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e-tax、聞くと為すとは大違い!


確定申告も愈々終盤戦に突入し提出期限が愈々来週月曜日に迫って参りましたが先週までに大方の申告を終了しましたので後は帳簿の締め切りなど残務整理の時間を残すのみとなりなりホッとして居ります。(^^)
2月28日初入荷から垂水の街は何処彼処でイカナゴを炊く匂いが充満し、魚屋さんにも負けじと郵便局は親戚送りイクスパックの長蛇の列となって居ますが、不運にも5日の水曜日垂水沖で貨物船やタンカーなど三隻の衝突事故で沈没船から死亡者だけでなく南東10km西側15kmに重油76キロも流れ出す騒ぎとなり、あの美しい景観の大蔵海岸に重油が打ち上げられて白砂が油に塗れる惨状でありその回収騒ぎに大騒ぎとなっています。神戸市など18漁協が当面いかなご漁の自粛を決めましたが、短期間の最盛期であり3cmから一週間で成魚になるイカナゴ漁を数日出漁できない損失は漁師さん達にとっては莫大なものであったでしょう。(;;)報道によれば魔の密集海域と呼ばれる南北300mしかない垂水沖の狭い海路に三隻とも自動操縦であったそうですから、民でさえこれでは官(イージス艦)など当然でしょうね(;;)
税務署からは2010年度電子申告割合50%目標(06年度実績はたったの2%)を謳い文句に、昨年度より大々的に我々税理士及び関与先への電子申告の勧奨が囂(かまびす)しく、多額納税者に対して個人法人を問わず税理士経由で電子申告開始届の提出が求められています。届出書の提出を済ませても直ちに電子申告をせねばならぬ訳ではありませんが何れ近い将来半ば強制されることが目に見えている処から私自身が電子申告をしていないと関与先の電子申告の代理送信どころではない処から意を決して19年度の確定申告を電子申告にて行うことにし、愚息や具娘達の協力(と言っても実際には丸投げ?)の下に漸く申告書の送信から電子署名までを先週完了致しましたが、電子申告を済ませて感じて得た印象は、国税庁のお役人が全く申告実務に無知蒙昧であり、更に納税者を全く信用して居ないことの一言に尽きました。医療費控除や消費税申告はある程度容易に行えるのですが、医療費以外の添付書類についてはメチャ厳重であり、電子申告送信票には提出区分の欄がありそれぞれ「電子」「提出省略」「郵送」の三欄 (持参欄がないので、混雑の税務署へは持ってくるな!と謂うこと?) のどれかにチェックを入れるようになっていますが、一番簡単そうな「提出省略」こそが一番の曲者であり、昨年までは所得の内訳書等の裏側に各種証明書類や源泉徴収票をペタペタと貼りつけ申告書に挟んで提出していたのが、提出省略を選択することで手間が省けると思って喜んでいたらあに図らんや、提出省略とは本物の証明書類をを添付しなくても良い代りに入力画面にその詳細を記入する手間を要することが判明し、何のことはない今年は結局各種証明書類や源泉徴収票をペタペタと貼り付けた所得の内訳書を昨年同様税務署まで持参提出する羽目に立ち至りました。提出省略する際にはこれらの書類をそっくりその儘電子申告上に入力する手間が煩雑で時間を要することこの上なく、既にうちの事務所の申告ソフトで出来上がっていた所得の内訳書に証明書類等を貼り付けたものを税務署に持参した方が遙かに効率的であることが分かったからでありました。(;;)
所得の内訳書に所得の種類と相手先と収入金額と源泉所得税額を記入すれば何の支障もなく納付乃至は還付税額に辿り着けるものを、国税庁のお役人は愚かにも源泉徴収票をそっくりその儘記入させることで源泉徴収税額の過大記入が防げるとでも思って居るのでしょうか、普段税務署は源泉徴収票のコピーはダメだ本物を持ってこいと口を酸っぱく言っていながら、電子申告上納税者にコピーを作らせているのはどう言う訳でしょう、源泉徴収票は甲表乙欄(勤務先二箇所目からの給与)なら税額の捏造は容易ですから税法を少し齧(かじ)っている者ならその辺は先ずお見通しであり、還付金に纏わる詐欺事件が横行する所以でありますが、それすら気付かないで無駄な労力を費やして源泉徴収票をコピー入力させておいて電子申告の提出省略とは笑わせるではありませんか。
きっと私のように申告書の頭部を電子送信し、添付書類を提出省略しないで持参又は郵送する納税者が少なくないと思われ、税務署の内部事務が幾重にも錯綜し混乱するのは必定です。国税庁は早急に添付書類等の提出省略を簡素化して所得の内訳書への記入だけで済むようにしないと電子申告の普及に従って税務署の内部事務が増加する不条理を醸し出すことになるのが分からないのでは情けないですね(;;)
此の儘では電子申告者の増加は医療費控除位でありますが謂わば医療費控除申告者など負の納税者であり決して税務署の歓迎すべきものではなく、税務署のメインはあくまで事業所得者ですがその事業者の一人である税理士がこんな煩雑なことはやってられんと感じているのですから、現在の電子申告が欠陥だらけの未成熟なものであることがお分かりでしょう。国税庁は税理士に納税者の代理送信を呼び掛け協力要請していますが、現在の申告書ソフトは前年のデータが残されていますから入力は50%以下の事務量で済みますが、電子申告の代理送信となると毎年基本情報(納税者の住所氏名や生年月日等)から入力する羽目となりますから我々には決して歓迎すべきものでなく、国税庁にその辺を考慮して頂かないと代理送信はペイしないので現状が改善されない限りするつもりはありません。
各税務署では数少ない電子申告担当者(1署に一人か二人)が現在のEタックスが平成10年度に10%達成すら訝しいと言っていますから、国税庁のお役人も大きな机に踏ん反り返っていないで少しは税務署第一線の生(なま)の声や申告書類の代理送信を勧奨されている我々税理士の声を謙虚に聞く耳を持ったらどうなんでしょうね。{%怒りwebry%}
電子申告を国民に勧めるためには現在行われている今年か来年の申告税額を何れかの年に限って5000円限度を控除するみみっちいことを止めてドーンと5万円控除位に増やせばEタックス利用者が激増するでしょうし、我々税理士も関与先の申告の仕甲斐があると謂うものです。現在の手法では5000円一回切りの控除では電子申告のための費用や時間からしてまるで採算が合いません。国税庁は電子認証のNTTカード読み取り機購入代金が6000円することを知っているのか?{%怒りwebry%}
法務省では既に法人設立時の定款に貼付する収入印紙4万円を電子認証に限り免除することにしていますから国税庁もそれ位の出費を覚悟しないと2010年度の50%達成は疎か20年度20%すら危ういのではないかと思います。国税庁は一般の納税者が電子申告をすることで自らが有利になることを認識しないことには彼等が決して摺り寄ってこないことを分からぬ道理がなく、それには大幅な電子申告控除を創設して誘えばよいのです。その内数年して誰もがEタックスに馴染んだ頃を見計らって電子申告控除をゼロを目標に少し宛減額して行けばよいのであり、それ位のことが分からぬなんて国税庁もアホですね。(^^)
先週の諺格言の答え
【烏鳥の私情】(うちょうの しじょう)
子が親に養われて育った恩を忘れずに、孝養をつくす情愛の喩えです。
烏は、生まれた子に母親が60日間口移しに食べ物を与え、子は成長後60日間親に口から食べ物を与えて養うという伝説からできた言葉ですが、人間を襲う場合でも男性は避けて女性や子供を狙うと謂われ、ずる賢くて悪役の見本のような鴉がこんなに親孝行で子思いとは意外な気がしますが、だからこそ数が増えこそすれ減らないのでしょうね。
待ちに待った08年の女子ゴルフがやっと開幕しましたね、本年度賞金女王の筆頭に挙げられている我等が横峯さくら選手は2日目3日目と68を出して通算10アンダーとし宿敵上田桃子や古閑美保は蹴落としましたが、日本語もろくに喋れない伏兵の太っちょ韓国選手に優勝を攫われ2位とは無念残念でした。(;;)来週に期待を繋ぎましょうか。
無念と謂えば年齢的にラストチャンスとなった高橋尚子選手は北京五輪代表の座を懸けて最後の名古屋国際マラソンでありましたが、10km地点でのトイレ行きアクシデントから失速して完走はしたものの2時間44分は彼女にとって屈辱以外の何物でもなかったことでしょう。彼女への沿道の声援は物凄く、TV視聴率にも大いに貢献したものと思われますが、時の流れは争われず彼女は栄光の10年に終止符を打ちました。優勝は21歳初マラソン天満屋の中村選手であり、女子マラソン界にも明らかに世代交代の新しい波が押し寄せたものと思われます。高橋尚子選手これからの一生涯を一昨年秋小出監督の食事制限の凡ミスのせいで独走からの失速で敗れた東京国際を何より悔むことになるでしょうね。(;;)

