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tigerace について

税理士

手 紙

年の瀬を目の前にして年末調整事務に逐われてんてこ舞いの毎日です。こんな時に明後日は天皇誕生日の祝日休みとは殺生であり、もう少し先のことでしょうが次代の皇太子の誕生日も不運にして2月21日ですから此また確定申告の真っ直中です。どうせならお盆の15日にでも生まれて頂きたかったですね。(;;)
今日は何時ものEさんから頂戴した神戸三宮のルミナリエをご覧頂きましょう。景気の低迷で協賛企業も減少し神戸市も費用の捻出に四苦八苦の様子ですから今年位で打ち止めになるのかも知れません。百貨店を始め周辺の商店街は恩恵を被る処か、集団での万引き事件の続出からトイレを借りに押し掛ける見知らぬ人達で大迷惑だそうです。初めてルミナリエが開催された際近鄕から車で見物に訪れた方が、大丸の駐車場(確か7Fか8Fあります)から路上に出るのに5時間掛かったとか聞いて怖気を震ったことが原因になったのか、雑踏嫌いの小生は神戸に住みながら未だルミナリエに訪れたことがありません。

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皆様は日本製鋼所と謂う会社をご存じでしょうか。此の会社は戦前から鍛造を得意とした名前からしてとても歴史の古い会社であり、戦艦大和の建造で知られて居ますよね。現在では14000トンの世界最大級の熱間自由鍛造水圧プレスや超大型数値制御加工機械(旋盤・立旋盤等)を有し、更に又世界最大級のエレクトロスラグ再熔解装置迄保有しており、更に風力発電用風車のタワー(鉄塔)やブレードの生産を行っております。発電機を除く風車の大部分を一貫生産することができるのは日本では三菱重工と日本製鋼所のみです。先日の日経ビジネス誌によればこのような世界的技術を誇る会社が未だに拘(こだわ)っているのが所謂“刀鍛冶”であり、同社室蘭製作所ではちゃんと瑞泉鍛刀所なるものが存在して唯一刀鍛冶を行っており、日本では現在日本刀作りを行っている会社は日本製鋼所1社だけだそうです。(^^)
此の会社の刀作りは事業と謂うよりも近代兵器の台頭により衰頽して行く日本刀の製作技術を伝承して行こうと今から80年も前である1918年に日本刀の製作技術を護るために一念発起して刀匠を招いたのが始まりだそうであり、戦後60余年を経ても未だに延々と続いていますから偉いですよね。然も偶然か意図的であったか解りませんが真っ赤に熱した鋼(はがね)を叩いて延ばす鍛造工程は日本最古の製鉄法である刀作りと最新の原子力発電所で用いられる圧力容器であっても少しも変わらないことが驚異的です。きっと原子力発電所の圧力容器は刀作りが原点となったものであり、“温故知新”の格言を改めて噛みしめました。古くから伝わる“もの作り”の精神を護り伝えて行く此の会社の姿勢は他の会社も存分に学ぶべきであり世界中の企業が日本製鋼所の製品を奪い合う背景が我が国古来の刀作りに起因しているなんて誰が気付くでしょうか。(^^)
日本製鋼所の英語表記はThe Japan Steel Works, Ltd.であり、設立当初から用いられてきました。このため1970年富士鉄と八幡製鉄が合併して新日本製鐵設立の際新日鐵は上記の理由により英語名にJapan Steelを用いることができず、已むなくNippon Steel Corporationと和洋折衷にしたという経緯があります。鉄鋼日本一の新日鐵さんはさぞ屈辱だったことでしょう(;;)。会社の規模は小さくても、日本製鋼所の方が新日鐵より偉いんや!(^^)
先日の新聞記事で和歌山県の3市町村の公立中学校が受験志望高校に提出する3年生の書類に生徒が同和地区出身者かどうかの記入があったと暴露されました。一部の高校から県の教育委員会への報告文書に『地区出身』と記載されていたそうであり、県教育委員会は“事情を配慮するためであり合否判断への直接の影響はない”としていますが、此は明らかに教育委員会が中学校に指示し部落出身者の情報集めをしたに相違なく、絶対にあってはならない話であり、恐らく指示された3市町村には他の地区より比較的被差別部落が多かったものと思われました。
