風蘭」タグアーカイブ

二度手を洗おう

先月の後半には梅雨とは思えぬ豪雨が日本中を縦断してコロナで疲弊した日本人に大きな被害の爪跡を残して去リ、その後は猛暑日の連続で外出にはマスクによる熱中症の危険が押し寄せています。何れも地球温暖化の仕業ですが、全ては私達の此れまで犯した数々の罪の報いに相違ありません。そのうち北極の氷が溶け出して孫が私のトシに達した頃には日本の国土は数%くらい減少しているのではないでしょうか。うちは海抜7mなのでメチャ気になります(;;)。

 

玄関先に年中放置されて居る風蘭が暑い暑い中を今年も忘れず先週大雨が止んだのを待っていたようにその可憐な花を咲かせました^^。長咲きのランにしては「命短し恋せよ乙女」であって僅か3日の命でしたが、この花を見ると何故かホッとします。清純な乙女の佇まいが得も言われぬ風情でしたよ。

 

変わった川柳ですね^^。此の川柳の意は、普段日常生活や仕事などで絶えず色んなものに触れ両手には雑菌が一杯付いて居るから雑菌を下着の中に持ち込むのはとても危険なことだと言うことなんですが、小便は躰から出る老廃物であってもバイキンなど決して居ず、少し匂いがしても不浄なのは圧倒的に手の方なので先に手を洗えと此の川柳は言って居ます。???、でも何処に行ってもトイレの前に手を洗う人って居ませんよね。先日市民病院でも注意してよく見渡したが、矢張りトイレの何処にもそんな注意喚起は見付かりませんでした。今度行ったら此の川柳のコピー張っとこうかしら^^。後で手を洗うリスクは圧倒的に女性の方が高そう…(;;)。私が思うにトイレの前後二回手を洗うのが最も安全ではないでしょうか。

 

帰省に関する記事と共に、今朝9日朝刊の万柳川柳もどうぞ…(^^)。

故郷(ふるさと)は遠きにありて思うもの…」私達も青春時代一度は口遊(ずさ)んだ室生犀星の名詩小景異情に載せられた有名なフレーズですが、現在は小池都知事の発するお盆の帰郷を考える都民や都を訪れようとする方へのキャッチフレーズとなって居ます。観光産業から貰った僅か4200万円の政治献金に対し、189億円もの観光助成金を出すことになった安倍総理のGOTOトラベルに対し、東京への不要不急の往還を避けるようにとの小池都知事のコロナ拡大を憂える痛切な要請メッセージから緊迫した鍔迫り合いを重ねていますが、健康を取るか、経済を取るか、此の大命題はもう少しすれば小池都知事の圧勝に終わることでしょう。日本経済は健康な日本人の存在を前提としたものでないと成り立たない肝腎なことが頭の悪い総理や官房長官に見落とされて居る結果です(;;)。

それにしても自民党の仲間である公明党の山口代表が見兼ねて「国民のせいだ…」「都の問題だ」と啀(いが)み合っている場合ではないだろう!」と苦言を呈したのは令和の大久保彦左衛門の登場でしたね^^。安倍総理は早急に臨時総会を開催し、コロナによる緊急事態宣言を発令し病床や医療関係者の確保充実を法制化して下さい!7日記者会見で「帰省の自粛を求めない」との官房長官の発言はコロナ蔓延を軽視した暴論だったが、彼が総理の幇間であっても其処まで言うか!実は此の二人が怖いのは経済悪化に拠る税収不足なんですがそれを言うとお郷里(さと)が知れるので経済に摺り替えるあざとさは見事なもんやね💢。経済界を活性化させるには消費税の減税が劇的な特効薬ですが、それを言わない此の二人の意図が皆様はきっとお分かりですよね💢。

 

先週の読めそうで読めない字     読経(どきょう)を唱える

今週の読めそうで読めない字     草を(食む)牛

日本人のルーツ

 

 

