師走が訪れ夜の冷え込みが少し宛厳しくなって来た。先月の終わり、忘れた頃に漢字検定の合格通知が届けられた(^^)。点数は前回を1点だけ上回ったが、体調不良の中での検定行きであったから充分に満足できる点数だったが、欲を謂えば思考力減退によるケアレスミスが5点程あり少しだけ悔やまれた(;;)が欲は言うまい。
漢字の勉強は絶え間なく続けないと多くの漢字が記憶脳から消え去って行くので勉強は怠りなく継続は力なりと分かって居ても試験前2週間位にならないとその気になれないので何時まで経っても前回の点数と点々(ちょぼちょぼ)だが歳を考えると無理は言えない。漢字そのものを辞書から直接憶えようとしても中々憶えられるものではなく、ブログの題材に使用すれば少しは記憶脳に留まるかも知れぬので此から時折漢字に触れさせて頂くことにした。
漢字と謂えば先ず書き取りだが、書き取りには送り仮名が大切なポイントであって漢字が正しく書けても送り仮名が間違っていては港で船を破(わ)ることになり点数にならない、送り仮名では普段何気なく使っている“解る”と“分かる”などでも結構気を遣うが、最近この仮名の使い方が怪しく、動詞の活用を考えれば間違いようのない字でも送り仮名の誤りが目立つのは文法の教育が疎かにされているのではないかと思う。送り仮名が辞書によってまちまちなのも困ったものだ(;;)。何時だったか常用漢字の表外読みで “頑(かたくな)”と謂う漢字に付いて触れたが、数多の小説を読んでいると“頑なな態度”など明らかに誤りと分かる作家がとても多いのに愕く。私の記憶では正しく書かれる作家は20%に満たないと思う(;;)。
向田邦子さんは送り仮名に結構忠実な方だが何時だったか余程締め切りに追い掛けられたのかエッセイに“恥ずかしい“を“恥しい“と書いて居られたのにびっくり、“恥”は“はじ”とも読むから“恥かしい”なら分からぬでもないが、“ず”だけでなく“か”まで抜けているのに愕いた。天下の文藝春秋も其処まで校閲できなかったものか(;;)、よく似た字で“辱める(はずかしめる)”と“恥ずかしい”はどちらも“はじ”と謂う字で常用漢字だが、辱の方は送り仮名が”める“だけで”ずかし“まで漢字に取り込まれているのだから漢字ってどうにも難しいよな(^^)。この辺りが向田さんを惑わしたのだろうか、序で乍らこの“辱”を使った表外読み“辱い”を今週の巻末の問題とさせて頂こう。
去る5月12日大阪浪速区で自転車の横断を見て乗用車が車線変更し、その乗用車を避けようと已むなくハンドルを切ったタンクローリーが歩道に乗り上げて2名の死亡事故を起こした事件(詳細は本ブログ5月15日及び29日号参照)で警察の執念と思える捜査から逮捕され重過失致死罪に問われていた60歳の無職の男性の公判が先週28日大阪地裁で行われ裁判長は”注意の欠如が甚だしく安易且つ身勝手な行動で重大な結果を招いた”として、この男に禁固2年を言い渡した(^^)。
此の事件は歩道へ突っ込んで死亡事故を起こし乍らタンクローリーの運転手が前方を車線変更して割り込んだ乗用車のナンバーをしっかりと憶えて居たことが事件の解決に繋がり今回の判決を迎えたのであったが、自転車の男が重過失致死罪に問われるに至った経緯には最近我が物顔で道路を疾駆し歩行者や通行車輌の事故の遠因となっている自転車族に対する警察庁の干渉があったものと思う。因みに共に自動車運転致死罪に問われたタンクローリーと前方に割り込んだ車の運転手について大阪地検はこれ又最高検から特別の指示があったと思われるが両名共に嫌疑不十分で不起訴処分となった(^^)が、これぞ平成の大岡裁きと謂うべきだったな(^^)。
今回の事件の殊勲者は割り込んだ車のナンバーを憶えて居たタンクローリーの運転手に尽きるが、命を賭した執念の記憶が自らの罪を晴らし真犯人逮捕に繋がったもので本来なら大阪府警は彼に表彰状を授与せねばならぬ処だ。此からは世の中よくある交通冤罪を防ぐためにも車内ルームミラーの反対側に前方車両が写るビデオ録画装置を義務付けたらどうだろうか。
田中聡沖縄防衛局長が詰まらぬことを口走って更迭に追い込まれた。防衛省は大臣も部下も常識外れの奴ばかりだな:-)、一川防衛相の非礼はブータンへのお詫びの手紙か何かで身の保全を図り辛うじて罷免を免れたようだったが、部下の沖縄防衛局長に至っては口にするのも憚る余りに酷い発言だった:-)、此の将にして此の部下ありだ!沖縄県は本土と違って特殊な民族意識を持った住民が棲み本土の人間をヤマトと呼んで差別し蔑んでいる地域だから、役人は誰も行きたがらず赴任した者は誰も自分が左遷されたと思っている処だ。今回の発言は普天間移設に関するものだが女性を誹謗する発言でも沖縄県民全員に対する言葉であったと受け取られても仕方がない。懇談会でのオフレコとは謂え“語るに落ちる”とはこのことだ。新聞記者達に対し気の利いたことを言って笑いを取ろうとしたに違いないがつい劣悪な本性を露呈したものだろう。オフレコは一番伝播力のある発言であること位分からないとは何ともお粗末なエリートが居たもんだな(;;)。だけど此奴に感謝せねばならぬことが一つある。それは彼の失言が一川防衛相を結局もう一度罷免に追い込もうとしていることだろうな(^^)
先月に触れさせて頂いた松嶋菜々子の“家政婦のミタ”が午後10時と劣位の時間帯にも関わらず先月末の第8話で前の週の23%から更に大ブレイクし“南極大陸”13%を蹴落とし、視聴率29.6%(瞬間視聴率31.5%)と本年度一位だった“仁“の26.1%を軽々とクリアしたからキムタク神話も翳った(;;)ようで愕いたなあ。今後事件は第9話第10話と終幕への助走を経て最終回第11話(21日)に突入するがどんな展開と結末が用意されているのか興味が尽きない。うちの妻は決まって毎夜10時までに就寝するが水曜日だけは目を擦って11時までTVを見ているから余程面白いのだろう(^^)。此の特異な番組が嘗て30.4%を記録した07年キムタクの“華麗なる一族”最終回を超えることができるかどうかは第9話以降のお膳立て次第だろうな。視聴者は大人ばかりかと思ったら高校生なども多いらしく“承知しました”や“業務命令です”など最近の学生の流行語だとか…(^^)。賢い幼稚園児を演ずる希衣ちゃんの稚(いとけな)い演技力も視聴率アップに資しているようだ。最終回松嶋菜々子の笑顔が咲いて大団円となることだろう(^^)。最終週には市原悦子を少し出してやったらと思う、彼女も題名の知名度として此の番組の視聴率アップに凄く貢献している筈だもんな。
横浜ベイスターズの工藤公康投手が監督に就任した(;;)。コーチも経験しないで、選手と横目線でしか接せない儘監督になって何ができると言うんや!
先週の常用漢字の表外読みの答え
着物姿の(項)(うなじ)が美しい
今週の常用漢字の表外読みの問題
わざわざお越し下さり(辱い)
「漢字・漢検」カテゴリーアーカイブ
今年の漢字
11月も後3日で終わり師走を迎えるが1年なんて早いものだ。税務署からは早々に年末調整の用紙が届けられ毎年恒例の年末調整の時期が到来した。然し何時もの用紙の中に上の写真が出てきたので“ハテ?”と良く考えて見たら地方税法の定めが全て1月1日を基準としているため04年の1月2日に生まれた人は来年1月2日では19歳で、3日にならないと成人に認められないそうな…(;;)その辺を国税庁が勘違いしての正誤表の綴じ込みとなったようだが、誰が考えても1月1日現在と書かれてあれば2日が変更日だと思うよな(;;)、此は12月31日現在と書かれていない処が味噌であって、満年齢に到達するのは前日の終わりだとする定めは年齢計算に関する法律に規定されている。そして民法第百四十三条で、其起算日ニ応当スル日ノ前日ヲ以テ満了ス」と規定しているから前日午後十二時と謂うことで2日生まれの者は1日の午後12時に成人することになるからで法律上の誕生日は戸籍に記載された日ではなく1日前だと謂うことだ。この年齢計算に関する法律について、ウソ!と思われる方も4月1日生まれの者が3月31日早生まれとして小学校入学になることからご理解頂けるだろう。お得意先のTさんは昭和3年4月1日生まれだが未だに“1年損した損した”と言って居られる(;;)。若し勉強が好きな人だったら“1年得した得した”と思われたのかな(^^)。
2日で3日でも何が違うの?と思われる方のために住民税の仕組みをお話しせねばならないが地方税法上未成年者と認められるとその年の所得が125万円までは非課税とされる特例があるそうだ(^^)。
月初めに送られて来た漢字検定協会からの会員通信に “今年の漢字”応募案内が同封されて居た。抽選で何名かに漢検オリジナルグッズが貰えるそうで早速ネットから応募したが、今年の漢字は何と謂っても異常な円高と東北大震災以外には考えられずどちらにしたものかと迷った挙げ句、大所高所からは日本企業の国内存続を危うくし国内産業を空洞化する円高だと思ったが、庶民の立場をとって敢えて後者の東北大震災を選んだ。東京電力の福島原発が先ず脳裏を過(よ)ぎるが原発には適当な漢字一字が浮かばず、さりとて過去の漢字を調べると平成7年の漢字が阪神大震災に因んで“震”だったから今年の漢字は此しかないと思い原発事故の直接原因となった津波の“波”を選んだが果たしてどうだろうか?