嘘か真か県は此の事実を知らなかったと言っているので、教育委員会の得意の勇み足かと考えられますが、明治4年に穢多非人身分廃止令が施行されて140年近いと謂うのに、未だに大企業では部落地区総鑑などの書物が重宝され、学校では生徒の内申書に賤民を特記されるなど高校に“合格させるな!”と言っているに等しく、此って明らかに人権侵害だと思います。今回は偶々和歌山県で表面化しましたが、恐らく大分県は勿論他の都道府県でも同じようなことが行われていることでしょう。
島崎藤村の“破戒”や住井すえの“橋のない川”を読まれた方は共感されると思いますが、被差別部落の人達がどんな思いで周囲の人達に気を遣い乍らそっと暮らして居られるのか、傲慢で賤民を蔑視することで自分達の矜恃とし、心に傷を持つ者への思い遣りなど持ち合わさない教育委員会の連中には“解ってやれ”と言ってもどだい無理なんでしょうね。(;;)
良く公共事業などで事件を起こしている連中はニセ同和が圧倒的に多く、被差別部落の殆どの方は静かにひっそりと暮らして居られることをこの際皆様に是非知って頂きたいと思います。
【手紙】

上に掲げた岡林信康作詞作曲の”手紙“を聴かれて皆様はどんな感慨を持たれましたか?此の歌が永く(現在も…)放送禁止歌になっていることは数年前私のブログで“放送禁止歌”なるタイトルでお知らせしましたからご記憶の方も多いと思います。私も当時メディアが同和関係者からの抗議を恐れて口を閉ざし一切何も触れなかった此の歌を聴く機会に触れて驚愕したものでした。”♪若しも差別がなかったら好きな人と一緒になれた。♪部落に生まれたそのことの何処が悪い、何が違う?♪“と被差別部落出身の若い女性からストレートな問いを投げかけられたこの歌を聴いて強烈な衝撃を受けたものであり、京都地方で古くから悲しい伝承を綴った”竹田の子守歌“を竹田地方が被差別部落であったがために部落で発祥した歌であることだけの偏見から永く“放送禁止歌”にされてメディアから閉ざされていたことも含めて深く考えさせられたものでありました。
私の心の中で被差別部落に対する問題意識が鎌首を擡(もた)げたのはミシンの外交販売で糊口を凌いでいた今を去る50年も前、北朝鮮出身の貧しい家族のお家を訪れて以来のことなのですが、現実の問題に直面したのは、お得意先であった昔先代が村長まで務められた財産家である名家のご長男が30年位前に所謂部落出身の女性と恋愛関係となり、一緒にさせないと言い張る両親や親族の反対を無理矢理押し切ったことが契機でありました。
此の事件はご両親や親族が縁を切るとまで言って長男の翻意を促しましたが、当人の意思が堅いために長男は勘当され家を出られました。然し祖母に当たる人がとても頭が良くて情けの深い方で孫の勘当を解くために中に入って尽力され、そのお陰でご両親も母親には楯突けず何とか無事元の鞘に収まり、長男はお祖母さんと同居することでやがては勘当が有名無実となり日日(ひにち)薬で溶けて行ったのです。これで終われば全てが“目出度し目出度し”であったのですが、実は此には後日談があり、私は被差別部落との女性の結婚について決して賛成するに嗇(やぶさ)かではありませんが、丁度良い機会だし此の事件を千載一遇のチャンスとして見詰め、金持ちのボンボンは10年位勘当されて浮世の辛酸を嘗め、働いて得たお金の有り難みや、使われている身の辛さなど解ってから勘当を解かれた方が将来名家を継いで人を使って行くための試練となって良かったのではないかと当時危惧したものでしたが、現実は私の危惧が将に当たることになり、この長男は現在60歳にもなって定職も持たずに取り巻きに囲まれて浪費に明け暮れ、亡くなった父親の財産を売り尽くして残っているのは自宅と延納した相続税の借金位となっています。次に老齢のお母さんが亡くなられては遺産相続の確執で兄弟姉妹が分散する羽目に陥るのは必定であり、こと孫に対するお祖母さんの温い思い遣りが名家を没落させる岐路になったのは皮肉なことでありました。賢いこの方が“可愛い子には旅をさせよ”の教訓をご存じなかったとは思えませんが、所詮女性は如何に賢こくても私情に溺れては深慮遠謀の男には敵わないことを思い知ったのでした。(;;)