今年も毎年恒例の風蘭が咲いて呉れました^^。実(げ)に涼しげです^^。ずっと事務所玄関先を占領したススキのプランターの足元に置かれてあって影薄く昼間極々(ごくごく)僅かな時間しかお日様の当たらない環境が此の花には好ましく、この時期十日間だけひっそりと花を付けます^^。カトレアや胡蝶蘭に代表される豪華絢爛な西洋の蘭と違って我が国の蘭は総じて清楚で儚い中原淳一風の和風美人が多く鷺草、春蘭、ネジバナなどに共通する処は日本人が古来愛する「侘(わ)び寂(さ)び」ではないでしょうか。普段余り構って遣らなかったので少し拗ねて居るようです、今年は鉢の水苔を変えてやろうと思って鉢の中を探ったら水苔がなくて根だけで生きていました(;;)風蘭ちゃん放ったらかしてゴメンなm(_ _)m。早速1時間掛けて水苔を搾って根に巻き付けてやりました。来年もきっと咲いてね^^。

 

 

 

 

 

旧石器時代に当たる3万年前に丸木舟で早い黒潮に逆らって台湾から沖縄を目指した我らが日本人の先祖であるホモサピエンスの成り立ちに迫る研究をすべく40歳から60歳の漕ぎ手4名(女1人を含む)が丸木舟で此の7日台湾を出発し45時間掛けて難関の黒潮を縦断して直線で200km以上ある沖縄県与那国島に到達する快挙を成し遂げました^^。太古の日本人は沖縄を経由して渡来したのではないかと想像されますが、それはさておき沖縄に人類が住むには台湾から来たことしか想像できないそうですから今回その実験が行われたものです。女性一人が加わっているのは子孫を儲けるために必要だったからでしょうね。3億年前も交代要員など居よう筈もなく、だから今回4名が45時間休憩も交代もせずに漕ぎ続けたそうです、偉いなあ^^。頑張ったよなあ^^。でもトイレはどうしたのかな?世間の関心は全てトイレに尽きるらしく、写真にあるようにその度に海に飛び込んで用を足されたとか…^^、そうや、それで決行が暑い夏やったんや!気候の温暖な5月なら汗が少なく快適でも海の水が冷たくて飛び込んだら筋肉が収縮して漕ぐ力が削がれると思うもんな(;;)。今回の漕ぎ出しは目的地が分かっていたから皆頑張れたけど3万年前は万分の一の可能性に賭けての決死の旅だったろうし、何百隻も次々と舟で送り出された幾多の先達の生存が全く期待できない状態での船出であっただろうから、家族とは水盃での覚悟の旅ではなかったかと思うと我々日本人の元祖であったかも知れない彼らの勇気には全く胸が熱くなりますね。

 

 

 

 

 

 

 

先週月曜の新聞広告には驚きました。「新聞という病」我が国の四大新聞がクソミソに叩かれた書物の広告が各社ともに大きく掲載されました。此れって新聞社の偉い人達は怒らないの?そうなんです、新聞社はどんなに偉い編集長でも広告部には全く頭が上がらないのです。購読料より多く広告料が新聞収入の大半を担っている広告部は新聞社の王様ですからこんなものでも恥ずかしげもなく掲載されます。こんなもの何で載せるのか!と怒る編集部の声も広告料の前には全く効き目がないのです、普段論陣を張って金の亡者を糾弾し、ええ格好してる割にはお金の前での節操のなさには唯々呆れますね(_)。二代目「プリウス」の制御装置の不具合から高齢者のブレーキ事故が多発してもトヨタが全くマスメディアから糾弾されない理由が皆様も漸くお分かりになられたでしょう。さすれば昔月刊誌「暮しの手帳」を無広告で頑張り通した編集長花森安治は偉かったですね^^。広告を掲載したら正しい記事が書けないと言うことが彼のポリシーでしたよ。

 

先日の毎日新聞万能川柳に掲載された入選作「月桂冠シャープTOTO共通点」数日考えたが、漢字とカタカナとローマ字の会社名が何を意味するのか意味が分からない?誰か教えてねm(_ _)m。

 

先週の読めそうで読めない字   それはきっとあり得(う)ることだね

最近ではNHKアナウンサーでも誤りである「ありえる」と読む方が増えて来ましたね、此れは「あり得ない」からの連想であって決して正しくありません。国語辞典を見られたらきっと誤りがお分かりでしょう。近くの辞書を見ると先ず広辞苑、岩波国語辞典新明解国語辞典明鏡国語辞典は「あり得(う)る」だけで、岩波国語辞典三省堂国語辞典には「あり得((う)る)と「あり得ない」が両方掲げてありましたよ。小学館精選版日本国語大辞典は流石に「ありえる」も見出し語にしていますが、語義部分は『「ありうる」を参照せよ』でした。

