騒がしかった衆議院議員選挙も漸く終わり、秋が遽(あわただ)しくやって参りました。此処の処ずっと降雨に恵まれないので流石強靱な庭の雑草も水を遣らないで置くと次々枯れて行きます。本当の雑草なら地面の奥深くまで根が水を求めて行きますから少々のことでは枯れませんが、普段水遣りの恩恵を受けている雑草は根が土壌の上部で毎夕の水遣りを待っていますから、水遣りを止めれば一溜まりもありません(^^)。此は雑草退治の極意です。
庭のヒルガオも今日最後の花を咲かせて、彼女の夏にも終わりが告げられたようです(;;)。
選挙と言えば今回はいろいろなハプニングがありましたね。民主党の比例代表得票数が予想以上に多かったため民主党の比例代表の立候補者への配賦ができなくなったお陰で “民主党”と折角有権者に書いて頂きながら、余った票が自民党と公明党の候補者に振り分けられて彼等2名が当選する羽目となりましたからプラスマイナス4名も違います。票が余れば切り捨てられる筈であり有権者の意思に反し、他党へ配賦される決まりなど誠に訝しく感じられました(;;)。私は予め民主の票が多すぎると思い比例区で“みんなの党”に投票したのですが何のことはない得票数は足りて居るのに此の党の候補者が小選挙区での得票が10%に充たなかったため、失格して自民党の候補に割り振られました(;;)。東海地方でも同じケースが起こり、みんなの党は比例区だけにしておけば当選したものを小選挙区と重複立候補としたばかりに供託金だけでなく貴重な議員2名も損をすることになりましたからこの損は大きかったですね。何とも不可解な公職選挙法ですが、それでも誰も文句を言わないのか!
愈々与党の1年生となった民主党が果たして現在の利益分配型産業構造を変革することができるのでしょうか。明治時代から百数十年続いた官僚支配から如何に脱皮できるのか興味深い処でありますが、官僚支配の弊害は税金の支出に就いて不透明な部分が余りにも多過ぎ、それらは全て税金が国民のためでなく官僚自身のために使われていますから、本会計ばかりでなく特別会計についても国民に赤裸々な情報公開ができる仕組みに変えて、官僚が埋蔵金など秘匿できる余地を根絶するような断固たる施策を民主党に望みたいと思います。何事にも初めが肝腎ですよね。
3月一杯でダイエーのCEOを辞して今年6月に東京日産自動車販売の社長に就任された林文子氏62歳は、何故か社長を辞めて今回衆議院選挙と同日行われた横浜市市長選挙に立候補され目出度く市長に選ばれました(^^)。民主党から衆議院議員候補に打診されながら“鶏口たるも牛後たる勿れ”を実践されたものかと思いますが、皆様ご承知の如く此の女性はセールスマンの星として日本中から崇められた方であり、高校卒業後“東レ”を初めとして7つの会社の事務職を渡り歩いた挙げ句31歳になってからホンダのセールスとして、平均的なセールスマンが年に40台程度売っている中を1年に最高145台を売って個人の販売記録を塗り替え日本一となり、更にはBMW東京に移ってからもトップセールスとして長く名を馳せ、終にはワーゲン東京社長へのヘッドハンティングを経て、古巣BMW東京へ社長として故郷へ錦を飾られた世にも特異な能力の持ち主だと聞いて居りましたが、何時だったか彼女が日経夕刊の『人間発見』に登場されました。私の興味を惹いたのは、人間誰しもそれぞれ価値観や特性があってどんなに秀でた人であっても仕事には向き不向きがありますから、財務諸表も読めるとも思えない自動車のトップセールスが何故社長に?又何故販売単価が数百万円の世界から数百円、数十円のスーパー業界に?と私は彼女の試みた異次元世界への華麗なる転身を常々訝しく思って居たことへの答が得られる期待でありました。今回再度自動車業界へ復帰されたことは、社員へのセールス教育を目指したものでありダイエーで取得された社員のモチベーションの向上と顧客満足度を高め女性の販社店長が誕生するようマネジメントを期待されたものであったようです。