先週の16日から正式な確定申告が始まり、例年有名タレントなどが一番乗りで申告書を提出する様子がTVなどで報道されますが、今年は例年と異なり毎日新聞は東レの女子バレー日本代表大山選手等が東レ滋賀事業所でネット上のe-TAXを利用して申告する様子を掲載し、日経は京都競馬場で武幸四郎騎手等が矢張りe-TAXで申告する様をそれぞれ写真入りで報じました。昔のようにもう税務署での申告風景が載せられなくなりましたから、税務署には来ずにネットを利用して自宅などから申告せよとの国税庁の意向が強く働いているようです。正式な確定申告と言ったのは、実際には1月半ばより確定申告は始まっており税務署では建前として還付申告のみを前倒しして受理すると言っていますが、それでは税金を納付する人は2月16日以降でなければ申告が受け付けられないのかと謂う疑問が湧きますが、そんなことはなく昔々確定申告を2月16日から3月15日までの1ヶ月間と定めた法律が作られた儘改正されて居ないためであって、それ以前に申告納付しても一向に差し支えありません。昔確定申告は税金を払うためのものであって還付申告などなく医療費控除などが出来るようになったのもここ40年くらい前だったし、その頃は誰も医療費は子供の小遣い程度の僅少な額でしたから10万円以上など想像を絶する金額であり、医療費控除をする方など100人に一人あるかないかが実情でありましたから老齢者の高齢化と共に此だけ医療費が高騰した近年確定申告は義務であると同時に権利でもあることが昨今の風潮になったと言えるでしょうか。今や税務署は病気を抱えるお年寄りにとっては“お助け処”となりましたね(^^)
“やくみつる”と謂えば著名な漫画家です、然しゴーマニズムで売り出した右翼の小林よしのりとは全く違ったキャラであり、嘗ては30年前不正な手段で巨人入りした江川卓を徹底的に糺弾し、最近ではボクシングの亀田三兄弟の父亀田史郎を相手にテレビ討論で喧嘩寸前の論争をしたタカ派であって、ほんわかムードがイメージの漫画家としては異色と謂える人種の一人です。一方では漢字ブームの中を飛び抜けた博学で漢字検定1級合格の宮崎美子などをそれこそ鎧袖一触ですから凄いですね。此だけの識字率はこの人漫画家の前は物書きが本職だったように思われます。そのやくみつる氏が自民党の機関誌“自由民主”に投稿され先週掲載された、と毎日新聞が報じました。
『先の総選挙の投票終了時点で自民党の波乱の生涯は閉じられた。長年の失政のツケを払わされて汲々としている民主党を自民党に攻める資格はない』などと余りにも辛口の批判でありましたが、よくこのような悪口三昧を自民党本部が掲載を赦したものだと感心致しましたが、自民党幹部が知れば登載される余地のない文面ですから、機関誌の編集長が独断で自民党の腐敗と凋落を憂いての決断であったでしょうか。けれど何と言っても機関誌ですから、提灯記事を載せるのが建前であり、此の記事を読まされる党員達はどうしたら良いのでしょうね。処で投稿文の中で気になる箇所が有り“攻める”は如何に考えても“責める”の誤りだと思うのですが、漢字の神様である“やくみつる”が間違う道理がなく、機関誌の誤植か転載した毎日新聞が誤ったのかどちらかだと思います。何方か自民党員で機関誌をお読みの方はご確認頂けませんか。きっと機関誌が間違っていると思いますよ。ひょっとして毎日新聞だったりして…(;;)
先日の新聞で6段抜きの見出しで『 “春”運んだトラック』とあり、埼玉県の女子中学生が先月17日に行われる石川県輪島市の高校推薦入学試験を受験するために母親と会場に向かう途中16日夜の11時半乗り換え予定の長岡駅で、在来線の夜行列車が激しい吹雪で立ち往生して来ず、試験を諦めかけた娘を母親が励まして親子共に長岡駅から真っ暗な吹雪の中を深夜の国道8号線を歩いて西に向かい、傘を振り回して通りかかる車に必死の思いでヒッチハイクの合図をしましたガアメリカと違って日本ではヒッチハイクの習慣が余りなく2時間半歩いて午前4時半に漸くガソリンスタンドに辿り着き給油しているトラックの男性に声を掛けて乗せて貰い、幸い此の親切な運転手は8号線から迂回して輪島まで走ってくれて試験開始10分前に試験場に到着したそうです(^^)。