例年になく巷の佇まいが異なり、玄関の松飾りも車の注連(しめ)飾りも殆ど見掛けることのなかった寂しいお正月も終わって景気も気温も寒々と冷え渡った真冬が到来しました。昨日は阪神淡路大震災から14年目に当たり各地で慰霊祭が行われましたが、震災後に生まれた所謂“震災を知らない子供達”も中学生となり、あの忌まわしい災害も少し宛風化しようとしています。(;;)然し災害と謂うものは忘れた頃にやって来ると言いますから、我々は常日頃から充分な対処策を考えて不時の来客に備えて居なければならぬと強く感じました。
今日はお馴染み芦屋のNさんから頂いたお庭の白梅をご覧頂きましょう。
白梅と謂えば泉鏡花の名作“婦(おんな)系図”が想い出されますね。『切れるの別れるのって、そんな事は、芸者の時に云うものよ、私にゃ死ねと言って下さい。』の名台詞(せりふ)は、早瀬主税に対するお蔦の有名な言葉です。
何かと世知辛い昨今、打算なしで男に本気で惚れるこんな女性が居なくなって久しくなりました。(;;)

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法が不備だったせいで強者のエゴの犠牲者となって職も寝床も失った失業者で氾(あふ)れた日比谷公園年越派遣村の混乱に対して、自立生活サポートセンター所長である湯浅村長が此の儘では暴動が起こると直感し、偶々日比谷公園に隣接する厚労省に対しロビーの使用許可を文書で求めたのでしたが、“正月休みだ…前例にない…これらは自治体の仕事であって中央省庁の仕事ではない、戦後の混乱期でもなかったことだ…”と何時もの逃げ口上で拒否し続けたKYの最たる厚労省は、民主党議員から“麻生政権が潰れても良いのか!”と一喝されても官僚の幇間である厚労相舛添要一はしぶとく難色を示し続けましたが、究極副厚労相の大村秀章が1940年ナチスの迫害に対しリトアニアから脱出しようとするユダヤ人に対し外務省の命令に反してビザを発給し続けた杉原千畝の前例でも思いだしたのでしょうか、政治家に珍しく人道的な決断をし、彼の一存で厚労省の講堂を開けることになりました。若し大村秀章の決断がなければ、彼等の為そうとしたことは火事に追われて逃げようとする避難民に対し、規則にないから此処は通さないと役所が逃げ道を遮断して門を閉ざした如くでありましたから、国民を護るためにある行政が規則や前例を盾として国民の命を危機に曝すことは如何様(いかよう)に考えても赦すことができません。
彼等エリート官僚にとってはクビになった派遣などはどうせ社会の余り物であってクズだと思ってのことでありましょう。然し人の命に貴賤はなく、驕り高ぶった偏見を持った彼等官僚こそ人間のクズに違いありません。
派遣、派遣と人材派遣業ばかりが労働者の生き血を吸って大きくなりましたが、厚労省は一度でも派遣労働者について真剣に考えたことがあるのでしょうか。年休も退職金もない派遣労働者を護れない労働基準法なんてザル法ではありませんか!
麻生総理は今になって内心後悔していることと思いますが、矜恃(総理の好きな言葉ですが総理に此の漢字が書けるの?)とやら自分の面子(めんつ)に拘って国民全員への給付金交付に固執しています。然し今一番お金に困窮しているのは年末に派遣契約をバッサリ切られて家と生活を失った多くの人達ですが、住居不定で住民票も定かではないこの人達に給付金を交付する手立てが全く見付かりません。一体からどうやって彼等に給付金を渡すつもりでしょうか?野党の誰か一人でも年越派遣村の人達に給付金を手渡せる手段が失われていることについて総理の矛盾を厳しく糾し“今一番お金を必要としている人に渡せない給付金など止めろ!”と言ってやればどうなんですか。
予てから暴言の多い鳩山総務大臣が、公正な競争入札を得て“かんぽの宿”70施設を一括して落札したオリックスに対し、“出来レースだから譲渡を認可しない”と横槍を入れました。此の大臣は鳩山一郎をお祖父さんに持つ毛並みの良い家柄に生まれ乍ら、ハーフの女優と結婚するなど若いときから兎角軽弾みな行動が目立ち、現在大臣の座を占めているのが不思議に思える人であり、お父さん(威一郎)とお祖父さんの七光りのお陰以外何物でもないと思います。
それにしても党派が違うとは云え、できの良い腹違いのお兄さんよりできの悪い弟が何時も日の当たる場所に居られるのが何とも不思議ですよね。
発言の真意はオリックスの宮内氏が小泉内閣時代に規制改革.民間開放推進会議の議長を務め民営化議論を主導していた処にあるようですが、公正な入札手続きを得て落札された物件に対し“落札者が小泉派だからダメだ!”は筋が違うと思います。彼は所詮人間が小者(こもの)ですね、大臣たる者はどんな場合でも大所高所に立って物事を公平に判断せねばならぬのを、私的な遺恨から国家財政を忽せにすることは赦せないと思います。何故なら“かんぽの宿”は毎年40億円もの赤字を垂れ流していますから、民営化されたと謂っても株式全株が現在国有では、早く金遣いの荒い娘を嫁にやらないと間接的に国民の税金の無駄遣いになることがこのアホな大臣には分からぬのでしょうか。オリックスは現在施設に勤める3000人の雇用を維持すると明言していますから、国は1日でも早く譲渡契約を履行して赤字の進行を食い止めて頂きたいと思います。
然し、オリックスは赤字の施設を108億円も出して購入する限りは、黒字化するために何れほとぼりが冷めた頃を見計らって施設の職員達は淘汰されると思いますが、その淘汰される職員は管理職と謂う座に胡座をかき9時から5時まで机の前に座って新聞や雑誌を読むだけを仕事とした高い給与泥棒に違いありませんから自業自得です。ひょっとしたら “かんぽの宿”売却反対で鳩山総務相に泣きついたのは案外此等の連中かも知れませんね(;;)
宮内さんガンバレ!