今週の読めそうで読めない字    彼は(情)なく横を向いた

 

30連勝なるか藤井少年

昨年より少し花の数が少ないけど、今年も風蘭が可憐に咲いてくれました(^^)。97歳になる近所に住む花好きなおばあさんから5年前に頂戴したものですが、一昨年まで決して咲かなかった頑固者でしたから、漸く私に心を許してくれたのだと思います^^。育てて来た甲斐があったと嬉しくてご紹介しました。

信じられない新記録29連勝藤井4段の快挙で、囲碁の井山裕太に押されて卑屈になっていた将棋界ですが、今では沸きに沸き返っています。三日間で2回も朝刊のトップ記事トップ写真なんてことは早々あることではありません。扇子もクリアファイルも何でも日本将棋会館の売り出す藤井少年のものは全て即日完売だそうで扇子がオークションで7万円で出品され落とされましたよ^^。世は将棋ブームで将棋教室は何処も子供で満員だとか…^^。そんな天才藤井少年も昨年までは周囲から「将棋指しなど食って行ける筈もないのに、一体から親は何を考えているのか」と非難の声囂々だったそうでうが、此処に来て賞賛の声に変わってきました。人間って得手勝手なものですね、然し好きなことをして生きて行くのは人間にとって一番仕合せです。藤井少年は14歳にして世の中の表裏と人の心の浅はかさを思い知ったことでしょう。どうか此の儘すくすくと育って欲しいと切望して居ます。今日対戦する強敵の佐々木5段に勝てば30連勝となりますが、節目の勝利だから是が非でも勝ち抜いて欲しいと日本人は誰もが思って居ます、然し若し敗れることがあるとすればそれは藤井少年が30勝の数字に拘ったときでしょう。意識さえしなければ今の彼の棋力では負けることはないと信じています。

多くの患者が何時とはわからないが微かな希望とともにその時を待ち焦がれている臓器移植ですが、移植の申し出を受けた病院が、拒絶したケースが12件あったことが判明したと新聞が発表しました。移植しか助かる術がない患者に取って藁に縋る儚い命への希望ですが、病院側の拒絶理由が「マニュアルがない」「手術室の空きがない」「手術室を長く使っていない」など病院として到底信じられないことばかりです。医者のホンネはそんなにややこしい手術は失敗したときの自分の立ち位置を考えて逡巡するのに違いありませんが、人の命を救うために医者を目指したのではなく、お金目的で医者になる手合が少なくないことを暴露しました。医は仁術なんて大昔の言葉で現在では医は算術と言われる所以でしょうか。

先週の読めそうで読めない字 ふとしたことから好(よしみ)を通じた

今週の読めそうで読めない字 梅桃 楊梅 桜桃

本日の毎日新聞健康川柳より

「初孫に将棋教える爺と婆」

将棋や囲碁を嗜む人は認知症になりません。

 

 

キリギリスの第一声

ふうらん (1) ふうらん2

今年も風蘭が咲いた^^。梅雨空に風情のある花だ。近年洋蘭が全盛だが我々戦中派には和風の此の蘭も捨て難い。茶室の花に相応しいと思うが最近は茶室や着物姿の女性など殆ど見掛けないから此の風蘭もだんだん忘れられて行くだろう。
此の鉢は近所の花好きな96歳の小母さんから2年前分けて貰ったものだ。昨日も通り掛かかって花の話をし乍らスマホの風蘭を見せたら「うちのも撮って」と頼まれたのが右側だ、素焼きの鉢で花も大きかった^^。
処で私の若い頃は年頃の娘達のお嫁入り前の身嗜みとしてお茶とお花の稽古って必須だったが、今はどうなったんだろう?50数年前事務所の女子職員が前夜お稽古の花を持参して事務所の花瓶に活けてくれて居たことを思い出す。時折、裏千家、未生流なんて看板をあちこちの町並みで見掛ける夢を見ることが、此れは私の人生の大半を占める昭和の幻想なんだろうか。

