冬も遂に本格的となり今朝など冷たい霙(みぞれ)雪が潸潸(さんさん)と降り愕きましたね。愈々各所轄税務署から確定申告書の郵送が始まり愈々毎年恒例の申告繁忙期に突入しました。昨年と異なる処は今回の確定申告から税理士が税務署に半強制的に命じられて電子申告(所謂e-Tax)の代理送信に移行することとなったため、我々の関与先に送られてくる申告用紙が納税者控用しか使えず提出用が電子送信のため不要となることとなり、国税庁も申告用紙の印刷代の多くをムダにすることとなりますが、アメリカのようにe-Taxが定着するまでは当分は已むを得ぬ措置でしょうか。(;;)
事務所では10月に誕生した蟋蟀が成人し昼夜通して鳴き声が喧(かまびす)しく、同居させられている三角バッタも蟋蟀の集団の中で生活環境が全く変わったために戸惑いを見せる様子でしたが、漸く馴れたようで共に仲良くレタスを食べて暮らしていましたが何時とはなく見掛けなくなったのでどうやら弱ったところを蟋蟀達に襲われて食べられてしまったようです(;;)。某理学博士監修の昆虫の書物では蟋蟀は草食と記載されて居りましたが、まだまだ学者の研究は伝聞に因るもので実験が充分に為されず初心の域を脱せぬようです。(;;)蟋蟀が脱皮中の仲間を食べることも知らぬなど何が理学博士じゃ!
元阪急や巨人で活躍し、10年前72歳で逝去した青田昇選手が今回漸く野球の殿堂入りを果たしました。この方は小さい身体(170cm)で本塁打王を5回(打点王1回と首位打者1回)も獲得し第2次世界大戦の兵役を挟んで16シーズン活躍した選手ですから殿堂入りが遅きに過ぎた感がありますが、現役引退後解説者になって辛口の解説は多くのファンの共感を呼ぶと同時に、球界関係者が苦々しく思う毒舌をも含んでいたことが受賞を送らせた原因かと思います。間近でお顔を拝見すると映画俳優かと思える程ダンディーでハンサムであり、私が中学3年生のときの想い出ですが甲子園球場の選手入口付近で待っていて同じ巨人軍の山川選手と二人で歩いてきたところを見付け並んで写真を撮らせて頂いたことがあります。シャッターを押すとき運悪く風が吹いてきて青田選手のダブルの背広が開いた儘写ったことまで未だよく憶えています。“君のカメラは何てカメラだ?”と聞かれましたから彼は当時カメラファンだったのでしょう。余談になりますが、垂水と舞子の間にある歌敷山と謂う山陽電車の駅(今はなくなっており舞子ヴイラの北側です)の近くに当時青田選手のお妾(当時は誰もそう呼んでました)さんが住んでいたことは有名であり、当時はお妾さんを持つことは男の甲斐性と思われていましたから、人から羨まれこそすれ誰からも非難されることのない長閑(のどか)な良き時代でありました。(^^)
華やかな芸能生活を送り、昨秋5億円詐欺に問われた音楽プロジューサー小室哲哉先週の初公判で検察側から彼の拘置所で綴った反省の手記『音楽家というレールから少し宛車輪が狂い、当てのないもう一本のレールを走っていた…空の暴走列車は皆様に急ブレーキを引いて頂いて停まった…』が読み上げられました。流石は作曲家でありながら作詞家も肩書きの内に入っている理由が分かりました。並みの人では拘置所の中と謂う極限の状態でこんなキザで洒落たセリフは一寸考え付かないですよね。(^^)
この人97年には申告所得国内第4位であり23億円も稼いで居り当時は現在と違って税率も高く払った税金は15億円にも上りましたが、納税資金を別個管理していたとも思えずこの辺(あたり)から税金を払うための借入と借換の繰り返しで資金繰りが少し宛悪化して行き、自分のお金と返済すべき借金の区別が付かなくなったのではないでしょうか。当時は時代の寵児ですから銀行が幾らでも貸してくれたことも徒(あだ)となったと思われます。人間誰しも一度甘い生活を経験するとそれが忘れられずに昔に戻れないと謂われますが、彼の場合その典型的なケースでありました。(;;)
