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東急電鉄は600億円を返せ!

暖冬と言われ乍ら1月も月末ともなれば少し宛寒さが増して来るこの頃です。
1月最終週の仕事は11月決算法人の申告書の作成と提出(電子送信)以外に関与先の21年度年末調整の仕上げである法定調書の提出(此も電子送信)と関与先従業員の居住する市区町村へ個人別給与支払報告書の提出(持参又は郵送)で終わります。税務署へは年収500万円など一定の給与額を超えた方のみの報告で済みますが、市区町村へはパートなどを含む全員の報告が求められるので結構なボリュームがあり、指定都市以外はL-taxの環境が整ってなく、電子送信できないので郵送となりますが、播磨町や稲美町など田舎から神戸や明石市内に通っていられる方も多く仕事とは謂え切手代も馬鹿になりません(;;)
此の給与報告書の提出を巡る種々のカラクリについては紙面の都合上次週お知らせすることにいたしましょう。
久し振りに寒空に健気に咲くセントポーリアをご覧に入れましょう。以前お見せしたことがあるかと思いますが、この花はタネではなく葉挿しで子孫に引き継がれます。コープで150円で買ってきて3年目になりますから当初の株の曾孫にでもなるでしょうか。鉢が大きいと大きい株になり小さいと小さい儘で、全て葉の容積は根の容積と等しいからでしょうね。

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4億円近い土地を買い乍ら、検察庁の事情聴取(何で任意同行でないのか!)に対して小沢幹事長は鉄面皮を貫き知らぬ存ぜぬを通していますが、幾らお金持ちだと言っても鳩山総理のお母さんではあるまいし4億円ものお金が動いて銀行の借入金工作に偽の日付での所有者の確認書の署名など、全てバレバレなのに幹事長の言うことなら検察も不承不承乍ら納得するのでしょう。検察も菅家さんだと言いたい放題恫喝できても、相手が小沢さんだと此からの自らの地位を考えますから身の保全が優先して言いたいことも呑み込んでしまうのでしょう(;;)。それにしても可哀想なのは石川秘書です。小沢幹事長には情けという言葉の持ち合わせがないのでしょうね、此の儘では愈々石川秘書が自殺でもしないことには収まりがつかなくなって来るのではないでしょうか(;;)。
10年間も子飼いの秘書が必死になって師匠を庇って逮捕されたと謂うのに、その当日民主党の地方代議員会議に出席した小沢幹事長の満面笑みを湛えた新聞一面写真が翌日掲載されましたが一体から此の態(ざま)は何でしょうね。この人に限らず政治家と謂う連中には人の情と謂うものが全く欠けているのではありませんか、自らの恥部を全て部下の責任に押し付けておいて我関せずと知らぬ顔をするなど人の上に立つ人間のすることとは到底思えず、我が身のことしか考えぬ者に国民への思い遣りなどあろう筈もなくこんな奴が政治家とはチャンチャラ可笑しく、日本の国も此処まで落魄れたかと慨嘆の思いに駆られます。又、何時まで経っても聖域に踏み込めないで逡巡している検察当局の態度も歯痒いですね。三権分立は憲法の定めではなかったのか!
先週からお得意先に行けば仕事の後で決まってこのように小沢幹事長が話題となり彼への怨み節が聞かれますが、この人は金丸信や田中角栄の書生をしていた時代に獲得した政治家の処世術であったものでしょう、世間を騒がせたあの事件で国民が受けた衝撃を知らぬ道理がありませんが、同じ轍に嵌り込んで事態をどう収拾するお積もりでしょうか。鳩山総理も内心では苦々しく思っているに違いありませんが口には出せずストレスが溜まることと察します。民主党の心ある議員は一致団結して小沢幹事長に造反しクーデターを起こしたらどうだ!お陰で民主党の支持率が前回は50%強であったのが今回は44.1%と不支持率であり“支持する”41.5%を上回り、小沢幹事長に対しては“幹事長を辞めよ”と“議員辞職をすべきだ”の合計が73.3%にも上り民主党の命運にも翳りが出て参りました。それにしても対抗馬である自民党の支持率が相手が瀕死の重傷であるに拘わらず22.7%とは情けないぞ!
東急電鉄がJAJの株を処分して今期90億円もの特別損失を計上することを先週発表致しました(;;)。東急はJALの筆頭株主であり全株式の2.9%株式数にして8000万株余を保有して居ましたが、昨年11月末より半年1月に掛けて全株を売却したものです。JALの存亡については国内国外共に社会的な影響が余りにも大きいために公的資金による救済で決着させるものと誰もが多寡を括って居ましたが、調べれば調べるほど中身が腐っていて遂に会社更生法適用となった模様です。国の再生機構がスポンサーになり結局我々の税金が投入されることとなりますが、何れは回収不能になる可能性が大でしょう(;;)。会社更生法適用は全株無償償却が原則ですから、ペーパーレスとは謂え株券が只の紙切れになるは必定であり株価も連日安値を更新し、先々週は7円今週金曜日には一時1円(引け値3円)と最低価格となりました。2月20日には上場廃止が決定しており一桁台の株価は一種のマネーゲームでありますがそれでも連日1日数億株の商いは、1円の利鞘を目的とした人達の間で当分は1円幅の揉み合いが続きます。皆様も1円で1万株(1万円)買って置いて2円で手仕舞いすれば1万円儲かりますよ(^^)買い手がなかったら1万円損をするじゃないかと思われるでしょうが、JALには現在値下がりを予想して数千万株の信用売り玉がありますからこの人達は2月20日までに買いを立てて売り玉を決済する義務があり、“待てば海路の日和あり”であって必ず2円では売れると思います(^^)。私の利用しているネット証券の手数料は片道315円となりますから丸損しても高々1万315円です。今年の運試しに週明けに一度試みて見ましょうか?(^^)
先日お伺いしたお得意先の奥様が“日航の株を1万株買って株券を記念に額に入れて飾って置こうかしら”と仰ったので、“奥さん今は株券がなくなって居ます”と申し上げたら“ナーンだ!”とペーパーレスをご存じなくて失望されて居ましたヨ(;;)
処で東急電鉄はJALの筆頭株主であり乍ら全株食い逃げしたことは、インサイダー取引に該当するのではないかと思われますが、法的には売却直前に東急の会長がちゃっかりとJALの社外取締役を辞任しているためンサイダー取引とは認められず検察の遡及を遁れるそうですが、筆頭株主となれば役員であろうと無かろうとJALの情報は手に取るように分かる筈で、ちょっとばかしえぐい話ですよね。東急電鉄の食い逃げ価格は平均77円であり現在の時価が2円位ですから8000万株として、東急電鉄からJALの株を購入された誰かさんが600億円も損をしている勘定になりますが、こんなことって赦されて良いのでしょうか。筆頭株主は船で謂えば船長ですから船と運命を共にし、600億円の損失を甘んじて受けるべきではなかったかと私は思います。此の件についても、どうして誰も怒らないのか!(>_<) 先週の答え 摺り切り一杯 靴を磨り減らす 猫が擦り寄る 名刺に写真を刷る 書くには2番目が少し難しかったかな? 今週の問題 士気が(あ)がる 国旗が(あ)がる 子供の手が(あ)がる 物価が(あ)がる

