明日は愈々大晦日であり小生の亥(いのしし)年もあと一日で子(ねずみ))年と変わります。皆様の本年一年は如何でしたか。今年は“嘘”に始まり“偽”に終わった情けない一年でありました。“偽”のナンバーワンである年金問題では宙に浮いた5000万件にも上る年金の解明が頓挫し、重大な政治不信を招くこととなりましたが、元々社保庁は年金など貰った税金だとの既成概念に基づいて杜撰な仕事をしていましたから、解明などできる訳がなく我々国民も彼等に期待することなく税金を払っていたのかと諦めた方が賢明でしょう。{%gakkari%}
又企業間ではハゲタカと呼ばれる外資ファンドからの我が国優良企業に対する敵対的TOBが続発しましたが、彼等が愚かにも判官贔屓の日本人の心情を知ることなく『我々は日本の経営者を教育するために来た』などとほざいて高圧的な態度を以て土足で乗り込んできたために、国民の反発を生み苦戦を余儀なくされましたが、それでも彼等は抜け目なく名誉より金だ!とブルドックソースから20数億円を巻き上げて行きました。かような女衒(ぜげん)の如きユダヤ人が相手では、無防備な我が国の企業など狼の前に子羊同然であり現在サッポロビールを始め多くの企業がTOBの標的にされておりますが、亡羊補牢とばかり急遽行われている買収防衛策や企業同士の株式の持ち合いの復活などは決して好ましいものでなく広い意味で企業を縮小させることになりますから正々堂々と胸を張ってハゲタカと真正面から闘える企業になって欲しいと思います。然し御多分に洩れず会社の将来などより自分が社長を務める数年間だけ御身安泰を願う度量のない経営者が多い我が国では、身体を張って会社を護ろうとする経営者がめっきり少なくその辺が外資に付け込まれる隙を与えているのではないでしょうか。
来年こそ清らかにして明るい“真”の年だと胸の張れる年であって欲しいですね。
薬害肝炎救済法案はその前文にて『政府は感染被害者の方々に甚大な被害が生じ、被害の拡大を防止し得なかった責任を認め心からお詫びすべきだ』と明記されました。大阪高裁の和解案並びに20日厚労省で舛添厚労相から被害者の心情を逆撫でする解決金30億円を原告団が敢然と突っぱねたとき、もうだめだ!と思いましたが、意外にも頑なに拒んできた福田総理が原告団との会見を承諾し、更に原告団に対する総理からの直接の陳謝、救済法案の今国会提出とトントン拍子の展開となりましたが如何してこんなに事態が好転したのかと訝しく思っていたら、先週この事件に関連してTVで放映されていた会見シーンを見て礑(はた)と膝を叩いたのです。
20日厚生省で舛添厚労相から引導を渡されたとき、救済を待ち望む全国の肝炎患者達に対して原告団の女性達が誰も俯いて只涙を流すだけだったとき、放列カメラに向かって“みんな、ごめんね!”と東京訴訟の朝倉美津子さん(先週ブログ写真の女性)が大声で哭いて詫びた一言が大写しされて福田総理の胸を打ったのではないかと思ったのでした。冷徹な総理とて人の子ですからTV画面から流れ出たあの一言には流石に心動かされずには居られなかったでしょう。原告団一同の中のMVPは弁護団でも原告団団長でもなく東京訴訟団の一員あの朝倉美津子さんでしたね。彼女の存在なしに薬害肝炎救済法案はあり得なかったでしょう。蓋し“女の髪の毛には大象も繋がる”の格言通りでありましたね。
無事法案が可決されたらマイク放列の前で朝倉さんから“みんな、よかったね!”と呼び掛ける爽やかな笑顔が見られることを期待しましょう。{%ureshii%}
先日の新聞記事で東京港区の一等地にあるアメリカ大使館が約4000坪の土地を借りながら10年間国に一銭も地代を支払って居なかったそうです。
借地料の値上げにアメリカがイチャモンを付けたのが発端だそうですが、非常識にもアメリカは明治29年に交わした契約書を持ち出して、値上げ規定がないと支払いを拒否していたとか… {%saiaku%} 交渉の結果、時効成立を前にアメリカは10年間の地代を利息も付けずに支払ったそうですが地代は年たった700万円と只同然であり、どうしてこんな少額な地代で国は承知したのでしょうか。
少なくとも最低坪当たり300万円はする土地ですから時価に引き直すと120億円であり、民間に貸せば固定資産税だけでも年2億円以上になる土地の地代が年700万円とは魂消ますね。 {%saiaku%} 一度アメリカの日本大使館の地代が幾らなのか財務省に聞いてみたいですね。時価より高かったりして… {%saiaku%}