先々週の漢字検定準一級受験者は今回も少なくたった20名だった。バラバラと2列に並んでいるので受験番号11番で見当を付けた机に歩み寄ったら直ぐに見付けられた。今回も4級と6級との混合会場でそれでも半分位が空席だったから漢検も効率が悪く会場費が高く付いたことだろう。前回から受験料が4500円と500円値上げされたのも受験者の減少によるものに違いない、10年前は複数の100人教室から自分の場所を探すのに時間が掛かり人混みを苦労したものだが、あれはウソみたい。栄枯盛衰世の倣いとは言え漢字検定もメチャ衰退したようだが今の若者の漢字力の向上心がパソコンによって失われたせいもあるんだろう。書けなくても選択したら適当に漢字が出てくるパソコンって人間をダメにしていると思う。国語辞典が読まれずに埃を被って本棚の飾りとなって居るなんて世の中おかしいね?

イギリスのEU離脱キャンペーンの顔であったジョンソン前ロンドン市長が突如与党保守党の党首選に出馬しないと表明し英市民に混乱が広がっている。彼は離脱の旗頭を務めたものの内心離脱はあり得ないと国民同様に信じて居たらしく、EU連合を追い詰め乍ら僅差に敗れた悲劇の主人公となり崇められたかったに過ぎないことが判明した。主役として人の上に立つ器でないことは本人が一番よく知っていたからだと思う。国民投票の結果に一番愕いたのは彼自身だったのだろう。世界中をひっくり返して人騒がせな奴や(>_<)。

大学病院先週の検査の中で私の呼吸器検査の結果が良くなくドナー検査打ち切りを賭けて麻酔科へ行かされた。担当医は検査を続けてドナーがアウトになれば費用の負担が大きいので早めに黒白を付けた方が良いとの判断で手術時の体力について麻酔科の先生の判断を仰がれたのだ。先週は呼吸器検査と言っても椅子に座るなり吸引具のようなものを口に装備されて「息を吐いて」「吸って」と慌ただしく終わった検査で1分くらいだったが吸う方の値が悪く移植に適さない体力ではないかと疑われて麻酔科の先生の判断に廻されたものだった。
腫瘍センターと同居している麻酔科の待合室は見るからに癌の検査と思しき人が溢れ私の恐怖心を駆り立てたが呼ばれた麻酔の先生は40歳位の柔和な女性で私の持っていたのと同じ伊藤園のミネラル麦茶を机上に置いていられたので親近感が増し、座るなり「先生、私は早朝徒歩で駅まで出て駅の階段を上がり満員電車に20分も揺られて神戸駅まで来ました」と話し、「電車では優先座席の前に立ったのに座っている若い女性は老人が自分の前に来たことを知りながら絶対に私と目が合わさぬようにスマホから目を離さず20分頑張り通した平成の若者でしたよ」と余計なことまで追加し乍ら此の歳で一人で大学病院に来れたことは呼吸器が悪いとは決して思わないのでもう一度しっかり再検査して欲しいと短時間で終えた呼吸器検査の杜撰さを懸命に訴えました。先生はニッコリと笑ってイエローマークが付いている私の数値を指さして「幾らでも再検査しますが、階段を上って満員電車に乗れる人なら大丈夫です、私から移植外来の先生にメールしておきます」と言って頂いたのです。良かった^^。この日は造影剤の検査をして次回の検査は14日の午後になった。「え?午前中だけやないんですか」と訝ると何でも外来患者が多くて火木は午後も外来患者を診るようになったと不機嫌に担当医は言った。「先生、病院は外来で儲けて入院で損をするのだから病院のためには良いことですよ」と言いかけたが、此の先生の給与が増えるわけでもなく余計なことは言わなかったが、実際病院会計は収入金額はでかくても外来が黒字で入院が赤字なのは世間の常識だ。赤字の元兇は殆んどが設備費と人件費なんだ。

ようやく夏が来た^^。一昨日の朔日(ついたち)庭の雑草の茂みからキリギリスの第一声が聞けた、此の声を待ち続けていた。しわがれ声だったが此れから少し宛上手になることだろう。