日本航空とゼネラルモータース

松の内も明けて愈々我々にも確定申告の繁忙期が訪れました。
一昨日金曜日は須磨の寿楼で須磨税務署と我々税理士会との恒例の確定申告打合会がありましたが、このちっぽけな税務署にして昨年度は71800件もの申告者があったそうで僅か100名足らずの税務職員ではとても対応できる道理がなく、E-taxなる電子申告が申告義務者全体の30%に上ったとは謂え、今年も例年の如く税理士の助力なしには申告期が乗りきれない状態であり、75歳後期高齢者に至らない我々若い?税理士は全員確定申告の応援に駆り出される運命となって居ます(;;)。
会の冒頭署長の挨拶の中で昨年度は国民一人当たり37万円の納付税額に対して使われた税金はナント!92万円だったそうです(;;)。今更そんなことを税理士に言われても困るのですが、きっと特殊法人などへの補助金で天下り役人が取り込んだ額が多額紛れ込んで居るに違いありません(>_<) 又署長の言葉の中では本年は異例であって1月4日の御用始めの日8時半の開庁を待って20名も申告相談者があったとか…(;;)、全員が昨年リストラされたサラリーマンであり中途退職のため天引きされた源泉所得税の還付を求めて寒空の中開庁を待って居られたそうであり、その後も毎日数十人の方が来庁され申告されて居られるそうです(;;)。それにしても税金の還付を受けられる方は未だマシであり、その背後にはリストラされたが税金を控除されるに至らぬ低額な給与の方々が無数居られることを思い、胸が塞がる思いでありました(;;)。 思えば今から15年前の今日は奇しくも阪神淡路大震災が神戸を襲った日でありますが、あの時ごった返した確定申告の際、お得意先の従業員の女性から“誰もが税金が沢山返ってくるのに如何して私だけ返らないのか!”と全壊証明書を片手に強く迫られたことがありました。その方は給与も多くなく寡婦で所得控除が多く税金がゼロであったため還付申告ができなかったのでしたが、給与から天引きされるのは一律に課せられる厚生年金や健康保険などが最も高く一般的には所得税が一番少なくて、例えば給与の年額が220万円以下の方で高校生以上の学生を扶養している寡婦の方は所得税が掛かるに至りませんが、厚生年金などがヤケに高いため控除された金額が全て税金だと勘違いされている方が結構多いようです(;;)。昨今企業が身を守るために形振り構わぬ経費節減の犠牲となっての雇用の崩潰は目に余るものがあり、将に日本経済の縮図を見る思いですが、明日は我が身と思い新年に際して国民全員で雇用の安定と日本経済の復権を祈りたいと思います。 天下のJALが遂に破綻の日を迎えました。13日東証での引け値はストップ安の7円となり会社更生法による株式全額の無償減資が確定的となっての狼狽売りであったものと思われます。一時は花形産業として一流大学の就職先№1を誇り、役員やパイロット達の給与は5千万円を超し、他の大会社を圧倒していたものですが、窮極は高額給与が会社の足を引っ張り今回終焉の引き金となりました。然し彼等が破綻したのは何も給与だけではなく、JAL本社最上階に巣食う魑魅魍魎ならぬ運輸省の天下り役員が航空機のことを何も知らぬ事務屋ばかりであって、時代の変化への対応ができず旧態然とした経営姿勢を漫然と続け小さな綻びに気付くことなく今や修復不可能にまで傷口を広げる結果となったものです。 思えばアメリカのGMが破綻したのもトップの連中が製造現場に足一つ運ばず、自動車の構造を何一つ知ろうとしなかった事務屋ばかりであって自分達の給与や老後の年金にばかり感(かま)けていたことが、日本車の追随を許し今回の破綻に繋がりましたから日米両者には共通した類似点が多く見出されます。 JALのOB達への30%年金カットの素案には容易に賛同が得られず交渉が難航しましたが、年金基金を解散すれば30%すら危ういとの噂が飛び交い漸く2/3の合意が得られたものですが、元来殆どの原資を会社が負担し、最高で月額48万円もの企業年金は他に類が無く厚生年金と併せ月100万円に近い年金受給は、此ぞJALが赤字に至った元凶ではなかったかとの思いが致します(;;)企業年金OB30%減にして漸く他社との比較で同列に並んだのですから如何に此までが恵まれ過ぎていたか良く分かりますね。 抑(そもそも)過去に支払った彼等への退職金もその内半分程度返却させるべきですが、法的に難しいようなので、此から今後は幹部達の報酬の半額を日航の新株を退職時のストックオプションとして支給すれば、彼等は企業業績と株価が連動し引いては我が懐にも影響することとなり、少しは真面目に働くのではないでしょうか。新会長を内諾した京セラの稲盛さんは無報酬を条件に引き受けられましたから他の役員もの稲盛さんに倣って頂きたいですね。 前述のゼネラルモータースは、アメリカだけでなく世界の巨大産業でありましたが、巨額の政府資金を受けながら倒産し破綻しても這般の事情により潰されることなく、09年7月より新生GMとして新発足しました。然し一度地に落ちた名声は帰ることなく何れはあちこちに買収されて淘汰される運命にあると思われます(;;)。 処が皮肉な話ですが、トヨタを始めとする我が国の自動車産業が現在の力を付けるに至ったのは実はGMの企業体質のお陰であり、我が国はこの偉大なる先駆者に対し大いに感謝の意を捧げねばなりません。何故ならあの会社が新しい技術の進歩を学ぼうとせずにガソリンを垂れ流し、直ぐに壊れるような脆弱な車をずっと作り続けたくれたお陰でアメリカ人には“車と謂うものはこんなもんなんや”と納得し諦めて居た処へ30年前ホンダのアコードやトヨタのカムリなど日本車が上陸し、廉いだけで粗悪品の見本のように思っていたこれらの車が燃費が良い上に幾ら待っても壊れない処からアメリカ人が驚愕し、家庭での奥様や子弟用のセカンドカーであったのが徐々に力を付けて遂にはGM達御三家を追放するまでになりましたが、此はトヨタやホンダだけの力ではなく、偏にGM達が故障するのが当たり前の車を作り続けて呉れたお陰であり、GM達御三家様々と謂うべきでありましょう。それまでも日本のあらゆる製品が世界各国へ輸出されて居ましたが、今もそうですが10年前の中国製品の如く日本製の物はどれも粗悪であることについては世界共通の認識があったことは事実であり、私が60年前中学生の頃三宮の映画館へ姉に連れて行って貰って観た初期のカラー作品であったアメリカ映画“姫君と海賊”でボップホープが船上で海賊を相手にチャリンチャリンと斬り合っている最中にボブホープの剣がぽっきりと折れて、彼が“oh made in japan!”と言って頸を竦めて両手を広げるシーンがありましたが、観客は自分達が誹謗されていることも忘れどっと笑ったことを今もよく憶えております(;;)。あの時競演しカラー映画の女王と謂われたヴアージニア.メイヨは美人でしたね。そのニックネームの通りモノクロ映画では唯のお姐さんでしたから不思議でした(;;)。 事実あの当時の日本製商品はどれもこれも似たり寄ったりの粗悪品であり、不具合なラヂオなど叩くと直ったことをご年配の方々は憶えて居られることでしょう(;;)ともあれ技術革新の紆余曲折を経ながら日本の車が世界一となってベンツやBMWを超えることができたことを我々は大いに誇るべきことだと思いました(^^)次なる強敵は中国となりますが、例の餃子事件のようにことを穏便に済まそうとする日本人を盗っ人猛々しく誹謗する様は赦されるものではなく、更に日本のノーハウを盗んでは特許や法律など糞食らえでやってくる舞文弄法の無法者ですからこいつ等チャンコ達にだけはどうしても負けたくありませんね。岡田外務大臣には是非その辺を頑張って頂きたいと願って居ります。 先週の答え 夢が叶(協)う 花嫁に適った花婿 君には敵わない 2番目の答えが少し歯応えありましたね 今週の問題 (ス)り切り一杯 靴を(ス)り減らす 猫が(ス)り寄る 名刺に写真を(ス)る

下流の宴(うたげ)

明けましおめでとう御座います。
不束なブログですが今年も宜敷ご拝読の程をお願い申し上げますm(_ _)m
皆様お正月は如何お過ごしでしたか?元旦の朝の寒さときたら御正月に相応しいものでしたね。年末から良くないニュースの連続で日経平均も30日の大納会で前日より70円近く下げ此からの日本経済の前兆を見る思いでした(;;)。
昨年は我が国の企業が世界から取り残されないように挙って業績を立て直す懸命な努力に励みましたが、その成果の裏側には各社共に過酷な形(なり)振り構わぬリストラによる人件費の削減があり、“雇用なき恢復”の儘本年を迎えることとなりました(;;)。お陰で今年も不景気と迫りくるデフレの到来で我々一般市民には凍えるような冷たい世相となることでしょう。
昨年末にブログでお送りした“平成枯れすすき”について動画のyou tube “昭和枯れすすき”のコメント欄に“中小企業の倒産や廃業で我々庶民がどれほど困っているか極楽トンボの総理は少しも分かっていないだろう。総理の前で“♪貧しさに負けた、いいえ世間に負けた…♪”とさくらと一郎に此の歌を唄わせてやりたいね”と書き込んだら“同感だ!”とyou tube経由で沢山のメールを頂きましたから、世の中の多くの方が此の唄こそ昨今の世相を如実に物語って居るものではないかと思って居られるようです。今流行りのyou tubeだとしても、こんな大昔の歌にアクセスされる方が多いと謂うことは今の世の中が倒産に廃業そして雇用の喪失と異常な状態に陥っている何よりの証拠ではないでしょうか(;;)。
毎日新聞朝刊の林真理子さんの連載小説“下流の宴”は残念ながら昨年一杯で終了致しました(;;)。毎朝6時きっかり事務所で独り朝食を採りながら囲碁の欄にも株式市況の欄にも先駆けてこの小説を愛読し続けていた私は今年から失意の朝を迎えることになりました(;;)。私が此の小説の気に入った処は、主人公が、夫は平凡な会社員だが自分の父が医者であったことを唯一の誇りとして“私は貴女とは違うんです”と何処かで聴いたセリフを唱え乍ら生きている中流家庭の母親由美子であり、溺愛と大きすぎた期待から長男の翔が高校を中退してプーの生活に浸って満足していることを腹立たしく思っていた矢先、母子家庭で貧しい生活を送り、沖縄の高校を卒業し東京でアルバイトをしていた珠緒と翔が偶然知り合って好き同志になり結婚を認めて貰おうと、二人してお母さんを訪れる処がプロローグです。下品で不器量でデブで見るからに頭の悪そうな娘であった初対面の珠緒から”お母さん“と馴れ馴れしく呼ばれたことから由美子が激怒し“私は医者の娘なのよ、あんたは何なの!”と痛罵する処から小説が始まりますが(9月20日に宮崎大学医学部の題名で一度取り上げたことがありましたね)紆余曲折を重ねて、翔との結婚を決意した珠緒は由美子を見返すために2年間昼夜猛勉強して宮崎大学医学部を目指し、受験に臨むことになりましたが、国立大学医学部の入試ではテストの最終段階として自己推薦書を提出して複数の試験官の面接試験により合否が決まるそうであり、有りの儘を書いた自己推薦書を見た試験官から“無学であることをバカにされ、恋人のお母さんを見返したいと謂うことだが、若し合格したらお母さんに何て言うんですか”と聞かれて、珠緒は“わかりません、でも受験勉強中本当に辛いとき、あっちのお母さんにザマミロってアカンベーをしている自分を想像して自分を励ましました。”試験官の一人は思わず噴き出して椅子から転け落ち掛けたそうですが、“でも、もうそんなことはどうでも良いような気がしてきました。センター試験の直前には彼のお母さんのことなんかすっかり忘れて居ました。唯一所懸命頑張ったんだから絶対に医者になりたいと謂う気持ちだけです。”と話し、体力だけは自信があるから医者で一番しんどい仕事がしたいと試験官に懸命に心情を吐露する辺りがクライマックスであり、“此の試験に落ちたらどうしますか”と試験官の意地悪な質問に“来年又受けます。必ず医者になります”と断言するド根性が買われ珠緒は目出度く医学部に合格することができました(^0^)。息子の翔とは別世界の人間である筈の下品で不器量で本当に頭の悪そうな娘が翔に励まされて国立大学の医学部に合格したことを知った由美子の愕きと腹立ちは例えようもなくプライドをズタズタに引き千切られて悔しくて悔しくて睡れない日が続きますが、その心情は我々にも充分理解できますよね(;;)。
ストーリーには翔のお姉さんも登場し、此のお姉さんは生まれ付き美人で翔と違って要領が良く、合コンで上手く外資系の高給取りのエリートに射止めて結婚し子供まででき順風満帆でありましたが、マザコンの夫が鬱病になって会社をクビになり療養に三重の実家で独り暮らしの姑と同居を強いられることに耐えられず子連れで実家に帰ってきる生活となり、ラストは無気力な生活を変えようとしない翔が将来珠緒に愛想尽かしをされることを自ら予知し、泣いて縋る珠緒を振り切って実家に戻ってくることで終焉を迎えることになりますが、多くの修羅場を越えさせて手を変え品を変え林真理子さん独特の軽妙なタッチと翌朝への期待を持たせるテクは読者を魅了するものであり、現代の世相を反映した若者の在り方と親の在り方を存分に味合わせて頂きました。作者林真理子さんの言いたかったことは、蝶よ花よと甘やかされて育った中流家庭の今の子供達には堪え性がないから受験シーズンが到来したからと急に“ガンバレガンバレ!”と子供を追い詰めてもダメですよ、反って逆効果になるばかりではないかと言うことではなかったでしょうか?人生に一つの目標を掲げて真に頑張るためには珠緒のように下流であっても永い雑草生活が長期間の受験勉強のためには必要な土壌であったのかも知れませんね(^^)。“下流の宴”は人生の勝者になるには何が必要なのか、とても考えさせられる良い小説でありました(^^)。
60回を迎える昨年末の紅白歌合戦は番組表を観ると相も変わらず数十年間見飽きた顔ぶれの常連さんと私が聞いたこともない歌の下手なアイドル達ばかりであり、視聴者からソッポを向かれる時代となったようです。私は目が悪くなってから最近30年位紅白を見た記憶がありません。皆様の中でご存じの方は多くないと思いますが、今から48年前12回目の紅白歌合戦は、その頃チャンネル数が少なかったとは謂え視聴率がナント!81.4%と圧倒的な人気を博しました。その原因はその年17歳で初デビューして日本中で人気絶頂の純情可憐な吉永小百合さんの初登場でしたよ(^^)。
♪北風吹き抜く、寒い朝も♪と“寒い朝”はとても清々しい歌でしたね。あの頃の紅白は我々市井の徒にとって“年越しの宴”だったのでしょう(^^)。最近では紅白は視聴時間も延びて退屈に輪をかけ、顔も声も知らない歌手か化石のような連中ばかりではマンネリ化も良いとこです。NHKさんも視点を変えて視聴者投票でも募って得票数を発表し、その順位で登場させては如何でしょう。得票数ともなれば北島三郎や森進一に和田あき子達も仕方なく諦めるのではないでしょうか。でも、そんなことをしても、もう紅白は国民の心を繋ぎ止めることのできぬ程遠い向こうに行ってしまったのでしょうね(;;)。
お正月恒例の箱根駅伝は山登り5区柏原選手の区間新で一気にトップに躍り出て往路優勝から其の儘復路も制して東洋大学が昨年に続き連破を飾りました(^^)。
何時も言うことですが、お正月の花形番組が地方大会では興味が薄れます。如何して全国大会に昇格させて立命館や京都産業大学達を土俵に上げてやらないのでしょうか。惟うに関東陸連のボスが自らの利権を放そうとしないからに違いありません。読売TVからの放映料を独り占めして自分達だけの私腹を肥やしているのと違うか!
先週の答え
渾々(滾滾)と水が湧く 昏昏と眠る 懇懇と説諭する
初めの問題が少し難しかったでしょうか
今週の問題
流れを(セ)く 風邪で(セ)く 気が(セ)く

