本年も後僅か2週間となりましたが、私共はこれから年末調整の最盛期に入ります。景気の悪さはお得意先の年末賞与の額の多寡でよく分かります。10年前なら考えられなかったことですが今では賞与不支給の企業も少なくありません。社会保険事務所も何時からか賞与の支給届に支給、不支給の欄ができて何れかに○を付けるようになりましたが、不至急でも○を付けて送り返さねばならぬのは封筒と切手代が無駄で馬鹿々々しい話であり屈辱に耐え兼ねますがこれをもってお役所仕事というのでしょう。然しこれが税務署からのお尋ねの書類ならちゃんと返信封筒が入っていますから不思議ですよね。社会保険料や厚生年金は国の税金と違って保険給付や年金支給があるからと単細胞な彼等は考えているのでしょうが、いえいえ決してそうではありません。受給権者は従業員自身であって会社は50%の負担額はあっても恩恵には全く浴しませんから彼等は何か勘違いをしているのではないでしょうか。切手代を返せ!

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ここでマリーゴールドの写真をご覧ください。(^^)
先週月曜日須磨の税務署へ所用で出掛けた帰路、山陽電車の駅まで徒歩の途中の住宅街である家の玄関横の花壇に素晴らしく大きく咲いたマリーゴールドを見掛けて驚きその後ずっと気に掛かっていましたが、意を決して今朝早朝雪の残る道を転ばないように注意しながらデジカメ持参で須磨まで行ってきました。ひょっとして雪と霜でだめかも…と半分期待せずに行ったのですが、マリーゴールドは雪にもめげずに見事に咲き誇って私を待って居て呉れました。こんなに大きな花を見たのは初めてです。12月半端過ぎてこの華やかさはそこらのシクラメンやプリムラなどを圧倒し、彼女は"まだ秋は終わってないぞ"と主張していますね。(^^)



幼気(いたいけ)ない少女達が殺される事件が昨年来行方不明も併せ9件も発生し、正に世は末世の様相を呈していますが、原因の多くは青少年に対する学校での倫理教育の欠如に増して巷での低俗な図書やDVDなどの氾濫が体ばかりでかくても未だ精神面が未成熟な若者達の心を毒しているためではないでしょうか。

一つには世の中が余りに結構すぎて誰もが食べてゆく心配がないために若者が変な方に神経が移って行くのかも知れません。昔から"衣食足りて礼節を知る"と謂いましたが、我々の青年時代は厳しい精神教育倫理教育を徹底されたお陰で衣食足りなくても礼節だけは重んじたものですが、その昔はポルノ映画もセックス漫画もなく恋愛小説など手すら握り合えぬプラトニックラブ程度であり、武者小路実篤の『友情』を読んでは失恋する野島を我が身に置き換えて涙したり、三好達治や室生犀星の詩集を読んではその瑞々しい感性と七五調古文による格調の高さに心底感動していましたから青年期に達しても心は何時までも少年期の儘純粋だったのです。室生犀星の"小景異情その二"など今思い出しても涙が出るほど懐かしく青春時代が想い出されます。

"故郷(ふるさと)は遠くにありて思うもの、そして悲しく詠うもの…遠き都に帰らばや、遠き都に帰らばや"

素晴らしい詩(うた)でしたね。丁度明治生まれの旧制高校卒の方が土井晩翠の"星落秋風五丈原"7章45節全文を諳(そら)んじて居られたように私と同時代の者達はこの詩を暗誦して居ないものは数少なかったと思います。

暗誦と謂えば私は未だ小学校唱歌"水師営の会見"を幾らか諳んじています。これは100年以上も昔日露戦争旅順要塞陥落後水師営で行われた乃木希典将軍(明治天皇崩御により夫妻で追腹された最後の士(さむらい)です)とロシアのステッセル将軍との会見を詠った詩です。

♪旅順開城約成りて…処はいずこ水師営…♪

時は昭和16年大東亜戦争勃発直前の秋、垂水幼稚園学芸会にて私が乃木将軍を演じ片山君(今何所でどうしているやら…)がステッセッル将軍役であり、その中で"水師営の会見"1番と3番を私が歌い2番を片山君が歌ったものですが、1番3番が今も鮮明に甦り歌えますが2番は定かでありません。64年前のことの方が最近のことより記憶が鮮明なのも不思議でなりませんが、脳の奥の部屋に大切に仕舞われて60年余りの風雪に耐えてきたせいでしょうか。(^^)

