寒かった1月も終り今日から2月を迎え今週水曜日には暦も大寒から立春と変わりますがそのせいかとても暖かい週末になりましたね。(^^)
確定申告も納税者へ税務署より用紙の送付が終り、我々の事務所もお得意先からの書類(医療費の領収書がダントツ!)で足の踏み場もない状態になって居ります。(;;)又、今月6日の金曜日には税理士として恒例の確定申告無料相談所へ駆り出されることになって居りそのためとてもブルーな気分です。港に迫(せ)りだした垂水漁港水産会館はこの時期底冷えがして吹き曝しの浜風がとても寒く、年に一度の行事とは謂え税務署も選りに選ってこんな場所を選定しなくても良さそうなものだと毎年恨めしく思います。例年愚痴って居ますが、区役所のあるレバンテ大ホールなら広いし駅から近いし納税者も我々も助かるのですが何故か水産会館なのは如何した訳でしょうか、使用料なら少し位高くても神戸市の所有であるレバンテの方が地方交付税のようなものですから国も腹が立たぬと思いますが、此の寒い相談所は年金や医療費などの還付申告者が圧倒的に多いので来所されたくないための税務署の対抗策かと深読みしてしまいますが強(あなが)ち当たらずとも遠からずでありましょう。真相はレバンテホールの場合交通に便利な余り板宿辺りからも大勢が押し掛けては雑踏警備に自信がないことにあるようです。(;;)それが証拠に何処にも開示しないけど3月2日から5日まで区役所の3階会議室で税理士による申告相談所をこっそり開いていますから一度覗いて見られたら如何ですか。税理士が二人所在なげに座って欠伸でもして居ると思いますよ。(^^)
私など須磨支部の会員約150名の中で税理士登録は古い方から3番目であり、然も今年数え年では後期高齢者ですから老兵を優先的にレバンテでの相談当番にでも当てて呉れれば良さそうなものを、須磨支部に転入して10年ずっと水産会館であり一度もレバンテでの恩恵に浴したことがありません。(;;)ま、支部の会合や親睦会など嘗て一度も出席したことがない“はぐれ鳥”の一匹狼であり支部への完璧な被協力者ですから貧乏籤も当然ではありました。
大阪の東部に嘗て“お染久松”で有名であった“野崎参り”の野崎観音があり、その野崎(現大東市)周辺に位置する大阪産業大学と謂う学校があります。今から45年位前1965年に大阪交通大学として発足した学校で、決して有名でもなく又とても学力の高い学校とも謂えずこの辺でも近大や大経大にはとてもムリと謂った学生が通う学校のようです。昔はベビーブームであり同じ頃に森裁縫女学校から大学に昇格して今は神戸学院大学と名乗っている学校などもその部類でしたが、神戸学院は最近30年来頓(とみ)に学力が上がり薬学部など難関とされるようになりましたから、学校さえ努力すれば幾らでもグレードが上がってくるようです。此の学校は舞子と明石の中間の辺鄙な山間部にありますが、第二神明道路ができたとき道路が丁度此の学校の運動場の南端と接していたために学校名の大きな看板が道路から見えるように設置され誰からも周知されるようになったことが幸運の女神との邂逅に恵まれたものでしょう。30年前私が本職税理士の傍ら土日と平日の夜間ボランティアで朝霧の朝霧囲碁道場の道場主を務め、各地から訪(おとな)ってくる道場破りをバッタバッタと薙ぎ倒して居た(ホンマか?)頃、通って来られる客の一人に神戸市立夜間高校の先生が居られましたが、此の先生曰わく“昔はよく神戸学院の先生が生徒を廻して下さい、成績の如何を問わずに入学させますから…、と菓子折を持って来ていた時は、誰も見向きもしなかったが、最近では此方から菓子折を持って推薦枠のお願いに行っても、『本試験を受けて下さい』と突慳貪に言われるんや”と苦笑されていたことを思い出しました。(;;)
話は横道に逸れたので元に戻しましょう。大阪産業大学は傘下にある大阪桐蔭高校の方がラクビーや野球で有名であり、著名な選手は皆他所の大学に引き抜かれて学校に残ってくれませんから三流大学の悲哀をさぞ味合われたことと思います。
この大産大が先月週間東洋経済にて『杜撰な資産運用で今全てを解約すれば100億円近い損失が出る…』と特ダネ記事をすっぱ抜かれて大慌てで記者会見を行い、昨年末現在で60億円の含み損を蒙る可能性に言及しました。
つい昨年末に駒沢大学がデリバティブ取引で150億円の損失を出しキャンパスを抵当に銀行から110億円の借入れで凌いだことは箱根駅伝を取り上げたブログでお知らせしましたが少子化の影響で経営に困っている筈の大学が100億円単位の貯蓄(投機?)資金など保有していること自体ハテ面妖な?です。大産大の運用資産は300億円だそうですから三流大学にして此では一流の早稲田や慶応などきっと数千億円以上の金融資産を保有しているものと想像されます。私学は学生数に応じて多額の私学助成金が国庫(我々の血税)より支払われ、学生からは高額な授業料を徴し、更には運用資産の利息に課せられる源泉所得税20%が公益法人のため例え収益事業から為された預貯金であっても非課税とされており、勿論法人税や消費税は勿論、固定資産税までが非課税なので、お金が貯まるのも宜(むべ)なるかなでありますが、預金や債券の利息から天引きされる源泉税は国の財源として想定済みのものであり、私学は資産運用に関わる利息相当額の20%相当額を私学助成金支給の際に、その金額より控除されるがスジと謂うものだと考えます。それにしても経営不振を謳ってあの手この手と学生の獲得に狂奔している大学がこんなに沢山の運用資産を隠し持っているとは意外でしたね。我々も学校法人と同じように税金が何もかも無税なら50歳で3000万円位貯蓄が持てたかも知れないと思うと複雑な心境です(;;)
国は学校のあらゆる税金を免除している代りに私学助成金を廃止したらどうだ!
麻生内閣の支持率がじりじりと下がって居ますが、原因は総理の漢字の読み間違いなど些細なことではなく官僚に阿(おもね)って公務員改革の中心である天下り再就職斡旋禁止を事実上骨抜きにした政令を閣議決定したことにあります。
一度ならず二度三度の天下りを謂う“渡り”については野党は勿論自民党内部からも批判の声が高まっています。今日の日曜討論ではあの悪役顔のゴマスリ細田幹事長が野党全員から吊し上げられ返答に窮していましたが、何事にも官僚の配膳がないと国会答弁すら覚束ない総理ですから官僚にソッポを向かれるとどうにもならず、彼等を敵に廻せないため不本意ながら政令の改正に応ぜず自分が総理の間だけは渡りを承認しない言質に留まりましたから、泡沫内閣の消滅と同時に“渡り”が復活することが自明となり、此は麻生総理が器量不足を見抜かれて官僚の罠に嵌ったものであり、総理自らの首を絞めるプロローグとなってしまいました。(;;)
中央省庁の官僚が退職した官僚達の天下りの斡旋をするのは先輩への親切心と謂うより“明日は我が身”であって自らも二度三度の天下りをするためには、前例を作っておかねばならぬので何は扨(さて)措き華麗なる老後生活を賭けての総理への働きかけが効を奏したものでしたが、我々国民に対するイメージはメチャ悪く一般サラリーマンが60歳定年を迎えて再就職できても、或いは嘱託で首が繋がっても給与が60%程度に下がることは常識でありますが官僚の場合天下りする公益法人での待遇が、報酬は勿論公用車に秘書付き、その上接待費の枠無制限と省庁でのそれを遙かに上回るものである処にあり、更に2-3年後の退職金が数千万円ですから何とも堪(こた)えられません。官僚が定年を待たずの退職勧奨はこれ以上の出世がなくなったことを意味しますから勧奨を受けて58歳で嬉々として辞めて行く理由が我々にも良く分かりますね。初回の天下りについては定年前退職を理由に官僚が拘泥することについて認めるとしても、更に2度3度の勧奨は過度であり、そんな小細工を弄さなくても65歳までの7年間を同一法人で過ごさせれば、判子を付くことと元の古巣へ助成金獲得に赴くだけが仕事と謂っても幾らか仕事の効率が良くなると思いますが、“渡り”の旨みは2度3度の退職に際する高額な退職金にあると思われます。日本の税法は退職金について年40万円(20年超は70万円)の特別控除以外に1/2課税を採用していますから、天下り役人にとっては40万円控除など取るに足らぬものであっても1/2課税の魅力は大きく、給与で貰うより退職金で貰う方が遙かに税負担が少なく美味しいものです。
然も高額な報酬とは切り離された分離課税でもあることから数年分一度に貰うより年を替えて貰う方が累進税率の適用を免れて税負担の軽減が厚く、仮に退職金の税額計算をすると、7年間1箇所に居て7000万円貰った場合と“渡り”で3箇所年1000万円計7000万円貰った場合とでは1箇所の場合が1100万円弱(住民税を除く)3箇所では650万円と大差です。
若し1/2課税がなければ全者も後者も税額は約3000万円となりますから、その差は優に1年間の年収に匹敵しますよね。その辺(あた)りに“渡り”が慣習化した由来があるのかと思いますが、私見ながら勤続10年程度の退職金については特別控除だけにして1/2課税の恩典は廃止すべきではなかろうかと昔からずっと思って居ます。何故なら民間では10年未満働いて400万円もの退職金を貰える人はごく稀でしょうから1/2課税は天下り役人のために作られた法律だと言っても過言ではありません。
それにしても公用車付きの身分は運転手の給与や車のコストや維持費を数えると先ず1000万円は要するものと思いますが、これらが全て官費であって我々サラリーマンが通勤にマイカーを走らせても2km以上10km未満で月額通勤手当がたったの4100円支給ですから涙がちょちょ切れますね(;;)。
先週の漢字の答と今週の問題は紙面の都合上来週にさせて頂きます。<(_ _)>
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当てのないレールを走っていた
冬も遂に本格的となり今朝など冷たい霙(みぞれ)雪が潸潸(さんさん)と降り愕きましたね。愈々各所轄税務署から確定申告書の郵送が始まり愈々毎年恒例の申告繁忙期に突入しました。昨年と異なる処は今回の確定申告から税理士が税務署に半強制的に命じられて電子申告(所謂e-Tax)の代理送信に移行することとなったため、我々の関与先に送られてくる申告用紙が納税者控用しか使えず提出用が電子送信のため不要となることとなり、国税庁も申告用紙の印刷代の多くをムダにすることとなりますが、アメリカのようにe-Taxが定着するまでは当分は已むを得ぬ措置でしょうか。(;;)
事務所では10月に誕生した蟋蟀が成人し昼夜通して鳴き声が喧(かまびす)しく、同居させられている三角バッタも蟋蟀の集団の中で生活環境が全く変わったために戸惑いを見せる様子でしたが、漸く馴れたようで共に仲良くレタスを食べて暮らしていましたが何時とはなく見掛けなくなったのでどうやら弱ったところを蟋蟀達に襲われて食べられてしまったようです(;;)。某理学博士監修の昆虫の書物では蟋蟀は草食と記載されて居りましたが、まだまだ学者の研究は伝聞に因るもので実験が充分に為されず初心の域を脱せぬようです。(;;)蟋蟀が脱皮中の仲間を食べることも知らぬなど何が理学博士じゃ!
