再度バーベナ

3月となればもう春なんだ、うちの庭のバーベナは枯れるどころか先月花茎を1輪増やして意気軒昂だから信じられない。此奴が夜間襲い来る霜とどう対峙しているのかとても興味深い。もう春が来たと知れば此の儘増殖するつもりかも知れないね。でも月半ばには必ず「お水取り」と謂われる寒の戻りが到来するからそれをどうにか乗り越えてほしい。今日雨で写りが悪いため写真は昨日撮ったのを使いました。

鬼の霍乱」と言う言葉があるが、先々週末に仕事がハードで疲労から風邪気味となり喉が赤く厭な予感がしたので、繁忙期を控えて念のため医者に行ったら「大したことありませんよ」と処方箋を出してくれたので調剤薬局で効能を問うたら「飲まんよりマシ程度の風邪薬です」と言われ、愚娘に愚痴を言ったら「風邪薬ってそんなもんや」とバッサリ切られた(;;)。
その夜は取り敢えず「飲まんよりマシ」を飲んで寝たが、夜半から高熱を発し咳で寝られず熱を測ると38度を超えた(;;)。

昔から「熱は出てしまうまで出し切ってしまうことや」と母親から教えられたことを80年間実践して居る小生としては唯々横になって躰を休めることに専念したが3日目になると38.8度まで上がって呼吸が苦しく、意識が朦朧として輾転反側し、昔逝ったお得意先が近づいて来て「岡本はーん」と呼び掛けられ私が駆け寄ろうとすると姿が掻き消えたりと様子が尋常でない。トシでもあるし肺炎になれば直ぐにお仕舞いだ、お迎えが来たのならそれはそれで良いのだが、今進行している確定申告書は昔あったアナログ式手書きのものでなく、税理士会で電子認証された私自身の代理送信なので死ねば自然に無効となり再度手書き書類を作ってお得意先の印鑑を貰って税務署へ駆け込むことになる。それは手間も大変だしイヤだから、3月15日まで生かして貰うため再度医者に行って事情を話したら、慌ててレントゲンを撮られ肺炎が大丈夫だったらしく今度は食事が摂れぬ位大量の抗生物質を投与されて飲まされることになり漸く高熱から解放されることとなったが、熱が下がれば仕事ができるが、無理に熱を下げられただけで治ったわけではなく仕事はドジばかりで苛立つし毎日鬱々として無聊を託っている。期日まで後2週間だが無事乗り切れるだろうか?

先日日経新聞に変なことが書いてあった。其れは年収が103万円以下でも配偶者控除がされないケースがあると言う衝撃的なものだった。最近は派遣社員の雇用形態が昔と異なって複雑化しているが、派遣は労働基準法の裏道を潜った制度で、派遣会社と派遣先会社の関係は会社VS会社の委託取引契約だから何時でも打ち切れるメリットが大きく今後も労働市場に占めるウエイトが高くなって来ると思われる。派遣先は派遣元企業にお金を払うのだから誰が来ようと仕事さえして呉れたらそれで良いので数人分或いは数十人分一括して出向元企業に払って居るが、出向先が幾ら払って派遣が幾らピンハネされているか企業秘密なのだ、出向先は委託費で出向元は売上として経理処理することになる。

日経紙に拠れは派遣会社によって派遣社員との契約がまちまちであって雇用契約でなく委託契約であることがよくありその場合はこの派遣社員?の貰う賃金は給与ではなく請負契約に基づく所謂「下請代」となるからたとえ年収103万円しかもらっていなくても配偶者控除や扶養控除の対象にならないと書いてあった。えっ?下請けとなればその収入は所得税法の区分上給与所得ではなく事業所得の範疇に入ることになり給与所得者に控除できる筈の最低限65万円すら享受できず自ら必要経費を申告しなければ課税所得65万円が発生することになるが誰もそんなことは知らないし教えられない。派遣社員は給料日に税金が引かれないからラッキーなどと喜んで居ると後から税務署に攻めこまれて税金を追徴さられる羽目となるし、扶養控除など受けている人はその権利すら毟り取られるがそんなこと誰も夢にも考えて居ないよね。 