一見よくある美談と片付けられそうな話題でありますが、私は此の出来事に大きな疑問を三つ持ちました。一つは滑り止めでもない推薦入学に夜行列車で試験当日の朝試験場に到着する計画の無謀さでありました。交通事情は希有なケースとしても大切な試験に夜行列車とは徹夜明けに試験場に赴くようなものであり、幾ら若いとは謂え心身共に疲労した直後の試験は思考能力の減退は避けられず、どんな事情があったか知りませんが百里も離れた場所へ行くには前日到着が常識でありこの母娘の考えにはどうしても同感できません。二つ目は国道でのヒッチハイクです。此は外国映画の見過ぎであり偶々良い運転手に巡り会ったから良かったものの、大型トラックの長距離便は狼たちも混じっている世界ですから、女性のヒッチハイクなど論外であり、一つ違えば母娘共に彼等(長距離便は二人乗車が多く交代要員は後部の寝台で寝ています)の毒牙に掛けられ、ボロ屑のように道端に投げ捨てられるのがオチではなかったでしょうか(;;)。最後はわざわざ輪島まで遠回りして送ってくれた運転手さんの住所などを聞かずに別れたことです。かれは“よこやま”と名乗っただけで連絡先は教えてもらえなかったそうですが、教えて貰えなくともトラックのナンバーとトラックの荷台に附された会社名などをメモしておけば警察で容易に判明した筈でしたから、此また仁義に悖(もと)る行為でしたね。この中学生この日の試験で作文の問題が偶々“私が感動したこと”であったため、前夜からの出来事を懸命に書き上げ、後日合格通知が届いたそうですが、此の母娘は“よこやま”さんに合格のお礼ができなかったことが悔やまれるそうです。
お礼は人の倫(みち)であり、試験の当落でするものではなかろうが!
先週東京の中央線高円寺駅で夜9時過ぎに20歳の女性が酒に酔って正体がなくふらふらと線路に転落し、近くに居た若い男性が助けだそうとしましたが、女性が意識を失って居り電車の接近で已むなく女性をレールの中央に寝かせ自身はホーム下に待避したため事なきを得たそうです。車体の最下部と線路の間は30センチしかなく、スリムな人でないと引っ掛かって助からない処でした。女性は“気が付いたら電車が頭上にあった”と話しましたから意識がなかったのと肥えていなかったことが幸いしましたね。助けようとした男性は無我夢中で何も分からなかったと話したそうですが、この男性24歳の社会福祉法人の職員でありJR東日本では感謝状を贈ったとか…(^^)新聞の写真では冴えないヤッケ姿の草食系と見受けましたが、九死に一生を得て可惜(あたら)二十歳の花を散らさずに済んだ此の呑べえ女性より今後携帯などで交際を迫られて当分辟易されるのではないでしょうか(^^)此の女性20歳になって居て良かったですね(^^)19歳ならきっと警察へ連行されたと思いますよ(;;)
それにしても世の中も変わりました。昔なら酔っぱらってホームから転落するのは男性と決まって居たのですが…(;;)妙齢の乙女とは愕きですね、きっと未だ自分の酒量の限度が分からない儘に飲み、駅の階段を駆け上がったことで急に酔いが回ったものでしょう(;;)
連日1円での攻防が続いていたJALの株が遂に19日金曜日後場の引け寸前に抽選で約2760万株の商いが1円で成立し、後は8530万株の不運な売り玉が取り残されましたが20日付けで会社更生法適用となり無償減資は必至であり、JAL株券は遂に紙屑となりました(;;)。大半の株主はとっくに売っていますから、残された玉は1円買いの2円売り狙いの欲ボケ連中ばかりだったことでしょう(^^)。
先週の答え
(陳)ねた子供 (捻)った問題 紙を(撚)る
“陳ねた子供”は難問でしたね、準一級の出題です。
ブログの愛読者からの問題の答は“財布を(掏る)”が正解でした。難しい一級の配当漢字ですが(掏摸)と言う言葉で思い出されることでしょう。
今週の問題
鯨が潮を(ふ)く 机の上を(ふ)く 瓦で屋根を(ふ)く