雨も雪もなく平穏なお正月だったが、皆様はどのように過ごされたかな。お正月が無事平穏だったことは喜ばしく、三が日のTV視聴率トップが箱根駅伝であったことがそれを物語って居た。4年間一度もその座を譲らず箱根越えの王者に君臨した東洋大柏原選手の語った “1年間でたった1時間の辛抱だ”は蘊蓄(うんちく)のある箴言(しんげん)だった。逆に考えるとたった1時間のために365日間不断の鍛錬を重ねたことになるから如何に難しいことだったろうか。好漢、此の言や良し(^^)。
民主党に離党届を提出した内山晃衆院議員ら9人が3日国会内で会合を開き4日に総務相へ発足を届け出る新党の名称を「新党きずな」から「新党きづな」と変えることを決めたそうな…(;;)、此は“絆”を意味した党名だが当初「きずな」の予定だったのが「きづな」と変わったのは「語源に綱(つな)が関係して居るため読み方から『きづな』が正しい」との意見が出たためだとか…(;;)、小沢の傘下に入る連中には無学な議員が多いようで、アレヨアレヨと言う間に日本語が変えられてしまった(;;)。
誰が火を付けたのか分からぬが「きずな」には「つな」の意があっても接頭語の「き」が付くことによって「づ」が「ず」と置き換えられることは余り知られて居ない。”絆“は広辞苑初め各辞書にも「きずな」と振ってあるし、白川静先生の辞書“自統”にもはっきり「きずな」と記されて居る。参考までに仮名遣いの決まりごととして漢字検定準一級の仮名付け問題によく「吾妻」乃至「吾嬬」などの熟語が出題される、この言葉は“東”以外に文字通り“わが妻”をも意味するが、“妻”乃至“嬬”の前に文字が付くことに拠って“づま”と濁って発音されるにも関わらず「あずま」と書かなければ正解とされないことが皆様にはお分かり頂けるだろうか。日本語の漢字は難しいが振り仮名までこんなに難しいなんて誰も思わなかったろうな(^^)。それにしても小沢派議員達の無知蒙昧にも困ったものだ(;;)
年末大晦日の夜、オーム真理教元幹部である目黒公証人拉致監禁殺害事件で手配中の平田信容疑者が警視庁に出頭したが、他の署に行くように言われ近くにあった丸の内署に再度出頭し紆余曲折の結果漸く逮捕されたと報道された。我々の記憶からはとっくの昔に風化した事件であったが、事件関係者にとっては賞金500万円が賭けられた人物でもあり、警察官には夢にまで出てくる顔ではなかったろうか。出頭から逮捕までの経緯の報道は我々市井人にとってまるで信じられない意外な展開であった。
平田信容疑者は大晦日の夜、逮捕に至るまでに長い時間を掛けて出頭に努力し各所を彷徨(さまよ)って居たことが2日経って判明したそうだ…(;;)。先ず容疑を掛けられている目黒公証役場事務長拉致死亡事件の捜査本部が置かれている大崎署(品川区)に立ち寄った処、出入り口が分からず出頭を断念し、その後指名手配犯専用の情報ダイヤルに電話しても上手く応対して貰えずに諦めたそうだ。更に今度は東京霞が関の警視庁本部を訪ね警備で庁舎前に立っていた機動隊員に名乗り出て出頭しようとしたが隊員からは不審者に対する規則である人物照会や身柄確保などの対応を取って貰えずに体よくあしらわれ他署へ行けと追い払われた。結局丸の内署に辿り着いて漸く逮捕されるお粗末であったが、我が国では警察に捕まえて貰うには正攻法では受け入れられないような仕組みになって居り、捕まるには正面から話し掛けてもダメで警官の顔を見て愕いて逃げる振りでもしないとあかんのかと思ったな(;;)。
何処の署でも本気にされず終には平田容疑者が途中で嫌気が差して気が変わり自首を止めることだってあり得たから、警視庁では事態を重く見て隊員達の供述から逮捕に至る迄の平田容疑者の詳しい経路や警官との会話などを調べて居るそうだ(;;)。
彼に問い掛けられた隊員が日頃指名手配写真を脳裏に刻んでさえ居れば、500万円は兎も角警視総監賞位はすんなりと頂けて将来昇進の道が開けたに違いないが、見落としたとなれば重大な過失であって懲罰ものだろう、恐らく戒告は覚悟せねばならぬと思うが、聴く耳と鋭い直感力を持って彼の話を聞いて居なかったことが致命的だった。今後の昇進にも大きく響いて天と地の差だったな(;;)
