先週の雨で気温も夜間11度まで下がり、慌てて暖房機を出さねばならぬことと相成った(;;)。今日は4か月振りでの漢検テストであり試験会場が何時もの神戸外大が学園祭のため流通科学大学に移され同じ学園都市であっても今度は10分近く歩かされることになった。前回お逢いした81歳のAさんとも試験場で再会し久闊を叙したが、Aさん今回は元気そうで合格の感触を得られたようだ^^。歳を取ると前回の点数になかなか届かぬものだが、此のお歳で偉いなと感腹頻りだ。私の方は生憎先々週からの風邪を引き摺り体調悪く、集中力を欠いて詰まらぬミスが多く前回の点数と変わらぬ成績に終わったように思う(;;)。受験者が前回より少なく聞けば準一級は83名とか…(;;)漢字検定も少し宛凋落傾向にあるようだな。
児童文学者である丘修三氏は障害を持った子供も健常者も常に分け隔てなく同じ場所で学ばされるべきであるとの主張を標榜され、予て養護学校のあり方について批判されている稀有な作家だ、周囲に居る大人達は子供に対し充分な余裕を持って見てやることが大切だと常に言われて居る。この方の持論については次回触れさせて頂くが、彼はある新聞へのさる投書を読んで大いに共感されたそうだ。先日届けられた宮崎中央新聞にそのことが掲載され私はとても感銘を受けたので皆様にお伝えしよう。
投書の内容は、ある子供が家で宿題をして居て傍のお父さんに「かえる」はどう書くの?と聞いた処、よそ事を考えて居たお父さんは正しくは「変える」だった答を勘違いして「蛙」と教えたので、子供は其れを信じ込んで次の日のテストで「蛙」と書いたそうだ。処が愕いたことに先生はこの誤った解答を×とせず「この字を知って居るのは偉い」と花丸を付けて120点呉れたとか…^^。それを聞かされたお父さんは「この子が大きくなっても「蛙」と言う字を書くときにはきっと先生のことを想い出すでしょう」と先生に感謝の気持ちを籠めて新聞に投書され掲載されたそうだが、こんな素晴らしい先生も居るんや!と私も感動した。先生に褒められたお陰で、この子供は準一級の配当漢字である「蛙」が生涯読めて然も書けるようになったに違いない^^。「蛙」の音読みが「あ」であることも序でに憶えて欲しいな。
若し答が×だったらこの子は翌日には「蛙」の字を忘れただろう、唯褒めれば良いと謂うものではないと思うが、此の先生の懐の広さには子供が解答に辿り着いた経路など想像もせずに無機質に採点する世の先生達に是非見習って欲しいと思ったものだ。
勘違いでも花丸だった「蛙」から想い出されるのが、ノンフィクション作家の梯(かけはし)久美子さんの著作にあったが、2歳で女優になり声優でもあった中村メイコ(神津かんなのお母さん)の回顧談であって彼女が或るとき昭和初期の文学者であったお父さんの中村正常氏に「夕焼けってどうして赤くなるの?」と聞いたら、お父さんが「空が恥ずかしがっているから」と答えたので、学校でその通り書いたら×を貰ったそうだ。メイコがお父さんに嘘を教えたと詰ると、お父さんは「嘘じゃない本当のことは一つじゃないんだよ。一つに搾ると世の中が息苦しい、色んな人が色んな答えも出し合って世の中が成り立って行くのがよい」と言われたそうだ。
「変える」を「蛙」と書いても花丸を付けてくれた先生は特別だったのだろうが、夕日が落ちて行く状景を「空が恥ずかしがっている」と表現するのも叙情的で夢があり素晴らしいと私は思った。落ち行く夕日から恥じらう少女が目のふちを染めている光景がありありと瞼に浮かぶ、メイコのお父さんは唯物論が大手を振って罷り通って居る世間で稀有な感性豊かな人だったな。メイコの担任の先生も此の素晴らしい答案を少女趣味だと切り捨てないで○を付けて子供に夢を持たせてやれなかったものか:-)。「そんなこと言ってたらセンター試験がとても凌げないよ」と言われればそれまでだが、世知辛い世の中になったよな、世の中夢くらい持って生きて居たいよな。
米国のインターネット検索最大手・グーグルが、同社が運営する地図サービス「グーグルマップ」で、島根県・竹島(韓国名・独島(トクト))について、韓国の住所を記載していたのを先週削除したことが分かったそうだ^^、我が国にとってはとても喜ばしいことだが、然らば尖閣諸島の住所はどうなっているのかな?グーグルで検索しても尖閣諸島そのものが見付からなかった(;;)。
尖閣諸島と言えば東京都の石原慎太郎は近く都知事を辞任し新党を結成する意向を固め先週都庁での会見で表明した。自ら党首に就任し次期衆院選への立候補を検討するそうだ、今の政治はどうあっても変えねばならぬと思うがそれにしても80歳にもなって偉いと思う。処で私の支払った尖閣諸島購入寄附金は一体どうなるのかな?私は石原さんに寄附したつもりだったのだが…。
近年週刊誌がめっきり売れなくなって久しいが、中身が乏しくなったのにも気付かず過激な記事で読者の興味を惹こうとするあまりに今回朝日の橋下知事への暴露記事は「人権の朝日」を標榜する出版社とも思えぬ不快なものであり、朝日は同和地区を特定して明記することが其処に生まれ育った人達をどんな立場に追い込むか気付かなかったのだろうか。「噂の真相」でも此処まで書くまい、まるで昔の赤新聞ではないか!売るだけ売っておいて、反論されたらお詫びをすれば済むと思っていたなら大間違いだ。
昔山本夏彦翁が書いて居られた。「新聞社が人の師表となろうとするのは心得違いだ、人の患(やま)いは好んで人の師となろうとする処にあるが、朝日新聞の最大の欠点はその資格がないのに関わらず好んで人の師となろうとする処にある。」蓋し名言だったな^^。
朝日は他紙と違って、ことあれば日本人の悪口ばかり言い、南京大虐殺や朝鮮慰安婦問題などで他国の肩を持って必死で日本人を貶めることに憂き身を窶して居るが、自虐趣味も良い加減にせよ、それでも日本人か、何処が「良識の朝日」や!
レスリングの吉田沙保里選手が国民栄誉賞を受賞することに決定したとか…、彼女の受賞を喜ぶに吝(やぶさ)かでないが、圧倒的な知名度やTV中継の視聴者の絶対数からして女子マラソンの高橋尚子選手と比べたら相当凹むから13回連続優勝とか言われてもピンとこないし、どうなんだろう?国民栄誉賞の安売りなどして欲しくないよ、此までの受賞者の品位を下げることになるのではないだろうか!処でノーベル賞の山中先生は国民栄誉賞の対象にはならないの?
先週の常用漢字の表外読みの答え
彼のした行為を(聴す) (ゆるす)でした。
今週の常用漢字の表外読みの問題
(寿)ければ(則ち)(辱)多し、 三問在ります。昔一度出題したかも知れぬ?
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