平成枯れすすき

先週金曜日からグングン気温が下がり、昨日など久し振りに雪が見られましたね。本格的な冬の訪れですが、これとても昔の寒さとは比べものにならず子供達が校庭で雪合戦ができる迄には至りません。小さい頃家から炭団(たどん)の豆炭を持って行って雪達磨の目玉の代りをさせて居ましたが、今の子供は炭団など見たこともないのでしょう(;;)。
先週漸く終わった神戸ルミナリエは阪神淡路大震災の発生を契機に鎮魂と追悼、街の復興を祈念して震災で激減した神戸への観光客を呼び戻す目的で毎年12月に開催されていますが、震災後15年を経て事件も風化しつつあり、今年のルミナリエは神戸の景気が良くないこともあってイマイチ盛り上がらず、イルミネーションの明るさだけが目立ち人出も少なく単に電飾が地球温暖化に寄与したに留まった感があります(;;)。
地元の商店街も当初は大いに乗り気でしたが、雑踏が酷くて来客応対処ではなく、その内クリスマス商戦のため早めにルミナリエを切り上げるようにしましたが、売上は一向に戻る気配がなく却って雑踏警備に経費が掛かり、最近では福知山線事故以来JRも冥加金を出さなくなったりして存続が苦しくなっています(;;)。人混みの苦手な私は嘗て一度も行ったことがありませんが、単なるお祭りと化したルミナリエなど神戸の企業に経済的な負担ばかり掛けて見返り(お店の売上)が少しも増えないのでは早く止めた方が良いと考えます。
遂に政界の異端児亀井郵政担当相のごり押しで日本郵政の株式凍結法案が先々週の臨時国会で可決され成立しました(;;)。一体から4年前熱狂的な国民の支持で小泉内閣によって郵政民営化が実現しましたがあれは一体から何だったのでしょうね?民意を全く顧みない亀井静香の良識が疑われますが、郵政公社が株式会社に名前だけ変わっても株式の譲渡凍結では民営化は名ばかりであり、公社が株式会社となっただけでは中身に変化があろう筈もなく、会社となったばかりに郵便局で支払う3万円以上の料金に収入印紙を押捺される義務が生じたため代金の受領側の手数料に印紙税が加算され、郵便局に振込受領を依頼する民間企業は従来より過酷な手数料(税金)負担を強いられることになりました(;;)。
印紙税と謂えば実質的な取引より形式的な面により課税されるおかしな税金であり、今はもう時効となりましたが昔明石海峡大橋が開通したとき新設された各料金所の料金収受業務を本四公団からさる民間会社が委託されて行って居り、当時は通行料5万円のハイウエイカード(現在は廃止されています)は割引(20%近く)が多額なため売れ筋の人気商品でした。処が此の受託民間会社であるA社は5万円の領収書に料金の委託先である本四公団と正しい受領先を書かずに自社のPRを考慮したのか自社名を印刷したばかりに大阪国税局から高額な印紙の過怠税を課せられることになった事件がありました。A社にして見れば単なる預り金であっても、受領者が形式的であれA社と表現されている以上、どうあっても課税は免れないのが印紙税法の定めでありました(;;)。印紙税の罰金は本来納付すべき税金の3倍(誤って金額の少ない印紙を押捺した場合は1.1倍)と定められて居ますから、恐らくA社は1千万円を超える追徴金になったと思いますが、罰金は損金(経費として収入から控除して貰えない)にすらならず、広告宣伝費にしてはバカでかい支出でありました(;;)。
因みに領収書に押捺する収入印紙は法律上営業に関するものに課税されると定められていますが、然らば営業に関しないものとの区別は何処にあるのか定かでなく我々にも余りよく分かりませんが、印紙税法では営業に関しないものとして医師や病院や士(さむらい)仕事である弁護士や税理士などが列挙されており、これらは何れもボランティアで遣っている訳ではなくれっきとした商売なのに何故か不可思議な話です。恐らく遠い江戸や明治の古(いにしえ)では“医は仁術”とか謂って(現代では“医は算術”の時代です)士(さむらい)仕事は全て人助けのボランティアの趨りだったのではないでしょうか。將亦(はたまた)物品販売である“商い”との区別に措いて営業と非営業の区別がなされていたのかと思いました。30年位前までは確定申告書の所得の書き順に1番が事業で2番が農業3番にその他の事業とありましたから、これも非営業の名残りだったのでしょう。
何時だったか顧問先の歯医者さんの事務員から患者さんが自費診療の領収書に印紙が張ってないのは何故だ!とクレームが入ったと電話があり“営業に関しない領収書に該当するから非課税です”と伝えましたが、果たして患者さんは本当に納得されたか甚だ疑問であり(;;)再度税務署にでも問い合わされたのではないかと思って居ます。私自身“営業に関しない…”と言う表現は訂正されるべきだと考えていますが、お上(かみ)もそろそろ明治時代の言葉を見直して頂く時期が来たのではありませんか?
人生齡(よわい)70歳を過ぎると、一寸したことで子供返りして幼い頃の郷愁に胸が締め付けられる思いがすることが良くあります。先日の夜ネットの碁を打ちながらもラジオから流れてくる歌を聴いていると懐かしい菊池章子の“星の流れに”が聴こえてきました。昭和22年にヒットした唄ですが“♪泣けて泪も枯れ果てた、こんな女に誰がした♪”と此の歌を聴いていると、私は何時も遠い昔のできごとを想い出して心悲しくなります。
想い出を辿れば、60数年前終戦後間もなく疎開していた姫路の郊外から姫路の街中に戻ってきたときのことです。私は小学校5年生でしたが九尺二間のボロ長屋の端で丁度うちの隣だった家に住んで居た幼い子供を抱えた小母さんのお腹が急に大きくなりました。母の言うには生活に困って春を鬻(ひさ)いだ結果だとか(;;)、そのとき子供心には良く分かりませんでしたが、軈て米軍の捕虜となっていたご主人が復員されることが分かってこの小母さん子供と一緒に身投げをされ亡くなりました。子供と共にどんなにかご主人の帰りを待ち侘びて居られたことか(;;)、子供を道連れにした自裁は懊悩の末の決断だったと思いましたが、食べるものが何もなくひもじかった時代であり身体を売ることは生きて行くための最後の選択肢であったことを数年してから悟りましたが、そのときは子供心乍ら唯無性に切なくてなりませんでした。戦争の悲劇は弱者であるこんな市井の人達にも及んでいたのです。戦争はもう嫌だ!
今年も遂に年の瀬が迫りました。世の多くの中小零細企業が日銀と民主党政府の無策によるデフレ不況に喘ぎ、倒産や廃業に追い詰められて居ます。企業の倒産や廃業は必然的に雇用の破綻を招き、飽食時代に生を受けたために堪え性のなくなった今の世代の若者には何故に自分だけが…と自暴自棄となった人達も居るでしょうし、メディアの報道が犯罪や社会不安を煽り、貧しい家庭では親子心中まで懸念されるこの頃です。
皆様は36年前だった1974年150万枚を売り上げて大ヒットしたさくらと一郎の”昭和枯れすすき“をご存じでしょうか。人生の過酷にうち拉がれた男女二人の慟哭の唄でありましたが、あの当時は高度成長の萌芽期であって、青天の霹靂も良いとこであり何て暗い唄なんだ!何でこんな唄が流行るのか?と訝しく聴いて居ましたが、恐らく世の人達は自らの生活が安泰である優越感に快感を覚え此の唄を他人事として気楽に歌って居られたものでしょう(;;)。
処がまさか平成の世になってこの唄のような時代が来るとは思っても居ませんでした。将に此の歌は”平成枯れすすき“と言うべきであり、“♪貧しさに負けた、いいえ世間に負けた…花さえ咲かぬ、二人は枯れすすき♪”とさくらと一郎は平成のデフレを予言して痛烈に歌い上げたのでした。女性上位時代でもあり、恋人もできなくて“俺は独りで枯れすすき!”と思って居る方も少なくないと思います(;;)。
無理な注文ではありましょうが、鳩山首相以下閣僚の全員に此の唄を真摯に受け止め、雇用の回復と男性の復権を目指す政治を行って頂きたいと願って止みません。
今日の高校駅伝近畿代表の西脇工業健闘及ばず2位は無念でした(;;)。日本語もロクに喋れぬ留学生の参加など誰が認めたのか!世羅や青森山田は西脇工業の純血主義を見て恥ずかしくないのか!
今週の漢字書取の問題
タンタンたる生活 タンタンたる心境 虎視タンタンと狙う
先週の答え
産業を奨める 預金を勧める 会議を進める 会長に推し薦める
“産業を奨める”が少し難しかったでしょうか?

