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税理士

追記

たるみのM銀行にて再度宝くじROTO6で2億円が出ました!年末に3億円が出たばかりで今度は2億円ですから魂消ましたね確率論もすっかり影が薄くなりました。皆様にお見せしようとカメラを持っていったのですが、ひっきりなしの購入者の到来でシャッターチャンスに恵まれるのに苦労致しました。(^^)

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今度は2億円!

“芋の子を洗うような…”と謂う表現がありますが、私に割り当てられた先週木曜日2月2日垂水漁港水産会館での確定申告無料相談会場の様子は正にそれであり、当日の担当税理士5人に対し還付申告(一部には納付も)会場には未だ本来の申告開始日(2月16日)が始まらないのに9時開始の処を朝8時40分に到着したら既に50名以上の申告希望者が押し寄せて居られました。前日から始まったばかりの申告相談会場ですが2日目にしてこの状況では申告期限終盤はどんな修羅場になることでしょうか。早い時期に当たった幸運に安堵の思いでした。与えられたカウンター席の内側へ入っていったらカウンターの外に座った申告者から口々に“アカン、アカンそこは先生の座るとこや”と咎められ“僕が税理士です”と言ったので皆“すんまへん”と大笑い、私も歳格好とラフな服装(寒さ凌ぎ)のため年金申告者と間違われたものでした。(;;)

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私の場所から写した会場で青いジャンバー姿の人達は納税協会や商工会議所の相談職員で黄色いジャンパーが税務署員です。厳密に言えば青いジャンバー達のしていることは税理士法違反なのですが、申告時期だけ税務署も黙認しています。然しプロではありませんから“源泉分離の株式譲渡は申告せんでもええんや!”といい加減なことを言っていましたが咎め立てるのも大人気なく申告されていた年金のお爺さんをお気の毒に思いましたが、相談員も申告のお手伝いをするならもう少し勉強をしてから来たらどうだ!
右に見えるのは医療費など簡易な申告に使われるタッチパネルと呼ばれる申告書のOCR用紙を入出力するものであり、下手な字で書かれると機械が読み取れなくて、後で税務署員の負担が重くなるために設けられた申告書作成ソフト(但し2枚目は手書き)ですが、若い人は脳味噌が柔軟ですから相談員の指導の下に結構使っていましたが、年金申告の方などには当然に敬遠されていました。(^^)
ライブドアの堀江前社長は側近が全員偽計(証取法違反)の容疑を認めたに対し只一人保釈の権利まで放棄し罪状を徹底して否認しつつ検察と戦っています。巨額の脱税疑惑まで飛び出す中を本人には確固たる信念に基づく抗戦でありましょうが、私は彼の姿から嘗ての26歳で自裁した光クラブの社長山崎晃嗣を思い起こしました。
彼山崎晃嗣は終戦後の荒廃時、東京大学法学部の在学中に銀座のヤミ金融会社光クラブを経営し、最後は社長室で青酸カリを呷り自殺しましたが、出資者から月13%の金利で金を集めその金をトイチ(10日で1割の利息)の高利で客に貸し付け僅か1年余で月商5000万円(現在の30億円位か)資本金600万円株主400人もの会社に急成長したものの出資法違反で当局の手入れを受けて破綻し、金融に対する法律が未だ未整備であったために処分保留の儘釈放されましたが、押し寄せた出資者に金が返せず自死したものです。遺書には“貸借法、全て清算カリ自殺”と洒落紛いに書いてあったそうで“人生は劇場だ”と自分の死までドラマティックに演出した死は、巷に大きな波紋と衝撃を投げ掛け、高木彬光の小説の主人公や映画にもなりましたから戦中派の方なら未だご記憶の方も居られることでしょう。時は昭和24年11月、彼が死で償ったものは多数の出資者に対し多額の損害を掛けたことに対する贖罪でありましたが、今回のライブドア事件が真実堀江前社長の作為によるものであるとすれば堀江前社長とて多数の大衆投資家のなけなしの資金をふいにさせた罪は浅くありません。うちのお得意先でもライブドアの株を買って500万円以上損をした方など多数居られますが、スイスに隠されたと謂われる数十億円の裏金も株主9千億円もの損を埋めることなど叶わず、証取法違反如きでホリエモンに充分な罪を与えるとは思えませんから、彼はどう贖罪するつもりでしょうか。奇しくもホリエモンは本年正月TVで占い師の女王細木数子さんと対談し、“あなた此の儘だと3年以内に自殺するわよ!”と告げられました。彼女は株式の分割など専門的なことは知る由もありませんから霊的な啓示に基づく発言であったとしたら恐ろしいですよね。彼と山崎晃嗣を重ねることは亡くなった山崎氏を冒涜することになり兼ねず逡巡しますが、私はホリエモンに山崎晃嗣の気骨と気概を持って頂きたいと願って居ります。然し果たして彼にそれだけの根性と度量の持ち合わせがあるでしょうか。山崎晃嗣は学徒動員で幾度も死地を彷徨った古強者ですから死ぬことなんか何とも思わなかったでしょうが、ホリエモンさんは若者が軟弱化した最たる世代の中での誕生ですから先ずムリでしょうね。(;;)
“苦労してお金を儲けるのは頭が悪い”中国では最近こう言う考え方になってきたと日経ビジネス Expressに書かれていますが皆さんはどう思われますか。ホリエモンが苦労せずに金儲けをしたというつもりはありませんが、少なくとも額に汗して得たお金とも思えませんね。日本ではお金儲けは苦労するのが当たり前で、昔から地道に働いて一家を成したような人が尊敬に値する人間として評価されますが、中国社会では楽にパッとお金を儲けた人が、最も優秀で社会的にも憧れの対象となり、苦労をしてお金を得ているような人はあまり高く評価されない傾向にあるそうです、どう考えても少しおかしいですね。こつこつと努力する人を評価する社会にならないと、中国はホリエモンのような連中だけがのさばって何れ中国経済は崩壊するのではないでしょうか。
ホリエモンの逮捕拘留に伴ってライブドアの新しい代表取締役の一人となったのは熊谷史人ですが、彼は同社によるニッポン放送買収騒動の少し前であった昨年初め“株式と謂うものは最後は株価が1円になるまで分割してもいいんです。それで1兆株発行すれば時価総額は1兆円になるじゃないですか” と発言した当の本人だと日経ビジネスExpressは書いています。ホリエモンに洗脳されての発言と思いますが、こんな人が代表取締役では先が思いやられますね。1株券を1兆枚も印刷していたら株券印刷代が10兆円以上も要する勘定ですから机上の空論であることは明らかであり、こんな話を真に受けた投資家がアホだったのでしょう。こんなに怪しげな奴が後の社長ではライブドアの前途に光はないと見ました。
言志晩録 第1条
『一燈を提げて闇夜を行く、暗夜を憂うこと勿(なか)れ、只だ一燈を頼め』
西郷南州翁座右の箴(しん)に含まれた言葉ですが、人と謂う者は誰も光(人が辿る正しい道)を恃(たの)まずして生きてゆくことはできぬことを忘れないで下さい。
相生市の“ど根性大根”がアホな園芸屋の助言で遂に帰らぬ人(大根)となりました。今後宝塚市の研究会社に委託して茎を切り取りクローン人間ならぬクローン大根に挑戦されるそうですが、3億5千万円に賭けた市長さんの執念の悪足掻きかと思われます。然し水耕栽培を試み再生の親となった吏員さんには我が子を切り刻まれるような思いであり複雑な心境だったのではないでしょうか。(;;)
先週の報道で大阪南港の住宅街で蚊が発生したと報じています。欧米で広がる西ナイル熱は鳥から蚊を介し人に感染するそうであり、発生源は側溝の集水部と判明しその数凡そ750万匹にも達するとか…南港の住民は近くに野鳥園があるため戦々恐々の状態ですが、市では春からの発生に備え薬剤散布や網掛けなどの対策を練っているそうです。
市は害虫の駆除には薬剤散布しか念頭にないようですが、この方法は2次公害を惹き起こす恐れがありますから、天敵を利用する方法をどうして考慮しないのでしょうか。うちの庭には数千匹の蚊が雑草の陰に隠れ住んで私が土いじりをしていると、ワッと押し寄せてシャツの上からでもお構いなく刺して行くので、蚊取り線香を焚きながらの作業となりますが、一方事務所の玄関にある水槽の金魚達が年中餌をねだっているところから、妙案を思いつき春先から庭のところどころにバケツを置いて水を入れておくと数日でボーフラがうじゃうじゃ孵って水中を跳ね回っていますので金魚用の目の細かい網で掬っては水槽の金魚達の食事に供することにしましたが、ペレットなど市販の餌と違って動く餌は本能的に大好物ですからあっという間に食べ尽しおねだりまでしています。
市が薬剤など用いないで発生源である側溝や側溝の集水部に金魚やめだかなど鯉科の魚を放流してやれば大好物のボーフラなど1匹も居なくなる筈であり、ボーフラの駆除と水質浄化と一石二鳥ではありませんか。え?薬剤のほうが金魚より安く付くですって?そんなことはありません。金魚は1回放流すればよく薬剤は毎週撒かねばなりませんから人件費を考えると問題なく後者が高く付きます。大阪市も天下りの居る下請け衛生会社に気を遣ってお金まで使わねばならずご苦労様なことですね。(^^)
東京での女子プロテニスでロシアのシャラポアを圧倒して女王の復活なるかと期待されたスイスのヒンギスでしたが、伏兵デメンチュア(ロシア)に翻弄され完膚なきまでに打ちのめされ優勝を逸しました。前日デメンチュアが“明日は良い勉強をしたい”と謙虚な言葉がヒンギスを守りのテニスへと後退させたことが敗因だったでしょう。前々日準決勝シャラポアに対し同じ言葉で臨んだヒンギスでしたから守りに入ったシャラポアに攻め勝ったことを忘れていたことが致命傷でした。(;;)勝負と謂うものは受けて勝つには相当な力量差が必要であることを思い知らされましたね。

税務署がパニックだ!