又いつもの悪い癖で脱線しました御免なさい、話を元に戻しましょう。我々の青年時代の話でしたね。その昔に若し今のポルノ映画もセックス漫画が存在していたら私達はどうなっていたのかと考えるととても複雑な気持ですが、当時は我々の数倍も倫理観の厳しい明治生まれの方が多かったため検閲が大変厳しく恐らく芽生えもせずに存在し得なかったものと思われます。

そう考えると現状のあり姿は本来なら我々戦前派の人間が明治生まれの方々の代わりを務めなくてはならぬ義務を放棄し、悪書などの氾濫に対し何もできずに現状を傍観する体たらくだったのですから昔の人が偉くて我々がダメ人間だったのでしょう。それと謂うのも我が国戦後の高度成長が我々の物質生活を豊かにしたため、必然的に精神生活が貧しくなり子供達にだけは我々が味わったひもじい思いを経験させたくないとの短絡的な誤った考えが放縦で他者への思い遣りを持たぬ自分本位な次世代人間を作る原因となったに違いありません。高度成長が悪の根源であったなどおかしな論理ですが、高度成長が古き良き文化の悉くを崩壊させたことは誰もが頷く処であり、責められるべきは若者達だけでなく我々世代人の心の在り様でありました。"覆水盆に還らず"と謂いますから、最早総てが手遅れであり、我々愚かな世代の犯した過ちにより我が国は近い将来滅び行く運命(さだめ)にありましょう。そして滅び行く廃墟から真の賢者が生まれるであろうことを期待しようではありませんか。



ジェイィコム株の売りを誤注文と知りながら、パソコンオタクならいざ知らず一つ釜の飯を喰う同業者が大量に買付けていた事実が報道され、天下の証券会社までが火事場泥棒に参加していたことが金融庁への株式保有報告書から明るみに出て世間に暴露されることになりました。スイス系外資のUBS証券系列が121億円稼ぎ出してみずほ証券の損失の1/3以上を毟り取り、更には外資ばかりと思ったら国内証券会社も野村や日興など大手が便乗しコソ泥紛いが発覚しましたから幾ら戦国時代とは謂え、溺れかけている奴の頭を押さえつけるなどはあんまりですよね。"道義地に落ちたり、商道徳何処(いずこ)へ"の感が拭えません。それぞれ買付担当者は年末臨時ボーナスの支給にほくそ笑んでいたことでしょうが、世論が動き金融大臣からは"美しい話ではない"と発言され、各証券会社は顧客からの反発を恐れ渋々と利益の全額返還を検討していますが、禿鷹のモルガンスタンレーやクレディースミスはノーコメントを貫いていますからどう決着することでしょうか。金融大臣本当は"汚い遣り口だ!"と言いたかったのでしょうが、株屋は株の売買で儲けるのが商売ですからそこまでは言えずに"美しくない…"との表現に留めたものでしょうが、一体"美しい取引"ってどんな取引なのか教えて頂きたいですね。(^^)

商売の世界には道徳も倫理もないと謂えばそれまでですが。今回の事件の当事者は殆どが我々が誤った育て方をした次世代人間達ですから、この事件が起きた真の原因には我々にも大きな責任があるのでしょうね。(;;)



35歳にして異例の特別試験でプロ入りが叶った日本将棋連盟瀬川昌司四段のプロ初対局が12日竜王ランキング戦で行われましたが、皮肉にも相手はアマチュア代表として出場権利を得たアマ竜王である勤務先NECの同僚でありましたから瀬川さんは指し難かったことでしょうが、沢山のメディアが注目する中をプレッシャーにもめげず105手で勝利を収めました。

NECは当初プロになるなら会社を辞めて貰いたいと言っていましたが、メディアの注目する目線の高さに気付き、急遽会社に在籍した儘棋士活動を認めましたが、二足の草鞋は虻蜂取らずになると当人は遂に退職する意思を固めたようです。然し会社の給与は400万円強ですがプロになるとC級2組に昇級するまで年収は250万円程度で結婚もできぬことになり背水の陣となりますが、男一匹、瀬川さんは将棋一筋に命を賭けたようです。