新婚早々のブータン国王夫妻がヒマラヤ山脈から遙々遠路を国賓として来日され、国王が親日家であることを知る日本人に何処も大歓迎だった(^^)。21歳花嫁の王妃は初々しく可愛いくて美しい方だったな(^^)
なのに、一川保夫防衛相が国王夫妻を歓迎する宮中晩餐(ばんさん)会を欠席し、同僚議員のパーティーで“宮中で催し物があるがこっちの方が大事だ”などと挨拶していたそうな…:-)将に大臣罷免に値する問題発言ではないのか!
宮中晩餐会は外国の国賓が来日した際、皇居で行われる国事行為以外の天皇のご公務の中で最も重要な行事の一つだ。今回は陛下が東大病院に入院中のため、皇太子が陛下のお言葉を代読された。そのような大切な会であるのに国防を担う閣僚が出席すべきは当然だが、国の行事より同僚議員のパーティーを優先させたとする彼の行動は国王夫妻にも皇室にも著しく礼を失して居り非常識だ。官房長官は一川氏を呼んで厳重注意したそうだが、注意で済まされる問題ではない。即刻罷免すべきだろう。
ブータン国王は予(かね)てからの親日家であり、東日本大震災の直後8000万円もの義捐金を送って下さった。ブータンの国民所得の平均は年15万円だから8000万円はブータンの貨幣価値に換算すれば20億円にも匹敵するから物凄く大金だ、斯くも大金を贈って下さった国が他にあったろうか、一川防衛相、お前は幾ら義捐金を出したのか!
ブータン国王は王妃とも決して偉ぶらず笑顔を絶やさず好感の持てる態度は、日本中何処ででも歓迎されて居たが、纏わり付くマスコミやカメラマンにも嫌な顔一つせず両手を合わせ笑顔で謝意を表して居られるのは遉(さすが)オックスフォード大学出の教養溢れた紳士だった。然し国王の車の傍から状況を説明する民放女性アナウンサーの興奮気味の言葉”国王は此方を向いて手を振ってくれました” には引っ掛かったな:-)、此は当然に”手を振って下さいました”と敬語を使うべきだったろうが、彼女は”振りました”でなく” ”振ってくれました”で敬語になったと勘違いして居るのではあるまいな、最近のアナウンサーは謙譲語も敬語も使えないとは何とも情けないぞ(;;)
先日の新聞三面記事に男の不甲斐なさを象徴する事件が掲載されて居た。“痴漢を2キロ追跡し通報”とタイトルが三段抜きだったのが印象的で記事に目が行ったが、何でも京都大学大学院生(23歳)の女性が明け方の5時前に自転車で帰宅途中、後ろから追い付いてきた同じく自転車の男(35歳)に服の上から胸を触れられ男はそのまま自転車で逃走したそうな…(;;)、普通ならヤレヤレ触られるだけで逃げてくれて良かったと女性は胸を撫で下ろすものだが、此の院生はその儘自転車で2キロ追跡して男に追い付いた。追い付かれて息が切れた男は自転車を降りてナント“赦して下さい”と土下座をしたそうだ(^^)、でも彼女に赦して貰えず110番通報されて駆けつけた警官に現行犯逮捕されたそうな…(;;)、まるで笑えぬ4コマ漫画のような事件だが女性が此処までで強くなったとは魂消るな!土下座するような柔(やわ)な男だから良かったもののナイフでも持たれていたら大変な処だった。きっと院生は警察で“通報だけにせよ”と追跡後の危険についてきつく説教されたに違いない。
戦後女性と靴下は強くなったと謂われたが、昨今頭脳の方は追い付かれても、体力の方はせいぜい小学生が中学生程度に延びた位に高を括っていたのが、35歳の男盛りが23歳の女にチャリンコの2km走で負けるのではことは重大であり、斯くまで女性の体力が向上したことは男にとって脅威であり世も末だ。一昨日には川崎市の路上で深夜帰宅途中の女子大生の下半身を触って逃げた同市の職員をこの女性が駅近くに止めていた自転車に乗って追い掛けながら携帯電話で110番しパトカーで駆けつけた署員に現行犯逮捕されたそうだ(^^)。此の女性チャリンコ走行中の携帯使用は道交法違反だが警察も野暮は言わなかったろうな。
話変わるが、此の夏以降巷では夜歩いている若い女性からの生下着強奪事件が続出しているとか…(;;)何でもイヤホンを聴きながら歩いていると突然若い男が襲いかかって下着を奪い取って行くとか、物干しでの下着泥棒はよく聞く話だが生下着は聞いたことがなく、突然突き飛ばされて下着を奪われた女性は次に襲ってくることの予感から恐怖で絶望感に襲われただろうが、その儘何もせず下着だけ奪って逃げてくれては安堵したことだろう。こんな変態こそ腕力のないモヤシのような痴漢に思えるから、とことん追い掛けて110番通報してやれば“赦して下さい”と土下座させることができたのではないかと思ったが、良く考えて見ると抵抗する女性から下着を奪うなど並の男の力でできるものでなく、凄い力に加えてクネクネした女性の身体の特徴をも熟知した技術?も必要としたろうから、ジムで体力作りをした上、何度も失敗して会得したものだろうな。
今日の大阪でのダブル選挙は日本中が固唾を呑んで見守っているが、市長選は橋下さんが勝っても府知事の方は自民民主が手を組んでの強敵となったから維新の会は危ないなあ(;;)
先週の常用漢字表外読みの答え
彼は節制して100歳まで(存えた)(ながらえた)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
着物姿の(項)が美しい
不愍の二字熟語
猛暑が已まず、TVのCM欄は関電の節電依頼が連日続いて居る。電気を売るのが商売であり乍らCMにお金を払って“うちの商品を買わないで下さい”とは面妖な話だ(;;)。大手のメーカーは週日休んで土日勤務に変え電力消費のバランスに協力しているが、メーカー従業員の家庭の安息日を取り上げてまで電力会社に阿(おもね)るのは問題だと思う。土日50%の休日出勤手当は出ているとは思えず代休扱いではないのか。せめて休日出勤手当相当額は関電への電気代を減免させて従業員に支払うべきがスジと謂うものだろう。痛みと謂うものは国民全員が平等に分け合うものではなかったのか。
九州電力ばかりでなく今度は経産省原子力保安院までやらせ依頼で吊し上げられているが“やらせ”なんて国会から大企業の株主総会に到るまで我が国の十八番(おはこ)であり、皆が馴れ合いで納得していることだが今度ばかりは拙かった(;;)。処で原子力保安院などあってもなくても良い団体であり天下り法人の最たるものだ。税金無駄遣いの見本だから早く潰してしまえと言う政治家は誰か居ないのか!
