雨も雪もなく平穏なお正月だったが、皆様はどのように過ごされたかな。お正月が無事平穏だったことは喜ばしく、三が日のTV視聴率トップが箱根駅伝であったことがそれを物語って居た。4年間一度もその座を譲らず箱根越えの王者に君臨した東洋大柏原選手の語った “1年間でたった1時間の辛抱だ”は蘊蓄(うんちく)のある箴言(しんげん)だった。逆に考えるとたった1時間のために365日間不断の鍛錬を重ねたことになるから如何に難しいことだったろうか。好漢、此の言や良し(^^)。
民主党に離党届を提出した内山晃衆院議員ら9人が3日国会内で会合を開き4日に総務相へ発足を届け出る新党の名称を「新党きずな」から「新党きづな」と変えることを決めたそうな…(;;)、此は“絆”を意味した党名だが当初「きずな」の予定だったのが「きづな」と変わったのは「語源に綱(つな)が関係して居るため読み方から『きづな』が正しい」との意見が出たためだとか…(;;)、小沢の傘下に入る連中には無学な議員が多いようで、アレヨアレヨと言う間に日本語が変えられてしまった(;;)。
誰が火を付けたのか分からぬが「きずな」には「つな」の意があっても接頭語の「き」が付くことによって「づ」が「ず」と置き換えられることは余り知られて居ない。”絆“は広辞苑初め各辞書にも「きずな」と振ってあるし、白川静先生の辞書“自統”にもはっきり「きずな」と記されて居る。参考までに仮名遣いの決まりごととして漢字検定準一級の仮名付け問題によく「吾妻」乃至「吾嬬」などの熟語が出題される、この言葉は“東”以外に文字通り“わが妻”をも意味するが、“妻”乃至“嬬”の前に文字が付くことに拠って“づま”と濁って発音されるにも関わらず「あずま」と書かなければ正解とされないことが皆様にはお分かり頂けるだろうか。日本語の漢字は難しいが振り仮名までこんなに難しいなんて誰も思わなかったろうな(^^)。それにしても小沢派議員達の無知蒙昧にも困ったものだ(;;)
年末大晦日の夜、オーム真理教元幹部である目黒公証人拉致監禁殺害事件で手配中の平田信容疑者が警視庁に出頭したが、他の署に行くように言われ近くにあった丸の内署に再度出頭し紆余曲折の結果漸く逮捕されたと報道された。我々の記憶からはとっくの昔に風化した事件であったが、事件関係者にとっては賞金500万円が賭けられた人物でもあり、警察官には夢にまで出てくる顔ではなかったろうか。出頭から逮捕までの経緯の報道は我々市井人にとってまるで信じられない意外な展開であった。
平田信容疑者は大晦日の夜、逮捕に至るまでに長い時間を掛けて出頭に努力し各所を彷徨(さまよ)って居たことが2日経って判明したそうだ…(;;)。先ず容疑を掛けられている目黒公証役場事務長拉致死亡事件の捜査本部が置かれている大崎署(品川区)に立ち寄った処、出入り口が分からず出頭を断念し、その後指名手配犯専用の情報ダイヤルに電話しても上手く応対して貰えずに諦めたそうだ。更に今度は東京霞が関の警視庁本部を訪ね警備で庁舎前に立っていた機動隊員に名乗り出て出頭しようとしたが隊員からは不審者に対する規則である人物照会や身柄確保などの対応を取って貰えずに体よくあしらわれ他署へ行けと追い払われた。結局丸の内署に辿り着いて漸く逮捕されるお粗末であったが、我が国では警察に捕まえて貰うには正攻法では受け入れられないような仕組みになって居り、捕まるには正面から話し掛けてもダメで警官の顔を見て愕いて逃げる振りでもしないとあかんのかと思ったな(;;)。
何処の署でも本気にされず終には平田容疑者が途中で嫌気が差して気が変わり自首を止めることだってあり得たから、警視庁では事態を重く見て隊員達の供述から逮捕に至る迄の平田容疑者の詳しい経路や警官との会話などを調べて居るそうだ(;;)。
彼に問い掛けられた隊員が日頃指名手配写真を脳裏に刻んでさえ居れば、500万円は兎も角警視総監賞位はすんなりと頂けて将来昇進の道が開けたに違いないが、見落としたとなれば重大な過失であって懲罰ものだろう、恐らく戒告は覚悟せねばならぬと思うが、聴く耳と鋭い直感力を持って彼の話を聞いて居なかったことが致命的だった。今後の昇進にも大きく響いて天と地の差だったな(;;)
この間抜けな機動隊の隊員は警視庁の聞き取りに対して“髪が長く茶色で、顔もふっくらしているように見えた。身長も180センチもないように見え、手配書の平田容疑者とは別人と思った。年明け直前で悪戯も多い時間帯なので、悪質な悪戯だと判断した”と話しているが、平田容疑者は髪は伸びていたが、整形はして居らず(出頭するのに整形するバカが居るか)顔の特徴や体形も手配時とほとんど変わって居なかったそうだから、隊員の話は言い訳であり、本人が“オーム真理教の平田です”と自分の名前を名乗っているのに信じないなんて目が曇って居たのでも何でもなく、目で見て心で見ず、耳で聴いて心で聴いて居なかったことが窺えたから、雑務に追われて少しでも楽をするためできるだけ事件にしたくない警察官特有の省力作戦が耳を塞いでしまって居たのだろうな。普段彼等が緊張感を欠いた役人らしい勤務態度で寛いでいたことが今回いみじくも暴露されたようだ(;;)
因みに警視庁の正式発表によると、平田容疑者は警視庁舎正門に来て、警備中の隊員に“オーム真理教の平田信です。出頭してきました”と告げた。然し隊員は“近くに丸の内署や交番があるから、そこへ行け”と指示し、平田容疑者が“特別手配されている者です”と言ったがそれでも聴く耳持たず無視されたとか…(;;)仕方なく平田容疑者はその後約650メートル離れた丸の内署へ徒歩で向かい同11時50分頃丸の内署で偶々居た女性署員に名乗り出て“ウソー!”とまで言われたそうだから、まるでマンガだな(^^)、先日報道公開された平田容疑者逮捕後の顔写真はどう見ても兇悪犯そのものの顔と見受けたが、あの顔を見て悪戯と思うとは、今の弛んだ日本の警察官の姿を縮図としたようなお粗末な一幕だった。
警察庁の片桐裕長官は5日、国家公安委員会後の記者会見で、わざわざこの事件の対応について触れ、警視庁本部に出頭しようとしたオウム真理教元幹部の平田信容疑者を警備の機動隊員が門前払いしたことについて「対応が適切ではなかったと言わざるを得ない」と陳謝したから、此の隊員戒告位では済まなくなったようだ。僻地である小笠原諸島にでも遠留(おんる)されるだろう:-)
2日全国高校サッカー選手権2回戦で初出場の兵庫県市立西宮高校が、優勝候補筆頭の山梨学院大学附属高校を破る大番狂わせを演じた。そして3日今度は近畿勢同士の対戦となった3回戦で、近畿勢きっての強豪近大附属高校をやっけて堂々と兵庫県の公立高校としては1972年度の神戸高校以来39年振りとなるベスト8入りを成し遂げたのは快挙だった(^^)。県内有数の進学校である同校での彼等は並のサッカー少年ではなく大学も“目指せ国立”を旗印に文武両道を目指す両刀遣いだから4000校を超える全国の高校サッカー少年の中から全国大会に駆け上ってくる選手の中では際だって異色の存在だった。
此の学校では選手全員が一般受験による進学希望であり選手選考の際も、サッカーの技術と学業成績の両立に重きが置かれて居り、中でも数学教師を志望する難波選手は、センター試験の配点重視の京大志望だそうだがセンター試験まで後10日足らずしかなく此処まで部活が延長するとセンター試験での高得点は可成り難しく難波祐選手だけでなく全員一浪は覚悟しているだろうが人生たった80分の1の足踏みだから、全国ベスト8の実感と浪人の経験はきっと彼等の将来の人間形成に大きく資することだろう。
文武両道と謂えば30年位昔東京の都立国立(くにたち)高校が夏の甲子園に出場し、簑島高校に惜敗したときのバッテリーが一浪し揃って東大に入学、再度六大学野球でバッテリーを組んで活躍したことをご記憶の方も多いだろう。
先週の常用漢字の表外読みの答え
彼は稀に見る立派な(医)(くすし)だ。
今週の常用漢字の表外読みの問題
今日の客は大切な(賓)だ。
「学校・教育」カテゴリーアーカイブ
特待生と一芸入試
東日本大震災から早や一ヶ月余が経過したが、未だ原発復旧の見通しすら立たぬお粗末さには呆れ果てる(;;)。放射能に色でも付いていれば避難の術(すべ)もあろうが無色透明、然も無臭では原発からどれ位離れて暮らしたら良いかも分からず、東京電力が言っていることが全くいい加減で信用できず20kmとかの発言は眉唾ものであり被災地の方々の恐怖は計り知れない。政府や東電は“健康には直ちに影響はない”などとほざいているが、“直ちに”と謂うことは“先では重大な影響がある”ことの反語ではないのか!TV出演する有識者らしき連中も、口に封印さられて居るようで東電の批判すらできないのでは国民は全くのつんぼ桟敷であり、60数年前言論統制の戦時中に引き戻されたようだ(;;)。汚染水の無断放出についても論外であり周辺諸外国から日本が被災国ではなく加害国だと糺弾されても致し方あるまい。
神戸ではサクラが咲き誇り軈て散って行こうとして居るが、被災地にサクラが咲く頃には被災者の方々には少しは穏やかな生活が戻ってきていることを祈るばかりだ。
