近く歩かされることになった。前回お逢いした81歳のAさんとも試験場で再会し久闊を叙したが、Aさん今回は元気そうで合格の感触を得られたようだ^^。歳を取ると前回の点数になかなか届かぬものだが、此のお歳で偉いなと感腹頻りだ。私の方は生憎先々週からの風邪を引き摺り体調悪く、集中力を欠いて詰まらぬミスが多く前回の点数と変わらぬ成績に終わったように思う(;;)。受験者が前回より少なく聞けば準一級は83名とか…(;;)漢字検定も少し宛凋落傾向にあるようだな。
児童文学者である丘修三氏は障害を持った子供も健常者も常に分け隔てなく同じ場所で学ばされるべきであるとの主張を標榜され、予て養護学校のあり方について批判されている稀有な作家だ、周囲に居る大人達は子供に対し充分な余裕を持って見てやることが大切だと常に言われて居る。この方の持論については次回触れさせて頂くが、彼はある新聞へのさる投書を読んで大いに共感されたそうだ。先日届けられた宮崎中央新聞にそのことが掲載され私はとても感銘を受けたので皆様にお伝えしよう。
投書の内容は、ある子供が家で宿題をして居て傍のお父さんに「かえる」はどう書くの?と聞いた処、よそ事を考えて居たお父さんは正しくは「変える」だった答を勘違いして「蛙」と教えたので、子供は其れを信じ込んで次の日のテストで「蛙」と書いたそうだ。処が愕いたことに先生はこの誤った解答を×とせず「この字を知って居るのは偉い」と花丸を付けて120点呉れたとか…^^。それを聞かされたお父さんは「この子が大きくなっても「蛙」と言う字を書くときにはきっと先生のことを想い出すでしょう」と先生に感謝の気持ちを籠めて新聞に投書され掲載されたそうだが、こんな素晴らしい先生も居るんや!と私も感動した。先生に褒められたお陰で、この子供は準一級の配当漢字である「蛙」が生涯読めて然も書けるようになったに違いない^^。「蛙」の音読みが「あ」であることも序でに憶えて欲しいな。
若し答が×だったらこの子は翌日には「蛙」の字を忘れただろう、唯褒めれば良いと謂うものではないと思うが、此の先生の懐の広さには子供が解答に辿り着いた経路など想像もせずに無機質に採点する世の先生達に是非見習って欲しいと思ったものだ。
勘違いでも花丸だった「蛙」から想い出されるのが、ノンフィクション作家の梯(かけはし)久美子さんの著作にあったが、2歳で女優になり声優でもあった中村メイコ(神津かんなのお母さん)の回顧談であって彼女が或るとき昭和初期の文学者であったお父さんの中村正常氏に「夕焼けってどうして赤くなるの?」と聞いたら、お父さんが「空が恥ずかしがっているから」と答えたので、学校でその通り書いたら×を貰ったそうだ。メイコがお父さんに嘘を教えたと詰ると、お父さんは「嘘じゃない本当のことは一つじゃないんだよ。一つに搾ると世の中が息苦しい、色んな人が色んな答えも出し合って世の中が成り立って行くのがよい」と言われたそうだ。
「変える」を「蛙」と書いても花丸を付けてくれた先生は特別だったのだろうが、夕日が落ちて行く状景を「空が恥ずかしがっている」と表現するのも叙情的で夢があり素晴らしいと私は思った。落ち行く夕日から恥じらう少女が目のふちを染めている光景がありありと瞼に浮かぶ、メイコのお父さんは唯物論が大手を振って罷り通って居る世間で稀有な感性豊かな人だったな。メイコの担任の先生も此の素晴らしい答案を少女趣味だと切り捨てないで○を付けて子供に夢を持たせてやれなかったものか:-)。「そんなこと言ってたらセンター試験がとても凌げないよ」と言われればそれまでだが、世知辛い世の中になったよな、世の中夢くらい持って生きて居たいよな。
米国のインターネット検索最大手・グーグルが、同社が運営する地図サービス「グーグルマップ」で、島根県・竹島(韓国名・独島(トクト))について、韓国の住所を記載していたのを先週削除したことが分かったそうだ^^、我が国にとってはとても喜ばしいことだが、然らば尖閣諸島の住所はどうなっているのかな?グーグルで検索しても尖閣諸島そのものが見付からなかった(;;)。
尖閣諸島と言えば東京都の石原慎太郎は近く都知事を辞任し新党を結成する意向を固め先週都庁での会見で表明した。自ら党首に就任し次期衆院選への立候補を検討するそうだ、今の政治はどうあっても変えねばならぬと思うがそれにしても80歳にもなって偉いと思う。処で私の支払った尖閣諸島購入寄附金は一体どうなるのかな?私は石原さんに寄附したつもりだったのだが…。