年末調整が終わってヤレヤレと凝った首を回していたら、もう確定申告の秒読みに入りました。昨年からの税制改悪でそれまで所得税がゼロであったのに、今年の申告で納税義務者となる方がやたらと多くなりました。うちの事務所でも昨年まで扶養家族として控除されていた方が年金控除の減額に伴い扶養家族から外され、更には老年者控除の廃止に伴い年金から税金まで控除され申告する羽目になりダプルパンチを受けた方が多数出て参りました。天国から地獄へ真っ逆さまとはこのことであり息子からは扶養家族が減って税額が増えたために厭な顔をされるは、税金は取られるでは、それでなくても家の中で肩身の狭いお年寄りが可哀想でなりません。
小泉総理にこうした弱者の痛みが分かるのか!いいえ、生来のお坊ちゃんに痛みなど分かる道理がありません。こうして捻出された税金はブッシュさんのご機嫌取りでイラク派兵の諸経費として浪費にされるのでしょうから我々国民は全く遣り切れませんよね。(;;)
今日は今回の税制改悪に伴って税務署や我々税理士更には申告者に降り懸かった種々の災難についてお聞かせしたいと思います。
先週月曜日に須磨の寿楼で須磨税務署と近畿税理士会の須磨支部両者で毎年恒例の確定申告税務署支援日の打ち合わせ会がありました。確定申告の応援は40年以上も年中行事で狩り出されていますが、その昔は昼食位出ていたのですが最近の10年位は手弁当となっています。(;;)
国税庁では確定申告時期になると毎年商工会議所や納税協会の名を借りて我々税理士を半強制的に狩り出し各所の会場で申告指導をさせることが何時の間にか不文律となり当たり前となってしまいましたが、その原因は他の役所と違って日頃の仕事の消化だけで目一杯忙しい税務署では到底3月15日までの1ケ月半にどっと押し寄せる申告者(事業所得者ばかりでなくサラリーマンのサイドビジネスの申告から医療費控除や住宅取得控除に加えて中途退職者まで)の殺到に到底対応仕切れないのです。受付事務などはバイトの女子を雇ってでも凌げますが、何せ申告の中身は難解な所得税法が理解できていないとどうにもならないため税務署員でも法人税や酒税部門の人はイマイチ役に立たず、税法のオールラウンドプレーヤーである税理士が重宝される所以です。何やら弁護士に判事さんの仕事を手伝わせているようで法曹界なら到底赦されぬことですが、税務署の場合増加する納税者に対し職員の絶対数が少なく、ここ数十年来高度成長による納税者の増加にも関わらず税務署の人員は55000人と定められており削減予定はあっても増員は全く望めなのが現状です。已む無く酒税や徴収部門を縮小して課税調査部門に人員を回していますがそれにも限界があり現在では全国で税務署員とほぼ同数の税理士の協力が欠かせぬのが現状です。我々とて1年中で蟋蟀の手を借りたい程一番忙しい時期ですからお国のご奉公は切ないものですが、税理士会のお偉方達が国税局の幇間のような連中ばかりですから反対して彼等に睨まれるとロクなことがないのでじっと我慢の子で協力しています。
我々が狩り出される日数は税理士数の多い税務署と少ない税務署では大きく異なっており、法人の多い神戸税務署や東税務署は税理士数が多くて1日程度ですが、郊外の住宅地を管轄する税務署は申告者が多いため税理士も日数が3日-5日と多くなります。
私の地元須磨税務署は後者に属するため3日程度ご奉公することになっていますが、寒い部屋での昼食も出ない一日仕事は結構ハードであり、寄る年波には勝てず、確か以前高齢者は確定申告の支援が免除されると聞いていましたので、70歳になり医療費の自己負担分も昨年末から2割になったことだし税理士会にその旨をメールで申し出たら“高齢者の免除対象者は75歳からに決められて居る”とポンと蹴られてしまいました。(;;)
つい十数年前まで定年は55歳だったのが何時の間にか60歳になり今や65歳の声が聞かれる昨今ですが健康保険も医療費も70歳から高齢者とされるのに、税理士会独り75歳からを高齢者と決め付けるのはどういう訳じゃ!
30代40代の働き盛りの税理士と70代の税理士を同じ条件での土俵ではちょっと酷いですよね。ま、日本税理士連合会の偉い人たちが国税局へのお為ごかしで決めたことだし昔から“泣く子と地頭には勝てぬ”と謂いますから我々雑魚は“ごまめの歯軋り”で泣き寝入りするしかありませんが、何処の世界でもトップの連中は最も大切にしなければならぬ下っ端への思い遣りに欠けているように思いますが、よくよく考えて見れば我が国では弱者は踏みつけるものであって、下っ端のことなんか考えている人達は何百年経ってもトップに上がれない仕組みになっているようですね(;;)税理士会もその例外ではないようです。我々から年間8万円余総額50億円もの会費を取っては自民党に巨額の献金をしてながら財務省の税制大綱から中小企業の留保金課税の廃止すら阻止できないのでは何のための献金やら我々は踏んだり蹴ったりですが、こんなことは毎度のことであり、“艱難辛苦汝を珠にす”とか謂いますよね。お陰様で私達木っ葉税理士も雑草並みに少々のことでへこたれぬ人間に鍛えて頂きましたから上部の連中に心から大いに感謝すべきでしょうか。(^^)
何時ものことで話は他所に飛びましたが今年から大変だと私が言ったことは高齢者のことばかりではなく、この3月には消費税法の改悪により05年に課税事業者となった事業者(03年度の課税売上高が1000万円超である事業者)の申告と、更に冒頭に述べた年金の新規申告者がどっと出て参ります。聞けば須磨税務署だけで消費税の新規課税事業者が2500人、年金の新規申告者が3000人都合5500人増える算用だそうで、全国の税務署の数が524署あり須磨は丁度中規模税務署ですから全国の新規申告義務者は消費税年金を併せ少なくとも300万人近くになるのと思われ、現在の申告者はせいぜい1000万人強ですから、この30%増しの300万人の方々の新規申告に対応する能力は現在の税務署には到底なくこの状態は尋常ではありません。
その理由は愚かな政府が第一線の申告事務処理能力については何も考えずに所得税法や消費税法の改悪を閣議決定したものであり、現場軽視の誹(そし)りを免れず誠に遺憾千万でありますが、法律と謂うものは変えればよいと云うものではなく執行面の事務能力の限度まで配慮したものでなければなりません。自主申告が建前でも納税者に申告書を書く能力がなければ税務署が構って遣らざるを得ませんよね、税務署職員の方も大変ですが詰まるところ、我々税理士に究極の皺寄せが来ております。須磨税務署の支部に対する提案は昨年まで対面1対1の指導であったのが、今年からは税理士が一人カウンター2脚の内側に居て申告来場者を8人同時にこなして呉れとの要望ですが、聖徳太子であるまいし同時に8人も対応できる道理がありませんし、この年寄りに朝から晩までカウンターの端から端まで独楽鼠のように動かされるなんて体力の限界を遥かに超える苦役です。余りの役所の身勝手さに義憤を覚え個人課税一統括官にその旨詰め寄ったら“未だ案の段階なので…”と逃げを打たれました。恐らく税務署内部でも花火大会での朝霧歩道橋のような事態を避けようと焦燥感から出た発想であり苦肉の策ではなかったかと思いますが、税務署とて被害者なのです。聖徳太子でも居ないと捌けない多くの申告義務者を作ったのは一体誰だ!
かくなる事態に至った税務署では年金申告消費税申告について最早3月末までに申告が完了できるなど努々(ゆめゆめ)考えても居ず夏場を越えて気長に申告の慫慂をして行くつもりではないでしょうか。私は本年還付会場での従事となったので未だ良かったのですが消費税相談に当たった税理士は大変です。困ったことには消費税は所得税と申告書の難易度も一味もふた味も違い一口に5%と謂いますが書類の上では国の消費税4%と地方消費税1%を別計算で算出する仕組みであり、その算式と記入方法がメチャ煩雑であり、その中でも簡易課税と呼ぶ奴は複数業種を営んでいる人達には簡易どころか難易度の高さでは他の税法の比ではなく、難解課税と呼ぶべきものであり、恥ずかしながら我々税理士も実計算に自信が持てず消費税ソフトに頼るところが多いものです。市町村も1%の消費税を貰っているのですから、申告期間中だけでも地方自治体からそれに見合う人員を供出して貰えば頭数だけは揃って申告処理が可能な筈なのですが、地方自治体の連中は不勉強で消費税を1%貰いながら全ては国におんぶに抱っこであり、消費税法など何も知らぬ無駄飯喰らいの奴ばかりですから来て貰っても邪魔になるだけであり、マイナス効果ではどうしようもありません。(;;)
国税庁も少しは頭を働かせて消費税の申告書は5%で記載させれば申告書の煩雑さが50%以上簡素化されます。そうしておいて入った税収の20%を地方交付税と併せて地方自治体に支払えば何の問題も生じないと思うのですが、何故かそれが出来ないで申告書を4%と1%に分けることで納税者、税理士、税務署員の三者を計算地獄に蹴落としております。実は二つに分けねばならぬにはそれなりの詰まらぬ理由があり、平成9年10月に消費税が3%から5%にアップされた際、それまで全部お国が取り上げていた消費税をアップ分2%を国と地方で折半するお約束となったものですが、3%当時に契約したリース料のなかで未だに僅かに生き残って息をしている奴がいるのです。リースは大体5年から7年程度ですから大半は現在終了しておりますが、電話など極く一部で10年リース消費税3%が僅かに生き残って居ます。その極く僅かな奴のせいで申告書がメチャ書き難くなっているのです。3%消費税の申告件数は納税者全体の1%にも満たぬ数ですから、その人達だけ別申告用紙を選択させればよく、極く極く僅かな納税者のお陰で99%強の者が難解な申告書を強制させられるのはどう考えても不可解であり、国税庁が自分とこのソフトを改造したくないばかりに多くの納税者や税理士だけでなく己が身内である税務署員にまで迷惑を及ぼしていることに気付かぬ能天気さにはほとほと愛想が尽きます。(;;)
売上が1000万円程度なら儲けも知れていますから税理士にお金を払ってまで申告書を書いて貰う事業者は半数もありません、1日仕事でも無料の申告会場や税務署へ来る方が多いものと思われます。消費税法の改悪の筆下ろしをした財務省のエリート役人共は一体から第一線の税務職員の怨嗟の声をどう聞いているのでしょうか。(;;)得意先は少しも増えないで無料相談日ばかり増える我々税理士の恨み節もついでに聞いて頂きたいものですね。
今度の申告にはそんな消費税など払えるか!と申告にすら来ない事業者が相当数出ると思いますから、無申告者への訪問と申告の慫慂は、限りなく根気を必要としますが今年の夏は各税務署個人課税部門の方々には正に受難の年となりそうです。
江戸時代から幕府は片道平均3000両を要すると謂われる大名の参勤交代や江戸城の城壁改修などを命じて各藩の財政を追い詰めて謀反などを起こさせる芽を摘んできましたから、各大名は年貢を操作して窮乏する懐(ふところ)を補っていましたよね。そのために藩士の俸給を下げることは勿論、代官を増やして反当りの年貢を増やしたり百姓の隠し田などを摘発し、更には新田の開墾とあらゆる方策を講じて藩の財政を維持してきましたが、今回の改正は藩士の俸給には手を付けず、代官も増やすことなく郡役所に年貢増額のお触れを回しただけの如き状態ですから、此の儘ではお役人の思惑通りの税収が得られる道理がありません。
税務署の消費税担当の方々は納税者に八つ当たりなどしないで消化もできない法律を闇雲に改悪し、更に申告書の簡素化も考えないで己の昇進や天下り先のことばかり考え、下々のことは考えようとはしない財務省のエリート役人達に対し一致団結して百姓一揆ならぬ税務署員一揆を全国一斉に起こされたら如何ですか。きっと税理士も味方するでしょうし、何より申告などくそ食らえと税務署員が叫んでいるのですから一般庶民が大喜びしますよね。政府も税金が入ってこないのでは忽ち干上がってしまいますから増税案を作った財務官僚を税務署の第一線に更迭して国民や税務職員を宥(なだ)め、更には内閣総辞職をして事態の収拾を図ることになるは必定ですが、第一線に更迭された元エリート官僚達は自らが蒔いた種とは謂え惨めでしょうね。彼等には法律案を作ることはできても、”評論家に小説書けぬ“であり、申告書を書く力など全くありませんから、確定申告書を見ても何が何やら分からず、税務署に入ったばかりの高校出の若造に”東大出とって、そんなことも分からんのか!“とバカにされる羽目となるでしょうから小気味がいいですよね。(^0^)/
じいちゃんの独り言ならぬ先週月曜日の夜に見た “じいちゃんの遅い初夢”でした。(^^)
皆様確定申告をされる方今年は特に早く行かれたほうがいいですよ。建前は2月16日からですが、還付申告は1月20日に申告用紙が到着した方の中でその日の内に早や数十名が来署され申告されたそうです。税務署では何時も9時からではなく8時半に開署していますから8時過ぎに並ばれたら早く済みますよ。
水耕栽培ですくすく育っていた相生市の”ど根性大根“が危篤だそうです。何でも種を取るために元気付けようと園芸屋に相談したら”土に戻せ“と言われて土に植えた途端に様態が急変し茎が曲がってしまい危篤状態になったそうです。未だ根も出ていないものを土に戻すとは我々素人が考えても非常識極まるものであり、園芸屋も何を考えているのでしょうか。役所では慌てて水耕栽培に戻し識者の意見を参考に集中治療室に入れて回復に努めているそうですが果たして病状は回復するでしょうか。相生市では毎週月曜日に”ど根性大根“の成長記録を更新していますから、皆様明日30日をご期待下さい。(^^) 閉鎖されていたりして…(;;)
今日は税金の話が長すぎて、お伝えしたいことは山ほどありましたが紙面が尽きました。今日は税金に興味のない方御免なさい

米人はBSEに罹らないのか!


