何処から飛んできたのか庭の片隅に白いバーベナが咲き始めました^^。この花はクマツヅラ科バーベナ属の総称であり約250種の一年草および多年草を含み何処にでもある花です。ヴァーベナと表記されたり、ビジョザクラ(美女桜)などと呼ばれ日本中何処にでも咲いて居る極(ごく)庶民的な花です。沢山の種類があるバーベナは、品種によって、一年草、多年草(宿根草)、匍匐性、立性と、生育のリズムや生長の仕方が全く違います。うちのは匍匐性と思われますが、小さいので雑草と間違えそうで踏まないように注意して居ます。ワタシ的には此のように目立たず小さく可憐な花が抱き締めたくなるほど可愛く思えます^^。

 

私も愈々老いて三途の川が間近に迫った感じのこの頃ですが、何事にも世知辛い昨今、目に見えて変化し規模が小さくなってきたのが「葬儀」の大きさと形です。亡くなっても葬儀すらできない新型コロナウイルスの影響もあると思いますが、コロナ以前から家族葬や通夜を省いた一日葬、更には全くお経をあげない「直葬」が巷にじわじわと浸透して居ます(;;)。生産性の無い儀式が廃れていくのは悪いことではなく、理不尽な世間体とか家の格とか親族間の格差や繋がりが薄れて血の繋がった叔母さんが亡くなっても知らされないのが現実であってもそれを薄情と思うのは過去の観念であったことが世代の移り変わりでつくづくと思い知らされます。でも此れはきっと良いことであって、他家との差が重視されなくなったことにより何事にも世間体より実利が優先する時代が到来したことを沁沁(しみじみ)と実感して居ます。昔、親鸞聖人創設の浄土真宗が、他の宗派よりお布施などが格段に廉く済むため「門徒安上がり」と謂われて全国的に信者を増やしたのは誰も知るところですが、今生(こんじょう)で如何に善行を積んでも来世には全てが無に帰し極楽も地獄も存在しない死生感が今の人達に浸透し、誰もが葬儀の簡素化を考えるようになったのは当然です。お経では決して救われないことを知る人達が次第に多くなり、お経を唱えることで死者を成仏させたお坊さんとそれに乗っかる葬儀屋が「葬式仏教」と揶揄されるのも時代の流れと考えます。
昔は皆が貧しくて殆どの時間を過酷な労働で家族の生活を護って居ましたから、誰もが貧しく早朝から夜遅くまで続く仕事の疲れを取るために夜睡(やす)むことが一番の楽しみとなり、昔毎朝4時に起きる祖母が夜遅くに睡む折「極楽極楽」と言って居たことが思い出されますが、経済成長で昔と格段に生活が安定しても死後きっと極楽浄土に迎えられると謂う神話も消え失せた昨今です。
私は死後の世界を思い、ショーペンハウエル、ケルケゴールなどを必死に学んだ学生時代は何だったんだろうか?と思います(;;)。今の私は無宗教ですが、葬儀の問題は直葬で解決できても舞子墓園に50年前亡父が生前に分骨した我が家のお墓が問題です。姉と養子に入った義兄は父が死んだ時財産をしっかり半分取りましたが、父との約束を破って墓の裏面に名前が朱で刻まれた儘、別の墓地を買って去って行き、うちの家系では愚息が結婚せず娘は他家に嫁いでいるため何れ絶える運命(さだめ)にあり墓仕舞いの必要がありますが私の生前に墓仕舞いすべきではないかと日夜思い悩んでいます。墓地では最近放置され雑草に覆われた墓がどんどん増えて行って居るのが現実です。葬式離れは何れ墓離れと繋がりますよね。墓仕舞いに思い煩うこの頃です(;;)。

 

オリンピック、パラリンピックは、多くの国民の反対を押し切って開幕されそうな雰囲気です(;;)。昨年まで尾見会長を股肱の臣として全面的に頼りにしていた総理が、此処に来てIOCに阿り、開催に踏み切るべく尾見氏を切り捨てるのに必死なのは誠に見苦しい限りです。此れでは尾見氏側に万全の信頼を置く多くの国民が反旗を翻すことになり、総理はIOCと国民の狭間に苦慮する羽目に陥ることになります。全ては自分が蒔いた種であり、自らの無節操を国民に晒し見苦しい限りです。尾身氏が「今の状況で(五輪を)やるというのはどうか」と述べたのは、6月2日の衆院厚労委員会であり、以降パソナの竹中氏をはじめ五輪を食い物にしようと目論んでいるドブネズミ共から「五輪は尾身会長の所管ではない」といった声が相次いでいますが将に笑止です💢。国民を思う心と、パソナの人材を多数派遣して五輪を食い物にしようとする竹中平蔵(取締役会長)と動機が異なるものを比較しようがありません💢。
確かに尾身氏率いる分科会は、コロナ対策について科学的な知見から政府に助言を行う立場であり、五輪開催の可否などについて、物言う立場にありませんが、なぜ五輪に関する提言を行うのか。その理由は彼が真に日本を愛し、日本人を愛して居るからで、前者の主張には全く大義がなく、国民の血税を掠め取ろうとする詐欺師だからです。自分たちの職務を逸脱してまで国民の命を守ろうとする尾身会長に我々はエールを送ろうではありませんか!総理は東京五輪を開催すればそれまでの感染対策の失策を国民は忘れ、選挙に勝って政権が継続できると言う大きな賭けに出ているのではないでしょうか?

 

今月7日、都営浅草線中延駅2番線ホームでJOC経理部長が電車にはねられて死亡しました。原因は161億円の補助金の処理で何らかの問題に悩んだものだと思われます。巨額の補助金を捌くのに4人の経理部員とは無茶苦茶や!目に見えない大きな裏の力が存在したんやろね!

 

先週の読めそうで読めない字    咲き誇った花に見惚(みと)れる

今週の読めそうで読めない字    針の耳を(針孔)という