ここん処、週一のペースで日経新聞夕刊のコラムを担当される姫野カオルコ氏の雑文はとても面白く楽しみだ(^^)。この変わったペンネームの作家をご存じの方も多いと思うが、彼女は変わっているのは名前だけでなく “松田聖子はブスだ!”と誰もが思っていても言えないことをずけずけと公言(雑誌などに書く)するなど有名芸能人をクソミソに扱(こ)き下し、思ったことを其の儘筆にされることで有名だ。藤原紀香や中井美穂アナなども舌鋒の対象とされて餌食になり、彼女の筆の肴にされた者は大竹しのぶなど数知れない。姫野氏の出席する会には芸能人は誰一人出たがらないとか…(;;)彼女は滋賀県甲賀の生まれであり、幼少の頃より1000坪もの自宅で祖父より武術を学ばれ忍法ならぬ剣道と合気道と薙刀の黒帯であり大学では空手まで修められた異色の猛女(もさ)で、30年位前青山学院在学中某出版社の懸賞に応募したら一発で受賞してしまって其の儘作家になったシンデレラ的異色な経歴の持主である。彼女には下積みの苦労がない分だけ天衣無縫な処があり、自らのペンネームを“姫野××××”と付けて編集者に“其れでは幾ら何でも書店に本を出せない!”と注意されて”カオルコ“にされたそうだが、文壇登場は順調でも直木賞候補に4回もなりながら何故か一度も受賞できなかった不運な作家である。その原因として私が思い当たることは、生来のH度がメチャ高くそのためペンが辷るのか、スケベ心では人後に落ちない直木賞銓衡委員の目にも剰るものがあり、受賞を逃されたのではないかと思う。彼女は自らをペチャパイで男にもてない骨太な大女タイプと極め付けていて、この作家を性転換して女性になった人だと信じている編集者も多いそうだ(^^)。然し姿形とは裏腹に自虐性が強く頭脳明晰で天性の筆力の高さとナイーブな感性は超一流であってHな小説を書かなければ多分私の好きな作家である。
先週は新聞の公共性を意識し何時もと路線変更したまともな話で特待生のスポーツ選手達を評した記事であり私も深く共感させられるものであったため彼女と同じ目線で考えてみたいと思った。
彼女は今年お正月の箱根駅伝を話題にされ、中継アナが早稲田の猪俣選手を一般入試で早稲田に入り箱根駅伝に出場したことを矢鱈強調し、“一般入試、一般入試”と独り昂奮したことに奇異を憶えたことと、以前某著名女優が早稲田に推薦入学したことに対して学校や当人に可成り露骨なバッシングが行われたことに関し、抑(そもそも)僅か3科目のテストで入学できる私学だから学校の宣伝になることなら大いにすべきであり、推薦入学を“ズル”して入ったような印象を与えるべきでなく、秀でた特技は3科目に匹敵する価値が充分にあると述べて居られたことに私は全く同感だった。学業と異質な特技を相対比較することは甚だ困難だが、此は彼や彼女達を学業の道である文学部や商学部に入れるから世間が騒ぐのであってはっきりと“有名人学部”を設ければ済むことではないかとの仰せである。推薦入学などと呼ぶから世間の誤解を招くので“招待入学”とすれば何の問題も生じないとの彼女の意見は明解であり蓋(けだ)し卓見である。
問題は入学してからの4年間を一般入試の生徒と招待入学者と何処かで一線を画さなければ、朝から晩まで走っている生徒や、年中ロケで不在の女優が所定の単位を取得して卒業できるのでは一般入試の生徒は一体から普段何をしているのかと思われ兼ねないから有名人学部に入った者は学校の“広告塔”であると割り切り授業料を只にする代りに授業などは受けさせないように決まりを付けたらどうだろうかと私は思う。極論ではあるが勉強させてもどうせ一般入試の連中にはついて行ける訳ないし、卒論など受かる道理がないことは当初から分かっているから授業など無意味だ。その代わり招待入学した学生の学校への広告塔貢献度に対して単位や卒業証書を附与すれば済むことであり、若し結果が付いてこないときは退学させることを入学の条件にして置けば何の問題も起きないと思う。大学は入るのは大変でも出る方は容易だと謂われるが、特技で招待入学させて貰った限りはせめてチームの補欠にでも選ばれないと退学通告の危機が迫るから本人も大変であり、只ほど高いものはない見本となるのではないか(;;)。
彼女の話とは少しだけ離れるが、最近の大学では特待生以外に一芸入試制度が人気となり、近畿地方では立命館などはその先魁となって“関関同立”と謂われた60年の屈辱を一気に晴らし現在では “立関関同” (関大が上になったそうな)に置き換えているのは偏(ひとえ)に此の手法に拠るものであり、囲碁と将棋日本一など此まで東大が恣(ほしいまま)にしていた地位を立命館が奪い取ったのだからマスメディアも挙って取り上げるし、学校全体のイメージが随分と上がったことだろう。何しろ個人戦ならいざ知らず知的競技5人の団体戦で東大や京大をやっつけるなど過去には想像もできなかったことであって学校全体のイメージを随分と嵩上げ世の若者に希望の曙光を与えるものだ。今後も少子化時代が永続すると思われるから、各学校も生き残りを賭けて学校を標榜する広告塔を模索するのに必死の時代となってきたのではないだろうか(;;)。
時代も随分変わったものだ!大学の角帽を冠りたくて必死に5教科7科目を学んだ60年前が何故か懐かしく思われてならない。
先週の常用漢字表外読みの答え
危急存亡の(秋) (とき)でした。 意味=大切な時期
秋は穀物の収穫があり大切な時期であることから…
今週の常用漢字表外読みの問題
(約しい)生活
16歳公認会計士への誤解
秋も愈々深まり夜の冷え込みが日毎募って紅葉の季節が到来しましたが、あと10日で師走を迎えますから恒例の所得税年末調整を控えて私も気忙しくなって参りました。
今日は日経新聞に掲載された興味深い話題をご紹介しましょう。それは需要者の主流である20歳代30歳代女性のバッグの購入者が何故か大幅に減少し、1000億円市場の小売業界に大きな打撃を与えている記事でありました。その原因は消費の低迷で高額商品の販売に翳りが見えてきたことに加えてとんでもない新たな強敵が現れたことに拠ります。その強敵はスーパーでもコンビニでもなく、女性用雑誌のおまけである付録だそうで、アッと愕くタメゴローでありました(^^)
本屋さんを探訪すると雑誌コーナーの60%以上が30歳前後と思しき熟女を表紙にした(此も作戦か?)カラフルな女性雑誌で占められ、その多くの雑誌におまけが付いていることに気付かされます。出版業界で一早くおまけの付録を手掛けた宝島社では2009年の付録付き女性誌の発行部数が2000万部だったのが今年は10月末までに既に3000万部を売り上げてムック本(雑誌の顔をしてるが、実は本)の1500万部を加えると2年足らずで約6500万個のおまけバッグ類が出廻ったことになり愕きです。日本の総人口に占める20歳30歳代女性の数約1500万人からしてまるで計算が合いませんが、恐らく一人で幾つか手に入れられてファッション感覚で衣服にコーディネートしてポーチやトートバッグを日替わりで使い分けて居られることでしょう(^^)。付録付きの女性誌は幾らか高いようですが、全部が雑誌代と思えばおまけはタダであり、タダと思えば気軽に捨てられるし、おまけの需要が途絶えるとは思えません。カバン屋さんも大変な時代になったようですが、年間3000万個ともなれば恐らく全国のカバン屋さんが大量仕入れの女性誌出版社に仕入価格で全く太刀打ちできないことでしょうね(;;)。
昔、税務署員の知人が袋物屋は儲けがメチャ大きいと教えてくれたことを思い出しましたよ(^^)。此は偏にカバン屋さんが此まで密かに暴利を貪っていた処を出版社に狙い撃ちされたものでしょう(;;)。
それにしてもおまけ付き雑誌の購買欲に見られるように最近の女性のエネルギーは凄まじいですね。働き盛りの年齢が35歳からアラフォーだとか…(^^)、会社の幹部に登用されたり起業したり、それもちゃんと子を生んで保育所へ預けての活躍ですから魂消ますよね。亭主に甲斐性がなくて家で主夫してる男も多いそうですから時代も随分と変わりました。テレビドラマを見ても男社会が決まりの刑事ものに女性刑事が主役を張る番組が多くなり、30半ばの女性刑事が黒の上下パンツルックで闊歩し部下である軟弱な男の刑事を呼び捨てにする処など、無能な男達に虐げられてきた世の女性どもが快哉を叫ぶのも宜(むべ)なるかなでありました(^^)。
先週本年度公認会計士試験の発表があり16歳の少年が合格したとマスコミが大騒ぎしましたね。一般人は16歳の会計士が誕生したのかと錯覚させるニュースでしたが、現在の制度は昔の会計士試験と異なり、嘗て会計士補と呼ばれるための資格試験である二次試験に該当する試験が本試験となり、此まで大学の教養課程を修了している者に対して与えられていた二次試験受験資格が撤廃され、誰にでも受験機会を与えられることになっての16歳合格でありました(;;)。