派遣元の本音は下請け代を出向料収入に対する課税仕入として消費税8%の控除をしたいのだ。派遣契約社員が「僕は8%貰ってませんけど…」など訴えても、「内税や」の一言でお仕舞いになる。まるでブラック企業だな(>_<)。

派遣企業は普通最低で100人程度は確保しているから支払総額はパート代にしても年間1億円以上になる。派遣先から貰う委託費は20%乃至30%加算されているから消費税は1000万円にもなるが対価の支払いが人件費だと消費税は非課税だし1000万円全額が納税対象となって税務署に税金を納めなければならない、其処で悪知恵を働かせたコンサルタントが人件費を委託契約にして消費税を控除できる悪巧みを考えたのが下請け扱いで、こんな会社に入った派遣社員は不幸と言うよりない。

過去に或る派遣会社は2年前の課税売上が1000万円以上の会社に対して消費税を課す法律を逆手に取り、2年毎に新しい会社を作って派遣社員を名義上全員移転させれば新しい会社には常に2年前の売上がない(会社ができていないから)ので消費税の申告義務がない。此んな悪辣な手口を披露して消費税逃れを企てた会社が沢山あったが、法の不備だから文句が言えない(>_<)。事業所は何も変わらないのに会社の商号だけ少し違う会社を作って其処へ派遣社員全員を転籍したことにしたあくどいものであったため会計検査院から「税金の取りはぐれ」だと文句が出て法律が改正され2年前の売上を持たない会社にも納税義務を課したら今度は委託契約だ。いたちの追い駆けっこだね^^。

派遣会社から雇用契約から委託契約に変更されることへの打診を受けたことについて途方に暮れたこの不幸な派遣社員?から私が税理士として若し意見を求められたら、「あなた良かったですね、4月1日から下請けになるのならすぐ所轄(住所のある)税務署へ開業届を出し、更に5月末までに青色申告申請書を提出し、来年の確定申告時に申告書と同時に減価償却届出書を出して下さい。簡単でもエクセルでバランスシートを作ることができれば、あなたの収入なら税金を払うどころかきっとお父さん達の扶養親族になれてご家族の税金まで廉くなります」と太鼓判を押すだろう。

何せ青色申告にしてバランスシート(家計簿様式からエクセルで容易にできます)が作れたら端(はな)から青色申告控除65万円は控除して貰えるし青色申告の特典である家事関連費の必要経費計上が認められるためスーツに靴代等散髪代まで職務上に必要だから勤務時間に応じて経費が認められる、少なくとも50%OKだろう、休日はジャージーを着て寝転んでいれば良い。マイカー使用ならラクチンだし車の減価償却費や駐車代ガソリン代などの車輌経費が使用割合で必要経費になるから堪えられないよ^^。会社の友人との飲み会や冠婚葬祭の包み金も全て必要経費だから200万円貰って居ても100万円位は業務上経費やお付き合いでラクに落とせるだろう、そうなれば所得が38万円以下にまでなって税金どころかお父さんの扶養家族になることになりお父さんの所得税・住民税が最低で15%は安くなるからこんな親孝行はないだろう。青色申告の場合経費が多すぎれば翌年に赤字を繰越すことだって可能だ^^。でも実際にはバランスシートの作成には複式簿記3級程度の素養がないと容易でないから大変だけどね、不可能にチャレンジするのも人生だぞ。3級の教科書代も必要経費だったりして…、考えようで世の中バラ色だな^^。

先週の書けないけど読みたい漢字
忙しくて食事をする遑(いとま)もない 

今週の書けないけど読みたい漢字
彼女と(理)無い仲になった

「遑」とは時間の余裕のことであり、会話では「暇」と謂うが文章では「遑」の方が格調が高くて良い。