先週1週間は全く楽しい話題に乏しい暗い週でしたね。仕事の方は年末調整関係の税務署などへの提出書類の追い込みでてんやわんやでしたが漸く一段落しましたが、週末から愈々確定申告書が税務署から届くようになり、お得意先からの電話が絶え間なく忙(せわ)しなくなって参りました。
先週の話題の一番は何をおいてもライブドアの粉飾決算事件であり、二番目にヒューザー小嶋社長の国会喚問31回証言拒否事件、三四が無くて五に米国産牛肉再度禁輸事件だったですね。輸入管理官が重箱の隅でも穿(ほじく)って探し出したのかと思っていたら、箱を開けたら堂々と背骨(脊髄入り)付きの肉が入っていたとか、米出国時に作業員も検査官も国内ではOKの背骨付きの肉が日本向けにダメとは知らなかったと謂うお粗末さ、ブッシュさんのお国柄らしいですね。それにしても米人なら食べてもよくて日本人なら危険だなんておかしいとは思われませんか。日本人は元々草食民族(猪などは食べていた)ですから牛肉に対し特別アレルギーがあるのでしょうか。アメリカ人がBSE覚悟で食べているとは思えませんから不思議ですよね。何処かが間違っているように思えるのですが…
見るからに悪人面したあの小嶋社長前回国会での参考人質疑のときは到底堅気の人間とは思えぬ程酷い暴言を吐き散らして辺りの顰蹙(ひんしゅく)を買っていましたが、今度は偽証罪が懸かる証人喚問とあって一転して借りてきた猫のように大人しく一々後ろの保佐人とかの弁護士とひそひそ相談しては“刑事訴追云々…”で頭をぺこぺこ下げて何も喋らず時間稼ぎしてお仕舞いは大変見苦しいものでありました。偽証罪か何とか法違反かは分かりませんが、何れにせよ刑事罪は逃れぬところでありますから、せめて国民が注目しているTVカメラの前だけでも堂々と胸を張って“私の不徳に致す所存であります”とはっきりと答えてくれたら沢山の社員や家族の手前少しは面子(めんつ)が立ったのではないかと思います。検事の取調べではTVカメラはありませんから土下座しようと泣いて縋ろうと自由であったでしょうに、きっと自宅で見ている家族から“うちのお父ちゃんはあかんたれやなあ、見損なっていた!”と前回との豹変振りに呆れて見捨てられ(この小嶋社長愛人宅から会社や国会に通っているそうで、家族からはとっくに見捨てられているそうな…)(;;)社員からも愛想を尽かされたことでしょう。(;;)
小嶋社長翌日出社したら会社に誰も居なかったりして…(^^)
極め付きの大事件であるライブドアの錬金術が愈々暴かれようとしています。どうせ馘首にした幹部からの内部告発によるものでしょうが、M&Aの真相を知る重要な側近が自殺するなど事件は混迷化しています。時価総額1兆円などと謂っても、所詮昔からの企業のように土地建物工場などの不動産を持っている訳でなく、ライブドア自身を初め買収した関係会社株式の東証の価格の総額ですから、もう4日で既に50%以上減少しています。今度の事件でこれらが上場廃止となると時価総額は間違いなくゼロとなり借金だけが残ることになるでしょうから、紙切れだけの見せ掛けの財産は恐ろしいですよね。事件後自社株続落に対しライブドアの幹部達が自分に持っている株を手放したそうですが、本来なら借金をしてまで買い支えて自社を守らねばならぬのを売り逃げとはどう言うことですか?愛社精神など微塵も見られませんがこれも社長の器量の至らぬ処でありましょうか。最早ライブドアは自らの内側から崩壊の兆しが現れましたね。ライブドアの手法はこれまで株式を何倍にも分割して巨利を得てきたソフトバンクや楽天などIT企業が駆使してきたことを台本として真似たに過ぎず、“赤信号皆で渡れば…”であったでしょうし、ライブドアだけが罪を被るのは片手落ちであり少し酷かも知れませんが、ホリエモンの持てる人材が他社より質的に劣っていたことが脇のガードを甘くし今回の事件の発端となったものでしょう。
先週のニューヨークタイムスはいみじくも今回の事件について評論し“生意気な成り上がり者への懲らしめだ”と喝破しています。ホリエモンさんもフジTV事件など少し遣り過ぎましたが、同じ罪に問われるなら他に同類が幾人も居ますから、恐らく株式市場に横行する不透明な“灰色手法”に警鐘を乱打すべく人身御供として名誉ある悪役に彼が選ばれたものでしょう。(;;)
それにしても財務担当の宮内取締役(この人恥ずかしながら私と同業の税理士です)がマネーライフ社を買収する役割を担ったライブドアの関連会社ライブドアマーケティングの社長に送った“投資事業組合を噛ませるから不正がばれる危険性は99%ない”とのメールが捜査当局に発覚するところとなりましたから、合法違法ぎりぎりの綱渡りなのにライブドア側に致命的な油断がありましたね。メールは通常消してもプロバイダー側に残りますがライブドア自身がプロバイダーではありませんか。“紺屋の白袴”とはよく言った言葉ですが、消さなかったこのメールから犯意が明確となりました。最早不正とは思わなかったと言い逃れの出来ぬ展開となりホリエモンさん四面楚歌に陥りましたが、果たして月末に向かってどのように事件は進展してゆくのでしょうか大変興味深いですね。
この事件のプロローグは16日午後6時半六本木ヒルズ38階のライブドア本社の扉が開かれて数十名の捜査官が踏み込み『東京地検です。これから強制調査を始めます。社員の方は指示があるまで机から動かないで下さい。パソコン、電話にも一切触れないように…』…社内に硬直した静かな激震が走った瞬間でした。恐らく全員が一瞬悪い夢でも見たか或いはTVドラマ劇中の一員となった錯覚を覚え頬を抓ったことでありましょう。6時半と謂う時間は普通の会社なら殆どの者が退社している時間ですが、その時間に殆どの者が在社していることを探知しての捜索開始であり、ライブドアの商売上営業妨害にならない配慮とメディアへの情報到着の遅延が目的であった異例のものでありましたね。捜索は延々と翌日早朝まで続きましたから捜査官も社員の方々も大変だったことでしょう。深夜残業割増賃金は出たのか!
この降って湧いた事件のお陰でホリエモンを衆議院選挙の公認にしたいと持ちかけた自民党の武部幹事長も何だか居心地が悪くなってきました。あの時ホリエモンさんがライブドアの社長を辞め公認を受けて若し当選していたら今回の地検特捜部の強制捜査は果たして行われたでしょうか。今となってあのときの公認辞退に臍(ほぞ)を噛んでいるのがホリエモン自身であり、胸を撫で下ろしているのが族議員のお手本であり食肉で巨額の税金を無駄遣いした当時の農林水産大臣武部現幹事長でありました。この人、食肉事件の後左遷されることと国民誰もが思っていましたが、小泉首相に泣きついてお目こぼしを受け、それ処か小泉首相の弱みでも掴んだのか幹事長ポストまで手に入れましたからメチャ悪運の強い男ですね。きっとこれからも長生きして更に悪名を高めることでしょう。(^^)
株式市場も現在は昔と違って様変わりし、99年商法が改正されて1株の金額がなくなりましたから、(昔は1株券金50円也などと書いてありましたが、現在では株数だけしか書いてありません、1株が幾らかは取引所が立会で決めます)1株50万円の相場の株式が10株に分割されたら、1株は5万円の筈です。それが売買単位の少額化で扱いやすくなって、瞬時にして10万円20万円と値上がりし、更に10分割しても1株が数万円ですから、株券を印刷するだけで巨億の金が転がり込んでくるなんてどう考えても可笑しいですよね。
10年位前お得意先の女性社長Yさんがヤフーの株を2株300万円で買ったら証券会社からそんな株は怖いから早く売れとヤイノヤイノとせっつかれ不本意ながら500万円で売却したらその後数回に亘って株式分割が行われ“今持って居たら億単位になっていたのに…”(;;)と株屋さんを酷く恨んで居られ、その以前にワラント債で数千万円の損をされていたこともあり、お会いする度に幾度も愚痴られたことをよく覚えて居りますが、売却を承知されたのは当の本人ですから何処へも文句を言っても行けず、結局その無念遣る方なき思いがストレスとなったものかその後病に冒され1昨年亡くなられました。(;;)この方ヤフーの株など触っていられなかったらきっと今も健在ではなかったかと思います。合掌
昨年12月に信州岡谷で5年生の男の子が母親に叱られて居なくなった事件がありましたが先週1ケ月振りで居なくなった近くの水辺で水死体となって見付かったと岡谷の知人からメールがありました。事故現場は到底転げて落ちるような場所ではなく、警察は事故死として処理したそうですが、どう考えても母親の叱責が原因の自殺としか考えられず、連日湖畔には花束が絶えることなく、5年生の子供を持つ私の知人も花束を供えお祈りに行かれたそうです。最近の子供達には精神的な粘りがなく、命の尊さなど校長先生の朝礼の訓話に出る位であり空々しく誰も信じていませんから、ちょっとしたことが悲劇のプロローグとなります。近所の人は誰もが何もかも良く知っていますからこの子の無念さに心を馳せ、悲しむ母親に同情する人など一人も居ないそうです。(;;)
昨日社会保険庁から国民年金の源泉徴収票が届きました。例の葉書がくっつけてある奴で所定の場所からピリピリ捲るとナント!肝心の年金の数字が手前の紙に引っ付いて剥がれてしまい、剥がれた後には数字も何も消えてしまい青くなりましたが、今朝の新聞を見てビックリ、兵庫県で129万人の内78万人への源泉徴収票が圧縮加工のミスで見開き部分が剥がれぬことが分かり私もその一人だったことが分かり漸くホッとしました。(^^)
外注先の民間業者11社中1社のミスだそうですが、一度くらい試し剥がしをしていたら容易に判明したでしょうに、きっと社会保険庁の天下り役人が居るずぼらな会社だったのでしょう。個人情報の五月蝿い昨今ですが、それにしても貼り付ける前は往復はがきのようなものであり、データの元はCD1枚だったでしょうから守秘義務のない民間業者はデータをコピーして年金の多い人は通販業者に、少ない人は消費者金融に横流しすれば社会保険庁の下請け代より儲かる筈ですから怖いですよね。一体から社会保険庁は個人情報の守秘義務をどう考えているのか!
Wカップの藍ちゃんさくらちゃん最下位スタートでイマイチぱっとせず昨年に続いての連覇は絶望的となりました。余りに情けない1週間でしたので最後にせめて個人的に嬉しいお知らせでもお伝えしたいと思います。
1年生の孫の若葉がお正月の書初め展で入選し、今日“そごう”で展示されたものです。

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“わしも鼻が高いわい”と喜ぶ“爺バカ”を嗤ってやって下さい。これが本当の“じいちゃんの独り言”でした。(^^)

口利きが本職か!


寒波が去り天候は良くありませんが暖かい週末でしたね。雨も何時もなら鬱陶しいものですが、永らく振らずに久しぶりの雨でしたから慈雨と言えるかも知れません。
先週水曜日に仕事で芦屋税務署に行きました。何時もはめだかや田もろこ等が泳いでいる微笑ましい風景が見られるので、税務署の横にある芦屋川の水辺のワンドを見乍ら土の歩道を歩くのを楽しみにしていましたが、ナント!川には上流の何所かで堰き止められた如くに阪神電車から2号線まで水が一滴もなく泥すら見つけられずまるで乾いた砂漠のようでした。恐らく永く雨に恵まれなかったせいでありましょうが、一体あの小魚達はどうしてしまったのでしょうか。(;;)芦屋市も6m道路など区画整理に身を窶(やつ)すばかりでなく河川の生き物のことも少しは真面目に考えて頂きたいですね。魚は税金を払はないからと無関心に放置された結果でしょうが、奥池の水を少し放流すれば自然が甦りトンボのヤゴや小魚達も死なずに済んだでしょうに…(;;)
若し芦屋市に文句を言いに行ったらきっとその文句は県に言ってくれと言われるでしょうね。(;;)県に文句を言ったらきっとうちの物やけど管理は市に任せているから市に言えと逃げられることでしょう。
数年前明石の朝霧海岸で女の子が砂穴に落ちて死亡したとき、国土省と明石市が醜い責任の擦り合いをしたことが思い出されました。誰のものかとか管理がどうとか言う前に省と市の双方が口を揃えて“それは私共の責任です申し訳ありません”と進んで陳謝すべきがスジと謂うものではなかったでしょうか。人の命を奪っておいて“うちは知らん”はないでしょう。役人と謂う奴は先ず保身が優先しますからダメですね。
小魚なら日干しになってもええのか!