元阪急や巨人で活躍し、10年前72歳で逝去した青田昇選手が今回漸く野球の殿堂入りを果たしました。この方は小さい身体(170cm)で本塁打王を5回(打点王1回と首位打者1回)も獲得し第2次世界大戦の兵役を挟んで16シーズン活躍した選手ですから殿堂入りが遅きに過ぎた感がありますが、現役引退後解説者になって辛口の解説は多くのファンの共感を呼ぶと同時に、球界関係者が苦々しく思う毒舌をも含んでいたことが受賞を送らせた原因かと思います。間近でお顔を拝見すると映画俳優かと思える程ダンディーでハンサムであり、私が中学3年生のときの想い出ですが甲子園球場の選手入口付近で待っていて同じ巨人軍の山川選手と二人で歩いてきたところを見付け並んで写真を撮らせて頂いたことがあります。シャッターを押すとき運悪く風が吹いてきて青田選手のダブルの背広が開いた儘写ったことまで未だよく憶えています。“君のカメラは何てカメラだ?”と聞かれましたから彼は当時カメラファンだったのでしょう。余談になりますが、垂水と舞子の間にある歌敷山と謂う山陽電車の駅(今はなくなっており舞子ヴイラの北側です)の近くに当時青田選手のお妾(当時は誰もそう呼んでました)さんが住んでいたことは有名であり、当時はお妾さんを持つことは男の甲斐性と思われていましたから、人から羨まれこそすれ誰からも非難されることのない長閑(のどか)な良き時代でありました。(^^)
華やかな芸能生活を送り、昨秋5億円詐欺に問われた音楽プロジューサー小室哲哉先週の初公判で検察側から彼の拘置所で綴った反省の手記『音楽家というレールから少し宛車輪が狂い、当てのないもう一本のレールを走っていた…空の暴走列車は皆様に急ブレーキを引いて頂いて停まった…』が読み上げられました。流石は作曲家でありながら作詞家も肩書きの内に入っている理由が分かりました。並みの人では拘置所の中と謂う極限の状態でこんなキザで洒落たセリフは一寸考え付かないですよね。(^^)
この人97年には申告所得国内第4位であり23億円も稼いで居り当時は現在と違って税率も高く払った税金は15億円にも上りましたが、納税資金を別個管理していたとも思えずこの辺(あたり)から税金を払うための借入と借換の繰り返しで資金繰りが少し宛悪化して行き、自分のお金と返済すべき借金の区別が付かなくなったのではないでしょうか。当時は時代の寵児ですから銀行が幾らでも貸してくれたことも徒(あだ)となったと思われます。人間誰しも一度甘い生活を経験するとそれが忘れられずに昔に戻れないと謂われますが、彼の場合その典型的なケースでありました。(;;)
99年に小室哲哉と破局した歌手華原朋美が先週奇しくも薬物中毒(睡眠薬の飲み過ぎ)でメディアを騒がせましたが、彼女も此の事件に心を傷めることがあっての出来事だったことでしょう。(;;)
先週お知らせしたキャリア警視の空港での暴言暴行事件を受けて千葉県警は事件がメディアに暴露されたためか、千葉地検に書類送検し警察庁も同警視を停職三ヶ月の懲戒処分に附し、この課長補佐は同日依願免職したそうです。
雉(きじ)も鳴かずば撃たれまいと謂いますが、“県警本部長を呼べ!”など余計な一言さえなければ、事件は表沙汰にならずに隠蔽された儘終熄していたものと思われますが、目上の者を呼びつける発言など空港関係者への威嚇であり示威行為とは謂え余りにも非常識であり本庁幹部の逆鱗に触れたものでありました。明らかに勇み足の言い過ぎでしたね。
こんな無礼極まる警察庁の権威を貶める男など庁も横滑りの職場を用意してくれるとも思えず、嵩高い経歴がこの人の今後の人生の進路の大きな妨げることに違いありませんが全ては己の虚像を実力と錯覚したものであり自業自得でありました。(^^)
それにしても警察と謂う処は不祥事が起こると微罪であっても他の役所と違って必ず依願退職させますが、此は警察庁の体質的なもので上からの半ば強要であって、逆らうと停職後も一生仕事と出世のない窓際族の運命が待ち構えているからでしょう。(;;)
春の甲子園に21世紀枠として九州大分県の大分上野丘高校が選ばれました。(^^)此の学校は甲子園出場には数少ない公立校であって九州では屈指の進学校として有名です。著名な卒業生数多ある中を一万田登、三重野康と二人の日銀総裁を輩出していることから此の学校がそんじょそこらの高校でないことがよくお分かりでしょう。昨年は野球部員が現役で東大入試に合格し、今年のキャプテン露口選手も帰宅後素振りの傍ら毎日自習を行って東大を目指しているそうです。部員41名は公立高校としては多く“野球をやりながらでも勉強はできる”と入部者は文武両道を目指して切磋琢磨しているそうですから頼もしいですね。昔東京の国立(くにたち)一高のバッテリーが甲子園出場後一浪して東大へ入学し再び東大でバッテリーを組んだことは有名ですが、露口君にも現役合格を目指して頂きたいですね。
大分上野丘高校先ずは出場おめでとう。(^0^)/
先々週の答え“母”と“毋”について
“母”と“毋”は元来同じ字でしたが、何時しかチョンが縦棒に変わった“毋”の字が分家されて現在では異なった字として認識されています。チョンが二つ入った方はご存じの通り正真正銘お母さんの“母”であり、縦棒の入った“毋”は“なかれ”と否定形や禁止に用いられます。
“母”は“女”の字形に両乳を加えた字形であると白川静先生の“字統”に書かれていますからチョンは乳房を意味するのでしょう。一方“毋”は“母”が否定や禁止の意味にも使われていたために紛らわしく何時しか別に縦棒の字として独立したようです。
上記のように此の二つの字は“母”の方が文字通りお母さんなのですが、何故か此の二つの字共に部首は分家の方の“毋(なかれ)”とされていますから話はややこしいですね。
因みに“毎”とか“侮”など辞書では縦棒になって居ますが、全て旧字体はチョンが二つとなっていますから、矢張り“母”が本当のお母さんであることがお分かりですね。
私見ではありますが、母に禁止の意味が附されたのは母は神聖なもので奸(おか)すべからずとの意から出たものではないかと考えます。
今週の出題
犬のチョンは耳を表しているそうですが、“弱”の四つのチョンは何を表しているでしょうか?
お母さんの傍がいい(^^)
例年になく巷の佇まいが異なり、玄関の松飾りも車の注連(しめ)飾りも殆ど見掛けることのなかった寂しいお正月も終わって景気も気温も寒々と冷え渡った真冬が到来しました。昨日は阪神淡路大震災から14年目に当たり各地で慰霊祭が行われましたが、震災後に生まれた所謂“震災を知らない子供達”も中学生となり、あの忌まわしい災害も少し宛風化しようとしています。(;;)然し災害と謂うものは忘れた頃にやって来ると言いますから、我々は常日頃から充分な対処策を考えて不時の来客に備えて居なければならぬと強く感じました。
今日はお馴染み芦屋のNさんから頂いたお庭の白梅をご覧頂きましょう。
白梅と謂えば泉鏡花の名作“婦(おんな)系図”が想い出されますね。『切れるの別れるのって、そんな事は、芸者の時に云うものよ、私にゃ死ねと言って下さい。』の名台詞(せりふ)は、早瀬主税に対するお蔦の有名な言葉です。
何かと世知辛い昨今、打算なしで男に本気で惚れるこんな女性が居なくなって久しくなりました。(;;)
法が不備だったせいで強者のエゴの犠牲者となって職も寝床も失った失業者で氾(あふ)れた日比谷公園年越派遣村の混乱に対して、自立生活サポートセンター所長である湯浅村長が此の儘では暴動が起こると直感し、偶々日比谷公園に隣接する厚労省に対しロビーの使用許可を文書で求めたのでしたが、“正月休みだ…前例にない…これらは自治体の仕事であって中央省庁の仕事ではない、戦後の混乱期でもなかったことだ…”と何時もの逃げ口上で拒否し続けたKYの最たる厚労省は、民主党議員から“麻生政権が潰れても良いのか!”と一喝されても官僚の幇間である厚労相舛添要一はしぶとく難色を示し続けましたが、究極副厚労相の大村秀章が1940年ナチスの迫害に対しリトアニアから脱出しようとするユダヤ人に対し外務省の命令に反してビザを発給し続けた杉原千畝の前例でも思いだしたのでしょうか、政治家に珍しく人道的な決断をし、彼の一存で厚労省の講堂を開けることになりました。若し大村秀章の決断がなければ、彼等の為そうとしたことは火事に追われて逃げようとする避難民に対し、規則にないから此処は通さないと役所が逃げ道を遮断して門を閉ざした如くでありましたから、国民を護るためにある行政が規則や前例を盾として国民の命を危機に曝すことは如何様(いかよう)に考えても赦すことができません。
彼等エリート官僚にとってはクビになった派遣などはどうせ社会の余り物であってクズだと思ってのことでありましょう。然し人の命に貴賤はなく、驕り高ぶった偏見を持った彼等官僚こそ人間のクズに違いありません。
派遣、派遣と人材派遣業ばかりが労働者の生き血を吸って大きくなりましたが、厚労省は一度でも派遣労働者について真剣に考えたことがあるのでしょうか。年休も退職金もない派遣労働者を護れない労働基準法なんてザル法ではありませんか!
麻生総理は今になって内心後悔していることと思いますが、矜恃(総理の好きな言葉ですが総理に此の漢字が書けるの?)とやら自分の面子(めんつ)に拘って国民全員への給付金交付に固執しています。然し今一番お金に困窮しているのは年末に派遣契約をバッサリ切られて家と生活を失った多くの人達ですが、住居不定で住民票も定かではないこの人達に給付金を交付する手立てが全く見付かりません。一体からどうやって彼等に給付金を渡すつもりでしょうか?野党の誰か一人でも年越派遣村の人達に給付金を手渡せる手段が失われていることについて総理の矛盾を厳しく糾し“今一番お金を必要としている人に渡せない給付金など止めろ!”と言ってやればどうなんですか。
予てから暴言の多い鳩山総務大臣が、公正な競争入札を得て“かんぽの宿”70施設を一括して落札したオリックスに対し、“出来レースだから譲渡を認可しない”と横槍を入れました。此の大臣は鳩山一郎をお祖父さんに持つ毛並みの良い家柄に生まれ乍ら、ハーフの女優と結婚するなど若いときから兎角軽弾みな行動が目立ち、現在大臣の座を占めているのが不思議に思える人であり、お父さん(威一郎)とお祖父さんの七光りのお陰以外何物でもないと思います。
それにしても党派が違うとは云え、できの良い腹違いのお兄さんよりできの悪い弟が何時も日の当たる場所に居られるのが何とも不思議ですよね。
発言の真意はオリックスの宮内氏が小泉内閣時代に規制改革.民間開放推進会議の議長を務め民営化議論を主導していた処にあるようですが、公正な入札手続きを得て落札された物件に対し“落札者が小泉派だからダメだ!”は筋が違うと思います。彼は所詮人間が小者(こもの)ですね、大臣たる者はどんな場合でも大所高所に立って物事を公平に判断せねばならぬのを、私的な遺恨から国家財政を忽せにすることは赦せないと思います。何故なら“かんぽの宿”は毎年40億円もの赤字を垂れ流していますから、民営化されたと謂っても株式全株が現在国有では、早く金遣いの荒い娘を嫁にやらないと間接的に国民の税金の無駄遣いになることがこのアホな大臣には分からぬのでしょうか。オリックスは現在施設に勤める3000人の雇用を維持すると明言していますから、国は1日でも早く譲渡契約を履行して赤字の進行を食い止めて頂きたいと思います。
然し、オリックスは赤字の施設を108億円も出して購入する限りは、黒字化するために何れほとぼりが冷めた頃を見計らって施設の職員達は淘汰されると思いますが、その淘汰される職員は管理職と謂う座に胡座をかき9時から5時まで机の前に座って新聞や雑誌を読むだけを仕事とした高い給与泥棒に違いありませんから自業自得です。ひょっとしたら “かんぽの宿”売却反対で鳩山総務相に泣きついたのは案外此等の連中かも知れませんね(;;)
宮内さんガンバレ!