向こう見ずの男


5月もいよいよ最終週を迎えました。牡丹も芍薬も終わった我が家の庭は緑一色のレタス畑(蟋蟀のご飯と孫のお弁当のおかず用)で風情がなく、花は僅かに紅白の夕化粧と月見草だけとなりましたが、反ってこの方が気持ちが落ち着くのは私が貧乏性のせいだからでしょうね {%gakkari%}
何時だったか5年位前だったと思いますが、短大出の事務職である女の子がお茶汲みから階段を一歩一歩上り詰めて遂には社長に就任し、01年のWoman of the year 第五位に選ばれた話題をお知らせしたことがあったのをご記憶の方も居られるでしょうか。あのときお茶くみが社長になるのも偉いけど彼女を社長に選んだ経営陣がもっと偉いと経営陣の懐の深さを賞讃しましたよね。彼女池田章子さんが社長を務めるのは東証第二部ソースではオタフクソースを凌ぎ我が国第一のシェアを誇るブルドックソースでありますが、先日来不運にも女衒の如き禿鷹ファンドであるスティールパートナーズの標的にされその毒牙の前に身を晒す運命に陥っていることは皆様よくご存じの通りです。この禿鷹ファンドは先般明星食品に敵対的TOBを実施し、敗れたもののホワイトナイト(白馬の騎士)として登場した日清食品に持ち株を譲り渡し短期間に30億円もの巨利を得たことは我々耳新しいニュースでありました。スティールは現在サッポロビールにTOBを提案しサッポロは買収防衛策に右往左往している処ですから、スティールは相手に見境なく禿鷹振りを発揮していますが、このファンドの所有資金は推定4000億円であり、ブルドックソースの時価総額は僅か270億円ですから文字通り禿鷹に睨まれた子兎です。オマケにこの会社は買収防衛策など何も持たない無防備な状態だったために助かる術(すべ)は経営陣による自社買収か、ホワイトナイト(白馬の騎士)の登場に限られましたが、幸いなことに食品業界が再編の動きの激しい時代となって居り、ホワイトナイトの登場は十二分に考えられ食品製造に対する何のノーハウも持たないスティールでありますからその辺を充分に読んでのTOBであり、敗れても再度高値でサヤ稼ぎをするつもりであろうと考えます。反ってTOBに勝てばスティール自身ソース屋さんの経営戦略など持ち合わせがありませんから扱いに困るのではないでしょうか。
果たしてブルドックソースの運命は如何に?そしてお茶汲みから30年掛かって社長に登りつめOLの星と崇められた池田社長56歳の運命はどうなるのでしょうか?
話は脇に逸れますがこの会社の社名のブルドックには何故か濁点がなくワンちゃんのブルドッグではありません。ブルドッグなら禿鷹が噛みつかれるのを嫌ってTOBを掛けなかったかも… {%gomenne%}
阪急などで活躍された鉄腕野口二郎投手が先日87歳で逝去されました。中京商業で甲子園春夏優勝を引っ提げてのプロ野球入団でありましたが、完投勝利の翌日再び延長28回完投などと今の選手には想像も付かぬハードな登板回数であり、然も速球一本槍僅か入団4年にして131勝は永久に敗れぬ記録でありましょう。更には打者としても非凡な素質の持ち主であり、同じく阪急の長池選手に破られるまで、投手として31試合連続安打の記録が後年発見されるなど八面六腑の活躍振りは、今なら労基法違反に問われ兼ねない鉄人でありました。昔は選手の体調など無視してへばるまで酷使されましたから選手寿命も短く、彼も現在のように体力温存ローテーション重視の体調管理の下に置かれていたならば金田投手の400勝は疎か軽く500勝はできていたものと思われますが237勝に留まったのは当時の就業環境が余りにも過酷であり且つ苛烈であったものと悔やまれてなりません。何時も優しくにこにこした背の高い小父さんであり、サインに特徴があったので大切に保存している当時のプロ野球選手サイン帖を探し出しましたが、生憎彼のサインだけが見付からずブログを飾ることができなかったことは残念至極でありました。 {%gakkari%}
99年山口県光市で起こった当時18歳の少年?による母子凌辱殺害事件の最高裁差戻し審が先週25日広島高裁で行われましたが、1審二審共に基礎事実を認めていた弁護側が死刑判決が出そうになって周章狼狽し、一転して殺意を否認し“あれはママゴトだった”とか言い出し、妻子を失って8年間戦い続けている本村さんを窮地に陥れようとしています。弁護士たる者は如何なる事情があるにせよ被害者を指弾することは法律で赦されていませんが、事実を歪曲することも又赦されて居ない筈です。彼等の主張する傷害致死罪なるものがママゴト遊びが過ぎたもので殺意はなかったとか、蝶々結びをしたら赤ちゃんが死んでしまったとかゼノンも呆れる詭弁と牽強付会の連続には本村さんも浮かばれません。村上世彰じゃあるまいし、無職の男に21名もの弁護団が組まれた背景には彼等が全員死刑廃止論者ではないかと思われますが、万一被告が死刑を免れれば自分達の名も上がり、今後の弁護活動依頼者の急増に繋がると読んだ売名行為目的の何物でもないと思慮されますが、心ある弁護士ならこんな事件の弁護は引き受けるものではなく、仕事のない国選弁護士の仕事を奪うべきではなかったし、更に弁護は法的には未成年者とされる被告の情状酌量に留めるべきであったでしょう。
又自称識者は真実の発見は次回公判の被告人質問で明らかにされるだろうと能天気なことを述べていますが、死刑を目前にして保身を考えぬ被告など居る筈もなく、被告が裁判官に対し真実を述べることを期待すること事態が誤っており、初心な裁判官が被告人の空涙に騙されぬことを願うばかりです。
もう一人の秀樹であるレッドソックスの岡島秀樹投手が19試合連続無失点を記録し、無念にも20試合目を飾ることは叶いませんでしたが、昨夜も1回を無安打でしたから凄いですよね。嘗て巨人時代に諸々の事情で活躍の場を与えられなかった鬱憤を遙か遠いアメリカで晴らしています。昨年巨人から移籍した日本ハムで活躍しその自信から渡米したものですが、巨人ではコントロールに難点があると矯正されかけたホームベースから顔を背ける変則投法がレッドソックスでは逆に武器となっているのは皮肉な話であり、巨人が如何にマニュアル通りの野球しか指導できなかったかを暴露しました。選手のアラ探しをして選手を潰すか長所を捜して褒めて伸ばすか上下の差はとてつもなく大きいものです。レッドソックスのフランコナ監督が巨人で排除されかけた投法を逆に“秀樹の武器”と評価したところが面白いですね。 {%ureshii%}
早速岡島投手が一昨日毎日新聞掲載の4コマ漫画『アサッテ君』に登場し、“向こう見ず”は本来良くない意味に使われるが最近はそうでもなくなったね {%warai_a%} と岡島投手の向こう見ず投法が披露されていましたよ。 {%ureshii%}
廣済堂レディースは初日の降雨のために2日目4時起きで27ホールを回らされた横峯選手は最終日小さい身体がバテバテとなって辛うじて2位タイを維持しましたが先週に続いての連続優勝はなりませんでした。さくらちゃん、お疲れさま。