頑張れ瀬川さん!そして将棋ソフトにだけは絶対に負けないで下さいね。(^^)



全国の誰もが注目した耐震疑惑の渦中の4人の証人喚問が終わりましたが、誰もが証人喚問TV中継に注目したのは30年前のロッキード事件以来でした。彼等も全員悪い奴でしたが今回、際立って悪い奴が最後に出た総研の内河健所長でしたね。頭の回転の速さは到底71歳とは思えぬものがあり、ああ言えばこう言ってのらくら逃げる処は生来のワルであり稀代の詐話師であったに違いありません。彼の態度はロッキード事件偽証罪で収監された当事全日空社長元運輸省事務次官若狭得治の憎々しげな態度を彷彿(ほうふつ)させましたね。

彼も馬鹿ではありませんから最早罪は逃れられぬと覚悟したのでしょう、35億円の財産を4歳年上の妻に与えて偽装離婚するところなどしぶといですね。離婚妻に本当に持ち逃げされたりして…(^^)質問する国会議員も勉強不足が否めず消化不良の1日でありました。

悪徳不動産業者ヒューザーが偽装発覚後に購入者に引き渡していた "グランドステージ藤沢"が耐震強度僅か15%しかない鉄筋を指摘されての弁明が"作図ミスでした"には思わず笑ってしまいますよね。鉄筋量だけで単純に考えれば震度8で全てのビルが倒壊するとすれば、このマンションは震度2弱で全壊する計算になりますが、神を恐れぬ行為とはこんなことを指すのでしょう。"ゴメンで済めばお巡りさん要らぬ"と謂いますが正にその通りであり、震度5弱で間違いなく名前通りのグランドステージに化するのではないでしょうか。住民不安を1日も早く取り除くことが急がれます、公的資金の導入も結構ですが、その前に甘い汁を吸った連中を石臼を抱かせてでも彼らの隠し財産を根こそぎ吐き出さすことが先決だと思います。然しどうにも行政の対応の遅さに苛立ちますね。個人財産を隠され食い逃げされてしまい抜け殻の会社の倒産では住民だけでなく国民誰もが納得できません。行政よ、金融機関に命じて彼等の金融資産を凍結せよ!



同じアイちゃんでも片や17歳ピンポンの愛ちゃんはランク上位の選手を次々と破ってワールドカップ3位入賞して満面の笑みで帰国し、同じ日に宮里藍選手は男子ツアー参加もよもやの最下位での予選落ちとなり、賞金獲得額で半分以下の兄宮里聖志選手がトップで予選通過と皮肉な結果となりました。藍ちゃんの予選通過はかなりの難易度で疑問視されていましたが120人中120位には誰もが驚きました。人と謂うものの心の弱さを垣間見た感がありましたが、この儘アメリカ女子ツアーに参戦すれば今回のトラウマを引き摺るは必然であり、その前の新春に行われる世界Wカップ戦横峯さくらちゃんとの競演で是が非でも自分自身を取り戻さねばなりません。

Wカップと謂えば今春北田瑠衣選手が最終日82を叩いて足を引っ張り、相棒の宮里藍選手の力で優勝はできたものの、その後82のトラウマが遂に1年間彼女を立ち直らせることができない儘に賞金順位も62位(800万円)と前年6000万円と大違いでシード権を失いましたから、新春のさくらちゃんに同じ危機が訪れるのではと危惧していましたが、どうやらその危惧は藍ちゃんが肩代わりして呉れそうなのでさくらファンの私はホッとしています。(^^)

それにしてもW杯参加は賞金ランク上位2人と決められているのに2回共にトップの不動選手が棄権し、今回は更に3位の大山選手までパスしましたから4位のさくらちゃんにお鉢が廻ってきたものです。

女子プロ協会も賞金ランクによるW杯参加を義務化して、不参加者には国内試合3ケ月出場停止或いは課徴金3000万円のペナルティーを課すべきではないでしょうか。