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垂水のみずほ銀行場外の売り場にて498回年末ジャンボ宝くじで前後賞併せ3億円が出たそうです。(^^)
大きな張り紙がしてあり、道行く人が今度買おうかなどと言って通り過ぎて行きましたが、確率論からして1度3億円が出た売り場からはもう100年は出ないとしたものですから、こんな張り紙してみずほ銀行もアホですね。書くなら“これまで一度も出ていないからそろそろ出る頃ですヨ”の方が効果が遥かに高いと思いますが、庶民はもっとアホですからこれまで一度も出ていない売り場では買う気がしないのは人情でしょうね。矢張り“3億円が出た!”が正解でしょうか?
大阪市の大平元助役が10日記者会見して重い口を開き、大阪市の一部市議を名指ししての改革への抵抗勢力に対する実態描写は圧巻でしたね。今後どんな風に事件が展開して行くのでしょうか。大平助役(当事)が吏員達の厚遇問題を黙認した上で、片や高額な政務調査費を取りながら情報公開もしない市議が改革の邪魔をしていることを知りこれではいけないと彼等と対決したら、市議達が“わしらは口利きと謂う看板を上げて議員やっとるのが何が悪いか!今度は自分が市長になるつもりやろ!”と開き直って大平当事助役を恫喝したことを暴露してのものでした。太平さんも多寡が市議風情がそこまで言うか!と憤ったことでしょうが、彼女も元極道なら市会議員が背広を着ているだけで極道と何も変わないのを知らなかったのはほんに迂闊でしたね。然し今回の発言で議員と名付けられた人達が村議から国会議員まで悉く口利きと謂う看板を掲げて商売をやってることが鮮明になりました。口利きと謂っても道路が凹んでいるとか街灯が消えている類のことは市の窓口へ電話程度で済むことですから、彼らの謂う口利きとはきっと業者から多額の礼金を目的とした公共事業に関わる特命契約の強要か入札なら応札単価の聞き出しのこと位幾ら鈍い我々でも分かります。それが証拠に彼等は昨秋公表されたマニュフェスト『市は団体、市民、議員からの要請要望など全ての案件を記録にする』に徹底抗戦してこれを潰してしまいました。彼らの市への要請要望が公正なものなら何も反対するものではなく、きっとどの要請要望も疚しいものばかりで、それを記録されては敵わぬものであり、後日自らの手が後ろに回る代物であるからに相違ありません。我々には垂涎の的である程の高額な議員歳費も彼等には煙草銭程度であり、本当の稼業は市民の血税である公共の予算を掠め取る女衒紛いのものであることが判明しました。市議達と吏員達とは予算配分の口利きの代わりに職員の厚遇問題には一切口を噤んで貰うと謂うお互い暗黙の了解の下に粛々と全てのことが市民不在で行われて居たものでありましょう。一番舐められていたのは市民ですが、神武の昔から行われていた癒着でもあり誰もが諦め顔ですが、誰か大平さんを助けて市庁に巣食う魑魅魍魎をやっつけようとする武士(さむらい)は出ないのか!
外食大手すかいらーくは創業者の一人である02年まで会長であった横川竟氏68歳が3月の総会でCEOに復活する人事が固まりました。横川氏は2年間でM&Aによって赤字路線を回復させて後進に道を譲りたいと語っていますから不退転の覚悟で望まれたものと察しました。同氏は4人兄弟の次男で長男亮氏71歳が38年間社長を務めた後02年兄弟4人全員が揃って取締役を退いていましたから4年振りの復権は同族グループ経営に大きな波紋を投げかけています。恐らく創業家には今になっても経営不振を脱せず赤字による2期連続無配の財務諸表から現体制への不満が爆発してのものだったでしょうか、一周りも若い伊東康孝社長56歳を引き摺り下ろしてのカムバックには外食産業全般の低迷もあって今一つ業績が伸びぬことに痺れを切らしたものでしょうが、なにを今更との思いが拭えません。68歳のCEOは経営の若返りを目指す昨今のあり方を覆すものであり、嘗って外車販売のヤナセ創業者の梁瀬次郎氏が80歳近くして社長に復帰して世間をあっと謂わせたことがありましたが、上場企業とは謂え同族会社が身内以外の社長を育てることの難しさを垣間見た思いです。この記事を読んで私が奇異に感じたことは横川竟CEOの学歴が新制中学卒業(長野県諏訪中学校)であることでした。私より2歳年下である彼の卒業した昭和28年当時は未だ卒業生の25%程度が進学せずに就職していましたが、彼もその一人であり或いは家業である食堂の丁稚となり両親兄弟を助けて今日のすかいらーくの基礎を築くに至ったのではなかろうかと推測しました。現在の経営者の社会では生き残って行く必要上株式の公開やM&Aなどの難解な法律知識が要求され、米国CPAやMBAなど学歴と資格が大手を振って歩く時代となっています。その中を中卒の身であり乍ら3800億円の売上と6500人の雇用を維持し且つFCを含め3200もの店舗を管理監督する傍ら、更に今後2年内に在職中の得意技であったM&Aを展開すると激白する横川氏ですが、彼は果たして何処でこれらの多彩な知識を得てこられたのか不思議でなりません。彼の経営学が数十年間の外食産業での社会勉強で得られたものであるなら、我々が高校大学と7年間通ったのは一体何だったのかと振り返ると、何のことはない只無為に毎日を過ごし貴重な青春時代を無駄に浪費していたに過ぎないことに思い至りました。(;;)
本から学ぶことと自らの体験で学ぶことを比較すれば明らかに後者が勝るものであることは自明でありますが、本を読むことも怠り無気力な月給泥棒を生み出すだけの現在の学校教育にも問題があるのかも知れませんね。横川氏の今後の活躍に大いに期待し、是非学歴社会に一石を投じ大きな波紋を起こして頂きたいと願って止みません。
中卒の横川氏に引き替え故斎藤英四郎元経団連会長の長男で最高学府を出て新日鉄の常務まで務めたエリートである筈の齋藤英樹が会長の相続財産を誤魔化して申告せずに10億円も脱税した罪で東京地裁は11日齋藤英樹被告に対し懲役1年8ケ月の実刑と罰金1億6000万円を言い渡しました。
細田啓介裁判長は”脱税額が巨額であり、ちゃんと納税している人達を馬鹿にした行為だ!”と被告をあからさまに非難しましたが、彼が通常は付く筈の執行猶予が付かぬ実刑に処せられた理由は彼が立派な教育を受けた上に1流社会の人物にまでなって他の者の模範たるべきを怠っての非倫理的な行為に裁判長が憤慨してのものであったでしょう。
ものの喩えにしても誰かに叱られそうですが、若しこの被告が中卒であったなら裁判長は果たして実刑まで申し渡したでしょうか?
いろいろと考えさせられる二つの事件でありました。
先週行数の都合で書けませんでしたが、お正月の5日偶然にも同じ日に資本金1000億円東証1部上場三菱マテリアルの元専務と元取締役が病いで亡くなったとの訃報が7日各新聞朝刊に掲載されていました。読んでみるとどちらも告別式は9日であり、式場は目黒と板橋で時間は10時と11時の1時間違いですから会社関係者は両方に出席はまず不可能であり、恐らくお通夜と告別式に分けて行かれたものと思いますが格下の元取締役の方はお通夜が混雑して告別式が閑古鳥で、元専務はお通夜がガラガラだったのではないでしょうか。案外どちらも外(はず)れで現役ではなくOBだったから二人とも会社からの弔電だけだったりして…(;;)
お葬式は現役役員の場合より、近親者の葬儀が弔問客もお香典もずっと多いそうですから、弔問も香典も出世絡み、商売絡みなのでしょう。私も廃業された元お得意先のお葬式に幾度か呼ばれて参りましたが、盛業中は沢山の方が社長社長と揉み手で近寄って居たものが廃業後いざ亡くなると葬儀場では親族以外の一般席は椅子だけが寂しく置いてあり本当に悲しいものでありました。私だって実のところ相続税申告の依頼を期待しての出席だったかも知れず、世の中ってほんに打算と計算だけに思え世知辛いもので厭ですね。(;;)

何が”宮本むなし“だ!