先週の東京体育館全日本卓球選手権女子ジュニアの部でナント!小学校(中学校の誤りではなく)2年生8歳の少女平野美宇ちゃんが高校2年生の代表選手を破り福原愛選手の持つ最年少記録を更新しました(^0^)/。卓球は、3年前浅田真央選手が年齢不足で出場できなかったばかりに金メダルを逸したフイギュアスケートと違って高校3年生以下としか定義されていないので昨日生まれた赤ちゃんでも出場可能ですが、実際には連盟は中学生以上を想定しており、特に深く考えていなかった処へ10年前福原愛ちゃんが10歳で決勝戦まで進んだ時誰もがアット愕いたものでした。
此の8歳の平野美宇ちゃん残念ながら2回戦では敗れましたが、1回戦で負けた高校2年生について紙面では武士の情けで名前は伏されましたが、此の敗北に発奮して来年強くなって再び出場するか、或いは自分の不甲斐なさに落ち込み周囲の目もあることだし卓球の世界から去って行くのかどちらでしょうね。勝負の世界では常に敗者の方が得たものが多い筈ですが、問題はその得たものを糧としてどう生かせるかがその人の歩む人生街道の岐路だと思います。
この少女美宇ちゃんが卓球を憶えここまで強くなったのには微笑ましい動機があり、彼女が3歳の時に元卓球選手であったお母さんが自宅の近くで卓球センターを開いた折、お母さんと一緒に居たいばかりに選んだ道だったそうですから可愛いですね。(^^)
年末成田空港国際線の手荷物検査で警察庁のキャリア官僚が規則を超える容量の男性用化粧水(頭が変なんじゃないの?)持ち込みを女子検査員に止められて、検査員に暴行していたことが警察庁での取材で先週分かったとか…(;;)このキャリア官僚は人事課課長補佐を勤める入庁8年32歳のヒヨッコ警視であり乍ら『県警本部長を呼べ!』などの暴言を吐いていたそうです。国が定めた規則を破るなど実に怪しからんバカ役人ですが、人事課では職務倫理の指導担当とは開いた口が塞がりません。(;;)如何に役人の配置が不適材不適所であるかよくわかりますね。以前にも倫理を指導する職にあり乍ら電車内で痴漢行為をして捕まった警官が居ましたが、此処数年警察官と学校の先生の不祥事の多さには呆れるばかりです。何時も頭を下げられている職種の人間は相手が頭を下げているのが肩書きに対してであることを忘れてしまい自分個人が偉いのだと錯覚するのでしょうか。それにしても『県警本部長を呼べ!』とはよく言ってくれましたねえ。本部長は同じキャリア組でも本庁の課長クラスの上位で年齢も一回り違いますから、さも本部長が自分より目下(めした)の職位であるように思わせる発言は明らかに人を欺くものであり、駆け付けた空港配属の警官は意地でも千葉県警の東川本部長に電話して空港まで来て貰ったら良かったでしょうに…(^^)此のバカ役人は駆け付けた千葉県警本部長にどんな言い訳をしたことでしょう。(^^)警察に限らずこんな官僚が我が国にはうじゃうじゃ居て、日本を少し宛蝕んで居るのかと思うと情けなくて涙がでますね。(;;)
今朝の朝刊でメタボの基準が変わることが掲載されていました。それも女性に限って腹囲90cmが75cmとめちゃハードルが高くなり、mm単位で努力されている世の中年女性共は誰もが絶望感に打ち拉(ひし)がれて居られることでしょう。腹囲の基準値と謂うものは身長や体重を勘案して求めねばならぬと考えますが、単に75cmと短絡的な発表は製薬学会と医師会の隠謀でしょうか?
漢字の解答と出題は紙面の都合上来週廻しとさせて下さい。{%一言・ペコhdeco%}
“綸言汗の如し”
松の内も後4日となりました。昨年秋以来各企業の唐突なリストラや契約社員の首切りなどを原因とした雇用の不安定を原因とした不景気が世の中にじわじわと浸透し、そのせいか年の瀬からお正月に掛けてタクシー強盗など血生臭い事件の連続であり、お正月らしい話題には少しも恵まれない暗いお正月となりました。(;;)
大阪府高槻市では先週タクシーが襲われ取り掛かりの人の一喝で未遂に終わり逃走したものの挙げ句翌日逮捕されましたが、“止めろ!何してんねん!”の一喝がなければこの運転手さんきっと殺されていたことでしょう。奇しくも一喝して犯人を追跡したのが毎日新聞販売所の職員で逃走し翌日逮捕された犯人が朝日新聞の販売所の職員だったとは皮肉なお話でした。小生毎日の読者ですから“止めろ!何してんねん!”が五段抜きには納得でしたが、朝日は犯人逮捕後どんな風に紙面をあしらったのでしょうね。今が旬の事件ですから頬被りもできずどんな紙面になったことでしょうか(;;)
暗いできごとばかりの中で少しは明るい話題はないものかと新聞を見ていて、心が癒される話題に巡り会ったのでご紹介しましょう。少子化が嘆かれる世の中となって久しいのですが、お正月の新聞にとっても微笑ましい家族が報道されて居りました。それは大阪府寝屋川市に住まれるTさん(51歳)と奥様(49歳)であり、このご夫妻にはナント!11男4女の子宝が授けられ、上は31歳でおトンボは7歳とか…(^^)現在の年齢から逆算すればTさんご夫妻のご結婚は成人前であり、民法上の最低年齢を待ち焦がれたような結婚だったでしょうからきっと恋愛結婚なのでしょうね。(^^)今から30年も前ではありますが、その頃でも江戸時代お殿様のお世継ぎのような早婚は珍しく又子供を15人産んで育てられた奥様は子育てに、お父さんは生活費の稼ぎ出しにさぞ大変だったことでしょう。上の子と末っ子は24歳も離れていますから、戦争前には良くあった家族風景宛(さなが)ら、貧しかったであろう分上の子が下の子の面倒を見る代りに下の子はお兄ちゃんのお下がりを着て逞しく皆が助け合って心を一つにして暮らして居られたことと思いました。こんなご夫婦こそ国民栄誉賞を与えられるに相応しいのではなかろうかと思った位です。(^^)
15人も兄弟姉妹が居ればご両親も子供の名前を呼ぶのに“おーい、そこの七郎ちょっと来い” “僕は七郎と違うで、八郎やんか!”などとまごつかれることがあったでしょうね。(^^)このお正月にはお孫さんも入れて25人が集まられるそうですからお家の床が抜けないかと心配してしまいます。(;;)理想ばかり高くて吾が身勝手が故に伴侶にも恵まれず30歳40歳過ぎても親掛かりの親不孝者が多い暗くて拗ねた世の中です。前世紀の遺物とも言うべき貴重なこのご家族の皆様方の前途に幸せが訪れることを深く願いました。
もう一つ此も新聞からですが、お正月明け5日の夕刊“明日への話題”に載せられていた含蓄ある記事をご紹介しましょう。お正月のお飾りに用いられる蜜柑の橙(だいだい)が鏡餅に用いられる理由など浅学非才の小生には当然知らぬことでありましたが、橙(だいだい)が縁起物の元祖に由来する理由は、此の蜜柑は木に生った儘にしておくと橙色に色づいた儘落果せずに寒空を越冬し、春には不思議なことに再び青くなり更に愕くべきことには此を数年繰り返すことにあるそうです。私は果実と謂うものは全て春から夏に花を咲かせ夏から秋に結実し摘果若しくは落実することが世の倣いと思っていましたが、こんな不思議な果実があって不死鳥であるために縁起物とされる所以であることを教えられ又一つ賢くなりました。橙(だいだい)は次代の胄(よつぎ)となるために種が熟すのに数年を要することを知っていて、春に再生するために摘果されないよう身を護る手段として、到底鳥類や人間の味覚に適さない過剰な酸っぱさを内蔵しているのではないでしょうか。南天などあの酸っぱさでヒヨドリなどの大好物として食べられていますがあれは実が小さいので噛まずに飲み込めて酸味がお腹に入ってからでは胃酸と混じって分からず、橙(だいだい)を啄(ついば)んで食べるのでは流石ヒヨドリも酸っぱくて辟易するのでしょう。(^^)さすれば人間様がお正月の縁起物だと橙(だいだい)をもぐ(“もぐ”と謂う漢字は手偏に宛と書き送り仮名に“ぐ”を加えますが、アホなエイトクでは変換できず漢検辞典を見ても載っていませんでした(;;)なんでや?)ことは、橙(だいだい)に取っては甚だ迷惑なことであったでしょう。聖書には“魚は人に食べられるためにある”と書かれて居りその類(たぐい)かと思いますが、人間様って何でも自分の都合の良いようにばかりで聖書だって随分手前勝手ですよね。いろいろ考えさせられるお正月明けでした。
毎日の“発進箱”によれば暮れから年始に掛けて東京タワーの聳え立つ霞ヶ関日比谷公園の一隅に設けられた“年越し派遣村”で職や住まいを失った大勢の人達を支えたのは、行政などではなく1700人にも上るボランティアによる実行委員会の皆様であったそうです。開村中の6日間全国から野菜や米が届き資金カンパは2300万円を超えたとか…(^^)労働、医療、生活相談から散髪コーナーまで設けられたそうですが、きっと阪神淡路大震災の被災者の方々もあの時の恩返しに多くボランティアに参加されたことと思いました。(^^)
路頭を迷う人達に対し、一番に率先して救いの手を差し伸べねばならぬ政府や自治体が手を拱(こまぬ)いているばかりで全く動こうとはしなかった姿が改めて浮き彫りにされ巷から批判の嵐が沸き起こりましたが、行政は100年に一回と謂われる経済恐慌での非常事態であるにも関わらず、今後オンブに抱っこの前例となって何れ踏襲を迫られることへの恐怖感が彼等を金縛り状態にし無策に終始したものと思いましたが、全く役人の頭の柔軟性に乏しいのには呆れるよりありません。こんな時こそ行政の出番ではないのか!
又、職も家も理不尽な会社に奪われ、糧を求めて藁にも縋る思いで派遣村へ辿り着かれた人達に対し、総務省の坂元哲志総務政務官の如きは不遜にも“本当に真面目に働こうとしているのか?”とは、派遣村の住民達の心を逆撫でする余りにも酷(むご)い言葉でありました。確かに幾人か便乗組があったかも知れませんが、それは何処の世界でもあることで、“それを言っちゃお仕舞いよ”
“綸言(りんげん)汗の如し”(天子の言われた言葉は身体から出た汗のように取り返しが付かぬものだ)とは発言を撤回できないことを意味する古来からの有名な格言でありますが、政務官は謂わば政府のスポークスマンであって昔風に謂えば天子の言葉ではありませんか。
このように事態の深刻さを自覚しない政府の発言は、非常識極まりないものでありますが、9時から5時まで只何となく机に座ってさえ居れば定年まで俸給が与えられるお役人こそ“本当に真面目に働いて居るのか?”と問いたくなりますね。麻生総理の謂う“政務官は発言を撤回したからいいじゃないか”で到底赦されるものではありません。と言って、総理に“綸言汗の如し”と進言しても理解されずにキョトンとされるばかりでしょう(;;)、如何して誰も怒らないのか!
