東京オリンピック」タグアーカイブ

オリンピック・マラソンの不可解

 

早いもので颱風騒ぎが収まりあっと言う間に11月を迎えました。毎年少し宛秋が少なくなって居ます。春夏秋冬という言葉もそのうち春夏冬になりそうです。事務所前の薄(すすき)と楓(かえで)の混在するプランターに今年も「水引き草」が生き残り綻(ほころ)びが見られるようになりました^^。繁殖力がメチャ強いので毎年根から引いて駆除しますが取り切れて居ませんでした。一箇所くらいなら風情があるから、ま、いいか。

 

 

志賀直哉の「暗夜行路」は名作と聞き若い頃から数度読んで居ました。処が彼の「城の崎にて」などの小品は素晴らしくても此の私小説の大作は凡庸で非倫理的で少しも私の心を惹かず、「何処が名作なのか?」と永い間ずっと考えて居ましたが、先日松本清張の談話を書かれたものを読む機会があり、彼が「暗夜行路」をこんな詰まらない小説はない」と切って捨てられたのを読んでスッキリしました^^。彼ほどの才人が喝破された此の言葉はきっと本物に違いなく「我が意を得たり」と私は快哉を叫び自己満足にドップリと浸かったのでありました。清張さん有難う^^

 

 

「元始、女性は実に太陽であった。真心の人であった。今、女性は月である。他によって生き、他の光によって輝き、病人のような蒼白い顔の月である。」此れは女性の権利向上を世に訴え続けた戦前戦後20世紀の思想家平塚らいてうの名言です。本来崇められるべき女性が現在では男性の庇護のもとにあることを嘆かれた言葉です。今でも結構女性が生き辛い時代なのに女性は男性の従属物とされていた大正昭和の世に女性の存在と地位を叫び続けた平塚らいてうは終生婦人運動および反戦平和運動に献身された魁(さきがけ)でありめちゃ偉い方でしたね。作品「私達は何も知らない」が舞台化されるとの新聞記事を読んで彼女の偉大さを思い出しました。「らいてう」って妙な名前です!漢字では「雷鳥」となり、旧仮名遣いで「てう」は「ちょう」と読みます。「蝶々(てふてふ)」と同じ旧仮名遣いは国民学校(現小学校)時代を思い出して懐かしいなあ^^。奇しくも日本の男性がどうしてもなれなかった国連高等弁務官を長きに務められた緒方貞子さんが先日逝去されました。二度も外務大臣を乞われながら固辞された方でしたが平塚らいてうと違った立場で女性の地位向上に力を注がれた方でしたね。合掌m(_ _)m。

 

 

池袋暴走事故松永さん母子を車で刎ね殺した加害者が元通産省エリートであったが故に罪に問われずに放置されて居る事件から半年が経過しました。国民の多くの有志のご協力で犯人飯塚幸三断罪への嘆願書が39万人分も集まり被害者の夫であり父親である松永さんから検察庁に提出されましたが十日経っても検察庁は微動だにしません💢。彼らには彼らのメンツがあるのでしょうが、役人は国民のために存在するのではなかったのかな?身内の利益のために税金泥棒してるの?「政府が事件後も続発するプリウスの欠陥を認めながら自民党の支持者の旗頭であるトヨタへの配慮との中挾みになっているとか…」なんて噂もあり、巷では「起訴に時間かかりすぎだろ、半年間何やってんだよ。卵盗んだ爺さんは二か月の実刑判決食らったじゃねえか!」など書き込みが溢れていますが^^、此の国も情けない国になりましたね(;;)。

 

 

萩生田文部大臣「身の丈に合わせて…」とはよく言ってくれました^^。お陰で暫くの間苦学生が救われますが、金持ちの子が良い大学に行けるのは今や常識であり、貧しい家庭のハンディキャップを除くのは奨学金の存在だけではなく、戦前にありましたが優秀な生徒に対する中学高校大学授業料全額免除の特待生を復活させることではないでしょうか。文科省は現在の教育制度が金持ち重視に偏在していることを知られたくないため貧乏人から有為な人材が育つことを恐れているに違いないぞ💢。

 

 

 

花の東京オリンピックマラソンは理不尽な合意なき変更で小池都知事が激怒しました!マラソンに不可欠で入念な研修まで済ませ熟練した12000人のボランティアの内一体何人札幌に行ってくれるのか?時間と自腹の交通費が大変だから東京での研修ボランティアの90%は行ってくれないと思うが…どうするんだろう(;;)。

 

 

先週の読めそうで読めない字   秋祭りは若衆(わかしゅ)姿の若者世界

今週の読めそうで読めない字   情の(強い)人です

なんばの雑炊

ひまわり

お盆が済んでも炎天下が続きプランターの花達も夕方だけの散水では到底追つかず少し宛葉が黄色くなって行く。ひまわりは炎天下に燃えるように咲き、夏を象徴する花だ。国道2号線に沿って塩屋方面から500mに渉って道路際に観賞用のひまわりが並んでいる、道行く人や車からの視線を癒やすための垂水海浜公園のこころ遣いだが、余りの旱天(ひでり)にひまわりも花ごとグッタリして哀れ斯くの如しだ。公園管理者もこうまで日照りが続くとは思わず散水設備を設置しなかったことを後悔していることだろう。
1970年公開されたソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの「ひまわり」は悲しい映画だったが飛行機で種蒔きでもしたのだろうか、「ひまわり畑」の広さは半端ではなく凄かったね。
話変わるが、映画「ひまわり」でマルチェロ・マストロヤンニがソフィア・ローレンを捨ててロシアの女性と一緒になり子どもまで儲けたのは不倫だったのだろうか、私は決して不倫などではなく彼女が自分の命を救ってくれた人への恩返しだったと思いたいが、相手役のリュドミラ・サベーリエワの清楚な若妻振りを見ては、マルチェロ・マストロヤンニがソフィア・ローレンを捨てた気持ちもよく分かる。戦争が齎(もたら)した悲劇だが男女の巡り会いに道徳は存在しないしマルチェロの行為を責めることはできない。でも詰まらぬこの映画が一流映画と見做されたのは実にヘンリー・マンシーニの音楽のおかげだったね。