昨日今日と超寒波の到来で寒いの冷たいのなんのってこんな寒さは果たして何年振りでしょうか。今朝も朝6時過ぎに事務所に来てガスストーブを付けたらパソコンサーバーの熱で自宅より3度は高い筈なのにナント摂氏4度でした。(;;)それでも蟋蟀は行火(あんか)と掛布団のお陰で上機嫌で囀っていましたから愈々交尾期に入ったようです。この寒い時期に又500匹も生まれたらどうしよう…
今年は天気も崩れずまずまずのお正月でしたね。皆様は如何お過ごしでしたか。小生は年末調整の整理と1月10日納付源泉税の納付書作りそして11月決算で三ケ日が暮れ、外出したのは三日とも昼食を買いにコンビニやコープに行っただけでお宮参りもせず不信心の極みでありましたが、正月だけのお宮参りでは神様が泣こうと謂うもので、70歳にして急に悟った訳でもありませんが、この歳になると明日のことを思い煩う欲がなくなり、在るが儘に身を任せて朝な夕なに己が神仏に生かされていることへの感謝の念を持つことだけが肝要であろうかと殊勝にも考えるようになりました。(^^)
明日は成人の日で休日とか!ウソーと言いたくなります。本来の成人の日は15日でしたから16日を振替休日にすれば済むことなのに、出し遅れの年賀状が未だ届いていますから年賀郵便の抽選にはちょっと早すぎませんか。それにしても源泉所得税納付前のこの忙しい年初に明日が休日だなどと誰が考えたのか!同じ3連休なら正月ボケの直後より14-16日が良いのに決まっているではないか!
愈々今日から大相撲初場所の開幕です。昨秋の九州場所は地元人気力士魁皇が高齢から横綱どころか大関の地位も危ないとあって異常な不入りでしたが魁皇だけでなく日本人相撲取りの不甲斐なさが為せる所以でしょうか。本年は果たしてどうなることか、朝青龍や琴欧州をぶん投げる日本人が出るでしょうか。日本の国技である日本相撲協会の命運はその一点に懸っていると思います。
皆様は埼玉栄高校出身の沢井豪太郎を覚えていられますか?
04年年末に行われた全日本相撲選手権に於いて高校生で唯独り勝ち残り、優勝した日本通運栂井(とがのい)選手を土俵際まで追い詰めながら捨て身の小手投げに敗れ、惜しくも高校生としての優勝を逸し、史上4人目の全国で3位に入ったことは04年12月にWEBでお知らせしましたからご記憶の方も居られることでしょう。
腰を落としてさっと前に出る正攻法の本格派スピード相撲で相撲界10年に一人の逸材であると見ました。あのとき早くプロになって朝青龍をやっつけて欲しいとWEBに書きましたが、彼は昨年の初場所前に境川部屋に入門し、遂に昨年6場所中序の口三段目の優勝に続いて、九州場所で幕下全勝優勝し愈々幕下2枚目まで駆け上がって来ました。成績如何では愈々あと二場所乃至は遅くとも三場所で幕内入りできる位置であり、そうなると琴欧州の持つ入幕11場所を更新し一挙に一桁台での幕内入りとなりますから凄いですよね。(^^)
大学横綱の資格で幕下15枚目に付け出された近大の吐合選手は未だ名も聞きませんから、遂に前相撲から這い上がってきた沢井豪太郎に追い抜かれたものと思われます。
彼は大学横綱でありながら全日本では予選本戦と2度沢井豪太郎に力負けして破れていますから、タイトルだけで幕下付け出しを決める相撲協会の決まりはおかしいと思いますが、沢井選手にとってはこの1年間の下積生活で得たものは大きく、きっと夏場所までには花を咲かして呉れるものと期待しています。
そうそう外人ばかりに威張られて堪るか!沢井豪太郎頑張れ!
とは言ったものの“鳴り物入りで角界入りして横綱になった者は居ない”のジンクスがあるそうな?
新春早々東証で今度は日興シティーグループ証券の社員が自身の購入である株式の単位を間違えて2株とすべきを2000株注文する事件が起こりてんやわんやとなっています。ことの起こりは01年に日本製紙と大昭和製紙が合併してできた持株会社“日本製紙グループ本社”の株式購入に関わる事件でありましたが、あろうことか株屋の社員が上場株の取引単位を誤るなど“紺屋(こうや)の白袴”と謂われてもやむを得ぬ情けない話であり信用失墜も良いとこです。注文されたこの会社は新設会社ですから当然に5万円株であり時価が10倍程するので2000株なら10億円にもなり、みずほ証券の事件と比べて桁も金額も比較にならぬ程少ないものですが、今度は一社員の取引であり10日までにこれだけのお金の耳を揃えねばなりません。本人は50円株と信じ込んでおり、注文を端末に入力時のアラーム表示に対して不審を抱いた同証券株式売買担当者から注文した社員への株数の問い合わせ(金額まで問い合わせてなかった!)に対しても応諾しており、この2000株を注文した社員はきっと合併前の日本製紙1株50円と勘違いしていたものでしょう。本人の預金残高は140万円だったそうですから2株購入がやっとであり、一体どう収拾されるのでしょうか。
昔は5万円株などNTTかJR位しかなく、500円株だけ注意していれば良かったのですが、今や持株会社やIT関連新設法人の続出で5万円株が東証1部だけでも100以上ゴロゴロしていますし、始末の悪いことにどの新聞も単位を省略していますから、一般の方には大変見難いものでトヨタの6000円と日本製紙の5000円の単位を判別するには、日経の場合僅かに欄外に虫眼鏡でやっと見える字で100円単位表示銘柄が記されてあり、5000を50万円と読み替える仕組みですから素人さんには全く分かり難いですよね。又、毎日新聞は銘柄の頭にAと書いてあって欄外にAは売買単位1株と記載されている処から、5万円銘柄であることを推理することになって居り新聞によってまちまちです、もともと50円株を対象に枠組みされていたものを今の時代になってもサボって枠組みを変えずに昔の儘使用しているところから齎されたケアレスミスだと思います。
プロが間違う位ですから実際にはこんなことはしょっちゅう日常茶飯事に起こっていることでしょう。全て顧客が売り建てさせられて誤購入を帳消しにし、買代金の未払違約金まで取られて勘違い損の処理をさせられていても、世間には一切公表されないだけなのでしょうね。
持ち株会社になって会社名が変わっても新聞も株屋さんのモニターも表現は昔から今も会社名を漢字3行乃至4行の行数に圧縮されて居ますから、未だに昔通りの“日本紙(がみ)”(50年以上前から株屋さんは紙屋さんの省略名を場立ちが間違わぬように製紙と呼ばずに“本州紙(がみ)王子紙(がみ)などと呼ぶのが慣わしでした)では合併前と同じであり昔売買したことのある人ならうっかりしますよね。銘柄名を正しく日本製紙グループ本社とかせめて日本紙Gとでも書かれていれば何処かでチェックが掛かっていたでしょうに変わらぬ会社名であったことが不幸の始まりであり、大昭和日本とか新しい名前にしなかった日本製紙にも責任の一端があります。今度の事件は起こるべくして起こった事件であったでしょう。これの事件を契機として証券取引所の端末は売買株数入力と同時に金額が表示されるようにソフトを変更すべきであり、同時に新聞各社も50円株と5万円株の表現方法を猿にでも分かるように明瞭化するように再考されたいと願っているのは私一人ではないと思います。
正月恒例の箱根駅伝TV中継は見られましたか。女子に比べて男子は人気イマイチですがこの箱根駅伝だけは特別ですね。無印の亜細亜大学が逆転初優勝を飾り、涙の監督胴上げとなりました。馬なら万馬券になったでしょう、創部30年知名度の少ない大学ですが、他校が卑怯にも形(なり)振り構わずケニアの選手などを使って優勝を狙う中を純潔主義に徹し大和魂を籠めて得たこの駅伝の優勝効果は各メディア数段抜き掲載のプロパガンダを伴って大きく、少子化に伴う生徒確保に悩む大学にとって抜群の効果を齎しますから、知名度がグンと上がり亜細亜大学の今春入学者はきっと倍増することでしょう。(^^)日本大学までがケニア選手を起用していましたが大学の名が泣きますよ。日本国際大学などと校名変更して頂きたいですね。
優勝候補の筆頭だった東海大学は超高校級と謂われた佐久長聖の佐藤悠基が8人抜きを演じましたが他の選手達が振るわず6位と沈みました。然しこの佐藤選手21.5kmを1時間2分12秒で駆け抜けましたから、フルマラソンに換算すると1時間58分と2時間を切り、正に驚異的なスピードです。勿論フルマラソンと単純に比較はできませんが彼は未だ1年生、近い将来男子にも女子のQちゃんに負けないスターが生まれるかも知れませんね。(^^)
垂水の駅前に年末新しい食堂ができたとか愚娘からの注進があり4日の水曜日愚娘と孫達と四人お昼を食べに出掛けました。どうやら個人経営でなくさぬきうどんの幟(のぼり)がはためいた大手のチェーン店の和風ファミレスであり、熱いお茶を啜りながらメニューを眺める楽しみも奪われて、自動券売機に慌しくお金を入れて小さいメニューボタンを押す味気ないお店でありました。店の名前が何故か“宮本むなし”だったので皆でない知恵を絞って考え“さぬき”やから“さ”を抜いたんやろか、それなら“宮本むし”になるしなあ、と分からぬ儘に店員に訳を聞いたらナント!店員は言い慣れているらしく得意げにその店の社長の子供がく宮本武蔵が言えず(舌足らずか!)宮本むなしと話すところからそれが店の名前になったと宣いました。いやはやその社長の親馬鹿振りには呆れて開いた口が塞がらぬとはこのことであり、客の興を惹いてのことではあったでしょうが、冥府の宮本武蔵もさぞ虚しい思いで嘆かれたことでしょう。(;;)うどんが100円からと客寄せの目玉で他の物は決して安くない値段でしたし味もイマイチで早晩店仕舞いするのではないでしょうか。食堂は店名などより“味”で勝負せんかい!
05年フィギュアースケート世界選手権で浅田真央に敗れて銀メダリストに終わった五輪優勝候補のサーシャ・コーエン(米国)は競技人生のピークは選手によって異なるから五輪が15歳の年齢制限を設けていることに疑問を投げ掛け、『私たちは楽になったがピークの浅田選手には辛いことだ』と心情を吐露しました。真の強者の居ない大会を勝っても実感が湧かぬかの発言でしたが、言葉の陰には浅田選手欠場に対する安堵の思いが滲んでいたと感じたのは私一人だったでしょうか。口惜しいなあ!  
折角大阪市の顧問弁護士を承諾した前助役大平光代氏が予想されたことでしたがたった3日で辞退しましたね。その表向きの理由は市長に迷惑を掛けたくないからと謂うものでしたが、その実自民公明市議団から彼女の市政復帰に強い反発があったものであり、彼等には彼女が辞めるときに市長に選挙には市議達の支援だけは受けないように…と言い残して辞めて行ったことへの深い怨念がさせたものであったでしょう。究極彼女に去られたのは彼女の忠告を守らなかった市長の不徳の致す処であり自業自得でありました。(;;)

ど根性大根を見習え

明けましてお目出度う御座います。

新年よりついにブログにて更新する事に致しました。拙(つたな)いコラムでお耳(目?)汚しとなりましょうが本年も宜しくお願い致します。今朝元旦の朝は恰も今年を象徴するような薄雲で始まりましたが少しずつ晴れて参りました。本年が我々国民の切望する無事平穏な年であることを祈願したいと思いますが、愚かな政府によって打ち出された増税路線によって貧しい人達のみが虐げられることになり、我が国もこれから少しずつ貧富の差が顕著になると思われ、その点だけ諸外国並みになったことは皮肉と謂うべきでしょうか。(;;)詰まらぬ処だけ真似をするな!



昨年一年はJR西日本の脱線事故に始まりJR東日本の同様の事故で総括された年でありました。その間、良いニュースと謂えば紀宮様のご婚儀くらいのもので、数多い少女の痛ましい殺人事件など子供を持つ世の親達を震撼させる事件ばかりであり、中でも"恥の文化だ!"と諸国から嗤われた耐震強度不足のマンションやホテルの続出には同じ日本人として金儲けにはそこまでせねばならぬかと憤りを抑えることができません。金儲けはある意味で駆け引きですから得をする代わりに損をすることもありますが、これはあくまでプロ同士のことであり、プロがアマを騙すことは断じて赦すことができるものではありません。東京都稲城市にあるグランドステージ稲城にて数千万円のローンを組んで朝な夕な富士山を眺め至福の生活を送られていた人達には悪夢の11月17日であり、役所が無情にも元旦を以って使用禁止命令を出したため、泣く泣く(泣くに泣けぬ!)ローン返済を抱えた儘、今の半分の面積しかない賃貸マンションに年の瀬本年2度目の引越しとなり、稲城市からはうちには責任がないから建替費用の負担はしないと引導を渡された多くの住民は"この世には神も仏も居ないのか!"と嘆いて居られます。

"早く強震が来て壊れたら耐震偽装が暴露せぬ"と宣(のたまわ)ったヒューザーの小嶋社長や鉄筋量を減らして偽装構造指南をした総研内河健所長などは大地震の到来を心待ちする悪魔のような奴等であり鬼畜にも等しく、神を恐れぬ人の倫(みち)に悖(もと)る行為は厳しく罰せられねばなりませんが、建築基準法違反罰金50万円では、裁判官はマンション住民が怖くて夜道を歩けぬこととなるでしょう。

昨年歳末にヒューザーの小嶋社長が検事総長宛"イーホームズは悪い奴やから早く捕まえてくれ"と上申書を提出したそうですからこの社長錯乱したのではないでしょうか。上申書に書くとしたら"総研の内河所長は悪い奴やから…"ではなかったでしょうか。イーホームズは検査が杜撰で出鱈目であり書類にめくら判を押しただけであり、積極的な犯意は認められませんから、自らの罪を何処かへ転嫁しようとする小嶋社長の形(なり)振り構わぬ卑劣な行為には憤りを禁じ得ません。こいつら神をも恐れぬ連中を懲役にするにも国費が勿体ないからアフガンへ連れて行って地雷探しでもさせろ!



昨年末のコラムで我々庶民が年に1%10年間で147兆円も銀行に誤魔化されているのは金融庁が企んだことで金融機関の護送船団方式だと書きましたよね。どうしてそこまで金融庁が銀行に肩入れするのか不思議に思っていましたが、年末にある経済評論家のオピニオンを読んでその中より国と銀行の悪巧みに気付きました。

現在我が国が700兆円もの長期債務を抱えていることは誰もが知るところですが、若し銀行が預金利息を1%値上げすると、銀行は国の長期債務の金利を1%上げないと逆鞘になり損をすることになり、必然的に銀行は国に毎年7兆円上乗せした利息の支払いを請求することになりますよね、それが厭で銀行の利上げを求めないことが分かったのでした。

つまり我々国民の1400兆円の預貯金が無利子同然なのは、国と金融機関が一つ穴の狢(むじな)の共犯者であり、我々が受け取るべき1%の利息は、何のことはない銀行が7兆円、国が7兆円我々国民から搾取していたのでした。(;;)

おまけに国の思惑には利率を上げると勤勉な日本人は貯蓄に精を出して消費が落ち込むだろうから、消費税の税収など国の経済効果に影響が及ぶことにまで配慮したものでありましょう。実(げ)に恐ろしき陰謀でありますが、能天気な国民には誰一人として気付く者が居ないとはいと悲しく情けないことですね。



"世に盗人(ぬすびと)のたねは尽きまじ"とは石川五右衛門の辞世の句だったでしょうか。総研の内河所長とはワルの中身が違いますが、大阪市の老舗の染色業者飯田繊工も内河所長顔負けのワルであり7年間に水道代を8億円も誤魔化していたことが暮れの26日に発覚しました。

使用した水の1/3だけ正規の計量メーターを通し2/3の水はメーターを迂回する下水管を設置してのものでしたから狡猾ですよね。これだけ誤魔化しても分割納付でことが済むそうですから世の中どこか狂っています。江戸時代は10両盗んで首が飛びましたが、平成の世は "誠に申し訳ない当局の指摘を真摯に受け止め指導の下に分納していきたい"( 飯田繊工の談話)で済むそうですから呆れてものが言えません。

謂ってみればこの事件は公金拐帯同然であり、過剰人員やヤミ年金支給などによる赤字で2兆7千億円も借金を抱える瀕死の大阪市は断固このワルを刑事告発して社長や現場担当者を塀の向こう側へ送り、片や民事では社長個人財産まで差し押さえてキセル乗車並みに3倍まで徴収できないものでしょうか。