夏の怪談を一つ。昨日、日経新聞の電子版に怖い話が書かれていた。妻子持ちの伯父さんが亡くなって暫くして、相続と関係ないはずの甥っ子に、伯父の未払税金を払えと税務署から督促があった。実は伯父には未払税金や借金が沢山あって、それから逃げ出すために妻子は期限内に相続放棄をして居た。甥っ子や他の親戚も一緒に相続放棄すれば問題なかったが、甥っ子らに相談はなかったようだ。それで税務署は妻子の代わりに甥っ子に未払税金を払えと言って来たのだ。我々の常識を超えた怖い話だね、本来の相続人でなくても借金取りに追われることもあるんだ!甥っ子に督促状が来ても三ヶ月以内なら家裁に訴えて借金を回避する策もあるそうなのだが、皆様も身内の方がなくなったときは十分注意して下さいね。

三省堂国語辞典の「ボイン
乳房の大きなこと、1967年に広まった言葉

新解さんの「ボイン」
若い女性に多く見られる豊かな乳房(の隆起)
三国は当時イレブンPMで大橋巨泉がタレント浅丘雪路の胸(バスト)を指して「ボイン」と命名したことを調べ上げたものだ。
それまではボインとは「ボインとやっつける」など擬音語、擬態語、擬声語など所謂オノマトペでしか使われていなかった。
一方新解さんは大きいだけの饅頭型ではダメで乳首の位置の高いロケット型がボインだと主張している、そうだよな^^。

先週の読みたくても読めない字
徒(あだ)や疎かにするな

今週の読みたくても読めない字
今朝は街が霧に(煙って)いる

役立たずの公園

ふうらん ねじばな

とうとう我が家にも猛夏がやってきた!私の納涼方法は夏の花を愛でることです^^。
玄関の鉢植えでは風蘭(ふうらん)が、表のミニプランターではネジバナが咲いている^^、どちらも夏を代表する花だ。蘭と謂えば舶来のイメージが強いが、彼等はどちらも我が国固有のラン科の植物です。風蘭など和式の部屋の彩りに相応しい花で、お茶室などに置けば一幅の清涼剤だ。一方ネジバナ(捩花)は本名もじずり(捩摺り)と謂う、字の通り茎が捩れて居るのが特徴だ。何故か芝生など他の草が同居していないと咲けない不思議な花で、うちでは芝生がないので溝から苔を拾ってきて敷いて居る^^。苔は見映えは悪いが水遣りが省力化できるのが利点だよ。ダンゴムシが苔の下で居心地よく矢鱈と蕃殖しているが草花には無害だろう。
公園と砂場

何時だったか自宅近くの小さな公園で犬のウンチだけ残された砂場のことに触れたことがあったね。丁度北側に愛垂児童館があり幼児達が日夜大勢詰めかける所なのに隣にあるこの公園は誰にも見向きもされず、先日通りかかると公園は無人で砂場を見ると雑草が生い茂っていた。ひと月位前の雨から生えだしたらしくとても逞しい。今回の台風で益々元気になっていた^^。犬のウンチも肥料になったことだろう、此では砂場でなく草場だね^^。
近年はこのすべり台で遊ぶ子どもを見掛けないし、藤棚に覆われたベンチ(すべり台の左で草場の向こう)は歩き疲れた営業マンの昼寝の場だ、夜になるとホームレスの寝床になる(;;)。朝夕は散歩時にワンちゃんのオシッコに利用されること位だが、酷い公園もあったモンや(>_<)。
草場になれば「虫が居るから止めとき」と母親達から余計公園は敬遠される。虫達は生命について学習するため幼児達の貴重な生きた教材なんだけどな…(;;)。
最近の家庭では変質者とかを怖がって子どもを戸外で遊ばせなくなったね、夕暮れには訪れて居た学生のカップルも来なくなったし、機能しない公園って何のためにあるんだろう?