真の勇者


確定申告の最盛期を控えて春一番が到来して漸く冬らしくなって参りました。早朝庭に出て吐く息の白さに身が引き締まり冬を実感しています。お陰で永かった風邪も少しマシになってきたような気がしています。{%ureshii%}
先週の月曜日当て逃げされた漁船の3人が浸水するボートで漂流中を無事3日振りに救助された心温かい記事のすぐ隣に載っていたのは、東京東武線で自殺しようとした女性を助けようとして電車に刎ねられ重体だった板橋署のお巡りさんが多くの住民から恢復を祈られながらその甲斐もなく亡くなられた悲しくも痛ましくニュースでありました。最近は裏金作りに精を出す税金泥棒のようなお巡りさんや、交通違反車を追い詰めて自損事故に追い込む悪徳パトカーばかりかと思ったら、昔ながらの地域型お巡りさんが未だ居られたことを知ってホットされた方が多かったと思います。このお巡りさんは立身出世には関心のない方らしく、入庁30年にして巡査部長(兵隊さんで謂えば1等兵)ですから、給与も安く親子3人生活も楽ではなかったでしょう。下賤な私などが考えることは、一般論的な話としてこの方は家で奥さんに昇進試験の結果を聞かれては絶えず“甲斐性なし!”と罵られていたのではなかったかと思います。然し警察官の為すべきことは昇進試験に受かって出世することなどではなく、何より一番に求められることは善良な市民が安心して生活できる暮らしを守ることに尽きますからこの交番の付近の住民にとってはこのお巡りさんの存在は本当に有難かったでしょうね。寒い夜も雨の夜も交番の前で仁王立ちし帰宅する住民を見守ってくれていたそうです。涙をそそったのは事故現場に手向けられた花に添えてあった近所の子供からと思えるたどたどしい哀悼の辞『自転車を直していただきありがとうございました。天国で楽しくくらしてください。○○より』(原文の儘)でしたから、このお巡りさんは周囲の住民に溶け込み愛された勤務生活を送って居られたことでしょう。うちの近くの交番など何時覗いても留守でお巡りさんが居た例しがなく、警邏に出ているにしては近くの常時不法駐車もついぞチョークが曳かれた形跡もなく何のための交番やら分かりませんが、皆様もきっと思い当たる節が沢山お有りでしょう。{%gakkari%}
このお巡りさん自殺願望女性の謂わば巻き添え貰い事故ですから犬死も同然ですが、命を賭しての行動は賞讃に値するものであり、犯人に立ち向かい相手を射殺することなどより、此が真の勇気と謂うものではないでしょうか。亡くなられた夜、遺体は板橋警察署に安置され安倍総理や警視総監の弔問を受けるなどVIP扱いの名誉であり、兇悪犯人を射殺しても精々警視総監賞ですから、このお巡りさんの人生は不幸な終焉に終わりましたが、それは何も分からぬ手合いが考えることであり、安倍総理がこのお巡りさんの勇気に対し緊急叙勲の意向を発表しましたから奥様も最早ご亭主を“甲斐性なし”呼ばわりはできず、それ処かこのお巡りさんは二階級特進による号俸アップで退職金は大幅増となりますし、遺族年金も格段の相違となりましょうから結果的に奥様に感謝されることとなりこのお巡りさん仏壇内ではありますが家庭が漸く安住の地となり仕合わせであったと思います。全ては永年に亘る地道な地域社会への無欲の奉仕が齋らしたものであったでしょう。大きな役所の大きな部屋でふんぞり返って部下を顎で使うだけしか能がない一種試験合格の高級官僚の連中には逆立ちしても出来ぬ行動であり、我が國の治安は斯うした底辺の警察官の弛まぬ努力により保たれていることを改めて再認識致しました。葬儀に際し奥さんは『夫の行動を誇りに思います』と挨拶されたそうですが、このお巡りさん奥さんにそんな風に言って貰って嬉しかったでしょうね。{%uttori%}
強い奥さんとできの悪い子供達に囲まれて針の筵(むしろ)の毎日を過ごしている世の多くの男性にとっては“儂にも殉死の機会はないものか”と羨まれますよね。{%tohoho_a%} 合掌
先週の答え 『骸骨(がいこつ)を乞う』
こんな言葉を聞かれたことはありませんよね。“骸骨”と“乞う”が上手く結びつきませんね。誰に聞いても“何のこっちゃ?”と相手にされません。実はこの言葉も準一級に出題される“故事、格言、諺”の中の一つであり、答から申し上げましょう。昔主君に対して家臣が暇(いとま)を告げるときに用いた言葉であり、司馬遷の『史記』に「登場します。どうして骸骨なの?その理由なるものは、“夫婦は二世、主従は三世”などと昔から良く謂われましたが、家臣は主君に対して身も心も全てを捧げたものであり、自分のものなど何もないから、心身共に燃焼し尽くし身を退くに際し、蝉ならばせめて抜け殻だけでも返して貰えぬだろうかと謂うことを骸骨に譬えて表現したものです。“貞女は両夫に見(まみ)えず” “忠臣は二君に事(つか)えず”と謂いますが、何とも凄まじい奉仕ぶりには世のサラリーマン達にも爪の垢を煎じて呑ませてやりたいですね。矢沢栄一著“知らない日本語”に拠ればこの言葉が中国から日本に渡来してから江戸時代に良く用いられ、松平伊豆守信綱など徳川家で老中30年徳川家光家綱に仕えて幕府の基礎を堅め辞職の直後死去したそうですから将軍達に血肉を捧げ付くし文字通り骨だけになったのでしょう。今時こんな人はお上のお役人では先ず見られなくなりましたが、会社勤め一筋の真面目人間には稀に老後の楽しみであった家族の団欒が叶わぬために定年と共に“生ける屍”となり、人生の目標を失った挙げ句に認知症となる方が少なからず見られますが、時代が時代ですから身内の誰にも面倒すら見て貰える訳がなく、精神病院で徘徊を恐れてベッドに手鎖の後はヘルパさんと介護保険任せがオチあり、奥様はご主人の退職金と年金でボーイフレンドと温泉旅行ではこの方は死んでも死にきれず、この人の人生って一体何だったのかと思ってしまいます。そう考えれば踏切で殉職されたお巡りさんなど仕合わせだったと謂うべきでしょうね。
理不尽にも今の世では昔は男の鏡とされた『骸骨を乞う』型人間は、自己中心の女性が多くなったお陰で夫を支える良き伴侶に恵まれる機会が殆どなくなったために不幸な老後を送ることとなり、反って所謂“5時から男”が老後も世を跋扈できる不思議な時代となりました。
昔我々が憧れて居た日本女性は、楚々として可憐で常に主人に対して貞淑であり主人の帰宅時には玄関で着物の裾をきちんと併せて正座し、三つ指突いて“お帰りなさいませ”と挨拶をする、所謂山本周五郎著“日本婦道記”に登場する手弱女(たおやめ)であり、又現実でもその通りでありましたが、何時とはなく着物も三つ指も映画か小説の世界に逃避して行き、帰宅しても返事もなくTVの前から馬鹿笑いが聞こえるのが通例となりましたから世の中変わりましたね。昔作家の舟橋聖一は帰宅したとき父と母に玄関で三つ指突いて礼をさせ、“お帰りなさいませ”と言わせたそうですよ。喰わせて遣っているのは倅の自分だぞ!と謂う意味を分からせるためにさせたことでしょうが、これって戦前派の人間でしか理解できないことでしょうね。
処で、皆様は“三つ指を突く”ってご存じですか?“指を三本つくんやろ”“そうですが然らば何指ですか?” ”…?” 正解は親指人差し指そして中指であり薬指と小指は後ろに曲げて隠していたものです。{%warai_a%}
このブログって勉強になるなあ!(笑)
“骸骨を乞う”の言葉の意味を知れば、現代社会なら企業の長たる社長、若しくはお役所の首長が泣いて歓びそうな言葉ですが、今や職場や上司に対し身も心も…なんて時代ではなく、会社も役所も“遊びが第一、家庭は第二、三四がなくて五に仕事”が常識となっていますから、こんな素晴らしい言葉にも誰も少しも共感しなくなりましたが、良く考えてみると、これって現代なら鉄砲玉や身代わり出頭が慣わしのヤクザの世界のような話ですから、昔の武士達は誰もが主君に命を捧げて生きていたのは偉かったですよね。年金と退職金の計算にだけ聡くて上司などゴマスリだけして居れば仕事などどうでも良い我が国の殆どのお役人達はヤクザ以下であり、元々から中身は空っぽで、始めから骸骨だけでしかなかったのではないでしょうか。{%komaru%}
今週の問題
『(じそん)のために美田を買わず』
(  )内に漢字を入れてその意味を答えて下さい。