然しよく考えてみればこの事件には共犯者が居た筈であり、それは迂回する下水管を設置した水道業者です。今となっては刑事告発は時効でしょうが、民事なら間に合いそうですからこの業者からも応分の罰金を負担させるべきです。何故ならこの業者もプロなら自分の行った行為の善悪は充分に承知しているでしょうし、受け取った工事代金も口止め料を入れてまず通常の5倍は堅かったでしょう。それではワルは飯田繊工と水道業者だけでしょうか?もう一人間抜けが居たことがこんなに大きな事件にしてしまったのですが、それは大阪市の水道局の主計だったのです。水の使用量は単位が大きすぎて不正を見つけることは無理でしょうが、毎月1000万円以上も水道料を払っていた会社があるときから休業もしないのに突然300万円に減少したことに役人が疑問を抱かなかったことでした。

市の吏員の仕事は半分遊びであって心が籠らず、考えていることは休日の過ごし方と自らの退職金とヤミ年金のことばかりでは真剣な仕事が勤まる訳がありません。その辺を飯田繊工や水道工事業者に先読みされての詐欺事件だったと思いました。

何所か箍(たが)が外れたような事件で血税を毟り取られた大阪市の市民はさぞ悔しいでしょうね。



誤魔化しとか共犯者とかお正月早々厭な話ばかりになりましたが、最後に明るいニュースをお届けしましょう。大根と謂う野菜はその色白の姿とは裏腹に巷では"大根足"とか"大根役者"と謂われイマイチ善玉になれませんが、昨年8月にアスファルトの歩道を突き破って出てきた相生市の"ど根性大根"がメディアに紹介され知名度は忽ちにして全国区となり大根のイメージを変えるまでになりましたが、この大根はその後心無い人に折られてしまい、相生市では折られた上部の数センチ部分を皿に載せて水耕栽培に努め養生したところ無事生き返り今では新しい葉が6cmにも成長してきたそうです。

ど根性大根観察記録「大ちゃんのここだけのはなし」

お正月にはこの大根の晴れ姿が元日と二日午前11時から午後2時まで市役所の玄関ロビーに飾られ先着200名にど根性大根をデザインしたお煎餅が贈られるそうですよ。同じ披露するなら朝から晩まで見せればよいものを昼間の3時間だけとは如何にもお役所らしいですね。(^^)

歩道のアスファルトの厚みが幾らか薄かったのでしょうが、それにしても竹の子顔負けのもの凄い力ですね。写真では一人前の大根の太さでしたから結局蟻の一穴から10センチにもアスファルトを押し広げたことになります。恐らく念願の地上に葉っぱを覗かせるまで畑の大根の10倍以上の月日とエネルギーを費やしたものでしょうが、葉っぱを覗かせてからのアスファルトを押し広げることも並大抵ではなかったと思います。是非とも何事にも飽きっぽくてチャレンジしてもすぐに挫折してしまう現代の若者達に爪の垢ならぬ大根の鬚(ひげ)を煎じて呑ませてやりたいですね。(^^)

相生市の谷口市長はこの"ど根性大根"を町の財源として利用すべく思案中であり、この大根の経済効果を3億5千万円と踏んでいますが果たして思い通り行くことでしょうか。とらぬ狸の皮算用にならぬよう祈って居ります。

この大根もやがて春には花が咲き種を付けることになると思いますが、市長さんは受験祈願の煎餅を売るだけでなく、そのど根性大根の種をオークションで販売するつもりではないでしょうか。きっと沢山買い手が現れると思いますよ。

上手く行けば日本国中あちこちで歩道にちっちゃい穴を開けて大根の種を蒔く市町村が出てきたりして…(^^)

『大根の 白さ目に染む 寒さかな』 年頭にあたっての愚作でした。



山形県の羽越本線特急脱線転覆事故で行方が分からないとされた母子が29日秋田の交番に名乗りを上げ目撃者の証言と合致したため、捜索関係者もほっとして急遽車両切断作業が始まることとなりました。この母子は羽後本荘駅で下車して居ましたが、乗車中女の子が歌を歌っているのを大勢が聞いて記憶しており、事故後もその印象が乗客の脳裏を離れなかったものと思われます。このお母さんは若し自分達でなかったら…と名乗りを上げるのに勇気が要ったと思いますが、決め手は乗客の証言が"30歳くらいの女性と女児を見た"と云う言葉であったでしょう。このお母さん実は41歳だったそうですから気を良くしての名乗りであり、若しお母さんの年齢が30歳で乗客の証言が"40歳くらいのお母さん"であったなら先ず名乗りは上げられず、1両目の車両の除去には尚数日を要したのではないでしょうか。女性と年齢の関係は複雑ですね、がさつな私のような無神経な者には凡そ理解できないことでありましたが、ひょっとして目撃者はその辺の事情を充分に配慮して10歳ほど逆サバを読んだものでしょうか。(^^)

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目出度くお正月を迎えた三角バッタをご覧ください。沢山生まれ過ぎて秋に庭に放した蟋蟀に毎朝レタスを与えていましたが、何故か何処かから三角バッタが現れて何時もお相伴していました。蟋蟀が死に絶えてもバッタだけ毎朝来ているので可哀相に思い、家に入れてアクリル水槽の蟋蟀の仲間入りをさせたら元気に生きています。まだ食欲旺盛ですから後一月位は元気な姿が見られるかも知れませんね。(^^)

2005年12月25日

メリークリスマスと言いたい処ですが、この不景気でとてもそんな言葉を出す元気がありません。メリークルシミマスとでも言いましょうか。(^^)不景気に追い討ちをかけるような先週木曜日の雪は凄かったですね。祝日を入れて連休の前でもあり年末調整の訪問予定が多くありましたが交通機関が麻痺したため全てキャンセルとなり今週の年末最終週に仕事が持ち越しとなりました。(;;)

次の日、孫達に"昨日は雪合戦ができて面白かったやろ"と言ったら、先生から"校庭に出るな"と言われたそうな、先生がそうそうない子供達の雪合戦の楽しみまで奪い去る理由は、きっと滑って怪我でもされたら父兄から吊るし上げられることを恐れたものでしょうが、雪と遊ぶことは少ない衝撃でこけたり滑ったりの絶好の教材であり、こんなときに体で覚える受身の練習をさせないから子供達が詰まらぬ所で転んで骨折などをするのです。怪我を怖がると却って体が硬直して怪我をすることを先生は知らないのか!

ついこの間まで"今年は暖冬です"と言っていた気象庁がたった半月でコロリと豹変し、"今冬は記録的な寒波豪雪となります"と宣(のたま)って居りますから呆れますよね。灯油業者の陰謀の片棒を担いだ訳でもあるまいに、こんな誤った見込み報道には当然関係者が処罰されねばなりませんが、減俸3ケ月などついぞ聞いたことがありませんよね。分かりもせんのにええ加減な長期予報など発表するな!減俸しないなら責任を取り豪雪地へ行って1週間雪掻きでもせよ!何もできないで地元から邪魔やと追い返されたりして…(^^)



常勝将軍安藤美姫選手を焦(あせ)らせて未成熟の4回転ジャンプにまで挑戦させ、3度もリンクに尻餅を搗(つ)かせ彼女を過去の人に追い詰めようとしているのは15歳の可憐な少女浅田真央選手でした。それ位彼女の演技(特にジャンプ)は伸び伸びしており他の選手を圧倒していましたね。AP通信が"トリノでメダルを狙うコーエンやクアンのアメリカ勢がファイナルを欠場したのは賢明だった"と皮肉な表現をする程でありましたから如何に浅田選手のジャンプ旋風が物凄かったかを物語っています。

それにしても3回転半で勢い付いているとは謂え安藤美姫選手の両足を高々と開き太い太腿を曝した尻餅はスケートならではエロチックな見事なもので多くの男性ファンを魅了しました。私もその一人で久し振りに目の保養となりましたが女性のあられもない姿を見て楽しむのは男の特権ですから何を観て居るんじゃ!と怒らないで下さいね(^^)各審査員も余りの見事な尻餅スタイルに1点位加算したのではないでしょうか(^^)

その浅田選手が年齢制限でトリノ五輪に出場できないとあって欧州各地のメディアから最強者が出ない五輪は意味がないと批判の声が挙がっていますが、上部団体に対し弱腰で上目遣いにご機嫌伺いすることしか知らぬ我が国のスケート連盟や猪谷IOC副会長は浅田選手のトリノ出場について"うちから働きかけはしない"と冷ややかなものです。誰も3歳からリンクで練習するスケートの世界で年齢制限があるとしたらスピードスケートならいざ知らずフィギユアースケートなら2歳が妥当なところでありましょう。アスリートの選手寿命は極く短いものであり、5年乃至精々10年足らずではありませんか。今が旬(しゅん)の選手を出場させなくてどうしますか、浅田選手が2年後4年後に現在の力量が発揮できると謂う保証は何処にもありません。今こそ浅田選手をトリノ五輪に出場させるべく政治力を駆使して賂(まいない)を使ってでもIOCに働きかけるのがスケート連盟の仕事でありましょう。そのために外務省や内閣府の機密費があるのではないのですか、IOCの連中一番の好物が賄賂であること位世界中誰もが知っていることです。

年齢と謂えばアフリカや南米の選手など10歳くらい歳を誤魔化している連中が大勢居り、自分の正しい年齢すら知らない連中も沢山居ますから始末が悪いですよね。日本のように産院の証明書で出生届をする国だけが不利益を蒙るのはおかしいですね。世界ISUの会長は"日本から出場要請があれば総会を開くが日本からの申請はない"と語っていますから、高い報酬だけ毟り取って肝心なときに何の役にも立たぬスケート連盟の役員など全員総辞職しろ!



ジェイコム株の誤発注問題でみずほ証券の損失は遂に407億円にまで達しました。親会社 がみずほコーポレイテッド銀行ですから潰れることはなく金融庁も一安心といったところですが、火事場泥棒の一人クレディースイス証券は利益返上を頑なに拒んでいます。その理由は同証券が東証に対し誤発注ではないかと問い合わせたに際し東証が調べもせずに愚かにも"正常な取引だ"と回答したためその儘買い進んだと主張してのものですが、株屋なら"山より大きい猪は出ない"こと位誰もが承知している筈、発行済み株式を超えての買付けに疑問を持たぬプロが居る訳がありません。東証のミスに便乗した牽強付会(こじつけ)ですが、流石にユダヤ資本のすることは何時も乍ら汚いですね。金融庁さん、こんな株屋は職権で証券業免許を取り消して頂きたいですね。それができないのなら毎日数十人の検査官を送り込んで3ケ月も検査漬けで粘って嫌がらせをすれば連中も仕事にならず根を上げることでしょうよ。(^^)



金融庁と謂えば先週我々税理士の専門紙に書かれていましたが、過去10年間に金融機関が一般庶民に払わなかった利息が147兆円に達するそうです。一般庶民の所有する預貯金の総額が1400兆円と謂われますから、我々は銀行に毎年1%宛誤魔化されていた計算になりますが、そのお金で銀行は自分達がゼネコンを焚き付けて作ったゴルフ場や海外のマンション購入などの不良債権を償却し、更に公的資金まで返してしまいましたから、結局詰まるところ我々庶民が銀行の犯した悪業のツケを全額支払ってやったことになりますが、彼等からお礼やお詫びの言葉一つ聞かれず、頑なに利息を上げると言わないところは未だ金融庁と金融機関がつるんだ護送船団方式による庶民軽視の姿勢が窺えますね。この儘日経平均が上昇すると益々銀行はウハウハものですが、それでも銀行は金利を上げると言わないのか!罪滅ぼしにせめてATMの料金くらい只にしろ!



