山百合の種」タグアーカイブ

「世間体」と謂う戒律

漸くの昨夜から小雨パラパラまで先月来晴れの日が何日続いたことか…、夏日が日本列島を覆い、近畿地方では各地共に雨が殆ど振らなかったので夜間睡眠時の室内温度が連日30度には魂消ましたがエアコンの嫌いな私は南北の窓を全開にして睡みますから朝方の冷え込みで目を覚ましての風邪気味を繰り返すのには参りました。一階と二階の温度差は2度以上あり、階下で睡む家族が羨ましくてなりませんが、私が一番遅く寝て一番早く起きるため止む無く2階に隔離生活となって居ます(;;)。暑さの全ては屋根がコンクリートの陸屋根で直射日光を受けることに起因しています。日本の風土には瓦屋根で熱を冷ます三角のスペースが二階屋根に存在することが生活上必要なことを痛感しましたが、親父から貰った家だし…(;;)。今夜からは漸く快適に眠れそう…^^。

写真の緑色の変な奴は何でしょうか?これは初夏に咲いた山百合のタネなんです。もう一月もすれば熟すと思います。種は沢山入って居ますからご希望の方にはどうぞ遠慮なくお申し込み下さいね。

 

ヤマザキマリさんと言えば著名な漫画家であり随筆家ですが、僅か14歳でヨーロッパを一人旅するなど普通常識では考えられない破天荒な度胸と行動の持ち主であり、普通の人の数倍聡明だと考えられる女性で新聞の人生相談などとても著名な方です^^。美術を学ぶため殆どの人生を世界各地で暮らされ、ご主人はイタリア人だそうです。イタリア人は感情を表に表さないと受け入れられない国民だそうで、日本人の「言わぬが花」とか「目でものを言う」なんて心の奥床しさが全く通用しない人種ですから、ハグや抱擁は日常礼儀の範囲、唾を飛ばして語り合うのもイタリア人ならではであり何時までたってもコロナ感染が止まらぬは日本人なら離れて軽く一礼で終わる挨拶にハグが彼等人種固有の生活習慣から来たものだからです。彼女が昨年2月仕事でイタリアに戻った折に我が家に帰ろうと電話したら10歳年下の夫から「帰って来て欲しくない」と無情にも断られそれ以後ずっと日本で暮らして居られます(;;)。
イタリアでは昨春横浜のダイアモンドプリンセス号事件以来アジア圏の人が危険だとの認識が固定化しているそうですから笑止です。イタリアのコロナが当初北部地方にある中国との貿易交流地域から発したものであることが判明しており、私達は絶対にイタリアに行きたくないと思って居ますから、お互いの価値観の違いだと思いますが考えさせられますね。イタリアでは感染者の氏名を堂々と発表するに対し我が国は絶対秘匿に徹し、コロナに感染し周囲に迷惑を掛けてしまったことを苦にして自殺した日本人女性の話を聞いてイタリア人は信じられないと反応するそうです(@@)。
日本人は宗教や倫理には比較的柔軟ですが、「世間体」と謂う強い戒律があり、これが法律より何より強いものであることを私達誰もが承知して居ます。然しイタリア人には「世間体」と謂う床しい仕来りなどなくて全てが奔放な生活は我々日本人の深い慮(おもんぱか)りもイタリア人には理解できないことでしょう。ヤマザキマリさんがプリンセスダイアモンド号事件以来ずっと日本に居続け、時折NHKラジオ高橋源一郎さんの「飛ぶ教室」に出演されるのはメチャ楽しみです^^。亭主は10歳も年下らしいし、新しい彼女を作って居るかも知れないし、マリさんもうイタリアなんかに帰らないで日本に居て下さい。コロナ禍も取り敢えず収まったようだし、イタリアのほうがずっと危険だと思いますよ。

 