先週の答え
“黙す”この字は“もだす”と読みます。古文に堪能な方ならご存じだったと思いますが、字の通り“黙っている”ことを昔はこう言っていました。白川静先生の“字統”には“黙”は“だまる”“もだす” “しずか“と書かれており、送り仮名が”す“であれば”もだす“が正解となります。万葉集では“辱(はじ)を忍び、辱を黙(もだ)してこともなく、もの言わぬ先に我は依りなむ”又、徒然草では”世の人逢いあうとき暫くも黙(もだ)すことなし、必ずことばあり…”のように用いられて居ました。
白川先生の訓読み編辞典“字訓”によれば“黙”(もだ)を動詞に活用したものであり、“黙る”(もだる)とも謂うそうです。小生の愚考する処では“黙(だま)る”がものを言っていて中途から言わなくなりことであって、“黙(もだ)る”は始めから沈黙を守ることを意味するのではないかと思いました。
或る意味で常用漢字の表外読みと謂えるでしょうから、漢検辞典には登載されていない“読み”でもあり、準1級のテストに出題されれば今の大学生なら国文科の生徒でも古文を専攻していなければ正解率は10%を割るでしょうね。(;;)
来週の出題
“母”と“毋”は同じ字でしょうか?
蟻が巨象を斃(たお)す
新年開けましておめでとう御座います。元日の朝は幸い晴天に恵まれ、暗雲が垂れ込めた今年一年の日本経済も斯くありたいと願いました。
拙(つたな)いブログではありますが、本年も宜しくご愛読をお願い致します。
愈々明日から仕事始めとなり年末調整の後始末に当たる諸官庁への提出書類の作成に掛かることになります。本年よりこれら書類の提出が電子申告とされて送信が煩雑となり、我々戦前派のアナログ人間には少し宛住み難いデジタル環境が訪れようとしていますが此も時代の推移であり享受せねば生きて行けなくなりました(;;)
皆様のお正月は如何でしたか。極端な円高で何時もより超安上がりの外国旅行となりましたが、それでも不景気のせいで例年より出国者は数万人少なかったとか…(;;)昨年秋から我が国の経済情勢の極端な悪化による多くの失業者が続出し、職だけでなく寒空の中を宿舎まで追い出されホームレスにまでなった方が多い世相の中をまるで他人事(ひとごと)のように我関せずの海外旅行など私など到底信じられぬ思いです。零細中小企業は当然として大企業まで大赤字が予想され周章狼狽の越年となって居ますが、旅行者の彼等には明日への不安がないのでしょうか、日本人と言う人種はもっと他者(ひと)の痛みの分かる人種かと思っていましたがこんなに刹那主義の人達ばかりだとは情けないですね。それとも自分の勤めている会社だけは…などと楽観している手合いが多いのかも知れませんが、こんな人に限って近く明日は我が身であることを思い知り、海外旅行で虎の子の貯金を失ったことを後悔することになるでしょう。(;;)
昨年暮れに事務所玄関前のレタス畑に水を遣っていると、何やら葉に止まっているのでよく見ると三角バッタではありませんか。懐かしやこの三角バッタは毎年夏になるとうちのレタス畑の招かれざる客人として私を始終悩ましましたが、自然の摂理でキリギリスの餌として貴重な蛋白源となって彼等を長寿へと導いて呉れることとなりました。11月半ば以降見掛けなくなり爾後玉葱だけではキリギリスも段々体力が落ちて先月17日最後の一匹が儚くなったことは前にお知らせしましたね。その三角バッタの雌が一匹レタスに止まっているのです。何処から来たのか彼女(雄は小さくて雌の1/5)に聞いても答えられる筈もなく、よくぞ寒空を年末まで生き存えてきたものだと感心し、此の儘では凍死するのも時間の問題であり、弱っているようなので早速蟋蟀のアクリル容器に移し蟋蟀に与えるレタスのお相伴をさせることとなりました。夜間暖房のお陰で今朝も元気に蟋蟀と仲良く?レタスを食べています。
然し考えてみれば師走にバッタが飛んでいるなど地球温暖化も此処まで来ると背筋が寒くなりますね。その内蛙もトカゲも冬眠しなくなったりして…(;;)
歳末恒例の有馬記念で1番人気牝馬ダイワスカーレットがスタートからゴールまで一度もトップを譲らずに逃げ切り勝ちで圧勝し、2位には最低14番人気のアドマイヤモナークが入ったため三連単は100万円近くとなり、ワイド、3連複を併せ有馬記念の記録となりました。牝馬の優勝も有馬記念では37年振りとか…、皮肉にも女性上位の時代到来を予感させるものでありましたが、ここ数年来競馬界の人気は衰頽の一歩を辿り、本年は5%も昨年の売上から減少し一般景気の低迷を象徴するものでありました。武豊老いて競馬界の前途も愈々危ぶまれて来ましたね。
先月16日逝去した友人のS君が自分達関西相互銀行の職場の同僚1350名を救うべく数少ない仲間と共に日本一阿漕な住友銀行を向こうに廻して身を挺しての乾坤一擲の勝負を挑み、見事日本の金融市場稀に見る“大叛乱”が成就して、世間から『蟻が巨象を斃した』、『鰯が鯨を呑んだ』と称讃されたのは今から30年も前のことでありました。今週は皆様にこの事件で住友銀行が如何に卑劣な行動を取ったかについて、その全貌並びにS君達の活躍振りの詳細をお知らせする予定でありましたが、S君の奥様から彼がこの事件に関して家では何も喋らなかったのでそっとして置いて欲しいと仰られた言葉を1週間考えて私は筆を折ることに致しました。きっと彼は此の事件について家族を気遣い心配を掛けたくなかったことと思います。そして私に対しても彼が生前此の事件について触れたがらなかったことにも気付きました。彼の苦闘の1年間は人には明かせぬ傷つきと苦悩と共に戦場での10年にも匹敵する過酷な時間ではなかったでしょうか。日露戦争で難攻不落の203高地を陥落させた乃木希典の心境ではなかったかと思いました。近い内にあの世で逢えるでしょうからそのときにじっくりと彼の話を聞いてみたいと思います。
皆様もご年配の方は30年前のこの画期的な事件についてご記憶をお持ちだと思いますが、興味のある方は当時実業の日本社から出版された『“大叛乱”ドキュメント住友銀行VS関西相互銀行』角間隆著(アマゾンで購入できます。又神戸市の図書館で1冊保存されています。)をお読みになれば、如何に当時の住友銀行(三井住友になった今でもそうですが)が悪辣な銀行であるか改めてお分かりになることでしょう。彼等は合併によって関西相互銀行が大阪の底辺地帯を歩き、文字通りドブ板を踏みながら集めた3000億円余の預金を奪い取って富士銀行を抜いて第一勧業銀行に次ぐ業界第2位に浮上する野望に燃えており、大蔵省の認可を要する支店数も労せずに46店増加する魅力は大きい反面、京大出で固めた住友とは学歴の劣る不用な1350名の従業員は切って捨てる予定でありましたから、関西相互銀行の従業員達の叛乱は当然ではありましたが、S君達にとってはそれこそ我が身を捨てて巨象に立ち向かう蟻達の心境であったことでしょう。
恒例の箱根駅伝は下馬評になかった東洋大が往路復路を共に制して完全優勝を果たし、優勝候補の筆頭駒大は13位と沈みシード権すら失いました。東洋大の優勝は偏(ひとえ)に5区天城越えならぬ箱根越えで9位から4分58秒の差を覆して8人を抜き区間新トップでゴールする奇跡を齎した無名の1年生柏原選手でした。(^^)
それにしても何時も思うのですが、多寡が地方大会である箱根駅伝がTV放映1日8時間ぶっ通しで二日間、新聞は5段抜きトップでの扱いは異様であり、さすれば試合結果が新聞の片隅に辛うじて登載される伊勢の全日本大学駅伝や出雲駅伝には有力選手を温存し若手の登竜門としか考えていない関東有名大学との差は一体何だろうかと考えました。全国には多くの大学がありそれぞれ多くの陸上選手を勧誘していますが、関東地方以外の大学には箱根駅伝への参加資格がないために高校駅伝の有名選手が関東に流れるのは自明の理であり、有名選手の偏在は他の一般学生にも影響を及ぼすこと必然であって、箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟も既得権に胡座をかくことなく、全日本学生陸上競技連盟にバトンを託す時代がとっくに到来していると思いますが、少子化の時代を受けて上武大学、城西大学など箱根駅伝でもないと誰にも憶えて貰えぬ学校のPRには千載一遇のチャンスであるために、こう謂う世界は放映権やゼッケン広告など役員達の利権に繋がった柵(しがらみ)に包まれた美味しい処であり、立命館や大体大が参加できる日は先ず近くないと思われます。
常勝駒沢大学のシード落ちは此の学校が本業を疎かにして証券運用に失敗し、学舎が金融機関の150億円の借金の担保とされたことが選手達の志気に大きく影響したに相違ありません。一方優勝した東洋大は昨年12月に長距離部員が電車内でハレンチ事件を起こし、練習自粛までして出場すら危ぶまれていましたが、今回の最優秀選手柏原選手を発掘した川島監督が切腹(引責辞任)することで出場が認められた経緯があり、此の事件が与えた選手達への緊迫度がよもやの優勝を齎したものでありましょう(^^)
先週の問題の解答
柿“かき”と柿“こけら”
“かき”と“こけら”(木の削り屑の意)は元々異なった字でありその証拠に字画が違っており、“かき”は9画で“こけら”は8画です。筆順を調べてみると柿(かき)は旁りの筆順が鍋蓋の次に巾を書きますが、柿(こけら)は鍋蓋が一でありチョンを併せて縦棒が一本になる処から8画となる所以です。因みに柿(こけら)は漢字検定1級の配当漢字にも入らない難しい字ですが筆順を除いて同じ字体なのでパソコン上は環境依存文字(JIS第3水準乃至第4水準の漢字を呼び、他の機械に送信した場合、文字化けする可能性が高い字)にもされず異端児となっています。
今週の問題
“黙す”
仮名付けの問題です。意味も同時に答えて下さい。漢検辞典では載っていませんからテストで出題されると狼狽えるでしょうね。(;;)
銀行は狡いぞ!