子どもを戸外で遊ばせなくなった弊害はこの子達が大きくなってから顕れる。先ず自然と融け込んで昆虫や草花に親しくする機会を奪った結果、子ども達が彼等に対する興味を失い野辺に咲く花を愛でる情緒も感性も持たず、昆虫など見ても唯気持ち悪いだけの存在となる。私などは子ども達が何時も遊んでいるゲームソフトの怪獣の方が遥かに気持ち悪く、空高く飛ぶ銀やんまを追い掛け、近くの川で雑魚掬いに興じ、あるときは四つ葉のクローバを無心に捜した、クローバは人に良く踏まれた個所から四つ葉が多く生まれることも経験則で学んだ。小学校5年生のとき学校の校庭で五つ葉を見付けた感動は今も忘れないよ^^。此のように私達が自然から得た美しいものへの感動や憧憬や色んな生き物が一所懸命生きていることの生命の尊さは実際に経験し実感しないことには得られないものだ。そんな貴重な機会を親が摘み取る世の中になったことは悲しいね。苛めっ子も苛められっ子も家庭に閉じ込められたこんな生活環境から自然に生まれてきたんだろう。昔は足は遅くて小さくても蛇を摑んで動じない子どもは一目置かれたし、何もできなくても私のようにトカゲを口に入れて勉強のできることを鼻に掛ける女の子の前でちょこっと口を開けトカゲを出して見せてギャッと愕かせる得意芸もそれなりに認められた^^。子どもが子どもらしく生きられなくなったのは矢張り親の責任だろうね。

大阪市が昨年10月に「客引き防止条例」を設けて繁華街での客引きを規制してきたが最近再び客引きが復活してきたそうだ。指導員の勤務時間が9時半までなのを知られてその後で出没するらしい、そこらの時間から夜の街が書き入れどきになるのにお役所のすることは分からんね。指導員の勤務時間をフリーにし、給与を罰金の歩合制にすれば容易に解決するのと違うのかな。橋下さんも大まかな処ばかり見て居ないで細部に目が届かなければ名宰相とは言えないよ。

安保法案が衆議院を可決し参議院に向かったが参議院は形式的な通過個所だからこの法案が成立することは間違いなさそうだ。昔大騒動になった60年安保とは少し事情が違ってもあの時あれほど頑強に抵抗した若者だったのに今回は何処からも全く反応がなかったが何故だろう、僅かに衆議院通過後に線香花火のような抗議行動が一部で起こり有識者から憤りの声が上がっただけであり、此は今の若者があらゆることに無関心になったせいだと思う。
72年前ドイツの大学構内で反戦ビラを撒いた21歳の女学生ソフィーはヒトラーに逮捕され断頭台の露と消えた、更に1969年ベトナム戦争反対ナイジェリアの飢餓を訴えてパリの路上で焼身自殺したフランシーヌ、そして我が国では60年安保にてデモ隊が国会に突入した際警官によって殺された樺美智子さん達が辿ったあの紅き血潮は何だったのか、彼女達はあの世で今の若者の不甲斐なさに哭いていると思う。若し安保法案に引き続いて徴兵制度が採決されても今の若者はどうするんだろうか。無反応だろうな…(;;)。

先日の日経夕刊「明日への話題」で面白いことが語られていた。筆者は奈良の考古学研究所の所長をされて居る方だったが始終新幹線を利用されていて、仕事が終わり東京から帰路の東海道新幹線が憂鬱だと書かれた、それは品川駅で駅弁を買って食べ新横浜辺りで眠気が差すが睡れないのはこの電車だけ未だに根良く車内検札が廻ってくるからだそうだ。それでもついうとうとしかけてふと気配を感じ目を開けると車掌さんが無言で私の顔を見ている。其処で切符を提示することになる訳だが折角の眠気が覚めたりして面白くないと書かれて居る。何故なら山陽新幹線も東北新幹線も乗務員が携帯端末で指定席の発行記録を確認しており検札をしなくなったからだが、何故かJR東海だけが車内検札制度を止めないでアナログ方式に固執しているのが解せないと疑問を投げ掛けられた。携帯端末は持っている筈なんだが規則だけ以前と変えられていないんだね。そうだよね、何処も教えてくれないよな、電車は行き交(か)っていてもJR東海とJR西日本やJR東日本とは完全な競争相手の敵だ。昔愚息がJR東海に乗って網棚から自転車が落ちてきて怪我をしたときも東京駅では誰も助けてくれなかった。だって東京駅の駅員は全員JR東日本だもんな(;;)。

先週の書けないけど読みたい漢字
慎(つつま)しい暮し

今週の書けないけど読みたい漢字
(灰汁)の強い奴だ