この間抜けな機動隊の隊員は警視庁の聞き取りに対して“髪が長く茶色で、顔もふっくらしているように見えた。身長も180センチもないように見え、手配書の平田容疑者とは別人と思った。年明け直前で悪戯も多い時間帯なので、悪質な悪戯だと判断した”と話しているが、平田容疑者は髪は伸びていたが、整形はして居らず(出頭するのに整形するバカが居るか)顔の特徴や体形も手配時とほとんど変わって居なかったそうだから、隊員の話は言い訳であり、本人が“オーム真理教の平田です”と自分の名前を名乗っているのに信じないなんて目が曇って居たのでも何でもなく、目で見て心で見ず、耳で聴いて心で聴いて居なかったことが窺えたから、雑務に追われて少しでも楽をするためできるだけ事件にしたくない警察官特有の省力作戦が耳を塞いでしまって居たのだろうな。普段彼等が緊張感を欠いた役人らしい勤務態度で寛いでいたことが今回いみじくも暴露されたようだ(;;)
因みに警視庁の正式発表によると、平田容疑者は警視庁舎正門に来て、警備中の隊員に“オーム真理教の平田信です。出頭してきました”と告げた。然し隊員は“近くに丸の内署や交番があるから、そこへ行け”と指示し、平田容疑者が“特別手配されている者です”と言ったがそれでも聴く耳持たず無視されたとか…(;;)仕方なく平田容疑者はその後約650メートル離れた丸の内署へ徒歩で向かい同11時50分頃丸の内署で偶々居た女性署員に名乗り出て“ウソー!”とまで言われたそうだから、まるでマンガだな(^^)、先日報道公開された平田容疑者逮捕後の顔写真はどう見ても兇悪犯そのものの顔と見受けたが、あの顔を見て悪戯と思うとは、今の弛んだ日本の警察官の姿を縮図としたようなお粗末な一幕だった。
警察庁の片桐裕長官は5日、国家公安委員会後の記者会見で、わざわざこの事件の対応について触れ、警視庁本部に出頭しようとしたオウム真理教元幹部の平田信容疑者を警備の機動隊員が門前払いしたことについて「対応が適切ではなかったと言わざるを得ない」と陳謝したから、此の隊員戒告位では済まなくなったようだ。僻地である小笠原諸島にでも遠留(おんる)されるだろう:-)
2日全国高校サッカー選手権2回戦で初出場の兵庫県市立西宮高校が、優勝候補筆頭の山梨学院大学附属高校を破る大番狂わせを演じた。そして3日今度は近畿勢同士の対戦となった3回戦で、近畿勢きっての強豪近大附属高校をやっけて堂々と兵庫県の公立高校としては1972年度の神戸高校以来39年振りとなるベスト8入りを成し遂げたのは快挙だった(^^)。県内有数の進学校である同校での彼等は並のサッカー少年ではなく大学も“目指せ国立”を旗印に文武両道を目指す両刀遣いだから4000校を超える全国の高校サッカー少年の中から全国大会に駆け上ってくる選手の中では際だって異色の存在だった。
此の学校では選手全員が一般受験による進学希望であり選手選考の際も、サッカーの技術と学業成績の両立に重きが置かれて居り、中でも数学教師を志望する難波選手は、センター試験の配点重視の京大志望だそうだがセンター試験まで後10日足らずしかなく此処まで部活が延長するとセンター試験での高得点は可成り難しく難波祐選手だけでなく全員一浪は覚悟しているだろうが人生たった80分の1の足踏みだから、全国ベスト8の実感と浪人の経験はきっと彼等の将来の人間形成に大きく資することだろう。
文武両道と謂えば30年位昔東京の都立国立(くにたち)高校が夏の甲子園に出場し、簑島高校に惜敗したときのバッテリーが一浪し揃って東大に入学、再度六大学野球でバッテリーを組んで活躍したことをご記憶の方も多いだろう。
先週の常用漢字の表外読みの答え
彼は稀に見る立派な(医)(くすし)だ。
今週の常用漢字の表外読みの問題
今日の客は大切な(賓)だ。