然し現実にはこの少年が本物の公認会計士になれるかどうかは別の話であり、この少年を始め合格者全員は今後必ず監査法人に勤務することが条件付けられ、其処での3年間の実務補習を得て監査法人のお墨付きを取得し、更に従来の三次試験に当たる公認会計士協会の厳しい“終了考査”に合格して初めて本物の公認会計士となれます。然し現在この不況下に於いて監査法人も採用どころか会計士のリストラに追われる実情であり、現在多くの会計士の卵達が公認会計士への土俵に上がるための監査法人への就業機会を失っていますから“終了考査”に合格できなかった者を含め今後益々会計士浪人は増加して行くものと思われます。これらは全て需要供給のバランスも考えずにアホな金融庁が法務省の司法試験に真似て会計士を粗製濫造しようとしたためであり、一般教養の知識を無視し専門知識だけあれば良いとした現在の試験制度は会計士協会内部からも大きな批判が上がっています。監査の対象は海千山千の企業や公益法人であり、監査には数字の理解だけでなく己が社会生活の経験で培われ研ぎ澄まされた洞察力や判断力が要求されますが、技や匠(たくみ)の世界じゃあるまいし、学歴を問わずにテストだけで我が国の三大資格の一つである公認会計士を名乗らせるなんてチャンチャラ可笑しいですね(^^)
又、税理士試験の方が会計士試験より遙かに合格率難易度が高い処から税理士になるべく会計士試験を目指す者が少なくありませんが、その人達も監査法人への就職と三年後の“終了考査”がクリアできなければ税理士にだってなれませんから厳しいですよね。
監査法人に行けず税理士にもなれず多くの公認(実は未公認)会計士が資格を隠してコンビニでバイトして居たりして…(;;)
先週の誤字訂正の答
“遂に堤防が決解(決壊)した”でした
誤字訂正もそろそろ飽きられたので今週から“常用漢字の表外読み”を出題しましょう。
今週の問題
“(斉しく)感嘆の声をあげた。” 括弧内の常用漢字の仮名付けが問題です。
児童公園の設置
あれだけ沢山の雨が降りながら7月後半になると急に旱天の連続となり、早や8月の声を聴くこととなりました。道を歩いて居てはアスファルトからの熱気の凄さに愕きますが、地道に比べてプラスマイナス5度は気温が違うように思えます(;;)。此も地球温暖化に荷担しているのでしょう、何故か50数年前の昔の土の道路が懐かしく思われますが、あの当時の道の凹凸は上下50cm以上あって物凄く、姫路から西は未舗装でしたから岡山までバイクでツーリングに出掛けると100万ドルの笑窪(^^)とか謂って、姫路から向こうは往復で先ず10回の転倒は覚悟したものです(;;)。そのときの後遺症が極度の腰痛となって現在も尚私を苦しめていますが、自業自得であり自分だけ我慢すれば他人に迷惑を掛けることもありませんし、腰に負担を掛けないために必然的に歩く姿勢が良くなると謂うメリットもあります(^^)。巷でも最近では座り心地より腰に優しい椅子が首流となり、乗用車ばかりでなく電車のシートも以前より随分堅くなりました。JR、阪神、大阪地下鉄は合格で、駄目なシートは阪急に山陽電車で決まりです。阪急や山陽には腰痛持ちの重役さんが居られないのだと思いますよ(;;)。
先日の新聞記事でしたが、パチンコ店出店予定地の近くで児童公園を設置することの是非を訪う裁判が行われ、札幌高裁では二度に渉って児童公園を認め公園との一定距離を定めた風俗営業法上の規制によるパチンコ店出店を阻止する判決を出しましたが、最高裁は無情にも二度とも此を差し戻しましたから三度目の正直で今度は高裁も無念遣る方無き思いで“泣く子と地頭には勝てぬ”と頭を垂れ、児童公園はご破算となり目出度く新規のパチンコ店出店が実現するものと思われます(;;)。然し考えてみれば、高裁の言い分は公序良俗上至極尤もでありちょっと話が変なのじゃないの?と疑問が湧きますよね。
元はと謂えば11年も以前にライバルのパチンコ店が被告の店の近くに土地を買取り(当時土地の価格は現在の価格の恐らく倍以上だったでしょう(;;))パチンコ店の出店計画したことを被告が知り、客を取られることを懼れて、それを阻止すべく近隣に児童福祉施設である児童遊園を開設して出店を不能にしたため、土地を買ったパチンコ店から損害賠償を求めて提訴された事件であり、場所は遥か遠い北海道の北の端にある稚内でありました◎.◎。
裁判の焦点は“営業の自由”をどう判断するかに掛かっていましたが、札幌高裁が “営業の自由の侵害はなかった”と主張して原告側が敗訴したに対し、上告審で最高裁は“営業の自由の侵害”と認定して同高裁に差し戻しましたが、硬骨な札幌高裁は“公園設置の目的は社会福祉の発展だ”と論戦を変え、最高裁で敗れることを予知し乍ら再び原告敗訴を言い渡していたものです。一度最高裁がダメと言ったものが二度と覆ることはあり得ませんが、札幌高裁の判事さんはパチンコの社会悪に対する義憤に堪えられずに、敗れることを覚悟して信念から自らの出世昇進を擲って乾坤一滴の判決であったことと思います。世の中判例判例と自己の意思を放棄した杜撰な判決が多い中で久し振りに骨太の裁判官に巡り会った思いで日本の裁判官の中にも立派な方が居られることを知って思わず快哉を叫んだものでありました(^^)。
思えば被告のパチンコ店も欲を掻かずに近隣の自治会にでも公園用地を寄付して知らぬ顔をして居れば、すんなり一件落着だったと思いますが、公園用地がパチンコ店の所有であったことが事件を紛糾させる原因となりました(;;)。
それにしても今回の事件で東京のド真ん中にある最高裁の裁判官は一度でもあの辺鄙な稚内(50数年前に行ったけど田舎だった)を訪れてパチンコ店とその周辺の生活住環境を視察されたのでしょうか?いいえ私は彼等は裁判所の中から一歩も動かずに大東京の新宿歌舞伎町近辺を思い浮かべて上告棄却文を書かれたに相違ないと考えて居ります。歌舞伎町に児童公園を作っても子供は誰一人訪れずホームレスの良き住環境を提供するだけであることを最高裁判官達は充分にご存じであり児童公園を用なきものと考えられたことでしょう(;;)
先週のブログに書いた非嫡出子の相続分の事件の最高裁大法廷での判決も控えていることだし、此所等で一発小法廷も侠気を出して札幌高裁に花を持たせて遣れば最高裁も少しは人気が恢復するでしょうに…(;;)。
嘗て一昔前のことですが鈴木宗男事件の国会での証人喚問で彼に対して“ど忘れ禁止法を適用したい”の一言や“貴方は疑惑の総合商社だ!”と大声で連呼して一気に茶の間の人気者となり乍ら、翌月には一転して秘書の給与流用事件で逮捕されるなど話題の多い辻本清実議員が09年に大阪10区から見事再選を果たし、鳩山内閣で副国交相に選ばれましたが先日社民党を離党しました(;;)。原因は社民党が民主党政権から離脱したことだとされていますが、私は福島瑞穂社民党党首が今回の選挙で自身は比例区第一位の安全圏に逃げ込んだ結果当落を彷徨った多くの同志を落選に追い込んだことに起因するのではないかと思っています。戦いに際し大将が一番早く身の安全を確保してどうしますか!鳩山前首相がその地位を去ることとなった原因が福島瑞穂の固執した普天間基地撤退要求に応えることであったことは衆人の知る処です。時代錯誤な百年河清を俟つ福島瑞穂は社民党党首を辞任しろ!そして国民の信を失った社民党は即刻解党せよ!
今週も女子プロゴルフは夏休みで、橫峯さくら選手全英オープン出場のためお休みします。
先週の問題の解答
“賢くも”は“畏くも”でした。
誤字訂正今週の問題
『高速道路で多重衝突事故が発生し、その惨状には膚が泡立つ思いがした』
日比谷高校の復権
春は選抜からと謂いますが花の高校野球も佳境に入って参りました(^^)。何処が優勝しても祝福したいと思いますが、できれば金に飽かせて選手を集めた有名校より地元の選手で固めた公立高校に優勝させてやりたいですね(^^)。
それにしても、島根県代表開星高校の野々村監督が和歌山向陽高校に敗れたとき“21世紀枠のチームに負けるなど末代までの恥、”などと相手を侮辱する暴言を吐いたことが問題となり高野連ではこの監督の処分を検討中だそうです。来春のこともありこの監督は不本意乍ら詰め腹を斬らされ依願免職となることでしょう(;;)。雉子も鳴かずば撃たれまいぞ!
大体から試合と謂うものは強い方が勝つと決まっていれば面白くもおかしくもなく、弱いチームにも勝つチャンスがあることに試合の魅力があるのですが、其れを知らなかった開星の監督はアホでしたね。一番勝負は恐ろしいもので強いチームに油断があり、弱いチームはダメモト魂がありますから、既にその段階で双方の力は拮抗しているのです。
私は囲碁の試合でも一番勝負となれば普段3子程度の相手に当たるのはとても打ち辛いものです。上手は勝って当り前のため着手が消極的になり、反面相手はどうせ負けるのだからと精一杯の着手で頑張ってきますから、意外と僅差となりどうかすると上手が敗れる結果を招きます、戦いは全て心理的な要素が大きいのですが、まして21世紀枠と謂っても強豪揃いの和歌山勢ですから僻地である島根県の選手達より或いは実力が上だったのかも知れず、それを“死に馬に蹴られた”と謂うが如き下賤な言い種にこの監督の驕りが見られました(;;)。
世を震撼させたあの毒餃子事件の犯人が捕まったそうな…。あっちから日本には報告だけでお詫びの言葉一つないのに、総理以下誰もチャンコ等に文句一つも言わぬがなんでじゃ!