然し名選手必ずしも名監督に非ずと謂われますが、既にワーゲン東京、BMW東京と乗用車の販売会社の社長を経験され経営者としての実力を蓄えられてのダイエーの経営者への転身が果たして十二分に能力が発揮できたのかどうか疑問が残ります。セールスの真髄は何時も申し上げているように品物を売るのではなくて、その人自身を買って頂くことに尽きますから、顧客相手と社内の従業員相手ではお互いの距離が異なって勝手が違い、ダイエーでは客には従業員を介して間接的に販売促進を慫慂することになりますから従業員の個人差もあって意思の疎通がもどかしく私には彼女のダイエーでの3年間は充分な成果が得られなかった隔靴掻痒の不本意な期間でなかったかと感じました。
今回再度自動車販売の社長を務められましたが、僅か2ケ月で転身されることになったのは自動車を巡る環境が此の数年で180度変わり、若者の車離れなど思いも懸けぬ展開となったこともあり、日産本社の林社長に寄せる期待への目線が高すぎたせいかと考えますが、六大都市に次ぐ大きな横浜市の市長職は今度こそ林文子社長の真の試金石が訊われる時が来たことと思います。遅刻欠勤さえしなければ仕事などしなくても机に座って居るだけで高給を貪って定年まで過ごせる市のノンビリ職員を相手に伝説のセールスレディーと謂われた林市長は何処まで迫れるのでしょうか。その内、市の予算改革などの提案毎に詭弁では誰にも負けぬ高学歴の吏員さん達から理論責めされて応答に立ち往生し、無教養なスーパーの時給販売員の方が遙かに扱い易かったことを思い知らされ、皮肉なことではありますが“あの頃は良かったなあ”と3年間を振り返られ、悔恨の日日を送られるのではないかと危惧して居ります(;;)。
『半島に核持つ男、放屁虫(へひりむし)』
先週毎日新聞“季節の便り”に登載されていましたが、斬新奇抜と謂おうか痛快極まる洒脱な句ですよね(^^)。我々関西人は此の虫のことを“へこき虫”と呼んでいますが、何方かハングル語に翻訳して北朝鮮ヘメールしてやればどうでしょうか。将軍様の眼に付かぬ間に側近から慌ててゴミ箱行きとなり、更にゴミ箱からも削除されたりして…(;;)。放屁虫(へひりむし)が秋の季語に入っているとは思えませんが、俳句ですから明らかに夏の季語なのでしょう。私など“窶(やつ)れ豚”位しか思い付きませんが”へひり虫“とは言い得て妙でしたね(^^)。
此の句の作者はナント!ご存じ往年の映画界の豊満美女、晩年はTVコメディアンとして有名な女優であり、余り知られて居ませんがエッセイストであり俳人でもあるあの富士真奈美さんです。40年近く前TV番組“パパと呼ばないで”の石立鉄男とのコンビは愉快でした、今年で70歳になられ、あの時のチー坊役を務めた7歳の杉田かおるも今ではアラフォーを超えた熟女になりましたから誰も皆歳を取りましたね(;;)。
富士真奈美さんの句集“瀧の裏”には『バッタ飛ぶ、飛んで女の懐に』なんて秀句もあります。富士真奈美さんの若い頃の艶やかな浴衣姿と胸元に飛び込んだバッタを連想し、思わずその後のユーモラスな光景を彷彿させますよね(^^)。
先日の総選挙神奈川県平塚市で投票に訪れた21歳の女性が担当職員に子供と間違えられて投票用紙の交付を拒否され怒って帰ってしまったとか…(;;)此の女性恐らくマラソンの佐伯選手のように小柄な方だったのでしょうが、母親と一緒に来られたことで職員の誤解を招く元となったようです(;;)。小選挙区の方は投票できて比例区の方で引っ掛かったらしいのですが、小選挙区の投票箱の横が比例区の用紙交付とされていますから、どうやら人の流れが読めなかったのは職員が転(うた)た寝でもしていたものと思われます(;;)。
選挙権が25歳以上ででもあれば、此の女性投票を断られたら若く見られたことに満足して喜んで投票して帰ったでしょうにね(^^)選管の事務局長は“今後職員の研修を徹底して行きたい”と話して居ますが、研修の問題じゃなかろうが、職員のモチベーションの問題と違うのか!
岐阜県瑞浪で行われたゴルフ5レディースでは、橫峯さくら選手発奮して初日65と上々の出だしでしたが、諸見里選手に破れ2位タイは無念でした(;;)。