今日の第50回GI有馬記念は無敗のクラシック三冠馬ディープインパクトを見ようと観客の殺到が予想されたため混乱を避けて異例の前売り券のみで当日券なく19万枚の前売券が完売されました。金券ショップでは6倍で売り出されたそうですからディープの人気の高さが窺われましたね。ネットオークションでは菊花賞の単勝100円当り券まで出品されていますから、ディープの場合最早賭け事ではなくアスリートのヒーロー扱いでした。

ところがレースの方はディープの理想的な展開となり最終コーナーに入って誰もがディープの勝利を疑わなかった処から異変が起こり、直線で伸びない差せないで10番ハーツクライに半馬身及ばず勝利を奪われて満場がどよめきました。ディープのあの強烈な差し足は何処へ行ったのでしょうか、馬体も心なし痩せていましたし、体調が良くなかったのかも知れませんね。ファンは敏感ですから木曜に続いて金曜の追い切りに不安を持った方が多かったと思います。それが証拠にディープの複勝120円が何より物語っていましたね。

日本ダービーで銀行レースと謂われたマーチスがタニノハローモアに敗れて早や37年が経ちました。馬だけは信用できませんね。然しそれが競馬の魅力と謂うものでしょう。(^^)



年末最後の戦いは男女高校駅伝です。特に注目されたのは女子であり花の1区を走る岡山県代表興譲館の新谷選手でしたね。果たして3年連続1位を守ることができるのか、又自らが持つ区間新を破れるのかに懸かっていましたが見事3年連続の区間賞は見事と言うべきであり、彼女は区間新と併せ優勝候補の筆頭須磨学園に47秒差を付けましたから、昨年最終区で諫早に逆転され逸した悲願の初優勝は1区新谷選手の快走で決まったと言っても過言ではないでしょう。その桁外れの速さは正に女子駅伝の女王でありました。

それにしても岡山興譲館は全員が身体の軸がぶれず上下動の少ない省エネ走りに徹していましたね、その最たる新谷選手など見る者には早さがまるで感じられず、ダイナミックな走りを見慣れている我々には彼女がどうしてダントツでトップを走っているのか奇異な感すら抱きましたから不思議でした。Qちゃんも省エネ走りの先駆者ですがこれからの中距離選手の走りは体力の消耗を最小限に留める省エネ型が主流となるものと思えます。

新聞に載る各チームのメンバー表には何故か選手名の後に身長だけでなく体重も記載されています。何処の誰とは言いませんが155cm56kgなんてタンクのような選手もいましたから凄いですよね、体重表示は或る意味でセクハラではないかと感じました。この重量級選手とは対照的に埼玉栄の4区を走った丸山選手はなんと153cm36kgとスリムを通り越して骨と皮だけに感じられましたが走りはしっかりしており、骨と皮の間にある筋肉が薄くても鋼のように強靭だったのでしょう。20キロの間に幾つかのドラマがありましたが、ともあれ岡山県に男女初めての優勝を齎した興譲館おめでとう。(^^)男子の方は西脇工業が選に漏れたため観ないことにしました。(;;)

今年も1年間拙いWEBにお付き合い下さいまして誠に有難う御座いました。

どうか皆様も良いお年をお迎え下さい。

2005年12月18日

本年も後僅か2週間となりましたが、私共はこれから年末調整の最盛期に入ります。景気の悪さはお得意先の年末賞与の額の多寡でよく分かります。10年前なら考えられなかったことですが今では賞与不支給の企業も少なくありません。社会保険事務所も何時からか賞与の支給届に支給、不支給の欄ができて何れかに○を付けるようになりましたが、不至急でも○を付けて送り返さねばならぬのは封筒と切手代が無駄で馬鹿々々しい話であり屈辱に耐え兼ねますがこれをもってお役所仕事というのでしょう。然しこれが税務署からのお尋ねの書類ならちゃんと返信封筒が入っていますから不思議ですよね。社会保険料や厚生年金は国の税金と違って保険給付や年金支給があるからと単細胞な彼等は考えているのでしょうが、いえいえ決してそうではありません。受給権者は従業員自身であって会社は50%の負担額はあっても恩恵には全く浴しませんから彼等は何か勘違いをしているのではないでしょうか。切手代を返せ!

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200512182

ここでマリーゴールドの写真をご覧ください。(^^)
先週月曜日須磨の税務署へ所用で出掛けた帰路、山陽電車の駅まで徒歩の途中の住宅街である家の玄関横の花壇に素晴らしく大きく咲いたマリーゴールドを見掛けて驚きその後ずっと気に掛かっていましたが、意を決して今朝早朝雪の残る道を転ばないように注意しながらデジカメ持参で須磨まで行ってきました。ひょっとして雪と霜でだめかも…と半分期待せずに行ったのですが、マリーゴールドは雪にもめげずに見事に咲き誇って私を待って居て呉れました。こんなに大きな花を見たのは初めてです。12月半端過ぎてこの華やかさはそこらのシクラメンやプリムラなどを圧倒し、彼女は"まだ秋は終わってないぞ"と主張していますね。(^^)



幼気(いたいけ)ない少女達が殺される事件が昨年来行方不明も併せ9件も発生し、正に世は末世の様相を呈していますが、原因の多くは青少年に対する学校での倫理教育の欠如に増して巷での低俗な図書やDVDなどの氾濫が体ばかりでかくても未だ精神面が未成熟な若者達の心を毒しているためではないでしょうか。

一つには世の中が余りに結構すぎて誰もが食べてゆく心配がないために若者が変な方に神経が移って行くのかも知れません。昔から"衣食足りて礼節を知る"と謂いましたが、我々の青年時代は厳しい精神教育倫理教育を徹底されたお陰で衣食足りなくても礼節だけは重んじたものですが、その昔はポルノ映画もセックス漫画もなく恋愛小説など手すら握り合えぬプラトニックラブ程度であり、武者小路実篤の『友情』を読んでは失恋する野島を我が身に置き換えて涙したり、三好達治や室生犀星の詩集を読んではその瑞々しい感性と七五調古文による格調の高さに心底感動していましたから青年期に達しても心は何時までも少年期の儘純粋だったのです。室生犀星の"小景異情その二"など今思い出しても涙が出るほど懐かしく青春時代が想い出されます。

"故郷(ふるさと)は遠くにありて思うもの、そして悲しく詠うもの…遠き都に帰らばや、遠き都に帰らばや"

素晴らしい詩(うた)でしたね。丁度明治生まれの旧制高校卒の方が土井晩翠の"星落秋風五丈原"7章45節全文を諳(そら)んじて居られたように私と同時代の者達はこの詩を暗誦して居ないものは数少なかったと思います。

暗誦と謂えば私は未だ小学校唱歌"水師営の会見"を幾らか諳んじています。これは100年以上も昔日露戦争旅順要塞陥落後水師営で行われた乃木希典将軍(明治天皇崩御により夫妻で追腹された最後の士(さむらい)です)とロシアのステッセル将軍との会見を詠った詩です。

♪旅順開城約成りて…処はいずこ水師営…♪

時は昭和16年大東亜戦争勃発直前の秋、垂水幼稚園学芸会にて私が乃木将軍を演じ片山君(今何所でどうしているやら…)がステッセッル将軍役であり、その中で"水師営の会見"1番と3番を私が歌い2番を片山君が歌ったものですが、1番3番が今も鮮明に甦り歌えますが2番は定かでありません。64年前のことの方が最近のことより記憶が鮮明なのも不思議でなりませんが、脳の奥の部屋に大切に仕舞われて60年余りの風雪に耐えてきたせいでしょうか。(^^)

又いつもの悪い癖で脱線しました御免なさい、話を元に戻しましょう。我々の青年時代の話でしたね。その昔に若し今のポルノ映画もセックス漫画が存在していたら私達はどうなっていたのかと考えるととても複雑な気持ですが、当時は我々の数倍も倫理観の厳しい明治生まれの方が多かったため検閲が大変厳しく恐らく芽生えもせずに存在し得なかったものと思われます。

そう考えると現状のあり姿は本来なら我々戦前派の人間が明治生まれの方々の代わりを務めなくてはならぬ義務を放棄し、悪書などの氾濫に対し何もできずに現状を傍観する体たらくだったのですから昔の人が偉くて我々がダメ人間だったのでしょう。それと謂うのも我が国戦後の高度成長が我々の物質生活を豊かにしたため、必然的に精神生活が貧しくなり子供達にだけは我々が味わったひもじい思いを経験させたくないとの短絡的な誤った考えが放縦で他者への思い遣りを持たぬ自分本位な次世代人間を作る原因となったに違いありません。高度成長が悪の根源であったなどおかしな論理ですが、高度成長が古き良き文化の悉くを崩壊させたことは誰もが頷く処であり、責められるべきは若者達だけでなく我々世代人の心の在り様でありました。"覆水盆に還らず"と謂いますから、最早総てが手遅れであり、我々愚かな世代の犯した過ちにより我が国は近い将来滅び行く運命(さだめ)にありましょう。そして滅び行く廃墟から真の賢者が生まれるであろうことを期待しようではありませんか。



ジェイィコム株の売りを誤注文と知りながら、パソコンオタクならいざ知らず一つ釜の飯を喰う同業者が大量に買付けていた事実が報道され、天下の証券会社までが火事場泥棒に参加していたことが金融庁への株式保有報告書から明るみに出て世間に暴露されることになりました。スイス系外資のUBS証券系列が121億円稼ぎ出してみずほ証券の損失の1/3以上を毟り取り、更には外資ばかりと思ったら国内証券会社も野村や日興など大手が便乗しコソ泥紛いが発覚しましたから幾ら戦国時代とは謂え、溺れかけている奴の頭を押さえつけるなどはあんまりですよね。"道義地に落ちたり、商道徳何処(いずこ)へ"の感が拭えません。それぞれ買付担当者は年末臨時ボーナスの支給にほくそ笑んでいたことでしょうが、世論が動き金融大臣からは"美しい話ではない"と発言され、各証券会社は顧客からの反発を恐れ渋々と利益の全額返還を検討していますが、禿鷹のモルガンスタンレーやクレディースミスはノーコメントを貫いていますからどう決着することでしょうか。金融大臣本当は"汚い遣り口だ!"と言いたかったのでしょうが、株屋は株の売買で儲けるのが商売ですからそこまでは言えずに"美しくない…"との表現に留めたものでしょうが、一体"美しい取引"ってどんな取引なのか教えて頂きたいですね。(^^)

商売の世界には道徳も倫理もないと謂えばそれまでですが。今回の事件の当事者は殆どが我々が誤った育て方をした次世代人間達ですから、この事件が起きた真の原因には我々にも大きな責任があるのでしょうね。(;;)



35歳にして異例の特別試験でプロ入りが叶った日本将棋連盟瀬川昌司四段のプロ初対局が12日竜王ランキング戦で行われましたが、皮肉にも相手はアマチュア代表として出場権利を得たアマ竜王である勤務先NECの同僚でありましたから瀬川さんは指し難かったことでしょうが、沢山のメディアが注目する中をプレッシャーにもめげず105手で勝利を収めました。

NECは当初プロになるなら会社を辞めて貰いたいと言っていましたが、メディアの注目する目線の高さに気付き、急遽会社に在籍した儘棋士活動を認めましたが、二足の草鞋は虻蜂取らずになると当人は遂に退職する意思を固めたようです。然し会社の給与は400万円強ですがプロになるとC級2組に昇級するまで年収は250万円程度で結婚もできぬことになり背水の陣となりますが、男一匹、瀬川さんは将棋一筋に命を賭けたようです。

頑張れ瀬川さん!そして将棋ソフトにだけは絶対に負けないで下さいね。(^^)



全国の誰もが注目した耐震疑惑の渦中の4人の証人喚問が終わりましたが、誰もが証人喚問TV中継に注目したのは30年前のロッキード事件以来でした。彼等も全員悪い奴でしたが今回、際立って悪い奴が最後に出た総研の内河健所長でしたね。頭の回転の速さは到底71歳とは思えぬものがあり、ああ言えばこう言ってのらくら逃げる処は生来のワルであり稀代の詐話師であったに違いありません。彼の態度はロッキード事件偽証罪で収監された当事全日空社長元運輸省事務次官若狭得治の憎々しげな態度を彷彿(ほうふつ)させましたね。

彼も馬鹿ではありませんから最早罪は逃れられぬと覚悟したのでしょう、35億円の財産を4歳年上の妻に与えて偽装離婚するところなどしぶといですね。離婚妻に本当に持ち逃げされたりして…(^^)質問する国会議員も勉強不足が否めず消化不良の1日でありました。

悪徳不動産業者ヒューザーが偽装発覚後に購入者に引き渡していた "グランドステージ藤沢"が耐震強度僅か15%しかない鉄筋を指摘されての弁明が"作図ミスでした"には思わず笑ってしまいますよね。鉄筋量だけで単純に考えれば震度8で全てのビルが倒壊するとすれば、このマンションは震度2弱で全壊する計算になりますが、神を恐れぬ行為とはこんなことを指すのでしょう。"ゴメンで済めばお巡りさん要らぬ"と謂いますが正にその通りであり、震度5弱で間違いなく名前通りのグランドステージに化するのではないでしょうか。住民不安を1日も早く取り除くことが急がれます、公的資金の導入も結構ですが、その前に甘い汁を吸った連中を石臼を抱かせてでも彼らの隠し財産を根こそぎ吐き出さすことが先決だと思います。然しどうにも行政の対応の遅さに苛立ちますね。個人財産を隠され食い逃げされてしまい抜け殻の会社の倒産では住民だけでなく国民誰もが納得できません。行政よ、金融機関に命じて彼等の金融資産を凍結せよ!