暑い夏の味覚と言えば一番に西瓜だが我が家でも5月にホームセンターで接ぎ木苗を3本買って裏庭に植えたものが今では10数個撓わ(たわわ)に実って我が家の食卓を賑わせて居る(^^)複数苗を植えたのは交配する雄花と雌花が兄妹だと劣性が強くでる可能性が高くなるからだ。
当初は1苗に二個の大きな玉にする予定で交配させたが、目を離した隙に昆虫がやって来て勝手に交配し、ごろごろと西瓜の玉が増えだし摘果するのも可哀想でその儘にしていたため、小さい玉ばかりとなってしまったが一つの苗での西瓜の総重量は決まっているためやむを得なかった(;;)。土は西瓜の甘みを増すため赤玉土や腐葉土に“やまぎし”の堆肥200リットルを混入して万全を期した。腐葉土は4月に購入したものだからセシューム被害以前のものと思うことにしよう。
此の西瓜は黒くて何だか冬瓜のようだが、ブラックボンバーと謂って最近タキイ種苗が売り出した小玉西瓜で小家族向き今年流行だとか…結構甘くて皆に喜ばれている(^^)。周囲にあるネットは烏除けであり、西瓜の玉がソフトボール大になると烏がやってきて囓られたためネットを被し藁を掛けて目立たぬようにするなど結構気を遣ってきたが軈て雑草が西瓜の上に生い茂ってきて烏の視界から去りホットした。
西瓜は本来種から育てるのが正しいが、病気やウイルスなどに弱いために、カボチャを台木にした接ぎ木苗にするのが一般的だ。カボチャの力で玉も随分大きくなるが、その代わり西瓜の味にカボチャが影響し拙くなるのはやむを得ない(;;)昔子供の頃食べた西瓜は小さかったけど真ん中が粉を吹いたように白くなり、口に入れるとシャリシャリと溶けたものだが、あれが本当の西瓜の味だった。今はそんな西瓜もなくなり、あの味もすっかり忘れられたなあ(;;)。私も今年で裏庭での西瓜作りはお別れとなるだろう。何せ西瓜は厭地(いやち)がきつく8年間は連作禁忌とされて居り、次回は私も齢83歳となるため万一生きていても西瓜を作るだけの体力はないだろうな(;;)
小学生だった孫に触発されて漢字検定試験に挑戦するようになって早や8年にもなるが、爾来漢字に拘りを持つようになり書物などに使われる二字熟語の単語の意味などに関心を持つようになって久しい。二字熟語を理解するには先ずそれぞれの単語の意味を理解しなければならぬ。二字熟語は上下どちらの字も同じ意を示すものが最も多く、次に上の字が下の字を否定する言葉や上の言葉が下の言葉を修飾するものなど幾種類かある。熟語の中には希に理解に苦しむものがあり、巷の書物に“不愍”“不憫”などと書かれているのを見受けるがよく考えて見ると“憫”や“愍”の字は何れも”憐れむ“や”可哀想“の意であり、どうして前に打ち消しの助詞である”不“が付きながら、不愍、不憫の意味が“憐れむ”を打ち消されないのかについて私は長く疑問を持って居たのだが、何かの折に辞書を捲っていて此の不愍や不憫の字が実は当て字であって広辞苑や国語辞典には何処にもなく、正しい言葉は“不便(ふびん)”であることを知り目から鱗であった(;;)。恐らく“不便(ふびん)”がよく使われる“不便(ふべん)”と紛らわしく、誤読を避けるために不愍、不憫などの言葉ができたのだろうが、“憐れな”や“可哀想”の意に否定的な響きがあるため“不”が納得され愍れではないこんな可笑しな字が世の中を罷り通って居るのだと考えたが、私のように“不愍”の言葉を不愍に思う感性の持主が世の中には他にも居るのだろうかと疑問に思ったものだ(;;)。
米アップル製スマートフォン(多機能携帯電話)の次期モデル”iPhone(アイフォーン)5”の偽物が先日中国で発売されたそうだ。価格はたったの200元(約2500円)とか…(;;)。本物が未だ発売されていないのに偽物が先行なんて此まで聞いたこともないが、偽物を製造しているのは広東省の工場だそうだから如何にもチャンコらしいな。何処かから漏れ聞いた設計情報に基づいて生産を開始したのだろうが性能の程は推して知るべしと思われる。一体からアップルはどう対応するのだろうか?昔神戸駅近くの高架下のばった屋”おばた”で時価200万円はするロレックス円を5000円で売っていたが、チクタク鳴る電池時計であり誰もが中国製の偽物と信じ納得して買っていた、今回も同じ伝であろうな(^^)。
昨日福島県の聖光学園が宮崎日南学園を延長の末5-4で破った。10回を投げ抜き更にサヨナラヒットを打った歳内選手が復興を背負う豪腕などと紙面で賞賛されているが、彼が中学時代兵庫県の名門クラブチーム“宝塚ボーイズ“の投手として活躍して居たため聖光学園に引き抜かれた特待生であり実家も尼崎なのには正直複雑な心境だったな(;;)
今週の常用漢字表外読みの答
久し振りに(客)が来た。 (まろうど)でした。
今週の常用漢字表外読みの問題
そのように母が(白し)ました。
何故“彙”が常用漢字に?
12月を待っていたかのように玄関前の石蕗(つわぶき)が綻び始めました(^^)。この花が咲くと冬が実感されます。この花の名は“艶のある葉の蕗”から転じたと謂われており、何故か沖縄では “ちぃぱっぱ”と謂うそうですよ(^^)。
今日は芦屋のNさんから送られてきた此も代表的な冬の花、山茶花をご紹介しましょう。山茶花は武士と比べられ、散り際の違いから椿に比べて花の格が落ちると謂われて居ますが、此の山茶花は珍しく白い花で厚みがあって品が良く椿より“侘び”が感じられますね。山茶花は寒椿と花期が同じでありよく間違えられますが、椿の花は山茶花に比し花蕊がずっと多く、又散るときには花ごとポトリと落ちますが、山茶花は花弁の一枚宛散って行く処で区別できます。
先々週公認会計士の話題でした。先週日経では早速コラムにてこの問題を取り上げ『公認会計士の就職難に考える』と題して国家試験に合格しながら不況のため監査法人の衰微で公認会計士になれない“就職難”が社会問題化し、毎年数百名の就職浪人が発生し今年だけで会計士浪人が合格者の半数近い1000人にも達すると書いて居ます。その理由の一つには弁護士や公認会計士が企業や官公庁で広く活躍している欧米に比して、我が国にはそのような雇用慣行がなく公認会計士が監査法人でしか“潰し”が利かない土壌のせいですが、その実、司法試験と公認会計士試験の間には大きな差別が横たわって居るのです。
それは司法試験に合格して弁護士や検事、判事になるための司法修習生が弁護士法人等での実務補習ではなく、準公務員として地方裁判所にて実務補習が行われ、更に給与も国家公務員一種試験合格者と同待遇で国費が支給されるため浪人になることが全くなく、生活も安定します。修習期間終了後司法修習生考試が行われることは会計士と変わりませんが、公認会計士の場合監査法人に就職することが会計士資格の土俵に上がるための絶対条件であると謂う制度上の欠陥がメチャ大きな差別です。そして誰かが司法修習生への特別待遇の矛盾を提起すると、必ず弁護士の多い政府閣僚から“金持ちしか法曹の世界を目指せなくなる!”と伝家の宝刀と謂うべきイチャモンが付き立ち消えになるとか…(;;)、弁護士には相手を言い包(くる)める“三百代言”なる蔑称がありますが、ホンに上手いこと言うものですね:-)。
公認会計士と謂えば、広州アジア大会のバスケットボール男子日本代表、岡田優介選手26歳が本年度の公認会計士の試験に合格しました(^^)。アスリート現役のトップ選手が合格とは異例のことであり、生活の大半を占めるハードな練習更には試合のハンディキャップを超えての合格は正(まさ)しく称賛に値し、16歳で合格の少年より遙かに凄いと思いました(^o^)。岡田選手バスケの現役を退いたら、是非特命担当大臣蓮舫率いる仕分けチームに参加して伏魔殿である陸連など公益法人の補助金の使途を追って頂きたいですね。“あれ?こんなお金僕貰ってないよ”なんてのが一杯出てきたりして…:-)。
紆余曲折がありましたが、先週遂に常用漢字が改正されその中に一級の配当漢字“彙”の字が選ばれることが決まりました。此の字の部首は“わかんむり”の上に居る三画の変な奴で“けいがしら”と言って、この部首には此の字と“彗星”の“彗”(部首は下半分)の二つしかなく、それも似て非なる部首字体なのに困りますね(;;)。昔は剥や緑の“ヨ”の部分の旧字体が“けいがしら”でしたが当用漢字に変わるどさくさに“ヨ”にされたもので“彙”も世が世なら上部が“ヨ”にされていたことでしょう(^^)。
こんな難しい異端児の字が準一級を通り越して何故選ばれたのか理解に苦しみますが、此の字が使われる熟語では“語彙”が知られている位で、訓読みの”彙(あつ)める“などパソコンでも検索できず、字画で謂えば29画と圧倒的に多い憂鬱の”鬱“の方が書き方は難しくても使用頻度が遙かに高くよく知られていますね。昨今日本語の英語化が進みカタカナ英単語を連発し、己が足りぬ教養を補って居る手合いが沢山居ますが、こんな奴に限って漢字の素養に乏しい連中が多く、これらに反発した国語学者が“語彙”の“彙”を常用漢字に入れたのではないかと推察します。ボキャブラリーなど日常よく使われる言葉であり、“語彙”と言っても相手に理解されぬことが多いせいですが、我々がよく使う“貧ボキャ”なんて言葉は今後“語彙”が大衆化されてもなくならぬと思います。
“けいがしら”に限らず漢字は難しいけど学んで居て興味深いものです。白川静先生は当用漢字が漢字をダメにしたと仰有いましたが、ド素人の私でも何処か分かるような気がします。例えば薔薇という字の薇には山の下に一本線がありますよね。微笑の微にも昔は一本線があったのを当用漢字に変わるとき省かれてしまったもので、その代わり薇の字の艸かんむりを除いた画数だけは“微”の13画と変わらないのが面白い処です。え?如何してなの…?きっと改正時に誰か一人抵抗分子が居て強硬に反対するので画数を等しくすることで懐柔したに違いありません(^^)。薇も微も山の下は三画なのがお分かりでしょうか、薇の几は二画で上の一を加えて三画、微の兀は三画ですよね。皆様の中には目からウロコの方も居られることでしょう(^^)。一だけでなく几と兀を書き間違っただけで漢検テストは×となります。因みに“兀”とは見慣れない字ですが、此の字は高く突き出たさまや、一心に努力するさまを意味し“兀兀(こつこつ)と努力する”などに使われますが、戦前の書物でないとお目に掛かれませんね(;;)。因みに几は“おしまずき”と読み脇息のことです。
今回新たに選ばれた常用漢字について文化審議会は“表の全ての字を手書きできる必要はないと”わざわざ断っていますが、語るに落ちる“とはこのことであり、“書く方はパソコンに任せておけば良い、読めれば入力できる”そんな発想がミエミエです。“薇と微”の微妙な違いはパソコン画面では識別し難く、手書きできてこそ漢字を味わえるのではないかと思うが、書けなくて良い字を常用漢字になどするな!
