寒い寒いと言って居たのが、桜も散って此れから直ぐに暑い夏が近付いて来そうで憂鬱です。短くて貴重な時期を大切に過ごしたいと思います。大根の収穫の終わった畑は手入れが終わって「スナップ豌豆」を蒔きました。豆類を作るとその根粒菌で地力がアップしてその後の作物の生育に大きく影響するため毎年欠かせない作業です。

最近額賀澪さんの本を読んで居ます、彼女は10才から小説を書き始めたとか、26才の今まで5冊くらいしか出版されていないけど小学館文学賞「ヒトリコ」や松本清張賞受賞「屋上のウインドノーツ」など秀作ばかりで全て中高生が主人公です。「桐島部活辞めるってよ」の朝井リョウに次ぐ若手有望作家でしょう。

この作家は茨城県出身で作品は全てネタが地元です。行方(なめかた)なんて茨城の地名が出てきます。将棋の行方(なめかた)尚史8段(この方は何故か青森だけど…)が羽生名人に挑戦してこの名の読みが全国区になりました^^。彼女の作品には行方さんばかりか、給前(きゅうぜん)さんもよく登場します。珍しい名字ですが茨城県にだけある名字だそうです。

彼女の作品の中に「茨大」なんて出てきます。茨城大学のことだとは思いましたが、読み方が分からず悩んでいたら愚娘が「いばだい」だと教えてくれました^^。ネットで検索したら出てきたそうです。大学は大体四文字で呼ばれるから当然ですが、少し引っ掛かりますよね。「しんだい」なら(神戸、信州、新潟)と全国に三つあるけど神奈川大学は「しんだい」でなく「じんだい」なんだ。「いばだい」はそれだけ聞いたら誰も分からんよね、処でバカな私は茨城県と大阪府の茨木市について、前者を「いばらき」後者を「いばらぎ」だと長く信じ込んでいました。ナント!何方も「いばらき」やったんや、魂消たよ(;;)、そして私は茨城県が千葉県の隣のため此れまでずっと標準語の地域と思って居ましたが実は彼処は全くの方言で茨城弁などと揶揄されて「なんじゃっぺ」「行くべ」「なんだべ」「なじょな」などまる江戸時代での田舎言葉の方言満載の地域であることを彼女の作品から知ったのです。そして極めつきは茨城県の人は「茨城」を「いばらき」でなく必ず「えばらき」と発音することまで^^。さすれば「茨大」は「えばだい」でしょうね^^。私は曾て茨城の方と話したことがありませんが、此れを教えてくれたのは先週読んだばかり「論語」や「聖書」の怪しい研究家呉智英の著書であったことが偶然とは謂えグッドタイミングでした^^。ネットで調べたら茨城では「い」と「え」の発音が逆転して「エロいんぴつ」(色鉛筆)、「「いー入っちゃべ」(湯「風呂」入っちゃおう)、映画が(いいが)になったりとイとエの発音が逆転するそうです。かなり訛りのきつい地域のようです。4月からスタートしたNHK朝ドラ「ひよっこ」は茨城が舞台ですが主役の有村架純以下全員茨城弁が大変やなあ。君子のお母さんに扮する羽田美智子が茨城出身だそうですが、南部の水海道出身とか舞台の北部とは全く言葉が違うそうだから茨城って広いんだね。

人工授精と人工受精

三省堂国語辞典  人工授精 医学用語、 受精 雄と雌(男と女)の生殖細胞を結合すること、授精 (医学用語)人工で精子と卵子を結合させること、

新解さん 人工授精→受精 受精 雌の卵子が雄の精子と合体すること、 授精 人工的に受精させること

明鏡国語辞典 人工受精 母体内で人工的に授精を行うこと、 人工授精 医学で妊娠を実現させるために人為的に精子を子宮内に入れること、受精 雄の生殖細胞と雌の生殖細胞を一つに結合すること 授精 精子と卵子を結合させること、

新潮国語辞典 人工授精 人為的な手段によって雌雄の生殖細胞を結合させ受精が起こるようにすること、

受精 男女の生殖細胞が結合しその核が結合すること 授精 精子を卵子に結合させること 

岩波国語辞典 人工受精はない この辞典は現在7版でうちのは5版だし23年前の発行だから人口授精だけだ、 人為的に精子と卵子を合体させること 

何となく「人工授精」と信じていたが、「受精」もあったんだね。各辞書共に授精と受精が鬩ぎ合っているが、明鏡さんが一番適切だ。授精が医学用語で受精は動物の場合を想定して居ると考えるべきだろうな。

話は変わるが、私が毎週愚息と検査に大学病院の移植外来に通っていた昨夏、思ったより若い方が多いなと思って居たら、患者さんの多くは腎移植でなく人工授精のカップルだった。人工授精って胚移植なんだね。ところで日本人の受胎が難しくなったのは私は輸入小麦と石油製品のせいだと思って居る(;;)。

先週の読めそうで読めない字 黙(もだ)し難い問題だ、

今週の読めそうで読めない字 調教に(策)を使う