長かったゴールデンウイークでの民族大移動も漸く今日でお仕舞いですが、皆様は如何でしたか。私は体調が少しだけ良くなったので3日午後に駅前が再開発されてから行ったことがなかった明石駅前の多目的高層ビルを訪れました。明石にあったお得意先と縁が切れて4年になり、電車から眺めるだけで降りる機会がなく一度行こうと思って居たのです。32階とか見上げるような高層マンションは満室だそうですが、此れなら南海トラフの津波が来ても倒れなければ大丈夫でしょう。2階はお洒落なビルでいろんなお店に加えて楽団演奏や若い踊り子達のダンスとか若者向きの催しがあり、同じ階で営業しているジュンク堂がくすんで見えましたよ。好天に恵まれた駅前広場ではパントマイムの青年や、ポンチョでラテン音楽を奏でている外人などを多くの観客が見守って居り、孤独な毎日から一転して久しぶりに群衆に包まれた一刻を過ごせ仕合せ感一杯のひとときでした。百花繚乱と言いますが、何処を見ても花、花、花であり今週は花のお便りはお休みです。
少し季節外れの話になりますが、今日は朝日新聞社から季刊「サザエさん」が復刻発売されたのを連休前に読んで居て気付いたことです。年末から春まで夕刻になると定番になる「♫雪やこんこ、霰やこんこ♬」灯油販売で同じみの可愛い歌声ですから皆様もご記憶でしょう。暖かくなったので今月から12月まで聞かれなくなりますが、此れは文部省唱歌「雪」です。きっと多くの方は「雪やこんこ」でなく「雪やこんこん」だと憶えて居られるでしょう。事実私の子供時代は幼児の頃からずっと「雪やこんこん」と歌って居たと思います。不思議に思ってその原因を探ってみると明治34年文部省唱歌「雪」が発表される10年前に滝廉太郎作曲「幼稚園唱歌」の第18曲に「雪やこんこん」と題した曲が掲載されています。此の「雪やこんこん」は文部省唱歌「雪」とは全く異なる曲でしたがゴロが良いため誰もが「こんこん」と歌うようになったのではないでしょうか。念のため国語辞典の「こんこん」と「こんこ」を検証してみると「こんこん」については三省堂国語辞典=雪が降る様子 広辞苑=雪または雨の降るさま 新潮国語辞典=雪やあられが降るさまと掲載され、新解さん明鏡国語辞典、岩波国語辞典には何も記述がありません。「こんこ」の方はと言うとどの辞典にも全く記載がないから文部省も真っ青です。きっと幼稚園唱歌の盗作と思われるのが厭で「こんこ」したものではないかしら。でも「こんこ」は語呂が悪いし歌い難いからごく自然に「こんこん」が誰もに踏襲されていったようです。でも明治24年では幼稚園に通える子どもは余程裕福な華族のような特別な人達だけだったでしょうから、滝廉太郎の作った幼稚園唱歌が全国に広まったとは考え難く、此の歌の文句が「こんこん」の始まりだった訳ではなく、雨が降る様の「こんこん」との語呂合わせと「こんこん」の方がリズミカルで歌い易かったからだと私は結論しました。因みに滝廉太郎の幼稚園唱歌を記しておきます。「♬雪やこんこん あられやこんこん もっとふれふれ溶けずに積もれ 積もった雪でだるまや燈籠こしらへましょ お姉様♫」。やっぱ、文部省は盗作を恐れたのでしょうね😁。
知っておきたい生活の知恵
性格を変えたらガンが消えることがあります。数年後のガン死亡率が10分の1になったのです。陰気から陽気に笑いのある生活に変えましょうね
先週の読めそうで読めない字 才(かど)ある琴の音
今週の読めそうで読めない字 (熱)り立つ