先週1週間は全く楽しい話題に乏しい暗い週でしたね。仕事の方は年末調整関係の税務署などへの提出書類の追い込みでてんやわんやでしたが漸く一段落しましたが、週末から愈々確定申告書が税務署から届くようになり、お得意先からの電話が絶え間なく忙(せわ)しなくなって参りました。
先週の話題の一番は何をおいてもライブドアの粉飾決算事件であり、二番目にヒューザー小嶋社長の国会喚問31回証言拒否事件、三四が無くて五に米国産牛肉再度禁輸事件だったですね。輸入管理官が重箱の隅でも穿(ほじく)って探し出したのかと思っていたら、箱を開けたら堂々と背骨(脊髄入り)付きの肉が入っていたとか、米出国時に作業員も検査官も国内ではOKの背骨付きの肉が日本向けにダメとは知らなかったと謂うお粗末さ、ブッシュさんのお国柄らしいですね。それにしても米人なら食べてもよくて日本人なら危険だなんておかしいとは思われませんか。日本人は元々草食民族(猪などは食べていた)ですから牛肉に対し特別アレルギーがあるのでしょうか。アメリカ人がBSE覚悟で食べているとは思えませんから不思議ですよね。何処かが間違っているように思えるのですが…
見るからに悪人面したあの小嶋社長前回国会での参考人質疑のときは到底堅気の人間とは思えぬ程酷い暴言を吐き散らして辺りの顰蹙(ひんしゅく)を買っていましたが、今度は偽証罪が懸かる証人喚問とあって一転して借りてきた猫のように大人しく一々後ろの保佐人とかの弁護士とひそひそ相談しては“刑事訴追云々…”で頭をぺこぺこ下げて何も喋らず時間稼ぎしてお仕舞いは大変見苦しいものでありました。偽証罪か何とか法違反かは分かりませんが、何れにせよ刑事罪は逃れぬところでありますから、せめて国民が注目しているTVカメラの前だけでも堂々と胸を張って“私の不徳に致す所存であります”とはっきりと答えてくれたら沢山の社員や家族の手前少しは面子(めんつ)が立ったのではないかと思います。検事の取調べではTVカメラはありませんから土下座しようと泣いて縋ろうと自由であったでしょうに、きっと自宅で見ている家族から“うちのお父ちゃんはあかんたれやなあ、見損なっていた!”と前回との豹変振りに呆れて見捨てられ(この小嶋社長愛人宅から会社や国会に通っているそうで、家族からはとっくに見捨てられているそうな…)(;;)社員からも愛想を尽かされたことでしょう。(;;)
小嶋社長翌日出社したら会社に誰も居なかったりして…(^^)
極め付きの大事件であるライブドアの錬金術が愈々暴かれようとしています。どうせ馘首にした幹部からの内部告発によるものでしょうが、M&Aの真相を知る重要な側近が自殺するなど事件は混迷化しています。時価総額1兆円などと謂っても、所詮昔からの企業のように土地建物工場などの不動産を持っている訳でなく、ライブドア自身を初め買収した関係会社株式の東証の価格の総額ですから、もう4日で既に50%以上減少しています。今度の事件でこれらが上場廃止となると時価総額は間違いなくゼロとなり借金だけが残ることになるでしょうから、紙切れだけの見せ掛けの財産は恐ろしいですよね。事件後自社株続落に対しライブドアの幹部達が自分に持っている株を手放したそうですが、本来なら借金をしてまで買い支えて自社を守らねばならぬのを売り逃げとはどう言うことですか?愛社精神など微塵も見られませんがこれも社長の器量の至らぬ処でありましょうか。最早ライブドアは自らの内側から崩壊の兆しが現れましたね。ライブドアの手法はこれまで株式を何倍にも分割して巨利を得てきたソフトバンクや楽天などIT企業が駆使してきたことを台本として真似たに過ぎず、“赤信号皆で渡れば…”であったでしょうし、ライブドアだけが罪を被るのは片手落ちであり少し酷かも知れませんが、ホリエモンの持てる人材が他社より質的に劣っていたことが脇のガードを甘くし今回の事件の発端となったものでしょう。
先週のニューヨークタイムスはいみじくも今回の事件について評論し“生意気な成り上がり者への懲らしめだ”と喝破しています。ホリエモンさんもフジTV事件など少し遣り過ぎましたが、同じ罪に問われるなら他に同類が幾人も居ますから、恐らく株式市場に横行する不透明な“灰色手法”に警鐘を乱打すべく人身御供として名誉ある悪役に彼が選ばれたものでしょう。(;;)
それにしても財務担当の宮内取締役(この人恥ずかしながら私と同業の税理士です)がマネーライフ社を買収する役割を担ったライブドアの関連会社ライブドアマーケティングの社長に送った“投資事業組合を噛ませるから不正がばれる危険性は99%ない”とのメールが捜査当局に発覚するところとなりましたから、合法違法ぎりぎりの綱渡りなのにライブドア側に致命的な油断がありましたね。メールは通常消してもプロバイダー側に残りますがライブドア自身がプロバイダーではありませんか。“紺屋の白袴”とはよく言った言葉ですが、消さなかったこのメールから犯意が明確となりました。最早不正とは思わなかったと言い逃れの出来ぬ展開となりホリエモンさん四面楚歌に陥りましたが、果たして月末に向かってどのように事件は進展してゆくのでしょうか大変興味深いですね。
この事件のプロローグは16日午後6時半六本木ヒルズ38階のライブドア本社の扉が開かれて数十名の捜査官が踏み込み『東京地検です。これから強制調査を始めます。社員の方は指示があるまで机から動かないで下さい。パソコン、電話にも一切触れないように…』…社内に硬直した静かな激震が走った瞬間でした。恐らく全員が一瞬悪い夢でも見たか或いはTVドラマ劇中の一員となった錯覚を覚え頬を抓ったことでありましょう。6時半と謂う時間は普通の会社なら殆どの者が退社している時間ですが、その時間に殆どの者が在社していることを探知しての捜索開始であり、ライブドアの商売上営業妨害にならない配慮とメディアへの情報到着の遅延が目的であった異例のものでありましたね。捜索は延々と翌日早朝まで続きましたから捜査官も社員の方々も大変だったことでしょう。深夜残業割増賃金は出たのか!