愈々年の瀬を控えて慌ただしく、師走と云うのは何故か昔からおかしな言葉であって走り回っているのは未だ内定の取れぬ学生とよもやの内定取り消しの学生達であり、先生は学校がお休みとあってはのんびり自宅で寛がれ、我々零細企業達が月末支払いの資金繰りに逐われ東奔西走の大晦日を迎えようとして居ますから全く割が合いませんよね。(;;)
100年に1回と謂われた地震が私達の住む神戸や周辺地域を悪夢のように訪れたのは確か14年前でしたが、今年は世界中が100年に1度の津波と謂われる経済恐慌に襲われることになりました。(;;)
昔アメリカが嚔(くしゃみ)をしたら日本は風邪を引くと揶揄されたことがありましたが、今や自動車大手ビッグ3の破綻を迎えてアメリカが肺炎になって死地を彷徨(さまよ)うが如くであり、その結果日本は90円を割ろうとする凄まじい円高に追い込まれる羽目となって我が国を支える輸出産業は致命的なダメージを受けていますが、愚かな政府は第二次補正予算案の国会提出を見送り、怒濤の如く我が国を襲おうとしている景気と雇用の不安に対し、狼狽える術(すべ)しか知らぬのは痛恨の極みと言わねばなりません。それ故国民の全てが物価高による生活苦、そして派遣切りによる自殺者や食べて行くための犯罪者の急増と三重苦が年末から新春に掛けて延々と続きそうです。比較的貧富の差が少なかった我が国ですが、お正月には年末年始を家族連れ海外旅行の楽しげな人達と会社を解雇されて路頭に迷い家族一家心中など暗いニュースの両極端が明暗併せて報道されると思われます。何処でボタンを掛け違ったのか突然起こった此の深刻な社会不安に対して一体我々はどう対処して行けばよいのでしょうか?他人事(ひとごと)と思っていた不幸も明日は我が身かも知れません。こんな時代に貧しい人の心根も察せられないお金持ちの御曹司が総理大臣だなんて世の中皮肉です(;;)♪どう咲きゃいいのさこの私、夢は夜開く♪と藤圭子のナツメロ演歌でも捨て鉢に歌ってふて腐れるしかありませんよね。(;;)
1年前コープの片隅で売られ枯れ掛けていた小さなセントポーリアを値引価額120円で買い求め、冬は昼間窓辺で暖を取り激寒の夜は蟋蟀の電気座布団にお相伴し、春に葉挿しして事務所の玄関のカウンターで育てた苗が大きくなり、お正月を前に見事に花盛りを迎えましたのでご覧頂きましょう。(^^)僅か巾横8cm縦が4cmのミニ鉢ですが現在花が7つと蕾が6つ付いています。こんなに花を付けると株(根)が負担に耐えかねてダメになりそうですが、葉挿しで幾らでも増殖できますので、此の儘咲き続けさせて行こうと思っています。(^^)
二つ目の写真は葉挿しをして新芽が出たものです。新芽がもう少し大きくなると葉挿しの葉は我が身を削って子に尽くし、新しい新芽に蓄えていた栄養を全て与え終わると満足気に軈(やが)ては枯れて行きます。子を虐待したり殺したりが日常茶飯事となっている昨今ではありますが、世の中の親達もセントポーリアを倣って斯くありたいですね。
20年前に亡くなった鶴田浩二の“傷だらけの人生”の歌の文句ではありませんが、右を見ても左を見ても希望のない真っ暗闇の世の中じゃありませんか。せめて可憐な花でも愛でて暗い浮世を暫し忘れることに致しましょうか。(^^)
師走の或る日、みずほ銀行に置いていた半年定期が満期となったので、三井住友に移しました。理由はみずほ銀行の株価が20万円(50円株として200円)台と低調であり、株価300円以下の会社は一般的にボロ会社と謂われているし、一株30万円を超え40万円に達している三井住友の方が少しはマシかと思ったものですが、三井住友で定期にしようと利率を聴いたらナント0.17%と篦棒に低く世界的な金融恐慌の結果が何処の銀行もこんな数字になったようです。(;;)
余りに酷い数字だし普通預金の金利を聞いたら0.12%と余り大差なく、腹が立ち“それなら普通預金に置いときます”と言ったら女子行員の態度が急に掌を返したように変わってパソコンの画面を見ながら“お客様はみずほの預金からで御座いますね、他行からの預金を定期にされる時は当行では特別優遇金利が適用されることになって居りますので0.7%の6ケ月定期が御座います”と宣われました。“それならそうと早く言わんかい!”と内心思いましたが、こんな時代でも定期預金を増やすことで行員にも若干の成績が付くらしく、私から普通預金云々の言葉を出さなかったら定期の金利を0.17%にされる処でした。銀行ってメチャ狡いぞ(;;)
後でみずほ銀行に聞いたら矢張り他行からの預金振替に対しては優遇金利が適用されるとか…(;;)此からは少し煩雑ではありますが、半年ごとに三井住友とみずほの定期を交代させることで我が家の恒常的な経済不況を少しでも補って行きたいと思いました。それにしても他行の預金で優遇金利など金融機関の他行を蹴落とそうとする足の引っ張り合いはせこくて見苦しいですね。我々も他行の預金を振り替えた証拠になる手数料840円の支出もバカにならず、結局銀行だけ儲けているのではないのか!(;;)
先々週の金曜日将棋の渡邉明竜王24歳が竜王タイトル戦で天下の羽生善治4冠(名人棋聖王座王将)38歳に3連敗後4連勝と将棋界では初の快挙を収め、史上初となる永世7冠に王手を掛けた羽生善治の野望を挫くと共に自身5連覇で永世竜王の資格を獲得致しました。
渡邉明竜王は昨年史上最強のコンピュータソフトと公開対局を行い苦戦の末辛勝しましたが、此の勝利によりプロ棋士の意地を見せたことで有名になりました。彼はコンピュータソフトとの対局に際し誰と指すより遥かに緊張したことであろうと思います。将棋の場合囲碁と違って狭い81路ですから何れはソフトがチェス同様プロと対等に戦える日が来ると予想されていましたが、ソフトを作っているのは羽生名人ではなくアマチュアですから、本来ならソフトの勝てる道理がないのにどうしてそんなことが可能なのかと熟(つらつら)考えてみるとプロの負ける原因は人間の持つ煩悩にあると思いました。ソフトは常に局面に応じて無機質に最善手を指しますが、棋士の方はどんな聖人君子であっても家庭の問題や金銭問題、健康問題など幾つかの煩悩を抱えて居ますから、それらが無意識に着手に対する判断に影響を与えて煩悩のないソフトが互角に戦えるのではないでしょうか。然し人間独特の感性である右脳の働きがコンピュータソフトには全くありませんから、勝負の分かれ目はプロが自己の煩悩を押さえて余りある右脳の働きが発揮できれば勝ち、さもなくばコンピュータソフトの勝ちとなると考えられましょうか。
芸事も学問もどの世界でも似通ったものですが、音楽で身を立てるにはそれなりの音楽大学に入りそれなりの先生に師事して門下生となる処からスタートしないことには本場所の土俵に上がれない封鎖社会であることは世間の常識であり、以前お知らせしたワンチャンスのポールポッツの様な方は例外とされている特殊な社会でありますが、今回『合格者はニューヨークのカーネギーホールで一流演奏家と競演ができる!』と銘打った斬新な試みが発表されました。主催者は米検索エンジン最大手のグーグル傘下で動画投稿サイトを運営する当ブログでお馴染みの“you tube”でありネットを通じて世界の逸材を発掘する試みとなりました。
応募資格は満14歳以上であれば、学歴など問われずに誰でも良くて参加希望者はバイオリンやフルートなどの管弦楽器を用いて中国の現代音楽家タン.ドウン氏の書き下ろした交響曲の楽器指定パートと課題曲に関する単独演奏風景を各5分間録画して専用サイトで投稿するだけでOKとされています。
第一次選考はニューヨーク フイルハーモニックやロンドン交響楽団が担当し、世界で3億人を超す“you tube”利用者の投票を加えて80名の合格者が決定する運びとなっているとか…(^^)此まで独学で学んだ音楽家がどうしても開けることができなかった扉が今回“you tube”の大英断でこじ開けるチャンスが到来しましたから素晴らしい試みですよね。最終審査委員長のサンフランシスコ交響楽団を率いるテイルソン トーマス氏は”ネットを使った捜索環境に注目したい“と今回の実験的取り組みに大きな期待を寄せられたそうです。
皆様の中で興味のある方は応募或いは審査に参加されたら如何でしょうか。第二第三のポールポッツの誕生が待ち遠しいですね。(^^)
先々週の解答
胄(よつぎ)と冑(かぶと) この二つの字は部首が違って居り、世継ぎの胄は部首が月(にくづき)であって、兜の冑は(どうがまえ)で円の中の鍋蓋がない字が部首なのです。違う人が作った字が偶々同じ文字になったものかと思われますが、厳密に謂えば此の二つの字は細部が異なって居り、胄(よつぎ)の(にくづき)が中の二本線が縦棒に接しているに反し、冑(かぶと)の(どうがまえ)の中の二本線は横の(どうがまえ)の縦棒に接していません。漢検のテストでは引っ付いている字と少し突き出た字(例えば浄と隠など)は採点機が容易に判別するでしょうが、はたして此の僅かな接点の有無を判読できるのでしょうか?又こんな字は前後の文章がないと仮名付けもできません。漢字って難しいですね。麻生さんには想像を絶する話であろうかと思慮致しました(^^)
今週の問題
柿(かき)と柿(こけら)“材木を削っできた木片(削り屑)のこと”
此の二つの字は胄同様違う字なのです。胄と違って部首はどちらも木偏です。胄と違って引っ付いている処も離れている処も全く同じです。それではどこが違っているのでしょうか。どう見ても同じに見えますよね?
今年のブログは今週が最終回となります。どうぞ皆様良いお年をお迎え下さい。来春は4日新春号を更新する予定ですので、宜しくご愛読下さい。
時給6900円は高すぎる!