先週16日に高校、大学と囲碁を通じて7年間を共に過ごしたS君が帰天しました。退院した彼を見舞ったのが4月前であり、痩せては居ても未だ元気そうだったのが、11月後半に再入院して一月も経たずに儚くなりました(;;)
生来頑冥固陋な私には近づく者が少なく従って友人も殆ど居なく、何事か相談をするのは彼位でしたが、2年前に高校の同窓会に招かれ税金の話をした折、年中体調不全を訴えている私に、毎週鷹取山に登って身体を鍛えている頑強な彼から“人間70歳迄生きられたら80迄大丈夫と謂うそうやで…”と慰められたものでしたが、慰めた方が先に旅立つとは世の中なんて皮肉なものですね。ブログ上ではありますが謹んでS君のご冥福をお祈り致します。<(_ _)>
思えば彼は、囲碁部の予算獲得や他の大学との交流戦の日程調整など人の嫌う裏方の仕事を厭な顔も見せずに面倒見良く真摯に勤めてくれましたから囲碁部の皆から慕われとても頼り甲斐のある男だったので無念でなりません。佳人薄命とは彼のことを謂うのでしょう(;;)
凸版フォームズ元社長のF君始め神戸商大囲碁部のOBの方々はこのブログを読むことがあれば是非一度お参りに行ってやって下さい。
彼は某地方銀行に勤務しておりましたが、30数年前に住友銀行からの強引な吸収合併の持ち掛けに対し三井物産に吸収され離散した木下産商従業員の轍を踏まずと叛旗を翻し、馘首を覚悟の上0.1%の確率に賭けて同志僅か3名で天下の大阪商人住友銀行に闘いを挑み、苦戦の挙げ句、遂に住友銀行に合併を断念させた強者(つわもの)の一人であり、その壮烈な闘いの詳細については紙面の都合上次週にお知らせしたいと思います。
年末恒例の高校駅伝は本日全国47都道府県代表が京都都大路を疾風の如く駆け抜け、昨年同タイム乍ら仙台育英に2位と敗れた長野県代表佐久長聖が昨年の憾みを晴らし大差で初優勝し昨年の雪辱を果たしました。近年卑怯にも何処の高校もアフリカ勢を加えて優勝してきた中を、佐久長聖が純血主義を貫き選手全員が日本人であったことは日本人の誰もが快哉を叫ぶものでありました(^^)
先週の漢字の問題の答についても紙面の都合上来週に発表させて頂きますので悪しからずご了承下さい…<(_ _)>

時給6900円は高すぎる!


あっという間に季節が流れ、あと半月で暦は丑年に代わります。思えば私自身よくぞこの歳まで大病もせずに無事働いて来られたものだと感慨無量の思いです。然しそんな感傷に浸っている間もなく現在も日夜恒例である年末調整の準備作業や10月決算事務に追われていますが、最近になって仕事が終って職員が帰った後、何故か無性に幼い頃を懐古することが多くなりました。想い出すのは決まって小学や中学で教わった唱歌であり、これも加齢による“子供返り”の傾向がでてきたのではないかと思います。タイムスリップして本当に子供に帰れるなら此程嬉しいことはないのですが…(;;)
“子供返り”した私でも通販のCDを買うほどの熱意もないので、先日ご紹介したネットの“YouTube”で子供の頃の唱歌を検索しては聴いていますが、時の流れは歌の題名にまで及び“旅愁”を聞いてみようと検索したら“更けゆく秋の夜…”ではなく、西崎みどり唱うところの“旅愁”(必殺仕掛人主題歌)が出てきて此は此で懐かしく久し振りで幼く可愛いみどりちゃんを拝見して愕きました。 “故郷”で検索すると“兎追いし…”ではなく、吉幾三の演歌が出てきたりしますから著作権は歌の題名にまで及ばないのかも知れませんね。
西崎みどりの“旅愁”は今から34年前に必殺仕掛人に出演して14歳で主題歌を歌った彼女唯一のヒット曲ですが、 “you tube”上ではその後此の歌を歌った石川さゆりからテレサ.テンに最近では田川寿美などなど登場しますから、とても良い曲だったことが分かります。彼女は3歳にして日舞で初舞台を踏み5歳で西崎流宗家の家元となった異色の人であって、現在も西崎流新宗家の家元として活躍中だそうです。きっと日舞の舞台では最後に“旅愁”が歌われるのではないでしょうか。日舞のファンより歌のファンの方が多かったりして…(^^)