61万株を1円で売る その2

師走の半ばを迎えて暖かい日が続いています。うちでは愈々年末調整事務が佳境に入りつつありますが、賞与の払えない中小零細企業が増加して居る寂しい年の瀬です(;;)。年末調整の税金が還ってくるのも今年限り、来年からは高校大学生以外の扶養親族の居る方は、厳しい年の瀬となりそうです(;;)。高校大学生は63万円の扶養控除以外に授業料の補助など貰える筈ですから、どう考えても不公平極まると思いますが億単位のお金しか知らぬ鳩山総理には理解の遠い話かも知れません(;;)。迂闊に手を結んだ社民党のマニフェストである普天間基地の問題で中挾みとなり、アメリカとの調整が上手く行きそうもありませんから、独法法人の仕分け作業で少しだけ男を上げた総理も少し宛化けの皮が剥げて此から段々と支持率が低下して行くことでありましょう(;;)。それにしても同志として参加させた社民党の福島瑞穂と国民新党の亀井静香(何処が静かや!)は鳩山政権のガン細胞さながらの存在ですが、誰も何も文句を言わないのか!
ジェイコム株の誤注文で410億円の損失を被ったみずほ証券が東京証券取引所を訴えた事件で東京地裁は先週東証に請求額の4分の1である107億円の賠償を命じました。双方共に控訴は必定でありますが、誤注文は仕方がなかったとしてその後の処理に置いてお互いの意思の疎通と全てコンピュータ任せであらゆる不測時を想定した防禦策を講じなかった両者と金融庁に責任があると思います。
4年前の12月5日朝、みずほ証券にとっては魔の10分間の出来事でありましたが、410億円の殆どは誤注文と察しながら買注文を出して利益を得た他の証券会社であり、この火事場泥棒のような証券会社やネットの取引者には法律上何らの処罰が及ばない現在のネット社会の恐ろしさには慄然と致します。4年前うちのブログで次のように書かれています。
『天下の証券会社までが火事場泥棒に参加していたことが金融庁への株式保有報告書から明るみに出て世間に暴露されることになりスイス系外資のUBS証券系列が121億円稼ぎ出してみずほ証券の損失の約3割を毟り取り、更には外資ばかりと思ったら国内証券会社も野村や日興など大手が便乗しコソ泥紛いが発覚した、幾ら戦国時代とは謂え、溺れかけている奴の頭を押さえつけるなど道義地に落ちたりの感が拭えない。それぞれ買付担当者は年末臨時ボーナスの支給にほくそ笑んだことと思うが、世論が動き金融大臣が“美しい話ではない”と発言し、各証券会社は顧客からの反発を恐れ渋々と利益の全額返還を検討しているが、禿鷹のモルガンスタンレーやクレディースミスはノーコメントを貫いているからどう決着することだろうか?』
処が株屋達も人の噂も75日を利用して結局誰も1銭も返さなかったのが今回の訴訟の発端となったようです。金融大臣は本当は“汚い遣り口だ!”と言いたかったが、株屋は株の売買で儲けるのが商売ですからそこまでは言えずに“美しくない…”などの表現に留めたものでしょうが、“美しくない”と“穢(きたな)い”とは意味が違います。その曖昧さが結局誰も返金せずに闇から闇に消えた事件であったのは悲しかったですね(;;)。
商売の世界には道徳も倫理もないと謂えばそれまでですが、東証が彼等を訴えることができないのは道義的には兎も角法的にはどうにもならぬからでしょうが、株屋は認可事業でありその辺りを慮って金融庁が1億円以上儲けた連中に対し職権で会員権停止など断固たる処置を採ることができなかったでしょうか(;;)。
一方東証のシステムは入出力を人間がすることでもあり当然に誤発注に対する注文取消のアラーム機能が備えられていたにも拘わらず、みずほ証券の社員が此を無視したのは、普段正常な取引に対してもアラームが表示されることが少なくなかったに違いありません。今回の判決である東証の107億円の賠償に対し、有識者は“火災報知機が作動しなかった場合火災を起こした人にも責任があると過失相殺を主張するようなもので問題だ”とする意見もあり、今後高裁で審議が尽くされると思いますが、東証が支払う賠償金の所以となる遠因は東証が業務の執行に一番重要なシステム部門に練達した人材を投入することなく旧態然として手話のように指を組み合わせた符牒で売り買いが成立する魚市場同様前時代的の体質から抜け出せず、システムの構築を自社自ら吟味することなくメーカーに丸投げしていたことに原因すると思います。今後場合によってはシステムを構築したソフト会社まで巻き込まれる可能性がなくはなく、一体からどのように終熄するのでしょうか。
鳩山政権による国家予算削減を目的とした独法法人への予算削減或いはカットを目的とした税のムダ遣いを暴く仕分け作業は異例のメディア公開で行われ無事終了致しましたが、国民の強い共感を呼びましたね。
独法法人の事業目的や趣旨そのものはそれぞれが立派なものであって、非の打ち所がなく何指差されることはないのですが、問題は事業目的より事業活動資金の流れが不透明であり、補助金の半ばが天下り役人の報酬や退職金に充てられ、補助金そのものがピンハネされた上、下請け業者に丸投げされていた実態が暴露されて独法法人の存在そのものが疑問視され、国が直接関与してNPO法人乃至は民間企業に委託すべきだとする意見が強く、此によって50%以上の予算の削減が可能であり且つ受益者の利益に資するものではないかと考えられた処が仕分け作業への原点であったものと思われます。今頃になって此の議論は遅きに失した感がありますが、全ては政治家達が過去において如何に官僚達の擅(ほしいまま)に禦せられていたかを物語っており、役人のキャリア制度が我が国にどれ位甚大な害毒を垂れ流しているか計り知れぬ処でありました。一日も早くあらゆる補助金がガラス張りになり国民が天下り役人に鞘稼ぎされることなく、直接国から国民が受け取る日が来ることを待望したいと思います。
先週だったか今年生まれた子供の名前のトップテンが発表になりましたね。女の子のトップが“凜”で昨年の4位から躍進しました(^^)。江戸時代の武家娘を想わすような良い名前ですね。アニメの主人公の名前から採られたと謂われますが、江戸時代の名前の”凛“は下部が”示“であり、現在は”凜“と”禾“になっています。此は前者が旧字体で後者が現在人名漢字に採用されている字体ですからややこしいですよね。女子の2位は昨年8位だった”さくら“で今年の女子プロ賞金女王に肖(あやか)ってとありますが、賞金女王が決まったのは先月の終盤ですからそれはおかしく、矢張り此までの活躍と小さくて可愛い姿が注目を集めたものと思われます(^^)。
一方男子は相変わらず“翔”が強く“大翔”“翔太”“翔”とトッププテンを3つが占めて居ます。
昔はこんな難しい字は使うことが少なくクラスに必ず居た“一郎”や“進”は過去の名前となり見られなくなったのは寂しい限りです。私は子供の名を“一”と付けましたが、此の名前の由来は昔山陽製鋼(現在は山陽特殊製鋼)の荻野一社長が法定監査を引き受けていた私の亡父に何かの折に“私は名前を付けてくれた両親に感謝している。名前を書くのも試験の解答の時間の内だ”と言われたことを父から聞かされ強く憶えていたためです(^^)。“翔太”と書くためには字画が16画もあり先ず5秒は要しますから“一”との差は少なくなく一問の解答時間に匹敵するのではないでしょうか。
女子ゴルフも橫峯さくら選手の賞金女王が決定し目出度し目出度しの1年でありました(^^)。
来春の開幕戦までゴルフの話題の代りに、易しい漢字の問題を提供することにしましたので、挑戦して見て下さい。
今週の問題
次の文のカナを漢字で書いて下さい。
1.産業をススめる 2.預金をススめる 3.会議をススめる 4.会長に推しススめる
答は来週発表します。