近年週刊誌がめっきり売れなくなって久しいが、中身が乏しくなったのにも気付かず過激な記事で読者の興味を惹こうとするあまりに今回朝日の橋下知事への暴露記事は「人権の朝日」を標榜する出版社とも思えぬ不快なものであり、朝日は同和地区を特定して明記することが其処に生まれ育った人達をどんな立場に追い込むか気付かなかったのだろうか。「噂の真相」でも此処まで書くまい、まるで昔の赤新聞ではないか!売るだけ売っておいて、反論されたらお詫びをすれば済むと思っていたなら大間違いだ。
昔山本夏彦翁が書いて居られた。「新聞社が人の師表となろうとするのは心得違いだ、人の患(やま)いは好んで人の師となろうとする処にあるが、朝日新聞の最大の欠点はその資格がないのに関わらず好んで人の師となろうとする処にある。」蓋し名言だったな^^。
朝日は他紙と違って、ことあれば日本人の悪口ばかり言い、南京大虐殺や朝鮮慰安婦問題などで他国の肩を持って必死で日本人を貶めることに憂き身を窶して居るが、自虐趣味も良い加減にせよ、それでも日本人か、何処が「良識の朝日」や!
レスリングの吉田沙保里選手が国民栄誉賞を受賞することに決定したとか…、彼女の受賞を喜ぶに吝(やぶさ)かでないが、圧倒的な知名度やTV中継の視聴者の絶対数からして女子マラソンの高橋尚子選手と比べたら相当凹むから13回連続優勝とか言われてもピンとこないし、どうなんだろう?国民栄誉賞の安売りなどして欲しくないよ、此までの受賞者の品位を下げることになるのではないだろうか!処でノーベル賞の山中先生は国民栄誉賞の対象にはならないの?
先週の常用漢字の表外読みの答え
彼のした行為を(聴す) (ゆるす)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
(寿)ければ(則ち)(辱)多し、 三問在ります。昔一度出題したかも知れぬ?

過労自殺の若者

台風一過と謂うが先週通り過ぎた颱風は日本列島に大きな傷跡を残して行ったが、それでもその後は夜の気温が下がって其処ら此処らに秋らしい清冽な空気が漂っている^^。最近少し気掛かりなのはトンボのアキアカネが見られなくなったことだ(;;)、2-3年前までは街の中でも沢山飛び交って居て野球帽でも簡単に捕獲できたからどうしたんだろう。田圃が少なくなったことが一番大きな原因だと思われるが、農薬使用のせいも大きいのかな。此のトンボは夏から秋の風物詩だったから寂しいよな。
「女心と秋の空」とは昔謂われた言葉であり、今では「男心と…」に変ったと謂われるが、どっちもええ勝負だろう。此から秋の空は千変万化を経て冬に向かうことになり、年の瀬を迎えることになるのだが私に残された余命のことなど考えると何故か急からしく焦燥感に駆られてならない。
今朝の毎日新聞朝刊第一面五段抜き、「過労自殺の若者急増、どうか誰か助けて!」全国700店舗の外食チェーンを展開する「ワタミフードサービス」の社宅に住む独身女性(26歳)が「誰か助けて下さい」と手帳に走り書きして自殺し、労働基準局は遺族の不服申し立てを受けて4年掛けて渋々労災を認定した。月154時間もの超過残業による長時間労働による適応障害が原因だ。我々世代の人間とは心身の鍛えが違い乳母日傘の世代だから月154時間は想像を絶した生活だったのではないかと思う。外食産業は仕事がきつくて給与が廉いので定評があるから残業代を稼がないと食って行けないし、そうすると此までの脆弱な生活とのギャップに苦しむことになるが、単純に計算して就業時間は1日平均12時間となる、然し時代を遡ると昔の水呑百姓は土日の休みなく野良で早朝4時から日暮れまで14時間以上働いて居たし、私も26歳当時は朝7時から夜8時まで働きその後夜中の2時まで税理士受験勉強をしていた。だから私ども世代の人間にとって週に40時間制で154時間の残業は過労自殺の原因とは到底考え難い、他の同僚も同条件で働いて居ただろうから、辛いのなら「ワタミ」を辞める選択肢があったのではなかったか?国元で案じる親の心も知らずに我が身勝手に死を選んだ彼女の心がまるで分からない。最近堪えることを知らない軟弱な若者は彼女一人に限らないが、どうやら私が考えるに、最近の若者は誰も人との一定距離を置いてその中に踏み込ませず殻に閉じこもり、人生の確たる目標も持たずに流されて、心を支え合い励まし合って生きて行こうとする恋人や友達を持とうとしない人間関係が彼女の死を招いたのではなかろうか、昔懐かしい三世代家族などで育った子供ならお祖母さんなどに助けを求めることができたと思う。
昔の子供は数え7歳で奉公に出された朝ドラ「おしん」のように口減らしに奉公先に売られ朝の4時から深夜遅くまで田舎の母を思って大根飯すら満足に食えずに歯を食いしばって懸命に働いたではないか!世の若者よ、一日の半分を働くことで心が折れるなんてそんな軟弱なことでどうするか、人生を甘く見るでないぞ!
