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W不倫の危うさ

6月も前半から猛暑に晒されるのが当たり前となってしとしとと降る梅雨のイメージのない今日この頃ですが、うちの東の庭と西の庭で今年もカラーが咲き乱れています。何故か紫色の花蕊が印象的でとてもエロチックな花です^0^/。

 

幾つになっても清純派女優の旗頭であった広末涼子のW不倫事件の電撃的な発表は世間を震撼させました。彼女の恋文は驚くべき幼稚なものであり、初めて男性との肉体関係に溺れた少女の雰囲気を醸して居り、45歳の恋人であるシェフとの稚拙な交換日誌が先週文春によって公開され世間はアッと驚かされたのでした(゜o゜;。

出逢ってくれて、くっついてくれて、入ってくれて、泣かせてくれて…』と、読む人の顔から火が出そうなフレーズが連発されたあと『きもちくしてくれて…』と続く件(くだり)は正気とは思えず到底分別ある42歳の女性の言葉ではありません。広末涼子は10代でデビユーし2003年に22歳でファッションモデル・デザイナーの男性と授かり婚をし、その後2008年に離婚、更に2010年に現在の夫と再婚し更に2人の子どもを持ちました。少し奔放ですが何処にでもある話であり、3人の子どもの母親でありながら独特の透明感のある美しさをキープし、思い通りの人生を手に入れましたが、魔が差したものか今回彼女の交換日記の内容は到底彼女のものとは思えないが自筆であるため、世に大きな波紋を巻き起こして居ります。どうしてこんなハレンチな事件が発表されたのかその理由はマスメディアとタレントがお互い持ちつ持たれつの間柄でありながら彼女の所属事務所が、文春を軽く見て彼等の質問に真摯な対応をしなかったことが原因であり穏便な事件の落とし処を模索していた文春を怒らせてしまったことでありました。
ジャニーズ事務所社長の性的加害事件が世間を席捲したばかり…、今度はタレントの不肖事でしたが、どうして彼女がW不倫に踏み切ったのか?原因として考えられるのは芸能人である広末涼子に限ったことではなく、ここ最近40代女性たちの結婚や恋愛の悩みに接する中で必ずといっていいほど登場するのが「自己肯定感」というキーワードです。もう若くはないけれど、成熟しきっては居ないとも言える40代は仕事でもプライベートでもいろいろと揺らぐ年代でもあり、広末涼子のように一見自分の軸を持って自由に生きているようでいて他人に振り回される危うい部分も持っている…という40代女性が少なくありません。ある芸能関係者は「広末さんは中学生で芸能界入りし、高校生のころにはトップアイドルだったので、普通の女の子が経験するような青春を通過して居らず、20代の頃の奔放な男性関係もその反動といえるでしょうし、40代にもなって交換日記というのも、できなかった青春の追体験のようなものかと気持ちが盛り上がったことでしょう」と分かったように話しますがそんな揺らぎ易い世代だからこそ、自己肯定感が乱高下するのでしょう。例えば仕事が上手く行ったときには「私ってすごい!」と自分に自信を持てますが、関係が変化してパートナーから女性として扱って貰うことがなくなった事実に直面したときには「私ってもうダメなのかな」とネガティブな方向に考えが向かうこともあるでしょう。そんなときに新しく出会った人に惹かれてしまうことは、例えパートナーがいる場合であっても可能性は少なくありません。自分の魅力に自信をなくし掛けているときに「ずっと前から気になっていました」とアプローチされて嬉しくない人は居ない筈であって、反対に色々なことが上手く行っているときに「一緒ならもっと楽しいよ」「二人でもっと高みを目指そう」と誘われたら期待に応えたくなることがあるということです。「w不倫」が周囲にもたらす深い傷は幾ら「自己肯定感が揺らぎやすい世代だから」と言い訳をしても肝腎の家族からの信頼を失うからダメです。深みに嵌らない内にW不倫から抜け出し、自身の力で自己肯定感を高める考え方や行動を探るべきでしょう。とは言えそんな自己肯定感を揺さぶられた結果として辿り着く先がW不倫となれば話は別であり、浮気や不倫はしてはならないものですが、特にW不倫は大きな問題を惹き起こします。「既婚者×既婚者」の不倫はお互いのパートナーや子どもなど、多くの人に深い心の傷を負わせます。金銭面でもダメージは大きく自分の配偶者だけでなく不倫相手のパートナーから慰謝料を請求されるケースだって少なくないでしょう。明るくて清潔感溢れた有名女性タレントであった広末涼子の驚くべき不倫事件は所属事務所の愚かな不手際から天下の文春を怒らせて芸能界ばかりか一般庶民の家庭の話題となり、彼女の不惑を迎え三児の母とは到底思えない高校生牴牾(もどき)情熱溢れる愛人との暴露された交換日記の内容は余りにも生々しくてファンだけでなく一般家庭の人達をも甚く驚愕させるものでありました(゜o゜;。「四十にして惑わず、五十にして天命を知る」と孔子の教えであり「論語」にて教わるものですが、とんだ不惑であり孔子も困惑の様ではないでしょうか?W不倫の二人は名誉を失ったばかりTV局及び日々CMの差し替えに懸命なキリンなどスポンサー対する莫大な違約金や賠償金で四面楚歌或いは最悪再起不能となるのは自業自得と謂うべきでありましょう🤬