山椒大夫と山椒太夫


随分寒くなりましたね。日一日と気温が下がり、愈々冬将軍の訪れが近くなったようです。小生毎年この時期になると体調が思わしくなく、未だインフルエンザの予防注射も受けられず無聊を託っています(;;)。
先月庭で餌を探し乍ら空腹に耐えていたカマキリを2匹見付け虫籠に入れ三角バッタを与えて居たら虫籠の桟に卵を産み付けました(^^)。産後の養生にと自宅裏の叢から苦労して三角バッタを探してきては与えていましたが、寒さが増して段々と三角バッタも見付からなくなり、此奴は蛙同様動くものしか食べないので餌の調達に苦慮し、昼休みなどに今満開の石蕗(つわぶき)に群がる蜜蜂や蝶々を捉まえてきては与えて居ますがそれだけでは満腹せず、遂にもう一匹のカマキリが共食いされて足だけ残っていました(;;)。
インドでは来年2月から世界最廉価である3250ルピー(日本円にして6400円)でインド製電気冷蔵庫が売り出されるとか…(^^)先日、日経新聞に載っていました。経済的な理由から冷蔵庫に手が届かなかった農村の低所得者層での販売を見込んだものですが、あの年中暑い暑いインドで冷蔵庫なしの生活なんて贅沢な生活環境に毒された我々には到底考えられませんね。彼等は一体から何を如何して食べていたのでしょうか?
此の冷蔵庫は技術的に現在の家庭用冷蔵庫と少し異なるようですが、それでも摂氏5度から15度で冷やせるそうですから愕きますね。面白いことに此の冷蔵庫の名前が“チョットクール”と謂うそうです(^^)。恰も日本製ではないかと思わせるネーミングですが、“チョット”とはヒンズー語で“少し”の意味だとか…(^^)、此の冷蔵庫の普及で我が国の戦前並以下であるインドの農村の幼児の生存率が少しでも高まることを祈るばかりです。
日経新聞に載せられたものでしたが、作家の荻野氏が日本語の最短会話は津軽弁の“どさ”(何処へ行くのか)“ゆさ”(風呂屋に行く)であると“明日への話題”に書かれたら、早速読者から投書が来て秋田県にはもっと短い会話があると指摘があったそうです(^^)。その会話は“け”』(食べろ)“く”(食べる)であるとか…(^^)、山形県にも似たような例があるそうで東北弁はエコ言語ではないかと言って居られます。確かに東北弁は日本語の中でも特異な発音であり、私は英語の発音に最も適したのが東北弁ではないかと思っています。一般的にはズーズー弁などと見下し東北弁は単に田舎の方言に過ぎないと思っていられる方が多いと思いますが、良く聴いていると東北弁ほど上品で昔の武家言葉に近いものが多いのに愕かされます。三浦哲郎氏の“夜の哀しみ”は昔日経新聞に連載されましたが、漁村で暮らす無学な主人公の登世が使う言葉の美しさにはほとほと感心させられたものです(^^)。
皆様は安寿姫と厨子王の悲しい物語をご存じですよね。平安時代の古い説話を森鴎外が小説にした“山椒大夫”は幾度も映画化され余りにも有名ですが、子供二人と引き離されて佐渡へ売春婦として売られ盲(めしい)になっても二人の子を案じ続ける母玉木の哀れな運命(さだめ)と弟を逃がし姉安寿姫は自ら入水(じゅすい)する下りは圧巻であり、余りにも悲しい此の説話は実話を基にして居るのではなかったかと思わせます。
お前は何が言いたいのかと言わないで下さい。私が此をブログの話題にしたのは例によって何時もの漢字の話であり“山椒大夫”の表記が広辞苑では“山椒太夫”になっていることが発端です。日経の夕刊には毎日四字熟語の分解やら二字熟語の穴埋め問題などが出題され、私の脳の老化を引き延ばしてくれていますが、先日山椒大夫の分解字の問題が出たとき私は“山椒太夫”だと思い込んでいたので、出題の分解字の一部である太“の”点“が見付からず、偶々傍にあった広辞苑を紐解くと矢張り“山椒太夫”と書かれていたので其処まで目が悪くなったのかと訝しくネットで調べたら正しくは“山椒大夫”であることを知り愕然と致しました(;;)。太夫(たゆう)とは遊女のことで、大夫は正しくは“たいふ”と読んで官職である五位を意味するとか…それにしても私の無学はさること乍ら天下の岩波書店がこんなことを間違うなんて情けないですね(;;)。皆様も一度ネットの広辞苑を確かめられたら如何ですか?
余りに腹立たしいので岩波書店に投書して文句を言ったら岩波書店からの葉書の返書で曰わく“広辞苑の山椒太夫の項目は森鴎外の小説ではなく小説の題材となった中世の説話を解説したものであり、そのため漢字表記を必ずしも鷗外の小説と一致させることはして居りません”と突っぱねられました(;;)。でもねえ、森鴎外の山椒大夫でなく中世の説話の山椒太夫として広辞苑を紐解く人は万人に一人居るとは思えませんし、森鴎外も又題名の一部である太夫を大夫と書き間違ったとは先ず思えませんから、返書での回答は明らかに岩波書店がミスを隠蔽する牽強付会であろうと思われ、次回広辞苑第7版出版時にはどう改められるか興味深いと思いますが、過去の改訂は約10年に1度の頻度であり、次回改訂時まであと約8年それまで小生の余命があるとも思えず、愚娘や孫達にその旨を伝えて置くことにしましょうか(;;)。
昨日の新聞に京都で振込詐欺グループの詐取したお金を失敬する連中が13日逮捕されたと報じられました(^^)。
その手口は先ず犯人達が自分達名義の通帳を作っては少し小細工を施し、その通帳を闇サイトで知り合った振込詐欺グループに売却し、振込詐欺グループが苦心して愛知県の老女など3名から振り込ませたお金570万円を犯人達が詐欺グループの引き出す前に予めその口座に入ってきたお金を自分や知人の口座に振替送金しネコババしていたものです。
小細工のカラクリは詐欺グループに通帳を渡す前にネットバンキングの手続きを済ませて置き、此の手続き完了後はパソコンからリアルタイムで入出金の記録が得られるので、騙された方からの送金が画面で確認されたらATMになど直行しなくても直ちにキーボード入力で他の口座に振替が可能ですから振込詐欺グループがATMへ行ったときに通帳記入でもすれば犯人達のイカサマに気付いたことでしょうが残高は当初の1000円の儘では通帳記入に思い至らずATMを1日何十回となく往復しては失意にうち拉(ひし)がれていたことでしょう(;;)
処が振替送金された口座が犯人達自身のものだったのでは騙されたことを知った老女達からの通報で振込詐欺グループの通帳から振替送金を受けた口座が容易に判明しますから、振込詐欺グループは騙せても通報を受けた警察が再振り込みの口座を割り出し、犯人達が捕まるのは時間の問題でしたね。犯人達の計画は綿密で周到なものでありましたが、一つだけ抜けていて受け皿の口座を自分達自身にしたことは余りにも幼稚であり、振込詐欺グループだけ騙せば済むと考えその辺に気付かなかったとは余りにも愚かな連中でした(;;)。
“頭隠して尻隠さず”とはこんなことを謂うのでしょうね(^^)。
パンパカパーン!伊藤園レディースは6619ヤードと最長を誇る千葉県のグレートアイランド倶楽部で行われましたが荒天の中を我等が橫峯さくら選手初日から最終日まで突っ走り2位に4打差ダントツの10アンダーで今期5勝目をあげて本年度の賞金女王に後400万円と王手を掛けました(^0^)/パンパンパンパンパカパーン!