本年の大学入試も愈々終りました。大学入試と謂えば先ずは東大、京大ですが、昨日発売されたサンディー毎日によれば、今年も東大合格者168名と1学年400名の40%を超える合格率の開成が断然トップであり一昨年の188名合格から昨年一転して138名と50名も減らした汚名を一挙に挽回しましたが、今年は昨年苦杯をなめた連中が捲土重来を期したものか57名が浪人組でありました。2位の灘高校は102名と大差を付けられて居ますが、最難関の理科Ⅲ類(医学部進学コース)は灘が21名(開成6名)と昨年に続き群を抜いています。京都大学の医学部入学者も23名と他の高校をダントツで圧倒していますから量より質が灘の方針であり、医学部ともなれば不合格者も合格者より多いと思われますから、学生総人数も灘が開成の6割弱であることからして如何に灘の底力が凄いかが分かりますよね。
又異色の存在として女子校の桜蔭学園東大合格66名(定員750名)は特筆すべきであり、内東大理科Ⅲ類8名全員現役合格には魂消る他ありません(◎.◎)。
毎日誌には合格体験者224名の合格体験記まで載せられて居ましたが、学習塾の未経験者も30名近くあり勉強時間も1日3時間未満なんて学生も結構多く、学習は時間の長短でなく充実度にあるのではないかと考えさせられました。
おっと、本日の本題は往年の東大合格者の覇者日比谷高校が久々に復権を果たし、6年前僅か6名だった合格者を本年度前期の発表段階で37名とトップテンに迫った話題です。此の学校は戦前東京府立一中と名付けられ、一中、一高、東大の進学コースが定番とされて居り、日比谷志願の越境入学者が全国から押し寄せ一時は東大合格者が200名近くまで上り、受験戦争を過熱化させたのを問題として、文部省から戦後民主主義の時代風潮から受験戦争は止めようとする所謂“小尾通達”が出され補習科の廃止や進学指導を中止する動きが激化してやがては東大志望者が台頭する私学の有名校や国立大学の附属高校へと高校受験者が流出し、同じく公立の西高や戸田などと共に東大合格者上位校から消えていったのでしたが、2001年東京都が学区制を全廃し、日比谷を含む数校が進学指導重点校に指定され、入試に自主作成問題や内申を全く無視した学力中心の合格者などを採用する改革を進めた結果が此処に来て漸く実を結びました。
処が最近では東大合格ランキングの特徴的な動きがあり、合格者数を減らした中高一貫校の多くが高校募集を行っている学校だったと謂う事実であり、それらの学校では何故か高校から編入学した生徒が東大に受からなくなっているそうです。中学まで現行の学習指導課程で学んだ生徒が恐らく中高一貫校の可成り進んだペースについて行けないからであり、そうした生徒しか居ない日比谷が此を如何に克服したのか興味深いと書かれていましたが、熟(つらつら)考えるに彼等が中高一貫校に中途から入学したことが基本的な誤りであり、編入できる高い偏差値の持主であれば通常の高校へ居ても東大入学は不可能ではなかったものを、中高一貫校へ編入したばかりに持ち上がり組が高校2年生程度の学習を中学時代に終了している予想外の速いペースに自らのペースを乱され膏火自煎に陥った結果ではないかと考えました(;;)。従って日比谷高校の場合先住民族が皆無であるため全員が公平な同列からのスタートとなり、中高一貫校に途中から入学した生徒と同列に論ずることは誤りであろうと思います。日比谷の勝因は一重に入試問題の自主作成や内申を全く無視するなど画期的な受験制度がある種受験生の共感を喚んだものでありましょう。
又、現在内申重視の高校入試制度には可成り重大な欠陥があり、内申書など先生の裁量一つでどうにでもなるし、先生の資質が均一でないところから高校入試に重視すべきでないと謂うのが私の持論です。因みに私は狷介固陋な性格が災いして小学から中学まで先生に虐げられてきましたが、原因は何も悪さをしたと謂うのではなく単に小憎たらしくて人と協調性のない性格の持ち主だったと謂う理由だけでありました(;;)。恐らく内申書の内容は最悪であったであろうと思い、其れを無視して合格させて頂いた星陵高校の心の広い先生には大いに感謝せねばなりませんm(_ _)m。
以前仕事でのお得意先であった方が先週55歳の若さで夭折されました。気の弱い彼は20年ほど前、財産目当てに嫁いできた奥さんに彼が10年近く前、後に述べる理由で自宅を追われ、草食系男子故抵抗もできず哀れにも高齢のお母さんと二人で暮らしていましたが、家に帰りたい望みが叶えられないストレスから病になり、発病から僅か3年で亡くなりました(;;)。お別れの際花に埋もれた彼の死に顔を見て思ったのですが、お見舞いに行ったときの容貌とは打って変わって本当に安らかな顔に変わって居り、年老いたお母さんを残しての涅槃行きは不本意だったと思いますが、此の世の煩悩を去ってこの人は死んで幸せだったのではないかと思いました。何故ならバブルの終焉期に彼が父親から相続した多額の不動産はその後10年余を経て価値がガタ落ちし、売りたくても売れる時代ではなくなり、反面相続したマンションに付随した多額な借金は少しも下がらずマンションは築15年を迎えて配管や塗装など莫大な費用を要しますから、彼女が夜叉にまでなって手に入れようとした虎の子の財産が借金と相殺して何ほどの物でもなくなったことを知らずにあの世に旅立てたのですから知らぬが佛とはこのことであり幸せであったかも知れません。“出て行け!二度と帰ってくるな!”と言われて何も言えずに自分の家を追い出された彼も哀れですが、世が世なら此は男の言うセリフであり、女性の口から出る言葉とは到底思えませんが、この原因は彼が対人関係のストレスから病となり薬の副作用から彼女の要求に応えられない身体になったことに基因しているとか…(;;)。彼女はこれぞ現代版肉食系女性の典型と謂うべきでありましょうか(◎.◎)。
鳩山首相は先週火曜日に北教組による違法献金事件で小林千代美議員の陣営幹部等が起訴されたことについて “政治資金規正法違反で多くの逮捕者が出たと謂うことは相当重く受け取らねばならない、何らかの対処をする必要がある”と記者団に語ったそうですが、この言葉、実は小沢幹事長に聞かせるための発言だったのでしょうね。
今週は女子プロゴルフがお休みのため久し振りに漢字の問題をお楽しみ下さい(^^)。
時間(す)れ(す)れに試験場に到着したが、運良く(す)れ(す)れで合格した。
“すれすれ”は前問と後問で異なった漢字となります。然程難しい問題ではありませんが、タイム差と順位差で字が違うなんて漢字は悩ましいですね(^^)
高校入試に懸垂9回!
後数日で年の瀬を迎え、仕事に健康にと結構苦しかった一年も漸く終わろうとしていますが、来年はどんな年になるでしょうか。この歳まで猫の手も借りたい年末調整の繁忙期に20年間天皇誕生日の存在を恨めしく思ったものですが、仕事も減り体力も落ちて来たこの頃では丁度良い疲労恢復日の役目を果たしてくれることになりました(^^)。
今年は政界財界を長きに亘って君臨してきた自民党が野に下り、国民待望の民主党政権が発足しましたが、民主党は万が一を考えて、社民党と国民新党を味方に引き入れたことが火中の栗となり、福島瑞穂と亀井静香に日本郵政や普天間基地問題で言いたい放題を言われて何の反論もできず、自らは親の臑囓りがばれて贈与税の追徴では国民の強い反感を呼び鳩山総理の人気にも早くも翳りが見えて参りました。一つには国民に迎合することを一義的に考えたマニフェストが現実離れし余りにも綺麗ごとに過ぎ、今になっての実現不可能の続出は国民の不信感を高め民主党の足を引っ張って居ます。先日マニフェストの撤回による10年度予算や具体的な税制改正などが発表されましたが、此ではどうやら鳩山政権の支持率も50%を割ることは必定でしょう(;;)。
大体からして赤字国債の発行で四苦八苦の非常事態に所得に関わりなく各家庭の子女に毎年2万6千円もの手当金とは正気の沙汰とは思えません。所得制限の導入の反対は事務手間が煩雑になるとの理由からですが、300万円500万円1000万円と所得に応じて手当金の金額を刻み1000万円以上は手当金の支給対象から外し、弱者に厚く富める者には薄くするのが施政者の義務ではありませんか。事務手間などその気になれば一月の仕事を3日で済ませる公務員をちょっぴり真面目に働かせるには千載一遇のチャンスではないのか!
今月の日経新聞“私の履歴書”は”下天は夢か“などの剣豪小説で名を馳せた津本陽氏の登場です。彼は私より数歳年上であり、旧制県立和歌山中学を出て東北大学法学部に入学された駿才でありました。県立和歌山中学は戦前県下随一最難関の名門校であったそうですが、入学試験にパスするには勉強以外に鉄棒の熟練が不可欠であり、逆あがり、足掛けあがり、懸垂9回ができなければ間違いなく不合格であったそうです(;;)。私の高校生時代も当時東大入学日本一を誇っていた東京都立日比谷高校でも同じような入学方法を採用して居ましたから、昔は勉強だけできても文武両道に秀でなければ名門校に入学できなかったことは、今の入試一辺倒の教育方法と大きく異なって居りますが、誠に理に適った試験方法だったと感心します。
現在行われている大学入試は日常培った実力を切磋琢磨することより小手先の入試テクニックだけを競い、運動もしないモヤシのような連中が人生の目的も夢も持たず唯親の虚栄の犠牲となっている姿は見るに忍びず、目標のない行進の行く先はプーとかフリーターが溢れる砂漠地帯となるは当然でありましょう。
身体機能を重視し、ガリ勉を排除してバランスの取れた質実剛健の若者を育てようとした嘗ての入学試験は、学習塾で入試だけに絞った即席丸暗記形の学習とは本質的に異なり、真の賢者足るべき者が選ばれる教育方法でありました。
教育の基本方針を誤り即席ラーメン式の粗製濫造に励んだアホな文科省も遅蒔きながら断固文武両道に秀でた者のみを合格させる入試方法に180度転換されては如何でしょうか。きっと立派な若者が輩出すると思われますよ。学習塾は何処も鉄棒を必ず備え体育会系のアルバイトが受験生を扱(しご)いて居たりして…(^^)
先日の新聞記事ですが欧州連合統計局の調査では、英国の学生の半数以上が外国語を勉強して居ないそうです。つまり日本人で謂えば語学が国語だけであり、イギリス人は近隣のドイツ語やフランス語を憶えようとする者が50%以下しか居ないことになりますが、日本ではまるで役に立たぬのに大学では教養課程の必須科目として英語以外に第二外国語(ドイツ語、フランス語など)までありますから、イギリス人はその分他の勉強ができることとなりとても恵まれていますよね。彼等が他国の言葉を憶えようとしない理由は、どうやら英国人が全人類の中で最も優れた人種であり他の国の人間は全て知能の劣った者であってそんな人達の言葉を覚えることなど屈辱以外の何物でもないとの偏見が齎した結果であろうと私は思いました。