ガス事故の責任は経産省


2月の半ばと謂えば、外出も躊躇われる程の寒さの筈ですがこの暖かさはどうしたことでしょうか、少し動けば汗ばむようで厚着もできず風邪が少しも癒えません。{%gomenne%}あちこちでスキー場が使用不能となり先週などスケートリンクまで結氷できないで休業とか、暖かい気候には文句はありませんが、この儘今年も昨年に増して暑い夏を迎えると思うととても恐ろしいですね。{%gessori_a%}
嘗てはサンヨーそしてナショナルが世間を騒がせたガス機器事故が巷間忘れられた今となって、パロマに続いてリンナイガス湯沸かし器の死亡事故を受けて各地から同製品の事故が通報され、今朝の朝刊では15年前に東京で起こった家族5人の死亡事故まで発覚しました。亡くなった37歳の主人が一家を支える弁護士であり、新聞配達など苦学しながら32歳で司法試験の難関を突破し、その間に知り合った奥様と結婚し、奥様が合格まで看護助手として家計を支え、これまでの労苦がこれから報われようという謂う矢先に3人の子供達共に天国に召されたものであり、この世には神も仏もないのか!と怒りと共に切なく涙を誘う遣り切れない事故ではありましたが、当時から現在までリンナイからはお詫びの一言もなく、通産省も報告を受けながら、製品を認可した自分達に責任が降りかかるのを恐れて、独断と偏見を以って被害者のうっかりミスだと決めつけ公表もせずに事故を秘匿しましたから、リンナイも此を奇貨として公表を頬被りをしたものと思われます。警察では換気を怠ってのCC中毒だと発表して一件落着していますが、私のようなド素人如きが不思議に思うことは、世にこの種の事故はゴマンとありますから、どうして通産省はメーカーに湯沸かし器のスイッチオンに際し換気扇のオンを自動的に連動するように指導できなかったかと謂うことです。そして換気扇のオンが不具合な場合は湯沸かし器自身も作動できぬ位の操作は初歩的な技術であり極く極く廉価でできると思うのですが皆様は如何思われますか。
又他の事故でも安全装置の付いていない古い機種で湯沸かし器の埃(ほこり)が原因での死亡事故が圧倒的に多いことも報告されていますが、この埃の掃除をするには、素人には位置が高くて手も届かず換気扇と違って分解も容易ではありませんから、自動車のように定期点検が必要であったものでありながら、通産省がメーカーに対し点検を義務付けていなかったことが事故を惹き起こした原因であり、事故は偶発的なものではなく、愚かな通産省役人の怠惰が招いた人為的なものではなかったでしょうか。一方、法的責任の有無は別にしてもメーカーも“売ればお仕舞い”では、その倫理観責任感のなさに呆れ果てますよね。{%gakkari%}
ガス機器で思い出しましたが、5年前お得意先がビル内改装時に多額なガス冷房機器を設置の際、僅かですがお上から補助金が頂けることになり、お上の補助金は税法により非課税ですからそのような税務処理をして申告したらその後所轄のK税務署の審理部門より連絡があり、補助金の交付元が経済産業省ではないから非課税は認められないと言ってきました。成る程補助金の交付決定書には経済産業省など何処にも書いてなく社団法人日本ガス協会となっていましたが、お役所は必ず天下り先とすべき法人を数十社抱えていますから、日本ガス協会もその内の一つと思われ、表向きの会長は大阪ガスの社長がなっていますが、あくまで名前だけの表看板で実態は経産省上がりの魑魅魍魎が巣くって補助金の交付業務を下請けし多額のサヤを懐に入れ、多くの天下り役人に傘を差し掛けて遣っている法人と察せられましたから、K税務署の審理部門に電話して“直接ガス協会に聞いて下さいネ、経産省の天下り役人がお墨付きを出している税金泥棒だと思いますよ”と言ってやりましたら、先方に電話してその辺の事情を察知したらしくやがて審理部門から“分かりました、申告を認めます”と言ってきました。{%akkanbe%}
我々消費者には何も知らされていませんが、ガス業界と経産省は共通の利害で連(つる)で居て、事故の隠蔽だけでなく、こんな不要な法人への多額の会費がガス製品の売価に上乗せされて消費者だけが虚仮(こけ)にされ彼等の持ちつ持たれつの相合道中を眺めるのは気分が悪いですね。きっと他の業界でも同じことが行われていることと思われますが日本のお役所はこんなことで良いのでしょうか?
先週の答え
『喪家の(狗)』
葬式のあった家の犬、葬儀の用意で皆忙しくて犬に餌をやる暇がなく、犬がやせ衰えて元気がなくなることから、元気のない人のことを謂う。
今の時代はペットブームであり亡くなったご亭主より、飼い犬の方が大切にされていたりしていますから、この諺もきっと死語になる日が近いことでしょう…{%gomenne%}
それよりその内に『喪家の寡婦』なんて諺が生まれるかも知れませんね。
それは巷間亭主の死亡後未亡人となった奥さんが見る見る元気になり、見違えるように若返って美しくなること…に由来します。既に数十年前から“後家太り”なんて厭な言葉がありますものね。{%tohoho_a%}
でも、ホンに女性はいいですよね。先日家内がTVででも聞いたのか“主婦の家庭内労働は月額36万円や!”と宣いましたよ。それなら、給料36万円以下の亭主はどうしたら良いんじゃ!定年時の退職金を家庭内労働の不足分やと全額取り上げられたりして…{%saiaku%}
昔から女性は子作り道具と呼ばれていたのが、道具から機械に昇格させて貰っても柳沢大臣はあの通り四面楚歌の有様です。大臣も“子供を作る機械”と言ってしまった直後、失言と誤解されることをいち早く察知し“子供を作る”機会“を設けて…”などと言葉の摺り替えができたでしょうに、東大法学部卒の苦学生とは思えぬ頭の回転の鈍さでしたね。{%gakkari%}
然し戦後の靴下どころかここに来て、女性は本当に強く逞しくなりました。その内夜のおつとめ代は家庭内労働の時間外残業であり一回?万円の請求書が当たり前になりそうですね。{%komaru%}仕事がハードでそんな気になれなくても妻にホストクラブなどで浮気などされるのは男の沽券に関わる重大事ですから?万円払っての重労働が重なっては、ご亭主やがて腎虚から『喪家の狗』となり、更に数年後には晴れて『喪家の寡婦』が誕生することが目の前に迫って見えるようです。{%shiranai%}
ご亭主は一回?万円の請求書を貰うのではなく、実は出す方だったのではないでしょうか?
“貴方稼ぐ人、私使う人”の風潮はまだまだ続くでしょうし、寅さんではありませんが“男はつらいよ!”の男性受難時代はこれからも永遠に続きそうですね。{%gakkari%}

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お得意先である芦屋のNさんから昨日送られてきた白梅をご紹介しましょう。
今は殆ど見ることの少なくなった清らかで清楚な日本女性を彷彿させる名花です。思わず“早春賦”など口遊(ずさ)みたくなりますね。{%uttori%}
雪と共に眺めることのできる数少ない花の一つですが、寒さも雪も足りぬせいか心なし花弁(びら)に凜とした力強さと張りが欠けているように感じられるのは私の考え過ぎかも知れません。
今週の問題
『(がいこつ)を乞う』
(  )内に漢字を入れて、この諺の意味を答えて下さい。少し難しいですヨ…

一番悪い奴は誰だ!


暖冬も金曜日辺りから終わりかけて小雪がぱらついたりと本来の2月に戻りつつありますが、地球温暖化を憂いていた矢先に、寒さが戻ったら戻ったで暖かかった先週が懐かしくなりますから人間なんて得手勝手な生き物ですね。