新しい岸田総理にはあまり期待してなかったけど、彼が菅前総理に増して下を向いての原稿棒読みに没頭する姿にはゲンナリします。出だしだけでも原稿を覚え前を向いて話したらどうなの?あまりの不勉強に呆れます💢。財務省赤木さんの奥様からの手紙への件では木で鼻を括った無礼な答弁に此の総理の「薄情」が垣間見えましたね。これは安倍さんに泣きついて「総理になれたら森友問題の再調査をしないし、桜を見る会も忘れます」と約束して安倍派の票を集めて手に入れた座ですからメチャ卑怯です。安倍さんは密約束について今更「約束違うやんか!」なぞ立場上口が裂けても言えないから、赤木文書については奥様のご要望にしっかりと受け止めて真実の解明に向けてお答えすべきであり、桜の会も声を大にして糾弾の姿勢を明らかにすべきでした。それが国民への信義だと思いますが、彼は徒に虚勢を張るばかりで菅前総理同様全く期待できないことを早くも露呈ししています。こんな総理では我々国民はこれからどうなるんやろう(;;)。

 

先週の読めそうで読めない字    彼は彼女との幸せを希う(こいねがう)

今週の読めそうで読めない字    (身動ぎ)一つしない

清張さんの識字率

 

秋も愈々深まり一年で一番良い季節が訪れましたが、毎年夏が少し宛長っ尻となり秋の草花が戸惑っています❢。生憎端境期で適当な花がなく今日はプランター山百合の実を御覧頂きましょう。面白い形ですね^^。寒くなると上部が開いて沢山の種を風で飛ばして子孫を残します。道路上に飛んでも仕方ないので適当な時期を見計らって庭に蒔こうと思って居ります。

 

 

私は此の歳になっても毎晩読書に勤しみ一ヶ月には10冊から15冊程度読んで居ます。此のところ黄斑変性症で視力が低下しつつあって近い将来失明するものと考え、せめて目が見えるうちにとの思いです。流石に最近は小難しい本は肩が凝るので敬遠し、書店の店頭や新聞などの紹介記事等から選びますが、周期的な読み物では現代ものは松本清張、時代ものは山本周五郎と藤沢周平で決まりです。此の三人は15年に一回程度3年乃至5年年掛かって読みますから此れまでに3~4回は読んできた計算です。でも15年も経つと私の受け止め方も感動も大きく異なって来るのでとても不思議ですよ。耄碌した最近では結末を忘れていることだってあるのでとても新鮮です^^。三人共に夫々長編に名作が揃っていますが、短編にも珠玉作品が多いのをご存知ですか?清張さんなら「張込み」「二階」「鬼畜」など何度読んでも興味が尽きません。「張込み」などつい登場人物に感情移入してしまいます。
私は本を読む傍ら必ず国語辞典と漢字辞典を交互に捲ります。熟語の意味から難読字そしてよく使われる旧字体漢字を復習する習性ですが難読字は清張さんがダントツであり、漢字辞典に載ってなくて漢和中辞典のお世話になる字が数ページに一回は顔を出しますから驚異です。清張さんは尋常小学校卒なのにどんなジャンルにも博学であり、恐らく仕事をする以外ありったけの時間を注ぎ図書館で昔の書物を読んで勉強されたものと思いますが、その記憶力と識字率の高さには唯々魂消ます❢。私が漸く80%近く読める漢検1級まで6000字以外の字が一杯出てくるのにはビックリです。なんでこんなに記憶力が凄いんやろ😓。尋常小学校卒業の清張さんと比較して私の識字率の低さが恥ずかしくて死にたいくらいです(;_:)

 

我が国の政府や経済界が地球温暖化対策を先延ばしにしていた結果、未曾有の颱風19号が日本の各地に無残な傷跡を残しました。長野県から岩手県まで広範囲に襲ったために颱風の名前すら政府も気象庁も思いつかぬようです。此の颱風による経済損失は先ず1兆円には達すると思われますが、それにも関わらず今週は日経平均が無神経に上がり続けて居ますから何故か世の中嘘っぽいですね💢。此れから毎年こんな巨大颱風が襲って来ることでしょうが政府は治山治水対策を根本的に再構築しないことには最早日本の将来はありません。政府は化石燃料の大量消費によって排出される二酸化炭素の削減に向けて経済界に対し一体からどのように対峙するつもりでしょうか?

 

 

世間を席捲しているあの忌まわしい東須磨小学校教員いじめ事件は加害者である先生4名の非常識さに世間は耳目を欹(そばだ)て眉を顰(ひそ)めて居ますが、先週遂に週刊文春のトップ記事となりました(;;)。神戸の恥や💢。詳細は来週にて…。

 

先週の読めそうで読めない字   綿を紡(つむ)いで糸にする

今週の読めそうで読めない字   若々しい(項)