どうしてなら、又々何時もの古い話になり恐縮ですが、今から50年近く前のことですが、京町筋のバンカメの入ったビルの3階に外資のお得意先があり、神戸港からアメリカに輸出するコットンコントロール(生糸の品質調査)をされて居ましたが、社長のRと謂うボンボンのイギリス人は戦後ずっと日本に在住しているのに日本語を話さず、税金の話をするときでも英会話のできない私は通訳が居なければ当方は筆談と謂う面倒な作業が必要であり、私の稚拙な片言の英語力では何時も“What are you talking about?” と訝しがられ困ったものでした(;;)。此の社長20年近くも日本に居ましたから、日常生活には不可欠だし日本語が話せるに違いないのですが、察するにどうやら日本人のような野蛮人の言葉を使うことに彼等イギリス人のプライドが許さないらしくて会社では明き盲?を装っていることに気付きました(;;)。彼はきっと日本をイギリスの植民地のように考えて居り、日本人の従業員や私など奴隷のように感じていたのではないかと思ったものです。日本人の10倍も給与を取り、家では週に3回もパーティー(外人の習慣です)をしている癖して、会社では何時も難しい顔をしてジョーク一つ言わず、孤高の人でしたから当人も仮面の人を装うのが大変だったと思いますよ(^^)。
“What a strong 9D ,doesn’t even know life and death”(9Dは9段のこと)
先日ネットで対局中相手のアメリカ人である8段から上のようなメッセージがチャットコーナーに届きました。英語の話題ついでにお聞き下さい。対局は佳境を迎え隅の死活が一段落した処でしたが、褒められたのかと何気なく“Welcome(どう致しまして)”と返信してから良く見てみると、even が付いており“死活すら知らないなんて何てお強い9段ですね…”と皮肉られたチャットであることに気付き、少し間違った手を打ったことは事実ですが、其処まで言われるなんてメチャ腹が立ちましたが“Welcome”なんて返答をしたために後の祭りであり、目には目をとばかりにその後は総力を振り絞って相手の石に襲いかかり大石を召し捕って投了させ鬱憤を晴らしました。ついでに”死活も知らぬ弱い9段に負けるなんて君も弱い8段だね“と言ってやりたかったのですが、英作文が儘ならず諦めました(;;)。支那人や韓国人ばかりかアメリカ人にも口の悪い手合が居ますから、名前をチェックしておいて次回から対戦相手にせぬよう注意することにしましょう。それにしてもこの歳になって何の因果か50年以上前に覚えた英語のスペリングを辿々しく想い出しては応答せねばならぬとは何ともしんどい話です(;;)。でも文法なんて多少間違っていても関係代名詞など放ったらかして適当に単語を並べて置いてok?などと入力すると、何とか相手に通じるから面白いですね。先日なんか中国人が私の問に対して”I can speak English a little”と答えてきましたがEnglishのEが I になっているので、”私よりひどい奴も居るんやなあ“とおかしくて変に優越感に浸ったものです(^^)。
此処で駄作を一句 『打つ手よりチャットの英語がもどかしい(;;)』 お粗末でしたm(_ _)m
先週の答え
坦々たる生活 淡々たる心境 虎視眈々
初めの二つが漢字の割には難しかったようですね。
今週の問題
コンコンと水が湧く コンコンと眠る コンコンと説諭する
今年も53週ご愛読有難う御座いました(^^)。
皆様どうぞ良いお年を…m(_ _)m
鳴かぬ蛍が身を焦がす
この間まで暑い暑いと言っていたら早や9月も後3日を残すのみとなりました。先週突如として現れた5連休の間特に急ぐ仕事もなく、畑仕事の合間にネットの囲碁対局と夜は音楽鑑賞に費やしましたが、何と言っても9月なので例年聴く曲は飽きもせずに気怠いスローバラードが秋の風情を掻き立てるクルトワイルの名作“セプテンバーソング”で始まり“セプテンバーソング”で終わります。ウイリー ネルソンからマント ヴアーニーまで歌手や演奏者は変わっても毎年この時期50数年前の郷愁に浸るのが倣わしなのです(^^)。昔は9月になると此の曲が其所此所でよく聴かれたものでしたが最近は殆ど聴かれなくなりましたね(;;)。
♪Oh it’s a long long while…♪で始まる此の曲は必ず学生時代に見た映画“旅愁(September affair)”を想い出させてくれます。若い方はご存じないかと思いますが、此の映画は“第三の男”でお馴染みのジョセフ コットンとヒッチコックの“レベッカ”で初出演したジョン フォーンティーンが競演した悲しい恋の物語であり、セプテンバーソングは劇中に挿入された主題歌でしたね。ジョン フォーンティーンはその後4度も結婚離婚を繰り返した女優とは思えず、可憐な楚々とした美人でした(^^)。
“旅愁”とか“追憶”や“慕情”や“哀愁”などの二字熟語が当時恋に焦がれる純情な若者向きに外国映画に付けられた流行りの邦題でありましたが、ときは巡り何時とはなく愛よりお金の時代に変わって(;;)純情な青年や乙女は何処にも居なくなり、子女の紅涙を誘った悲恋物なんて今の若い人達にはまるで見向きもされなくなったのはとても寂しい限りです(;;)。
男女7歳にして席を同じゅうせずの時代に育った私は、悲恋物語に共感し実生活でも叶わぬ恋の片思いで充分満足して居ましたから、“バツ一” “バツ二”が当り前になっている現在の若者の衝動的な行動が理解できないのも無理ありませんよね(;;)。
昔から“鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす”と謂う俗諺があります。この諺の意味は奥が深くて、“身を焦がす”は蛍が光る処に懸かって居ますが、気軽に携帯でプロポーズし、携帯で別れを告げる現代の若者は“鳴く蝉”であり、言葉には出せずに長文の手紙で心に綴る思いの丈(たけ)を託した我々戦前派は“鳴かぬ蛍が身を焦がす”だったのでしょう(;;)。
旧聞に属しますが、先月兵庫県小野市(全国唯一算盤の産地)で高校生算盤日本一の大会が行われました。出場選手は全国59校から僅かに294名であり、嘗て2万人参加した栄光ある55年の歴史を持つ大会でありましたが無念にも今年限りで廃止が決まったそうです(;;)。江戸時代以前から古来唯一の計算機器として重宝されてきた算盤でありましたが、電卓の普及に加えてパソコンなどの計算機能が容易に操作できるため少し宛算盤の人気が廃れて来たのは寂しい限りであり今では民芸品のようになってしまいました(;;)。小学校でも此までの惰性で数時間算数の時間に繰り込まれているようですが、数時間で算盤が理解できる道理もなく、“昔こんな道具で数の計算をしていましたよ”と子供達に伝えるだけですから算数の時間を用いるのは誤りで歴史(社会)の時間の方が相応しいでしょうか(;;)。そんなこんなで子供達の中には算盤の名前は知っていても使い方を知らない者が殆どになっているとか…(;;)
昔私達が税理士試験を受験するためには最低商工会議所珠算2級の力がないと試験時間内に回答が不可能であり、良い歳をした小父さんが会社帰りに算盤塾へ通われて居り、ああこの人も税理士志望なのかと思ったのは50年前の懐かしい思い出でした(^^)が、電卓が発明されてから何時とはなく算盤が衰頽し、其所此所にあった算盤塾も次々と潰れて行ったのも時代の趨勢でありましょう。高校生の時桁数の大きな掛け算をするのに算盤を二つ並べて計算した記憶がありますが、その後できた電卓も12桁が普通でしたから負け惜しみではありませんが、算盤には到底敵わなかったのでした。見取り暗算なども算盤を習熟した者でないと先ずできませんよね。現在の税理士試験では誰もが電卓使用ですが、殆ど左手を用い右手は筆記となりますから、計算も筆記も右手を使った算盤の方が計算能力は早かったように思います。“割り算の九九”なんてありましたね“二一天作の五”“二進の一十(にっちんのいんじゅう)”なんて懐かしいですね(^^)。5年生の孫に話したらキョトンとして居ましたよ(;;)。
【割算九九】
“五七五七七”は我が国伝統の短歌ですが、ずっと昔自己流で少し学んだことがあったせいで、時折新聞の文芸欄などに目を通して居ますが、先日M新聞の毎日歌壇を見ていると『ささやかなれどプライドは有るパートにも、だから私も名前を呼んで』と少し字余りの川柳のようなのが特選に選ばれて居り、私は奇異な感に打たれ愕きました。スーパーの店員さんでしょうか、自分がパートと呼ばれたことに抵抗を憶えての歌のようです。評には“パートタイムで働く自分も同じ従業者として尊重して欲しいとの願いが胸に刺さる”とありました。誰から呼ばれたのか読み取れませんが、上司ならパートの名前を呼ぶのが常識ですから、特定の者に対して“パート”などと呼ぶ非常識な上司が若し居たなら此は明らかにパワハラものであり、“名前で呼んで下さい”とはっきり言い返し、店長にでも進言して上司を譴責させるべきでしょう。よくこんな詰まらない短歌が特選になったものだと呆れて隣の短歌に目を遣ると、これは又『愛の名の下、許されていることを実行、すごくごく事務的に』と女性からの投稿でありましたが、己が夫への復讐かと思えるもので、極(ごく)の形容詞に籠められた敵意が夫婦間の心の亀裂を禍々(まがまが)しく描写しており、どうしてこんな短歌が入選したのかと情けなく思いました(;;)。こんな詰まらない歌を考える暇があれば離婚訴訟でも始められた方が良いのではと思ってしまいます。短歌の分類として植物詠、自然詠以外に生活詠、家族詠等がありますが、始めの歌は職場詠ですが、此の歌は家族詠に入るとも思えず、強いて創れば愚痴詠とでも謂うのでしょうか(;;)。こんな入選作もありましたよ。『一日も欠かすことなく生きてきたこれってなかなか凄いことだなあ』、此が川柳でなく短歌とは嗤ってしまいますね。ひょっとして仲畑流万能川柳の採用率5%とは違い、短歌は投稿が少ないので誰でも採用されるのではないかと思った位です。万葉集並みとまでは行かなくても、もう少しマシな歌が創れぬものでしょうか。最近の投稿短歌は品がなくなり質が低下しましたね(;;)。時事川柳、サラリーマン川柳、健康川柳など読む人が膝を叩いて共感する川柳とは違って、短歌の世界そのものが時代の流れに逆らって別世界のオタク人間として生きているせいなのでしょうか(;;)。
女子プロゴルフツアー宮城TV杯橫峯さくら選手は先週の優勝疲れからか無念にも3位がやっとでした(;;)。
加害者は立法者ではないのか!