 

先週の読めそうで読めない字   疑うこと毌(なか)れ          母ではありません。毌の乳房である点々が縦棒の「Ⅰ」であり全く異なる字です!。

今週の読めそうで読めない字   美徳の(蹌踉めき)

年金が危ない!

梅雨も来ないのに庭では早くも初夏の佇まいとなって居ます。南庭では昨年秋に球根を植えた「カラー」が涼しげに咲き始めました。この花は一株に一つしか咲きませんがその代わり花期が長くて一月近く咲いてくれる優れものなんです。品の良い変わった花の形は比類を見ないものです。^^。

 

食品を始め汎ゆる商品の値上げが相次ぎ庶民の家計を直接攻撃しているさなかに、先週月曜日東京都内の講演で日銀黒田総裁のびっくり発言には誰もが開いた口が塞がりません (@@)。年額3500万円もの給与を貰っている総裁には庶民の物価高騰への喘ぎなど全く実感できないと思いますが、でも総裁がウクライナ戦禍で輸入されなくなった食料必需品を原因とする諸物価の高騰を知らないなんて可怪しく、2%物価上昇を目指している日銀の長(おさ)として総裁は「日本の家計の許容度が高まっている」などと、愚かにも見当違いな言葉を発しましたから忽ち猛烈なバッシングを浴び、彼は急遽謝罪会見に追い込まれることになりました(;;)。此の人九年も総裁の座に胡座(あぐら)をかき高給を貪っている所謂上級国民であって庶民のことなど何も考えずに十年一日の如く2%物価上昇を唱え続けウクライナの戦争に発した世界的な物価高騰に追い込まれている我々の苦しみなど分かろうとしなかった挙げ句が此のような不埒な発言となって飛び出したものですが、この手の講演には原稿が付き物であって、それには必ず日銀幹部事務方のチェックを受ける必要があります、さては事務方幹部も総裁同様上級国民に選別される高給取りであり庶民の喘ぎを知らない連中だったのか!(::)。我々庶民より一桁多い年俸者である此奴等に「家計の値上げ許容度は高まっている」などと言われたくありません!総裁本人はスーパーに行ったことがないそうですが、庶民の経済に対し全く関心のない人なんです!日銀総裁は民の暮らしの分かる人が良いが、今の役人の構成ではその期待は絶対に叶えられないね(::)。

 

