2月の半ばと謂えば何時もなら一番寒い時期なのに、暖冬と謂う言葉を通り越したポカポカと暖かい小春日和が続き、週末少し雨が降っても気温だけ高く寒がり屋の小生でもストーブの必要がない位でしたから気味が悪く将に異常気象と謂えるでしょうか。
異常気象と謂えばうちの事務所の畑では御正月前に花を付けた苺(いつだったかご紹介しましたね)がその後の寒さにも耐え忍んで結実し漸く色付いて参りました。現在10個近く実を結んで居ますがヒヨドリに見付からないか気掛かりでなりません(;;)又秋に播種した空豆が成長しナント!先週には花を付けるに至りました(^^)

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空豆の花はご覧のように紫色で豌豆の花を大きくした感じで将にお豆さんの王様の風格です。然しこれから激寒期を迎えることだし、今夜から寒の戻りとか…ラジオで言っていましたからまさか此の儘結実するとは到底思えず哀れ徒花となりそうですが、肝心の成熟期の4月には体力を消耗して花が咲かなくなるのではと憂いて居ります。地球温暖化も此処まで進むと植物の生態系が乱されるのが恐ろしく、蟋蟀の食用並びに孫のお弁当のサラダに使うレタスも早や薹立ちの気配ですからお百姓さん達の作られる露地物の野菜達の運命はこれから一体からどうなることでしょうか。(;;)
教育業界では善玉の筈だった財団法人漢字能力検定協会なる所謂“漢検”が内部告発から悪役となって世間を騒がせて居りますが、大久保理事長親子の経営する会社が下請けとなって公益法人の利益隠しに一役も二役も買っていたことが暴露されて彼等は四面楚歌に陥りました。文部科学省は管轄の財団法人であっても天下りの居ない法人には普段から関心がなく放置していましたから、出来るだけ立入り検査などしたくなかったでしょうが、“漢検”のテストは国のお墨付きでもあり、此処まで事件が大きくなりメディアまでが動き出したために已むなく重い腰を上げざるを得なくなったようです。(;;)
当初は670名しか受験しなかった“漢検”が年に300万人もの受験者を集めた理由は漢字ブームに乗って大学の推薦入学や就職活動に有利になるためであり、理事長の先見の明があったとでも謂えるでしょうが、公益法人は文字通り公益を目的にしている見返りに法人税、消費税、固定資産税とあらゆる税金を免除されている特権があり、そのため少しは窮屈な縛りがあっても至極当然でしょう。
“漢検”は受験者が100万人に達しない時でも充分過ぎる利益を上げていましたから、300万人では受験料は一人平均2500円(一級5000円から10級1500円で就活や大学の推薦入学の必要な大多数の受験者層の2級は4000円)としても年收は80億円近くに達しますから変動費が数%の用紙代と会場関係費だけでは儲かるのが当たり前であり、理事長達の報酬を獲るにも一応文科省の目はあるし又相場と謂うものがあり、然も無税と謂っても源泉所得税だけは一般企業並みに獲られますからこうまで規模が大きくなると大阪国税局から源泉所得税調査が必須となり、領収書や使途の判然としない支出は全て理事報酬とみなされて源泉税課税の対象とされ、法人税、消費税の調査がないため兎角丼勘定になりやすい学校法人や宗教法人など公益法人が国税局源泉所得税部門の良いお得意先なのです。そこで彼等が考え付いたのが、専門の業者を排除しての下請け会社の創設であり家族名義で株主や役員を構成したペーパーカンパニーを通して広告費や印刷費を専門業者に丸投げしてはピンハネして差益を稼いで大久保家の所得の分散を図り、理事長亡き後の相続税に備えたものであることは我々税理士から見れば一目瞭然です。
年に一回開かれる評議委員会(会社なら株主総会にあたるもの)では評議員の殆どが難しい漢字は分かっても数字は苦手の学者ばかりであったそうですから、どんな議案も“議長一任、異議なし”で可決されたことは想像に難くありません。今回の事件を受けて講談社の社長である野間佐和子氏が決然と評議員の座を辞したのは誠に潔く他に同調する評議員が続出することでしょう。(;;)
事件の行方に不安を憶えた大久保親子は13日何を血迷ったのか大阪府の橋下知事に“漢字調査事業”なる名目で府内の小中学校142校の生徒約3万人に対し来年2月までに2回無償で“漢検”を受験させると申し出たとか…(^^)大阪府の学力低下は全国的に著しく低く、知事をして“クソ教育委員!”と言わしめたのはつい先日のことでありましたが、その大阪府の児童達が只で“漢検”受験ができることについて、申し出を了承したものの橋下知事も学力低下の実情から“漢検”の申し出を素直に喜べない複雑な心境であったことでしょう。(;;)