轢き逃げと飲酒運転


6月も最終週を迎え愈々憂鬱な夏本番を迎えることとなりました。先週は各地で豪雨に見舞われ、不幸にして水害に逢われた方々が数多居られた反面、香川県など県民の水甕がピンチで取水制限だとか…(;;)何故か今年の雨は局地的で男性的(今では女性的と謂うべきか…)な豪快なものに限られ、しとしと降る梅雨独特の雨は何処に行ったのでしょうか。此だってきっと地球温暖化のせいかも知れませんね。
先週『漢検』から検定料の取過ぎ分として500円が現金書留で返金されました(^^)。私は受験会場で問題と解答用紙(氏名印字済み)と引き換えに返して頂けるとでも思っていたのですが、実際には現金書留に500円玉一箇とお詫びの文書が入って送られて来たので、因みに郵便局で聞いて見たら返金額が、500円(1級~2級)が100円(8級~10級)であっても郵送料は書留料金の420円プラス封書代80円プラス現金封筒代20円であり、何十万通と大量に送る場合のバーコード割引などを最大限駆使しても半額までにはどうしてもならぬとのご見解でありました(;;)から硬貨の封入などの人件費を加算すると一体から検定料返却費用は幾らについたのでしょうか。500円なら兎も角100円返金するのに最低260円プラス人件費を要するとはこれ如何に?でありますが、この『漢検』の無駄遣いから判断して、『漢検』はもうすっかり親方日の丸となって官(文科省)の縄張りに入れられた如くであり、拘置所の大久保前理事長がこの事実を知らされたら恐らく血圧が急上昇し、脳卒中で倒れられることでありましょう(;;)
先々週の新聞に旧『漢検』とは別に新『漢検』が秋に発足するとありましたが、此方は完全な“民”であって教育者の方や漢字の有識者である専門家が発起人になられるとか…(^^)。受験の難易度は初級、中級、上級に別格と4種類に分類されるそうです。新旧漢検が並立して上手く競い合って呉れれば良いのですが、新『漢検』は官となった旧『漢検』に意地悪されてきっと押し潰されるのではないかと思われます(;;)が、潰されない内に一度検定を受けようと思って居ます(^^)。
先週コンビニ大手セブンイレブンが公正取引委員会から見切り販売(値引き販売)の不当制限について独禁法違反による排除命令を受けました。此は売れ残った食品を全て廃棄するよう本部から指示が出され、此に違反する店にはフランチャイズ契約の更新を認めないことを本部の指導員から仄(ほの)めかされていたものでありますが、公取委の調べによると無作為に抽出した加盟店1100店舗で1店辺りの年間廃棄量は仕入価額にして約530万円にも上ったそうです(;;)。
過去に資生堂が廉価販売をした廉(かど)で商品を卸して貰えなくなった小売店から提訴を受ける事件がありましたが、何れも大企業が自分達の業界を寡占し且つ自己の存在を誇示するために正価販売を強制するものであって、決して加盟店を助けようとしているものでなく、弱者(本部に貢献度の少ない加盟店)を淘汰しようとしているものであることは上記の廃棄損が物語って居ます。然も廃棄損については本部の負担は全くなく全額加盟店の負担とされる処から、今回の事件の提訴の発端となったものでありますが、私は廃棄損の加盟店負担の云々より資源不足が叫ばれて久しく、アフリカ等後進国に於いて1日数万人の餓死者が出る昨今、同じ地球の一部で斯くも異常な出来事は何としたことか…と全く以て地球環境に思いを馳せず私利私欲に走る彼等が心外でなりません。
セブンイレブンの加盟店は直営店を含めて全国12000店ありますから年間廃棄による損失は単純計算でナント!640億円(仕入価格)にも達する計算となり、大企業の経営者たる者は須(すべから)く自社の利益よりも地球規模で生きとし生ける者の利益を一義的に考えて行動すべきをセブンイレブンの態度は明らかに此に反するものであり、自分だけ損をしなければ廃棄物のことは関わりないとの態度は決して赦されるものではなく、我々は加盟店と違った立場から此を糺弾せねばならぬと考えました。公正取引委員会も単に加盟店の不利益を糾すだけでなく貴重な食糧の不法投棄に対し環境省と連携してセブンイレブンに峻厳たる態度で処分に臨まれることを切に願って止みません。
昨日の朝刊の記事ですが、昨年12月に富田林市で起こった轢き逃げ死亡が飲酒運転であることが明確でありながら、裁判官は飲酒運転が起訴理由に含まれて居ないからと加害者の建設作業員に執行猶予付きの寛刑を言い渡し、遺族の憤激を買っています。現在上告中の北九州市の三児死亡事故でも轢き逃げが飲酒運転の発覚を恐れてのものでありましたが今回も同様のケースであり、飲酒運転の有無は時間の経過と共に消滅して行きますから、捕まったときには酒気は消えており、轢き逃げは罪に問われても飲酒運転の方は霧の中となるためこんな馬鹿馬鹿しい判決になった模様です。
此では遺族が怒るのも無理はなく明らかに刑事訴訟法の欠陥であり、酒気帯び及び酒酔い運転の罰則を強化したことにより、結果的に轢き逃げの方が罪が軽くなった現行法に重大なミスがあると思われます。“逃げ得”などと俗に謂いますが、運悪く捕まってもそのときに素面(しらふ)に戻っていれば、飲酒運転で人身事故を起こしても直ちに警察や救急に通報するより取り敢えず逃げて酒気を去ってから捕まった方が罪が軽くなる現行法では誰だって逃げますよね。その結果直ぐに手当てすれば被害者が助かったケースだって出てくるでしょうからことは重大です。政府は臓器移植法などでもたもたする暇があれば、早速刑事訴訟法を改正して飲酒運転より轢き逃げの方の罪状を重くして下さい。
酒を飲んで車で他人(ひと)を轢き殺して逃げた結果が執行猶予だなんて何とも遣りきれぬ思いです。裁判官も飲酒運転が起訴内容に含まれて居なかったからと弁解などしないで職権で飲酒運転による極刑に処して欲しかったですね。判事は検事とグルか!
先週の6月24日は美空ひばりの祥月命日でした。彼女が亡くなってから早いものでもう20年が経ったそうです。“それがどうした”と言われると困るのですが、京都嵐山では当日没後20年の献花式が行われ平日なのに全国から2000人もの方が偲んで訪(おとな)わられたそうであり新聞の片隅に載っていました(^^)。
彼女の歌の上手さは天性のものでありそれは誰もが認める処であって国民栄誉賞受賞も当然ではなかったかと思いますが、私生活ではゴッドマザーの存在やら良き伴侶に巡り会えなかったことなど決して幸せな人生を送られたとは思えず、晩年は病魔に冒されて不遇な一生ではなかったでしょうか。世界的な指揮者であるあの岩城宏之さんによると“彼女が幼い頃にクラシック教育を受けていたらあのマリアカラスを凌ぐ世界の大歌手になって居ただろう”と語られて居たそうです。
私は美空ひばりが好きではありませんでしたが、私の思春期だった中学生当時、映画“悲しき口笛”でシルクハットを被りステッキを小脇に抱え燕尾服を着て妖精のようにスクリーンに登場したおませな美空ひばりが私達に与えた衝撃は大きく、美空ひばりは嫌いだが幼い頃の”ひばり“は好きだと思って居られる方は我々世代の方の中にはきっと多いと思います。私もその一人なのですが、正直言ってあの頃は戦後の荒廃期でもあり、食べるのが精一杯で娯楽など数える程しかなくその一つが活動写真でしたが、彼女の歌と燕尾服が食べることだけでなくあらゆることに空腹を味わっていた私達に藤浦洸の美しい作詞と共に、多くの夢と希望を与えて呉れました。あの時競演した津島恵子は綺麗でしたね、今でも此の曲を聴くと何故か甘酸っぱい郷愁に駆られます。然し、何もなかった貧しいあの当時の方が今よりずっと何もかも燦(きら)めいていたような気がするのはどうしてでしょうか?きっと今のほうが夢も希望もない穢い厭な世の中になったからでしょうね(;;)
マダムJGCで行われたプロミスレディースは兵庫県加東市(何時の間に市になったの?)で行われ我等が横峯さくら選手は初日二日目とイマイチ調子に乗れなかったのですが最終日67とスコアを延ばし12アンダー3位に終りました(;;)

女の“外向き”と男の“内ごもり”


泥縄ではありますがこの1週間、毎夜ネット碁も控えて漢字の勉強に打ち込みましたが、運悪く金曜日から風邪を引いて体調の良くない中を本日遙々学園都市まで『漢検』のテストに行って参りました。往路はバスの到着時間が読めず愚娘に無理を言って垂水警察経由の最短コースで送って貰いましたが、復路反対車線の渋滞振りが半端じゃなく、恐れをなして帰りは急がば回れの諺を噛みしめバスを諦め地下鉄経由で板宿まで出て山陽電鉄で帰りました。所要時間は約1時間でしたが、バスならもっと掛かったのではないかと思いました。
テストの結果は知らない言葉が幾つか出たせいもあり、余り良くなく自己採点で前回の点数とちょぼちょぼと思えますが、生来の悪筆が災いして10点位の減点は覚悟せねばなりませんから180点は所詮無理のようです。次回のテストは10月となりますが以前のように旧市内で垂水より東部の会場にして頂きたいと願って居ります。

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今週はブログの愛読者であるEさんから送って頂いた幻の花“笹百合”をご紹介しましょう。此の世のものと思えぬ清楚で美しい百合ですね(^^)上が蕾であり、下が翌日の開花です。名前の通り葉がまるで笹そっくりなのに愕きますね。その幻想的な美しさから数多の愛好者が栽培に挑戦しては挫折を繰り返している自然界の中でしか生きられない貴重な植物であり、レッドデータブック登載の百合科の花ですが、人里離れた林の中でひっそりと咲いている風情は、鄙びた草庵にて隠遁生活を送る妙齢の比丘尼さながらです。六甲山中ではありますが盗掘される恐れがあるために開花の場所をお教えできないことをお赦し下さい。
この花は環境の変化に敏感なため球根での移植は大変難しく、又この花は夜の内に球根を猪に食べられたり、又は心ない人によって盗掘されて減少の一途を辿って居ますが、植え替えて球根が容易に根付かないことで有名であり、まだしも種から生育する方が育て易いそうですが、それでも開花まで育てられる方は園芸のプロに近い方でしょう。世に“ささゆりの会”なんて会があり、広汎性発達障害、学習障害などの子供達を支援されているNPO法人ですが、此の名前からも“笹百合”が如何に気難しく栽培に根気の要る花であるかお分かりだと思います。
下世話な話ですが、若し“タキイ種苗”や“サカタのタネ”から“笹百合”の種が発売されたら、大変な人気となり一粒10万円でも売れることでしょうが、空気の汚れた都会では栽培が難しくおまけに開花まで7年以上掛かるそうであり、花を見ることができる可能性は1%以下と見ました。種苗屋さんは種苗代金以上の弁償はしないのが決まりですが、逆に10万円返金のリスクが種苗屋さんの頸を絞めて発売できないのに相違ありません。弁償は求めないと一筆書いて買って行く人だって居ると思いますがタキイ種苗さんどうですか?
“男は外へ出れば7人の敵が居る”とは昔からよく謂われる言葉です。我が国では古来から女子は“奥様”と云われる如くに家に居付く習慣であってのものでしたが、さすれば女子が外へ出ればどうなんだろうかとの疑問が生じます。先日の日経“プロムナード”にて平成の世になって少し宛男が外に出なくなった興味深い話に逢着しました。それは明治大学の国際日本学部の教授が書かれた子女の海外留学に端を発する評論でありましたが、この先生の感触では一般の常識とは異なって我が国の高校生大学生の大半は海外の情報の蒐集や外国人との接触について積極的なのが女子であって、男性は寧ろ消極的なのだそうです。又海外留学希望者も圧倒的に女子が多く、外交官試験など語学力だけで選ぶなら早晩合格者の殆どが女性によって占められてしまうことになるとか…(;;)
どうして男性が“内ごもり”で女性が“外向き”になるのか、此の先生の体験ではご自分の子女3名に海外留学を薦めた処、上二人の男子は拒否し、末っ子の女子が高校生対象の交換留学生になってチェコに1年間留学しチェコ語がペラペラになって帰国したそうであり、上の二人も社会人になった今留学しなかったことを盛んに後悔して居り、あれだけ薦めたのに何故だ?と問うと“怖かった”との答が返ってきたのに対し、末っ子は“並みの人が体験できない世界を覗いて見たかった”と答えたそうです。
それでは外部への脅えが男子にのみ顕著で女子に稀薄なのは何故か?の素朴な疑問に対して先生は、人類の殆どが古来外婚(女子が部落の外へ出て他の部族に嫁ぐ)と謂う風習(血が濃くならないため)のもとにあったことに由来して居り、女子は本能的に群れから離れるように条件付けられて居て、必要に迫られ他言語の習得能力や他者とのコミュニケーション能力に秀でて居り、外部の文化に対して柔軟に対応できるからだろうと結論されています。然らば如何して此まで女性の進出が少なかったのかの疑問について、我が国では男尊女卑を建前とする社会的な要因によって女子に教育機会を与えず、よって女子の社会への進出が拒まれていたものであり、他言語の習得能力や他者とのコミュニケーション能力に欠けている男性が “内ごもり”が赦されずに江戸時代以前は謂うに及ばず明治大正昭和も仕方なく“外向き”を余儀なくされたのでありましたが、此の背景には女子が一人前の人間として扱われることがなく男子の従属物として存在してきたことに起因していたのではなかったでしょうか。
処が昭和の後期に訪れた高度成長期になって人手不足が原因で、已むなく女子を登用せざるを得なくなり、使って見ると此が意外に重宝であることが判明し、男子を抑えて出世するケースが続出し、建前であった男女同権が本音である男女同権に変革期を迎えたのでありました。此の変革期を捉えて学歴社会に於いても男子が雄の本能である煩悩のせいで勉学に身が入らぬ間に、髪振り乱して学業に没頭する女子が男子を次々と追い抜いて有名校に合格して大企業に就職し、更には一種試験に合格後キャリア官僚の道を選ぶなど女性が男子に後して活躍する時代を迎えたのでした。この度身障者用郵便物事件で逮捕された村木厚子厚生労働省雇用均等.児童家庭局長(長い肩書きやなあ)も高知大学と謂うグレードの低い大学ながらも一種試験に合格後労働省に入省し04年に課長だったのが08年には部長を通り越して局長にまで登りつめましたからゴール直前二の足を使った有能な女性キャリア官僚の草分けとも謂うべき人だったのでしょう。彼女は逮捕後地検の取り調べに対し1週間にもなるのに頑強に容疑を否認し続けてていますから、実(げ)に女は逞しいですね。
平成に入ってからは目に見えて女子の社会進出が目覚ましく社会的な環境も一変して女子が本来の実力を発揮できる土壌が培われ女子が企業の総合職となって日本中を駆け巡り、更には海外へ闊歩するようになりました。然しその反面世相の話題を分析して見ると部族内部に留まることを運命付けられていた男子が、本能に目覚めて本来あるべき姿であった“内ごもり”が常態化してきたように思われます。
話は突然変わりますが先週水曜日に川鉄の西山記念館で行われた21年度改正税法の神戸地区説明会で1000人近い税理士を前にして資産税の改正を担当した国税局の審理官は過去にはなかったうら若い(と謂っても30歳と一寸?)女性であって説明は理路整然として明解であり、その前に所得税の改正を担当した男性審理官が、唯レジメを読むだけに終始したため退屈したせいもあって女性審理官の明晰振りが余計際立ちましたから、男社会の国税局にも二種試験を合格した準キャリア組女性の進出が顕著となったようです。TVドラマでも最近は上司の女性からのセクハラ擬きの場面まであり、マッチョな男子が少なくなってきたことと軟弱化してきたことは疑う余地がありません。ここ10数年来オタク人間と呼ばれる“内ごもり”人種が多くなったことは将にこの辺りを象徴し憂うべきことであって若者の世界が変貌しましが、熟(つらつら)考えてみるに此は愚かにも男子が同じ環境から同じ土俵に上がれば異性が優位であることに気付かず“女子と小人は養い難し”などと女性を小馬鹿にしてきた因果応報と謂うべきであったでしょう(;;)。齢(よわい)を重ね段々と男子の住み難い世になって来たようです。 その内“男三界に家なし”なんて俗諺が変わったりして…(;;)。
ニチレイPGMレディースは茨城県で行われ3日目の今日豪雨のため取り止めとなったラッキーで二日目8アンダーとトップに立った橫峯選手が優勝となり今期3勝目を挙げ、漢検テスト行きのせいでTV観賞できなかった無念が晴れて快哉を叫びました(^0^)/。