先週の問題の答
彼は何時も縦(ほしいまま)に行動する性格だ。
今週の表外読み問題
“赤児の(幼い)仕草” ヒント 送り仮名を入れて4文字です。 “おさない”は常用漢字の読みとなります。
正しい筆順は忘れられたか
何時終わるとも知れぬ梅雨の日が続き鬱陶しいですね。4月から空き室だった土手上ハイツの一室に今月から新しい入居者の方Iさん一家が住まれることになったのですが、入居二日目蒲団を捲ったら何故か百足(むかで)が居て“ぎゃあー”と絶叫されたとか(;;)隙間の多い昔の家ではなく一応密閉型のハイツなので何処から侵入したのか全く以て謎ですが、どうやら前日引っ越しのどさくさに荷物の出し入れに紛れて庭から入り込み暗い処に隠れていたものと思われました(;;)。
然し今時住宅街で百足など見掛けなくなって久しく、恐らく彼の棲息地はハイツ北側にあった鬱蒼とした原野であり春以降掘削されて現在宅地造成中のため百足は終(つい)の住処を逐われ隣地に彷徨(さまよ)ってきたものと思われます(;;)。
水の好きな百足にとって梅雨時は一年で一番の活動期です。きっと百足の親族達が周辺に居ると思いますが、もう一回でも蒲団に隠れていたらIさんはきっと“こんなとこに住めるか!”と他所に移られ再びハイツは空き家になりこの不景気な時代に新しい入居者は容易に見付かるとも思えず、どうか早く梅雨が明けて百足が何処かに移動してくれることを祈るばかりですm(_ _)m。
TV朝日夜のドラマ横山秀夫著の警察小説“臨場”第2弾が先月23日好評内に終了しましたね。異色の人気タレント内野聖陽演ずる検屍官倉石義男の推理が上司の見解と異なった真相に導かれる処が圧巻であり、多くのファンを魅了しましたが、柳の下の泥鰌を狙って何れ第3弾がスタートするのではないでしょうか。
小生ビデオ録画のため、囲碁対局番組などの視聴が優先して視るのが半月位遅れます。先週視たのは最終回の前々週だったと思いますが、人の罪を背負って獄死した男の級友であったエリート官僚である警視庁の益岡徹演ずる恐らく東大法学部出のキャリアである警視監警視庁刑事部長が、検屍官倉石義男の指摘により亡き友に対する自らの決断が過ちであったことを知って自戒し、同窓会の出欠の葉書に欠席に○を付けて“次回は必ず出席します”と自署する場面がアップで大写しされる場面があり、彼は必ずの“必”を書くのに“心”を書いた上で大きく“ノ”の字を払ったのでした(;;)。皆様ご存じのように“必”の正しい筆順はてっぺんのチョンの次に“ノ”を払い、更にノを逆に曲げて書いて刎ね左右のチョンチョンで終了することは小学校4年生で憶える処(小生の4-5年生時代は終戦時であり、字を書くにも紙がなくて勉強処ではなく5年前漢検テスト受験時に常用漢字辞典でやっと筆順を憶えました(;;))が、最近は受験勉強偏重で習字などが軽視され、漢字の筆順については文科省もそれ程喧しく言わなくなったようです。タレントへのクイズ“Qさま”などでも筆順は問われず誰も我流の無茶苦茶な順序で書いて正解を得て居ますが、此は憂うべきことであって、誤りはあくまで誤りであり正しい筆順は尊ばれねばならぬと思います。“臨場”のエリート官僚に扮した益岡徹が知らなかったとしても大写しされたことでもあり試写を見た者も含め大勢のスタッフの内誰か一人位“それ違っているよ”と気付かなかったのかと訝しく思いました。視聴者の内小学校高学年以上の多くの子供達はきっと“何でや?”と気付き“東大法学部もあの程度か”愕いたと思いますから、TV局もその辺り細心を配り子供達にバカにされない程度の常識を持って検証した上で放映して頂きたかったですね(;;)。
此また漢字の話で恐縮ですが、先週の囲碁本因坊戦第5戦で山下敬吾天元が羽根直樹本因坊を4勝1敗で破り、新本因坊を獲得しましたね(^^)。私は山下ファンでしたから快哉を叫びましたが、気になったのは主催紙の毎日新聞が新本因坊誕生の記事の中で“山下の独壇場(どくだんじょう)”と書いていたことです。此の字はよく或る間違いで正しくは“独擅場(どくせんじょう)”です。土偏と手偏の違いなのですが何故か日本人は土偏と勘違いしている方が多いようです。天下の毎日新聞がこんな初歩的なミスを犯すなんて珍しいですね。毎日新聞の文責記者は京都大学時代無敵を誇りその後世界アマ囲碁を制覇した実力者金沢盛栄でありましたから、囲碁の実力は兎も角漢字の方は超一流とは謂えなかったようです。新聞社では主幹が原稿の最終チェックをしますが、囲碁欄とあっては金沢任せでありうっかりとノーチェックだったのでしょう(;;)。早速毎日新聞社にメールで抗議しておきましたが、プライドを傷付けられた毎日新聞には当然に握り潰され梨の礫でありました(;;)。
土偏の壇は花壇、教壇、文壇など一段高い処を意味し、独り高い処に居るようで一見それらしく思えます。処が手偏の独擅場の“擅”は“ほしいまま”と謂う訓読みの言葉であり、“独りほしいままにする場所”ですから独擅場がそのものズバリの正しい言葉であることに気付かれるでしょう。
明鏡国語辞典によると“独擅場”はその人だけが思いの儘に振る舞うことができる場所の意であったが何時か壇と誤って用いられて独壇場の語が生じた、とされて居ります。
皆様の中でも未だ“独壇場(どくだんじょう)”だと信じていられる方が居られたのではありませんか?
女子プロゴルフはさくら選手全英オープン出場のため欠場なのでお休みします。その代りに先日の漢字検定の問題で易しい奴を一つご紹介しますのでお考え頂きましょう。
誤字訂正問題です。次の文で間違った漢字があるので正して下さい。
『戦場となった島を訪れ、戦没者の冥福を祈り慰霊碑の前で黙悼を捧げた』
解答は来週発表させて頂きます。
自らを貶める“腰パン”
暖かかった二月も今日でお仕舞い、例年の如く明日から愈々本格的に寒い三月となることでしょうが、後2週間となった確定申告も昨年から全面的に電子申告に移行して2年目となったため順調に進行し、約80%の申告が完了しましたが、結構ややこしいのが後回しとなって居るため少し頭が痛い処です。
昨年秋にハーレーダビッドソンFLHクラシックのプラモデル1/6を購入したことをお伝えしましたね、処が最近ではプラモデル屋さんに頼んでも、出入りする若者達に小遣い稼ぐにプラモを組立てる趣味の持主が少なくなって居るそうで、仕方なく愚娘のご主人に頼み込んで作ってもらうこととなりましたが、生憎彼は現在単身赴任中であって、正月以来赴任先から帰省の都度土曜日は徹夜をして少し宛組立作業をして呉れ先週漸う完成致しました(^^)。
オートバイの王者ハーレーダビッドソンFLHエレクトログライドクラシックの勇姿です。30年前と少しも変わらぬ処は流石にクラシックと謂われる所以でしょう、30年前もクラシックと呼んでいましたから、此のオートバイの歴史は50年以上にも遡るのでしょうか。最近のプラは細かい処まで気配りがされており、アクセルが上下に動いたり、シートにクッションが付いて居るなど細部に神経が行き届いているのに愕きました。早速ケースを注文して事務所の正面に飾ろうと思っています(^^)。
トヨタがアメリカで再三の大規模リコールの洗礼を受けて、社長が重い腰を上げて米議会公聴会に出席することとなりました。アメリカビッグスリーの車では日常茶飯事であった運転席でのトラブルでも、ビッグスリー破綻の元凶と目された商売敵であるトヨタが起こしたとなるとアメリカ人は過去の雪辱を期すべく過剰に反応し、米メディアはジャパンバッシング千載一遇のチャンスとばかり、レクサスを運転中アクセルトラブルに見舞われて事故死した家族が携帯電話から掛けた救急通報の生々しい叫びをTVが繰り返し報道し、トヨタへの国民の憎悪を駆り立てようとして居ます(;;)。
14年振りに創業者末裔から社長に選ばれた豊田章男氏は運が悪く、此までの叩き上げの社長と異なりお坊ちゃんのサンプルである慶応法学部出身であり、松下、サンヨー、ソニー、マクド、ホンダ世継ぎは全てバカ揃いと揶揄されて居ますが(^^)乳母日傘で育った豊田章男社長に米の公聴会で議員達アメリカ人独特の強弁詭弁を取り混ぜた話術に太刀打ち出来るとは到底思えず、当人も大変なときに社長になったと臍(ほぞ)を噛んでいるでしょうが、今更社長を辞めるとも言い出せず、実践での修羅場を潜った経験のないこの人では公聴会でのプレシャーは大変なものだったでしょう(;;)。
豊田社長の答弁は始めから終わりまで“I m sorry”に終始しましたが反って変に理窟を捏ねて連中から揚げ足を取られるよりマシだったかも知れませんね。
日本のメディアは社長訪米でトヨタに対するアメリカの風圧が弱まるものと楽観的ですが、私は社長の訪米は逆効果であり“トヨタの社長は議会や米国民に説明しようとする熱意が足りない”とジャパンバッシングが増幅されるものに相違ないと考えて居ります。
嘗て150年前の安政6年咸臨丸で渡米し5尺の小さい身体で6尺のアメリカ人を相手に一歩も引かずに持論を展開し、彼等から畏敬の眼差しを送られた木村摂津守のような人材が最早我が国では存在しなくなりました(;;)。
その理由は日本人が何時とはなく儒教を始め四書五経朱子学陽明学などを幼少より学んで人間の生き方に確固たる信念を抱く安岡正篤のような哲人が居なくなり、人生の目的を目先の金儲けのみに邁進する人達ばかりとなった結果となったのは嘆かわしい限りです(;;)。
