お彼岸から一月が経ちましたが、秋は深まる処か昼間の暑さは未だ9月の半ばを思わせエアコンを付けたり消したりの毎日です。早く本物の秋が待たれますが、こんな年に限って秋が短くて冬の到来が早いとしたものでしょうね(;;)。漢字検定も後2週間後に迫りましたが、夏の疲れやら何やらで体調が一向に恢復せず仕事をするのが精一杯の状態であり、とても最難関一級への挑戦には気力が及びません。今回は試験場での雰囲気慣れと問題用紙のテークアウトに留め、来年6月と10月の再挑戦に賭けることにしました(;;)。
今日の日曜日も昼下がりに例によって牛丼の松屋でカレーを食べていると、若い男二人と若い女が隣の席に座りました。その内の一人は肥満した若者で10月半ばなのにアンダーシャツ一枚とはその不作法と無神経さに呆れましたが、手に持つ本を見ると“マクロ経済学”とあり今時多い非常識な学生かなと思い、あとの二人は細くてネクラな男とブスの女でした。会話を聞くと此がナント中国語であり(;;)彼等が全員チャンコであることが分かって一寸愕くと同時に不作法の原因が彼等の普段の生活習慣にあることが確かめられました。三人は食券を店員に渡した後、つと女性が反対側の客席の正面にあるトイレに行き暫くして帰ってきましたが、見るとトイレの扉が開けっ放しであり、その無神経さに腹が立った私は彼女に向かって“トイレのドアを閉めんか!”と大声で一喝しましたが、彼等は誰に何を謂われたか分からぬらしく隣の席など振り向いたりしているので、どうやら日本語の本は読めても会話は不得手なのに気付き、仕方なく彼女を指差し、更にトイレを指差し同じ言葉を繰り返したら漸く分かったらしく彼女はデブッチョ男に何か言われて渋々トイレの扉を閉めに行きました。彼等の母国では生活習慣として我が国の拘置所と同じくトイレはオープンが常識なのかも知れませんが、郷に入りては郷に従えであり、日本では決まりを守って貰わないと困ります:-)。更に呆れたことには彼女は扉を閉めに行き帰ってきて着席する際も隣席の私を一顧だに呉れず知らぬ顔の半兵衛さんを決め込み、小生の低くない血圧を更に上げることに成功しました(;;)。
何も“ニーハオ”やシェーシェー“など言って欲しくありませんが、渡日して経済学の本を携えているからには幾らか教養を身に付けた連中かと思って居たのですが、日本人なら“済みません”の一言か、或いは目礼位するのが常識でも彼等チャンコは日本人の常識が全く通用しない人種のようでした(;;)。帰宅後新聞の書籍広告欄を読んでいると折しも話題の本として新構社発行“此だけ違う!日本人と驚きの中国人”と題し“中国人は自分が悪くても謝らない”とサブタイタルが付されて居ました。悪くても謝らないのは温首相と尖閣諸島事件の船長ばかりかと思ったら国民全員だったのですね。枝野民主党副幹事長ではありませんが、チャンコは将に悪しき隣人でした(;;)。
パリで一番有名なホテルと謂えば文句なしに五つ星のホテル.リッツだそうです。1898年に創業されたこのホテルはシーツを毎日取り替えるなど清潔さを売り物にしてホテル革命を実現したとか…(^^)。フランス文学者の愛知淑徳大学教授である山田登世子さんが日経新聞のコラム“プロムナード”にてこのホテルを紹介されました。彼女は訪仏時何時も20室か30室のプチホテルが好みだったそうですが、今回“シャネルの半世紀”を翻訳する際、シャネルが自宅代わりにしていたホテル.リッツについて“リッツのシーツは何時もクロロフォルムの香りがする”などと褒めちぎっているのを知り、一度泊まって確かめようと宿泊に訪れてショックを受けられたそうです。ショックの原因は部屋中がリッツグッズで埋め尽くされ、リッツのアメニティーが定価付きでずらりと並んで居るのを見て此が世界に冠する一流ホテルのすることかと唖然とされ、中でもリッツ饅頭には呆れられたそうです(-_-)。まるで有馬温泉ですね。極め付きは浴室であり、クリーンを目指したリッツが浴室に力を注いだことは知られて居たので“どれどれ”と浴室を見回して湯を入れかけたとき蜘蛛が蠢いているのに気付いて愕き、フロントに電話して直ぐ始末するよう怒った処、随分と待たせた挙げ句メイドが一人現れ、こわごわと蜘蛛を掴んで“済みません”の一言だけ、支配人がお詫びにも来なかったそうです(;;)。
彼女は腹立たしくて料金を払わずに出るのが当然だと思われたそうですが、生憎前払いであった不運からフロントとの掛け合いも煩わしくて其の儘何時もの定宿であるプチホテルに戻られたとか…、『ホテル.リッツ』と題して書かれたこのエッセイは一見(いちげん)の宿泊客の期待に全く応えなかったリッツ.ホテルに対する彼女の痛烈な復讐であり、日経は多くの財界人や知識人が購読されていますからこのエッセイの齎したマイナス効果は大きく今後パリで三つしかない五つ星の一つであるリッツ.ホテルはクチコミで多くの日本人観光客を失うことになるでしょう(^^)。“人気の上に胡座を掻く”とはこんなことを謂うのでしょうか、“泊めてやって居る”との驕りがミエミエですね(;;)。
それでは我が国の帝国ホテルやオークラはどうなんでしょうか?フランス最大の日刊紙“ウエスト、フランス”に同じような記事が出されたりして…(;;)
先週11日注目の人工知能VS将棋女流王将との対局は予想通り“あから”の快勝に終り、無念清水女流王将は日本将棋連盟の期待に応える事が出来ませんでした(;;)。敗因は人工頭脳の唯一の弱点と謂われる中盤戦の大局観の判断で女流王将が時間を使い過ぎたのが原因とか…(;;)私は持ち時間が各3時間であったことが勝負の明暗を分けたと思います。169台の大規模並列コンピュータは瞬時に指し手を決めますが、人間はそうは行かずせめて5時間あれば女流王将の右脳が“あから”を凌ぐ着手を見付け出せたかも知れませんね(;;)。
先週の誤字訂正の答
積学は碩学でした。
今週の問題
昂然の気を養う