あっという間に季節が流れ、あと半月で暦は丑年に代わります。思えば私自身よくぞこの歳まで大病もせずに無事働いて来られたものだと感慨無量の思いです。然しそんな感傷に浸っている間もなく現在も日夜恒例である年末調整の準備作業や10月決算事務に追われていますが、最近になって仕事が終って職員が帰った後、何故か無性に幼い頃を懐古することが多くなりました。想い出すのは決まって小学や中学で教わった唱歌であり、これも加齢による“子供返り”の傾向がでてきたのではないかと思います。タイムスリップして本当に子供に帰れるなら此程嬉しいことはないのですが…(;;)
“子供返り”した私でも通販のCDを買うほどの熱意もないので、先日ご紹介したネットの“YouTube”で子供の頃の唱歌を検索しては聴いていますが、時の流れは歌の題名にまで及び“旅愁”を聞いてみようと検索したら“更けゆく秋の夜…”ではなく、西崎みどり唱うところの“旅愁”(必殺仕掛人主題歌)が出てきて此は此で懐かしく久し振りで幼く可愛いみどりちゃんを拝見して愕きました。 “故郷”で検索すると“兎追いし…”ではなく、吉幾三の演歌が出てきたりしますから著作権は歌の題名にまで及ばないのかも知れませんね。
西崎みどりの“旅愁”は今から34年前に必殺仕掛人に出演して14歳で主題歌を歌った彼女唯一のヒット曲ですが、 “you tube”上ではその後此の歌を歌った石川さゆりからテレサ.テンに最近では田川寿美などなど登場しますから、とても良い曲だったことが分かります。彼女は3歳にして日舞で初舞台を踏み5歳で西崎流宗家の家元となった異色の人であって、現在も西崎流新宗家の家元として活躍中だそうです。きっと日舞の舞台では最後に“旅愁”が歌われるのではないでしょうか。日舞のファンより歌のファンの方が多かったりして…(^^)
【旅愁】
木枯らしの季節を迎えたことだし大好きな小学唱歌でも聴けたらいいなと先日土曜日の昼下がりに仕事の傍らNHKラジオを聞いて居ましたら、とても懐かしい曲が流れているのに巡り逢いましたが、良く聞いていると私が憶えていた曲とは歌詞が全く異なって居たのに愕いたのです。此の歌は小学校の終り頃か中学校の始めだったと思いますが『他郷の月』の題名で習った、音律が短調のとても悲しい曲であり、音痴の私でもその頃の己の身の上を憂いて此の曲に共感し、誰も聞いて居ないときに一人でよく歌った歌でありましたが、NHKの放送では題名も『冬の星座』と聞いたことがあっても歌詞が私の記憶とは全く異なっており、曲は同じでも歌詞の感触は前者が故郷への郷愁を唱った悲しい曲であるのに反し、後者は文字通り星を鏤(ちりば)めたような美しい旋律の叙情歌でありましたから不思議に思ってネットで調べてみたら、作曲者はアメリカ人のヘイズと云う人であり、作詞は『他郷の月』が国文学者の中村秋香で、『冬の星座』は、かの有名な堀内敬三さんでした。
【冬の星座】
大昔のことで恐縮ですが堀内敬三さんと謂えばNHKのラジオ番組“話の泉”で日本中に碩学で名を轟かせた方です。高橋圭三アナの司会で終戦後18年も続いたクイズバラエティーの趨(はし)りと謂うべき長寿番組であり徳川夢声、サトウハチロウ、渡邉紳一郎などのレギュラー陣の博学を超えた雑学知識の広さには私など唯唯驚嘆したものでありました。氏は本職は音楽評論家でありましたが、その実マサチュセッツ工科大学出の修士であって工学部の出身ですから音楽評論家とは華麗なる転身でありましたが、その辺りが該博の所以であったのでしょう。
話は違うところに飛んでしまったので元に戻しましょう。『他郷の月』が国文学者の作とあっては格調の高さも宜(むべ)なるかなでありましたが、中村秋香は天保の生まれで明治の終りに没して居られ、作曲者のヘイズも同じ頃に亡くなって居られますからこの曲が明治時代の作品であることが分かります。他郷と謂う聞き慣れない言葉は故郷の反語だと思いますが、それだけに遠く離れた故郷が夢にまで見る懐かしい処であることがしみじみと実感できますね。その頃の日本は日清戦争や日露戦争と国力を費やして疲弊し切った貧しい時代でありましたから子供達は女工哀史や丁稚奉公などマシなほうで親の薬代を支払うために女衒(ぜげん)に売られ苦界に身を沈めた幼(いとけな)い少女など数知れずありましたから、己が運命(さだめ)を皆家族の幸せに託して懸命に働き、住む場所は異なっても全員心を寄せ合って生きていた望郷の思いが此の歌に託されて居たのではないでしょうか。
今年アフガンで現地の難民達を助けるべく彼等の心に融け込んでいたボランティアの一青年浜田和也さんがその志し半ばにして殺害され無念の死を遂げられましたが、彼は日本とは遠く離れていても心は何時も家族と一つ“他郷の月”の心境であったろうかと思いました。
若い方は“冬の星座”のメロディーで “他郷の月”を口遊(ずさ)で見て下さい。きっと切々とした哀愁のメロディーから、生活は豊かでも共に暮らしていても、心が離れ離れになっている自分本位の現代の家族の有り姿を振り返らざるを得ないのに慄然とされる方が多く居られるのではないでしょうか。(;;)
昔は偉い学者でも威張らず踏ん反り返らずに童謡や小学唱歌などを多く作詞し良い歌詞が溢れていましたね。♪兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川♪と小学唱歌“故郷”を作詞したのも著名な国文学者高野辰之でした。彼の代表作“春の小川”が戦後文部省の阿呆な役人の手によって♪春の小川はさらさら流る♪が“さらさら行くよ”と漫才師擬きに改竄(かいざん)されましたが、信州千曲川の辺(ほとり)の高野辰之記念館の碑には今もしっかりと“さらさら流る”と刻んであるそうですよ。(^^)
愛娘への父親の愛情を利用して誘拐された友梨ちゃんを助けてあげると近づきこの4年間に7千万円もの大金を幾度かに亘って騙し取っていた中年の男女2名が先日大阪府警に逮捕されました。騙された父親にも落ち度がなかったとは言えませんが、藁にも縋りたい親の傷心を利用して巨額な金銭を騙し取り、散財生活に明け暮れた悪辣な犯行は最近類を見ない非道なものであり、此の男女二人は此まで一体どんな屈折した人生を送って来たのでしょうか、良心と謂うものを全く持ち合わせない極悪人だと思いました。
この二人は現在友梨ちゃんの殺害を含めて警察から手厳しく糺弾されていることでしょうが自業自得であり、悪銭身につかず7千万円もみんな夢の中では警察だって怒りますよね。詐欺罪だけでなくもっと過酷な刑罰を科することができるように検察当局と掛け合って頂きたいと思います。
然し元はと謂えば数少ないNPOの方々の捜索だけではどうにもならず彼等のような便乗者を蔓延らすことになったのは、警察の捜索が事件直後全力投球であったものが月日の経過と共に解決の道が遠くなったため事件が風化して、他にも雑多な事件が多く警察が友梨ちゃん事件ばかりに深く関われなかったため捜査員も少し宛人員を減らされ何時とはなく来署される父親の嘆願に対して満足な対応ができなかった処に、“警察にはやる気がない”とお父さんが警察不信の念を抱かれたのが発端であり、その不満を嗅ぎつけ心の隙に悪人達が忍び込んだものに違いありません。以為警察も4年もの長期間、友梨ちゃんのお父さんの苦悩と行動に全くに気付かなかった失態は赦されるものではなく、どんなことがあっても友梨ちゃんの加害者を捉まえることしか吉川さん一家に償う術(すべ)がありませんが、果たして彼等警察にそれだけの執念が残されているでしょうか。
トヨタやホンダなど日本メーカーの50%も沢山給与を取っていながらGM達の労組は09年度からの給与のカットを拒否しました。時給換算6900円と書かれていましたから一日7時間、週五日として月額100万円にもなりますから、取りすぎが業績悪化に繋がったものでしょう。何れ年が代われば民主党労組派のオバマさんが助けて呉れると謂う“読み”かと思いますが、会社が潰れてはどうにもなりません。彼等は金(メッキ?)の卵を産む鶏の首を絞めていることに気付かないとは愚かですね。
本日岐阜で行われた全日本実業団女子駅伝は常勝三井住友海上を押さえて昨年は地区予選すら突破できなかった豊田自動織機が創部2年目にして初優勝を遂げました。(^^)
此の会社はトヨタグループの総帥でありトヨタ自動車の生みの親に当たります。昨今トヨタがビッグスリーの破綻を受けて苦境に立たされていますが、若しトヨタ自動車で創部されていたら恐らく世間を慮って廃部となり出場できなかったでしょうから良かったですね。トヨタも此の優勝を契機として明るい未来を開いて頂きたいと思っております。
漢検の募集した今年の漢字は“変”に決まりました。今の総理が“変”やからでしょうね(^^)
先週の漢字の問題の解答
“てにをは”は漢字で『弖爾乎波』又は『弖爾遠波』と書きます。“て”の字は弓の下に一が付いていますが珍しい字ですね。この字は訓読みが“て”で音読みがなく国字です。漢字の“手”に値打ちを持たしてお役人がこんな字を作ったものと思われます。一は弓を番(つが)えた手を意味するのでしょう。
語源を辿れば、平安朝初期に遡りますが、漢文の訓読みで補読する文字、助詞、助動詞、用言の活用語尾などの総称であり、特に明治時代は漢字の読みを示すために字の隅などに付けた点を“をこと点”(乎古止点)と呼んで漢字の四隅にある点を左下から時計回りに呼んで行くと“てにをは”となるところから用いられています。
今週の問題
胄(よつぎ)と冑(かぶと)
上の二つの漢字、跡継ぎを意味する胄(よつぎ)と謂う字と鎧兜の冑(かぶと)と謂う字は全く同じ筆順で書き字画も書体も同じなのですが、読み方だけではなく実は全く違った字なのです。
何処が違っているのかが今週の問題です。辞書を見ずにお分かりでしょうか?
定額給付金を白紙撤回せよ!
先週偶然取り上げた“グー”の小母さんエドはるみの“グー”が今年のユーキャン新語流行語大賞(現代用語の基礎知識選)の一人に選ばれたとか…20年の辛酸が報いられて良かったですね。この人こそ真の“アラフォー”であったでしょう。反面辞任会見の最後の言葉“あなたとは違うんです”と在任中初めてメディアに逆らった言葉が皮肉にもトップテン入りした元福田総理はさぞ複雑な心境だったことでしょう。世間から嗤い者にさたことを察して流石に受賞を辞退されましたが、この人が自身の意見を何も示さなかったのは言うべき意見を何も持たなかったからであり、言うべき言葉を何も持たないのに思いつきの発言をしては失言を繰り返している現総理よりは少しはマシだったでしょうか。
いろいろの事件があった平成20年も愈々後3週間と少しで終ろうとして居ます。漢検も例年の如く今年を象徴する文字を募集していますが、車で刎ねた通行人を数キロも引き摺るなど悪質な轢き逃げ事件の多発した年でもあり私は“轢”にしましたが、この字は一級配当漢字でありどうも難しすぎてハズレでしょう(;;)
定額給付金については各地からいろんな意見が寄せられています。神奈川県の松沢知事からは”定額給付金は即刻廃止すべきだ”との意見が日経に寄せられました。この碩学の知事は先ず”不況の度に定額給付を繰り返すと国民は政府に依存しモラルハザード(倫理観の欠如)が起こる。今回の給付金は一過性で天下の愚作、撤回すべきだ“と極論されています。
又、給付金支給の実施に伴い膨大な事務や数百億円にも達する経費が掛かり、猶且つ更に世帯の把握が不透明では当然に住民からの非難が出て公平な給付金の支給など実現不可能であるから、2兆円の給付金は即刻廃止した上で環境対策に用いることとして、その資金で緊急性のある老朽化した公立学校の補修や立替費用に支弁すべきだろう。と述べて居られますが、実(げ)にその通りであり何処かの国では地震で学校が潰れ数百人の児童が死傷したのはつい先日のことではなかったですか。少子化の流れを受けて国の為すべきことは先ず子供達の安全を確保することに尽きると思いますから、老朽した学舎の補強や補修には私も大賛成であり多くの有識者も賛意を表されるのではないでしょうか。
定額給付金交付の趣旨は税金控除では税負担のない貧困家庭に不公平だとの観点からの発想でありましたから、それなら税負担のない困窮家庭の自己負担分の国民保険料や介護保険料などを国庫負担とすることだって可能な筈であり、国は為すべきことを尽くさずに安易な方法に拠ったことになり、充分な考慮を払わずに交付を定め支給の細部を含めて各市町村に丸投げした政府は咎められて然るべきでありましょう。
どうせ年内支給が不可能になったことだし今からでも遅くはありません。麻生総理は地方自治体を騒がし、国民の多くに期待を持たせたせめてもの罪滅ぼしに定額給付金の支給を白紙撤回し、国民の誰もが納得できる新たな法案を慎重に模索して頂きたいと思います。
先日遂に文化審議会国語分科会の漢字小委員会で新しい常用漢字191字が決定された様子です。常用漢字には10級から2級までと学年毎の配当漢字が定められて居ますが、新しい常用漢字には準一級を飛び越えて一級の字が20近く選ばれ、二級に格下げされ漢字検定の受験生を悩ますことになりましたが、準一級以上の漢字には旧字体の字が多くそれらをどう処理するのか今後の課題となっております。
例えば以前にも触れましたが“箸”や“賭”のチョンが省かれ簡易慣用字体に変えられるでしょうし、また“葛”も正字が旧字体に後退させられると思います。“喩”などは一級の漢字であって簡易慣用字体がありませんから“愈”のように旁(つくり)の波が消されることになるのでしょうが、“比喩”(たとえる)位しか使い道のない字がどうして常用漢字に変えられたのか疑問に思えてなりません。又今回選ばれた“嗅”は匂いを嗅ぐ意味ですが、この字の本来の字の”臭“は既に現在二級の配当漢字であって簡易慣用字体になり犬のチョンが省かれていますから、“嗅”に使われている”犬“のチョンは一体からどうなることやら興味深いですね。(^^)此の儘では明らかに二級の受験生泣かせとなることでしょう。(;;)
このチョンが省かれた字は結構多くてよく誤りやすいのが“涙”です。旧字体は涙の大が犬でありチョンが付いていましたから見るからに目から溢れた泪を連想させて呉れましたが、常用漢字になってから俄に今流行のドライアイになりました(;;)
昇格する漢字の中から難易度の高い漢字を捜すと“喩”以外にも“諧”や“鬱”や“璧”などがあり“諧”や““璧”は“喩”同様余り日常用いられず如何して昇格したのか詳(つまび)らかでなく不可解でなりません。“鬱”など使用頻度はあっても字画が多くて書くのが本当に憂鬱ですね。(;;)
漢字小委員会も常用漢字を少しでも増やすことで、学生の国語力が増加すると思っているのでしょうが、常用漢字を増やす前に常用漢字の中で殆ど使われることのない字を準一級乃至は一級配当漢字に格上げする努力も尽くして頂きたいと思います。下の10字は小生の独断と偏見で選んだ常用漢字です。
韻 閲 謁 虞 繭 璽 爵 髄 遷 朕 虜
“朕惟うに我が皇祖皇宗國を肇むること宏遠に…御名御璽”この教育勅語の文言など我々戦前派以外の方は殆どご存じないと思いますが、朕など未だ常用漢字の中では立派に威張っています。此って時代錯誤も甚だしいですよね。日教組はどうして怒らないのか!
