5月もいよいよ最終週を迎えました。牡丹も芍薬も終わった我が家の庭は緑一色のレタス畑(蟋蟀のご飯と孫のお弁当のおかず用)で風情がなく、花は僅かに紅白の夕化粧と月見草だけとなりましたが、反ってこの方が気持ちが落ち着くのは私が貧乏性のせいだからでしょうね {%gakkari%}
何時だったか5年位前だったと思いますが、短大出の事務職である女の子がお茶汲みから階段を一歩一歩上り詰めて遂には社長に就任し、01年のWoman of the year 第五位に選ばれた話題をお知らせしたことがあったのをご記憶の方も居られるでしょうか。あのときお茶くみが社長になるのも偉いけど彼女を社長に選んだ経営陣がもっと偉いと経営陣の懐の深さを賞讃しましたよね。彼女池田章子さんが社長を務めるのは東証第二部ソースではオタフクソースを凌ぎ我が国第一のシェアを誇るブルドックソースでありますが、先日来不運にも女衒の如き禿鷹ファンドであるスティールパートナーズの標的にされその毒牙の前に身を晒す運命に陥っていることは皆様よくご存じの通りです。この禿鷹ファンドは先般明星食品に敵対的TOBを実施し、敗れたもののホワイトナイト(白馬の騎士)として登場した日清食品に持ち株を譲り渡し短期間に30億円もの巨利を得たことは我々耳新しいニュースでありました。スティールは現在サッポロビールにTOBを提案しサッポロは買収防衛策に右往左往している処ですから、スティールは相手に見境なく禿鷹振りを発揮していますが、このファンドの所有資金は推定4000億円であり、ブルドックソースの時価総額は僅か270億円ですから文字通り禿鷹に睨まれた子兎です。オマケにこの会社は買収防衛策など何も持たない無防備な状態だったために助かる術(すべ)は経営陣による自社買収か、ホワイトナイト(白馬の騎士)の登場に限られましたが、幸いなことに食品業界が再編の動きの激しい時代となって居り、ホワイトナイトの登場は十二分に考えられ食品製造に対する何のノーハウも持たないスティールでありますからその辺を充分に読んでのTOBであり、敗れても再度高値でサヤ稼ぎをするつもりであろうと考えます。反ってTOBに勝てばスティール自身ソース屋さんの経営戦略など持ち合わせがありませんから扱いに困るのではないでしょうか。
果たしてブルドックソースの運命は如何に?そしてお茶汲みから30年掛かって社長に登りつめOLの星と崇められた池田社長56歳の運命はどうなるのでしょうか?
話は脇に逸れますがこの会社の社名のブルドックには何故か濁点がなくワンちゃんのブルドッグではありません。ブルドッグなら禿鷹が噛みつかれるのを嫌ってTOBを掛けなかったかも… {%gomenne%}
阪急などで活躍された鉄腕野口二郎投手が先日87歳で逝去されました。中京商業で甲子園春夏優勝を引っ提げてのプロ野球入団でありましたが、完投勝利の翌日再び延長28回完投などと今の選手には想像も付かぬハードな登板回数であり、然も速球一本槍僅か入団4年にして131勝は永久に敗れぬ記録でありましょう。更には打者としても非凡な素質の持ち主であり、同じく阪急の長池選手に破られるまで、投手として31試合連続安打の記録が後年発見されるなど八面六腑の活躍振りは、今なら労基法違反に問われ兼ねない鉄人でありました。昔は選手の体調など無視してへばるまで酷使されましたから選手寿命も短く、彼も現在のように体力温存ローテーション重視の体調管理の下に置かれていたならば金田投手の400勝は疎か軽く500勝はできていたものと思われますが237勝に留まったのは当時の就業環境が余りにも過酷であり且つ苛烈であったものと悔やまれてなりません。何時も優しくにこにこした背の高い小父さんであり、サインに特徴があったので大切に保存している当時のプロ野球選手サイン帖を探し出しましたが、生憎彼のサインだけが見付からずブログを飾ることができなかったことは残念至極でありました。 {%gakkari%}
99年山口県光市で起こった当時18歳の少年?による母子凌辱殺害事件の最高裁差戻し審が先週25日広島高裁で行われましたが、1審二審共に基礎事実を認めていた弁護側が死刑判決が出そうになって周章狼狽し、一転して殺意を否認し“あれはママゴトだった”とか言い出し、妻子を失って8年間戦い続けている本村さんを窮地に陥れようとしています。弁護士たる者は如何なる事情があるにせよ被害者を指弾することは法律で赦されていませんが、事実を歪曲することも又赦されて居ない筈です。彼等の主張する傷害致死罪なるものがママゴト遊びが過ぎたもので殺意はなかったとか、蝶々結びをしたら赤ちゃんが死んでしまったとかゼノンも呆れる詭弁と牽強付会の連続には本村さんも浮かばれません。村上世彰じゃあるまいし、無職の男に21名もの弁護団が組まれた背景には彼等が全員死刑廃止論者ではないかと思われますが、万一被告が死刑を免れれば自分達の名も上がり、今後の弁護活動依頼者の急増に繋がると読んだ売名行為目的の何物でもないと思慮されますが、心ある弁護士ならこんな事件の弁護は引き受けるものではなく、仕事のない国選弁護士の仕事を奪うべきではなかったし、更に弁護は法的には未成年者とされる被告の情状酌量に留めるべきであったでしょう。
又自称識者は真実の発見は次回公判の被告人質問で明らかにされるだろうと能天気なことを述べていますが、死刑を目前にして保身を考えぬ被告など居る筈もなく、被告が裁判官に対し真実を述べることを期待すること事態が誤っており、初心な裁判官が被告人の空涙に騙されぬことを願うばかりです。
もう一人の秀樹であるレッドソックスの岡島秀樹投手が19試合連続無失点を記録し、無念にも20試合目を飾ることは叶いませんでしたが、昨夜も1回を無安打でしたから凄いですよね。嘗て巨人時代に諸々の事情で活躍の場を与えられなかった鬱憤を遙か遠いアメリカで晴らしています。昨年巨人から移籍した日本ハムで活躍しその自信から渡米したものですが、巨人ではコントロールに難点があると矯正されかけたホームベースから顔を背ける変則投法がレッドソックスでは逆に武器となっているのは皮肉な話であり、巨人が如何にマニュアル通りの野球しか指導できなかったかを暴露しました。選手のアラ探しをして選手を潰すか長所を捜して褒めて伸ばすか上下の差はとてつもなく大きいものです。レッドソックスのフランコナ監督が巨人で排除されかけた投法を逆に“秀樹の武器”と評価したところが面白いですね。 {%ureshii%}
早速岡島投手が一昨日毎日新聞掲載の4コマ漫画『アサッテ君』に登場し、“向こう見ず”は本来良くない意味に使われるが最近はそうでもなくなったね {%warai_a%} と岡島投手の向こう見ず投法が披露されていましたよ。 {%ureshii%}
廣済堂レディースは初日の降雨のために2日目4時起きで27ホールを回らされた横峯選手は最終日小さい身体がバテバテとなって辛うじて2位タイを維持しましたが先週に続いての連続優勝はなりませんでした。さくらちゃん、お疲れさま。