大体我が国の首脳はアメリカと交渉するときは何時も腰が引けて、損な取引結果に終わるのが通例ですが、沖縄で絶えず婦女暴行事件を頻発させて犯人も隠匿して渡さず無礼の限りを尽くしているアメリカ軍が家賃を払う処か、所謂“思い遣り予算”などと美名の元に1400億円もの大金を毎年我が国ガアメリカに払っていることをご存じですか。故金丸信が決めたことですがアメリカにしてみればソ連や北朝鮮や中国の状勢を探るために極東の基地が是が非でも必要であり、ソ連や北朝鮮などの脅威から日本を護ってやっているとおためごかしを言って沖縄に陣取っているのですから厚かましいですね。我が国の自衛隊は年に4兆5千億円も使って何をしているのでしょうか。
10月に民営化した日本郵政グループ会社が4年掛けて2万4千人リストラを発表しました。そんなに沢山クビにして事業がやって行けるのは考えられないことですが民営化までのこれまでに余程大勢の無駄飯喰らいが巣くって居たものでしょうか {%komaru%} それとも目立たぬように少し宛過疎地の郵便局を閉鎖などする予定も計算に入っているのかも知れません。
先日振込支払いがあったので近くのT郵便局は坂がきつく駅前の郵便局は38人待ちでどうしようもなく、区役所へ行ったついでに川向こうのS郵便局に行きました。引いた番号札は8人待ちでしたが、受付カウンターは郵便用が一つと振込等が三つあり、郵便の客が一人も居ないのに郵便の係員は振込などの客が大勢待っていることを知りながら2年前までの社会保険事務所さながら己が職種に専念しボケっと所在なげでした。切手やUパックの客が居ないときは臨機応変に他の人の手伝いをすれば良さそうなものを、民営化とは名ばかりで実態は郵政公社その儘と感じました。後ろに座っている局長さんらしい人に一言文句を言ってやろうかと思ったのですが、又少し世間を狭くすることになりそうで止めました。{%shiranai%}
元郵政公社の統合についてはその組織の仕組みが一般に良く知られていませんが、親分が持ち株会社である日本郵政株式会社でありその傘下に子分であるゆうちょ銀行株式会社、かんぽ生命保険株式会社、郵便事業株式会社、最後に郵便局株式会社の4社を子会社としており、初めの三つの会社の下請けを最後の郵便局株式会社がしていますので、恐らくリストラの対象になる大部分は過疎地の郵便局株式会社の支店閉鎖による人員削減が主になるものと思われますが、余り過疎地に拘ると世間が五月蝿いので街中でも集客数が少なく利益が出ない郵便局は淘汰される可能性が大ではないでしょうか。近くのT郵便局など番号機が何時も待ち人0人であり器械の設置そのものがムダだと思えますので、余命短しと読んでいます。それでも0人待ちだからと謂って直接カウンターに行くと番号札を引いて下さいと言われますし、耳の遠いお年寄りだと後で局員が番号札を毟っていますから、あの枚数は郵便局の成績に繋がる部分があるようですよ。{%akkanbe%}
郵便局株式会社は昔の特定郵便局が様変わりしただけであって、昔から局長の世襲制など問題を多く抱えていましたから郵政族議員も淘汰されたことだし愈々人員整理の狙い撃ちの的となりそうですが、日本郵政株式会社の社長は福田総理に劣らずあの冷血で狷介固陋な西川善文社長(前三井住友銀行頭取)ですから当然考えられそうなことですよね。{%gakkari%}
今年も残すところ後一日に押し詰まりましたが、今年は何故か年初からブログの食材が沢山あり過ぎて困った年でありました。今週はどれにしようかと迷うことが多く、捨てざるを得なかったネタは数知れずあり勿体ないことでありました。又ネタの多くが今年を象徴する言葉、漢検募集にダントツでトップとなった“偽”に纏わるものが多く、何一つ楽しい話題に恵まれなかった年であったので是非来年は楽しい話題が横溢するような平和な年であることを祈願して已みません。
先週の格言諺問題の解答
“人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)する”
膾(なます)は大根やにんじんを細かく切って酢の和え物にしたもののことで、炙は炙(あぶ)り肉であり、どちらも誰もが好む食べ物であるため、人の口にのぼる喩えであり、世の中の多くの人の話題となり、持て囃されることを謂います。難しい言葉ですが憶えておかれて決して損のない言葉です。
今週の格言諺の問題
“羮(あつもの)に懲りて膾を吹く”なんて言葉がありましたよね
今週の問題はこれにしましょうか。羮って何でしょうね?
それでは皆様良いお年をお迎え下さい。{%ureshii%}