先週の東京体育館全日本卓球選手権女子ジュニアの部でナント!小学校(中学校の誤りではなく)2年生8歳の少女平野美宇ちゃんが高校2年生の代表選手を破り福原愛選手の持つ最年少記録を更新しました(^0^)/。卓球は、3年前浅田真央選手が年齢不足で出場できなかったばかりに金メダルを逸したフイギュアスケートと違って高校3年生以下としか定義されていないので昨日生まれた赤ちゃんでも出場可能ですが、実際には連盟は中学生以上を想定しており、特に深く考えていなかった処へ10年前福原愛ちゃんが10歳で決勝戦まで進んだ時誰もがアット愕いたものでした。
此の8歳の平野美宇ちゃん残念ながら2回戦では敗れましたが、1回戦で負けた高校2年生について紙面では武士の情けで名前は伏されましたが、此の敗北に発奮して来年強くなって再び出場するか、或いは自分の不甲斐なさに落ち込み周囲の目もあることだし卓球の世界から去って行くのかどちらでしょうね。勝負の世界では常に敗者の方が得たものが多い筈ですが、問題はその得たものを糧としてどう生かせるかがその人の歩む人生街道の岐路だと思います。
この少女美宇ちゃんが卓球を憶えここまで強くなったのには微笑ましい動機があり、彼女が3歳の時に元卓球選手であったお母さんが自宅の近くで卓球センターを開いた折、お母さんと一緒に居たいばかりに選んだ道だったそうですから可愛いですね。(^^)
年末成田空港国際線の手荷物検査で警察庁のキャリア官僚が規則を超える容量の男性用化粧水(頭が変なんじゃないの?)持ち込みを女子検査員に止められて、検査員に暴行していたことが警察庁での取材で先週分かったとか…(;;)このキャリア官僚は人事課課長補佐を勤める入庁8年32歳のヒヨッコ警視であり乍ら『県警本部長を呼べ!』などの暴言を吐いていたそうです。国が定めた規則を破るなど実に怪しからんバカ役人ですが、人事課では職務倫理の指導担当とは開いた口が塞がりません。(;;)如何に役人の配置が不適材不適所であるかよくわかりますね。以前にも倫理を指導する職にあり乍ら電車内で痴漢行為をして捕まった警官が居ましたが、此処数年警察官と学校の先生の不祥事の多さには呆れるばかりです。何時も頭を下げられている職種の人間は相手が頭を下げているのが肩書きに対してであることを忘れてしまい自分個人が偉いのだと錯覚するのでしょうか。それにしても『県警本部長を呼べ!』とはよく言ってくれましたねえ。本部長は同じキャリア組でも本庁の課長クラスの上位で年齢も一回り違いますから、さも本部長が自分より目下(めした)の職位であるように思わせる発言は明らかに人を欺くものであり、駆け付けた空港配属の警官は意地でも千葉県警の東川本部長に電話して空港まで来て貰ったら良かったでしょうに…(^^)此のバカ役人は駆け付けた千葉県警本部長にどんな言い訳をしたことでしょう。(^^)警察に限らずこんな官僚が我が国にはうじゃうじゃ居て、日本を少し宛蝕んで居るのかと思うと情けなくて涙がでますね。(;;)
今朝の朝刊でメタボの基準が変わることが掲載されていました。それも女性に限って腹囲90cmが75cmとめちゃハードルが高くなり、mm単位で努力されている世の中年女性共は誰もが絶望感に打ち拉(ひし)がれて居られることでしょう。腹囲の基準値と謂うものは身長や体重を勘案して求めねばならぬと考えますが、単に75cmと短絡的な発表は製薬学会と医師会の隠謀でしょうか?
漢字の解答と出題は紙面の都合上来週廻しとさせて下さい。{%一言・ペコhdeco%}