11月の声を聞いて秋も一段と深まり紅葉がちらほらと言いたいところですが、暖冬のせいで紅葉の見頃はもう少し先になることでしょう、その内紅葉しなくなったりして… {%saiaku%} 池の魚たち(オイカワ)も此から到来する寒さを本能で察知しており激寒に備えて食欲旺盛であり、菜園のレタスを食害する青虫共を捉まえてきて与えると、人の気配に何処に隠れていても出てきてジャンプ一閃飛び付き口中にして深みに戻って行きます。彼等にとっては青虫は人間で謂えばビフテキか鮪のトロと云った程のご馳走なのでしょうね {%ureshii%}
白い恋人に始まって赤福、更には吉兆、お福餅と有名ブランドの看板がガタガタと崩れて行きました。恐らく発覚したのは氷山の一角の又一角でありましょう。100%の食品メーカーが実は食品衛生法やJAS法違反を犯しているに違いありません。どうしてそうなったのかその原因は、これらの法律が現場のよく分からないお役人が我が身に罪が降り掛かることのないように賞味期限消費期限などが温度湿度その他その食品の極限の状態での最大限短縮した期間として机上で作られたものであるために、食の実情にそぐわない欠陥法で食品の実態とまるで遊離したものであり、製造業者は経験則で真の消費期限を知っている処から今回のような問題が惹き起こされたものでしょう。赤福一つを採って見ても冬場は2日夏場は1日の消費期限に顕されるように、春と秋は不透明であり、冷夏と暖冬で日中温度が変わらなくても消費期限が規則通りで変わらないのでは誰もがその設定の杜撰さに不信感を持ちますよね。吉兆の場合賞味期限が127日も経過して販売した惣菜があったそうですが、誰も拙かったと言ってこなかったことも不思議ですよね。今回彼等は加害者として糺弾されることになりましたが、O157の場合と異なり誰も被害者が存在しないのです。誰か腹痛を起こした訳でもないのに法律違反が聞いて呆れます。我々は今回一連の事件の真の加害者が行政そのものであることに気付かねばなりません。
昔我々が幼い頃は食べるものが少なく、食の消費期限は記載などなかった時代であり己が鼻で判断し、尚且つ腐ったものでも平気で食べていましたし少し位腹下しをしても食べた分だけ得と謂う発想でした。当時は食に関しては捨てると謂う思想がなく、残飯屋と謂う商売がありましたし、白いご飯を食べているのは軍人さんか極く一部のお金持ちに限られて居ましたから、兵舎の厨房から流れ出る溝(どぶ)に網で待ち受けて流れてくる残飯を掬い、此を菓子問屋に持ち込んで大福や煎餅に姿を変え廃品活用されていました。その結果溝や川は綺麗になり、貧しく苦しい人達も廉い食べ物が口に入りギリギリの毎日を生きる人々を生かせてくれていたと毎日新聞の“春秋”コラムが述べて居られます。JAS法等と当時の我々の生活との落差は一体何でしょうか。コラムに述べられたことは飽食時代に生きる我々に食の大切さを想い出させようとする警鐘ではないかと感じました。
我が国での食品自給率の多寡は別の問題として、コンビニで大量に捨てられる弁当などを見ても何処かおかしいと感じて居られる方が少なくない筈です。コンビニの店主は捨てる商品まで仕入価額に算入され本部に支払いを強制されますから、コンビニで生きて行くには明日の天気が読めて捨てる弁当を最大限減らすことに尽きますから本部も約款を改定し価格を3段階位に分けて捨てないで売り切る方法を認めるべきです。買う方だって我が懐と相談して少しくらい拙くても安い方を選択する客や、オレは少々腐ったものを食べても胃袋が丈夫だから平気だという方って案外少なくないと思います。コープで20円引のパンなど選んで買って居られる方を見かけますが、少しくらい堅くても腹に入れば同じであり、反って唾液の分泌を促し健康増進に資するものと思いますよ {%ureshii%}
JAS法も食品衛生法も余りにも過保護に人の健康に気遣い過ぎて居ます。我が国の実情からすれば“捨てずに利用する”と謂う言葉と共存できる法律でなければなりませんが、役所が違えば“木を見て森を見ず”の弊害がモロに出て、資源の枯渇に目を向けない鈍感さは異常であり決して正しい法律とは言えません。再利用結構、作り直し尚結構、消費期限には幅を持たせる柔軟な法律であって欲しいと思います。
以前不二家事件の折に、別のメーカーで型崩れのショートケーキが容赦なく廃棄されるのを見て心が痛んだと菓子工場へパートに行かれた方から“みんなの広場”への投書を拝見しましたが、それが正常な神経を持った人間の心情です。型崩れでも20円引きで店頭を飾れば必ず売れると思います。我々人類は“捨てる”という言葉に強い憤りを持って生きて行きたいなと願っています。
巫山戯(ふざけ)た公務員がいたもので、文部省の生涯学習課長だった現役時代に何でも京都大学演習林の一部380㎡を6900万円でさる宗教法人に払い下げた事件を巡り、今頃になって口利き代5000万円を払え”と訴え出たものです。政治家が口利き料をよこせなら分からぬでもありませんが、現役の公務員が口利き料など貰えば手が後ろに廻るのが当然でありますが、退官して一市井人となってからの訴えなど恥知らずと謂うかこんな役人達が我が国を統治しているのかと思うと阿呆らしく腹立たしくてなりません。この元官僚一審では敗訴しておりますが盗っ人猛々しく控訴しており何としても5000万円を手に入れようと足掻いて居ります。相手側弁護人の“公務員が報酬を貰って良いのか”の質問に“可能です”と答えるなど不貞不貞しい態度を崩していませんが、現役当時なら国家公務員法に触れても退官後に貰えば良いと謂う理窟も我々庶民には到底理解できず、守屋防衛省前次官同様在任中に起因したことは退官後も免責されないと公務員法に銘記されて然るべきだと考えます。人事院もこの事件のことを聞かされて呆れているそうですが、呆れてばかり居ないでこの鉄面皮の汚職役人の実名を公表して社会的に糺弾するとか何とかしたらどうですか!そもそもエリート官僚になる一種試験の合格者を選定したのは人事院あなたじゃないですか!
中教審が“ゆとり教育”からの方向転換を打ち出した次期学習指導要領の大筋を了承したことで学校の現場が揺れています。ゆとり教育と共に誕生した“総合的な学習の時間”なる得体の知れぬものが年間に100時間以上もあったのが今回削減されて理科や数学の時間数が増加したことは大いに評価できますが、5年生から年35時間の英語の授業は誰がどう教えるつもりでしょうか。現在小学校教諭は大學で英語授業の素養がありませんし、今となってはNOVAに下請けもできない状勢ですから、俄か英語教諭からアルファベットの読み書きを憶えさせる位ならその時間を国語に回して子供達に英語を覚えるため現在中学校で教えている日本語の文法をしっかりと教える時間に活用すべきではないでしょうか。正しい英語の学習は先ず主語述語目的語などが理解させる文法から入らねばなりませんが、日本語の文法も教えないで英語の教育とはチャンチャラおかしいですね。
総務省の年金記録問題検証委員会が先月末に最終報告書を総務省に提出しましたが、我々が期待したものは何一つ盛り込まれずに馴れ合い其の場凌ぎの委員会であることを暴露しました。そもそも政府は何かあると外部に依頼してナントカ委員会を設置しますが、此は国民の目を欺くためのカムフラージュであり、何も分からない委員達は高い日当をさえ頂戴すれば良く、報告書の内容は省の事務方がそつなく委員達を持ち上げた内容のものを造ってくれますから、委員は役人の指定した日に集まり、ケーキを食べて猥談などしながら多額の委員報酬の振込を期待して報告書に捺印して散会されるのでしょう。 {%gakkari%}
報告書では5000万件の内四割は特定がムリだろうと謂うことと、それには歴代の社保庁長官をはじめ幹部職員の責任が一番重いことに言及し、更に此までの厚生大臣厚労大臣も責任は免れないとしながらそれでお仕舞い、その罪や責任については不問に付しているのは全く訝しいですね、どう謂うことですか。取分け基礎年金番号が導入された97年前後の社保庁長官の責任は重大であり安倍前総理が歴代社保庁長官の責任を追及するために発足した筈の検証委員会でありましたが、総理が替われば委員会(事務方か?)も豹変し名前も出されずに誰一人国会に喚問され糺弾される処か退職金の返納すら言及されずに済まされたことは国民にとって検証委員会が全く機能せず彼等が厚労省事務方の広報のお手伝いでしかなかったことを確信するに至りました。3月までに解明できる筈であった5000万件の内40%が解明不能であることまで言わされて居るではありませんか。 {%ikari%}
反面生活苦のため僅か10数万円の年金を遣い込み全額返済しながら、厚労大臣舛添要一の鶴の一声によって刑事告発された全国市町村の職員に比べ、漫然と過去記録の変更を怠った社保庁の長(おさ)が無罪放免では国民が到底納得できる処ではありませんが、所詮世間の風当たりへの風防であった委員会でありましたから何かを期待した方がムリだったんでしょうね。委員会は更に社保庁が厚労省からの出向者幹部(一種試験エリート)、社保庁採用職員、地方採用職員の三層構造が内部統制を欠如させたとしていますが、然し此は国税庁と同じシステムであって国税ではスムースに機能しているものが社保庁でしていないことは他に欠陥があるからに違いありません。何時も言っていることですが、彼等には保険料を預かっているという認識がなく保険料を頂戴していると謂う既成観念から遁れられなかったものと思われます。さもなくば保険料で社保庁職員の宿舎を建てたり、車を買って翌年には職員に破格の廉価で売却するなどの発想が出てくる道理がありませんよね。税務職員も宿舎がありますが全て国の予算に基づいて財務省予算から支出されていることから考えると如何に彼等が庁と謂う隠れ蓑の下に役得を貪っていたかがお分かりでしょう。此も何時も言っていることですが社保庁は国税庁に吸収合併させて消滅させるべきです。一度染まったシミはどんなことがあっても永久に取れないとしたものです。
舛添要一も当初は新しい血脈として期待されましたが、所詮は官僚の傀儡でしたね。昨日の川柳にこんなのが載っていましたよ 『怒っている だけではダメよ 舛添さん』 {%ureshii%}
{%golf%} 唯一日本で行われるLPGAアメリカ女子プロツアーミズノCLASSICが三重県で行われ、横峯さくら選手は連戦の疲労が濃くスコアが伸ばせず24位タイと沈み念願の賞金女王には遂に赤ランプが点灯しました。 {%komaru%} 尤も、このゲームに優勝すると来年アメリカのLPGAツアーの全戦出場資格が得られるので、さくら選手には優勝して欲しくなかったと言えば此は負け惜しみになるでしょうか {%gomenne%}
それにしてもアメリカ勢の9連覇を阻んだ上田桃子選手は強かったですね。7番のアルバトロスは将に神懸かりと言うべきであり、天佑神助茲にありでしたね。{%uttori%}
破棄した記録が戻るのか!