4年前出場できていれば金メダル確実だった浅田真央は韓国金ヨナに完敗し残念でしたね。バンクーバーの冬季五輪がなければ私は“腰パン”なんて言葉を一生(余命幾らもないが…(;;))知らずに過ごしたことでしょう。この言葉を我々年寄りは嘗て聞いたこともなく、食べたら腰のあるパンのことかと思ったら、ズボンをだらしなく腰まで下げて穿く高校生のスタイルのことだったのです(;;)。
冬期オリンピックスノーボードで我が国の代表となった国母和宏選手は出立時に大勢の観衆の中を腰パン姿でネクタイを緩めブレザーの前は閉めずシャツの裾も出し、更にはドレッドヘアに鼻ピアスにサングラスという独特のスタイルで成田空港に現れたそうです(;;)。
此のスノーボード代表はきっとヤンキーな高校生かと思ったらナント!22歳にもなっていてちゃっかりと年上の奥さんまで居るそうですから此の選手の知能の進化がてんでバラバラなのに愕きますね。本来なら我々の税金のむだ遣いをするために同行する選手団の大勢の幹部の内から叱責の言葉が出るべきを誰も選手のことなど振り向く者とてなく、TV画面を見た視聴者から抗議の声が殺到したため橋本聖子団長が漸くことの重大さに気付くお粗末にも呆れ果てますね(;;)。
我々は小学生の頃抜き打ちで服装検査があり、席順に上着を捲らされてシャツがズボンの中に入っているか確かめられたものです。戦時中ですからシャツがチャンとズボンに格納されていないと先生からの往復ビンタのお見舞いが待ち受けていましたから、皆授業が始まる前に外れたボタンなどないか身の回りを点検したものでした。男女7歳にして席を同じゅうせずの時代でありましたか女子のシャツ捲りが見られなかったのは誠に残念でした(^^)。
“腰パン”のルーツを辿れば90年代の米国スラム街でアフリカ系ギャング達の縄張り争いから生まれたそうで、刑務所の囚人が自殺防止のためにベルトを取り上げられズボンをずり下げていたことから“刑務所帰り”を連想させて相手を威嚇したり銃を隠したりするためにダブダブの服を着たとも謂われていますが、現在我が国高校生の定番スタイルは大きめのズボンを腰骨の10cm程度下の位置にベルトを留めてシャツを外に出すのだそうですが足の長い外人は兎も角胴長短足の日本人には似合ったスタイルとは思えず、まるで猿の歩行です(;;)、何でも外人を真似ればよいと謂うものではありません。最近電車の中でレッグウオーマーを靴の上まで無理に押し下げて、尻座して携帯を見ながら菓子パンなどを食べる見るからに下品な女学生達を見掛けますが、この連中もスカートは腰骨以下に下げにくいのでレッグウオーマーで”腰パン“を真似ているのかも知れませんね(^^)。
先週23日に京都伏見区の醍醐寺で恒例の“餅上げ力奉納”が行われ、女子の部では33歳の独身女性が90キロの紅白二段重ね餅を木製の台ごと抱えて文字通り持ち上げ滞空時間8分41秒の新記録で優勝したそうです(^^)。此の女性は今年こそお嫁に行けるようにと願って持ったそうですが、マッチョな男性が少なくなり、草食系男子の多い世の中ですから、誰もが恐れをなして巴御前のような此の女性の願いが叶うことは可成り難しいのではないでしょうか(;;)。でも考えようによると家庭での力仕事は通常男の仕事ですから、此を全て奥さんがしてくれるとなると亭主は極楽であり、軟弱な男性達から案外結婚希望者が殺到するかも知れませんね(^^)。
先週の答え
鯨が潮を噴く 机の上を拭く 瓦で屋根を葺く
来週の問題
赤飯を(た)く 落ち葉を(た)く 香を(た)きしめる
乙女の酔っぱらい
先週の16日から正式な確定申告が始まり、例年有名タレントなどが一番乗りで申告書を提出する様子がTVなどで報道されますが、今年は例年と異なり毎日新聞は東レの女子バレー日本代表大山選手等が東レ滋賀事業所でネット上のe-TAXを利用して申告する様子を掲載し、日経は京都競馬場で武幸四郎騎手等が矢張りe-TAXで申告する様をそれぞれ写真入りで報じました。昔のようにもう税務署での申告風景が載せられなくなりましたから、税務署には来ずにネットを利用して自宅などから申告せよとの国税庁の意向が強く働いているようです。正式な確定申告と言ったのは、実際には1月半ばより確定申告は始まっており税務署では建前として還付申告のみを前倒しして受理すると言っていますが、それでは税金を納付する人は2月16日以降でなければ申告が受け付けられないのかと謂う疑問が湧きますが、そんなことはなく昔々確定申告を2月16日から3月15日までの1ヶ月間と定めた法律が作られた儘改正されて居ないためであって、それ以前に申告納付しても一向に差し支えありません。昔確定申告は税金を払うためのものであって還付申告などなく医療費控除などが出来るようになったのもここ40年くらい前だったし、その頃は誰も医療費は子供の小遣い程度の僅少な額でしたから10万円以上など想像を絶する金額であり、医療費控除をする方など100人に一人あるかないかが実情でありましたから老齢者の高齢化と共に此だけ医療費が高騰した近年確定申告は義務であると同時に権利でもあることが昨今の風潮になったと言えるでしょうか。今や税務署は病気を抱えるお年寄りにとっては“お助け処”となりましたね(^^)
“やくみつる”と謂えば著名な漫画家です、然しゴーマニズムで売り出した右翼の小林よしのりとは全く違ったキャラであり、嘗ては30年前不正な手段で巨人入りした江川卓を徹底的に糺弾し、最近ではボクシングの亀田三兄弟の父亀田史郎を相手にテレビ討論で喧嘩寸前の論争をしたタカ派であって、ほんわかムードがイメージの漫画家としては異色と謂える人種の一人です。一方では漢字ブームの中を飛び抜けた博学で漢字検定1級合格の宮崎美子などをそれこそ鎧袖一触ですから凄いですね。此だけの識字率はこの人漫画家の前は物書きが本職だったように思われます。そのやくみつる氏が自民党の機関誌“自由民主”に投稿され先週掲載された、と毎日新聞が報じました。
『先の総選挙の投票終了時点で自民党の波乱の生涯は閉じられた。長年の失政のツケを払わされて汲々としている民主党を自民党に攻める資格はない』などと余りにも辛口の批判でありましたが、よくこのような悪口三昧を自民党本部が掲載を赦したものだと感心致しましたが、自民党幹部が知れば登載される余地のない文面ですから、機関誌の編集長が独断で自民党の腐敗と凋落を憂いての決断であったでしょうか。けれど何と言っても機関誌ですから、提灯記事を載せるのが建前であり、此の記事を読まされる党員達はどうしたら良いのでしょうね。処で投稿文の中で気になる箇所が有り“攻める”は如何に考えても“責める”の誤りだと思うのですが、漢字の神様である“やくみつる”が間違う道理がなく、機関誌の誤植か転載した毎日新聞が誤ったのかどちらかだと思います。何方か自民党員で機関誌をお読みの方はご確認頂けませんか。きっと機関誌が間違っていると思いますよ。ひょっとして毎日新聞だったりして…(;;)
先日の新聞で6段抜きの見出しで『 “春”運んだトラック』とあり、埼玉県の女子中学生が先月17日に行われる石川県輪島市の高校推薦入学試験を受験するために母親と会場に向かう途中16日夜の11時半乗り換え予定の長岡駅で、在来線の夜行列車が激しい吹雪で立ち往生して来ず、試験を諦めかけた娘を母親が励まして親子共に長岡駅から真っ暗な吹雪の中を深夜の国道8号線を歩いて西に向かい、傘を振り回して通りかかる車に必死の思いでヒッチハイクの合図をしましたガアメリカと違って日本ではヒッチハイクの習慣が余りなく2時間半歩いて午前4時半に漸くガソリンスタンドに辿り着き給油しているトラックの男性に声を掛けて乗せて貰い、幸い此の親切な運転手は8号線から迂回して輪島まで走ってくれて試験開始10分前に試験場に到着したそうです(^^)。一見よくある美談と片付けられそうな話題でありますが、私は此の出来事に大きな疑問を三つ持ちました。一つは滑り止めでもない推薦入学に夜行列車で試験当日の朝試験場に到着する計画の無謀さでありました。交通事情は希有なケースとしても大切な試験に夜行列車とは徹夜明けに試験場に赴くようなものであり、幾ら若いとは謂え心身共に疲労した直後の試験は思考能力の減退は避けられず、どんな事情があったか知りませんが百里も離れた場所へ行くには前日到着が常識でありこの母娘の考えにはどうしても同感できません。二つ目は国道でのヒッチハイクです。此は外国映画の見過ぎであり偶々良い運転手に巡り会ったから良かったものの、大型トラックの長距離便は狼たちも混じっている世界ですから、女性のヒッチハイクなど論外であり、一つ違えば母娘共に彼等(長距離便は二人乗車が多く交代要員は後部の寝台で寝ています)の毒牙に掛けられ、ボロ屑のように道端に投げ捨てられるのがオチではなかったでしょうか(;;)。最後はわざわざ輪島まで遠回りして送ってくれた運転手さんの住所などを聞かずに別れたことです。かれは“よこやま”と名乗っただけで連絡先は教えてもらえなかったそうですが、教えて貰えなくともトラックのナンバーとトラックの荷台に附された会社名などをメモしておけば警察で容易に判明した筈でしたから、此また仁義に悖(もと)る行為でしたね。この中学生この日の試験で作文の問題が偶々“私が感動したこと”であったため、前夜からの出来事を懸命に書き上げ、後日合格通知が届いたそうですが、此の母娘は“よこやま”さんに合格のお礼ができなかったことが悔やまれるそうです。
お礼は人の倫(みち)であり、試験の当落でするものではなかろうが!