【旅愁】
木枯らしの季節を迎えたことだし大好きな小学唱歌でも聴けたらいいなと先日土曜日の昼下がりに仕事の傍らNHKラジオを聞いて居ましたら、とても懐かしい曲が流れているのに巡り逢いましたが、良く聞いていると私が憶えていた曲とは歌詞が全く異なって居たのに愕いたのです。此の歌は小学校の終り頃か中学校の始めだったと思いますが『他郷の月』の題名で習った、音律が短調のとても悲しい曲であり、音痴の私でもその頃の己の身の上を憂いて此の曲に共感し、誰も聞いて居ないときに一人でよく歌った歌でありましたが、NHKの放送では題名も『冬の星座』と聞いたことがあっても歌詞が私の記憶とは全く異なっており、曲は同じでも歌詞の感触は前者が故郷への郷愁を唱った悲しい曲であるのに反し、後者は文字通り星を鏤(ちりば)めたような美しい旋律の叙情歌でありましたから不思議に思ってネットで調べてみたら、作曲者はアメリカ人のヘイズと云う人であり、作詞は『他郷の月』が国文学者の中村秋香で、『冬の星座』は、かの有名な堀内敬三さんでした。
【冬の星座】
大昔のことで恐縮ですが堀内敬三さんと謂えばNHKのラジオ番組“話の泉”で日本中に碩学で名を轟かせた方です。高橋圭三アナの司会で終戦後18年も続いたクイズバラエティーの趨(はし)りと謂うべき長寿番組であり徳川夢声、サトウハチロウ、渡邉紳一郎などのレギュラー陣の博学を超えた雑学知識の広さには私など唯唯驚嘆したものでありました。氏は本職は音楽評論家でありましたが、その実マサチュセッツ工科大学出の修士であって工学部の出身ですから音楽評論家とは華麗なる転身でありましたが、その辺りが該博の所以であったのでしょう。
話は違うところに飛んでしまったので元に戻しましょう。『他郷の月』が国文学者の作とあっては格調の高さも宜(むべ)なるかなでありましたが、中村秋香は天保の生まれで明治の終りに没して居られ、作曲者のヘイズも同じ頃に亡くなって居られますからこの曲が明治時代の作品であることが分かります。他郷と謂う聞き慣れない言葉は故郷の反語だと思いますが、それだけに遠く離れた故郷が夢にまで見る懐かしい処であることがしみじみと実感できますね。その頃の日本は日清戦争や日露戦争と国力を費やして疲弊し切った貧しい時代でありましたから子供達は女工哀史や丁稚奉公などマシなほうで親の薬代を支払うために女衒(ぜげん)に売られ苦界に身を沈めた幼(いとけな)い少女など数知れずありましたから、己が運命(さだめ)を皆家族の幸せに託して懸命に働き、住む場所は異なっても全員心を寄せ合って生きていた望郷の思いが此の歌に託されて居たのではないでしょうか。
今年アフガンで現地の難民達を助けるべく彼等の心に融け込んでいたボランティアの一青年浜田和也さんがその志し半ばにして殺害され無念の死を遂げられましたが、彼は日本とは遠く離れていても心は何時も家族と一つ“他郷の月”の心境であったろうかと思いました。
若い方は“冬の星座”のメロディーで “他郷の月”を口遊(ずさ)で見て下さい。きっと切々とした哀愁のメロディーから、生活は豊かでも共に暮らしていても、心が離れ離れになっている自分本位の現代の家族の有り姿を振り返らざるを得ないのに慄然とされる方が多く居られるのではないでしょうか。(;;)
昔は偉い学者でも威張らず踏ん反り返らずに童謡や小学唱歌などを多く作詞し良い歌詞が溢れていましたね。♪兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川♪と小学唱歌“故郷”を作詞したのも著名な国文学者高野辰之でした。彼の代表作“春の小川”が戦後文部省の阿呆な役人の手によって♪春の小川はさらさら流る♪が“さらさら行くよ”と漫才師擬きに改竄(かいざん)されましたが、信州千曲川の辺(ほとり)の高野辰之記念館の碑には今もしっかりと“さらさら流る”と刻んであるそうですよ。(^^)
