今年も残る処僅か2週間足らずとなって、年末調整が最盛期に入り慌ただしさが増して参りました。民主党政権は茨城県議選での惨敗を受けて年明けに解散などの噂が飛んで居ますが、そうなれば又総理の首の挿(すげ)替えとなります、一体から平成に入って何人総理が変わったことやら…(;;)数えてみれば22年間に13人も変わって居り、“石の上にも三年”と謂われますが、3年以上務めたのはあの無責任男の小泉純一郎一人だけ、在籍日数羽田孜64日、宇野宗佑69日なんてのもあり、一人平均1年半の任期とは総理の寿命の儚さに愕きを通り越して魂消てしまいますね(-_-)“花の命は短くて苦しきことのみ多かりき”とは“とは林芙美子の名言ですが、どの総理とて同じ思いではなかったでしょうか(;;)
先日の日経ビジネスに営業利益率12%と飛躍的な数字を弾き出した建設機械大手小松製作所の躍進が特輯されていました。日経平均が下がり気味だった初夏から秋に掛けて1000円も株価を上げた原因を追求されてのものですが、一風変わった特殊な方法で中国を始め後進国への油圧ショベル市場で20%強のシェアを握るトップ企業になったためだそうです。その秘密とは中国などでは建設業界が未成熟であって建設機械の需要者は未だ大手産業でなく個人事業主が殆どであり手持ち金がなく割賦販売が主流であるため、彼等特有の商道徳の悪しき習慣に対抗するため債権確保を目的に機械の稼働状況をGPS(全地球測位システム)を使って、売却した建設機械を遠隔監視する“コムトラックス”にありました(^^)。当初は盗難防止を目的にしたものでしたが、この装置により稼働していない機械が瞬時に分かり代金の回収が危ぶまれるため早期に機械の差し押さえなどでき、更に悪質な顧客には遠隔操作でエンジンを止めることさえ可能なため“コムトラックス”は狡(こす)いチャンコ達への商品販売に一番大切な回収リスクが激減できたことだそうです(^^)。
私はこの事業モデルで考え付いたのですが、市街地に定住する我が国の建設機械にも“コムトラックス”を常置し、所有者に予定使用時刻を入力して貰い、夜間突然機械が動いたとき警察のアラームが作動する体勢にしておけば三国人達による宝石店やATMの破壊による被害が未然に防げるのではないかと思いました。費用は少々高くても被害に対する保険金に悩む保険会社が喜んで全額負担してくれると思いますよ(^^)。
小松製作所で思い出したのですが、今から20数年位前、建材の販売と土木工事をされて居たお得意先F社の社長が小松製作所営業マンのパワーショベル売り込みに対し、1000万円の機械に対して冗談で“半分に負けてくれたら買うてもええ”と言ったところ、翌日彼が500万円の見積書を持って現れたため、武士に二言なし、今更冗談だったとも言えず引っ込みが付かなくなり、已むなく一台買われたことがありました(;;)。当時は小松もクボタや日立に押されてパッとせず、赤字での在庫処分に必死であったものと思われます。
この話には後日談があり、F社長は舌禍による思わぬ出費の埋め合わせに営業担当のO氏と相談し、三菱重工明石工場の工事入札に参加されることに決意されて工事金額を算出し、首尾良く入札できたのは良かったのですが、契約書をよく読んでみると“工事に使用する什器類は全て三菱製を条件とする”と書かれており、“小松製”ではどうにもならず無念にも折角の契約を断念されましたが、キャタピラ三菱製の建設機械など知名度も薄く余り使われて居らず、系列を重んずる三菱ならではの偏頗な遣り口でした(;;)。
三菱は電機に重工、自動車、と元々同じ会社であったものが分割されたためか仲間意識が極端に強く、神戸で三菱と謂えば神戸造船所ですが、取引先の会社がこの造船所を訪れるときは、三菱製の車だけ軽トラであっても正門が通過でき、他社の車はクラウンでもベンツでも裏口から肩身を狭くして…(;;)が不文律であり誰もが知る事実でありました。F社長もその辺りをついうっかりされたものと思われます。今は何故か製造中止となりましたが、当時三菱の下請けの社長さんは必要に迫られて全員“デボネア”の愛好者?でしたよね(^^)。この車は昭和39年に製造され、全て注文生産であってクラウン、セドリックに対抗する車だったのですが三菱を取引先とする安定した需要層のため以後22年間もモデルチェンジを全くせず“走るシーラカンス”と揶揄され、巷では下取りが安くて最も人気のない車として有名でしたが、三菱と取引される会社の社長さんにとっては三菱に対する忠誠心の証しとして絶対に必要な車でありました(;;)。
“スズキ”の下請け社長達は誰もがアルトの“ワゴンR”なんかに乗って居るのかな?(^^)
22年間もの長期間、派遣社員として三菱電機の子会社で派遣(派遣は専門業務に限定されている)には認められていない一般事務職を勤めていた大阪の女性が、11月末を持って解雇通告されました。“22年間もの派遣は違法”との大阪労働局の是正指導に対して会社はまるで従わず、これまで派遣社員に対する3ケ月毎の契約更新も全くしていなかったとか…(;;)それなのにナント!派遣先企業には改善命令を守る法律がなく、従って指導を無視しても罰則一つないそうです:-)。腹立たしいですね(>_<)。此は典型的なザル法と謂うべきであり、官民癒着で行政の規則はどんな場合でも企業に有利なように作られて居ますから、労働局は企業と一つ穴の狢であり、訴えを受けて已むなく会社に是正指導をした後知らん顔では企業とグルと思われても仕方がありません。この不幸な女性を救うには一般大衆の支えしかないと思われます。マスメディアに協力を呼び掛け、三菱の電機製品不買運動を始めれば、彼等は直ちに白旗を掲げて前言を撤回するのではないでしょうか。然し考えてみると22年間も何の労力も費やさずに1000万円以上も派遣のピンハネをして居たあくどい派遣会社も赦せませんね(>_<)。全ては施政者に人民への思い遣りが欠けていることに尽きるのではないでしょうか。我が国の政治家や官僚どもはエイブラハム.リンカーンの“人民の、人民による、人民のための政治”なる名言を知らんのか! 先週の表外読みの答 努々(ゆめゆめ)約束を違えてはならない。 今週の問題 詩歌を(詠むる) ヒント 送りがなを入れて4文字です