6月に入るとカタバミが姿を消し、代わりに早や露草が咲き始めました。この花は道端や土手に咲く典型的な夏の花であり月草とか藍草、蛍草などと呼ばれて誰にも親しまれています。
竹久夢二の少女像を思わせる清楚で淑やかな花ですが、誇らしげに飾った綺麗な蕊(しべ)にも関わらず不思議に昆虫が寄りつかないのはこの花には蜜がなく、虫たちは匂いなどで本能的に察知するのでしょう。仕方なく露草は自家受粉をして子孫を残しています。{%naku_a%}
年金の不明口座5000万件には魂消ましたね。ゼロが3つ位多く書いてあるのかと思った程でした。口座が分からぬ過去の不明入金総額は950億円と社保庁が発表していますが、恐らくその殆どが有耶無耶の内に取り込み詐欺になることでしょうが、誰も他人事のように怒らないのが不思議でなりません。この膨大な件数からすれば恐らく受給することなく既に亡くなった方が多数存在すると思われ、中には年金の不受給から生活の困窮を来たし病院通いもできずに死期を早められた方も少なくないでしょう。昨年8月以降現在まで全国で約220万人からの窓口照会に対して社会保険庁は僅か28万件訂正に応じただけであり、過去の給与計算書など持参しても一切受付けず、やれ“時効だ”やれ“40年前の年金の領収書をもってこい”の玄関払いでありましたが、ここに来て与党内ではこの儘では迫り来る参議院選挙を戦えないと謂う意見が続出し、時効を大目に見る特別立法を成立させました。更には現在多数提訴されている給与計算書で控除されている保険料が社保庁に記録がないための門前払いを救済するために、徹底した調査を命じましたがその調査には十数年を要するとか…、{%gakkari%} 自民党の中川幹事長は2010年まで不明記録を判明させ解明させると述べていますが、既に原記録を消却しているケースが多くて調べようがないものが多数存在すると思われ真実の解明は3年が30年でも不可能であろうと思われます。だらだらした調査の間に多数の受給権者が正しい年金を受け取ることなく黄泉に旅立たれることを思えば、俗に“お役所仕事”とは謂いますが国民の一人として憤懣遣る方ない思いを禁じ得ません。全ては電算化の際や市町村から移管時の転記誤りや転記洩れ乃至は生年月日の記入誤り更には姓名の振り仮名誤りなどが原因と考えられますが、社会保険庁は密かに厚生省に命じられて高齢者社会に終止符を打つお手伝いをしたものでありましょうか。{%gessori_a%}
何時も言っていることですが、社会保険庁のお役人の頭には年金支給と年金の徴収が別個に位置付けられ、支給は恩恵であり、徴収は税金だと謂う意識が抜け切れないのだと考えます。取る方はしっかり取っておいて処理は杜撰脱漏極まりなく、片や払う方には受給者手続きの完璧を要求し、自前の杜撰な記録を聖域として固執するなど言語道断でありますが、ま、保険料で豪奢な官舎を建てたり、高級車を購入することが常識とされていたムラ社会でありますから、考えれば当然過ぎる程当然であり、我々国民がお役人は泥棒だと考える意識が欠けていたことに由来するものでありました。 {%ikari%}
殆どムダと思える不明口座の照合に莫大な時間を要することになりますが、その間日常業務はどうするのでしょうか。恐らく照合は下請けの天下り法人への外注に回して更に多額な保険料の無駄遣いをするのでしょうが調査費用は概算で約60億円とか…加入者の負担にせず国庫が負担するそうですが、国庫国庫と偉そうに言うな!それって結局は我々の税金が使われると謂うことではありませんか。 {%saiaku%}
今週月曜日から雲霞の如く押し寄せてくる被保険者の問い合わせに対して、彼等が一体どう対処するのか見当も付きませんが、厚生年金加入者なら被保険者の働いていたと申し立てる勤務事業所を検索する逆コースで被保険者に辿り着ける可能性があっても、国民年金加入者については加入事業者がありませんから所詮はどのように手を尽くしても社保庁で入力ミスされた元のデータが市町村で廃棄処分されている限り全く復元できる道理がありませんよね。“払った”“そんな記録がない”の堂々巡りが繰り返され挙げ句は米国産牛肉買い上げではありませんが、加入者のゴネ得を赦す法律でも作られるのではないでしょうか。そうなればハンナン浅田如きの便乗者が続出し、真面目にちゃんと納付した人が馬鹿を見る結果となりましょうが、事件を終結するためにはやむを得ぬ処置であり、この際不明分は裏金返金の各地方自治体に倣って社保庁に勤務した者現役OBを問わずに勤務年数に応じて応分に負担させ徴収することにしたらどうでしょうか。
そんな最中(さなか)に昨日須磨社会保険事務所から毎年恒例の給与算定基礎届が参りました。例年なら期日を定めて水族園近くの辺鄙な社保事務所へ直接持参させられていましたが、今年は疚しいことの連続で彼等も少しは反省したのでしょうか、きっと顔を合わせて厭ごとの一つも聞きたくないためでしょう。出頭日がなく初めて返信用封筒が同封されていましたよ {%akkanbe%} と言っても“切手はお貼り下さい”ですって!この封筒の紙代も印刷代も社保料から支払っているの?
一日も早く社保庁を解体して全業務を国税庁に移管して頂きたいものですね。
昨日の朝青森県の片田舎に吹けば飛ぶような小型木造船で脱北者親子4名が漂着し週末の釣り船に発見されたことは皆様ニュースで聴かれ驚かれたでしょうね。北朝鮮の清津(チョンジン)港を出港し韓国との領海は特に警戒が厳しいため北へ遠回りして日本を目指したものと考えられますが、北朝鮮からのミサイル発射などに備えて蟻の抜け出る透き間もない程厳戒を究めていた筈の我が国の海上保安庁は日本海で一体何をしていたことでしょう。“木造の小舟だったからレーダーに入らなかった”との弁解は理由になりません。1週間も掛かって新潟を目指して漂っていた木造船ですから、目視でも充分発見できた筈ですがそれすらできなかったのは彼等がレーダーを見ずに任務をサボり昼寝をしていたか、テレビで昼メロなど観て寛いで税金泥棒を働いていたに相違ありません。
ま、脱北者達が疲労困憊ながら無事日本に漂着できたから良かったものの波の荒さでは屈指の日本海ですから途中で転覆でもして死亡者が出ていれば、保安庁の面子丸潰れであり長官は国会で陳謝させられ責任の所在を追求されて辞任の巳むなきに逐い込まれたいたことでありましょう。海のことは海上自衛隊に任せて税金泥棒の保安庁を解体しろ!
脱北者の決意は彼等が全員北朝鮮に捕まったときのために自決用の毒薬を所持していたことで命を賭けた脱北であったことが窺われますが、小舟での日本海横断は確率1%以下と謂われますから彼等は現在の生活では餓死するしかないと決意し、充分に死を覚悟して港を後にしたものでしょう。それ程までに自国民を生活苦に追い込んで居ながら、毎夜美女を侍らせて放蕩三昧を送る金総統に対し、中国を始めアメリカまでが及び腰で経済制裁もできずに核凍結とか騙されて封鎖した裏金まで返還するなど各国の弱腰には呆れますが、周辺各国の頼り甲斐がないのならせめて日本だけでも毅然とした態度を貫き拉致問題解決なくして経済援助なしを高言したいですね。
最近毎日新聞で『脳を鍛えたい』コーナーが設けられて老人の脳トレ番組とされ、週一好評を博しています。私も老人の一人としてチャレンジし、小中の孫達にも挑戦させていますが、何時も僅かな時間で解答が得られるのに昨日の問題ばかりはどうしても手懸かりが掴めず遂にギブアップし、中一の孫にバトンタッチしましたが彼も正解に達するに延々30分を要しました。皆様も一度挑戦されたら如何ですか。問題の正解は仮名の順序を入れ替えて正しい言葉に作り直すことにあります。
出題は仮名が逆立ちして書かれているため余計判読できなくなっていますが、逆立ちでなくても結構難題だと思いました。因みに中一の孫は漢字なら私とちょぼちょぼであり“憂鬱”や“怒濤”などすらすら書ける希有な能力少年です。
問題は『えまのょをしうきうた』です。正解は来週のブログで発表しましょう。乞うご期待!