問題として残るのは今後の措置について他の都道府県からテストの依頼があれば例え学力テスト最高点の秋田県であっても断る理由はなく、全国津々浦々まで小中学生の無償テストを行わないと公平を欠くことになりましょうから、その辺まで大久保親子の読みに入っていたのでしょうか?大阪府の児童だけで受験料は約1億2千万円となりますから、全国から申し出があれば金額は優に40億円にも達するでしょうから“漢検”の売上は一挙に半減することになりそうですね、それでも身内の下請けやペーパーカンパニーなどを整理させられたりして“漢検”が赤字になることはないと思いますが、何より恐ろしいのは文科省のお裁きでしょう。此の事件を奇貨とし千載一遇のチャンスとばかり天下り役人をゾロゾロ送り込んできて理事長より沢山の報酬を獲って赤字法人になったりして…(^^)
思えば昨年の世相を表し漢検が選んだ”変“の字はいみじくも日本漢字能力検定協会自らを当てた字そのものだったとは皮肉なことでしたね(^^)
先週日経新聞下欄の広告の中に“会社を潰すテキトー税理士”なる書物の広告が登載されていました。現職の税理士によって書かれた書物でありますが、更には顧問税理士がどれだけテキトー(悪意に充ちた表現ですね)なのかチェックをしてみようとの副題があり、テキトー税理士の特徴が列挙されていましたので、その内うちの事務所ではどれに当て填るのかトクと思案して見ました。
会社を潰すテキトー税理士には 1.記帳転記を専業にしているコピー税理士 2.年に数回しか訪れないご無沙汰税理士 3.“税務調査は不可避”と言うイイワケ税理士 4.“I T会計は面倒だ”と言う化石税理士 5.経営助言を一切しないダンマリ税理士 6.コンサルタントを紹介してくる紹介税理士 7.顧問料の安さを売りにしている激安税理士 ウーン此処まで書かれると税理士にも色々あるんだなあと感心させられたのでありましたが、此の税理士の言いたいことは“税理士を選ぶには関与先に対して税務や経営に対する助言を積極的に与える者を選ばねばならぬ”と言いたいのであろうかと察しましたが、さて自分がこの中の何処に入っているかと考えてみると結構難しく、うちでは税務申告書の作成は元より経営分析を中心に税務コンサルタントを行い昨年よりE-taxにも移行しているために1.4.5.6は問題外としても2と3については反論があります。関与先の訪問は年に数回でも電話やメールやFAXで頻繁に情報やデータ交換が出来ていれば40年昔のように月一回わざわざ訪問しなくても充分にコミュニケーションが取れて居ると思われますから2番については時代錯誤でありましょう。更に3番の“税務調査は不可避”でありますが、税理士が如何様に完璧な決算申告を仕上げてもその会社の業績の変化と調査省略期間が5年を経過すれば零細不動産賃貸会社などを除き、当然に税務調査は避けられません。反って税務調査によって税理士がより信頼を得られ、顧客との絆が強くなるケースが多いので私は税務調査を特に歓迎しないまでも税理士の有り難みと顧問先の帳簿類に対する緊張感を高める意味に於いても必要ではないかと考えて居ります。7番は税理士の資質と品格の高低が問われる箇所であり、安かろうは悪かろうであって、充分なサービスが受けられず死に金となることでしょう。数年前日経新聞に税理士の報酬が高すぎるとデカデカと書かれて、世の税理士達を震撼させましたが、此の記事が原因で安い料金の税理士に乗り換えた経営者は多かったと思いますがきっと後で後悔された方が多かったかも知れませんね。幸い私達の事務所では顧問料が高すぎると言われた関与先は皆無でした。(^^)
麻生総理が洩らした “あのとき郵政民営化には賛成ではなかった”のたった一言に逆ギレした前小泉総理の麻生総理への悪意に充ちた暴言は誰もが聞き苦しく余りと言えば余りでしたね。(;;)中曽根さんなどの超大物を除き、引退を表明した者には公式にコメントなどすべき権利などありません。メディアも記者会見を断固拒否すべきでした。自らが惹き起こした郵政民営化が渦中とあっては気が揉めるのは当然でしょうが、後のことは後任者に任せるべきであり、自らの言動が自分の株を下げ、国民の目が麻生総理を判官贔屓の立場に変えるのが読めなかったとしたらそれこそ此方が嗤ってしまいますよね。(^^)
前総理が師であり唯一の味方であるべき小泉チルドレン達も見捨てられた自分達の選挙への悪影響を恐れて、冷ややかな態度に終始していたのも宜(うべ)なるかなでありました。(;;)此の事件で麻生総理可哀想に…と少しでも人気が恢復出来れば良いのですが…(^^)ムリでしょうかねえ。
先日の問題と解答
犬の点は耳を表しているそうですが、“弱”の四つの点は何を表しているでしょうか?
昔は弓の中にサンズイが入っていたそうですが、此は弓の飾りを意味しており何時とはなくサンズイが点になりましたが此の弓は飾り弓なので実践的でない処から“弱い”と謂う意味になったそうです。
今週の問題
“太”の字の点は何故付いているのでしょうか