雨が多くて気分の優れない一週間でしたが、うちの事務所を訪れる雀達にとっても鬱陶しい一週間であったことでしょう。当然とは謂え雨具を持たない彼等にとっては雨の日は木の葉の下でお睡みしたい処でしょうが、腹が減ってはお睡みもできずに朝食を求めて出掛けねばならぬのは家禽と違って野鳥の宿命でありますが、自由があると謂うことは彼等にとって何物にも替え難いものであり、昔うちの鶏小屋に破れた透き間から沢山の雀が鶏の餌を求めて入り込んで居り、私が小屋へ入ると入ってきた場所が思い出せずに逃げ出せず、面白いように捉まるので捉まえて鳥籠に入れて飼っていましたが餌だけ食べて数日で全部死んでしまいましたから、“矢張り野に置け蓮華草”であり、彼等には先祖から遺伝した本能で如何にしても家禽には成れないようでした。雀を馴らすには目の見えない赤ちゃんのときから育てれば雀の子は初めて見た人を母親と思って懐(なつ)くそうです。何時だったかTVで仰向けになってお祖母さんに甘えている雀の姿を信じられない思いで見ましたが、きっと生まれて直ぐに巣から墜ちてお祖母さんに助けられ育てられてきっとこの雀はお祖母さんを母親だと信じていたことでしょう。(^^)
愈々先月末より東京都の杉並区立和田中学校で夜間補修授業「夜スペシャル」が始まりました。この公立中学は校長先生が民間出身者と異色の中学校であり、塾と公立中学の提携した異例の学習プログラムでありましたが、”塾などに頼るとは!“とプライドだけ高い都の教育委員会がイチャモンを付けるなど波瀾万丈の船出であり、報道陣の多数詰めかけた中を先日の土曜日の午前中に大手進学塾の男性講師が教壇に立ち11人の生徒を相手に英語の補修授業が始まったそうです。学校での塾は価格も一般塾の半額程度と廉いせいもあり概ね父兄に好評で、息子は塾に行きたがらなかったが学校でやる授業なら行きたいと意欲を見せていると言う保護者も居て、所謂「夜スペ」によってこれからの中学教育に投じられた一石は全国の公立中学校に大きい波紋を投げかけた如くでありました。校長先生の意図は上位の生徒の力を伸ばして難関高校をクリアさせるためだそうですが、これって自分とこの先生の指導力が塾の先生に劣っていることを世間に喧伝するようなものであり、相当に勇気の要った決断であったことでしょう。
きっと塾の未経験児童も夜スペ体験をしてみれば自分の学校の先生とプロの教師である塾の先生との指導力の大きな能力差に気付き塾へ行く生徒が増加するものと思われます。そしてその結果として公立中学の無気力な先生達が少しでも影響されて児童の指導に熱意が入れば良いのですが果たして「夜スペ」は今後どう言う風に展開して行くのでしょうか。(^^)
今回の事件で一人取り残されて居るのが所謂付いて行けない生徒の扱いです。私は担任の先生の偏見のせいで劣等生に追い遣られた自らの経験からして見れば上位の生徒の成績を伸ばすことよりも、付いて行けない子を引き上げてやる努力の方が大所高所から見て大切ではないかと思うのですが、誰もこの問題に触れたくないようです。“金剛石も磨かずば”であり、成績の良くない生徒でも良い教師に巡り会って勉学の必要性を自覚させてやれば容易に上位グループに入る力を秘めた児童は少なくないと思いますが、今の日教組中心のダメ先生ではこんな願望の実現は到底ムリなんでしょうねえ。(;;)
バスケットとラクビーの混血児のようなゲームで殆ど知る人がなかったハンドボールでありましたが、アジア予選で不可解な審判の判定のために北京行き再予選となったお陰で、一躍脚光を浴びることになりました。然し東京国立競技場で嘗て彼等が想像もできなかった超満員の観客を動員しながら男女とも韓国に敗れ、誰からも忘れ去られ再び忘却の彼方へ消え去って行こうとしています。熱し易く冷め易いのは日本人の常ではありますが、ここ一番で力が発揮できないのは韓国の選手に比べて我が国の選手にハングリー精神が欠如しているせいでありましょう。(;;)それとも所詮選手の誰もが大観衆の下で闘った経験がないので、全員舞い上がってしまって足が地に着かなかったのでしょうか。(;;)マイナーなスポーツの宿命とは謂え悲しいことでありました。
