キツネノボタン」タグアーカイブ

「忖度」と書けない常用漢字

 

 

雨も滅多に降らずに暑い暑い毎日でウンザリしています。夕刻の水遣りが欠かせません。野鳥の群れが朝晩喧しく早くも真夏の到来です、自宅前のプランターでは5年前加古川の土手で採取して庭に植えたキツネのボタンの種が10mも飛んできて咲いています^^。種が風に乗ったものと思います、買ってきた花の苗はすぐに消えてしまうのに雑草って逞しいですね。雑草と言えば長く植えたことを後悔し、庭中絨毯のように跋扈していたへび苺が何故か今年に限って生えてきませんでした。不思議でなりません、それはそれで大喜びなんですがキリギリスの好物でもあったので少々複雑な心境です。

何時か分からない位前から未だに森友学園の事件の追及が止まず、毎夕ニュースでは森友問題が採りあげられて居ますが、今回の事件では財務局の職員が昭恵さんに気に入られて我が身の出世を試みようとしたことが原因であり、人の心を推し測る意である「忖度」と言う言葉が多用せられ、国民誰もが難しいこの言葉の意を知る機会を得ました。「忖度」ばかり繰り返すのも芸がなく最近では同等の意である「慮(おもんぱか)る」が少し宛増加傾向です^^。「忖度(そんたく)」の「忖」と「慮」の訓読み「慮(おもんぱか)る」の訓読みは常用漢字ではありませんから学校で教わりません、然しこの言葉は結論を「ノー」とあからさまにしない控えめな日本人らしいとても良い言葉です。文科省もこの際この二つの言葉を常用漢字にしたらどうでしょうか。新聞の見出だしに大きな字で「そんたく」なんて書かれて居るのを読むのはかなり恥ずかしく、白川先生も泉下できっと嗤って居られることでしょう。皆様も是非この機会にこの二つの言葉を憶えましょうね。

熊本市は2016年度赤ちゃんポストの預け入れが5人だったと発表しました。08年の25人をピークに減少の一歩を辿っているとか…(;;)、此れって庶民の経済事情の好転を喜ぶべきでしょうか、将又子どもが生まれる環境が失われつつあるのではないでしょうか、とても恐ろしいですよね。考えさせられますよね。

46年前東京渋谷で中核派の学生400名が機動隊と衝突し機動隊の巡査一名が鉄パイプで殴打された上にガソリンを掛けられ火炎瓶を投擲、焼き殺されましたが、その鬼畜の犯人早稲田の学生大坂正明が先日広島で捕まりました。46年も前のことだけど執念の警視庁では犯人が別人だと否認されたときのため用意周到に死亡した母親のDNAまで保存していました。公訴時効15年が廃止されたことから懸賞金300万円まで付けて警視庁公安部決死の追跡でしたが、皮肉にも逮捕したのが大阪府警だったから警視庁は面目が潰れ此れから当分大阪府警に頭が上がらなくなりました(;;)。でも捕まって良かった、良かった^^。府警の捜査員が中核派の協力者を大阪市内から三日間も尾行し広島にある大坂のアジトをを突き止めたそうですが、渋谷事件に係わった警察官は今では全員が定年退職しているから46年は長かったね!警察は警察官が被害者になると目の色が変わりますね。大坂正明も警官さえ殺さなければとっくに時効扱いで警察からも誰からも忘れ去られていたと思います。今年の3月自宅から行方不明になった警官を60人体制で捜索したのは静岡県警でしたよね。留置場の係員は究極警官だから警官に暴行した罪の犯人は誰も拘置所で変死させられるんじゃないかしら?だけど大坂正明は警視庁の法務省への手回しが完了しているから死刑が既に確定したも同然だし拘置所から出られるよね。獄死させられないように願っています。ひょっとして死刑執行最短記録を更新するかも…、将に警察庁の意地だろうね。焼き殺された当時21歳の中村恒雄巡査もこれで浮かばれることとなりました合掌m(_ _)m。 処でこの犯人を3日追い続けてアジトを突き止めた大阪府警の刑事は当然大阪府警本部賞は頂けることでしょうが、少し物足りなく、全国広域調査事件だし特別に警察庁長官賞ってないのかな?それより2階級特進させて貰ったら給与が昇進し家族が喜ぶと思うよ^^。現在巡査部長なら警部だし、警部なら警視正だもんな。