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元旦の神戸港を撮して頂いたEさんから再び菊水山の写真を頂戴しました。2月3日早朝7時前だそうですが、寒い朝を徒歩50分掛けての登山は軟弱な私には到底考えられぬ荒行です。満月が旭光で消えやらぬ内に撮して貰ってさぞ嬉しかったでしょうね。{%uttori%}
最近巷を騒がしている話題と言えば厚労省大臣柳沢伯夫の失言事件に日興コーディアル証券の粉飾決算、更には使用期限を過ぎた材料を使用した不二家の不祥事に、データ改竄200件の東京電力などが挙げられますが、さすれば一体何処が一番悪いのか縷々と考えて見た結果、一番悪いのは東京電力であり2番目が日興コーディアル証券、一寸だけ悪いのが不二家、少しも悪くないのが厚労省大臣柳沢伯夫との結論に達しました。
その少しも悪くない柳沢大臣が辞任の崖淵に立たされているのも皮肉なことですよね。{%gakkari%}
先ず日興コーディアル証券は一部投資家の利害に影響するのみで国民の健康には無関係であり、上場廃止とし、損害を蒙った株主達から同社旧役員達が株主代表訴訟を提起され多額の賠償金を追徴されれば証券取引界の浄化にも繋がり、同社の有価証券報告書にメクラ番を捺した元公認会計士協会会長奥山章雄も監査法人を辞任させられ法の裁きを待つ運命となりましたから此で妥当な一件落着になると思われます。他方使用期限切れ材料を使用した不二家とデータ改竄発覚の東京電力とどっちが悪いか検証してみました。
各地のデータ改竄問題や故障ポンプ偽装工作の発覚を受けて大慌てで調査の結果、経済産業省原子力安全保安院に“恐れ入りました”と東京電力がデータの改竄199件もの調査報告書を提出したのが先月31日であり、2002年のデータ虚偽報告で厳しい社会批判を受けての又もや今回の改竄ですから、この会社ではあれからも偽装はずっと水面下で続けられていたものと思われます。原発のある福島県や新潟県では知事達が怒りを口にしていますが、住民達の危惧を他所に、何れの県も東電から多額な寄付金や住民税、事業税を受け取って財政難に苦しむ家計?の糊口を凌いでいるのが現状であり、その弱み故、訪れた原発担当者に対しても歯切れが悪く”今後は注意するように…“程度のことしか言えないのでは札束で頬を嬲られているとしか思えません。まして社長は経産省に事件の報告に行って遺憾の意を表したのみで県庁や住民にお詫びに来るでなく、副社長が記者会見で”何れの発電所でも安全性に問題はない“と他人事のような口振りで頭一つ下げる素振りもありませんからく開いた口が塞がりませんよね。一体から何処に安全性があるか危険性があるのかの接点がまるで不透明であり、事故さえ起こらなければ安全性に問題がないと謂う態度は余りにも傲慢ではないでしょうか。幾ら多額な税金を落としているからと言って、一つ間違えば数万人数十万人の生命が脅かされる原発にデータの改竄など”今度からしないから許してネ“で済まされれば住民達はまるで浮かばれませんよね。経産省や政府も事態を重く受け止めて東電を厳しく罰し、東京電力は事件の関係者だけでなく社長以下首脳陣は辞表を出して総退陣し、新たなるスタッフにより再スタートを迎えるのがスジというものではないかと考えます。
一方不二家はどうなのかと振り返って見ると、ケーキを食した誰か一人でも腹痛を起こした訳でもないのに、使用期限(誰が何の根拠で決めたのか!夏も冬も何故同じ期限なんじゃ!)が1日程切れていたとか大腸菌が居た(この菌は何処にでも居り、居ない処が珍しい)の理由でイメージダウンを怖れたスーパーやコンビニが撤退し、創業者末裔の社長は潔く辞任したではありませんか。傭われマダムでありませんから株主から辞めろと言われる筋合いもないのに辞任されたのは、事件のことを何も知らされていなかった責任を取ってのものです。東電の社長は不二家の社長の辞任を聞いて少しは後ろめたい思いに駆られているのではないでしょうか。いえいえ、そんな卑弱いことでは原発の社長は務まりません、きっと不二家の社長のことを”あいつはアホやな“とあざ嗤っていることでしょう。
不二家は一ケ月数十億円ものFC店損失補償に資金もあと僅かで底をつきますから、タイミングを見計らって一見白馬の騎士らしく登場した資産10倍の山崎パン(実はハイエナか?)に吸収されることになりそうであり、藤井社長も山崎パンの一株主にされることでしょうから誠にお気の毒ではありますが、全ては日本の経済構造による強者弱者の歪(ひず)みによるものです。何故ならば、万一東京電力の電気が止まれば数千万人の人達の生活から交通そして多くの企業の生産活動が停止する運命にありますから、東電が幾らデータの改竄を続けても事故が起こらない限り誰も本気で怒れば怒った者達が困ることを彼等は承知していることが一番始末が悪いのです。
“そうですか、それでは原発を止めて徹底的に検査しましょうかね”などと開き直られては、周章狼狽するのが誰なのかちゃんと承知して居ての行動ですものね。
データの改竄と使用期限の延長などは本質的に同じものだと考えますが、その及ぼす影響は比較になりません。国民の命に関わる原発のデータはカンマ以下ゼロ10個位厳しくすべきですし、賞味期限切れコンビニ販売食品の膨大な廃棄状況を見るに付け、一日数百人が餓死して行くアフリカの子供達との対比に於いて、食品材料の期限については、もっと柔軟に考えられないものかと思います。今朝の朝刊“みんなの広場”で匿名主婦から衝撃的な投書がありましたよ。この方は昨年年末に栃木県の不二家の工場で2日間だけアルバイトをされましたが、感心したことには殆ど廃棄物がでなかったそうでした。以前別の菓子工場で働いていたときには廃棄物の量の多さに驚き、その殆どが少し形が崩れたり、クリームが僅かにはみ出している理由で捨てられるものばかりで成分も味も全く同じなのにどうして?と胸の痛くなる思いでした。と書かれていましたが一体からどっちの菓子工場が正しいのでしょうか、考えさせられる投書でした。
私などクリームパンが好きで毎朝6時の朝食に頂いていますが、購入するのは前日(昼前後)であり、必ず目の前で今日中に召し上がり下さいのシールが貼られ、そんなシールは剥がすのが面倒だから要らぬと言っても“規則ですから”とニベもありません。然し翌日食べても、うっかり忘れていて翌々日に食べても食当たりも腹下しも一度も経験がありませんから、その日中に食べろ!はオーバーであり気温が30度を超す真夏に決めたことを寒い冬にまで右へ倣えしろ!は絶対におかしいですよね。
最後に農水省柳沢伯夫大臣の失言問題ですが、言葉と謂うものは前後の言葉によってその持つ意味を異なってくる特性を持っているのを皆様ご存じですよね。農水相の発言はTVのバラエティー番組で洩らしたものなどでなく、厚労大臣として少子化問題の解決に向けて2030年の出生予想数に言及した講演の中で触れられたものであり、女性が2030年に平均30歳(現在出生して居り員数確認済み)で出産するとすれば昨年の1.29が1.26になるから1.7くらいまで上げて行かねばならぬと謂う少子化対策への模索の過程で飛びだしたもので、女性の数が既に決まっている処から女性と言うべき処を“産む機械、装置”と物品の生産台数の如き抽象化した統計学的表現の言葉尻を捉まえられたものであり決して女性蔑視の言葉ではありません。然し野党やメディアが同大臣の発言を好餌として、この際とばかりに、この言葉を一人歩きさせ家事や介護にまで飛び火させて性差問題にすり替えようとして居ますが、此こそ牽強付会そのものであり、男には子供が生めぬから女性の数に拘った論理がどうして女性蔑視に繋がるのか私には理解できぬ処であります。 “女三界に家なし”とか“嫁して三年、子なきは去る”などと昔は女性蔑視の言葉が大手を振って歩いていましたが、今やそんな言葉も死語となり、世は女性天国となっていますが、我が国が少子化に悩んでいる原因は実に女性が自立できるようになり、男性の従属物から解放されたためではありませんか。然し女性は本能的に子供を産みたい願望を有していますから、社会はその願望を満たす環境設定をなさねばなりませんが、自立した女性を魅了するようなマッチョな男性が余りにも少なくなっていることにも原因があり、こっちの方の解決が先決ではないかと考えますが男女の力関係が逆転した現在大変難しい問題でしょう。適当な相手があれば結婚は考えないではないとの女性達に対し、結婚したいが相手が居ないと歎くモヤシのように軟弱な男ばかり腐るほど居ますものね。{%gakkari%}
人の噂も75日と言いますし、柳沢大臣も今は辛抱が肝腎です。嵐が過ぎるのをじっと我慢して春を待ちましょう。{%warai_a%}
先週の答え
『舟に刻みて“劍”を求む』でした。
剣を落とした場所を舟に刻んで目印にしたと謂う故事
時代の変化が理解できず古い習慣や考えに縛られている事の譬え
舟で河を渡っているとき、舟の上から剣を落としたので、直ぐさま落とした舷の箇所に印を付けて“此処が私の剣を落とした場所だ”と言い、岸に着いてから舟に印を付けた場所から水に入り剣を捜したと謂う愚かな話。
先週の答え“守株待兎”と対照的な故事であり、動いているものの判断に対し愚かさには表裏二通りあることを教えられましたね。
“守株刻舟”なんと四字熟語までありますから、昔の人には婉曲な表現が多くて含蓄の深さが感じられますね。
今週の問題
『喪家の(いぬ)』
( )に漢字を入れて、諺の意味を述べて下さい。

妻子があっても女性とは?