99年に小室哲哉と破局した歌手華原朋美が先週奇しくも薬物中毒(睡眠薬の飲み過ぎ)でメディアを騒がせましたが、彼女も此の事件に心を傷めることがあっての出来事だったことでしょう。(;;)
先週お知らせしたキャリア警視の空港での暴言暴行事件を受けて千葉県警は事件がメディアに暴露されたためか、千葉地検に書類送検し警察庁も同警視を停職三ヶ月の懲戒処分に附し、この課長補佐は同日依願免職したそうです。
雉(きじ)も鳴かずば撃たれまいと謂いますが、“県警本部長を呼べ!”など余計な一言さえなければ、事件は表沙汰にならずに隠蔽された儘終熄していたものと思われますが、目上の者を呼びつける発言など空港関係者への威嚇であり示威行為とは謂え余りにも非常識であり本庁幹部の逆鱗に触れたものでありました。明らかに勇み足の言い過ぎでしたね。
こんな無礼極まる警察庁の権威を貶める男など庁も横滑りの職場を用意してくれるとも思えず、嵩高い経歴がこの人の今後の人生の進路の大きな妨げることに違いありませんが全ては己の虚像を実力と錯覚したものであり自業自得でありました。(^^)
それにしても警察と謂う処は不祥事が起こると微罪であっても他の役所と違って必ず依願退職させますが、此は警察庁の体質的なもので上からの半ば強要であって、逆らうと停職後も一生仕事と出世のない窓際族の運命が待ち構えているからでしょう。(;;)
春の甲子園に21世紀枠として九州大分県の大分上野丘高校が選ばれました。(^^)此の学校は甲子園出場には数少ない公立校であって九州では屈指の進学校として有名です。著名な卒業生数多ある中を一万田登、三重野康と二人の日銀総裁を輩出していることから此の学校がそんじょそこらの高校でないことがよくお分かりでしょう。昨年は野球部員が現役で東大入試に合格し、今年のキャプテン露口選手も帰宅後素振りの傍ら毎日自習を行って東大を目指しているそうです。部員41名は公立高校としては多く“野球をやりながらでも勉強はできる”と入部者は文武両道を目指して切磋琢磨しているそうですから頼もしいですね。昔東京の国立(くにたち)一高のバッテリーが甲子園出場後一浪して東大へ入学し再び東大でバッテリーを組んだことは有名ですが、露口君にも現役合格を目指して頂きたいですね。
大分上野丘高校先ずは出場おめでとう。(^0^)/
先々週の答え“母”と“毋”について
“母”と“毋”は元来同じ字でしたが、何時しかチョンが縦棒に変わった“毋”の字が分家されて現在では異なった字として認識されています。チョンが二つ入った方はご存じの通り正真正銘お母さんの“母”であり、縦棒の入った“毋”は“なかれ”と否定形や禁止に用いられます。
“母”は“女”の字形に両乳を加えた字形であると白川静先生の“字統”に書かれていますからチョンは乳房を意味するのでしょう。一方“毋”は“母”が否定や禁止の意味にも使われていたために紛らわしく何時しか別に縦棒の字として独立したようです。
上記のように此の二つの字は“母”の方が文字通りお母さんなのですが、何故か此の二つの字共に部首は分家の方の“毋(なかれ)”とされていますから話はややこしいですね。
因みに“毎”とか“侮”など辞書では縦棒になって居ますが、全て旧字体はチョンが二つとなっていますから、矢張り“母”が本当のお母さんであることがお分かりですね。
私見ではありますが、母に禁止の意味が附されたのは母は神聖なもので奸(おか)すべからずとの意から出たものではないかと考えます。
今週の出題
犬のチョンは耳を表しているそうですが、“弱”の四つのチョンは何を表しているでしょうか?