愛娘への父親の愛情を利用して誘拐された友梨ちゃんを助けてあげると近づきこの4年間に7千万円もの大金を幾度かに亘って騙し取っていた中年の男女2名が先日大阪府警に逮捕されました。騙された父親にも落ち度がなかったとは言えませんが、藁にも縋りたい親の傷心を利用して巨額な金銭を騙し取り、散財生活に明け暮れた悪辣な犯行は最近類を見ない非道なものであり、此の男女二人は此まで一体どんな屈折した人生を送って来たのでしょうか、良心と謂うものを全く持ち合わせない極悪人だと思いました。
この二人は現在友梨ちゃんの殺害を含めて警察から手厳しく糺弾されていることでしょうが自業自得であり、悪銭身につかず7千万円もみんな夢の中では警察だって怒りますよね。詐欺罪だけでなくもっと過酷な刑罰を科することができるように検察当局と掛け合って頂きたいと思います。
然し元はと謂えば数少ないNPOの方々の捜索だけではどうにもならず彼等のような便乗者を蔓延らすことになったのは、警察の捜索が事件直後全力投球であったものが月日の経過と共に解決の道が遠くなったため事件が風化して、他にも雑多な事件が多く警察が友梨ちゃん事件ばかりに深く関われなかったため捜査員も少し宛人員を減らされ何時とはなく来署される父親の嘆願に対して満足な対応ができなかった処に、“警察にはやる気がない”とお父さんが警察不信の念を抱かれたのが発端であり、その不満を嗅ぎつけ心の隙に悪人達が忍び込んだものに違いありません。以為警察も4年もの長期間、友梨ちゃんのお父さんの苦悩と行動に全くに気付かなかった失態は赦されるものではなく、どんなことがあっても友梨ちゃんの加害者を捉まえることしか吉川さん一家に償う術(すべ)がありませんが、果たして彼等警察にそれだけの執念が残されているでしょうか。
トヨタやホンダなど日本メーカーの50%も沢山給与を取っていながらGM達の労組は09年度からの給与のカットを拒否しました。時給換算6900円と書かれていましたから一日7時間、週五日として月額100万円にもなりますから、取りすぎが業績悪化に繋がったものでしょう。何れ年が代われば民主党労組派のオバマさんが助けて呉れると謂う“読み”かと思いますが、会社が潰れてはどうにもなりません。彼等は金(メッキ?)の卵を産む鶏の首を絞めていることに気付かないとは愚かですね。
本日岐阜で行われた全日本実業団女子駅伝は常勝三井住友海上を押さえて昨年は地区予選すら突破できなかった豊田自動織機が創部2年目にして初優勝を遂げました。(^^)
此の会社はトヨタグループの総帥でありトヨタ自動車の生みの親に当たります。昨今トヨタがビッグスリーの破綻を受けて苦境に立たされていますが、若しトヨタ自動車で創部されていたら恐らく世間を慮って廃部となり出場できなかったでしょうから良かったですね。トヨタも此の優勝を契機として明るい未来を開いて頂きたいと思っております。
漢検の募集した今年の漢字は“変”に決まりました。今の総理が“変”やからでしょうね(^^)
先週の漢字の問題の解答
“てにをは”は漢字で『弖爾乎波』又は『弖爾遠波』と書きます。“て”の字は弓の下に一が付いていますが珍しい字ですね。この字は訓読みが“て”で音読みがなく国字です。漢字の“手”に値打ちを持たしてお役人がこんな字を作ったものと思われます。一は弓を番(つが)えた手を意味するのでしょう。
語源を辿れば、平安朝初期に遡りますが、漢文の訓読みで補読する文字、助詞、助動詞、用言の活用語尾などの総称であり、特に明治時代は漢字の読みを示すために字の隅などに付けた点を“をこと点”(乎古止点)と呼んで漢字の四隅にある点を左下から時計回りに呼んで行くと“てにをは”となるところから用いられています。
今週の問題
胄(よつぎ)と冑(かぶと)
上の二つの漢字、跡継ぎを意味する胄(よつぎ)と謂う字と鎧兜の冑(かぶと)と謂う字は全く同じ筆順で書き字画も書体も同じなのですが、読み方だけではなく実は全く違った字なのです。
何処が違っているのかが今週の問題です。辞書を見ずにお分かりでしょうか?

定額給付金を白紙撤回せよ!