物価値上げの次は我々高齢者の拠り処である年金の危機についての話です。終熄の気配が見えない新型コロナは私達の健康どころか経済までも蝕み、世界は同時株安になり株式投資で運用されている年金資金は大損失です(;;)。新型コロナが原因ですがこれで大きな影響を受けるのは日本の公的年金です。年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)は国家予算の約1.6倍にもあたる160兆円超の年金積立金を運用していますが、コロナショックで25兆円もの損失が発生したと見られますから年金財政の危機が訪れて居ます。警鐘を鳴らしたのは民間の野村投信元ファンドマネージャーでした。GPIFが運用している積立金は現役世代が支払う年金保険料、税金と並ぶ年金資金の3本柱の一つであり識者の解説によると「年金受給者へ支払う年金の殆どは現役世代の保険料と税金で賄われてきましたが、現役世代が多く税収も右肩上がりだったバブル時代に支払いに必要な額を超えて資金が集まることもあってそのときに貯めたお金を現在の積立金の基礎にしています。然し年金財源の一つである積立金はリスクの低い国内債券を中心に運用するのがセオリーなのに、安倍政権は14年に国内債券の割合を60%から35%に減らし、リスクの高い国内や外国株式の割合を24%から50%へと倍増させました(@@)。積立金は年金の大切な財源ですからギャンブルのような運用方法は誤りです。諸外国を見渡しても年金の運用はリスクの低い債券が中心でここまで株式で運用している国を日本だけです(::)。ギャンブル運用のツケをGPIFはいままでに何回か支払って来ましたが、15年度は中国の景気後退で約5兆3,000億円18年度には米中貿易戦争や欧州政治の混乱により、たった3カ月で約14兆8,000億円の含み損を出して居ます(@@)。GPIFが公表している昨年末時点の保有資産や投資先の情報などをもとに株価の下落率から“コロナショック”による損失を試算したところ、その額は過去最大の25兆円を超えているそうです。「株価は何れ上がるから長い目で見るべきだ」という楽観的な意見もありますが積立金を長期的に運用できる程現在の年金財政にゆとりはなく、少子高齢化で現在高齢者1人をたった2.2人の現役世代で支えていますから今後保険料や税収で年金資金を賄えなくなれば、積立金を取り崩すしかありません。景気が悪くなると企業の業績や給与が下がるので連動して税収や保険料も減ります。昨年10~12月のGDPは前の7.9月と比べてマイナス7.1%で既に積立金の取り崩しが始まりそうな兆しがありました。そこに今回のコロナショックが追い打ちをかけ、早ければ近い内に積立金の本格的な取り崩しが行われると見られています。株価が回復して損失を取り戻す前に取り崩しが始まるかも知れません。 一度取り崩しが始まれば積立金は増え難くなるは自明です。毎年支払われる年金の総額は50〜55兆円で、積立金からは3〜6兆円が捻出されるだろうと考えられていますが、先行き不透明の状態で、大量の現金を調達するために株を売れば株安を誘発し、そうすれば積立金で運用している株の評価額は下がり、ますます含み損が膨れ上る悪循環を招きます。株安で企業の業績が悪化して給与も下がり保険料収入や税収が減少すれば、より多くの積立金を取り崩す事態にもなり、負の連鎖が始まるでしょう。本格的な取り崩しが始まれば20〜30年後には積立金は枯渇してしまいますね(@@)。我々年寄りは食い逃げできるからいいけどね!

 

「森友事件」「桜を見る会」等々安倍晋三って日本を滅ぼす害虫だったのに気付いたときはもう遅かったね(::)

 

先週の読めそうで読めない字       蒲魚(かまとと)

「かまとと」とは、知っているのに知らないふりをして、上品ぶったり、初(うぶ)に見せたりすることです。主に女性のことを形容するときに使います。

今週の読めそうで読めない字       舞台の(幕間)

 

東京五輪を止められぬ理由

先月の初めに「カラー」球根(塊根)?を植えましたが先週花が咲きました^^。カラーはサトイモ科の多年草です。葉の形は三角形の鉾形であり、すっとしたフォルムが印象的な花でブーケやアレンジメントに良く使用されますね。切花をよく見かけますが、写真のように庭植で育てるのも楽しいものです。花と思える部分は実は花ではなく「仏炎苞」と謂われる萼「がく」が変化したもので花はその中に蜜に包まれて隠れており蜜蜂や虫達を有頂天にさせて居ます。仏炎苞の色は赤、オレンジ、黄、ピンク、白、紫など様々でうちでは沢山植えたけど花を咲かせたのは白と臙脂とピンクの三種類だけでした、然しその神秘的な妖しい姿は花なのにとてもエロチックなのに甚く驚きました。

 