先週東京の中央線高円寺駅で夜9時過ぎに20歳の女性が酒に酔って正体がなくふらふらと線路に転落し、近くに居た若い男性が助けだそうとしましたが、女性が意識を失って居り電車の接近で已むなく女性をレールの中央に寝かせ自身はホーム下に待避したため事なきを得たそうです。車体の最下部と線路の間は30センチしかなく、スリムな人でないと引っ掛かって助からない処でした。女性は“気が付いたら電車が頭上にあった”と話しましたから意識がなかったのと肥えていなかったことが幸いしましたね。助けようとした男性は無我夢中で何も分からなかったと話したそうですが、この男性24歳の社会福祉法人の職員でありJR東日本では感謝状を贈ったとか…(^^)新聞の写真では冴えないヤッケ姿の草食系と見受けましたが、九死に一生を得て可惜(あたら)二十歳の花を散らさずに済んだ此の呑べえ女性より今後携帯などで交際を迫られて当分辟易されるのではないでしょうか(^^)此の女性20歳になって居て良かったですね(^^)19歳ならきっと警察へ連行されたと思いますよ(;;)
それにしても世の中も変わりました。昔なら酔っぱらってホームから転落するのは男性と決まって居たのですが…(;;)妙齢の乙女とは愕きですね、きっと未だ自分の酒量の限度が分からない儘に飲み、駅の階段を駆け上がったことで急に酔いが回ったものでしょう(;;)
連日1円での攻防が続いていたJALの株が遂に19日金曜日後場の引け寸前に抽選で約2760万株の商いが1円で成立し、後は8530万株の不運な売り玉が取り残されましたが20日付けで会社更生法適用となり無償減資は必至であり、JAL株券は遂に紙屑となりました(;;)。大半の株主はとっくに売っていますから、残された玉は1円買いの2円売り狙いの欲ボケ連中ばかりだったことでしょう(^^)。
先週の答え
(陳)ねた子供 (捻)った問題 紙を(撚)る
“陳ねた子供”は難問でしたね、準一級の出題です。
ブログの愛読者からの問題の答は“財布を(掏る)”が正解でした。難しい一級の配当漢字ですが(掏摸)と言う言葉で思い出されることでしょう。
今週の問題
鯨が潮を(ふ)く 机の上を(ふ)く 瓦で屋根を(ふ)く
自分の家を忘れた男
先週10日の水曜日は毎年恒例の確定申告の無料相談会場での当番の日に当たりました。生憎小雨混じりの霧の深い日で早朝より浜風の吹き付ける垂水漁港水産会館では、寒空の中を三々五々申告に来られる方々は沢山の医療費領収書を抱えた年金所得者が殆どであり、相談会場では税務署の推進するパソコンコーナーなどは当然に年配者に人気が無くがら空きであり(;;)、殆どの方が税理士の申告指導や検算を望まれましたから、税理士コーナーは私を含め当番の8名全員が一服する間もなく多忙を極め疲労困憊の一日でありました(;;)。
当番税理士1番乗りとばかり霧雨の中を8時半に相談会場に到着しましたが、今年は昨年と違って雨のため入口が開けられ階段で待つ人はありませんでしたが、会場の踊り場では早くも数十人のお年寄りの方が所謂“フォーク並び”待って居られました。私がその間を掻き分けて中に入ろうとするとお年寄りの一人から“皆並んで待っているやで(>_<)”と制止の声が掛かり、咎めの視線が全員から私に突き刺さって居るのを知って慌て“私は税理士です”と言うと“すんまへん、すんまへん”と皆大笑いでした(^^)。待っている方々にはきっと税理士はスーツ姿で若い人だとの先入観があり、きっと私の歳格好とジャケット姿から、こいつは年金申告者に違いないと確信されたものでしょう(;;)。
開始間際に税務署の会場担当者から氏名と登録番号を記入するよう求められましたが、私が記入した登録番号は14809番です。他の税理士は全員若くて二回り以上歳下のようであり登録番号7万以上、中には11万台の税理士も居られ世代交代の時期が近づいていることをまざまざと知らされ寂寞とした気持ちになりましたが、来年は私も生きていれば税理士会の老年者(75歳以上)の仲間入りとなって無料相談会場への奉仕が免除されることとなります。この歳まで私と変わらぬ世代の方の確定申告のお手伝いが出来たことを内心誇らしく思いましたが、流石に当番が本年限りになると思うと夕刻相談会場を後にするとき少しだけ感傷的な気分になりました(;;)。
毎年のことですが申告相談者の中には例によってお気の毒な方が多く、私の前に座られた81歳のお年寄りは決して多いとは言えない年金収入で昭和30年生まれと35年生まれの子供の扶養家族を記入され奥様は亡くなられて居て3人家族であり、理由を聞くと“子供達はリストラされてから働くところがなく私の年金に頼っています”と言われ、破綻した雇用に喘ぐ今の日本経済の惨状を垣間見た思いでありました(;;)。聞くことを憚られましたが、息子さん達は失業した途端に奥さんから将来を見切られて逃げ出され已むなく親元に戻られたものでしょうか(;;)。50歳ともなれば女性は兎も角男性の場合過去の職歴や矜恃が邪魔をして世間体もあり、潰しが利かず3Kの仕事などとてもプライドが赦しませんから65歳からの年金を待って老い先短い親の細い臑を囓ることになっては当人達も情けなく悲しいでしょうね(;;)。
昨年5月享年84歳で黄泉路に旅立たれ異能棋士として知られた日本棋院名誉棋聖藤沢秀行先生のお孫さんの里菜ちゃん小学5年生(11歳6ケ月)が先日晴れて日本棋院の初段に入段し此までの入段記録(11歳と9ケ月)を42年振りに塗り替える快挙でありました。囲碁のプロ棋士初段になることは東大の医学部に入るより難しいと言われており、この少女は隔世遺伝の典型的なケースであり、泉下の秀行先生もさぞや喜んで居られることでしょう(^^)。
秀行先生と謂えば品行方正謹厳居士が常識の棋士の中で破天荒でハチャメチャな行動は余りにも有名であり、私生活では飲む、打つ、買う、の三拍子揃った強者であり、数億円の借金をして暴力団が押し掛けたり、自宅が競売に掛けられたりなどは日常茶飯事であり、競輪で一点買い250万円が惜しくも外れ競輪場で観戦していたときに金網を強く握りすぎて菱形にひしゃげてしまい、「秀行引き寄せの金網」としてその競輪場の名所になったなどの逸話や、又、お妾さんの家に入り浸り、用事で帰るときに自宅の場所を忘れて奥さんに電話で自宅のある場所を尋ねた話など逸話は数えきれません(^^)。
義兄弟の弟の当たる将棋の名誉棋聖米長邦雄の奥さんが秀行先生の奥さんを訪ねられ、『うちの主人は週に5日も帰ってこないのですが』と相談された処、奥さんは『うちなど3年も帰りませんでした』と答えたと謂うエピソードも又有名です(^^)。こんな風に書くとまるで無頼な性格破綻者のように思われそうですが、囲碁に対する感性と情熱は他の棋士の比ではなく、亡くなる前年まで年2回行われた秀行合宿には多くの若い棋士達が師の薫陶を受けるために馳せ参じたものです。現在では我が国が劣勢となり、中国の囲碁界が隆盛となったのは秀行先生が指導に訪中されたためであって、当時の中国最高実力者トウ小平氏と会談したのは我が国では総理大臣以外には秀行先生位であったでしょう。先生の放蕩無頼にしても一芸に秀でた人は何処か常識人とまるで違った一面があり、その違ったところが芸の肥やしとなって居たのではないでしょうか。今日はお孫さんの入段を機会として坂田三吉を遙かに上回る秀行先生の豪傑振りを聞いて頂きました。