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先週偶然取り上げた“グー”の小母さんエドはるみの“グー”が今年のユーキャン新語流行語大賞(現代用語の基礎知識選)の一人に選ばれたとか…20年の辛酸が報いられて良かったですね。この人こそ真の“アラフォー”であったでしょう。反面辞任会見の最後の言葉“あなたとは違うんです”と在任中初めてメディアに逆らった言葉が皮肉にもトップテン入りした元福田総理はさぞ複雑な心境だったことでしょう。世間から嗤い者にさたことを察して流石に受賞を辞退されましたが、この人が自身の意見を何も示さなかったのは言うべき意見を何も持たなかったからであり、言うべき言葉を何も持たないのに思いつきの発言をしては失言を繰り返している現総理よりは少しはマシだったでしょうか。
いろいろの事件があった平成20年も愈々後3週間と少しで終ろうとして居ます。漢検も例年の如く今年を象徴する文字を募集していますが、車で刎ねた通行人を数キロも引き摺るなど悪質な轢き逃げ事件の多発した年でもあり私は“轢”にしましたが、この字は一級配当漢字でありどうも難しすぎてハズレでしょう(;;)
定額給付金については各地からいろんな意見が寄せられています。神奈川県の松沢知事からは”定額給付金は即刻廃止すべきだ”との意見が日経に寄せられました。この碩学の知事は先ず”不況の度に定額給付を繰り返すと国民は政府に依存しモラルハザード(倫理観の欠如)が起こる。今回の給付金は一過性で天下の愚作、撤回すべきだ“と極論されています。
又、給付金支給の実施に伴い膨大な事務や数百億円にも達する経費が掛かり、猶且つ更に世帯の把握が不透明では当然に住民からの非難が出て公平な給付金の支給など実現不可能であるから、2兆円の給付金は即刻廃止した上で環境対策に用いることとして、その資金で緊急性のある老朽化した公立学校の補修や立替費用に支弁すべきだろう。と述べて居られますが、実(げ)にその通りであり何処かの国では地震で学校が潰れ数百人の児童が死傷したのはつい先日のことではなかったですか。少子化の流れを受けて国の為すべきことは先ず子供達の安全を確保することに尽きると思いますから、老朽した学舎の補強や補修には私も大賛成であり多くの有識者も賛意を表されるのではないでしょうか。
定額給付金交付の趣旨は税金控除では税負担のない貧困家庭に不公平だとの観点からの発想でありましたから、それなら税負担のない困窮家庭の自己負担分の国民保険料や介護保険料などを国庫負担とすることだって可能な筈であり、国は為すべきことを尽くさずに安易な方法に拠ったことになり、充分な考慮を払わずに交付を定め支給の細部を含めて各市町村に丸投げした政府は咎められて然るべきでありましょう。
どうせ年内支給が不可能になったことだし今からでも遅くはありません。麻生総理は地方自治体を騒がし、国民の多くに期待を持たせたせめてもの罪滅ぼしに定額給付金の支給を白紙撤回し、国民の誰もが納得できる新たな法案を慎重に模索して頂きたいと思います。
先日遂に文化審議会国語分科会の漢字小委員会で新しい常用漢字191字が決定された様子です。常用漢字には10級から2級までと学年毎の配当漢字が定められて居ますが、新しい常用漢字には準一級を飛び越えて一級の字が20近く選ばれ、二級に格下げされ漢字検定の受験生を悩ますことになりましたが、準一級以上の漢字には旧字体の字が多くそれらをどう処理するのか今後の課題となっております。
例えば以前にも触れましたが“箸”や“賭”のチョンが省かれ簡易慣用字体に変えられるでしょうし、また“葛”も正字が旧字体に後退させられると思います。“喩”などは一級の漢字であって簡易慣用字体がありませんから“愈”のように旁(つくり)の波が消されることになるのでしょうが、“比喩”(たとえる)位しか使い道のない字がどうして常用漢字に変えられたのか疑問に思えてなりません。又今回選ばれた“嗅”は匂いを嗅ぐ意味ですが、この字の本来の字の”臭“は既に現在二級の配当漢字であって簡易慣用字体になり犬のチョンが省かれていますから、“嗅”に使われている”犬“のチョンは一体からどうなることやら興味深いですね。(^^)此の儘では明らかに二級の受験生泣かせとなることでしょう。(;;)
このチョンが省かれた字は結構多くてよく誤りやすいのが“涙”です。旧字体は涙の大が犬でありチョンが付いていましたから見るからに目から溢れた泪を連想させて呉れましたが、常用漢字になってから俄に今流行のドライアイになりました(;;)
昇格する漢字の中から難易度の高い漢字を捜すと“喩”以外にも“諧”や“鬱”や“璧”などがあり“諧”や““璧”は“喩”同様余り日常用いられず如何して昇格したのか詳(つまび)らかでなく不可解でなりません。“鬱”など使用頻度はあっても字画が多くて書くのが本当に憂鬱ですね。(;;)
漢字小委員会も常用漢字を少しでも増やすことで、学生の国語力が増加すると思っているのでしょうが、常用漢字を増やす前に常用漢字の中で殆ど使われることのない字を準一級乃至は一級配当漢字に格上げする努力も尽くして頂きたいと思います。下の10字は小生の独断と偏見で選んだ常用漢字です。
韻 閲 謁 虞 繭 璽 爵 髄 遷 朕 虜
“朕惟うに我が皇祖皇宗國を肇むること宏遠に…御名御璽”この教育勅語の文言など我々戦前派以外の方は殆どご存じないと思いますが、朕など未だ常用漢字の中では立派に威張っています。此って時代錯誤も甚だしいですよね。日教組はどうして怒らないのか!