中国製の餃子が国内で多数の中毒者を起こし、その原因が我が国では入手が困難な中国の殺虫剤“メタミドホス”と判明しましたが、高村外務大臣は中国の大使なら兎も角下っ端の次官補に原因の究明を要請したそうですが、彼の返事は“大変に遺憾だ…”と応じたそうです。皆様には次官補の言葉について一見事件の発生のお詫びをしているように聞こえて本当は決してお詫びではないことがお分かりでしょうか。遺憾と言う言葉は中国語でどう言うのか分かりませんが、広辞苑第五版によれば“遺憾”とは残念とか、思い通り行かずに心残りだ、との意味であり、場合によっては相手に対する反対の意見であることもあります。天洋食品の元授業員から工場内にネズミが居るので殺鼠剤を使っているとの情報が伝わりましたが、彼等は非公式な情報は一切認めず、翌日会見した「天洋食品」の工場長からも“厳格な生産体制を敷いており農薬事故は一度もない”と述べられたのみであり、我が国の1000人近い患者に対しても一言も謝罪の言葉が聞けませんでした。“申し訳ありません”と素直に言えないところに含みがあり、それが証拠に中国のネットでは、袋に穴が開いていたとの日本警察の報道を受けて金曜日の夕刻より “悪意ある日本人の犯行だ!”との日本批判の書き込みが始まりました。盗っ人猛々しいと言うか、最早開いた口が塞がりませんね。これが日本と中国と立場が逆なら日本大使館に投石されることはあっても間違ってもこんな書き込みは考えられませんから、如何に彼等が根強い劣等感から日本人を憎んでいるかを垣間見た思いです。表面的には協力関係が円満に続いている如くでありますが、その実北朝鮮を助け、南京大虐殺を捏造して未だ謝罪を求めて居るではありませんか。これまで10兆円以上のODAを受け取りながらお礼の言葉一つもなく、今や中国経済は我が国の経済を遙かに凌駕していますからODAは貧乏人がお金持ちに貢ぎ物をしているようなものであり、即刻廃止すべきであってODAは日本が中国から貰いたい位ですが、事なかれ主義の福田総理ではそんなことは望べくもありませんよね。せめて福田総理は即刻中国からの輸入を全面的に中止せよ!
先週末に届けられた日経ビジネスによれば、あの家電最大手のヤマダ電機が株主総会で定款を変更してナント!自動車の販売を始めました。(^^)車の販売はヤマダ電機の大阪難波店2階のカー用品売り場に登場したそうですが、試乗車も展示車もないのにカタログ販売で車が売れて行くそうです。その秘訣は営業マンの“ディーラー系のお店のお見積もりより15万円程お安くなりますよ”の殺し文句だったそうです。一般的に謂って若者がそれ程の高級車を求めると思えませんから、15万円は購入予定価額の5%を超え10%に迫る額となるでしょうから大きな魅力でしょう。自動車メーカー各社は輸出や国外生産は兎も角国内では若者の車離れに喘いで四面楚歌の状態が続いていますから、売りたいが一心で苦渋の決断を以てヤマダ電機に縋ったものでしょう。考えて見ればメーカーがヤマダ電気向けの卸価額を下げた訳では決してなく、各自動車メーカーのディーラーが如何に暴利を貪っていたのかが良く分かりますね。ご当地にある兵庫トヨタも滝川一族は神戸経済界のトップだし各所に大きな店舗を構えて社長や会長の給与もハンパじゃないでしょうし、30%程度の粗利益がないと遣って行けないでしょう。然し家電安売りのブランドがあれば金額が大きいのでカタログ販売20%の利益で充分以上に採算が合うと思います。その内通販業界までが自動車販売に乗り出してくるのではないでしょうか(^^)。昔は車が壊れたときのことを考えて高くてもディーラーで車を求めていましたが、今や車が一寸やそっとで壊れなくなり、ガソリンスタンドで車検が受けられる時代となりました。何時だったか触れましたが私の従兄弟のように軽トラのエンジンすら載せ替えることなく未だ25年ご機嫌で走っているこの頃ですから、車は何処で買っても安ければ良い時代となったようです。
ヤマダ電機難波店で始まった流通革命がやがては全国数百箇所の店舗に発展するようなことになるは必定ですから、クチコミで忽ちの内に若者の間に広がり、それでなくても国内市場の冷え込みに悲鳴を上げている自動車販売店の大半が倒産するか、或いはヤマダ電機の小売店に変貌するのではないでしょうか。(;;)
先週の問題の答
“束子” たわしと読みます。 江戸時代の束子は棕櫚(しゅろ)や藁(わら)でできていたそうでこんな字が使われていました。現在使われている亀の子束子は明治時代に西尾さんという方が発明されて現在に至っているそうです。
今週の問題
“讒諂面諛”
難しい字ですね。“面”以外の字を書ける方は漢検1級は楽勝でしょう。
読み方と意味をお答え下さい。