天下り問題で辞職した前川文科省前次官と菅官房長官が加計学園の文書を巡ってそれぞれ記者会見で鍔迫り合いだ.「今、一番恐れているのは、マスコミが官邸側に遠慮し、報じるべきことを報じないことだ。これは国民の知る権利の大きな危機と考えます」と述べた前川前次官の方に分があるよね。次官の方は退職金は貰ったしもう捨て身だもんな…。

欲を(掻く)

三省堂国語辞典 欲を(掻く) 用例なし

新明解国語辞典 欲を(掻く )いやが上にも欲張る

新潮国語辞典 欲を(掻く) 用例なし

明鏡国語辞典 欲を(掻く) 欲を露わにする

岩波国語辞典 欲を(掻く) 用例なし

広辞苑 欲を(掻く) 用例ない

「欲を掻(か)く」 とは良く謂われる言葉だが、意味も漢字も分からない方が案外多い、手近な辞書を調べると上の通りであり多くが結構不親切だ。新解さんと明鏡以外は意味を示さず、「掻く」の字を捜すのも牴牾(もど)かしい。

「掻く」とは通常ものをこすることを言うからちょっと思いつかないし「欠ける」と連想するから欲がないようにも感じられる。昔の言葉だと思うが慣用句だから辞書もちゃんと書いて呉れなきゃ困るね(>_<)。

先週の読めそうで読めない字  戸を閉(た)てる

今週の読めそうで読めない字 世界平和を(幾)う

昔は「戸を開け閉(た)てする」と言っていました。

1年半続いた辞書の語釈比較もマンネリで人気がないため、今月でお仕舞いにします。長い間のご愛読を感謝しますm(_ _)m。

常用漢字「脈」があっても「爪」がない

牡丹 キツネのボタン

写真はお得意先からメールで頂いた深紅の牡丹だ。うちの庭ではキツネノボタンが咲いている。此方のはボタンはボタンでも釦なんだ^^。あとひと月で今年第一回の漢字検定だ、(ぼたん)は準一級の配当漢字だからこの際ブログに書くことで憶えることにしよう^^。
80歳になっては記憶能の衰えが際だって著しく、昨日何故か「」(小学4年生の配当漢字)を書き間違えた(;;)、「」とか微妙に紛らわしいからつい間違うんだ、こんなことで合格できるのかと不安一杯だが折角11年も続けたことだし、もう少し続けてみようと思う。
「爪に爪なし、瓜に爪あり」とか昔何かで憶えたが「爪」は簡単な字なのに「脈」と異なり常用漢字でないから高校生は書けなくて良いなんて怪訝しいよな、高校生には「爪」は書き取りや仮名付け問題がでない決まりだが文科省は一体から何を基準に常用漢字を決めて居るんだろう?明らかに「脈」の方が字画が難しい字だよね。どっちも躰の部分だのにね。

保育園建設

何故か全国的に保育園の建設に周囲の住民から反対の声が上がり各地方自治体では急増する需要に応えるべく建設計画中の保育園の建設を取りやめる動きが相続いて居る。処が毎日新聞の先月の世論調査では迷惑とは思わないとの回答が86%も出されている。迷惑だと思う回答は僅か6%だ。回答者がエエカッコしたとは言わないし、保育園建設予定地周辺の住民ばかりがアンケードの対象ではなかったのではないかとも思うが少子化時代でもあり、総論では「保育園落ちた、日本死ね!」の社会事情もあって保育園が疎まれる謂われがない、察するに保育園の騒音を嫌悪する人達は保育園の周辺を生活圏とする人達でも保育園の園児を嫌っているのではなく、きっと子ども達を車や自転車で送迎する母親達の危なっかしい運転や降りてから保育園周囲で傍若無人に道路を独り占めして、通行中の人達を惑わせ、昨夜のドラマの進展に嬌声をあげるママ友たちの騒音が近辺の住民に嫌われて居るのではなかろうか。送迎は親子が手を繋ぎ、ママ友とは会釈くらいに規制をすれば周囲は誰も保育園建設に反対しないと思うよ。