愚娘に教育勅語について聞いたら、朕の字は犬の種類と同じじゃないの?と謂われてしまいました。慌てて調べたら犬の方は“狆”でしたから“朕とは誰のことや?”と訝っていられた天皇陛下もさぞホッとされたでしょうね。(^^)
話は何時ものことでガラリと変わりますが“You Tube”は皆様よくご存じの世界動画共有サイトですよね。我々はお陰でCDを買わずして大抵の曲が聴けますから重宝していますが、業界では“You Tube”は法律で保護された音楽や映像を著作権者に許可なく利用者から投稿され掲載すると謂う所謂著作権侵害の最たる悪の温床と謂われて居ります。日本ではTV番組のシーンが投稿されるケースが圧倒的に多く、アナウンサーのトチリやハプニングなどは容赦なく投稿されアナウンサーは天下に恥を曝す結果となっていますからTV局も自局の映像を見付けては“You Tube”側に削除を求めての鼬(いたち)ごっこが続いています。一方此の削除要請を一番熱心に実行していたのが、700万曲の楽曲を管理するのが“JASLAC”(日本音楽著作権協会)でありましたが、日経新聞に拠れば此処に来て“JASLAC”の様子が変わり、幾ら削除しても土竜(もぐら)叩きであって違法動画が増えこそすれ根絶することがないので、いっそ発想を転換して“You Tube”を利用して動画共有サイトでの音楽や映像の流通を促し映像商品のPRに資した方が得策ではないかと考える意見が主流派となるに至ったそうです。その動機となったのは、角川グループが昨年TVアニメのDVDを北米で発売した処、“You Tube”で違法動画を流され続けたお陰で現地ではTV放映されていないにも関わらず予想もせぬ数が販売できたからですが、そこで“JASLAC”や映画会社も“You Tube”を利用して楽曲や動画を“触り”だけ見せて客の購買欲を誘う方法を思い付き、1分以内の掲載を認めることなどで“You Tube”と共存することで潜在的なネット利用者の需要を喚起できると意識革命に乗りだし、“You Tube”から一定の料金を徴して楽曲の利用を認めることになった模様です。
然しメディア界から敵視され続けて来た“You Tube”からお金を貰ってのプロパガンダには誰もが愕きですね。角川は既に“You Tube”にアニメチャンネルを登載させて協力体制を取っていますから、楽曲だけでなく映画やTVドラマなども今後競って同調するものと思われます。例え盗人に追銭でも自分ところが儲かればそれで良い論理でしょうが、こんな謂わば泥棒の片棒を担ぐ遣り方は長い目で見れば庇を貸して母屋を取られるが如きであり、何れは己が墓穴を掘る結果を招くのではないでしょうか。“You Tube”と著作権業界との闘いは今後どんな風に展開して行くのか楽しみですね。(^^)著作権業界が“You Tube”にお金を払うことになったりして…(;;)
女子プロゴルフもオフシーズンに入りましたので、暫く休ませて頂きます。その代わり来春の開幕まで毎回漢字の勉強を致しましょう。
今週は先ず助詞を総称する“てにをは”を漢字で書けるかどうかの問題をお出しします。
皆様如何ですか?解答は来週へのお楽しみとしましょうね。
“グー”の小母さん
明日から12月だと謂うに暖かい日射しの日曜日です。そろそろ畑の冬拵えのシーズンとなりました。ピーナツを収穫して土壌が豆科の根粒菌のために肥沃となったので、今年はイチゴの苗を植えて見ました。露地栽培のため収穫は5月頃となりますが、定植してからたったの1週間で可憐な花が一輪咲いて居ます。(^^)きっと先週暖かかったので春が来たと勘違いして咲いたものと思われますが、此の儘放っておいても寒くて不憫だし、苗にも負担が掛かるので花を千切ろうと思ったのですが、多感な年頃でもある4年生孫娘の頑強な抵抗に遭って、乙女心を傷つけるのも不本意だし其の儘咲き続けさせることとなりました。(;;)果たして春には大きいイチゴが生って呉れるでしょうか。(^^)写真は咲いているイチゴの苗です。土手の東斜面で日当たりだけは抜群ですが、その分水遣りが大変です。(;;)
先週日経のコラムにて紹介されて居ましたが、この前破綻したアメリカ保険大手のAIG(American International group inc)の役員達が政府の救済を受け会社が助かることが決まった直後にカリフォルニアの高級リゾートで5泊6日もの豪遊をしていたことが明るみに出たそうですが、アメリカ政府は負債総額に拘らずこんな節操のない幹部が経営する会社など潰しておけば良かったですね。此の事件が日本なら首脳陣は国会喚問事件で吊るし挙げられたでしょうに、アメリカは不思議な国であり役員の給与は日本の役員の10倍以上も取った上にストックオプションまで半端な額ではなく、アメリカ国民が如何して貧富の格差に激怒しないのかその無関心さを訝しく思いますが、アメリカの確定申告が電子申告に限られていることから考えるに、アメリカ人の大半が中流家庭のない黒人を初めとする貧困層で占められ税金などとは無縁の存在であるため富裕層のしていることは他人事(ひとごと)と全く関心を持たないからではないでしょうか。(;;)
アメリカ自動車大手ビッグスリーGMを初めフォード、クライスラーの首脳達が政府の公的支援を求めてナント!ワシントンへ自家用(勿論会社所有)ジェットで来たそうですが見ている誰も何も咎めなかったそうです。毎日新聞は”タキシード姿で貧困者の給食施設に現れたもの“と、どぎつい風刺を籠めて揶揄しましたが、GMなどは破産法の申請を検討している程業績が悪化していますが、仮にそうなっても彼等経営陣は自分達の蓄財を債権者に差し出すことなどは決してしないでサブプライムのせいだと我関せずの態度を貫くことでしょう。
米紙ウオールストリートジャーナルによればフォードが支援条件の一つであるフォードCEO(社長兼最高経営責任者)であるムラーリー氏が報酬カットに抵抗しているため自動車大手の支援法案が暗礁に乗りあげているとしています。フォードは07年度に27億7千ドル(2600億円)の赤字を出しながらムラーリー氏は2167万ドル(20億7千万円)もの巨額の報酬を受取っていたと謂われていますから赤字も此処まで大きくなると社長の給与など1%以下で霞んでしまうのでしょうか?
又、大手銀行ワコビアが経営不振で同業のウエルズファーゴに吸収合併されるについて、同銀行の経営陣10名が報酬の2.99倍に当たる93億円を退職金として受け取ることが米証券取引委員会への提出資料で明らかになったそうですが、ま、赤字の数百億ドルからすればどうでも良い数字かも知れませんが、経営陣の年俸を退職金から逆算すれば一人3億円以上にもなり日本とは一桁違いますね。アメリカではサブプライムは天災のようなものであって会社や銀行に大きな赤字を背負わせても自身の責任ではないと多額な報酬と退職金を取っても良心が尤(とが)めることがないのでしょう。
我が国では何かあれば、例え原因が100%中国の責任に帰するものであっても会長社長以下記者団を前にペコペコと謝罪し、私財を全て差し出して償っているのとのギャップは一体何処にあるのでしょう。アメリカの経営者は会社を潰しても自分は最善を尽くしたので単に不運であっただけで自分は決して悪くないなどと牽強付会に終始し、少しも罪悪感など持たないのは偽善者の最たるものであり、日曜日に家族で正装して教会を訪れるキリスト教徒たる所以だと思います。これって終戦後アメリカに都合良くお膳立てされ、その通りに終結した極東国際軍事裁判の結果と少しも変わりませんね。富裕層がユダヤ人を中心とするアメリカ人って本当に狡い人種だと思いました。
然し、明治4年穢多非人廃止令後も根強く生き残り決してなくなることはなかった我が国の部落民以上に蔑視され、トイレまで差別されていた黒人が大統領になったりするなどアメリカも大きく変貌しましたね。よく”時代が動いた“と謂われますが、アメリカは想像もしなかったサブプライムの登場をエポックメーキングとして大きく時代が動こうとしているのではないかと思います。皮肉にもサブプライムはアメリカのメシア(救世主)となるのか、それとも住宅バブルを創設し世界恐慌を惹き起こしたユダヤ人の懐に巨万(兆)の財を膨らませただけなのか、結果が待たれる処です。
話題は急に変わりますが、グーのおばさんことエド.はるみと謂われる少し太めの女性が最近忽然と現れてアッと言う間にTV画面のCMにドラマにとお茶の間を賑わすようになりましたが皆様もよくご存じでしょうね。
芸能界の事情に極く々々疎い小生ではありましたが、先日フジテレビで“金曜プレステージ エド.はるみ物語”と銘打った自叙伝が放映され本人自身が主役出演すると謂う意外性もあって、それまで聴いたことも見たこともなかった小母さん(失礼<(_ _)>)が如何にして生存競争の激しい芸能界で突如として活躍できるようになったのか不思議に思って居りましたのでその経緯(いきさつ)を知りたくて、ドラマなど先ず見ない私ですが生憎時間帯が私の夜漢字勉強時間帯であったためビデオ録画しておいて、休日の食事時間に数週掛けて拝聴しました。
ネットでの情報によると彼女は約20年前に明治大学文学部を卒業後演芸研究所に入所し、卒業後舞台女優を目指し、一方ではマナー教室の講師そしてマイクロソフトのオフイシャルトレーナーの資格を取った異色の人でありましたが、才能が分化されたために女優として大成するに至らず、人生の半分を経た40歳を前にして初心に帰って御笑いの世界で生きて行く決心を固め、吉本の訓練学校NSC11期生の最年長者となって息子ほど年の違う連中から“クソ婆”などと嘲(あざけ)られ辛酸の日夜を過ごし乍ら遂に本年2月には56組が競う真芸人スペシャル番組で優勝しこの厳しい世界で栄光の座を獲得した苦労人タレントであったそうです。(^^)
然し、デビューして1年にもならぬ一介の御笑い芸人が、自叙伝をTV放映されるなど前例のないことであり、この大スター並みの扱いは全く異例のものでしたが、如何に彼女の御笑い芸がこれまでの先達のワザを超えていたかを物語るものではなかったかと思いました。
夢に向かっての苦難の道程を自身が演ずる“エド.はるみ物語”は、結構面白いドラマに仕上がっており、本人の頭の回転の良さに加えて礼儀正しさと、御笑いの世界での先輩に対する挨拶など人間の出会いでの基礎が嘗て“マナー教室の先生”であったことが格別に上下の “けじめ”の厳しい芸能の世界では直接的間接的に大きな助け船となり、回り道をした甲斐が報いられ鬼の吉本の上司にも可愛がられて遂に今日の栄光を得たものだと思いました。