愈々一年で一番寒い時期が近づいて来ましたが、雪が降るでなしポカポカ陽気で気味悪く北極の氷が溶けないかと案じられてなりません。うちなど海抜3m位ですから50年もしたら海になっているのかも…{%gakkari%}
以前にも触れたことがありますが垂水や舞子では海辺の土地を所有されていても土地が海没して権利書があっても海水の下となり財産価値が全くなくなり困っている方が多く居られます。そんな土地でも相続登記すれば近隣地の価格で以て登録免許税が課せられますから稀に登記をしない儘の方も居られますが、何れ湾岸道路ができて道路公団から買い上げになる風説が以前から根強く絶えませんからその時のために皆さん要らぬ出費を強いられていますが、果たして風説の信憑性はあるのでしょうか?{%shiranai%}
先週須磨税務署の確定申告事前打合会があり、多忙を割いて参加しましたが、個人課税一統官の言われるには昨年の須磨署申告者5500人の58%が還付申告であったとか…{%tohoho_a%}、税務署も税金を取るための役所の筈ですが、税金の還付のための確定申告の受理では徴税費用ならぬ多額の還付費用を要することとなりますから恰もボランティアのようであり協力する我々税理士も如何とも複雑な心境です。
然し、還付を受けられた方も低所得者の方は6月になれば住民税の増額(5%から10%へと最低税率の引き上げ)がなされることにきっと驚かれることでしょう。そして住民税増額の副作用として国民健康保険が又々増額されますからご用心下さいね。
ナント!無党派支持の元タレント“そのまんま東”があれよあれよと圧勝し遂に県知事になりましたね。宮崎県での汚職による前知事逮捕を受けてのものでしたが、タレント知事の誕生は横山ノックや先日亡くなった青島幸男氏以来のことであり、県政改革を叫んで当選した前知事が矢張り官製談合で逮捕とあっては“ブルータスお前もか!”ですから県民もうんざりしますよね。
一方林野庁長官を辞してまで選挙に挑んだ川村秀三郎と自民公明推薦の元経済産業省課長持永哲志が大差を付けられての惨敗は、票を喰い合いしたとは謂え、県民の官僚による政治への不信の極たるを示したものでありました。
自民党の片山幹事長は“無党派はあるときは自民党支持層だから自民党支持を増やせば自動的に無党派が減る”と変な論理を展開しましたが、出口調査で自民党支持者ですら政党候補者を入れなかった有権者が多かったことを考えると、敗北後“官僚が起こした不祥事を受けた選挙に官僚を出せば負けるに決まってるじゃないか!”の内部批判が続出したことは遅きに失し、選挙民を甘く見た結果であることを暴露し、官僚OBを推した県執行部との罪の擦り合いは見苦しい限りとなりました。
あちこちの県で選挙に協力した後援者へのお返しが官製談合であることを誰もが知ってしまいましたから此からの自治体選挙は大きな転換期を迎えることになったと謂えるでしょう。
然し、“そのまんま東”も当選はしたものの県議会の全員を野党として敵に廻すわけですから、前途は多難であり憲政の運営に如何なる秘策があるのやら案じられますね。
一方、“そのまんま東”のハレンチ罪による逮捕のときも強い絆で別れなかった妻である女優“かとうかずこ”は昨年2月に彼の政治家転身宣言には遂に愛想を尽かし、永い結婚生活に終止符を打ちましたが、今となってはきっと後悔しているのではないでしょうか。50歳を控えてタレントとしては下り坂の真っ直中ですが、姥桜とは謂えファーストレディーともなればあの美貌と貫禄は出色でありますから、知事の人気を掻き立てる処であったでしょうが、よもや当選とは彼女の読みになかったことでしょう。彼女も今となってはきっと後悔していると思いますが、復縁を迫りたくとも離婚を迫ったのは格上の彼女の方であり “遅かりし由良の介”でしたよね。{%gakkari%}
極く極くお粗末な話でありましたが、本年の大学受験で市立神戸外大が教員免許取得に必要な教職課程の認可申請を文部科学省に出し忘れ07年度の新入生が1年間教職課程を受講できなくなっていることが発覚しました。文科省から再度認定申請するように求められながらそれすらも忘れていたと謂うお粗末さは市の役人が如何に仕事に熱が籠もって居ないかを如実に語っていますよね。この結果受験者が大幅に減少することが予想されますが、このうっかり職員を懲戒免職にでもすれば多の市職員も少しは仕事に身を入れることになるでしょうが、誰も罰せられないのでは何の効き目もありませんよね。{%gomenne%}
きっと認定申請のことは“係長に告げた”“いや聞いてない”など堂々巡りで犯人が特定できず有耶無耶に終わったものと思われます。民間会社なら両者ともクビにならないにしても左遷は必定であったでしょうから今からでも遅くありません。この事件に関わった者達全員を環境局の現業員にでも配置転換させゴミ収集をさせたらどうですか。3日で音を上げ退職願が出されたりして…{%gakkari%}
昨年来“性同一障害(GID)”の問題が脚光を浴びていますが、今春の生駒市議選に出馬する男性が昨年性別適合手術を受けてまで戸籍の変更を奈良家裁に申し立てて居ます。この人は何故か結婚歴があり子供まで儲けているためにGID特例法の適用が受けられなかったとか、結婚して子まで作りながら今更”私は女です“は単細胞の私には到底理解に苦しむところですが、人間の心と身体は別物であり人間の深層心理には不可解なものがあるのでしょう。市議選では女性として届け出るそうですから告示ともなればこの方が女性であることが周知されることになり、この方の子供さんや元の奥様は世間から好奇の目で見られることになりましょうが、当人にして見れば他人(ひと)?のことどころでなく自分のことで精一杯なのでしょう。
男か女か分からない軟弱な男が多い世の中にこんな硬派の女性?が出てきたのも時代の流れとは謂え受胎能力もないのに“私は女です”と言われても私には到底承服できぬ心境です。女性と認めて欲しいのならちゃんと子供を産んでからにして欲しいですね。{%ikari%}
先週日本の歌100選についてお話ししましたね。何故か選に漏れた“水色のワルツ”が無性に聞きたくなり、ネットで二葉あき子ヒット曲集のCDを購いました。彼女の生の声を聞きたさに大阪梅田の音楽喫茶“田園”に通ったのは今から50年位前だったでしょうか。彼女の音楽学校でしっかり鍛えた音程は昨今のインスタント歌手とは比較にならず、その美しいビロードの声と共に懐かしく、失恋したあの当時のことなどを想い出し切なくなりましたが、意外なことにこのCDが私を強烈に昔に誘(いざな)ってくれたのは、歌声ばかりではなくCD複製時に使用された使い古した78回転SP盤のシャーシャー音でしたよ。{%warai_a%}
先週の答えは“株”でした。
『株を守りて兎を待つ』
古い慣習に囚われて進歩にない譬え、又、一度成功した遣り方に拘って臨機応変に振る舞えない譬え。
昔畑仕事をしていた人が畑の中を走ってきた兎が切り株にぶつかって死んだのを見てから、その人は農具を捨て切り株をずっと見張り再び兎を獲ようとした寓話によります。“守株待兎”の四字熟語で憶えましょう。
今週の問題
舟に刻みて(けん)を求む
( )内に漢字を入れ、この格言の意味を答えて下さい。

少年期の想い出


秋も愈々深まり今日のような雨の日は冷え込んで朝晩ストーブが恋しくなる季節となりました。読書の秋ですが私は前回僅かに届かなかった漢字検定試験に性懲りもなく次回来年2月4日引き続き挑戦すべく試験勉強を読書代わりとして朝晩各1時間宛充てることにしています。”継続は力なり“とか謂いましたよね。次回がダメなら6月と合格するまで頑張って行くことで己が志を貫きたいと願っています。(^^)
近く引っ越しをするとかで荷物の整理をしていた弟の家の何処かから、私が中学生時代作っていた32頁もあるミニコミ誌が見付かったと先日持って来て呉れました。思えば中学1~2年の頃熱狂的なタイガースファンであり、多くない数人の友人のために作っていたものであり、毎日帰宅後勉強など少しもせずにせっせと小冊子制作を唯一の楽しみにしていたオタク人間であった遠い昔を想いだし、不思議と保存状態も悪くないそのときの想い出深い品を58年後に見ることができとても感動しました。
全32頁をパソコンに取り込みましたので表紙をクリックして頂くと小冊子が捲れます。

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表紙のこの写真はその後本塁打51本の日本記録を作った当時松竹ロビンスの故小鶴誠選手です。当時は未だカラー写真がなかったので白黒写真をモデルにして色を塗って加工していましたから男も女も頬紅を掃いたようだったのが懐かしいですね。中の文章を読むと字は今と少しも代わらぬ下手クソで、どう見ても中学生とは思えず誤字だらけ“顧みて”を“返り見て”などと書いて居ますから小学4年生程度の国語力でしょうか、然し自分で言うのも烏滸(おこ)がましいのですが発想と筆力は現在の中学生を遙かに超えているなあと思ったものでした。(^^)6年生の孫に見せたら“メチャ面白い”とゲラゲラ笑いながら読んでくれましたが漢字が旧字体なのでところどころで戸惑って居りました。写真が“寫眞”で自転車が“自轉車”ですものね(^^)
現在のブログ制作の基礎もひょっとしてこのミニコミ誌の58年前に培われたものかも知れず、それにしては半世紀を超す年月にまるで少しの進歩がないのにも驚きでした(;;)
あの当時は食糧事情が悪くて年中食べることしか考えぬ腹ペコの欠食児童でありましたから本来なら思い出したくない時代の筈なのですが何故か無性にひもじかったあの頃が懐かしくこの小冊子を眺めていると次から次と郷愁が籠み上げてきました。腹ペコの分、心には夢が胸一杯に膨らんで居たのかもしれませんね。腹ペコで連想するのですが、英語で食事中のことを“At table”と謂いますよね。又 “Comfortable”とは心地がよいという意味ですが、この字を分解すると食事に呼ばれている状態のようですから、英米でも昔は食べることが何より最高の喜びだったのでしょう。世界中には今でもアフリカなど多数の“uncomfortable”な人達がいますから、我々日本人も“ご飯粒を零すと目が潰れる”と親から言われた言葉をもう一度真摯に受け止め、将来枯渇するであろう食物への感謝を次代次々代へと伝承して行きたいものだと思いました。
先週仕事で芦屋の市役所へ参りました。何処の役所でも受付があって目立ってブスでない受付嬢が鎮座して駐車券を呉れたりなどしていますよね。芦屋市では受付の代りに入口の玄関脇に“おこまりです課”と謂う変な名の課があって女性が交代で座っており、課であるが故に課長さんまで居ましたよ。何をするのかと聞くと全く受付と同じ役目であり、国民保険が払えないと困った人が来れば国民保険係へ行くように言うだけで、市民税が高いと文句を言う人には市民税課へ誘(いざな)うのが仕事のようでしたから、実態は受付そのものであり課長さんの仕事も受付嬢と変わらず何故か無理矢理役職増やしの感がしました。でも此処の課長さん職場以外で名刺を出せばきっと誰にも驚かれるでしょうね。一番“おこまりです課”に不満を相談したいのはこの課の長(おさ)を命じられた課長さん自身だったりして…。(^^)
西部の松阪投手にレッドソックスから60億円もの値が付きました。このお金は西武球団が全部頂戴しますから、球団は8年間に彼に支払った報酬や契約金を遙かに超えることになり笑いが止まらないでしょうね。更にレッドソックスは松阪選手に契約金や年俸の交渉をせねば成りませんから一体総額で幾らになることでしょうか。
バブルを惹き起こされこれまでアメリカに数十兆円ものお金を捲き上げられてきた日本ですから、60億円位鼻くそみたいなものでこの金額は取られたお金の利子の1/100程度に過ぎませんが、松阪投手は最近太り気味ですから内臓の病気なんか抱えているかも知れませんし、あちらでは日本と違って遠隔地での強行軍が続きますから疲労からさっぱり振るわずにお払い箱になって帰国してから体調が戻るなんてことを期待したいですね。(^^)
先週末の17日中間決算発表の説明会で石原産業の田村藤夫社長は自らの経営責任や進退について明言を避け、更に記者団の“フェロシルトは産業廃棄物ではないのか”の質問に対してヌケヌケと“フェロシルトは製品だと考えている”と述べましたが、田村社長さん!製品と謂うものはお金を貰って販売するものと大古の昔から決まっていますが、お宅はどうして製品を売るのにお金を払うんですか?
今日行われた東京国際マラソンは期待の高橋尚子選手が初めて日本人選手に敗れて年齢的に最後のチャンスである北京五輪出場がほぼ不可能になり、片や女子ゴルフの横峯さくら選手はトップに躍り出ながらも終盤3パット3回で自滅し、何れも私達ファンの期待が大きく裏切られフラストレーションの溜まる悲しい一日でありました。(;;)

これって市役所?