東京オリパラ大会運営のディレクターの日当がナント!35万円だそうです(@@)。国会で爆弾発言が飛び出しましたね。月額にすると22日として770万円とは一桁以上間違ったのではないかと思いますが正しいそうですよ…(;;)。本当にこんな金額が貰える道理がなく、この数字は政治絡みで政府の下請け業者共が寄って集(たか)って大半を中抜きする何時もの筋書きでしょう

此の金額が明らかになったのは、5月26日に開かれた衆議院文部科学委員会で、立憲民主の斉木議員がオリパラ組織委員会と大手広告代理店「東急エージェンシー」との業務委託契約書の写しを暴露したことが発端でした(@@)。此の契約書は、大会期間に武蔵野の森総合スポーツプラザでの準備・運営に関わるマネジメントなどの業務を委託する内容であり、契約が締結されたのは2019年12月でした。当初の予定だった昨年7月の五輪開催からみれば、半年ほど前になり、業務委託契約書に添付された「内訳書」によれば、本大会に向けての準備業務のディレクターが最高額で1人日当35万円。40日間で2人とされて計上された予算が2800万円、続いて大会準備期間における会場運営計画策定業務のディレクターが一人日当25万円40日間で1人計1000万円、大会期間中における会場運営業務の運営統括ディレクタースーパーバイザーが日当20万円、サブディレクターが13万5千円、アシスタントディレクター10万円、マネージャー5万円で日当の最低金額はサービススタッフ2万7千円となっています人数は約800人で契約金額の合計は約6億2300万円です。明らかにゼロが一つ多いですね💢。

五輪が2020年に開催されていれば、営業管理費つまり東急エージェンシーの儲けは11%でしたが1年延期されたことで強欲にも9%もアップして営業管理費が20%となりました(;;)。東急エージェンシーはその分を上乗せして組織委員会に請求しています。週休二日制にしてみれば月給924万円です!

委員会の答弁に立った組織委の副事務総長は業務委託契約書と内訳書が組織委と東急エージェンシーの間で締結された書面と同一だと認め、なぜ業務委託契約費が高騰したのか斉木議員に問われると、そこに登場したのが人材派遣サービス大手「パソナグループ」でありました!
斉木議員が更に委員会で内部資料「TOKYO2020 パートナーカテゴリー」に基づいてスポンサー保護の項目が定められている、と暴露し「例えばソフトドリンクはオフィシャルスポンサーのコカコーラ、アルコールはアサヒビールと縛りがあります。人材サービス分野はパソナグループとリクルートホールディングス、人材派遣はパソナにだけというパートナー契約ではないか」と質問をすると組織委は「一般論としてはその通りです」と認め「組織委の約4000人の3分の2の職員は、国や東京都、スポンサー企業などからの出向で、残りの3分の1はパソナから優先的に派遣されています」と答えたそうです。こんなに高給が貰える業務契約に入札制が採用されないのは異様であり当初から出来レースであったことが窺えます。

パソナグループは五輪スポンサーで、人材派遣サービスとして優先されています。大会運営業務委託は43会場で契約されており、契約者として東急エージェンシー以外にも、電通や博報堂など大手広告代理店が名を連ねています。組織委がパソナグループ以外から人材派遣サービスを受ける場合、「パソナグループに書面と承諾を受けないといけない取り決めになっている」と斉木議員が言い、委託費が高騰する理由を斉木議員はこう語りました。「大会運営業務委託が入札ではなく、随意契約、1社独占になっているからではないか?」誰もその通りだと思いますよね。

一方パソナグループの「パソナから東京2020で働く」という、人材募集のホームページを見ると、選手村運営、競技会場運営という分野が記されています。時給は1650円、1日あたり実働7時間45分とあり、日給約12700円ですからパソナの中抜きは95%にも上る計算で魂消ます。此れは随意契約の弊害ですが物事には節度と謂うものがあリそれを無視した組織委は民間事業者との契約だ(何処が民間や!)と詳細な説明は拒んで居ますから益々怪しく、調べるとパソナグループの会長は、小泉政権時代に総務相などを歴任した悪名高いあの竹中平蔵であり。菅総理は竹中氏が総務相時代に副大臣として仕え、竹中氏は現在総理の有力ブレーンの一人ですから、総理が五輪を絶対に止めない筋書きが誰にも読めてきましたね。こんな話を聞かされたら、我々は税金なんか払って居られないよね💢。バカみたいやね!書いていて虚しくなってきたので今週は此れで終わりにします。
政府の陰謀に正論で手向かう尾身さんガンバレ!