同じアイちゃんでも片や17歳ピンポンの愛ちゃんはランク上位の選手を次々と破ってワールドカップ3位入賞して満面の笑みで帰国し、同じ日に宮里藍選手は男子ツアー参加もよもやの最下位での予選落ちとなり、賞金獲得額で半分以下の兄宮里聖志選手がトップで予選通過と皮肉な結果となりました。藍ちゃんの予選通過はかなりの難易度で疑問視されていましたが120人中120位には誰もが驚きました。人と謂うものの心の弱さを垣間見た感がありましたが、この儘アメリカ女子ツアーに参戦すれば今回のトラウマを引き摺るは必然であり、その前の新春に行われる世界Wカップ戦横峯さくらちゃんとの競演で是が非でも自分自身を取り戻さねばなりません。

Wカップと謂えば今春北田瑠衣選手が最終日82を叩いて足を引っ張り、相棒の宮里藍選手の力で優勝はできたものの、その後82のトラウマが遂に1年間彼女を立ち直らせることができない儘に賞金順位も62位(800万円)と前年6000万円と大違いでシード権を失いましたから、新春のさくらちゃんに同じ危機が訪れるのではと危惧していましたが、どうやらその危惧は藍ちゃんが肩代わりして呉れそうなのでさくらファンの私はホッとしています。(^^)

それにしてもW杯参加は賞金ランク上位2人と決められているのに2回共にトップの不動選手が棄権し、今回は更に3位の大山選手までパスしましたから4位のさくらちゃんにお鉢が廻ってきたものです。

女子プロ協会も賞金ランクによるW杯参加を義務化して、不参加者には国内試合3ケ月出場停止或いは課徴金3000万円のペナルティーを課すべきではないでしょうか。

2005年12月11日

師走も中盤に入り愈々町ではジングルベルが鳴り響き歳末商戦が始まろうとしていますが、笛吹けど踊らずで買い物客が一向にやって来る様子なく、イルミネーションの輝きが反って不景気を寂しく象徴しているように思えてなりません。



12月に入り先週は色んな事件がありましたが、NO.1は何といってもみずほ証券のマザース初上場ジェイコム株の誤注文でしょうか、金主はみずほコーポレイテッド銀行でしっかりしていてもこの株屋さん5年前に出来立てのほやほやですから、従業員は寄せ集めであり玉石混淆(石ばっかりかも…)であったようで証券マンとしての充分な基礎教育がなされていなかった如くであり、危機管理体制も不十分であったことは否めません。ATSを解除して走る何処かの電車の運転手のようにコンピュータの警告を無視したお返しが300億円もの損害とは魂消ましたね。この手のミスは過去にも数回ありましたからもう充分対応策が採られているかと思ったらさに在らず、相変わらず放置されていましたから起こるべくして起こった事故と謂えましょう。私も昔500円株を50株と誤って買い注文し、お金の調達に右往左往したことがありましたが、売り注文でなかったことが未だしも不幸中の幸いでした。今回も注文が買いなら誰にも相手にされず、注文主に謝るくらいで済んだでしょうが、売りだった処に悪夢の幕開けとなりました。東証は三度もみずほ証券に電話して注文の真偽を確かめたそうですが、機械なら兎も角気付いたのは人間ですから確かめるまでもなく明らかに誤注文だと3年生の子供でも分かりそうなものですし、今回の売出株式数どころか発行済株式数をも遥かに超える(42倍とか)注文ですから注文到着時にエラー消去できなかった東証側のシステムにも問題がなかったとは言えないでしょう。片や電話を掛け続け、みずほ証券は端末から注文の取り消しに必死であったそうですが、ジェイコムの取引成立の初値は672000円でしたから、東証のシステムで自動的に10万円安の572000円を下値制限とされるため572000円での売り取消を試みていたら事態は容易に収拾されていたでしょうが、みずほ証券の社員がそれに気付かず当初誤注文の1円の売り取消に懸命になっていたため東証側システムに認識されず、誤注文に気付いた便乗組が闊歩する羽目に陥ったものです。発行されて居ない株まで売ってしまった訳ですからお金ででも解決するしかありませんが、"わしは株券が欲しい"とごねる連中が出るに違いありません、株券の受け渡し期限である13日には一体みずほ証券はどう対処するつもりでしょうね。

みずほ証券には既に300億円を超える損失が確定していますが、その反面何処かに300億円儲けた奴が居ることになります。勝負は売り誤注文後のたった16分間の出来事でしたから99.9%はネット取引の連中であり、それも個人なら買い注文に前金が必要ですから間に合わず、前金の必要のない楽天やライブドアを始めとするベンチャー企業の証券部門がそれぞれ荒稼ぎをしたものと思われます。

ま、銀行は何処も儲け過ぎだし、みずほ証券も前期に500億円も儲けていますから、みずほコーポレイテッド銀行(みずほ証券の親会社)の財産をベンチャー企業に寄付したと思えばそれでええか(^^)



2番目の話題は天下の松下が惹き起こした温風器事故でしょうね。ホースを交換したばかりの石油温風器での一酸化炭素中毒事故は痛ましい限りでありますが何故?との思いが強いのは私だけでなく皆様もご同様でしょう。

最近連続的に起こって巷の話題を独占している松下電器製石油温風器の事故ですが、20年位前に三洋電機が同じ石油ファンヒーターで事故を惹き起こし、事態の収拾が後手後手に回り事件を大きくしたことは記憶に新しいところでありますが、今回の松下の場合も同じことの繰り返しでしたね。

三洋も松下もどちらも電気屋であり決してガス屋ではありません。従って金儲けのために十分な技術を有さずに物真似風に自社のブランドを利用して他業種に参入したに過ぎず、事業の亜流でもあり未熟な技術による製品であったことは想像に難くありません。

然し客はナショナルのブランドを堅く信じて買っており、欠陥商品に高額な代金は金額の多寡は別にしてもヒューザーや木村建設もどきではありませんか。

山形県の温風器のホースの取替え後の事故では修理担当者が山形署に任意ではありますが事情聴取を受け更には業務上過失傷害罪で書類送検されるまでに至りましたが彼はマニュアル通りの作業をしただけであり、マニュアルにホースをきつく絞めるように書いてあれば兎も角"軽く絞めれば充分"と書いてあったのではこの修理マンを責めるのは酷であり、責められるべきはマニュアルを作成した製造現場の技術担当者でありました。恐らく彼等は机上で設計や強度計算を行った設計事務所のような技術屋であり実際に出来上がった製品を自分の力で試すようなことはしなかったに違いありません。"きつ"くと"緩く"の表現は腕や手先の力には個人差が大きく、ある人にはきつく絞めたものでも別の人には緩いと感じることだってありますから、緩くの表現をマニュアルに記載するに際して複数の工場職員達に実際装着時の意見を聞くべきではなかったでしょうか。

山形県のある家電販売店の店主が4月に販売店の会合で松下電器の担当者に"交換するホースが銅製に変わり重くなったのに差し込み部分が短くなり(僅か20ミリ)ホースが抜け落ち易い"と指摘し、ホース下に支えの土台が要ると改善を求めたそうです。然しその後本社の社員が来てホースが外れても一酸化炭素は漏れないし、しっかり止めれば外れることはないと話して対処して呉れなかったと証言していますが、中毒事故発生により12月4日警察の捜索に現場を立会いホースが外れていたことを確認した松下は慌てて4月以降に修理した約4万台について調べた処、修理後のホースの抜け落ちは9日現在全国で13件も確認されたそうですから抜け落ち寸前のものは無数にあったことでしょう。この店主の貴重な意見が一体本社の何処まで上がっていたのでしょうか、何処かで口を噤んでしまった社員が居たものと思われますが、"そんな詰まらんことなど稟議などするな!"と上役に怒鳴られることを恐れたものでありましょう。悪い奴は稟議を書かなかった社員ではなく、普段の言動から彼に稟議を書く勇気を起こさせなかった上司でしたね。

こんなとんでもない事件にまで発展し松下電器は遂に200億円を超える損害を蒙ることになりましたが、会社が末端の声を汲み上げ早期にこれら欠陥商品の回収に臨んでいればこんな大事件にならずに済んだものを部下と上司の意思疎通の乖離に加えて社員教育の不徹底と現場軽視の体質がいみじくも露呈したものでありました。幸之助さんがあの世で何と言って嘆いて居られることやら…



三番目はカシオ計算機の115億円以上の横領事件ですね。8年前に経理部の次長が担当していた同社のアメリカの銀行に開設した口座に入れてあるお金をさる金融ブローカーの口座に送金したことが社内調査で発覚し、回収のためこの次長を米国に派遣したら更に大金を誤魔化して行方をくらませ懲戒免職になったものですが、最近になってこの次長が大分県で土木作業員になって潜んでいるのが発見され逮捕されたものです。公訴時効の7年が経過しているため容疑は17億円横領容疑となりますが、もう1年発見が遅ければ逮捕もできぬ処でした。

この元次長の手許には着服したお金が全く残って居らず事件は謎に包まれていますが、この会社はどうしてお金を不正に送金した当の本人をアメリカに回収に行かせたのか私にはまるで合点が行きません。恐らく会社は不正送金分を取り返してくれば刑事告訴は許してやるとか言ったに違いありませんが、次長さんはお金を回収しても会社での自分の席がなくなっていること位子供でなくても分かりますから"毒食わば皿まで"は当然の帰結であり、愚かだったのは彼を渡米させたカシオの純朴な首脳陣でありました。先々週のカシオワールドでのミッシェル・ウイーの予選落ちのチョンボと言い、この使い込み事件の経緯と言い何とも単細胞な計算機屋さんですよね。そうです。幾ら計算器が正しくても計算通り行かぬ処が世の中と謂うものです。(^^)

先週の3つの事件で計600億円超の金額が報道されましたが、余りに桁が大きすぎて我々の実生活と懸け離れ実感が湧きませんね。我々には2700万円とか2000万円とか書かれると万札の束を想像して"わあ大金やなあ"と感じますが、きっとその方が正常な精神状態の持ち主なのでしょう。

金額の桁数が増えることで感覚が麻痺してお金と思わなくなるのではないでしょうか。

それにしても誤注文で会社に300億円以上の損害を与えることになった当の証券マンはどうしているのでしょうね。償いようもない余りの額の大きさに開き直ってケロリとしていたりして…(;;)



耐震データ偽造事件の主役はどうやら黒幕と見られていた総合経営研究所の内河社長本人だった筋書きが読めてきました。彼は国会参考人喚問で私はコンサルタントだから構造計算のことまでは分からないと答弁しながら、その実、中小ゼネコン向けの会報の中で計算式を基に鉄筋量を減らすことを詳細に記載しており、社長自身が構造設計に深く関わっていたことが発覚しましたから途轍もなく悪い奴ですね。14日の証人喚問の推移が興味深く待たれます。案外姉歯さんなど裏リベートを取られたりして半分加害者でも半分は被害者だったのかも知れませんね。

終には建築事業者に鹿島や大林組まで登場してきましたから愈々事件は佳境に入ってきました。今後の展開に胸をわくわくさせて待っています。(^^)



女子ゴルフは冬休みに入っていますが、アメリカでの最終予選会でダントツのトップ合格した宮里選手にはニューヨークタイムズ紙まで"衝撃的な第一歩をしるした"と最大級の賛辞を以って小さくてもよく飛ばす彼女の強さを称えました。その褒め言葉のバックグラウンドには彼女がシャイなため無表情を装うか、只にやにや(本人は微笑んでいるつもり…)しているだけで真意が汲み取れず可愛げのないそこらの日本人とは全く異なり、米人記者に対してもよく喋り(勿論英語で)よく笑う明るい少女であったことが彼等には日本人へのイメージを変えることになり、とても印象深かったのでしょう。(^^)

それに引き換え同じくプロ合格した諸見里選手は英語がまるで喋れず、高校ではゴルフ漬けで英単語も覚束なかったでしょうからプロ合格後の研修をどうしてクリアしたのでしょうね。英語に平仮名の訳を付けて貰ってたりして…(^^)