この降って湧いた事件のお陰でホリエモンを衆議院選挙の公認にしたいと持ちかけた自民党の武部幹事長も何だか居心地が悪くなってきました。あの時ホリエモンさんがライブドアの社長を辞め公認を受けて若し当選していたら今回の地検特捜部の強制捜査は果たして行われたでしょうか。今となってあのときの公認辞退に臍(ほぞ)を噛んでいるのがホリエモン自身であり、胸を撫で下ろしているのが族議員のお手本であり食肉で巨額の税金を無駄遣いした当時の農林水産大臣武部現幹事長でありました。この人、食肉事件の後左遷されることと国民誰もが思っていましたが、小泉首相に泣きついてお目こぼしを受け、それ処か小泉首相の弱みでも掴んだのか幹事長ポストまで手に入れましたからメチャ悪運の強い男ですね。きっとこれからも長生きして更に悪名を高めることでしょう。(^^)
株式市場も現在は昔と違って様変わりし、99年商法が改正されて1株の金額がなくなりましたから、(昔は1株券金50円也などと書いてありましたが、現在では株数だけしか書いてありません、1株が幾らかは取引所が立会で決めます)1株50万円の相場の株式が10株に分割されたら、1株は5万円の筈です。それが売買単位の少額化で扱いやすくなって、瞬時にして10万円20万円と値上がりし、更に10分割しても1株が数万円ですから、株券を印刷するだけで巨億の金が転がり込んでくるなんてどう考えても可笑しいですよね。
10年位前お得意先の女性社長Yさんがヤフーの株を2株300万円で買ったら証券会社からそんな株は怖いから早く売れとヤイノヤイノとせっつかれ不本意ながら500万円で売却したらその後数回に亘って株式分割が行われ“今持って居たら億単位になっていたのに…”(;;)と株屋さんを酷く恨んで居られ、その以前にワラント債で数千万円の損をされていたこともあり、お会いする度に幾度も愚痴られたことをよく覚えて居りますが、売却を承知されたのは当の本人ですから何処へも文句を言っても行けず、結局その無念遣る方なき思いがストレスとなったものかその後病に冒され1昨年亡くなられました。(;;)この方ヤフーの株など触っていられなかったらきっと今も健在ではなかったかと思います。合掌
昨年12月に信州岡谷で5年生の男の子が母親に叱られて居なくなった事件がありましたが先週1ケ月振りで居なくなった近くの水辺で水死体となって見付かったと岡谷の知人からメールがありました。事故現場は到底転げて落ちるような場所ではなく、警察は事故死として処理したそうですが、どう考えても母親の叱責が原因の自殺としか考えられず、連日湖畔には花束が絶えることなく、5年生の子供を持つ私の知人も花束を供えお祈りに行かれたそうです。最近の子供達には精神的な粘りがなく、命の尊さなど校長先生の朝礼の訓話に出る位であり空々しく誰も信じていませんから、ちょっとしたことが悲劇のプロローグとなります。近所の人は誰もが何もかも良く知っていますからこの子の無念さに心を馳せ、悲しむ母親に同情する人など一人も居ないそうです。(;;)
昨日社会保険庁から国民年金の源泉徴収票が届きました。例の葉書がくっつけてある奴で所定の場所からピリピリ捲るとナント!肝心の年金の数字が手前の紙に引っ付いて剥がれてしまい、剥がれた後には数字も何も消えてしまい青くなりましたが、今朝の新聞を見てビックリ、兵庫県で129万人の内78万人への源泉徴収票が圧縮加工のミスで見開き部分が剥がれぬことが分かり私もその一人だったことが分かり漸くホッとしました。(^^)
外注先の民間業者11社中1社のミスだそうですが、一度くらい試し剥がしをしていたら容易に判明したでしょうに、きっと社会保険庁の天下り役人が居るずぼらな会社だったのでしょう。個人情報の五月蝿い昨今ですが、それにしても貼り付ける前は往復はがきのようなものであり、データの元はCD1枚だったでしょうから守秘義務のない民間業者はデータをコピーして年金の多い人は通販業者に、少ない人は消費者金融に横流しすれば社会保険庁の下請け代より儲かる筈ですから怖いですよね。一体から社会保険庁は個人情報の守秘義務をどう考えているのか!
Wカップの藍ちゃんさくらちゃん最下位スタートでイマイチぱっとせず昨年に続いての連覇は絶望的となりました。余りに情けない1週間でしたので最後にせめて個人的に嬉しいお知らせでもお伝えしたいと思います。
1年生の孫の若葉がお正月の書初め展で入選し、今日“そごう”で展示されたものです。

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“わしも鼻が高いわい”と喜ぶ“爺バカ”を嗤ってやって下さい。これが本当の“じいちゃんの独り言”でした。(^^)