不法採掘

茶畑に接する山林の土砂を採掘業者が90度と断崖絶壁に不法採掘した事件に対して奈良県が住民の訴えにも耳を貸さず2年間も放置して居たと先週新聞が報じ業者の社長が逮捕された。大騒ぎになっても奈良県の砂防課はこの件に関してコメントできないとか事実関係が把握できないとかゴタクを並べているが、採掘が始まった2010年以後県は一回も現地へ行かず放置していた。つまり採掘許可を出したことすら忘れて居たんだ(>_<)。国民の財産を護るのが役所の仕事ではないの?被災者に何もしない熊本県の役人といい、此の奈良県の役人といい困ったもんやね(;;)。 新明解国語辞典の「公僕」欄(ブログ2/21掲載)をお読み頂ければ彼等が如何に自分達の職務に対して自覚がないか分かるよね、まるで税金泥棒だ。仕事を何もしないで良いから公務員志望者がメチャ多いんだろう(>_<)。

先月の日経新聞「私の履歴書」は三菱地所元社長福沢武氏だった。三菱地所は誰もが知る三菱グループの不動産部門を統括する大会社で全国有数の大手デペロッパーだ。
福沢さんは幼い頃から肺結核で躰が弱くしょっちゅう入院していたので学校が小学校しか出て居ないと書かれて居る。誰もが不思議に思うことだが天下の三菱に小学卒が入社できたことだ。彼は闘病13年を経て23歳になって漸く結核が完治したので大学入学検定試験を受けてそこから24歳で慶応大学を受験し目出度く合格し卒業、そして入社試験の結果29歳で三菱地所へ入ったのだった。
大学時代私の囲碁部の同輩S君は大学時代「優」を40も稼いだ秀才で、当時未曾有の鍋底景気であるのに念願の神戸銀行や東海銀行に優秀な成績で合格したが、健康診断の結果中学時代ちょっとした肺浸潤の既往症の跡を指摘されそれが理由で入社できなかった。それを思えば福沢さんが良く此の会社に入れたものだと思ったが矢張り伏線があったのだ。
彼は姓で分かるように福沢諭吉の直径曾孫だった。諭吉と言えば慶応の創始者だ、慶応の先生方も24歳にもなって大検から受験してきた彼を合格させたくなかったと思うが塾舎にとっては諭吉の名前はメチャ重たかったに違いない。三菱地所だって偏に諭吉の曾孫であることが採用の決め手であったろう。でなければ他の入社員より6歳も歳のひねた結核の経験者を採用する道理がないからだ。
然し採用されたからと言って出世できるかどうかは本人次第であり、会社は対外的に諭吉の名前でも利用できれば営業が円滑にこなせると思ったのだろうが福沢さんはその後病気も発病せずに立派に営業職を熟(こな)し遂には62歳で社長の座を射止めた以後7年間勤め上げて代表取締役会長に就任し2007年に取締役相談役、現在は83歳で名誉顧問だ。
結核と大検と此の二つの難関を突破して一流会社のトップになれたことの原因は本人の力と曾祖父の威光とどちらが勝っていたのだろうか?考えてみれば閥だけで社長になれる道理も無く彼が聡明で人を引きつける魅力と優れた総合判断力の持ち主であったに違いないが、その辺りを見極めた当時の三菱地所の試験官は偉かったな。

三省堂国語辞典の「しもたや
商売をしまった家の意、商売をしないで暮らしている(格子のある)家
新解さんの「しもたや
商売をしまった家の意、商店街に点在する普通の住宅
「しもたや」とは懐かしい言葉だ、早々微妙に違うが、「しもたや」はある地域での商売屋に対するの対義語でもあり、新解さんが正しいと思う。住宅街に「しもたや」があるとは言わないよね、

先週の読みたくても読めない字
社長になりたいだなんて痴(おこ)がましいよな

今週の読みたくても読めない字
警察の手が(逮)ぶ