先週初めより急激に気温が下がり風の強い日があったりと早くも冬の訪れを予感させるものでありましたが皆様はお元気でしたか。今冬インフルエンザの猛威も決して忘れては成らず必ず予防注射を受けるように心掛けましょう。庭では蛙の鳴き声も少なくなり眠準備に入った様子です、その辺をチョロチョロしていたトカゲも見掛けなくなり寂しくなりました。(;;)
うちの事務所では何時も税務申告書の提出を職員に行かせていますが、先月末は近くに仕事があったため私が神戸市役所法人市民税の申告書を出しに行きました。今春から本館16階にあった税制課が西隣の別館に移ったとは聞いていましたから行けば分かると多寡を括って行ったのですが3号館の南隣と聞いていたのにそれらしいビルが無く3号館の受付の守衛さんに聞いたらぶっきらぼうに“隣です”と言われましたが隣は喫茶店であり、その南は交差点なので行ったり来たりとウロウロした挙げ句、勇を決して喫茶店のあるビルに入って行ったら、喫茶店は1階だけで中の横壁にテナント名が並べられており、その中のナント!4階が市役所の税制課でありました。

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この中に市役所が居るなんて誰が想像しますか。何処から見ても喫茶店がある雑居ビルですよね。探し倦ねたイライラもあり、4階へ上がって天下の神戸市役所が玄関に看板も出さんとはどう言うことか!と噛み付いたら、申告書の受付をしてくれた吏員さんが“此処はテナントビルの間借りなのでそれができないのです”とショボショボ宣(のたま)うではありませんか。“ビルに看板が設置できないのならあの喫茶店の行灯(あんどん)は何ですか、あの横にもっと大きい行灯を置いたらどうですか、この税制課を訪れる人は月に5000人は下らないと思いますよ”と言ったのですが、“それは上の人が決めることで…”と矢張りショボショボ言われてそれ以上は言えず憤懣やるかたなき思いで帰所しましたが、民間の会社ならまず訪問者の少ない総務部門や営利業者を相手にする営繕などを別館に移すべきが常識ですが、大切な税金を納めてくれる会社を相手のこの遣り口には開いた口が塞がらず、役人の考えることは余りに短絡的で到底理解ができませんでした。あのガランとしてガードマン一人が50人分位のスペースを占領している本館15階16階の市長共を放りだして空間だらけの1階にガラス張りの市長室を設けて移転させたら税制課どころか他の部署も沢山利用できて、高い家賃のテナントビルなど借りずに済んだものを…と帰り道に熟々(つらつら)考えたものでした。
思うに市長室を一階でガラス張りにすれば、市長さんは絶えず市民から無数の視線を浴びて仕事に専念せねば成らず、秘書のお尻を触ることはおろか、パターの練習すらできずにノイローゼになって入院したりして…(^^)
化学メーカ-の大手石原産業が製造販売した“フェルシルト”なる土壌埋め戻し材が六価クロムなどの有害物質を混入したものだと三重県が告発し社会的な問題となったのが昨年の丁度今頃でしたね。もう事件は一件落着したのかと思っていたら忘れていた今頃になって同社元四日市副工場長が逮捕され何故か事件の首謀者であるべき社長(当時の四日市工場長)が立件を免れると謂う異常な事態となりました。事件の概要は同社の製品である酸化チタンの製造工程から生ずる廃硫酸を中和してリサイクル製品を商品化したものと説明されていますが商品なら当然に販売益を目的にする筈が、おかしなことにこの“フェルシルト”は販売価額(トン当たり150円)に対し20倍以上もの金額を運送代と称して無許可業者に支払っていましたから売れば売るほど会社の赤字が増加する道理は小学校2年生でも分かる理窟であり、営利業者がなす行為としては狂気の沙汰としか思えません。分かっているだけでも販売量は73万トンにも達していますから、販売商品の運送費とされた20億円以上もの金額は明らかに産業廃棄物処理費用であり無許可産廃業者は“フェルシルト”が三重県のリサイクル商品のお墨付きも出ていることでもありゴルフ場などに持ち込んで上下稼いだ金額は莫大なものであったことでしょう。そしてその元凶は廃棄物処理費を格安に済まそうとする謀(はかりごと)を巡らせた石原産業の陰謀でありました。四府県警察合同調査本部が一年も掛けて調査していた原因は、売れば売るほど損が嵩む“フェルシルト”のカラクリを当時工場長だった現社長田村藤夫が知らぬ道理がないとの予断のもとに社長逮捕を目的に捜査が続けられたものであったのでしょうが、現社長が産廃処理の事実を知っていたと逮捕された副工場長が述べたにも関わらず社長にまで司直の手が及ばなかったのは、社長が四日市工場長当時から教育委員会の連中ではありませんが我が身の立身出世のために目線が本社にばかり向けられて当時の社長や専務達にゴルフに料亭とおべっかを遣うのに多忙で工場のことなど出世の通過地点としか考えず、まるで仕事をする気がなく入金と出金の区別も付かずにメクラ判を押していたことが判明したからだと思います。然し社長たる者は当時の直属の部下が不正をしているのに気付かなかったことの方が遙かに気恥ずかしく、例え愚かにも気付かなかったとしても“私が全て指示したことで副工場長には何の罪もありません”と言うのが社長たる者自らの矜恃であり人の倫(みち)ではありませんか。田村藤夫社長聞いているのか!
この会社は過去40年前に四日市大気汚染の原因企業として被告となり、又廃硫酸を伊勢湾に垂れ流したことで摘発され有罪となった前科者であることは年配の方なら御記憶がおありでしょう。環境犯罪を繰り返す企業体質は半世紀近く代々受け継がれ、過去の苦い経験から“こと”が発覚してもチャンと傀儡を用意して経営陣に類が及ばぬよう40年前から周到に策が練られていたものかと思慮致しました。怖ろしい会社もあったものですね。
今後“フェルシルト”の撤去量は周辺土壌を含めて約160万トンを超えると考えられていますが10月末現在未だ撤去量は全体の30%に達せず撤去費用や今後ゴルフ場への営業補償などを考えると気が遠くなりそうですし、これらの撤去物が最終どう処理されるのか大いに気掛かりです。各県とも他府県に行ってくれればそれでよいなど利己的な考えは棄てて撤去物の追跡を怠らぬよう環境省に陳情すべきだと思いますが、環境省も次代次々代の子供達の健康への影響などを考えて真剣に考慮して頂きたいですね。コンクリートで固めるウランなどと違って160万トンもの産廃は一体何処へ行くのでしょうか。(;;)
どのように基準値以下になるよう混入土を大量に増やしても絶対にゼロ値にはなりませんから何れ数十年後樹木そして河川を通じて生活用水として我々子孫の健康を蝕むことになるは必然でしょうね。罪を問われなかった罪が如何に重いものか、田村藤夫社長聞いているのか!
高校生で11個のタイトルを取った境川部屋の俊英沢井豪太郎が所要11場所で遂に今場所から十両に上がって参りました。四股名は“豪栄道”で自分の名と母校(埼玉栄)から付けたようです。名前負けしてどうでしょうか。(::)昔本名“長谷川”で関脇を長く続けた関取が居ましたよね。本名“沢井”で幕内上位まで取って欲しいと思いましたよ。少し遅すぎた感はありますが、あの身体で幕下6枚目での幕下2回目の全勝優勝は立派です。早く入幕して外人達を蹴散らせて欲しいと思いますが、体格が中肉中背で幕内力士としては少し見劣りしますから、もう少しチャンコを食べて大きくなり外人部隊を是非彼の本格相撲でやっつけて欲しいと願っています。(^^)
女子プロゴルフ横峯さくら選手のアウト42は屈辱以外の何物でもなく、白戸選手も14年目の初優勝を目前にしながら後半プレッシャーから自滅し、韓国のふとっちょブスに優勝を攫われ悲しい日曜日でした(;;)

納入通知が何で“処分”や!