素数ゼミの不思議


6月も半ばを迎え、あのインフルエンザ騒ぎは一体何だったのかと訝しげに紫陽花が咲き誇る中を『漢検』のテストが後一週間に迫りました。試験勉強にラストスパートを掛けて追込み体制に入ろうして居ますが、齢(よわい)70歳台にもなれば昨夜憶えたことも翌日には記憶が定かでなく、宛(さなが)ら賽の河原で小石を積み上げては鬼に崩される亡者にでもなった気分ですがそれでもめげずに懸命に頑張って居ります。(;;)
先週水曜日に漸く『漢検』から受験票が届きましたが、今年は昨年6月の山手短大、10月の村野工業でなく学園都市の神戸外大に会場が変更されていました(;;)神戸の街は横には交通網が巡らされている分、縦には充分とは謂えず垂水からは数少ない山陽バスを利用するしかなく学園都市は広くて会場を捜すにも手間が掛かりそうです。今回の会場の変更には曰わくがあり、あの漢検理事長親子の不祥事のため以前の会場から使用を断られたのではないかしらと思ったりして居ます。試験開始時刻は15時半ですが、電車と違ってバスは到着時刻が判然とせず日曜日とあっては相当早く出ないとバスのルートからして明石大橋1000円組の大渋滞に巻き込まれるのではないかと危惧して居ります(;;)。

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写真のカエルは何故かこの3匹(他に未だ数匹居ます)が妙に仲が良く、お昼寝用にと池に沈めた陶器の置物のお人形に乗っかってカメラを近づけても微動だにせぬ処は恰も宛然と座禅を組んで悟りを啓こうとする釈尊の風格です。それとも後ろの奴が大きいから太刀持ちと露払いを従えた蛙横綱の土俵入りのつもりでしょうか?
雌雄の別は定かでありませんが待望のオタマジャクシが生まれることを孫娘と共に期待して居りますが果たして私達の夢が叶えられるやら(^^)
辺りに白く見えるのは水草の花で毎年は数日に一回ちらほら咲く程度だったのが今年は何故か爆発的に咲いています。池の水が富裕化したせいでしょうね、棲息している魚達のためにも良くないので一度水替えをしたいところですが、結構な重労働であり誰も手伝ってくれそうもなく(;;)少々困って居ります。
全盲でありながらバン.クライバー国際ピアノコンクールで優勝した辻井伸行さん(20歳)は低迷していた我が国音楽界に措ける久し振りの快挙でしたね(^^)
盲目の辻井さんの優勝で思ったのですが、何時も著名なピアニストの演奏時には必ずピアノ奏者の左側に楽譜捲りの小綺麗な女性アシスタントがドレスアップして直立不動で立ち、曲の進展と共に楽譜のページをさっと捲って居られますが、楽譜を見なければピアノが弾けないのはホンの初心者でしょうから、あれってピアノ界の慣習であって一生ピアニストとして舞台に立てる希望の失われた下手なお弟子さんを舞台に立たせるための唯のジェスチャーに過ぎないのではないでしょうか?
辻井さんにもちゃんと楽譜捲りの女性が付いていたりして…(;;)
死神に取り憑かれたなどとよく謂われますが、先日大西洋で228人を乗せたエールフランス機が墜落して乗員乗客全員が死亡したと思われる大変な事故がありましたが、或るイタリア人女性が運悪く(良く?)同機に乗り遅れ、仕方なく翌日の便でドイツに着き、オーストリア国内を自動車で移動中に運悪くトラックと衝突して病院へ搬送されましたが甲斐なく死亡されたそうです。死神って本当に居るんですね(;;)。
先日の新聞紙上でしたが、北米で“素数ゼミ”が発生する謎解きに静岡大学の研究チーム(我が母校兵庫県立大学(旧神戸商大)もチームに参加しています(^^))が挑戦して見事此を解き明かしコンピュータによるシミュレーションで米科学アカデミー定期刊行物である電子版に発表し大変な評判となったそうです。何でも13や17など素数(1及びその数自身以外に約数を有しない数)の年数毎に大量発生する蝉の謎を追って仮説の証明を行ったもので、2004年に米東部で数十億匹の17年蝉が発生した処から研究が始まり『種の個体数が一定の数を割り込むと一気に絶滅に向かう』と謂う法則である所謂“アリー効果”をシミュレーションに導入した処、17、19、13年周期の順で個体数が多くなり、その他は途中で絶滅し、素数ゼミのみが生き残った過程の再現に成功したそうです。元々数学オンチでもある上私の耄碌した頭では仮説の内容について到底理解できるものではありません。然し蝉は7年に一度生まれ1週間でその命を終える位の知識は私でも持ち合わせて居ます。そして7年そのものも素数であり、自分達の種族を存続させるために素数でない合成数の寿命を有する蝉を淘汰させる知恵を持った蝉の存在など自然界と謂う処はナント不可思議な処であるワイ…と唯々感嘆したのでありました。
尚素数の不思議について興味がある方は数年前ベストセラーになり寺尾聡主演で映画化された小川洋子著“博士が愛した数式”をお読みになられたら如何でしょうか、とても面白いですよ(^^)。
此の記事の掲載された翌日には“ヒヨコに計算能力”なる記事まで掲載されました。(^^)ヒヨコは孵化後2-3日で小さい数字を足したり引いたりする能力を身につけていることをイタリアのトレント大学とパトバ大学の研究チームが突き止めその研究結果をロンドン王立協会の会報に発表したそうです。生後間もない動物に計算能力があるなんて想像もつきませんよね。
偶然ではあると思いますが、将亦(はたまた)その次の日には今度は魚が話題となって新聞に登場しました。自然科学研究機構の東島真一教授帥(ひき)いる研究グループが、人間を始めどんな動物でも外敵から突然攻撃を受けたとき脳が混乱して錯綜し、あらぬ命令を出すことで知られているそうですが魚の場合、脳が混乱しても脳に代わって脊髄が指令を発して魚が冷静な回避行動を取ることが突き止められ、今月アメリカの神経科学会誌に掲載されるそうです。
実(げ)に脳が錯乱しそうな話題の連続ですが、蝉にせよヒヨコにせよ魚にせよ、我々人間から見れば地球上に於いて取るに足らぬ存在である此等が或いは人間の及ばぬ神秘的な超能力を有して居るのではないかと思うと恐ろしくて背筋が冷たくなりますね。ひょっとしたら地球上生きとし生きるものの内一番知能の低いのが人間様なのかも知れません。ヒッチコックの映画“鳥”ではありませんが、又昔いなごの大群に襲われて農作物を全て食べ尽くされ全員が餓死した大規模村落のことなどを思い起こすと、自分達だけのものと信じて驕り高ぶり、したい放題の地球が実は虫や鳥達のためにあったことが判明し、取るに足らぬ存在が実は人間自身であることに気付かされ、何れ人類が滅亡する日が遠くないのではないでしょうか(;;)
遠い昔弘法大師や親鸞聖人は“山川草木悉皆成仏”を唱えられましたが、或いは人類はこの中に入れて貰ってないのかも知れず、さすれば世の衆生は”歎異抄“の第四章『善人なおもて、往生をとぐ、況んや、悪人をや…』のお言葉にお縋りせねば生きて居られないかも知れませんね(;;)
女子プロツアーのサントリーオープンは地元六甲国際で4日間のメジャーとして開催されましたが、橫峯さくら選手は予選を15位で通過したのが響き最終日68の追い上げも及ばず4位に終わりました。然し賞金は此の試合で約6000万円となり依然賞金女王トップを走って居ります(^^)。



素数ゼミの謎
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“向い”は“向かい”ではないのか?


