師走の風は冷たく神戸の不景気を如実に顕しています。日銀や政府の発表では10月まで景気の拡大が58ケ月に達し、1970年に終わった所謂“いざなぎ景気”の57ケ月を超えたとありますが、巷間まるで好景気の実感がなく自民党や日銀福井総裁による人気取りの陰謀ではないでしょうか。“いざなぎ景気”の頃は私も30歳台となって働き盛りでありその間収入も5年間で2倍近く伸びましたが、今と違って働く人が居なくて我々零細企業は雇用の確保に懸命でありました。何せ職安へ行っても誰も紹介して貰えず、志望者が居ても希望給与が篦棒に高くて高嶺の花であり当時はパートなどの職制もなく、仕事はあっても働く者が採れないと謂う現実には往生し、当時は総員4名でしたが私一人が毎日朝6時から夜10時まで休みなしで3人分仕事をしたものです。然し最近の5年間は振り返ると倒産や高齢化で得意先が減ることはあっても増えることはなく、従業員の給与もここんとこ殆ど変わっておりませんから現在の経済状勢があの時代と大きく様変わりして居ることが分かり“何が景気の拡大か!”との思いが強く、儲けているのは銀行と鉄鋼メーカーと一部のIT産業だけであり景気の向上なるものが異質なものであって一部の企業の業績回復を全体の企業に地慣らしされ粉飾されたものであることを我々は知らねばなりません。真に景気が恢復したのなら、この5年間で日本政府の借金が600兆円から800兆円に増えたんはどう云う訳じゃ!{%ikari%}
最近京都大学の生態学研究センターでは植物が放つ青臭さを人工的に強めて害虫の被害を減らす実験に成功したそうです。何でも青臭さの匂いが強まると害虫の天敵が多く集まってくるとか…、植物は葉が傷つくと“緑の香り”と呼ばれる青臭い匂いを放つそうでこの匂いが囓られた植物の天敵である昆虫に助けを求めるSOSだそうです。自然界の仕組みってマカ不思議ですよね。又青臭さが病気への抵抗力を増すことすら分かったそうです。実験ではキャベツの仲間のシロイヌナズナの遺伝子を組み替えて香りを出す能力を2倍強に強めたら、害虫の紋白蝶の幼虫が葉を食べ出すと天敵のアオムシコユミバチが20匹も集まり、香りを強めないと8匹しかこなかったそうです。{%naku_a%}
うちでは何時もブログでご紹介しているように、スーパーで買ったレタスを食べさせていた蟋蟀が農薬のせいか夭逝するために防禦策としてレタスを自家栽培して居り、花よりレタスの方が多い花壇は道行く人達に奇異な目で見られていますが、レタスも最盛期となり蟋蟀だけでは食べきれなく健康上のことも考えて孫達にも食べさせることにしています。処が孫達はうちのレタスはスーパーで買ったのと違って青臭くて苦いと苦情を訴えるのです。そこでその理由を考えて見たのですが、野菜は元来どれも青臭くて苦いものでありそれが害虫から我が身を護り害虫に襲われて葉っぱを囓られた時に天敵を近寄せるための免疫力であったのでしょうが、人体で謂えば例えばインシュリンのように外部から一度与えられれば自家製造を止めてしまって死ぬまでインシュリンのご厄介になる如くで、農薬を使用しだしてから害虫到来の心配がないために野菜達は青臭さや苦さを作る機能を忘れてしまったのではないかと考えました。
確かに昔はどの野菜も虫食いではありましたが青臭くて苦かったですよね。トマトなんか口が窄まる位に酸っぱかったものですが最近のトマトは水臭くてまるで酸っぱくありませんからこれも農薬によるトマトの免疫力低下のせいではないでしょうか。一つには耐病性を高めるために近年のトマトが茄子の台木に接ぎ木されるために茄子の味が混じって酸っぱさが失われてしまったのかも知れませんね。台木と謂えば西瓜だって今では必ずカボチャの台木に接ぎ木されますから病気にも強く10キロを超す大きな西瓜が売られていますが、味は半分カボチャであることをご存じですか。私など戦前お盆に祖父の田舎に帰ったとき井戸で冷やした西瓜が振る舞われるのが何よりの楽しみでしたが、あの頃の西瓜は今の西瓜の半分位で直径が25cmもあれば大きい方でした。然し味の方は真ん中の部分が粉を吹いたように白く輝いて口に入れると噛むことなくシャリシャリと溶けてしまって、その甘さは堪(こた)えられないものだったことを覚えて居ります。きっと未だにご記憶の方もお有りでしょう。然し種の数は変わりませんから西瓜が小さい分種取りが煩わしく従兄弟達と競って縁側で口に含んでの種飛ばし競争などに興じた60年以上も前の懐かしい想い出でありました。