“秀行先生の名言集”
女流棋士と謂えば先週高校三年生のプロ棋士里見香奈さん(四段)が41歳の清水市代名人に対し5番勝負に3連勝して史上最年少の女流名人の誕生となりました(^^)。彼女は島根県出雲市の県立大社高校の3年生で“出雲の稲妻”と呼ばれ劣勢の勝負を跳ね返すことで定評がありますが、今回も負け勝負から乾坤一擲の勝負手が効を奏し名人位を奪取しました(^^)。将棋は日本の国技ですから大一番の場合囲碁や百人一首同様羽織袴和装での対戦となりますが、彼女は一貫して制服姿での対局は初々しくて凛々しく来年の防衛戦では愈々制服ともお別れとなりますが、清々しい和服姿の登場が待たれますね(^^)。
彼女は昨年1月第40期新人王戦で男子プロ稲葉陽4段を破り、女流棋士が公式戦で男性棋士に勝つ史上最年少記録を大幅に更新(16歳10ヶ月)し、又男子プロ棋士と2戦目での勝利は史上最速記録だそうです。 一般的に将棋の場合女流棋士の実力のレベルは低く、入団時の実力が男子の5級位と謂われ、先ず男子プロには平手(対等)ではまず勝てないのが通説でありましたが囲碁界同様、男子を脅かす女性の登場は社会全般の風潮でありましょうか。男性は益々影が薄くなって来ましたね(;;)22世紀には囲碁将棋ともに男性を破った女性が名人だったりして…(;;)
全国100ケ所の“恋人の聖地”に選ばれた香川県の宇多津町でバレンタインデーの今日2月14日“恋活(恋人探し活動)パ-ティー”が初めて開かれるとか…(^^)宇多津町の商工会青年会が主催し、男女各20名が散歩や食事で一緒にひとときを過ごしカップルの誕生を目指すそうですが、不思議なことに女性の反響ばかり大きくて、男性の応募は半数にも満たぬそうです(;;)常識的に考えて女性の数が足らずに世話役の苦労が絶えぬ筈なのに、こんな処まで男子の草食化が進んでいるとはいやはや愕きました(;;)。
熟(つらつら)考えるに女性の参加者の本音は恋活などではなく遊び心であって、どんなバカ面をした男が来るのかと単なる興味本位の応募であり、男性の方はその辺を先読みして尻込みしたため参加者不足になったのではなかったと考えました(;;)
両親からの過保護な生活がダメ男を量産し、結婚願望が強くても断られるのが怖くて女性に告白できない軟弱な男性が世の中多くなったことは、我々“俺に附いてこい”世代には歯痒い限りです。世の若者共よ、土俵に上がらずして相撲に勝てるか!
先週の答え
嬉しい知らせ 愁いを帯びる 後顧の憂い
今週の問題
(ひ)ねた子供 (ひね)った問題 紙を(ひね)る
ブログの愛読者から先月の“胡麻を擂る”に関連して“財布を(する)”と謂う問題を頂戴しました。皆様お分かりですか?
朝青龍は潔いか?
天気は良いけど寒いお毎日が続きますが、皆様お元気ですか?
今年は此まで何十年間も続いていた確定申告書等の送付が電子申告実施と共に送られなくなったため事務所の片隅に雑然と山積された申告書の用紙が何処にも見当たらず、何か物寂しく気が抜けたような気分でイマイチ仕事に身が入らず、関与先の方々もあの書類の到着を待って申告資料の準備のための緊張感を高めて居られたようで馴れるまで暫し年月を要することでしょう(;;)。
今日はお馴染みのEさんから送られてきた“中秋の名月”ならぬ“中冬の名月”をご紹介しましょう。2月2日マイナス2度の菊水山から払暁の荘厳な風景です。お月様と山と街の灯りが調和して一幅の絵になって居ます。
『冬の月 寂寞として 高きかな』
俳人高浜虚子の弟子であった日野草城(1901-1956)の名句ですが、きっと此の写真のような月を眺めて詠われたものと思われます。丁度私が生まれた頃の作品でしょうが、きっとその頃は大気も清浄で今ずっと月は高く見えたことでしょう(^^)。
『見えぬ眼の方の眼鏡の玉も拭く』
同じく日野草城の句ですが、現在の私のことを詠われているようで此の俳人が好きになりました(^^)。拭いたところで何も変わらないのに、つい見えて居たときの倣わしとは謂えは悲しいものです(;;)。
JALの株式が遂に先週1円台に突入しました。あと2週間で上場廃止となりますから最早命運が尽きた感じですが、先々週まで小生連日10万株1円の指し値で買注文を出して居ましたが出来ず、先週になってからはマネーゲームが加熱し1円の買い玉と2円の売り玉がそれぞれ27億株以上も登場してくる始末、出来高が一日高々5000万株程度ですから僅か?10万株など買える道理も無く、若し買えても残り日数を考えれば2円での手仕舞いは不可能と判断し先週から撤退致しました(;;)。
偶然とは謂え現在JALの発行済み株式総数が約27億株ですからJAL株主全員が売りに出ているように思えますが、1円の利鞘を狙って信用取引の売り玉も少なくないことでしょう(;;)。
思えば此の会社は世界に日本を誇示するために日の丸を背負い国を象徴するものとして設立されたものであり、潰れることなど到底想像もつかぬことでありましたが、実態は霞ヶ関から飛行機のことも経営のことも何も分からぬ無能な役人が次から次と大量に天下りし散々食い物にした挙げ句がこのような惨状を呈することとなったのです。
“宴の後”と謂うものは寂しいものですが、運輸官僚達OBの“宴の後”が現在のJALの姿だなんて義憤に駆られますよね(>_<)。
愈々高校大学の受験シーズンが到来しました。最近は少子化の影響もあって学校側も推薦入学で対抗しようとして居ますが、私は世の若人達に学校推薦など安易な道を選ぶことなく、失敗することを懼れず受験にチャレンジして頂きたいと願って居ます。
昨今の弱肉強食の人生行路を歩んで行くためには青年子女挙って受験の試練は絶対に必要であり、自己を陶冶する千載一遇のチャンスを回避するのは不可解極まりないと思います。人の一生には晴れた日ばかりではなく雨あり嵐ありであって、そのための耐久力が是非とも必要であり、受験という節目はその人の生涯に起こるドラマに深く関わって居り、受験失敗の経験が将来のその人にとって有形無形にプラスになることが少なくなく、順風満帆の人生より挫折を織り交ぜた人生の方がその人をより強くし根性のある人間を生み出すのではないかと考えます。最近では親に甘やかされて育った悪影響により、失敗の後悔だけを引き摺って居る軟弱な若者が少なくありませんが、それは自分に負けているのであり、失敗を踏み台とし自身の糧とする貴重なチャンスの女神を捉まえることができなかった敗者と謂うべきでしょう(;;)。
“経験は最高の教師だが月謝が高い”と言ったのはカーライルですが、失敗は最良の教師です。斯く云う私は税理士試験を5回も受験して始めの3回は全部落ちて1科目も合格できませんでしたが、挫折することなく仕事が終わる夜8時より夜半26時まで1日も欠かさず懸命に勉強に努め、27歳にして漸く合格することができましたが、この5年間の経験がそれから現在まで仕事の遂行上襲いかかる幾多の難関を乗り越えるために大きな力を与えてくれたことを今尚甚く感謝して居ります。艱難辛苦爾を玉にす”とは先人の諺語ですが今の若い人達も安易な道を選ばずに、失敗を恐がらずに茨の道を選んで頂きたいと願います。“疵のある林檎は伊達に甘いのではない”と謂う格言もあるそうですよ(^^)。受験生ガンバレ!