体質かと思いますが、此の女優さんハードなグーグー体操の割には少しメタボ傾向にあり、体力勝負の芸能界で長く生き残って行くには、食事制限などしてもう少し痩せないことには息切れするのではないでしょうか。此の身体で今年夏の24時間TVチャリティーマラソンランナーに昨年の走者萩本欽一さんから選ばれ女性として過去最長の113kmを完走した人であるとは到底思えませんから人間なんて見掛けによらぬものですね。(^^)
これからも中年女性の星として活躍して頂きたいと思いますが、“グー”だけでは先が見えているし、新しいネタを目指して大ブレークして下さい。
先週21日の金曜日毎日新聞朝刊全国版“万能川柳”に久し振りで投稿した愚作が登載されました。(^^)ちっとも載らないので1年以上も投句を諦めていましたが、先々月何気なく閃いて2句送ったら片方が選者の目に止まったようです。紙面の都合でお知らせが1週遅れとなりました、ご免なさい。
女子プロツアー本年最終のリコーカップが宮崎で行われましたが一昨年の覇者さくら選手は先週の優勝と1億円達成で気が緩んだのか、精彩を欠き11位タイと沈み賞金女王の夢は破れました。来年の更なる健闘を期待することに致しましょう。小さい細い身体で外国派遣を挿んで本年はご苦労様でした。
それにしても最終ホール不動選手バーディーチャンスから一転しての3パットは自分の優勝より何より日本人である妹弟子古閑美保に賞金女王の座を与えてやりたかったからだと思いました。そして誰よりも念願の初賞金女王間違いなしと信じて疑わなかった韓国の李知姫がガックリと肩を落として会場を去って行ったのが印象的でしたね。(^^)
轢き逃げ事件の続発
暖かい日が続いていましたが新嘗祭(現勤労感謝の日)を迎え早いもので後1週間で師走の到来となりそろそろ畑には霜が降り木枯らしが吹き荒ぶ季節を迎えました。12月は私共税理士には恒例である関与先の煩雑な年末調整事務に入ります。最近の神戸は不景気の影響で賞与のない零細企業が増加し、従って年末調整時に還付金がなくて逆にいつも通り税金が控除される方が多くなったのはお気の毒ですが、法の定めとあっては致し方がありませんね。(;;)
共に厚生省の元厚生事務次官夫妻の連続殺傷事件は甚だ傷ましい事件であり、被害者が年金不祥事の当の本人にしても何も元次官を奥様共々殺すことはなかったと世間の誰もが思いました。犯人が先週末に自首し原因はナント!ペットが保健所に連れ去られたせいだとか…保健所が厚生省とどう関わっているのか良く分かりませんが、関わっているとしても“風が吹いたら桶屋云々…”の類(たぐい)であり被害者の次官夫妻はあの世で閻魔様に狂犬に襲われたのだと真相を聞かされて身に覚えのある年金事件でなかったために余計無念の思いを露わにされていることでしょう。(;;)
然し今度の事件は“相手は誰でも良かった”に近いものでしたが、背景には保健所とは余り関係がなくても厚生省の不祥事がメディアを介して犯人の脳裏に深く刻み込まれて居たため標的に選ばれたものに違いありません。
今度の事件に関する詳細な報道により彼等次官が図らずも退官後煌(きら)びやかにして華やかな多くの天下り期間に於いて安佚を貪っていた実態が皮肉にも明るみに出され、喉元過ぎて熱さを忘れていた日本人の注目を改めて集めることになりましたが、彼等とて年金事件の華やかなりし渦中当時の領袖でもあり、当時巷で喧伝された“過去の社保庁長官や年金保険局長は退職金を返納せよ!”の怨嗟の声が湧き上がった折に、せめて退職金の半分でも返納していればひょっとして今回の事件の標的にだけは免れたのではないかと思いました。然し被害者の方々にはお気の毒でしたが、犯人が自首するまでは他の長官経験者達を震い上がらせる効果は絶大であり、世界経済破綻の昨今となって彼等の個人資産もガタ落ちし退職金を返還したくても返せない実状でありましょうから虎の子の財産は減るは、夜道は疎か昼間も指さされて人前を歩けない状態となっては彼等も四面楚歌に陥りましたね。これぞ年金問題の責任を放置し我関せずと頬被りした報いであり、薄情な表現ではありますが我々衆生から見れば謂わば自業自得と謂うものではなかったでしょうか。
第三の事件を起こさないために警察庁では歴代元社保庁長官の自宅前に終日パトカーが張り付けることになりましたが、元長官もその家族も怖くて外出も儘ならず朝から晩まで自宅軟禁ではストレスが溜まって堪らなかったでしょう。お陰で此まで知らなかった近所の方にまでに“フーンあれが昔の社保庁長官の一人だったのか”と合点されて、白い目で見られて近所付き合いして貰えなくなったりしては踏んだり蹴ったりですね。(;;)
もう斯様なテロ事件はこれ以上惹き起こされたくありませんが、今回の事件が厚生省歴代保険長官などの高級官僚達に与えた恐怖感の大きさは計り知れず、我々庶民の社会保険庁に対する怨念や傷みが少しは思い知って頂けたのではないかと不謹慎ではありますがちょっぴり快哉を叫びました。
然し、恐ろしいことには我が国には政府の施政や他人の幸せに不満を持つ多くの不平分子が居ますから、此の事件を契機として再び同様な事件が起こるのではなかろうかと心底から危惧して居ります。
今に限ったことではありませんが、昨今酒酔い運転に対する厳罰が殺人事件を誘発している嫌いがあり、スナックなどの売上低下からして飲酒運転は幾らか減少はしているようですが、事件を起こさせないために設けられた法律が、罰則の強化で事故が起こった場合反って事件を大きくなって居るように見受けられます。勿論法で禁止されたことを知っていながら酒を飲んで運転した者が悪いに違いありませんが、従来なら60日乃至は90日の免停で済んだものが、現在では一挙に免許取消の上懲役或いは禁固となって前科者となり職を失うことにもなりましたから、酒酔いの頭が余計パニックとなって前後の見境を失い単なる軽微な人身事故で終わる筈の事件が重大な殺人事件にまで発展しているものと思われます。
全てはその人のモラルの問題ではあるのですが、先日茨城県で物損事故を起こし交通安全対策課長を務めて飲酒運転撲滅を訴えるポスターの企画などを担当していた50歳警視庁警視による酒酔い運転は世にも情けない事件であり、俗に“5時から男”などとは謂いますが、勤務時間外だとは謂え、自らの職業を貶めることを何ら考慮しなかった短絡的にして典型的なサラリーマン根性には呆れてものが言えませんね。
新聞配達の少年をブレーキも掛けずに8キロに亘って引き摺って殺した41歳の男など、40歳50歳は我々の子供に当たる世代であり、高度成長期の真っ直中で育った年代ですが、恰も日教組の力の強かった時代でもあり、少年期に充分な道徳や倫理観に乏しい先生に教わった不幸が今日(こんにち)になって発現してきたものではないかと考えます。
全ては刑罰の大小など対処療法でしかなく、人それぞれが自己を律する倫理観を共有することでしか原因療法と成り得ませんから、それらの倫理教育を充分に行わずして罪ばかり重くしても効果はなく、今後親や教育者は原点に戻って遅蒔き乍ら児童の倫理教育に真摯に対峙すべきであろうと考えます。
“そんな子はわんさと居る。一人に構うな!”と恫喝したのは、名古屋地方の小学校から国民保険料滞納で無保険となり虫歯治療ができず歯が次々と蝕まれてゆく一人の児童について学校からの問い合わせに対しその市の教育委員の心ない言葉であったそうです。(;;)
謝礼を貰って教師の資格試験の点数を水増しして捕まった教育委員が居るかと思えば、上記のように、児童の健康など全く関心がなく端数切り捨て型の教育委員が何処にもわんさと居るようです。此方は法的な罪には問えなくても、凡そ教育委員としての児童に対する倫理的な資質を欠いていますから大分県の教育委員より遙かにワルではないでしょうか。こんな思い遣りのない奴に限って飲酒運転で轢き逃げ事故など起こすタイプでしょうね。
大体から教育委員など普段何の仕事をしているのでしょう。教師からの付け届けの多寡をグラフにして勤務評定をしているだけじゃないんですか?
何時だったか新聞コラムの“つむじ風”に出ていた記事で麻生総理が秋葉原で総理就任初の街頭演説の中で毎週愛読している週刊漫画雑誌が激務のため先週は4冊のうち2冊しか読めなかったと嘆いて見せたそうです、演説を聴いていた学生が“首相も漫画を見る暇があるのか!”と愕いていたそうですが、語るに落ちるとはこのことであり、漫画雑誌から政治家が得られるものなど皆無であり、そんな時間があれば佐藤一斎“言志四録”でも読む気がなかったのかと総理の無知蒙昧を知り、一国の宰相が此では我が国の将来も愈々終焉を迎えたのかと唖然としたものです。漫画は総理の顔だけにして欲しいですね。
諸説に拠れば総理のマンガ好きは漢字の苦手が原因であって、原稿の読み間違いが結構多く特に熟語の読みが踏襲を(ふしゅう)頻繁を(はんざつ)と読まれたそうな…(;;)これらの字は何れも当用漢字であり中学生までに習う漢字です。これって読書の時間が少ないとかの次元の話ではありませんから聞かされている我々国民が恥ずかしくてなりません。国会答弁の原稿には事務方がルビを振らぬとなりませんが、余り易しい字にまでカナを振ると総理の逆鱗に触れたりして事務方も中々大変でしょう。読めないなら書く方はもっと苦手の筈であり、総理が大財閥の御曹司でありながら早稲田や慶応に入れて貰えなかった原因が分かったような気がします。(;;)一度官邸内で秘密裏に漢検5級辺りのテストが必要なのではないでしょうか。
然し以為総理の街頭演説で漫画雑誌が話題となるなんて世も末じゃのう。(;;)
お得意先のKさんとこで総理とマンガのことについて話をしていたら、 “こんなマンガがありますよ”と教えて頂きました。首相が外相当時のことでしょうが、一流?の政治家がこともあろうに国際マンガ賞創設とは情けなく、関係諸外国の領袖に絶対に知られたくありません。
アメリカではオバマ氏が圧勝し対中国や北朝鮮問題など日本には益々逆風となってきました。給付金の問題一つにしても総理の朝令暮改が再三再四繰り返され閣僚達に醜態を晒しましたから、このお坊ちゃんマンガなど読んで居て世界発の難局を乗り越えて行けるとは到底思えませんが…(;;)
先日総理はオバマ氏と電話会談した後の記者会見で“電話だったので良く分からなかったが、彼はインテリジェンスが偉く高そうな英語だった”とか…それは総理のインテリジェンスが低すぎたせいではないんですか?
こんなに教養に欠けた総理では我等が大日本民族の行く末は一体果たしてどうなるんじゃ!
来週最終戦を迎える女子プロツアー今週のエリエールカップは2日目トップで終えた横峯さくら選手“今週は優勝します”と宣言しての有言実行で宮里藍、上田桃子等の強敵を向こうに回して2位以下を4打差ぶっ千切って11アンダーで本年の初優勝を果たしました。賞金も1億円の大台を突破しランキング2位まで浮上し、賞金女王の可能性まで出て参りました。さくらちゃんおめでとう(^0^)/{%トロフィーwebry%}