愚娘に教育勅語について聞いたら、朕の字は犬の種類と同じじゃないの?と謂われてしまいました。慌てて調べたら犬の方は“狆”でしたから“朕とは誰のことや?”と訝っていられた天皇陛下もさぞホッとされたでしょうね。(^^)
話は何時ものことでガラリと変わりますが“You Tube”は皆様よくご存じの世界動画共有サイトですよね。我々はお陰でCDを買わずして大抵の曲が聴けますから重宝していますが、業界では“You Tube”は法律で保護された音楽や映像を著作権者に許可なく利用者から投稿され掲載すると謂う所謂著作権侵害の最たる悪の温床と謂われて居ります。日本ではTV番組のシーンが投稿されるケースが圧倒的に多く、アナウンサーのトチリやハプニングなどは容赦なく投稿されアナウンサーは天下に恥を曝す結果となっていますからTV局も自局の映像を見付けては“You Tube”側に削除を求めての鼬(いたち)ごっこが続いています。一方此の削除要請を一番熱心に実行していたのが、700万曲の楽曲を管理するのが“JASLAC”(日本音楽著作権協会)でありましたが、日経新聞に拠れば此処に来て“JASLAC”の様子が変わり、幾ら削除しても土竜(もぐら)叩きであって違法動画が増えこそすれ根絶することがないので、いっそ発想を転換して“You Tube”を利用して動画共有サイトでの音楽や映像の流通を促し映像商品のPRに資した方が得策ではないかと考える意見が主流派となるに至ったそうです。その動機となったのは、角川グループが昨年TVアニメのDVDを北米で発売した処、“You Tube”で違法動画を流され続けたお陰で現地ではTV放映されていないにも関わらず予想もせぬ数が販売できたからですが、そこで“JASLAC”や映画会社も“You Tube”を利用して楽曲や動画を“触り”だけ見せて客の購買欲を誘う方法を思い付き、1分以内の掲載を認めることなどで“You Tube”と共存することで潜在的なネット利用者の需要を喚起できると意識革命に乗りだし、“You Tube”から一定の料金を徴して楽曲の利用を認めることになった模様です。
然しメディア界から敵視され続けて来た“You Tube”からお金を貰ってのプロパガンダには誰もが愕きですね。角川は既に“You Tube”にアニメチャンネルを登載させて協力体制を取っていますから、楽曲だけでなく映画やTVドラマなども今後競って同調するものと思われます。例え盗人に追銭でも自分ところが儲かればそれで良い論理でしょうが、こんな謂わば泥棒の片棒を担ぐ遣り方は長い目で見れば庇を貸して母屋を取られるが如きであり、何れは己が墓穴を掘る結果を招くのではないでしょうか。“You Tube”と著作権業界との闘いは今後どんな風に展開して行くのか楽しみですね。(^^)著作権業界が“You Tube”にお金を払うことになったりして…(;;)
女子プロゴルフもオフシーズンに入りましたので、暫く休ませて頂きます。その代わり来春の開幕まで毎回漢字の勉強を致しましょう。
今週は先ず助詞を総称する“てにをは”を漢字で書けるかどうかの問題をお出しします。
皆様如何ですか?解答は来週へのお楽しみとしましょうね。