師走が訪れ夜の冷え込みが少し宛厳しくなって来た。先月の終わり、忘れた頃に漢字検定の合格通知が届けられた(^^)。点数は前回を1点だけ上回ったが、体調不良の中での検定行きであったから充分に満足できる点数だったが、欲を謂えば思考力減退によるケアレスミスが5点程あり少しだけ悔やまれた(;;)が欲は言うまい。
漢字の勉強は絶え間なく続けないと多くの漢字が記憶脳から消え去って行くので勉強は怠りなく継続は力なりと分かって居ても試験前2週間位にならないとその気になれないので何時まで経っても前回の点数と点々(ちょぼちょぼ)だが歳を考えると無理は言えない。漢字そのものを辞書から直接憶えようとしても中々憶えられるものではなく、ブログの題材に使用すれば少しは記憶脳に留まるかも知れぬので此から時折漢字に触れさせて頂くことにした。
漢字と謂えば先ず書き取りだが、書き取りには送り仮名が大切なポイントであって漢字が正しく書けても送り仮名が間違っていては港で船を破(わ)ることになり点数にならない、送り仮名では普段何気なく使っている“解る”と“分かる”などでも結構気を遣うが、最近この仮名の使い方が怪しく、動詞の活用を考えれば間違いようのない字でも送り仮名の誤りが目立つのは文法の教育が疎かにされているのではないかと思う。送り仮名が辞書によってまちまちなのも困ったものだ(;;)。何時だったか常用漢字の表外読みで “頑(かたくな)”と謂う漢字に付いて触れたが、数多の小説を読んでいると“頑なな態度”など明らかに誤りと分かる作家がとても多いのに愕く。私の記憶では正しく書かれる作家は20%に満たないと思う(;;)。
向田邦子さんは送り仮名に結構忠実な方だが何時だったか余程締め切りに追い掛けられたのかエッセイに“恥ずかしい“を“恥しい“と書いて居られたのにびっくり、“恥”は“はじ”とも読むから“恥かしい”なら分からぬでもないが、“ず”だけでなく“か”まで抜けているのに愕いた。天下の文藝春秋も其処まで校閲できなかったものか(;;)、よく似た字で“辱める(はずかしめる)”と“恥ずかしい”はどちらも“はじ”と謂う字で常用漢字だが、辱の方は送り仮名が”める“だけで”ずかし“まで漢字に取り込まれているのだから漢字ってどうにも難しいよな(^^)。この辺りが向田さんを惑わしたのだろうか、序で乍らこの“辱”を使った表外読み“辱い”を今週の巻末の問題とさせて頂こう。
去る5月12日大阪浪速区で自転車の横断を見て乗用車が車線変更し、その乗用車を避けようと已むなくハンドルを切ったタンクローリーが歩道に乗り上げて2名の死亡事故を起こした事件(詳細は本ブログ5月15日及び29日号参照)で警察の執念と思える捜査から逮捕され重過失致死罪に問われていた60歳の無職の男性の公判が先週28日大阪地裁で行われ裁判長は”注意の欠如が甚だしく安易且つ身勝手な行動で重大な結果を招いた”として、この男に禁固2年を言い渡した(^^)。
此の事件は歩道へ突っ込んで死亡事故を起こし乍らタンクローリーの運転手が前方を車線変更して割り込んだ乗用車のナンバーをしっかりと憶えて居たことが事件の解決に繋がり今回の判決を迎えたのであったが、自転車の男が重過失致死罪に問われるに至った経緯には最近我が物顔で道路を疾駆し歩行者や通行車輌の事故の遠因となっている自転車族に対する警察庁の干渉があったものと思う。因みに共に自動車運転致死罪に問われたタンクローリーと前方に割り込んだ車の運転手について大阪地検はこれ又最高検から特別の指示があったと思われるが両名共に嫌疑不十分で不起訴処分となった(^^)が、これぞ平成の大岡裁きと謂うべきだったな(^^)。
今回の事件の殊勲者は割り込んだ車のナンバーを憶えて居たタンクローリーの運転手に尽きるが、命を賭した執念の記憶が自らの罪を晴らし真犯人逮捕に繋がったもので本来なら大阪府警は彼に表彰状を授与せねばならぬ処だ。此からは世の中よくある交通冤罪を防ぐためにも車内ルームミラーの反対側に前方車両が写るビデオ録画装置を義務付けたらどうだろうか。
田中聡沖縄防衛局長が詰まらぬことを口走って更迭に追い込まれた。防衛省は大臣も部下も常識外れの奴ばかりだな:-)、一川防衛相の非礼はブータンへのお詫びの手紙か何かで身の保全を図り辛うじて罷免を免れたようだったが、部下の沖縄防衛局長に至っては口にするのも憚る余りに酷い発言だった:-)、此の将にして此の部下ありだ!沖縄県は本土と違って特殊な民族意識を持った住民が棲み本土の人間をヤマトと呼んで差別し蔑んでいる地域だから、役人は誰も行きたがらず赴任した者は誰も自分が左遷されたと思っている処だ。今回の発言は普天間移設に関するものだが女性を誹謗する発言でも沖縄県民全員に対する言葉であったと受け取られても仕方がない。懇談会でのオフレコとは謂え“語るに落ちる”とはこのことだ。新聞記者達に対し気の利いたことを言って笑いを取ろうとしたに違いないがつい劣悪な本性を露呈したものだろう。オフレコは一番伝播力のある発言であること位分からないとは何ともお粗末なエリートが居たもんだな(;;)。だけど此奴に感謝せねばならぬことが一つある。それは彼の失言が一川防衛相を結局もう一度罷免に追い込もうとしていることだろうな(^^)
先月に触れさせて頂いた松嶋菜々子の“家政婦のミタ”が午後10時と劣位の時間帯にも関わらず先月末の第8話で前の週の23%から更に大ブレイクし“南極大陸”13%を蹴落とし、視聴率29.6%(瞬間視聴率31.5%)と本年度一位だった“仁“の26.1%を軽々とクリアしたからキムタク神話も翳った(;;)ようで愕いたなあ。今後事件は第9話第10話と終幕への助走を経て最終回第11話(21日)に突入するがどんな展開と結末が用意されているのか興味が尽きない。うちの妻は決まって毎夜10時までに就寝するが水曜日だけは目を擦って11時までTVを見ているから余程面白いのだろう(^^)。此の特異な番組が嘗て30.4%を記録した07年キムタクの“華麗なる一族”最終回を超えることができるかどうかは第9話以降のお膳立て次第だろうな。視聴者は大人ばかりかと思ったら高校生なども多いらしく“承知しました”や“業務命令です”など最近の学生の流行語だとか…(^^)。賢い幼稚園児を演ずる希衣ちゃんの稚(いとけな)い演技力も視聴率アップに資しているようだ。最終回松嶋菜々子の笑顔が咲いて大団円となることだろう(^^)。最終週には市原悦子を少し出してやったらと思う、彼女も題名の知名度として此の番組の視聴率アップに凄く貢献している筈だもんな。
  
横浜ベイスターズの工藤公康投手が監督に就任した(;;)。コーチも経験しないで、選手と横目線でしか接せない儘監督になって何ができると言うんや!
先週の常用漢字の表外読みの答え
着物姿の(項)(うなじ)が美しい
今週の常用漢字の表外読みの問題
わざわざお越し下さり(辱い)