リゾートトラストレディース最終日は2位と好位置から発進した横峯さくら選手でしたが、不動上田の優勝争いとなって、独り蚊帳の外となり無念にもさくらちゃんは3位でした。くすん {%naku_a%}
80歳の天使
4月も半ばとなれば桜も殆ど散って木立の様相は初夏の佇まいを呈して参りました。事務所の庭では今年初めて可愛い林檎の花が咲きました。姫林檎か乙女林檎か忘れましたが露地に植えて三年目かと思います。昔乙女林檎を植えたら10個以上も実がついたので、喜んでいたらその儘枯れてしまった経験があるので、今回は木の大きさに見合った分相応の実の数に止めようと思っています。現在花が蕾共に20個位ありますから半分以下にしましょうか。
宮城まり子さんと謂えばご存じの方も多いと思います。きっと身体障害児のための“ねむの木学園”の創立者としてご存じでしょう。然し私共戦前派の人間は終戦後の混乱期に人生の縮図を垣間見て育ちましたから昭和30年に大ヒットした“ガード下の靴磨き”を唄った宮城まり子を見てひもじかった少年期を想い起こし忘れることができません。♪なんでこの世の仕合わせはみんなそっぽを向くんだろ♪鍋底景気の最中(さなか)で誰もが自分の不仕合わせを悲しく思っていましたから、瞬く間にこの唄は日本中を席捲し彼女はこの年の紅白歌合戦にも出場することができました。
その宮城まり子が先月の日本経済新聞朝刊巻末の“私の履歴書”に1ヶ月間通して登場されました。聞けば80歳とか!私が20歳位の時につなぎのズボンにハンチング、顔を少し汚した靴磨き少年のイメージでしたから私より若いお年だと思っていましたが実は当時既に27歳だったのですから驚きました。 {%komaru%}
日経新聞“私の履歴書”が私のブログに登場するのは昨年年初の武田薬品のアホぼん社長以来でありますが、“私の履歴書”は殆どが功成り名を遂げた方のサクセスストーリーであり、私流儀のブログには相応しくありませんが、宮城まり子さんの履歴書には心底敬服と身震いする程(今風に表現すれば粟肌(とりはだ)が立つとでも言うのでしょうか)の素晴らしい感動を与えられましたので是非皆様にご紹介したいと思いました。
彼女がどうして障害児のために“ねむの木学園”を設立しようとされたのか、その動機が又変わっていて、自身が菊田一夫先生のミュージカルに出演したとき脳性麻痺の子供の役を割り当てられ役作りに板橋にあった整肢療護園へ勉強に行って三日間自分の演技の手本に子供達を見学されたことが発端だそうです。今から40年も前でもあり、この子達が通う学校がないことを知らされて愕然とされ、以来障害を持つ子供達を助けようと考えられたのですが、その実行に当たって皮肉にも自身が障害児の役を務めることになったことが大きな神の啓示となり今日の礎となったものですが、その行動力と或る意味無鉄砲さには驚きと共に胸打たれるものがありました。
然し肝心の舞台では例え僅かな期間であっても障害児の生活に接したが故に、客席に一人でも家族に障害の子を持つ方が居られたら…と、どうしても障害児の仕草ができずに菊田先生の意向に反して只健康な子供として歌い踊ったために一度も拍手を貰うことがなかったそうですが、カーテンコールのとき観客席に下りたら誰かに足を掴まれ、見ると脳性麻痺の少女が“まーリー子さん”とお父さんとお母さんに抱かれ乍ら足にしがみついて呼んでいたのです。笑えば笑うほど歪んでくるその顔を見て、若し自分が脳性麻痺の子供の演技をしていたらこの子はどんな思いを持ったろうか、ご両親はどんな気持ちになられただろうかと気が遠くなる思いをされ、断崖から独り飛び降りるに等しい宮城まり子一生の仕事を決断されたのでした。
舞台の終わった後神奈川県庁に行って“不自由な子供達のお家を作りたいのですが何処へ行けばいいですか”と守衛さんに聞いたら守衛さんは“あんたお家何処?”東京です“”それならそこを真っ直ぐ行って電車に乗れば帰れるからね、お帰り“”あのう“”はい、さようなら“公演の帰りでサングラスにマスク大きな帽子では守衛さんが頭のおかしい女が来た、と思われても当たり前だったのでしょう。正直言って私はこの当時宮城まり子は天真爛漫も度を超していて純粋過ぎて少し足りないところのある人だと思っていました。ご免なさい。 m(_ _)m
少し足りない人に障害者の学園が40年も続けられる道理もなく、宮城まり子はある意味無茶苦茶足りない人であり、その代わりその何百倍もエネルギーと情熱だけでなく周囲の人達にいっぱいの感動を与える“イット”を持った女性だったのです。
世に一番難しいことは役所への許可願いの書類の作成だとよく謂われますが、優等賞を貰ったにせよ小学校しか出ていない者に社会福祉法人の設立趣意書が書ける訳もありませんが、彼女は夜中に必死で原稿を書いて新宿の公演の合間を縫ってタクシーで厚生省を毎日のように訪れましたが“はい、ここんとこ訂正の判子捺して下さい”と連日違う箇所の小出しで同じことの繰り返しでしたが、仕舞いにはお役人も根負けして毎日のように幕間に訪れる彼女を笑って迎えてくれるようになり、遂には間違いの訂正印だらけの申請書を許可してくれた下(くだ)りは彼女の熱意が無感動さが売りの役人共を揺り動かせてくれたものだと思いました。役所への書類以上に大変だったのが設立に不可欠な預金の残高証明書や寄付金証明書だったそうですが,お金は少しもないし、姿形のない子供の家に寄付を下さいとは誰にも言えずに困った挙げ句が作曲家の服部良一先生や作家の高見順先生にお願いして“お金は私が作りますから証明だけ書いて下さい”とお願いして叶えられたことも彼女の訴えには誰の心をも打つ真心が籠もった真実があったに相違ありません。
設立時のエピソードでは上述の箇所など極く一部であり、紙面に書ききれずまるでドラマのように多彩なものでありましたが、やがてはたった二部屋のあばら屋にも伊藤忠の伊藤忠兵衛さんが訪ねられて100万円置いて行かれたことや、近くの縫製工場のご主人が訪ねてこられて“私らがせんならんことをまり子さんがやって下さって感謝しております。家内と相談して持って参りました。”と封筒を渡され、お子さんの身体がお悪いのか?と封を切ったら、入っていたのは手紙ではなくナント!1500万円の小切手であり、ゼロの数を数えて吃驚して“とんでもない”と押し問答の末震えながら頂戴することになりましたが、雨降りで小走りに帰って行かれるその方の姿に現代の神様は作業着を着ていらっしゃるのだなと感じられたとか…。 {%warai_a%}
ある時ナショナルの連続TV小説に出演したとき松下幸之助翁に相談したら“やめときなはれ、まりちゃんは歌をうとうたり芝居をしたり人の喜ぶことをやってる天使や、それが神様みたいなことしたらあかん”と言われ“大変なことやで、それでお金おますのか?”“あります、1700万円です”経営の神様は“うーん”と言ったきり絶句されたそうです。それでも3年ほどして建物が整った頃“新しい機械やけどテストして欲しい”と当時は未だなかった防犯カメラ8台を下さり、その後10年ほどしてから松下翁が”まりちゃんが弱い子のために頑張っているのやから私は日本の将来のために優秀な人材を育てます“と70億円で松下政経塾を作られました。
彼女の面目躍如たるところは、その後数年して養護施設の長の会合に出席した折児童が中学までは措置費が貰えるが高校に行っても貰えないことを教えられ、無鉄砲にも総理大臣官邸に乗り込み総理大臣にお会いしたいのですと座り込んだら数分して就任したばかりの田中角栄氏が “おう、”と出て来られたので、“総理、幾ら優秀でも定時制高校にも行けない養護施設の子供達と、その面倒を見る職員達のことも考えて下さい”と切々とお願いしたら“やあ、勉強になりました、すぐ返事ができないけど待っていて下さい”と言われ、早速翌月二階堂官房長官から連絡が入り、養護施設入所児童で高校に進学する能力があると認められた者には國から費用を交付する。直接処遇職員については基本給を12%乃至16%加算すると制度の改正を伝えられたのです。非運の死を遂げられた角栄氏でしたが、彼でなければできなかった大英断でしたね。今なら厚生相の役人の反論が怖くて安倍総理も腰が引けて提案すらできなかったことでしょう。 {%gakkari%}
今年になってからまり子さんは或るパーティーで森ビルの社長さんと会われる機会があったそうですが、六本木ヒルズのてっぺんでねむの木の子供達の繪の展覧会ができたらいいなと思っていたら、森社長から“貸し会場にもしていますよ”と言われ、“大それたことを、バカね私は…”と後悔の念に苛まれていたら、ある時森社長が東京現代美術館でねむの木の子供達の繪をご覧になり“これは凄いね、うちの会場を使って貰おう”と言っていられたと人伝てに聞かされ、お礼に伺ったら、子供達の繪の話になり、森社長が“子供達が繪を書いて持ってきたら何て言うの?上手いね、とかここがいいとか言うの?”と訊ねられ、“いいえ言いません。上手に書けたと言ったら子供はその場所で終わってしまうような気がします”“それなら何て言うの?”“『ああ、うれしいわ』と言います”“ああうれしいわ?”“はい、子供達は人を喜ばせたと幸せに思ってくれます”“うーん、うれしいわ、ね”“はい、ああうれしいわ”そして半分真面目に半分楽しくて同席した皆して笑ってしまったとか…。 {%ureshii%}
仕事の時はさぞ怖い顔をされていると思われる森社長もあのときは優しいお祖父ちゃんのような顔をされ、エレベーターまで送って出られて“うれしいよ”と呟いていられたそうですよ。
心温まるお話ですよね。まり子さんならではの逸話です。皆様もお子さんやお孫さんが自分で作ったものを見せにきたら“上手ね”など言わずに“うれしいわ”とか男性なら“うれしいな”と言ってやりましょうね。 {%ureshii%}
まり子さんの夢は再来月6月1日から始まる森アーツセンターギャラリーでの展覧会会場に多くの花びらを撒き散らし、更に苛めや自殺を考えている子や迷っている子供達のために52階から沢山の花びらを撒きたいと願って居られるそうです。
世の中全て算盤づくで生きて行く人ばかりかと思っていましたが、そんな世俗とは無縁の世界で懸命に生きていられる宮城まり子さんを見て、まるで幼女が天使の心を持った儘大きくなられたように思われ、俗世間に毒され蝕まれた私自身が恥ずかしくてならなくなりました。
然し天使の彼女も既に80歳、何時までねむの木学園を護って行かれることができるのか気掛かりです。第二第三のまり子さんが待たれますが最早こんなに素晴らしい天使がこの世に現れることはないでしょう。 {%gakkari%}
久し振りに涙と感動を私に与えて頂いた“私の履歴書”1ヶ月間でした。天使のまり子さん有難う。
女子プロツアー第二戦目のライフカードレディースはさくら選手の初優勝したゲンの良い試合でしたが今年はイマイチ調子が出ず11位タイと低迷しファンの期待を裏切りました。優勝は地元出身の上田桃子選手20歳、名前に似ず可愛い気のないイケズ顔でした。 {%tohoho_a%}