暴力沙汰を起こした横綱朝青龍が潔く?引退することになりましたが、その舞台裏には4日木曜日相撲協会理事会の決議で“引退しないと解雇する”と決定されて通告を受けた朝青龍が已むなく引退を選択した経緯が翌日暴露され、昨日の朝刊に“決断しないと解雇だぞ”と五段抜きで掲載されましたが、此ではちっとも潔くなく解雇を懼れて引退届を出したものであり、彼が渋々詰め腹を斬らされたことが良く分かります。ま、此は良いとしておかしなことに同日の“みんなの広場”に不祥事の責任を取った朝青龍の引退は小沢幹事長に比べて潔いと北海道の読者から朝青龍の態度を称賛する投書が掲載されました。“みんなの広場”は各支社で受け付けられて選別され事実の確認作業を経て東京本社に再度送られるため投書から掲載まで通常2週間を要します(小生の投書が登載されたとき毎日新聞大阪支社からの電話で知らされ、事実計2回の掲載は何れも2週間後でありました(;;)。)が今回の朝青龍事件は担当部署が”鉄は熱いうちに打て“とばかりに勇み足をして異例の投稿2日後の掲載となったものですが、チョンボも良いとこでしたね(^^)翌朝になって毎日新聞社主幹は頭を抱えることとなりましたが、新聞も3面記事が今や29面記事となり、各記事が分業化されたたためにこんなことが起こるのでしょう。地方版の記事は別として全国区の記事だけは誰か一人担当者を置いて二律背反箇所のチェックだけはさせるべきではなかったでしょうか(;;)。
先週の答え
柿の実が熟む 生活に倦む 赤ちゃんを産む(娩む) 傷口が膿む
“胡麻を(す)る”は“擂る”でした。難しい字ですね。擂り鉢なんて最近は使わなくなって久しく、私の少年時代には大好物だった“とろろ”ご飯の日が偶にあり、喜んで“とろろ”を擂らされるのは何時も私の役目でした(^^)。
今週の問題
(うれ)しい知らせ (うれ)いを帯びる 後顧の(うれ)い
飼い主訊ねて600キロ
あっと言う間に1月が過ぎ去り、明日からは2月となって愈々確定申告の幕開けとなりますが、お得意先も性格が様々であり、早くに申告資料を持参される方や、幾ら催促しても3月にならぬと腰を上げようとされぬ方もあり、申告事務の進行が私共の思惑通り行くことを祈って居りますが、うちでは昨年度から全面的に移行した電子申告によって税務署へどっさりと申告書や青色決算書などの持参が無くなった分少しは仕事が省力化され楽になったのですが、今年に限って何故か誰からも連絡がなく不思議に思ってお得意先のあちこちへ電話してみたら税務署からは何一つ送って来て居ず、不審に思って先週の木曜日に税務署へ電話したら“昨年電子申告をされた方は20日に認識番号や予定納税額を記載した葉書(3枚折り)を郵送しました”と言うので私自身を含めて関与先誰一人そんなものは届いていない!と抗辯すると暫く待たされた挙げ句が、申し訳ありません、税理士の先生から代理送信された納税者については全て先生の電子申告メールボックスに葉書の内容が送信されていますのでボックスを開けて頂くと受信がお分かりになりますと宣うので、“そんな話は15日の打合会で統括官から聞いていないじゃないか!”と文句を言うと電話の主は私も今始めて上と話をして知りましたと恐縮するではありませんか(>_<)。税務署も電子申告を散々慫慂しながら、あとのフォローはお構いなしとは薄情極まりなしですね。確定申告書の送付は印刷代運賃を含めて少なくとも一人200円以上のコストが掛かる筈ですが、葉書1枚となると50円(団体割引地域割引で30円程度)で済みますがその30円と印刷代すら惜しんでこっそりとメール送信には呆れ果てました。昨年うちの確定申告の件数は100件近くに上りますが税務署はうちだけで2万円程度経費が節減されたことになりますから全国の税理士から代理送信された件数は数百万件、節減された諸費用は数億円に上ることでしょう。電子申告の効用は税務署員の手間だけでなくこんな処にまで及んでいるとは知りませんでした(;;)。そして財務省の役人は民需拡大など綺麗事を並べて置いてその実此を阻碍する狡猾な方法で経費を節減し、その分独立行政法人の補助金に廻し天下り役人の給与に充てる魂胆でしょう (>_<)。 文句はこれ位にして今年も5名全員風邪など引かぬよう健康に留意して無事3月15日を乗り越えたいと願って居ります(^^)。 先週紙面?の都合で今週お知らせすることになった市町村への給与支払報告書の件ですが、私が言いたかったのは、地方税法では全ての雇用者に対し提出が義務付けられているにも関わらず、近年零細な企業や、フリーターなどを雇用しているお店では煩雑な手間を嫌がって厚生年金などの加入している正社員の分だけしか提出しない事業所がやたら増えていると謂うことです(;;)。 市区町村では確定申告をする人以外についてはこの給与支払報告書の提出がないと住民税が課税できず、住民税から計算される国民健康保険や介護保険すら決められません。 区役所では住民登録があるのに確定申告も給与支払報告書の提出もない家庭に対して、世帯員の所得の有無や支払先の問い合わせを逐次行っていますが、会社が給与支払報告書の提出をサボっていることを奇貨としてベンツに乗りながら“無職です”などと偽って住民税は勿論住民税の5倍もする国民健康保険まで最低額で頬被りして居る人達が少なくなく市税収入ばかりでなく国保会計の赤字を増幅させて居ますが、お役所仕事の典型である市町村では一度訊ねるだけで深く追求しないため税金や保険料の逃げ得が多く発生しているのが実情なのです(;;)。 此等は時の流れに法律が附いて行けなくなったことにより起きた現象であって、保険料と謂えば昔はパートやフリーターなどは存在せず全てフルタイム勤務の正職員でしたから社会保険も厚生年金も入社と同時に加入が義務付けられて居り金額も僅少であってため、全て秩序正しく処理されて居ましたが、最近では高齢者社会の到来と共に保険料の負担額が労使共に極端に高くなったこともあり、此等の保険に加入しないフルタイム働く名ばかりパートやフリーターや將亦(はたまた)派遣社員の登場により、社会保険庁の調査が時偶形式的にしか行われないことを良いことにに未加入の不心得者の企業とそれに便乗する従業員が増加して参りました(;;)。 全て此等の原因は此処20年位前から社会保険料(現在8.2%)や厚生年金保険料(現在15.35%)が給与に対してヤケに高くなり可成りの比重を持つようになって従業員と半額宛を負担する企業の財政を大きく圧迫することに気付いた労使双方の利害が一致し、更にそれまでは親の扶養家族である学生だけであった臨時のバイトが勤務時間だけ短いパート社員やフリーターが誕生するに至り、やがては長時間勤務の名ばかりパートの登場を迎えることとなったのですが、此等の原因は全て財務省と厚労省の縦割り行政によって齎された弊害であり、財務省側の国税局ではこまめに税務調査を行い給与の源泉所得税の非違を糾していますが、厚労省側の社会保険庁が杜撰審査も良い所であって、企業側の申告を鵜呑みにして不正を摘発しようとする姿勢が皆無である処が企業や名ばかりパートに悪の温床を与えているためです(;;)。 何時も声を大にして言っていることですが、国税庁内に社会保険を全て移管して事業者の従業員から源泉所得税と同時に社会保険料と厚生年金保険料を追徴すれば容易にことは解決するのですが、厚労省の面子の手前それができないことが、彼等無能な役人の給与で厚生年金や社会保険の赤字を垂れ流しているのですが、如何して誰も文句を言わんのか (>_<)。 先週の夕刊に微笑ましい記事が掲載されて居ました(^^)。それは地球の反対側であるイタリアの中部のある町で飼われていた子犬のシェパード犬が3年前に家族のバカンス旅行先の南部で行方が分からなくなり、約600キロ離れた飼い主の男性宅近くまで自力で戻ってきたそうで飼い主と劇的な再会を果たした(^^)とメディアが報じイタリアでは明るい話題となって居ます。此の犬はロッキーと名付けられて5年前子犬の時に中部カラーラに住むシリア国籍の男性の家族に貰われて暮らしていましたが3年前に休暇で過ごした南部サレルノの海岸で何物かに連れ去られたと見られ、居なくなったのでした。調べによるとその後此の犬ロッキーはサレルノの別の家族に飼われたのでしたが何度も逃走を図り昨年11月遂に脱獄?に成功し約2ケ月後カラーラ直ぐ近くのピサで見付かったそうです。イタリアでは飼い犬に登録用の入れ墨がされていた処からロッキーであることが判明しましたが、600キロは半端な距離でなく東京から神戸間の距離ですから、恰も世界名作童話である“母を尋ねて三千里”を彷彿させ感動しましたね(^^)。マルコ少年の3000里は船旅でしたが、多寡が600キロであってもロッキーは徒歩ですから中身が違います。それにしても犬は猫と違って飼い主が変わってもその環境に順応して新しい飼い主に懐くものですが余程元の飼い主の男性が心温かくこの犬を可愛がって居り、犬もその愛情に応えて幸せな生活を送っていたことが3年を経ても忘れなかったのでしょうか、お互いその愛情が半端でなかったことが良く分かりますね。私は日本から出たことがないのでイタリアの風土など知る由もありませんが、東京神戸間なら交通ラッシュでとてもワンちゃんの旅行には過酷過ぎると思われますが、イタリアの南部は鄙びた地方で適当に人家などあってゴミ箱で食事などして微かな嗅覚を頼りに1日に約10キロ歩いて家路を辿っていたことでしょう(^^)。親子の断絶から家出が絶えない我が国の愚かな親共やその子女達に是非聞かせてやりたい話ですね。久し振りに心暖まる記事にお目に掛かり嬉しく思いました(^^)。 先週の答え 士気が(昂)がる 国旗が(揚)がる 子供の手が(挙)がる 物価が(騰)がる こう 今週の問題 柿の実が(う)む 生活に(う)む 赤ちゃんを(う)む 傷口が(う)む 先々週の問題で“胡麻を(す)る”がありますよ、と知人からメールを頂きました。此の“する”はとても難しい字なので省いたのでしたが皆様お分かりでしょうか?