 

先週の読めそうで読めない字    等し並み(ひとしなみ)に扱う (同等に扱う意)

今週の読めそうで読めない字    咲き誇った花に(見惚れる)

賽の河原地蔵和讃

カラー カラー2

放ったらかしのうちの庭は鬱蒼として小さなビオトープなど雑草に覆われすっかり分からなくなってしまった、うっかり庭に入るとビオトープに嵌まることになるからメダカやエビ達を阿修羅の地獄に追い落とすことになるし、暑くなって先週から鳴きだしたキリギリス共を愕かすので控えているので益々雑草の天下となって道行く人の顰蹙(ひんしゅく)を買っているが、私はそんなことは一向に意に介さない。
ビオトープの横に大きなハーブの株が威張っているがその葉蔭に3年前に植えたカラーが今月初めてひっそりと咲いた。葉の先っちょが丸まって色づいたような不思議な花弁で水芭蕉に似た清楚な花だ。黄色い花の方が葉っぱに斑が入って可愛いね^^。

4月から始まったTBSドラマ「天皇の料理番」が今日で最終回を迎えるが、各局が競った異色の番組の中を15.8%と高視聴率を稼ぎ、キムタクの「アイムホーム」に迫ったのは大健闘だったね。特に際立った個所もなく時代考証も杜撰で凡作だと思ったが、何故か視聴率が高かったのはどうやら主役である料理人秋山篤蔵を演ずる佐藤健のせいではなく妻を演じた黒木華の人気だそうだ。彼女は平成生まれだが顔立ちは全く昭和の顔だ。恋人の顔ではなく昭和の妻の典型である凹凸に乏しい一重瞼のお多福顔だった。荷物を持つのが似合う顔と謂われているのは玄妙だ^^、荷物も鞄ではなく背中に負ぶった風呂敷だろうね、大正の匂いまでする処が適役と謂われ、その辺が目新しくて普段絶世美人ばかり見慣れている視聴者に受けたんだろう。着物姿で荷物や子どもを負ぶった女性の顔は恋人の顔では似合わない。彼女は篤蔵と離縁してから子持ちの中年男と再婚するなど汚れ役まで務め演技力ががしっかりして居るから、此から強力な助演者として主役を食ってしまうのではなかろうか。
ドラマのエンディングソングさだまさしの「夢見る人」は心に沁みる良い曲だったね^^。

お地蔵さん

近年幼い子どもが親に殺される事件が各地で後を絶たず毎日のように新聞を賑わして居るが痛ましい限りだ。夜泣きが止まないとか、親の言うことを聞かないなど瑣末な原因が多いのに愕いてしまう、堪え性のない親の苛立ちが生んだ愚行だ、子どもが怪我を負っての児童相談所行きまで数えれば果てしない数字となりそうだ。父親ばかりか最近は母親の加害者も多いから嘆かわしいが、此は教育とかの問題ではなく人間が固有に有する本能である倫理の問題だ、親たるべき者が親になる資格もなければ覚悟もない儘子どもを儲けた結果であり子育ての自覚もなしに生じた悲劇だろう。自分達も嘗ては子どもであり両親に慈しんで育てられたのに、成人に達する間に何時の間にか親への感謝の念も忘れ去り自分独りで大きくなったと錯覚したのだろうか。
本来なら本能として当然に有せねばならぬものが欠如した人間が多くなって居るのは、幼い子どもの間に家族を思い遣る心を教える周囲の人が居なくなったことに原因するのではないかと思う、生活環境が核家族化し、子どもが両親だけでなく祖父に祖母に更に近所の年寄りからも叱られなくなって物の道理を弁えない儘躰だけ大人になり親の資格もないのに親となった理不尽な連中が増え続けたのだ。
私は幼い頃「一つや二つや三つや四つ十よりうちの幼子がひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母のため、みっつ積んでは西を向き…」と子守歌のような唄を聴かされたが誰から聴かされたのか定かでない、その後は「樒(しきみ)程なる掌を合せ…」と続くそううだが、いつしかそ部分以後は忘れ彼処だけは今でも憶えて居る。この唄は幼くしてこの世を去った子どもが親に孝行ができなかったことを詫び賽の河原で石を積もうとするもので、鬼がやってきては積んだ石を崩し、再び積んでは鬼に崩される無間地獄を語った御詠歌「賽の河原地蔵和讃」として世に知られ、何故かこの部分だけ我々世代の子どもは数え歌として誰もが憶えて居たし、他に唄は幾らも知らなかったのでよく口遊みながらメンコなどして遊んでいたものだ。
話は戻るが、幼い子を殺した親に対し裁判官が殺された子どもが賽の河原で親に孝行できなかったことを詫びて石を積む「地蔵和讃」を聞かせて諭(さと)したことが嘗てあっただろうか、なかったよね、又刑期中この歌を獄舎にて朝夕唱えさせば子を殺めた親は本能に芽生えて気が狂(ふ)れるほど動転し自らの過ちを悔やみ、真人間に戻ろうと懸命に努力するのではないかと私は思うがどうなんだろう。