悪賢いのか底なしのアホなのか呆れ返ったのが又もや今回の社会保険庁でありました。この税金泥棒達は先月末までに38万5千件にも上る不正行為が発覚したのです。役人の総数は1万7千人ですから一人あたりの不正は単純計算で22件にも上る勘定であり、馬鹿馬鹿しくてお話になりませんが、この国民年金不正免除事件に関し、社会保険庁は外部有識者による検証委員会(お役所が国民の目眩ましに良く使う手口であり、座長は厚生労働政務官)に対して最終報告書を提出致しましたが、内容は“社会保険庁に不正への組織的関与は全くなかった”とする空々しいものであり、幹部達に傷が付かないようトカゲのしっぽ切りで済まそうと待ち構えていた検証委員会も流石に開いた口が塞がらず、“関与なしとはあんまりだ!”と報告書を突っ返す羽目となりました。
低所得者層に免除を勧める文書が社保庁事務局会議で決められたことに疑いはなく、この事務局会議が本庁に無断で行われる故もなく、明らかに本庁主導で行われた会議の結論が本庁の与り知らない道理がありません、国民を馬鹿にするのも良い加減にしろ!
国民への公文書は全て本庁が作成し、庁幹部の決済が通ったもののみ事務局を経由して我々の手許に届く仕組みであることは、税務署であれ警察署であれ何処の役所も同じであって知らぬ者とてありませんが、社保庁のみ“そんな書類は知らなかった!”では済みませんよね。
話は飛び火しますが、この庁は民間の村瀬長官が就任するまで組合と密約を交わし、パソコンに45分従事したら15分休憩を取ることになっていたそうです。誰かさんの年金未納を覗き見ては15分のお休みを取っていたなんて人を小馬鹿にしていますよね。税金泥棒と謂われても仕方がない行為ですが、来庁の相談対応者も含めて殆どの職員が端末を操作してデータ検索していますから、パソコンに触っていないのは受付で所在なげな高齢の小母さんくらいです、きっとこの小母さんも不公平や!と文句を言って15分の休みに便乗していたに違いありません。そう謂えば相談が終わる毎に相談担当者が交代することを不思議に思っていましたが、きっと喫茶室にでも行って昨日の野球談義か猥談にでも興じていたことでしょう。税金泥棒達よ、これまで貰っていた給与賞与の25%(15分÷60分)を村瀬長官就任までに貰った全額を返却して国民の未納年金に充当しろ!
もう一つ国民を虚仮(こけ)にしている代表的なものは社会保険料厚生年金の納付通知書です。私事で恐縮ですが、ちっぽけなうちの事務所でも従業員が2-3人居て社会保険に加入しています。うちは個人事業ですから従業員5人以上にならないと社会保険の強制加入義務はないのですが、求人難の40数年前の名残りで人材確保のために社会保険にも厚生年金にもずっと加入していますので、未だに止められずに毎年夏には社会保険事務所まで出向かされて賃金台帳や源泉徴収簿などを調べられ保険料の算定基礎届を提出させられます。そしてその結果とし社会保険料、厚生年金の納入通知書が毎月送付されて来る仕掛けなのですが、何気なく納付通知書の裏を返して見てアッと驚くのです。ナント!麗々しく次にように書かれています。
『あなたがこの納入の告知に不服があるときは、この処分を受けた日の翌日から60日以内に社会保険審査会に審査請求を…云々』
私が一体誰から何の処分を受けたのでしょうか?社会保険庁が私を処分したのなら、その処分した書類は一体何処にあるのでしょうね。納得ずくで提出した算定基礎に従って銀行から月末に保険料などが引き落とされているに過ぎませんが、その引き落とされる保険料の通知が庁に謂わすと“処分した”となるのですから奇怪千万です。単なる通知(正しくは御依頼ではないのか!)ではないのですか。広辞苑によれば“処分”とは処罰することとも書かれていますが、法律用語では“処分”とは『具体的事実や行為についての行政権又は司法権の作用の発動』などと書かれています。
実際退学処分とか行政処分とか褒められそうな言葉ではまるで使われませんから“保険料を引き落としますよ”と謂う書類が役所からの処罰とはどう考えても腑に落ちませんよね。“私達は公僕です”などと普段白々しいことを言って乍ら現実は国民に対しこんな理不尽な言葉を使って平気の平左はチャンチャラおかしいですよね。如何して“処分”ではなくて“ご依頼”にしないのか社会保険庁はその理由を国民に説明したらどうじゃ!
全国230カ所の社会保険事務所を所員との対話に行脚したと仰る村瀬長官も実はこんな末端の事実はまるでご存じないでしょうね。そんなことで長官が務まるのか!

可哀想に埼玉県の幼気な2年生の少女が市営プールの吸水口に吸い込まれて溺死した事件では安全管理や責任の所在に関して次から次へと問題が噴出し大騒ぎとなっています。何時も乍ら行政のすることには、他人任せで心が籠もらず事件が起こっても只オタオタするだけで対応する部署も判然とせず本当に腹立たしいですね。二つの市の合併でプールの点検(只眺めに来ていただけ?)が半減したとか、プールの管理が委託業者から下請けに丸投げされていたとか事故の理由にもならぬ説明に終始していますが、何を言ってみても亡くなった少女の命は戻りません。全国各自治体では慌ててプールの点検を始めましたが此を泥縄と謂いますよね。過去20年来多くの吸水口事故が起こっていますが、“喉元過ぎれば熱さを忘れる”の譬え通りであり3年もすればこの事件も忘れ去られることでしょう。ボルトで留めねばならぬ吸水口の柵を針金で括ったことが問題視されていますが、大切なことは針金であれボルトであれ200キロもの水圧に負けても絶対に外れないものを設置する智恵を培ってこなかったことです。
そしてこの事件の原因は関係者の教育不足に尽くされます。先ずプールの管理マニュアルに吸水口のリスクに関して何ら言及されて居なかったことと、委託業者下請け業者共に吸水口の柵の重要性への認識を欠いていたことでしょう。監視人は殆どがアルバイトの高校生で溺れる子供に注意するように言われただけでしょうし、柵が外れたことを知らされた係員が吸水口へ1分間に10トンもの水が流入していることを知っていれば直ちに流水の循環を止め得た筈ですが、それができなかったのは過去の数知れぬ吸水口の死亡事故の教訓が何時とはなく忘れ去られていたことであり、殆どの監視員が吸水口の危険について全く無知であったことが事故を防げなかった原因であったと思います。誠に無念遣る方ない思いです。
傍に居たお母さんはどんな思いだったでしょうね。己自身を責め帰宅した夫には責められ死んでしまいたい気持ちに駆られたのではないでしょうか。
朝霧大蔵海岸の少女埋没事件では何故か関係者全員が不起訴となりましたが、今度はふじみ野市も言い訳の方法がありません。然し事件と謂ってもまさか市長さんを牢屋に入れる訳にも行かぬでしょうし、一体誰がどんな罪になるのか難しい処でしょうね。過失致死責任を問われるのは市からプール管理を委託されて丸投げの委託業者と下請業者でしょうが、罪の擦り合いをした挙げ句にこいつらは市からの損害賠償請求で倒産してお仕舞いとなるのではないでしょうか。これは大変不幸な事件でしたが、教育委員会と委託業者の癒着や受託管理の違法な丸投げなど違った事件が副産物として出てきそうです。誰か悪い奴が捉まらないと世間が承知しないし、第一亡くなった瑛梨香ちゃんが浮かばれませんよね。
理不尽にも毎日新聞が永年護ってきた将棋名人戦を朝日が金にものを言わせて取り上げようとし、自分達の無駄遣いを殖やすために米長中原等の幹部が朝日の誘惑に負け、羽生三冠森内名人の反対も実を結ばず棋士全員の投票で毎日が否決されました。“へぼ将棋王より飛車を可愛がり”昔から有名な川柳ですが、王より金を可愛がるようでは棋士魂地に落ちたりと言うべきでしょう。いっそ毎日は1億円以上払って主宰しているスポニチの王将戦を止めてやればどうですか。米長中原が慌てて頭を下げてくることでしょうが、囲碁より人気のない王将戦を観るためにスポニチを買っている人は100人に一人もいないと思います。昔のように近畿六府県囲碁対抗戦でも連載されたら、囲碁ファンの方が圧倒的に多いし、お金は殆ど掛からないし、読者は増えるし一石二鳥ですよ。私は週末さくらちゃんの成績などをチェックするためにスポーツ新聞を買いますが新聞は25年前近畿六府県対抗戦出場時に2局も掲載して頂いた義理を忘れずにスポニチに決めています。(^^)
全英オープンは横峯さくら選手が予選ラウンドを突破して健闘していますが、イマイチパットが入らず苦戦しています。今夜遅く結果が分かりますが、入賞は到底無理なのでTV観戦はパスさせて頂きます。(;;)それにしても大山選手はずっこいですね。昨年の獲得賞金2位本年1位の癖してW杯も全英も参加せずにパスし、国内で賞金女王を狙っています。外国行きが嫌いなあの不動選手だって今回は参加して居るではありませんか。こんなずっこい選手は大相撲の露鵬のように賞金のビッグ3試合出場停止くらいのペナルティーを与えたらどうや!