お盆になると決まって終戦のあの日の聞き取れない玉音放送を思い出す。あの頃は兎に角食べるものがなく、常にひもじかった食糧事情が脳裏を過(よ)ぎる。あぜ道を歩いていてタンポポやイタドリを見付けてはその儘食べていたが、今の人には当時主食が粟やなんば(トウモロコシの俗名)の雑炊だったと言っても誰にも分かるまい、疎開者には米や麦が当たらないから「なんば」だったんや。
子どもを大切に育てるには幼い頃に食事を充分に摂らせることだと本に書いてあったが、子どもの場合大半の栄養が脳の働きに大きな影響を与えるそうだ。つまり賢くなるには幼い頃に栄養のあるものを充分に食する必要があり、それなら私が頭が良くないのはロクなものを与えられなかったせいなんだろうかと時代のせいにしてみるが、戦争で紙がなく試験もできなかったから勉強どころではない環境では脳より胃袋が絶対君主だった。授業中に考えて居ることは先生の話ではなく唯腹が減った、何か食うものはないか?だったもんな。
近年の小学生はませて居て痩身を願い、ダイエットだとか…、朝食を抜いたりする子どもが多いと聞くが、少しばかりスタイルが良くなっても脳への栄養が足りずにアホになるのが分からんのか?三宮に出ると足ばかり長い「頭空っぽ美人」が多いことに愕くが、あれは栄養が少なくて本来行く場所を間違ったせいだろうね。

昨年8月興味本位で友人の車を生まれて初めてハンドルを持って車を運転し80歳の老人をひき殺して逃走した17歳の少年に対し、月初めに大阪地裁は危険運転致死罪による懲役刑(4年から8年)の求刑に対し、此れを退け家裁送致を決定した。だが厳しい危険運転致死罪も年齢によってこうも刑が軽くなるのは怪訝しいと思う。14歳以上はきちんとと罰せられることに決まったのではなかったの?17歳なんて殆ど大人だが法律では子どもなんだね(;;)。
少年から謝罪の言葉もなく遺族達は全員この決定(判決でなく)に対し法廷で泣き崩れた。
裁判員裁判であったが、運転技能を全く持たない者の車の運転は非常識だし凶器を振り回しての殺人と同様だから「未必の故意」が適用されて当たり前なのに意外な決定だ。きっとこの手緩い決定のお陰で、この倫理観に欠けた少年は未成年のため氏名も発表されないから世間には分からぬことになり保護観察処分の後、何食わぬ顔で悪事を繰り返すに違いないと思う。法律とは四角四面なものだがなんとかならないものか、遣り切れない気持ちだ。厳しく罰し氏名を公表して犯罪を続発させないことが裁判所の一番の役割じゃなかったの?

昼は高校野球に夜はオリンピックと、スポーツ好きには睡れぬ毎日が続くが、其れもあと少しでお仕舞いだ。オリンピックの我が国の獲得したメダル40個超は凄い。4年後の東京オリンピックは時差もないし、凄い記録が期待できそうだね^^。
今日の高校野球の決勝は北海高校(南北海道代表)に勝たせて遣りたいがピッチャーがへばっているから、3人も投手の居る作新学院(栃木県代表)が勝つんだろうな、作新と聞くと誰もあのダーティーな江川巨人事件を思い出すから,日本人の判官贔屓で何としても北海に勝たせて遣りたいと思うんだが…(;;)。

三省堂国語辞典の「よとうむし」
 よとう蛾の幼虫 夜に土の中から出てきてキャベツの苗を嚙みきる害虫、根切り虫
新解さんの「よとうむし」
 ネキリムシの異称 一方「根切り虫」の欄ではよとうむしなど地中に住み苗や農作物の根を嚙みきる害虫の総称とあり、堂々巡りは見苦しい。
どちらも誤った解答だ。三国の「よとうむし」はネキリムシではないし、新解さんも私の知っている「よとうむし」ではない、根切虫は真っ白で甲虫の幼虫であり植物の根を食べて成長する、夜盗虫は夜盗蛾の幼虫でカーキー色だ、夜暗くなると土を出てキャベツや白菜の葉を食害し、朝になると再び土の中に潜って睡る奴だ。躰の上の土が盛り上がって居ない処が此奴の発見されない秘訣だ、ずる賢いね。でも食べた葉の傍に残された黒い糞だけは隠せないから、根元の土を指で掘るとちゃんと寝ているのが見つかる。此奴を飼っていた鶏の餌にすると黄身が倍になるから、秋になると毎晩懐中電灯と蚊取り線香を持って出掛けたものだ^^。
因みに新潮国語辞典には「よとうむし」はなくて「夜盗蛾」だけが表記されている。
家庭菜園を経験された方なら「よとうむし」と「ネキリムシ」の区別は明瞭だろう。国語学者には家庭菜園に趣味のある先生が居ないんだろうな。

先週の読みたくても読めない字
自分の考えを演(の)べる。

今週の読みたくても読めない字
わざわざお越し下さり(太)だ恐縮です。