後数日で年の瀬を迎え、仕事に健康にと結構苦しかった一年も漸く終わろうとしていますが、来年はどんな年になるでしょうか。この歳まで猫の手も借りたい年末調整の繁忙期に20年間天皇誕生日の存在を恨めしく思ったものですが、仕事も減り体力も落ちて来たこの頃では丁度良い疲労恢復日の役目を果たしてくれることになりました(^^)。
今年は政界財界を長きに亘って君臨してきた自民党が野に下り、国民待望の民主党政権が発足しましたが、民主党は万が一を考えて、社民党と国民新党を味方に引き入れたことが火中の栗となり、福島瑞穂と亀井静香に日本郵政や普天間基地問題で言いたい放題を言われて何の反論もできず、自らは親の臑囓りがばれて贈与税の追徴では国民の強い反感を呼び鳩山総理の人気にも早くも翳りが見えて参りました。一つには国民に迎合することを一義的に考えたマニフェストが現実離れし余りにも綺麗ごとに過ぎ、今になっての実現不可能の続出は国民の不信感を高め民主党の足を引っ張って居ます。先日マニフェストの撤回による10年度予算や具体的な税制改正などが発表されましたが、此ではどうやら鳩山政権の支持率も50%を割ることは必定でしょう(;;)。
大体からして赤字国債の発行で四苦八苦の非常事態に所得に関わりなく各家庭の子女に毎年2万6千円もの手当金とは正気の沙汰とは思えません。所得制限の導入の反対は事務手間が煩雑になるとの理由からですが、300万円500万円1000万円と所得に応じて手当金の金額を刻み1000万円以上は手当金の支給対象から外し、弱者に厚く富める者には薄くするのが施政者の義務ではありませんか。事務手間などその気になれば一月の仕事を3日で済ませる公務員をちょっぴり真面目に働かせるには千載一遇のチャンスではないのか!
今月の日経新聞“私の履歴書”は”下天は夢か“などの剣豪小説で名を馳せた津本陽氏の登場です。彼は私より数歳年上であり、旧制県立和歌山中学を出て東北大学法学部に入学された駿才でありました。県立和歌山中学は戦前県下随一最難関の名門校であったそうですが、入学試験にパスするには勉強以外に鉄棒の熟練が不可欠であり、逆あがり、足掛けあがり、懸垂9回ができなければ間違いなく不合格であったそうです(;;)。私の高校生時代も当時東大入学日本一を誇っていた東京都立日比谷高校でも同じような入学方法を採用して居ましたから、昔は勉強だけできても文武両道に秀でなければ名門校に入学できなかったことは、今の入試一辺倒の教育方法と大きく異なって居りますが、誠に理に適った試験方法だったと感心します。
現在行われている大学入試は日常培った実力を切磋琢磨することより小手先の入試テクニックだけを競い、運動もしないモヤシのような連中が人生の目的も夢も持たず唯親の虚栄の犠牲となっている姿は見るに忍びず、目標のない行進の行く先はプーとかフリーターが溢れる砂漠地帯となるは当然でありましょう。
身体機能を重視し、ガリ勉を排除してバランスの取れた質実剛健の若者を育てようとした嘗ての入学試験は、学習塾で入試だけに絞った即席丸暗記形の学習とは本質的に異なり、真の賢者足るべき者が選ばれる教育方法でありました。
教育の基本方針を誤り即席ラーメン式の粗製濫造に励んだアホな文科省も遅蒔きながら断固文武両道に秀でた者のみを合格させる入試方法に180度転換されては如何でしょうか。きっと立派な若者が輩出すると思われますよ。学習塾は何処も鉄棒を必ず備え体育会系のアルバイトが受験生を扱(しご)いて居たりして…(^^)
先日の新聞記事ですが欧州連合統計局の調査では、英国の学生の半数以上が外国語を勉強して居ないそうです。つまり日本人で謂えば語学が国語だけであり、イギリス人は近隣のドイツ語やフランス語を憶えようとする者が50%以下しか居ないことになりますが、日本ではまるで役に立たぬのに大学では教養課程の必須科目として英語以外に第二外国語(ドイツ語、フランス語など)までありますから、イギリス人はその分他の勉強ができることとなりとても恵まれていますよね。彼等が他国の言葉を憶えようとしない理由は、どうやら英国人が全人類の中で最も優れた人種であり他の国の人間は全て知能の劣った者であってそんな人達の言葉を覚えることなど屈辱以外の何物でもないとの偏見が齎した結果であろうと私は思いました。