今の小学校では性教育をするそうだ、性風俗の乱れた昨今性教育も大切だろうが、私は学校が此の「地蔵和讃」こそ子ども達に教えるべきではないかと思って居る。そうすれば子どもが親を慕い親に孝を尽くすことなく死んで行く無念さについて理解でき、軈て成人し儲けた子どもが泣いても聞き分けがなくても殺したりなどせず優しく慈悲深い寛容な心の持主になれるのではなかろうか。

昔は道端に鄙びたお地蔵さんが点在し、お供え物が欠かさずあり、道行く人が道中の無事を祈り、家族の安穏をお祈りしたものだが、車社会となって人々が道端のお地蔵さんを忘れ去ったのが子どもを虐待したり殺したりする遠因となったのかも知れないね。
私の住む垂水の街のど真ん中にに奇特な方が所有される立派な地蔵尊があって多くの方が始終お詣りされお花が絶えない。お年寄りがお詣りできるように4段の階段に手摺まで付いているし、それでも上り難いお年寄りのために平坦な勝手口まで付けてあるからどんなに身体の不自由な方もお地蔵さんの温顔に拝することができる仕組みだ^^。今は商店街になって車輌通行禁止になったが昔はバスが通っていて「地蔵前」の名のバス停まであったんだ。地価の高いところだが聞けば今では区役所が固定資産税まで免除して呉れて居るそうな…粋な計らいだね^^。相続税はどうなんだろうな、税務署が仏具や墓地と見なして呉れると非課税なんだが…。
そして私の住む隣町の西舞子近辺は戦争で焼かれなかったせいか今も車の通れない露地が沢山あってお地蔵さんも彼方此方に沢山祀られ近くのお年寄りの方々の心の拠り処になって居り此処も私の好きな場所だ。
もう少し西に行くと、うちのお得意先のYさん(85歳)は朝霧川の傍らに貸駐車場を所有されて居られるがその駐車場の真ん中に昔からお地蔵さんが可愛い小屋に祀られて鎮座して居る。お地蔵さんのために車3台位のスペースを失って居るが信心深いYさんは撤去されようとされないから偉いなと思う。私が市役所に掛け合ったが民有地だからと固定資産税の免除も受けられなかった(>_<)。罰当たりな明石市役所め!

岩手県矢巾町の中学生が自死の直前に必死の思いで縋ったのはクラスの担任だったが、此の先生どんな悩みに対しても話題を変えスルリと体を躱して居たのは見事な技だったね。此方の質問に対し違う話にすり替えるのを得意とした友人が居たがこの担任は全く上手いよね、担任に縋り乍ら最後まで「柳に風」とスルーされた少年の無念は遣り切れなかったと思う(;;)、担任の方が同級生より酷い苛めじゃなかったの…(>_<)。

先週の書けないけど読みたい漢字
倹(つま)しい生活をする

今週の書けないけど読みたい漢字
(約)まやかな生活