この間GWと思っていたらアホな政府の過剰反応とも思えるインフルエンザ騒ぎで日本中を震撼させ、円高や株安を初め多くの負の経済効果を残して風評が去って行こうとして居ますが、今日で五月の終りを迎えることとなりましたから明日から新たな気持ちで再出発しましょうか。愈々来月21日は漢字検定のテストです。漢検については財団を食い物にして居た理事長親子の逮捕やら色々ありましたがどうにか試験が実施されることとなりホッとして居ります。何せこの歳ですから半年も緊張が途切れたら全てが夢の中となり此までに培ってきた漢字の記憶を復元できる自信がありません。来月は仕事も少しは楽になりますから最後の猛特訓で190点を目標に前回の点数を少しでも上回り未だ惚けて居ないことを愚娘達に示してやりたいと思って居ります(^^)
日本語は何故か物の数を数え方が矢鱈と複雑であって、羊羹や長持の“一棹”や屏風の“一架”など言われてもへえ?と分からないものが多く、兎は何故一羽なのかも不思議ですよね。数の呼び方迄様々であって、我々は誰でもペンや鉛筆を数えるときには、考えることなく一本二本三本と数えますが、外人には此の手の読みが苦手で一個二個三個と数えるそうです。何故なら一本二本三本は何れも“本”の“読み”が異なっていて憶えにくいとか…(;;)
我々は物心付いたときから染みついた記憶のため間違えることがありませんが、成る程考えてみれば外人さんには大変でしょうね。四本は“しほん”と読みますが、我々が子供の頃は“よんほん”と言っていましたし、四十は“よんじゅう”でしたが恐らくその頃は誰もが算盤塾へ通って居た経験から先生が聞き違いのない“よん”を使われたことからそう呼ぶようになったと思います。“人”の数もひとり、ふたり、さんにん、よにんと日本語は難しいですね。四人(しにん)では“死人”と間違えるので“よにん”と読みますが“ごく最近まで我々関西人は“よったり”と読んでいましたが最近は余り使わなくなったようですね。
最近何かの本で読んだのですが、さる有名大学の先生が毎年生徒に対して三本を“サンポン”と半濁音で読むのはどんな場合か?と聞かれるそうですが、瞬時に答えられた学生は20年間でたった一人であったそうです。(^^)一体どんな場合に三本を“サンポン”と読むのでしょうね?(答は末尾にあります)
東北大学で29歳の大学院生が博士課程での論文を先生に提出することを拒否されて人生を儚み、自裁された事件が昨年8月に起こったそうですが、父親からの抗議を受けて調査した東北大学の調査委員会は“担当准教授に重大な過失があった”と判断し、今月になって自主退職した同准教授の退職金を減額するかどうかの処分を検討しているそうです。
博士論文を巡っては何処の学校も兎角背後に金銭が付き纏う悪習慣があって、所謂“免状推薦料”のような類(たぐい)の裏金が必要なことは誰もが知る処ですが、今回の事件では本人が自裁しているため証人が居ないにも関わらず、学校が担当准教授に重大な過失があったと判断した背後には担当准教授による院生に対する余程理不尽な苛めがあったと推察されます。新聞の記事では担当准教授はこの院生に対し博士課程3年目を迎えた06年論文提出の延期を申し渡し、翌07年12月に提出した論文は07年の提出予定者でなかったとして受理されなかったそうです。学内調査では此の院生の研究が充分博士授与の審査を受け得る状態であるにも関わらず、担当准教授は研究の進展状況の把握も具体的な改訂指導や研究指導を行って居たとは到底認め難いと結論づけていますから、当初からこの生徒が先生から完全にシカトされていたとしか思えません。博士称号がナンボのものかは知りませんが、たった一人の准教授に博士免状授与に関する全ての権限を委譲している学校側にも大きな問題があると思われます。此の生徒は恐らく准教授から推薦料の支払いを暗示されたにも関わらず、迂闊にも気付かなかったのか或いは支払う余裕がなかったのか、将亦(はたまた)准教授と研究上学説での意見の相違があったものか、彼が黄泉の国の住民となられた今となっては全てが蚊帳の外ですが、きっと推薦料か理論の相違を根に持ってのことではなかったかと思いました。
昨年何処かの大学で女子学生が論文の審査の代償として教授から身体で支払うように言われた事件までありましたから、論文の審査を一准教授の手に委ねないで学部の先生全員が関わるようにすればこんな悲劇が起こらなかったかも知れませんが、それには審査の土俵に上げる権限を担当准教授から剥奪する必要があり仲々容易ではありませんね。“白い巨塔”ではありませんが、学者の世界なんて処は我々衆生には分からぬことだらけでありきっと魑魅魍魎が隠れ住んで…じゃなかった堂々と棲息している世界だと思いますよ。
奇しくも一昨日の夕刊に獨協医科大学で08年3月までの7年間に医学博士の論文審査を担当した教授が大学院生から謝礼として判明している分だけで100人近くから一人1万円から10万円の相場で4100万円受領していたことが内部告発などでなく皮肉にも国税局の税務調査で明らかになったそうです。(;;)医学博士の学位取得に纏わる現金授受は既に横浜市大や東京医大で発覚しており、恐らく発覚したのは氷山の一角であり“何処(いずこ)も同じ秋の夕暮れ”であったことでしょうが、医学博士は他の博士などと性格を異(こと)にし、先生の論文を丸写しにでもしてお礼を渡せば誰にでもなれて開業時の肩書きを飾ることになるものと思われます(^^)。
医者なら開業すれば済むことですが、学者の世界は完全な徒弟制度であって先生の学説に反対する生徒はどんなに優秀であっても絶対に弟子にして貰えません。持論を主張したければその先生の門を離れ一匹狼になるほかありませんが、師匠のお墨付きがなければ何処の学校からも受け入れて貰えず、それ故誰も仕方なくその無能な教授のスポークスマンとして不本意な一生を終える運命にありますから、我が国の学者の世界が少しも透明化せず進歩もしないことが皆様良くお分かりでしょうね。
近い例では水俣病の病原菌の発見が遅れ “イタイイタイ”と叫びながら多くの方々が亡くなられたのは東京工業大学の清浦雷作教授が自分は飲みもしないで“水俣湾の水銀濃度は他地区の都市や工業地帯の海洋海水の濃度と大差がない”と切って捨て、懸命に調査を行って来た熊本大学の医学研究班の有機水銀説を排除したためであることは余りにも有名ですが、兎角大学の偉い先生はプライドを鼻先にぶら下げるばかりで患者の命より自己の名誉を何より優先し、机上の空論を振り回して患者をモノ扱いする傾向が強く、500人もの人々の尊い命を奪った帝京大学の安部英元副学長の非加熱血液製剤説など、学会での自分の権威の手前原因探求や人命などより、ことの善悪を無視しても自説を固執されるために起こった事件が後を絶たないのは悲しいことです。派閥とか人脈とかこんなどうでも良いことが我が国の将来を少し宛蝕んで居るのでしょう。(;;)
それにして最近になってできた准教授なる言葉は安っぽくて厭ですね。以前の助教授の方がずっと親しみがあって良かったなあ。

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皆様は此の写真を見て何処かおかしいな?と思われませんか、此は垂水区役所の3階にあった注意書きを私が撮影したものですが、置かれてから結構永いのに誰もこの注意書きの誤り(らしい?)のに気付かないのが不思議でなりません。そう言われれば誤りは“お尋ね”の字かな?などと考えますね、然し此の字は本来”訊ねる“が正しいのですが”訊”が常用漢字でないために書き換え語として“尋”が認められており正確には誤りではありません。さすれば残るは“向いの…”しかありませんが、実は此の漢字の送り仮名は“向かい”が正しいのです。小学校3年生で習う8級の配当漢字であり動詞の活用は“向か、き、く、く、け、け”と変化しますから“向い”が誤りなのは自明でありますが、昨今送り仮名も結構乱れてきて、“向い合う”や”向い合わせ“などの送り仮名を無視した熟語がつまらぬ辞典の上を跋扈して居ますし、この”向い“は動詞ではなく名詞形ですから送り仮名は不要なのかと思ったりもします。然し殆どの動詞の連用形が名詞として使われますし、名詞であることが連用形の根本だと主張される学者もあり何れが正しいのか浅学非才の私めは困惑して居ります。何方かご存じの方は無知な小生にご教示下さいませんか?はっきり誤りであることが確認できれば区役所へ行って“市民の模範となるべき高学歴高報酬の吏員が誤字を用いて恥じぬとは何事だ!”と取っちめてやろうと思っています。(^^)
“サンポン”の問題の答
 野球用語で走者が三塁とホームの間に挟まれたとき“さんぼん間”と言わずに“サンポン間”と謂いますね(^^)
廣済堂レディースは久し振りに橫峯さくら選手が堅実なゴルフで13アンダーで優勝し今期2勝目通算11勝致しました(^o^)/