どうしてなら、又々何時もの古い話になり恐縮ですが、今から50年近く前のことですが、京町筋のバンカメの入ったビルの3階に外資のお得意先があり、神戸港からアメリカに輸出するコットンコントロール(生糸の品質調査)をされて居ましたが、社長のRと謂うボンボンのイギリス人は戦後ずっと日本に在住しているのに日本語を話さず、税金の話をするときでも英会話のできない私は通訳が居なければ当方は筆談と謂う面倒な作業が必要であり、私の稚拙な片言の英語力では何時も“What are you talking about?” と訝しがられ困ったものでした(;;)。此の社長20年近くも日本に居ましたから、日常生活には不可欠だし日本語が話せるに違いないのですが、察するにどうやら日本人のような野蛮人の言葉を使うことに彼等イギリス人のプライドが許さないらしくて会社では明き盲?を装っていることに気付きました(;;)。彼はきっと日本をイギリスの植民地のように考えて居り、日本人の従業員や私など奴隷のように感じていたのではないかと思ったものです。日本人の10倍も給与を取り、家では週に3回もパーティー(外人の習慣です)をしている癖して、会社では何時も難しい顔をしてジョーク一つ言わず、孤高の人でしたから当人も仮面の人を装うのが大変だったと思いますよ(^^)。
“What a strong 9D ,doesn’t even know life and death”(9Dは9段のこと)
先日ネットで対局中相手のアメリカ人である8段から上のようなメッセージがチャットコーナーに届きました。英語の話題ついでにお聞き下さい。対局は佳境を迎え隅の死活が一段落した処でしたが、褒められたのかと何気なく“Welcome(どう致しまして)”と返信してから良く見てみると、even が付いており“死活すら知らないなんて何てお強い9段ですね…”と皮肉られたチャットであることに気付き、少し間違った手を打ったことは事実ですが、其処まで言われるなんてメチャ腹が立ちましたが“Welcome”なんて返答をしたために後の祭りであり、目には目をとばかりにその後は総力を振り絞って相手の石に襲いかかり大石を召し捕って投了させ鬱憤を晴らしました。ついでに”死活も知らぬ弱い9段に負けるなんて君も弱い8段だね“と言ってやりたかったのですが、英作文が儘ならず諦めました(;;)。支那人や韓国人ばかりかアメリカ人にも口の悪い手合が居ますから、名前をチェックしておいて次回から対戦相手にせぬよう注意することにしましょう。それにしてもこの歳になって何の因果か50年以上前に覚えた英語のスペリングを辿々しく想い出しては応答せねばならぬとは何ともしんどい話です(;;)。でも文法なんて多少間違っていても関係代名詞など放ったらかして適当に単語を並べて置いてok?などと入力すると、何とか相手に通じるから面白いですね。先日なんか中国人が私の問に対して”I can speak English a little”と答えてきましたがEnglishのEが I になっているので、”私よりひどい奴も居るんやなあ“とおかしくて変に優越感に浸ったものです(^^)。
此処で駄作を一句 『打つ手よりチャットの英語がもどかしい(;;)』 お粗末でしたm(_ _)m
先週の答え
坦々たる生活 淡々たる心境 虎視眈々
初めの二つが漢字の割には難しかったようですね。
今週の問題
コンコンと水が湧く コンコンと眠る コンコンと説諭する
今年も53週ご愛読有難う御座いました(^^)。
皆様どうぞ良いお年を…m(_ _)m