何かの書物に書かれて居た。「働く」とは「人が動く」と書くが、真の意味は「傍(はた)が楽をする」ことだそうだ。傍(はた)は家族のことなんだろうか、職場の同僚のことなんだろうか、故事付けかも知れないけれど働くことが自分のためでなく他人(ひと)のためと謂う処がいいと思った。この過労死?した女性は自分のためにしか働かなかったに違いない。この女性には悪いが、究極自分の持つ哲学と親の教育が誤っていたのだと思うしかなかろうな:-)。
又何時もの漢字の話で恐縮だが、我々の姓名の名前の方は戦後人名漢字なるものができてから親が好き勝手に付けられないようになったが、姓の方は古来先祖から決まったものを受け継いできたため実は世の中には存在しない字を使った姓や異体字の姓が少なからずあったのだ。此について法務省はJIS漢字のこともあって悩んだ挙げ句が結婚などで分籍(新たに戸籍を作る)する際に、職権で姓の異体字などを正しい漢字に訂正させることでその内変な字を根絶させる作戦に出たそうだが、厭だと頑張られて裁判になるケースもあるとか…(;;)。
こんな話になった切っ掛けはうちのお得意先であるTさんの姓の一部が「瀧」の異体字であって、旁(つくり)の下部にある「三」が「テ」になって居たことを平成7年先代が亡くなられての相続税申告時に戦前からの縦書き戸籍謄本や除籍謄本を見て憶えて居た。この字が「瀧」の異体字であることが記された漢字辞典があったので、先日Tさんにその後どうなったかと訊ねると彼が10数年前結婚届け出の折に市役所から新戸籍の苗字の一部を「瀧」に変えますよと強制されたので已むなく承知されたそうだ。「ふーん、そうなんや」とそうこうしている内に先週の毎日新聞夕刊に芥川龍之介の真筆が登載された。

編集者に提出する直前の生々しいもので乱雑な原稿だが自分の姓名だけはちゃんと書かれている。写真に見られるように「龍」の旁の中の「三」が「テ」になって居り、さんずいを除けばお得意先のTさんの姓の旧戸籍の一部と全く同じ字だ。芥川龍之介は一高を推薦で入り東京大学文学部を優秀な成績で卒業した碩学だからよもや自分の名前を間違える道理がない、きっと明治の中期には「龍」も「瀧」も旁は「テ」が正字であったのではないかと考えた。そしてその後の漢字学者が勝手に「三」を正字に決めたのではないだろうか。漢字を学ぶものとしては「三」では「二」に紛らわしくて誤り易いから「テ」の方が憶えやすいから漢字学者を怨めしく思う。「龍」も「瀧」も一級の配当漢字だが漢検のテストに「あくたがわりゅうのすけ」の書き取りが出題されて「龍」の旁を「テ」と書いたらきっと×になるんだろうな。私のパソコンのワープロソフトでは如何に変換しても「テ」の龍が見付からぬのが無念でならぬ:-)。
先週の常用漢字の表外読みの答え
彼はイヤだと(頭)を振った。 (かぶり)でした。
今週の常用漢字の表外読み問題
(熱)が冷めるまで姿を隠す