西瓜で思い出したのですが、戦後の西瓜が大きくなり核家族や冷蔵庫のスペースの関係で西瓜が丸っぽ売れることは珍しく3分の1や4分の1に切られた西瓜が売られていますよね。消費税ができた平成元年当時には小売業である果物屋や青果店がこの西瓜のカット売りをした場合小売業ではなく製造業に当たるのではないかと議論になったことがありました。国税庁では特別に西瓜は切って販売しても小売業と認めるとの通達を出したことがありましたが、簡易課税と謂う難解な課税方法を選択すると色んな落とし穴が待っており、お酒の小売屋さんなども店頭でコップ酒などを客に供している処が良くありますが、あれも消費税法の落とし穴であり店で栓を抜くと小売業が突然サービス業となって消費税が倍増する仕掛けとなっていますから怖ろしいですよね。ご免なさい。つい筆?が本職を目覚めさせました。
皆様もプランターで野菜を作って召し上がりませんか。うちは樽プランターでレタスを植えています。

画像

此は9月初旬に播種したものですが寒空を背に青々と茂っています。10月半端までは目を離した隙に半日にして1把のレタスが三角負(おんぶ)バッタに食べ尽くされて芯だけの只の棒になっていたのにはショックでしたが、敵も子孫を残すための体力保存に必死だったことと思います。三角バッタはそれまで飼っていたキリギリスの貴重な蛋白源だったので大目に見ていたのが悪く、キリギリスが死に絶えても三角バッタだけはしぶとく生き残っており、その後見付け次第捕まえては池の金魚に与えていますが、未だ時々居ますからその生命力の強さには驚かされます。写真のレタスは傍らで咲いているセージ(ハーブ)の香りがバッタには苦手らしくこの花の近くのレタスは全く食害されることなく無事でした。皆様も是非プランターでの家庭菜園に挑戦されることをお奨めします。{%ureshii%}
来年の参議院選挙に向けて優勢造反組が全員復党届けを提出し、平沼元経済産業相を除き11名全員が復党を認められることになりました。でも彼等が言っている“郵政民営化法案には反対したが郵政民営化には賛成だ”の詭弁にはどうにも呆れて返す言葉もありませんね。昔私の幼い頃、アキレスと亀が同時にスタートし、どうしてもアキレスが亀に追いつけない“ゼノンの詭弁”が私の頭を悩ませたものですが、彼等の詭弁には幼い者への説得力をも持たない馬鹿げたものであり、まるで“カネのために魂を売る”と言っているに等しいのですが、国会議員たる者が情けないことです。こんな連中に日本の國を任せて大丈夫な訳ありませんよね。こんな節操のない連中は次の選挙で蹴落としてやりましょう。
全員比例区へ逃げ込んで当選したりして…{%tohoho_a%}
今年の流行語大賞に“イナバウアー”と“品格”が選ばれましたよね。荒川選手の金メダル“イナバウアー”は当然としても藤原正彦教授のベストセラー“国家の品格”の“国家”が省かれたのには、政界、官界、財界を掩う談合汚職や税金の浪費の酷さに“国家”を付けることが余りにも烏滸(おこ)がましく、藤本義一審査員長始め審査員全員が抵抗されたであろうことが目に見えるようです。一体から我が國に品格の欠片でもあるのか!
安倍総理殿、外見の美しさなどより、内面の品格の方が大切だと知って下さい。さもなくば貴方が官僚のロボットになりつつあることが発覚しますよ。
女子プロゴルフもさくらちゃんの優勝を以て本年度を終了し、来春までオフシーズンとなりますから寂しくなりました。暫くゴルフコーナーはお休みとします。
それにしても人気者は辛いですよね。さくらちゃんは寒い中を出たくもない日韓対抗ゴルフなどに駆り出されて可哀想に唇が紫色でしたよ。{%gomenne%}